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【人】 木峰 海斗[ 恋人と、公には言えないけれど。 そういっても別に ―― 口には絶対出さないが、 それで、恋人の首に、自分がつけたわけでもない キースマークを見つけて、 怒るでも、悲しむでも、嫉妬するでもないのは、 以前の自分の行動を思って強く言えないのか、 それとも、こんな時も、弟に甘いのか。 もしくは、底抜けのお人好しの―― バカか、 それでも、兄貴に怒られたことなんて、 記憶にない俺は、そっち方が怖かったから、 俺の『分からない』を信じてくれたことに、 ほっとして、同時に じくり、と罪悪感に胸を痛めた。] (4) 2021/12/04(Sat) 12:10:00 |
【人】 木峰 海斗んな、キモいこと、 するような奴らじゃねーと思うけど、 [ 周囲で、いつも馬鹿みたいに、 げらげら笑っている友人たちを思う浮かべる。 大体、彼女がいるし、 いない奴は、女が、どうのとか言っている奴ら。 だけど、首筋の赤は、確かに存在している。 だから、否定を口にしながら、 眉を下げ、笑う顔から視線を逸らせば、 自信無さげに言葉尻を濁した。] (5) 2021/12/04(Sat) 12:10:03 |
【人】 木峰 海斗…… 分かったよ、 [ 本気なのか、冗談なのか。 それを汲み取れる程、俺の心境も余裕がない。 家に連れてこいという言葉には、 素直に頷き返して、微かに触れるだけの口づけに 眉を下げながら、受け入れれば] (6) 2021/12/04(Sat) 12:10:05 |
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