人狼物語 三日月国


148 霧の夜、惑え酒場のタランテラ

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[ 霧の深い夜は全てを覆い隠すように
  辺りを染める。
  その中でも光る街灯に違和感はないか?

  その先に進んで大丈夫か?

  ほら、聞こえるだろう


       導く者の声が……
。 




フィアンメッタは、メモを貼った。
(a20) 2022/05/23(Mon) 22:26:35





   もう、触れることも叶わないんだ




 

【人】 フィアンメッタ


  青年に諭されて素直に頷いた。>>138
  真面目なのかな、とこの時は思ったから


   
「それって、貴方の事?」



  大切だと思っているのは貴方も入るのか、と。
  聞きつつ、あまり謝り続けても反応に困るだけ、
  そう思って、この話は打ち切った。
 
(201) 2022/05/24(Tue) 10:41:55

【人】 フィアンメッタ


  言わなかったのではない。
  言えなかったのだ。>>141

  言えば、劣等感を募らせることを、
  自身と比べてしまうことを、知っていたから。
  姉は妹の考えていることを知っていて
  だからこそ伝えたくてもそれはできず。


  何より、知らない方が幸せなことも
  この世にはあるのだと。

            彼女は知っているから。
 
(202) 2022/05/24(Tue) 10:45:12

【人】 フィアンメッタ


  探していたものを宙に出されて
  目を丸くした。
  正しく探していたものだったから。
  
  こくり、と頷いて。
  大切なもの、という言葉に>>143
  寂し気に、
バツが悪そうに
目を細める。
  本当に大切にしているのなら
  肌身離さず身に着けているようなものだから。



  宙に浮くブレスレットに手を伸ばすけれど
  
……届かない。
背が低いのが憎い。

  背伸びして思いっきり手を伸ばしても
  届かなくて、
なんで?
と言いたげに
  青年の方をみたわけだけど。
 
(203) 2022/05/24(Tue) 10:47:22

【人】 フィアンメッタ


  
   「……私は小さなお嬢さんって
    呼ばれるような年じゃない!

    私は……フィアンメッタ。」

  
(204) 2022/05/24(Tue) 10:48:14

【人】 フィアンメッタ



  小さなお嬢さん、って子ども扱いされてるように
  感じてしまったものだから。
  あぁ、でも昼間のこととか考えると
  子ども扱いされても文句は言えないか、と
  思ったから抗議は控えめに。
  
シメる?いやいや、逆にシメられそうじゃない?


 
(205) 2022/05/24(Tue) 10:48:57

【人】 フィアンメッタ


  そんな反論は流されたか、それとも?
  ブレスレットを頭に乗せられて
  落とさないように慌てて手で押さえて
  落とし物は私の手に戻ってきた。

  さてはこの人、真面目じゃないな?
  イタズラっぽい笑みを不服そうに見ながら
 

   「……少なくともゴーストさんは
    イタズラ好きってことは知れたかな。」


  そう言って。
  今度こそ、案内されるままに店に入ったのだった。*
 
(206) 2022/05/24(Tue) 10:49:49
 ― 3年前 ―

[出会いたくない奴に
 出会いたくない時に出会う。

 そんが運命ってやつならどぶに捨ててやりたいものだ。]


 「久しぶり」


[月を背負って現れた女は、
 妖艶という言葉がよく似合った。]


 ……お前っ!

 
よくもまぁ、今頃顔を出せたなぁ



[流石にヘラヘラ笑うだけの余裕はない。
 娘を俺に預けたあの女が、
 アイシャを捨てた母親が目の前にいた。]

 

 

 「今までありがとう
  私ね、再婚が決まったの。

  アイシャも育てる余裕がやっと出来たの
  だから迎えに来たわ」


[ギラリ、と刃が光った。
 今のユスターシュなんて片手間で倒せると油断しきってる。実際力なんてもうほぼなくて、立っているだけでやっとだった。]


 ふざけんな!
 あの子がどんだけ傷付いたか
 苦しんだのかわかんねーのか!

 お前はもうあの子の母親の資格はない!
 アイシャは俺の娘だ!!!
 去れ!!!!



[彼女は実に楽しそうに、笑った。]

 

 

 「やぁだ。真剣になっちゃって。
  なに? 幼女趣味だったの?
  手を出されてたらちょっと困るんだけど?」


 ふざけんな!!!



[怒りで頭が沸いた。
 あの子をそんな目で見るのが許せなかった。]


 「人って変われば変わるのね。
  ふふ、でももう貴方は父親じゃない

  最初から、父親なんかじゃないわ」

 
 

 
[避ける体力すらなくて
 握ったままの薬も手から零れる。

 最期の力で彼女に火の魔法を向けた。
 それは、服を僅かに焦がしただけ。

 哀しい程、現実は、無情で

 胸に剣を受けた。
 薬草も取られたのは見た

 空っぽの手のまま

        ユスターシュは   この世から 去った ]

 

 

 (あぁ……悔しい、悔しい悔しい
  あの子が苦しんでいるのに
  俺を待っていてくれているのに
  死にたくなんてねぇよ!!!

  俺は、何も、出来ないまま

  このまま死ぬのかよ!!!!!!



[そうして、この世に未練を抱えたゴーストがまた一人
           現れることになった──── ]**

 

――  ――


  セシリーは誰にでも好かれる魅力的な人。
  それは里の外でも、同じだったらしくて。
  とある小さな国に遊びに行った彼女は
  忍んで出かけていた王子に見初められた。

  彼女も何度か会ううちに惹かれていった。
  想いあう二人は一緒になりたい、と思うようになる。

  でも、それは叶えてはいけないことだった。
  王子には婚約者が、既にいたから。
  そもそも、貴族でもない女性と一国の王子…
  しかも、将来王になる人が。
  釣り合うと言ってもらえるわけがない。
  周りは許すはずもなかった。


  どんなに優秀でも、持って生まれたものは
  覆せないのだ、と。


  ほぼすべてを持っていたセシリーと
  欲しくもない力だけを持っていた私のように。

 

  
  二人は、周りの説得を諦めて
  駆け落ちしようとした。
  地位も何もかも捨てて。
  それでも一緒に生きたいと願ったから。

  
  私は―――――。
  それが上手くいかないことを、知っていた。
  当然、伝えようか悩んだ。
  悩んで、悩んで―――――。
 



         
伝えないことを、選んだ。

                 
選んでしまった。

  


  セシリーは……
  王子を誑かした魔女として
された。
  
  未来なんて知らなければ
  ただの被害者として私は生きて行けたのに。
  姑息な考えになる自分自身がたまらなく嫌いで
  何より、知っていたが故の罪悪感が
  私を苦しめ続けていたの。
  
  
知っていたのに止めなかった。

  それが里の皆にバレたら……
  怖かった。逃げよう、と思った。

  預言者としてのフィアンメッタなんて捨てて
  どこか遠くへ行ってしまおう、と。

 



  誰も、私を知る人が誰もいない場所へ行こうと。
  何もかも、捨てたかったのに
  セシリーから貰ったブレスレットだけは

       
―――――捨てられないまま。


  

【人】 フィアンメッタ



  ブレスレットは大事だけど、
  それを口にするのは憚られる。
  私に、それを言う資格があるとは思えない。

       そんな後ろめたさと矛盾の表れ。
       口には出さないけれどね。


 
(242) 2022/05/24(Tue) 21:18:43

【人】 フィアンメッタ



   「数百……?!

    随分と貴方にとって子供は多いんだね。
    
…………それなら、仕方ないか。」



  目線を合わせられて謝られれば
  それ以上文句も言えなくなる。
  それよりも、何でもないことのように
  数百年も死に損ねている、と告げられて驚いた。

  ゴーストって見た目は死んだときのまま…なのかな。
  だとすれば、何年経っていても不思議ではないのか。

  数百年も、引き留めるようなものは何なのか
  気にならないと言えば、嘘になるけど
  それを聞くのはあまりに無礼。
…だと思う。

  
  色々考えてたからかな。
  ブレスレットを頭に乗せられた理由なんて
  想像することすらなく。

 
(243) 2022/05/24(Tue) 21:20:03

【人】 フィアンメッタ



   「……そう。なら話してみる。
    貴方の話も…って言いたいけど
    お仕事?もあるんだろうし。

    案内、頑張って。」


  私は来るまでの間誰にも会わなかったから
  お客さん、私の後には来ないのでは?と思いつつ
  この霧で見えてないだけかもしれないし。

  店の扉を開けたのだった。**

 
(244) 2022/05/24(Tue) 21:20:54

【人】 フィアンメッタ



  店内に入れば歓迎するように淡い光が舞って>>52
  接客中でなければ、
  男の子が歓迎してくれたかな。>>46

  何処に座ろうかとぐるりと見まわしていると
  見知った顔が見えた。
  キンウがぶんぶん手を振る姿は可愛い。
  思わずくすっと笑んで、近づいた。

 
(245) 2022/05/24(Tue) 21:21:11

【人】 フィアンメッタ



   「キンウとエアハートもいたんだ。
    席、お邪魔していい?」


  
デートとかなら別の席座るけど?
って
  キンウにだけ、聞こえるように耳打ちした。

  まあ、昼間の様子を見る限り初対面だったみたいだし
  そんなことはない、と思うけど
  二人で一緒に来たのだとしたら邪魔だろうし。

  二人の同意が得られたなら同じ席へと座って、
  そうでないなら近くの席に。
 
(246) 2022/05/24(Tue) 21:22:39

【人】 フィアンメッタ



   「あの、おすすめのカクテルありますか?
    ……一応言っておくと甘くなくても飲めます。

    あと、唐揚げも。」


  接客中じゃなさそうな店員を呼んで注文を。
  甘くなくても飲める、って言うのは強がりじゃない。
  お茶の方がいい?とかお酒を出してもらえない
  ハードルを越えたと思ったら
  甘いお酒ばっかり出されるものだから。
  そう付け加えるのが癖になった、というだけ。*

 
(247) 2022/05/24(Tue) 21:23:17
フィアンメッタは、メモを貼った。
(a36) 2022/05/24(Tue) 21:33:16



[ 生きは良い良い、かえりはこわい?
  
此処から帰りたくなくなれば


      
ずっとここにいられるぜ?

        そんな甘言は必要か? ]**


 

 
[ 『深みに嵌らなければ』……ね。]

 

 
[再びメニュー表や店内を眺めながらも
 キンウと彼の会話は耳に入っていた。
 何処か忠告のようにも聞こえる言葉。
 やはりゴーストが経営するだけの酒場ではないのか。


 ともあれ、入口の青い薔薇の青年が
 言っていたように。
 来ることを選んだのは自分自身だ。


 
ならば今はこの時を楽しもうか?

 
たとえ惑い、踊らされる事になろうとも。]*

 

【人】 フィアンメッタ

  

   「うん、無事帰れたみたいでよかった。
    どうしたの?機嫌いいね。」


  ハグされるなら拒まなかったよ。
  背が小さいからとか、子供っぽいから、とか
  そういう理由だったら嫌な顔をしたと思うけど
  キンウは違うんだろうなって思ったから。

  そして、私の心配はどうやら
  二人の反応を聞くに余計なものだったらしい。
  ギョクト…ってお兄さんか。
  お兄さんよりイイ男はいない、なんて
  よほど慕っているのだろうな。
  
羨ましいような……それとは違うような。

  
……靄がかかったような心には蓋をして。

 
(266) 2022/05/24(Tue) 23:18:12

【人】 フィアンメッタ



   「ほんと、奇遇だね。
    私は二人と一緒で大丈夫。
    特に約束してる人もいないし。

    邪魔じゃなさそうだし、
    お言葉に甘えようかな。」

  
(267) 2022/05/24(Tue) 23:19:49

【人】 フィアンメッタ


  奢ってくれる、というエアハートの言葉には


   「いいの?私、夜ご飯食べてないから……
    割とお腹空いてるけど?」


  自分で飲食できる程度のお金は持ってきている。
  まあ、それでも大丈夫だと言うのなら
  遠慮なく食べようかな、と。
  注文した後で、>>247 何を追加で頼もうか、なんて
  メニューを見ながら悩み始めた。

  
キンウが大食いかはさておき

  
私の胃袋は人並み…だと思う。

  
小さい割に食べるとは言われたことあるけど

  
それでも常識の範囲内。

  
そもそも水だけ飲み始めるようなことがあれば

  
色々察して払うよ、流石の私でも。
**

  
(268) 2022/05/24(Tue) 23:23:08
 




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