129 【身内】狂花監獄BarreNwort2【R18G】
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「俺はバーナードよりも、恨まれるならあっちの方だと思うからなぁー……」
あっちとはすなわち、話し合いに顔を出してない方。
「その二人だったら、敢えて言うならシトゥラを先にがいいなぁ。理由は、
シトゥラがクロノに対応してるとこ見たい
」
理由、碌でもない。
でもあのトリッキーに、同僚はどんな反応をするのか見てみたくなったのだった。
「んっぐ、」
これはまさかの方向の吊り勧誘に咽せた狼。
「投票がどこへ転ぶか全く分からなくなってきたな。面白い。困る」
どっち?
「俺この状況でLW宣言すんのぜってぇやだからダストマジで生き残って」
あんまりにもあんまりな理由である。
おまけに口調崩れまくりだ。
「とりあえず上手いことシトゥラに押し付けておきましょうか。」
とりあえず厄介事はシトゥラへの図。
「ここで死んでは勿体ない。頑張ろうと思う」
声、いまいち切羽詰っていない。
「クロノに声をかけておくか。どこへ入れるつもりか分からないが」
「
アイツウサギだな
」
そこかぁ。尚更処刑で潰したいな。
「シトゥラ、兎さんだったりしません?
ちょっと罵詈雑言でも流してみましょうか?」
「罵詈雑言より、おねだりしてみよっかな俺は」
はいはーい、うさぎさんこっちよこっちー。
「俺まだ一人も殺してねぇのよ。狼の名が廃るってもんじゃねぇ?な?楽しみてぇじゃん?代わりに死んで♡」
「成程、話しかけてみよう。聞こえるか?
俺はまだこの宴を盛り上げようと思っている。
しかしもし今ここで死ねば襲撃関係なく暴れるつもりだ
。
兎さんよ、君のことは大変高く評価している。君は強い。鎮圧することは容易だろう。
しかしここには蘇生装置があり、俺には根気がある」
おねだりに続き、長々とした脅しだ。
これは
醜い争い、た〜のし〜〜!!
ってしてる人形師。
「流れで吊られたら、ダスト頑張ってね」
まぁこればっかりはどう転んでも仕方ない。
「では、ワタシも何か贈りましょうか。
ば〜か!あ〜ほ!どじまぬけ〜!
お前のかーちゃん……お前
が
かーちゃん?
」
←これは『お前がかーちゃん』で噴き出すのを堪えてる図。
「ミラージュが吊られたら俺がLW宣言しなければいけないのか?」
かーちゃんが選ばれてくれたら助かるのだが……。
「そうなるよね……俺らには三票しかないけど、手を貸してくれる人はいるかもね。
……ロベリアはシトゥラに入れてくれなさそうだけど」
「割れないかな、俺とシトゥラとナフあたりでいい感じに。今10人だし、ワンチャンなんとかこう」
「まぁでももしものときは頑張ってLW宣言してね!」
現実は、非情。
「一先ずクロノは返事なしだ」
本当に読めない投票になりそうだ。
「俺が選ばれる可能性もないではない。
君も覚悟をしておいてくれ
」
でも現実は、平等。何かのキャッチコピーみたいだね。
「LW宣言本当に嫌だな……!」
おお、現実。現実よ。非情で平等な現実よ……。
ぴろん、と端末に入った通達を見。
「LW宣言しなくてよさそうだ。よかった」
一安心の声。死ぬより大事なんですかそれ?
「それは死ぬ可能性より大事な話か?」
現実は、ちょっとだけ、やさしい。何かのキャッチコピーみたいだね。
「ギリギリ宣言する羽目になるかもしれないって」
また新しく届いた通達にぽつり。
現実は、やはり、きびしい。
「ほんっと頼もしいなダスト……」
ダストとか名付けてごめんねって思う。
こうして頼もしい顔をしているが、初っ端やらかしているのである。
ごめんねって思う。いいや、ゴミ自身はそんなに思ってないけど……
「シトゥラ様……」
歪んだ気遣いがまだマシな扱いだなんて……コヨーテのご主人様、大変そうだなあ。
ピチねばも結局押し付けられてるし。
「襲撃と投票の申請は大丈夫ですか?」
ダストの番だとちょっと心配になる。
「大丈夫ですか?」
頼もしいけど。
「完璧にでき……」
一応確認した。
「完璧にできている」
できていない人の発言に見えるなぁ。
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