【人】 サーチャー ゼクス[ 正直な所、俺は自分の傷についての頓着が無かった。 もちろん普段からわざわざ傷つく真似はしないし それこそネスやバドの手を煩わせたくなかったから なるべく回避重点に生きてきたけれど。 それでも、負傷した所で命に別状がないのなら 多少痛くても職業柄つきものだと割り切ってしまっていた。 だから、今目の前でネスにこんな顔をさせてしまって>>54 初めて俺は、俺の体にも価値があるのだと驚いていた。 言われてみれば当然かもしれない。 けれど実感として目にするまで、 俺はどこか自分を軽く扱っていたのかもしれない。 ] (最低だと自分で思うけど…… 俺を心配して泣いてくれたんだと思うと なんか……) [ こんな事で喜んではいけないと思うのに。 どうしたってどこか、 じわじわと嬉しくなってしまう愚かな俺が居た。 ] (60) 2023/11/28(Tue) 22:56:45 |
【人】 サーチャー ゼクス[ 幸い、ネスの装備はそのままそこにあって 傷薬などを取り出す所をを見ながら 大人しく処置されるのを待つ。>>55 ] そーだな。フツーに痛い。 まぁでも結構綺麗に切ったから、 多分すぐ治るんじゃねーかな。 ゴブリンの武器でやられてたら、 多分もっと酷かったし。 [ すっぱりと切れた傷の血が拭われ、 薬が塗り込められていく。 当然のことながら、 それを生業としているネスの手付きは素早く ついついその作業をじっと目で追ってしまって みるみるうちに綺麗にされていく自分の腕を見ていた… のだが。 染みた痛みにビクッと体を震わせていれば、 唐突に口に薬液が押し込まれた。 ] (61) 2023/11/28(Tue) 22:57:13 |
【人】 サーチャー ゼクス…………………〜〜 〜〜〜ッ!!!! [ 声にならない声を上げるように、 全身をぶわりと粟立たせる。 かっ開いた目でネスを見て、 その苦さにもごもごと口を動かした。 吐き出してはいけない。 いやしかし。しかしこれは。 味の改良が急務では!? 俺が悶えている間にテキパキと包帯が巻かれ、 傷口は清潔なガーゼで覆われしっかりと処置された。 ごくん、と無理やり薬を飲み込んで どこか青ざめた顔で ] さんきゅ……。 [ 絞り出すようにお礼を言った。 傷の痛さよりも薬の苦さのほうが深刻だったかも知れない。 ] (62) 2023/11/28(Tue) 22:58:03 |
【人】 サーチャー ゼクス[ 全ての処置が終われば、 二人して一息ついたように安堵して。 ネスの強張りや緊張をほぐせるだろうかと 褒めてくれと頭を差し出し強請る。 触れる直前まで震えていたように見えたネスの手が、 俺に触れることで少し落ち着いたようにも見え。 幾度も頭を撫でられれば、 俺は気持ちよさそうに目を細めてネスに微笑んだ。>>56 ] 謝んなくていいよ。 むしろ俺がもっと周りに気をつけときゃよかった。 無事で居てくれてありがとな。 ……まさか保険がこんな形で役立つとは思わなかった。 [ ぽそ、と付け足したのは ネスを犯そうとしたゴブリン達を気絶させた、 俺の種族固有の力。 マーキングしてある、とは言っていないため おそらくネスはよくわかっていないに違いない。 ] (63) 2023/11/28(Tue) 22:59:35 |
【人】 サーチャー ゼクス[ 道中、ダンジョンに潜るときと同じ濃度の索敵をしつつ 少し歩みを緩めながら洞窟の出口へ向かう。 ネスもかなり気を張っているようで、 明るい外へ出た時にはかなりほっとした顔をしていた。>>57 お疲れ様。と労いつつもそのまま街へ向かう。 負傷したとはいえ毒が回っていたわけでもなく、 特に身体機能に大きな問題はなかった為 俺は俺で索敵を切らす事はなく迎えた事だろう。 酒場でクエストの報告を終えた後、 宿に向かってもまだネスはどこか複雑そうで。 俺は俺で、軽率に血出すんじゃなかったなぁ… 等と若干反省しつつ自分の腕に目をやっていた。 正直な所、血を出さない選択肢はあった。 あったのだが…… ] (64) 2023/11/28(Tue) 23:00:34 |
【人】 サーチャー ゼクス……ん? [ そんな事を考えていた所、 ネスがおずおずといった様子で 俺の腕の治療を申し出てくれた。 ] へ?そりゃ当然。 俺の体の事だし、なるべくならネスに見て欲しいよ。 俺、ネスの腕信用してるしな。 ああいや、バドの事だって信用してっけどさ。 [ どうせ面倒見てもらうなら、 そりゃパーティーメンバーのオッサンではなく 可愛い恋人がいいに決まっているのだ。 多分バドに聞かれても、そりゃそうだって顔をするだろう。 だからネスの提案には当然のように頷いて 二人でまた宿の一室へと戻っていった。>>58 既に飲み薬はもらっていたし、 あとは傷の丁寧な手当くらいだろう。 そんな風に楽観した俺は、無防備にネスに傷跡を見せる。 ] (65) 2023/11/28(Tue) 23:00:58 |
【人】 サーチャー ゼクス[ そう。 まさか傷をつけたときよりも痛いことになるなんて、 露ほども思っておらず。 ニコニコとあまりにも無防備に、俺は傷口を差し出した。 ] (66) 2023/11/28(Tue) 23:02:04 |
【人】 サーチャー ゼクス[ ちょっと痛いかも、と言われて まぁ別に多少の痛みは余裕だろう。と思っていた。 俺だって冒険者だし、 戦ってる最中怪我をするなんて初めてでもないし。 まぁまだ拷問されたことはないけれど、 それこそ傷口をほじられたりしない限り──…… ] っぐ、う ううううぅううううう ………!!!!![ ネスが器用な手付きで、俺の傷口に何かを刷り込んでいく。 葉のように見えるそれが、開いた傷口を埋めるように 赤い肉の見える場所に押し込まれていって。 手付きは繊細だというのに、 与えられる感覚は到底痛み止めなんかでは拭えない。 ] (67) 2023/11/28(Tue) 23:02:49 |
【人】 サーチャー ゼクス[ 段々と治療の痛みが引いてきて、 腕を動かしてもそこまで違和感はなくなってくる。 もちろんまだ完全に無痛ではないし、 激しく動かしたい訳では無いが。 それでも丁寧に施された処置が 傷を癒やしてくれているのがわかる。 ネスが飲み物を用意してくれてる間、 しげしげと措置された傷跡を眺めつつ そういえば…と口を開く。 ] そういやつい手っ取り早いからって腕切っちまったけど 別に血流さずにどうにかもできたんだよな……。 力を使うにしても 血つかう必要は無いんだよ。 [ そう、別に選択肢はあった。一応。 だがそれを選ばなかったのにも当然理由はあって。 ] (69) 2023/11/28(Tue) 23:04:08 |
【人】 サーチャー ゼクスでもゴブリンとキスして回るのは簡便だったから 腕切る方がマシだと思っちまったんだよな…… 俺の魔力、体液を媒介にしないとまともに効かねえし…。 [ そしてその判断は、今となってもあまり覆せない。 体液を媒介にしてかける俺の魔力は 結局手っ取り早く使えたのは血だったのだ。 他にも、例えば人間相手にするように キスで唾液を送ったりすれば魅了も使えるが 流石に… いや流石にあそこで ゴブリンとキスして回っていたら嫌すぎるだろう。 何もかも。 ] ……と、そうだ。 あと話してなかった気がするんだけど… 俺、ネスに一個魔法かけてあってさ。 保険っつうか……。 [ そしてこれを機に、黙って彼に施した魔法についても ちゃんと教えておくことにしよう。 ] (70) 2023/11/28(Tue) 23:05:48 |
【人】 サーチャー ゼクスその、俺以外がネスに手出せなくなるっつーやつで… マーキングみたいなものなんだけど。 [ 俺自身がその現場を見たわけではないものの。 無傷で転がっていたゴブリンの姿を視認できた以上、 アレは正しく働いて居たのだろう。 彼にかけた独占欲丸出しの魔術。 なんとなく黙ってかけていたものである以上、 悪戯を告白するように目をそらして伝えるのだった。** ] (71) 2023/11/28(Tue) 23:08:30 |
サーチャー ゼクスは、メモを貼った。 (a3) 2023/11/29(Wed) 0:11:05 |
【人】 サーチャー ゼクス[ もしもネスに許可が得られたなら、 痛み止め等の苦すぎる薬については 味の改良が出来ないかを一緒に研究しないか言ってみよう。 まぁ俺は味見係しかできないし、 今すぐ言うことでもないけれど。 無事に洞窟から宿まで帰れた俺達は、 その後すぐに腕の治療へと移って。>>75 俺の主治医となったネスに全てを預ければ、 軽率に自身を傷つけた代償として よく効く代わりに少しばかり染みる治療を施された。 ぐったりと治療後の倦怠感に脱力していれば、 ネスが頭を撫でてくれて。それだけで嬉しくなってしまう。 ──…こうして見ると、俺が喜ぶからか ネスは付き合ってから よく頭を撫でてくれるようになったと思う。 俺が強請っているのもあるけれど。 ] (81) 2023/11/29(Wed) 17:15:11 |
【人】 サーチャー ゼクス[ そもそも、誰かを抱きしめるのはいつも俺の方で 何かを…愛情表現を「向ける」というのは 自分の役割だと思っていた。 家族も、生まれた時の繋がりも何も持たなかったから 誰かに愛されている事がわかる仕草を向けられたのは ネスが初めてのことだった。 だから、ネスが同じ温度で俺を愛してくれて。 甘やかしてくれて、頭を撫でてくれるのが とてつもなく嬉しくて堪らないんだろう。 俺が甘える相手は、安心して傍で眠れるのは きっと今後もネス一人だけなのだ。 ] (82) 2023/11/29(Wed) 17:15:37 |
【人】 サーチャー ゼクス[ 痛い治療を頑張った褒美として、 ネスに甘いココアを強請る。 常日頃甘いものばかり口にしているわけではないが、 酒を飲む時やこういう癒やされたい時には ついつい好きな甘いものを口にしたがった。 ネスがココアを準備してくれている間、 自分の腕の怪我について口にする。 腕を切る必要はなかった事。 その代わりに取れた選択肢。 俺としては、ゴブリンとのキスなんて 想像上ですら笑い話だと思っていたのだけど。 俺の言葉を聞いた時のネスの声色に、 そうではなかったのだと思い知った。>>76 ] ……しないよ。 [ 嫌がってくれるネスに、きちんと言葉で否定を返す。 ] (83) 2023/11/29(Wed) 17:16:05 |
【人】 サーチャー ゼクス[ マシュマロ入りの甘いココアは、 ほんの少し前までの血の気の引くような出来事を 忘れさせてくれるほどに柔らかくて優しい味がする。 もちもちと溶けかけのマシュマロを頬に入れつつ どこか浮かない表情をするネスを不思議そうに見た。 ] …ネス? [ 席を立つ彼が此方に来る。 俺もカップの中身を飲み干してしまってから、 此方を見るネスと瞳を合わせて首を傾げた。 どうしたのだろうか。 さっきの今で、まだ拭えない不安に包まれているのか、 それとも他の何かが理由か。 怪我をしていない方の手が取られ、 ネスの胸に充てがわれる。 布越しに伝わる心音がどこか切なげで、 俺を見るネスの瞳から──目が離せない。 ] (86) 2023/11/29(Wed) 17:17:20 |
【人】 サーチャー ゼクス[ するすると、何度か往復させられる俺の手。 そこは、あの時 ]ゴブリンたちの汚い手が這い回り、汚していた場所。 …………………。 [ 幾らローブで拭っても、抱きしめても。 触れられたという事実がネスの中に残ってしまっている、と 気づいた時にはもう体が動いていた。 立ち上がり、ネスの腕を掴むと ぐいぐいと風呂場へと引いていく。 思えば思うほどまた頭の中に怒りが蘇ってきそうで 何度か落ち着くように深く呼吸を繰り返した。 ] (87) 2023/11/29(Wed) 17:17:53 |
【人】 サーチャー ゼクス……次は俺の番。 [ 脱衣所についた所で、引いていたネスの手をそっと離し 自分の衣服を上だけ器用に片手で脱ぎ始める。 棚の上にあった掃除用の防水シートを一枚拝借すると 腕の傷を覆うように巻いて。 ] ネスの体、俺に洗わせてくれる? [ そう言って、ネスの服を軽く捲り 先程撫でた胸から臍までを 優しくなぞるように撫でた。 ] (88) 2023/11/29(Wed) 17:18:54 |
【人】 サーチャー ゼクス俺と石鹸の匂いしかしなくなるまで、 綺麗にするから。 [ 本音で言えば、今すぐまた抱きたい所だが 流石に腕の怪我の治療の直後だ。 少しは自重するとして。 俺の手でネスを清める権利をもらったっていいだろうと 彼の返事を待ってみよう。 ] (89) 2023/11/29(Wed) 17:19:19 |
【人】 サーチャー ゼクス[ マーキング、なんて形で向けた独占欲を受け入れられて なんだかホッとしてしまう。>>92 変な話だ。 常日頃からネスへの嫉妬心なんかは隠していないし、 大好きだというアピールも欠かさないのに。>>91 隠れてやっていたとなると、なんというか一気に 度を越してないか心配になったもので。 そしてネスが入れてくれたココアを飲み終わった頃。 俺の傍に立ったネスが、俺の手を掴んで 彼の胸や腹を撫でさせるように、動かして。 最初こそその意図が掴めなかったものの、 先程からのネスの浮かない表情や 触れさせられた位置にされていた事を思い描けば このまま何もしないなんて無理だった。>>93 こんなにも丁寧に傷を診てもらって、 こんなにも心配をかけて。 俺への愛を真っ直ぐ向けてくれるネスが そんな風に気にしてしまっているのを 黙って見ていられるほど大人しい男では居られなかった。 ] (98) 2023/11/29(Wed) 22:08:10 |
【人】 サーチャー ゼクス[ ネスは時々、思ったことを言わない事がある。 して欲しいことは基本的に口にしてくれるし、 気持ちだって隠さない。 けれど、時々…… 自分の中の不安だとか、そういうものを口にするのを 怖がる時がある…と感じていた。 だから、自分の中の消化しきれない気持をどうにかしようと 何も言わずに俺の手だけを求めてくる今のネスを見て 思わず何も言わずに、 そのままネスを風呂場へと引っ張って行ってしまった。>>94 幾度か名を呼ばれても、 頭の中は今日のゴブリン達への苛立ちと 自分の不甲斐なさと 、ネスへの想いでとっ散らかっていて。風呂場について立ち止まって漸く、 ネスの顔を見ることが出来た。 ] こんなに丁寧に、俺の体も診てもらっただろ。 だから…次は俺が見る番。 [ 脱衣所で服を脱いで傷を守ったなら、 そう伝えてネスに触れる。 小さく反応する彼の体に、優しく笑った。>>95 ] (99) 2023/11/29(Wed) 22:11:03 |
【人】 サーチャー ゼクス[ 考えたくもない事だが、 仮にネスがあのままゴブリン達に犯されて 散々匂いをつけられてしまったとして。 それでも俺は、ゴブリン達の存在こそ嫌悪しても ネスの綺麗さは失われないと思っていた。 当然あいつらの手でネスが触られて汚されるのは嫌だし、 匂いだって全て取り去りたい。 けれど、そうされたからといって ネス自身はずっと綺麗で大好きな存在のまま。 だから──だからこそ。 今、きっと必要なのだ。 彼の心の曇を取り除くように、 彼自身を磨かせて貰うことが。 俺以外の匂いを取り去って、 汚いと感じる全てを拭うことが。 ] (100) 2023/11/29(Wed) 22:11:30 |
【人】 サーチャー ゼクス[ そうして手伝ってもらって裸になったなら ネスの居る浴室への自分も入っていこう。] んじゃ、早速やらせてもらおーかな。 …座って。 [ ネスを浴室にある椅子に促すと、 暖かな湯の出るシャワーを手にとって、 まずは彼を洗う前に自分の体をざっと流す。 ネスを洗うにしたって、 俺にまだゴブリンの血が残っていたら嫌だったし 軽く表面を流すようにして。 それからそっとシャワーをネスの足元にかけ、 正面に跪いて彼の全身を流していこう。 良い香りの石鹸を泡立てて、モコモコと泡を作ったなら ネスの体に乗せ、 肩からゆっくりと手で泡を塗り拡げよう。 ] (103) 2023/11/29(Wed) 22:13:11 |
【人】 サーチャー ゼクス[ 片腕が塞がってしまっている… 否、正確には塞がっているわけではなく動くのだが 恋人にズボンを脱がしてもらうチャンスを逃がすかと ネスに頼めば、小さな唸りが帰ってきて。>>105 嫌がられているようには見えなかったから、 なんだかその反応にニマニマと嬉しそうにしてしまった。 ……俺でドキドキしてくれたのかな、なんて ネスを前にすると俺はすぐに些細なことで浮かれてしまう。 そして二人して裸になったなら、浴室へ入って。 椅子に座ってもらったネスの前で泡を立てながら その体をモコモコの泡で包んでいった。 ] ふは… まーな。俺器用だからさ。 [ 泡の立て方を褒められて、可笑しそうに笑う。 言われてみれば、細かく泡を立てるのが得意かもしれない。 ] (107) 2023/11/29(Wed) 23:58:23 |
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新