59 【R18RP】花韮の咲く頃
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視点:人 狼 墓 恋 少 霊 九 全 管
| [ >>1上原は、振り返る矢川の視線を追った。そこには誰もいないように見えたが、昨日見た姿や聞いた話からは、視界にいないからといって安心できなかった] いや……気にすることはないよ。 それより、自転車のことなんだが…… かえって危なくねえか? ぶつかられて転んだり……怪我させられたり、 体力が尽きるまで追われたりしないかと。 [バスにまで付きまとう相手が自転車に乗られたくらいで諦めるとも、上原には思えなかった。 悪く考え過ぎかとも思うし、他の対策と言われても警察ぐらいしか思い浮かばないのだが] (3) 2021/03/01(Mon) 8:30:25 |
| 勢いで行動するより、先に対策考えないか。
場所は任せるが、矢川さんが嫌でなけりゃ 個室のあるところがいいな。
[個室に難色を示されたなら、矢川の行きやすい店に向かうことになるだろう。
と言っても高校生の思いつく「個室のある場所」というとカラオケなのだろうか。 個室のある喫茶店や飲食店も近隣にはあるはずだが、上原は相談にあまり時間はかけたくなかった。
もし矢川に行きたい場所があればそこに。矢川が思いつかなければ、取材でときどき使う個室のあるカフェバーに向かうだろう]** (4) 2021/03/01(Mon) 8:31:48 |
| カラオケは……高校生が入りやすいからな。 [ >>5良さそうなところと言われ、上原は馴染みのカフェバーに矢川を案内することにした。 学校からは離れているし、駅からもちょっと歩く、隠れ家的な場所である。名は『サンセット』。 バーメニューは20時からで、それまではカフェとして営業している。 バーを兼ねることもあって、ハーモニーとはまた違う大人向けの雰囲気の店で、BGMはいつもジャズ。 客の年齢層は高めで、カフェタイムであっても高校生には少々入りにくいだろう店だった] (7) 2021/03/01(Mon) 16:20:30 |
| 大丈夫。今は酒が出ない時間だ。 [ >>6店に着くと、不安そうな矢川にはそう伝えて、個室を頼む。複数ある個室は、突然来ても大抵どこかが空いている。 店の性質上、禁煙席は無かった。だからどの部屋も煙草の匂いはどうしてもするだろう。 顔馴染みの店員には取材かと思われたらしく、不審に思われる様子なく個室に着くことになった] (8) 2021/03/01(Mon) 16:20:51 |
| とりあえず、これ。 [個室に入って席に着くと、上原は矢川に冊子を1冊差し出した。 待ち合わせの前に立ち寄った警察署で手に入れてきた、ストーカー問題について書かれたものである >>0:101] 警察に相談するのが一番だと思うんだよな。 警察が動いてくれるほどの事態かは……わからないが。 [明らかに矢川の心労になっていることも、日常生活を送る上で支障になっていることも間違いないが、命の危険があるほどではない気がする。 そのくらいでも警察が矢川の身辺を見回ったりしてくれるものなのか、上原には判断しかねた]** (9) 2021/03/01(Mon) 16:21:17 |
| [ >>10矢川が並べる相手の“罪状”に、上原は深くため息をついた] 想像以上にひでぇな……。 大丈夫か、本当に。 [直接命を脅かされたわけではなさそうだが、相当に悪質な相手だと感じた。 それでも被害の詳細を聞き出そうとは思わなかった。 店員が水を持って入ってくるのを見て、上原はメニューを見ることすら忘れていたことに気づく。 よく頼むブレンドコーヒーをホットで頼んで、矢川には無言でドリンクメニューを差し出した。コーヒーのほか、紅茶やハーブティー、ソフトドリンクも同じページに載っている。料金はカフェとして標準程度である] (12) 2021/03/01(Mon) 17:21:43 |
| 同じ高校だから厄介だよな。 卒業までは間があるしなぁ……。 [自分の分の冊子を眺めながら、上原の頭にどうしても浮かぶのは、すぐそばで彼女の身を守れる人がいたほうがいいだろうということだった。 できれば校内に、それが無理でも近所に。 相手もそうだが、矢川も簡単に転校とはいかないのだろうから] 一緒に行くのは構わないが……、 俺は何者としてついていけばいいんだ? それは。 [ >>11同行をリクエストされて、上原が一番困るのがそこだった。 現状、「矢川が加害者に暴力を振るわれたかもしれない場所に偶然居合わせた一般人」ぐらいの立ち位置である。 それ以前から顔見知りだったから、あまり抵抗なく行動を共にしてはいるが、人に説明するには微妙な関係だろう]** (13) 2021/03/01(Mon) 17:22:19 |
| [ >>14注文を聞いた店員は、すぐに去っていった。 >>15一人で頑張ると言いながら、途中で言葉を切ってしまう矢川。彼女が泣き出しそうに思えてもどう声をかけていいか、上原は掴めずにいた] ……いっそ本当に付き合っちまうかぁ? 「フリ」じゃなくて。 [手詰まりの中で安易に選んだような選択肢。それが答えとして正しいと言えるのか。 彼女の身を守れる保証もない。 けれど、少なくとも、彼女の痛ましい姿を見ながら無力感に苛まれることはなくなる気がした。 彼女を一人の女性として愛せるかどうか、見当はつかないままだ。 それでも彼女の苦しむ姿を見たくないという思いは、上原の中に確かに存在していた]** (16) 2021/03/01(Mon) 18:00:58 |
……そ、その前に、
ぎゅーって、してもらって、良いですか……?
**
| [彼女の身を守れるかもしれなくて、その上、嘘の関係を取り繕おうとしなくてもいい。 見抜かれないか不安になりながら「恋人のフリ」を頑張るよりは、いっそ楽なのではないか。 上原はそんな思考だった。 向こうにだって、昨日の今日で恋心が芽生えているとはとても思えなかった。 それでも、好きかどうか定かでないうちから付き合ってみるというのも、決して珍しい話じゃないはず。 そんな深く考えない言葉を受けて、矢川は戸惑ったような言葉を重ねながら顔を赤くする。 >>18 それを見て今度は上原が戸惑うことになった。 半ば勢い任せの言葉であった。 けれど、それで赤くなられてしまっては] (19) 2021/03/01(Mon) 20:17:23 |
[――可愛い。
そう思わずにはいられなかった。
だから店員が去った後の矢川のか細い声で、上原は静かに席を立った。
歩み寄って、隣に座って、そっと彼女の肩に腕を回す。
そうすることが自然だと言うように]
このくらいで足りるのか?
[「ぎゅーって」。
それは片腕で肩を抱く程度のことではないのだろう。
だけど、上原にとって矢川はよく知らない年下の女の子で、接し方の匙加減もわからなくて。
どうしても、少しずつ探っていくことになるのだった]**
[上原さんが立ち上がって、隣に座る。
それに緊張が高まって固まったままになってしまった。
けれど、ぎゅーは、肩を抱いただけ。
ホッとしたような、物足りないような、不思議な気持ち。
それでも頬の赤みは治らなかった。
肩を抱いてくれたなら、私は上原さんの肩に
自分の頭をこてんとのせた。]
……ほんとは。もっとぎゅーして欲しいですけど
今日はこれで良いです。
その、……これからよろしくお願いします。
隆司、サン?
[上の名前の方が呼びやすいけど
きっと。特に上原さんの方からは
下の名前で読んだ方が"らしい"はず。
だからそれを促すように下の名前にしてみたけど
中々これは………………恥ずかしい!]
[肩に頭を載せられ、名前で呼ばれると、上原もまた想像以上の気恥ずかしさに襲われることとなった。
顔を背けて深く息を吐いてみるものの、頬は熱くなっていた]
おう……蛍。
[記憶にあった名を呼び返しながら、それで合っているかと不安になった。
不安と緊張のせいか、肩に回した腕に籠った力が少しだけ増した]
| そうだな……、だいたい事実の通りで いいんじゃないか? ハーモニーに通ううちにお互い気になってて、 落ち込んでるのが気になって声をかけて、 そこからお互い独り身なのに気づいて、と。 [つく嘘は少ないほうがバレにくい。 お互いにそれなりの好意があったとすれば、今回の流れは付き合うきっかけに申し分ないだろうと。 >>20ちょっと早口になる矢川が微笑ましくて、笑ってしまった後、上原は頼んでいたコーヒーに手を伸ばした]** (21) 2021/03/01(Mon) 21:10:12 |
[ちょっと、呆然。
のち、ハッと我に帰って真っ赤になる。]
さ、最初から呼び捨ては……!
[蛍ちゃん、になるかと思ってた。
だから真っ赤になった顔を両手で覆う。
笑ってる。その笑顔もなんだか恥ずかしくて見られない。
すーーー、はーーー。
顔を両手で覆って深呼吸したあと、
私はようやく両手を外してココアに手を伸ばした。]
[真っ赤になって顔を覆う姿に、上原は目を瞬いて、その末に笑い出した]
いや、悪い。
年下と思っちまうせいかな。
[矢川の照れ方が激しいせいか、上原は逆に気が楽になり始めた。
ココアを飲むのを横目に見ながら、肩に回していた手をそっと離して髪を撫でた]
| だな、それなら食い違いもないだろう。
[話が落ち着き始めたところで、上原はコーヒーをゆっくりと飲んだ。 ここのブレンドコーヒーは高級豆の風味を目指して作られたものだった。それが見事に成功している上、ブレンドらしい味わい深さもあり、この豆でないと飲めないという人までいるという]
デートらしいデートなあ……。 一緒に食事するのもデートの定番だが……、 俺たちの場合は打ち合わせみたいなもんだしな。
……例のストーカーの目にはついたほうが いいわけだよな?
[諦めてくれる可能性を考えるなら、後をつけやすい場所を選んで見てもらったほうがいいのか……と作戦会議じみてしまう。 もちろん、純粋に行きたいところでもいいのだろうけれど]** (23) 2021/03/01(Mon) 21:55:06 |
| ん。蛍で決まり、な。 じゃあもう少し撫でてるか……。
[呼び捨てを受け入れるのを聞いて、上原はそのまま矢川の頭を撫で続けた。 優しく髪を撫でて、指で梳く、ゆっくりとした仕草の繰り返し]
個室のある店で2人きりで過ごしてるって 客観的にはデートだと思うぞ……。
他は……美術館、水族館、テーマパーク、 映画や観劇、カフェじゃなくしっかりした食事とかか……? 一緒にやりたいことがあれば、何でもデートだろう。
[本来行きたくないところでも、好きな相手となら行ってみたい。 好きな相手と一緒に時間を過ごせるなら、場所はどこでもいい。 そういうものがデートだとするなら、今の2人がデートらしいデートをするのは難しいことなのかもしれない] (26) 2021/03/02(Tue) 8:16:57 |
| [「自宅に入ってしばらく出てこない」 >>25 その言わんとするところを理解して、上原は唸った] それは……、どう転ぶかわかんねえな。 親しくなったばかりなのは知られてるだろうし。 蛍が押せば簡単にヤれる女だと思われないかが心配だ。 [もしそう思い込まれて、そばにいられない時間に何かあったら。 それを考えると空恐ろしいものを感じて、上原は不安を押し流すように残りのコーヒーを一気に飲み干した]** (27) 2021/03/02(Tue) 8:17:37 |
| [ >>28唇を尖らせる矢川はとても可愛らしく見えて、上原は優しく髪を撫で続けた。そこを不満に思ってくれるのは、悪い気はしなかった] そうだな、デートのつもりで来たわけじゃないし。 水族館は確かに無難かな……。 [自然と高校生の目にもつくかもしれない場所。そして、冬でも行ける屋内の施設。 目的のひとつが人目につかせるためだと思うと、良い選択肢だろうけれど] ジャズバーか。夜遅くならなきゃ大丈夫だったよな? どこか気になってる店はあるかい。 [未成年はその手の店に入ってはいけないと条例で決まっている時刻は、何時だったか。 デート先にそこを選べば、矢川が高校生のうちにバーに入る貴重な機会となりそうだった] (32) 2021/03/02(Tue) 15:18:25 |
| [ >>30>>31矢川に悲鳴かと思うような声を上げられると、上原は脅かしすぎたかと心配にはなった。それでも無視できないリスクである] おう……それに俺も行きづらいからな。 知り合ったばかりの高校生の、親と同居の自宅……。 [ >>0:87あの家の大きさで一人暮らしのはずがない。人目の気になる年齢差でもある。 だからそういう時期までは距離を保とうという話をしているはずが、ぴったりと身を寄せてくる矢川を見ていると、その無防備さが上原の不安を呼び起こした] ……ずっとくっついてなくてもいいんだぞ? [二人の仲は、まだ名目上の関係と言える。 それでもこれだけ警戒心なく接するのなら、ストーカーが発生してしまった原因の一端には矢川の態度があるのかもしれない……そんな考えが浮かぶのが抑えられなかった]** (33) 2021/03/02(Tue) 15:18:46 |
もっと言えば。
……もうちょっとだけ、頭撫でて欲しい……です。
[思えば失恋してからずっとだった。
恭介が失恋したら慰めるのは私だったのに
私が失恋しても誰かが慰めてくれる事はなかった。
その痛みに耐えてるときに変なことを言われて
泣き言を言いそうになって、
てんやわんやしてるうちにアイツに粘着されて。
思い切り悲しむ時間もろくにとれなかった。
誰かに甘える時間もなかった。
だから、今はなんだかとても安心して
隆司さんに甘えた事を、やっと言えたのだ。**]
| ん、なら近いうちに……と言っても。 俺、土日は仕事なんだよな……。 [ >>34水族館行きが決まったところで、上原はふと思い出す。高校生と休日が噛み合わないことを。 今日明日は休みだとは既に伝えてあるが >>0:95] 警察へは寄っていこう。 このまま有耶無耶にはしないほうがいい。 [付き合ってみたところで、向こうが落ち着く保証もない。矢川の高校卒業まで、二人の関係が安定し続ける保証もない。 だったら他の手段でも安全は確保したほうがいい。 上原に自然と浮かぶのはそういう思考だった] (36) 2021/03/02(Tue) 17:42:41 |
| [ >>34 >>35ひとりで抱え込んできたことを明かす矢川が、自然と口にする「恭介」という名。 彼女の中で大きな存在らしい、と上原はなんとなく察する。“大事な幼馴染” >>0:53とは彼のことかもしれないとも思った。 そして、その彼に特別に思うことが、今は無いことにも気付いた。 まだ、恋ではない。それがはっきりとしたのは、良いことなのだろうか?] (37) 2021/03/02(Tue) 17:43:25 |
[それでも、ずっと一人で頑張ろうとしていたらしい彼女が、更に一人で頑張ろうとしたとき、引き留めることができてよかったと上原は思う。
「お姉さん役多いですから」
それで誰にも甘えることができずにいたのなら。
――年上特権で甘えさせて、誰にも見せられなかった顔を見せてもらうのも、悪くない。
だから、上原は彼女の頭を撫で続けた。慈しむように]
俺が相手でいいんなら、
いくらでも甘えていってくれ。
[いいからこそのリクエストなのだろう。
それなのにわざわざそこを突いてしまうのは、素直で無防備な甘え方に戸惑ってしまうからなのかもしれない。
抱き締めてみようかとも思った。
けれど、今はただリクエスト通りにしておくことにした]
| [甘える彼女を見ながら、思い返す。 >>34「作りに行っても良い」 その言葉を聞いたとき、上原はほんの少しだけその光景を想像した。 下手に自炊するより栄養面でも効率的だと惣菜を買って帰る日々だが >>0:93、味気ないのも事実。 ――食事を作って待っていてくれる人が、もしいたら。 それは、まだ諦めるには早い気がする憧れでもあり、今から叶えるのも難しい気がする夢物語でもあった。 真剣に探せばどこかにはいるのかもしれなくても、その度に取材で見聞きした修羅場の数々が思い浮かんで気後れする。 そうしていつも通りの日々を繰り返していた。 その日々を変えるためのきっかけを作ろうと上原が動くことはなかっただろう。 誰かが腕の中に転がり込んでくるような、今みたいなことでも起きなければ]** (38) 2021/03/02(Tue) 17:44:40 |
[でも、だからこそだった。
辛いときに隣に立つのは自分ばかりで
自分が辛い時に隣に誰かいる事はなかったと思う。
恭介は、いつも誰かが隣にいた。
それがとても羨ましかったけれど、その反面
自分が支えなきゃと思っていたようにおもう。
でも私だって甘えたがりだ。
抱きしめて、頭を撫でて、
もう大丈夫と安心させて欲しかった。
辛い時に胸を貸して欲しかった。
……しがみつけない代わりに、私は目を閉じる。
こてんと隆司さんに頭を預けたまま
体の片側だけにその温もりを感じたまま。]
あんまり甘え過ぎると泣いちゃいそうなんで。
……このくらいで、やめときます。
[けどこれだって、やっぱり恥ずかしい。
甘えるのは慣れない。
それは、ほんのり染まった頬が明かしている。
けど、頭を撫でられてその重みを預けるだけで
ずいぶん心が楽になったのは本当だ。]
……今泣くと、このあと大変だからな。
[このあと警察に寄る予定だ。安心し切って泣いている場合ではない。
だから上原は引き留めることはせずに、そっと撫でる手を離した。
赤らむ頬を見れば可愛らしいと思ったし、気を張り続けた少女の安心できる場になれることは嬉しいような気もした]
| 学校帰りに水族館か。 あまり行かないよな。 [かえってデートとして面白い気はした。 同じように学校帰りに水族館に向かう人がいるのかはさておき。 店を出るとき、上原は飲み物1杯ずつだしと深く考えずに全額支払った。 >>40服の裾を掴まれて、その先にいる“ストーカー”に気付いて眉を顰めた] ……なわけねえだろ……。 [上原は矢川の呟きを否定して、服を掴む手にそっと触れた。手を離させようと思ってのことだったが、もし握り返されても拒むことはないだろう] こうなったら、この先までついてくることを期待するか。 [警察署まで入ってしまえば逃げられてしまうだろうけれど。もしそばに留まってくれたなら、そのまま事情聴取ぐらいしてもらえるのではないか。 そんなことを考えながら、歩いて警察署へ向かうことにした。 そこそこの距離はあるが、ここからなら矢川の家から学校までとさほど変わらない時間で着くだろう]** (41) 2021/03/02(Tue) 19:16:18 |
| [離させようとして掴まれた手を、上原はそっと握り返した。 なにせ、振り返ればそこにいるとわかる状態でストーカーがついてくる。 心細いだろうと思えば、振り払う理由などあるはずがなかった。 警察署にたどり着けば] 現行犯で注意してもらえるいいチャンスだぞ。 蛍の言うことも信じてもらえるだろう。 [期待 >>41に込めた内容を矢川に伝えて、相談窓口を探した。 事情はほとんど矢川に説明してもらうことになっただろうけれど、先日の店では公衆の面前で暴力を振るいそうに見えたことを上原も付け加えた。 >>0:70 >>0:71 やがて、事情を聞かれ終わって、校区の見回りを強化するとは言ってもらえて、警察署を出ることになるのだろう。 >>43それまでの付きまといぶりから、早速注意されるだろうことは想像できた] (44) 2021/03/02(Tue) 21:12:00 |
| [そうして警察署帰り。 矢川が歩き出すならそれに合わせて、すぐには移動しないなら共に留まって、これからの懸念を口にする]
今日も送って帰るけどさ。 明日から……学校、どうするよ。
明日は休みだし、朝迎えに行って 学校まで送ってもいいが……。
[あれだけ付きまとわれたのでは、矢川が独りになれば手出ししてくるとしか思えなかった。 家も当然知られているだろう。 警察の見回り強化はどのくらい当てにできるものだろうか。 安心できる理由を、上原はどこにも見つけられなかった]** (45) 2021/03/02(Tue) 21:12:34 |
| ……一時避難ねえ。 [ >>47家族と同居である以上、引越しは難しいだろうし、矢川が単身で家を離れるのは安全とは程遠いだろう。 が、「恋人の家に寝泊まり」ならありなのかもしれない。 ……想い合った恋人同士ならば、の話である] 噂は確かに。目立つだろうな…… 蛍は困るか。 [それに毎日同行するわけにもいかない。 繋いだ手と反対の手で、上原は頭をかいた。 校内で噂になったとき、一番不利益を被る可能性があるのも彼女ではないかと思った] (49) 2021/03/02(Tue) 22:14:33 |
| 明日以降は蛍に合わせるとして…… 今日は送ってく。
[微笑む矢川を見つめ返して、安心させるように微笑む。繋いだ手を優しく握り返すと、矢川の家の方角へ歩き出した。
あまり目立ちすぎないほうが良いのかもしれないし、注目を浴びたほうが手を出しづらくなるかもしれないとも思える。
やりたいようにやりながら様子を見るのがいいだろう……上原はそういう結論に達していた]** (50) 2021/03/02(Tue) 22:16:32 |
| あぁ、困らないんならいいんだ。 俺は困ること……たぶんないと思うが。 何か起きたときは相談する。 [上原が困るとしたら、社内で噂になったときに偏見の目で見られたら困りそうというくらいだった。 それも罪に問われるわけでないなら構わないか、と思っていた。 登校時間や道のりを話して、明日の朝に迎えに来る時刻も決まっただろうか。 玄関で言われるままに待つと、矢川が紙袋を差し出してきた >>51] お、……おお。 ありがとな、家帰ったらいただく。 [ >>52突然の手作りお菓子の出現に少し戸惑いつつ、素直に受け取ることにした] (53) 2021/03/03(Wed) 7:02:02 |
[お菓子を受け取るとき。
それが意外だったからか、それとも手作りに心を打たれたか。
上原は紙袋を掴みながら一歩踏み込んで、矢川の体を片腕で抱き締めようと試みた。
“恋人同士”なら別れ際にそのくらいするのが自然な気がして。
軽くハグするだけで、すぐ離れるつもりだった]
| じゃ……また明日な。
[最後に軽く頭を撫でて、上原は矢川に微笑みかける。 何もなければそのまま立ち去るだろう]** (54) 2021/03/03(Wed) 7:02:38 |
[だから、と言うわけでもないけれど
隆司さんが一歩踏み込んできた時には目を見開いた。
え、何だろう。 どうしたんだろう?
だからそのまま、軽くでも抱きしめられて
私の鼻腔を隆司さんの煙草の残り香が掠めて
一瞬、頭が真っ白になる。
拒否感はなかった。嫌じゃ、なかった。
でも、だから、一手遅れて
わたしから腕を伸ばそうとした時には
もう隆司さんは離れてしまっていて。]
あ……、
[私からもしがみつこうとした手が、
虚しく宙を彷徨って。
は、と我に帰った私は真っ赤になった。
抱きしめられていたことにも
それに応えて縋りつこうとしてしまった事にも。
だって。 だって!
いやあぁぁぁぁぁ恥ずかしい!!!]
[腕を離して離れたとき、しがみつこうとした腕を見た。
そして矢川が真っ赤になるところも。
好かれているのか、無防備なだけなのか、上原は掴みかねていたけれど。
それでも矢川の姿はとても可愛らしく見えた。
思わず小さく声に出して笑ってしまいながら、彼女との“お付き合い”はなかなか楽しそうだと思っていた]
| [ >>56顔を覆う矢川に別れを告げて立ち去った後、駅に向かって歩きながら、「ココアパウンドケーキ」と言っていたのを思い出す。 >>52 上原の家には買い置きのコーヒー豆があったが、しばらく前に開封したきり、放置状態だった。 豆のままだし密閉しているし、そこまで酸化はしていないはず。 たまに家でハンドドリップするかと思って帰路につきながら、そういうゆとりを近頃はすっかり失っていたことに上原はやっと気がついた] (58) 2021/03/03(Wed) 8:13:26 |
| [翌朝。 学校の始業時刻は、会社よりも早い。だから出社より遥かに早く家を出ることになった。 朝食はいつもメニューが決まっているから、困ることはなかったけれど。 学校に向かう学生らしき人々が疎らに歩いている中、流れに逆らって矢川の家まで進むのは複雑な心境だった。 そうして矢川の家に着いたのは、待ち合わせの時刻よりほんの少し前。玄関から顔を出した彼女にお弁当と問われて >>57] ……え? [上原の想像の範疇になさすぎる言葉だったせいか、きょとんとして問い返すことになった]** (59) 2021/03/03(Wed) 8:18:43 |
| ああ……、そうだ、ケーキ。 美味かったぞ、コーヒーに合って。 [ >>60弁当の解説を聞いて、まず先にそっちが上原の口から出た。豆も思ったほど悪くなっておらず、なかなか良い休息になったのだった。 そして家族の分のついでというお弁当は、受け取ることに抵抗感がなくて、素直に手を差し出した。 元々自炊はほとんどしない。休日でも滅多なことがなければしなかった] なら、もらっとく。 わざわざありがとな。 [微笑んで受け取ったのはスタパの紙袋。中身が何かはわかりづらいだろうことも、受け取りやすい理由のひとつだった] (62) 2021/03/03(Wed) 9:13:10 |
| 親御さん、夜勤もあるのか。 [ >>61大きな家に、夜、独り。 それも、ストーカーが身辺をうろついている状態で。 それを想像するとどうしても心配になって、上原は歩きながら矢川のほうを見た。 歩くペースは合わせているから、彼女は隣にいるのだろう] アレルギー無いんだよな俺。 花粉もなんともない。 花粉症はいつも他人事だ……。 蛍は? [なんでもない世間話は、昨日まではしていなかった。だからかえって新鮮に感じるくらいで。 話しているうちに、あっという間に学校に着くのかもしれない。 学校が近づくと物珍しげな視線を受けることになって、上原の気は少し重くなった。 けれど自分から言い出したことだけに、不満を言う気は無かった]** (63) 2021/03/03(Wed) 9:13:38 |
| チョコは……そうだなあ、 コーヒーに一番合うと思ってるな。 定番なんじゃないか?
[上原の職場には自由に使えるコーヒーメーカーがあるが、しばしば妙に苦いコーヒーができている。 お湯が少ないのか、それとも粉が多いのか、それともその両方なのか。一定の味ができるはずなのに、作る人によって味が違った。
そこで個包装の一口チョコレートを上原がコーヒーメーカーのそばにこっそり置いたら、いつの間にか常時補充されるようになっていた。
「コーヒーにチョコレートは定番」と元々思っていた上原は、改めてそう認識したのだった] (67) 2021/03/03(Wed) 13:12:40 |
| 仕事好きで仕事する分には問題ないよな。 嫌々働いて忙殺されるんじゃ気の毒だが、 本人が楽しいなら止める理由がない。
[そう言いながら自分のことを思ってみると、上原もなんだかんだで仕事は好きなのかもしれなかった。 取材で聞く話には嫌気が差しつつも、仕事を辞めてやろうとは思ったことがなかった]
今から家事ができると、この先楽だろうな……。 遠くの大学でも自炊に抵抗無いだろ。
[学生時代、やたらと軽視することになった食生活を上原は思い出していた。 食費を抑えようとして自炊をするか、安くて雑な食事になるかは人それぞれであるが、自炊に慣れていれば学業を圧迫することはない。 将来、一人暮らしの学生生活になったとしたら、間違いなく有利であろう。
ちなみに「いい嫁になれる」的な前時代の発想は上原には浮かばないのだった。同僚には女性も多いせいなのかもしれない] (68) 2021/03/03(Wed) 13:13:09 |
| [ >>65 >>66仕事の日のお弁当はさすがに頼みづらかった。 上原の昼食は社員食堂か外食がほとんどで、自分で用意するときはだいたいが買ったものなわけで、人目が気になる。 いつ、どうやって受け取るかという問題も確かにあった] 仕事の日はさすがに気が引けるな……。 好き嫌いはそこまで激しくないから、 大抵のものは美味しく食えるよ。 [それはお世辞でも嘘でもなんでもなかった。日常の食事の範囲では、上原に特に嫌いな食材は無かった。代わりに際立って好きなものも無かったのだが。 だからよその家庭の味でも、意外に思うことはあるかもしれないが、食べられないことはないだろう。 そんな風に雑談をしながら歩いていれば、校門が見えて、そこを目指す人の数も増えていた。 このくらい人目があればもういいだろうと、矢川が足を止めれば上原も足を止めた] ああ、じゃあまた帰りに。 気をつけてな。 [同じように手を振って、校門を通るまでは見送ることにしたが。 人目がどうしても気になって居た堪れない気持ちになって、上原は赤くなるよりもむしろ、少し顔色が悪かったのだった]** (69) 2021/03/03(Wed) 13:14:08 |
| 楽器のプロ奏者は、才能もいるだろうしな。 [趣味でと言われたとき、上原も口を挟む気にならなかった。 仕事にしようと思うなら、ハードルが高いだろう。 普段、なんでもない普通の人たちの薄暗いエピソードを取材することが多いせいなのか、楽器奏者のような輝かしい人たちが住むのは遠い世界だと上原は感じていた] 休みの日なら、ありがたくいただくよ。 [ >>71お弁当の申し出にはそう答えた。 矢川が己の顔色に気づかず去ってくれたことには、上原は密かにほっとしていた] (75) 2021/03/03(Wed) 16:13:38 |
| [その後、矢川からお弁当をもらって買い物の予定もなくなり、上原はまっすぐ帰宅することになった。 休みの日に片付けたい用事は昨日のうちにだいたい済んでいて、あとは文字通り休むだけ。 食事の用意も、もらったお弁当を食べるだけ。 それでのんびり過ごしすぎて、いつの間にかうたた寝するなどして、 >>74メッセージの着信音でハッとしたのだった] (76) 2021/03/03(Wed) 16:14:01 |
| [ >>74メッセージの内容を見て、上原は悩んだ。 そう単純に終わってくれるなら、実にありがたい話である。 が、あれほど執拗に付きまとう相手が、そう簡単にやめてくれるとは想像しづらかった] 『しばらく様子を見てみるか。 本当に去ってくれるのかどうか。』 [待ち合わせ時刻と場所の了解の返信に、上原は情報へのコメントを付け加えた。 無いものを証明するのは難しい。 ストーカー行為が止んだと判断するにも、日数がかかるだろう。 1日やらなかっただけなのか、1週間の間が空いただけなのか、たまたま1ヶ月何も無かっただけなのか……。 矢川が「もう大丈夫」と心から安心して日々を過ごせるようになって、思い出すこともなくなれば、そのときには「終わった」と言えるのだろう] (77) 2021/03/03(Wed) 16:14:57 |
| [それからお弁当を食べることにした。 >>57 容器がタッパーという色気のなさで、かえって気楽だった。 ハンバーグと卵焼きは別の皿に移して温め直して、他はそのまま食べることにした。 上原は甘い卵焼きは食べ慣れなかった。 慣れない味の卵焼きを食べながら、母親がいろんなものが日替わりで混ぜ込んでいたのを思い出していた。 桜海老、しらす干し、ソーセージ、ウインナー。 野菜を入れることは無い人だったが、混ざるものがものだけに、上原にとって卵焼きとは塩味がするものだった。 それだけに甘いと別の食べ物のようだったが、だからといって不味いわけではない。 これもバリエーションのひとつと思うと、母親が作っていたものを自力で作ってみたい気がした] (78) 2021/03/03(Wed) 16:15:44 |
| [おにぎりは出先で食べるときに上原がよく選ぶメニューだったが、人が握ったと実感できるものを食べるのは随分久しぶりだった。 子どもの頃に母親の手伝いで作ろうとして、思ったより難しくて驚いたことがあったのを思い出した。
肉類は毎食欠かしたくない主義の上原には、ハンバーグがあるのも嬉しかった。 好き嫌いがあまりない分、栄養バランスでメニューを選ぶことが多かったからだ。 そういう意味で、野菜と肉類がちゃんと揃っているのは満足感があった。
そして何より、食事を自力で用意する必要が無いことの気楽さがありがたかった。 それで直前までのんびりできたのだ。
実家を離れてからも、他の人が家まで来て料理をしていくことはあった。 だが人からお弁当を渡された経験は上原には無くて、新鮮だった] (79) 2021/03/03(Wed) 16:16:46 |
| [食事の後はタッパーを洗って水気を拭き取って、元通りスタパの紙袋に入れた。
時間通りに待ち合わせ場所に向かうとき、忘れず持参するだろう]** (80) 2021/03/03(Wed) 16:17:06 |
そうだよねぇ……。
[暫く様子を見る。
確かにそれが妥当な答えだろう。
油断して元の木阿弥になってしまっては危険すぎる。
それに、上原さんとのお付き合いも昨日始めたばかり。
それをいきなり切る気もないし、
出来れば繋げていきたいとすら思う。
それは彼が自分にとっての恩人であるからでもあり、
……ええと。]
……………………、 なによう。
[凛になんだか微笑ましい眼差しを向けられた。
唇を尖らせたらニコニコされた。解せぬ。
なでなで頭を撫でられたけれど、
……隆司さんの手の方が、気持ち良いな。
]
| [ >>81待ち合わせ場所の本屋で上原が眺めていたのは、写真集のコーナーだった。 風景写真集と、動物の写真集、その境界あたり。ときどき手に取ってページをめくっては棚に戻す、その繰り返しで時間を潰していた。 そろそろ来る頃かと店の出口に向かおうとした頃、 >>82ちょうど矢川がこっちに向かってくるのが見え、上原も微笑んで片手を挙げた] (83) 2021/03/03(Wed) 18:51:53 |
| おう、美味かったぞ。 作ってくれる人がいるありがたみを実感した……。 けどやっぱ、家庭の味ってあるもんだよな。 合う合わないより、「違う」と言うか。 [弁当のことを問われると、素直に答えながらスタパの袋を差し出した。中にはきっちり洗ったタッパーが入っている >>80] 休みはだいたい水曜と木曜だが、 たまーに火曜と水曜にずれるな…… あとは有給次第。 [休みの曜日を答えながら、ずいぶんと気が楽になったような微笑みを浮かべる矢川を見つめた。 可愛らしく見える反面、もうそんなに自分のそばで安心しているらしいことに、上原は思うところがあった] (84) 2021/03/03(Wed) 18:52:14 |
[こんなに簡単に人に甘えるような子は、下心のある相手に簡単につけこまれてしまいそうだ。
そういう不安感を覚えると同時に、保護したくもなった。
――放っておけない。
守ってあげたい。
そうは思いながらも、まだ少し、自分から踏み込むのは迷っているのだった]**
[たぶんそれは、私自身がそう思ってるよりもきっと
私の自尊心が低いからなのだろう。
恭介は沢山の子に告白されて、付き合って。
幼馴染の私は誰とも付き合ったことがなかった。
告白されたことがなかった。
ブスとかブサイクとか思いたくないけれど
私よりも可愛い女の子は星の数ほどいるし
恭介だって、そうだったでしょう。
私は"女の子"に見られない。
"恋愛対象"とは見られない。
無理やりに心を近づけようとしてくる人や
ストーカー、はいたけれど。
普通の恋はできないんじゃないかと思ってる。
女の子として、恋愛対象として、
その価値はかなり低いんだと思っているから。
だから、なんで言えば良いんだろう。
手を差し伸べてくれて、この役割を引き受けてくれて。
心の底から嬉しかったし、
……それなら出来る限りの事をしたいと思った。
女の子扱いされるとくすぐったい。
成り行きとは言え、お付き合いという形に浮かれてしまう。
誰でも良いわけじゃないんだけど、
あのとき隆司さんに声をかけてもらえて
本当に良かったと思ってるんだ。]
| んじゃあ矢川家というより、蛍の味か。 ……れ、レンコンサラダ? [ >>85深い意味なく感想を述べつつ、レンコンサラダはさすがに意外性が高かった。 雑煮の味は家庭によるだろうけれど、上原家は醤油味だった。全国的に多い例ではあるらしい] そんなに毎度作ってもらうのも悪いな……。 作ってもらえるのは嬉しいんだけどさ。 [学校の行き帰りに付き合うだけだし、毎日というわけでもない。 それでお弁当を作ってもらうのは、と気後れしたのを上原は素直に口にした。 とはいえ、普段出かけるより早くに出て登校に付き合い、帰りも迎えに出るのは、長く続けると負担になるのかもしれない] (88) 2021/03/03(Wed) 21:51:43 |
| [上原の不安が通じたのか、矢川も気遣う言葉を言う。 >>86 独りで迷っているような、……独りで頑張ろうとしていたときのような。そんな矢川の表情を見て、上原の手は自然に彼女の頭に伸びた。 そしてそっと触れる程度に髪を撫でて、すぐに手は離れた。人目がある場所だからだった] 俺はあまり残業はしないな……。 飲み会は日によるが……、そんなに頻繁にはやらないよ。 だから、そう心配するな。 そこまで負担には感じてない。 [上原は元々、徒歩での移動に慣れていた。取材であちこち行くのに車じゃかえって小回りが利かなくて、電車になりがちという理由もあった。 仕事で外を歩くのと比べたら、学校の登下校に付き合う体力的な負担は軽かった。 その代わりに精神的には居心地が悪かったものの、それはそのうちに慣れるだろうと見込んでいた。 だから負担でないという言葉は上原の本心から出たもので、それが伝わってほしいと言うかのように矢川を真剣に見つめていた] (89) 2021/03/03(Wed) 21:52:43 |
| どこか行きたいところあるか? あるなら付き合うが、連日寄り道ばかりで疲れないか。 [ >>87昨日デートの話が出たばかりだし、どこかに行きたいのかもしれないとは思った。 それなら上原はもちろんついていくつもりだった。 が、心労もあった中であちこち歩き回って疲れないのだろうかと、先に気遣いが浮かんだ]** (90) 2021/03/03(Wed) 21:53:16 |
| それは……一回食べてみたいな…… ……正月に。 [ >>91正月に、大量のレンコンサラダ。味付けはマヨと塩胡椒。 普通のおせちが多かった上原にとってはあまりに奇妙なものに思えて、逆にそれを食べる正月を過ごしてみたくなってしまったのだが。 それはつまり、約一年後という話になりかねなかった] あぁ、楽しいってんなら……。 俺も作ってくれる人がいるのは嬉しい、し…… [正直に答えながら、恋人同士にしか聞こえない話になり始めていることに気付き、上原は片手を額に当てた。 自然に頬が熱くなって、思わず矢川から目を逸らした。 今すぐ場所を変えたい心境であった。 ちょうど同じくらいに、矢川も真っ赤になっていて。 >>92 傍目には初々しいカップルに見えたのかもしれない。 そう、公衆の面前である] (94) 2021/03/03(Wed) 23:14:22 |
| [ >>93下ろしたままの上原の指先には矢川の手が触れてきた。 それを拒みこそしなかったが、人目はますます意識してしまう状態だった。 その上で矢川が続ける言葉に、上原は本当に反応に困っていた] …………えー、と。 (95) 2021/03/03(Wed) 23:15:01 |
| [途方に暮れた末に上原が選んだ行動は 「とりあえず本屋を出る」 であった。
といっても矢川を置き去りにする気はなかった。 振り返って着いてくるかは確かめたし、来ないようなら手を引いただろう。
行き先はそれから決めることになるだろう]** (96) 2021/03/03(Wed) 23:16:34 |
[ 手を引っ込めた矢川のしゅんとした顔を見て、上原は自分から手を伸ばしてそっと繋いだ。
店を出て足を向けたのは、本屋の裏側、店と店の隙間になっている狭苦しい路地。
裏口から出てくる店員はいるかもしれないが、わざわざ通り道に選ぶ人は少ないだろう。
本屋の入り口が見えないから、ストーカーが潜んでいることも考えづらかった。
そういう手近な場所で人目を避けようと上原が思ったのは、矢川の落ち込んだ顔を長々見たくないからだった]
悪い、人目が気になって……。
[申し訳なさそうに声をかけながら、上原は矢川に両腕を伸ばした。拒む様子が無ければ、そのまま抱き寄せるだろう]**
……? 隆司、さん?
[手を離したのに、その手が繋がれて。
それだけで私は少し気持ちを持ち直していた。
きっと嫌がられてるんじゃない。
場所が悪いもの、だからだよね。
そう自分に言い聞かせながら手を握る。
けど、連れて行かれたのは路地裏……まではいかない?
けど、人のあまり通らない店と店の間。
だから、どうして? と呼ぶ声に疑問符が乗る。
でも、隆司さんの言葉と、伸ばされた腕。
それに目を丸くしたけど拒むわけなかった。
嫌がるわけ無かった。
でも、じわじわ、頬に熱が宿る。
恐る恐る私からも手を伸ばして
隆司さんの背中側に手を回して、ぎゅっと。
肩のあたりに頭を押し付けながら、抱きついた。]
ううん、私も、場所は選ぶから……。
そ、れに、ぎゅーって出来るなら、
出かける場所はどこでも良いって、
そう言うつもりで…………。
[もっと言えば。]
……わたしからぎゅーってするつもりだったから
して貰えるなんて、思わなかった……。
[どうしよう、耳まで赤い。
引き剥がされなければしばらくそのまま
時々すり、と頭を肩に擦り付けて。
どうしよう、良いのかな、でも、
……嬉しいって気持ちを、噛み締めていた。**]
蛍に落ち込んだ顔されると……落ち着かない。
[矢川に疑問の声をかけられて、上原は小さく答えた。
おずおずと抱きついて擦り寄ってくる矢川が可愛らしくて、片手でそっと髪を撫でた。
人目につきにくいと思えば上原の気恥ずかしさは和らいで、代わりに満たされる思いがした。
自分がそばにいるだけでこんな風に幸せそうにしてくれる人がいると思うと、応えたくなってしまう]
[とはいえ、冬の屋外なわけで]
寒いからほどほどにしとこうな……?
それとも、場所変えるか。
どこなんだろうな……、あまり不健全じゃないところって。
[矢川を無理やり離れさせる気こそなかったものの、あまり長い間ここにいられるとも思えず、上原は尋ねた。
尋ねながらも、矢川の髪は優しく撫で続けていた。
登下校でストーカー以外の目にもついているだろうと思うと、行き先は選ばなければならないだろう。
いくら安らぎや身の安全のためとはいえ、矢川に余計な疑いがかかることは避けたいというのが上原の考えだった]**
えっ、私そんなに落ち込んでた……!?
[確かにしょげてはしまったけれど。
そんな風にわかりやすかったなんて!
何だか申し訳ない気持ちと、
気持ちを汲んでくれて嬉しい気持ちが混ざり合う。
でもきっと嬉しい気持ちの方が強かった。
だから抱きついて擦り寄る姿勢のまま
頭を撫でられる心地よさに目を閉じる。
このまま、ずっといたくなってしまうけれど。]
……逆に不健全なところって。
[風営法により高校生のうちは18になっても
ラブホテルは使えないと知ったのは何でだったのか。
まあ私服の穂含高校の面々は誤魔化せそうでもある。
と言うかたぶん恭介は誤魔化すどころか知らないと思う。
教える機会も無いわけだけども。
そこくらいしか不健全な場所が思いつかず
首を傾げながらもまだ抱きついていた。
お互いの家。
……一律に不健全では無いが、妄想は掻き立てられる、
かもしれない。]
無難なのはカラオケ……ですかね?
漫画喫茶とかだとお話できそうに無いし。
あーでも、……。
[トイレに行った時にあいつとばったりとか。
そんな場面を思い起こして眉を寄せる。
そんな怯えた毎日は懲り懲りなのに。
お互いの家に、いければ良いのに。
そう考えてしまって、一度腕の力を抜いた。]
ちょっと充電できたから大丈夫です!
……別に、うちに来てくれても良いんですけど、
それはちょっと危ない……ですよね?
[でも、念の為にその提案を口にする。
毎回どこかのお店に寄るよりは
資金的にも申し訳なくは無いのだけれど
まだ、アイツが本当に手を切ったのか分からないから。**]
俺が気にしすぎなのかね……。
[沈んだ顔をされると気になってしまう。
思えば上原が一昨日矢川に声をかけたのもそれがきっかけだった]
不健全なところ……、
……なんかこう、誤解を招きそうなところというか。
[邪推しようのある場所と言い出すと、どこへ行くのも難しい気はしてしまう。
そもそも行く気が無くて避けたいという話なのだが。
ラブのついていない普通のホテルでも、やはり邪推する人はするだろう。
外で長時間過ごしても平気な季節なら、公園のベンチだとかでのんびりできたのかもしれない]
[話しながら、矢川が腕の力を抜いたのを感じると、上原も腕の力を緩めた。
彼女が離れるなら引き留めないつもりだった]
カラオケは気楽そうだが……。
店内に監視カメラもあるだろうし。
でも、独りになるの不安か?
[トイレのたびにいちいち同行というのも微妙な話ではある。とはいえ、ついてきてと頼まれたらついていくだろう。
むしろ矢川が個室に残ったときのほうが問題な可能性もあった。
家を提案されると、上原は危険性よりも気後れするのだった]
単純に行きづらいんだよな……。
蛍の親が同居してると思うと。
俺の家までは電車代かかるし、
その辺の店に入るのとあまり変わらない。
……ストーカーが1人いるってだけで気が重いな。
今日はおとなしく家帰ったほうがいいかねえ。
[どこに行こうにも簡単に決められないぐらい自由が薄れている。
それを実感して、上原は深くため息をついた。
矢川さえ割り切れるなら、このまま家まで送ってお別れでも良いとは考えていた]**
あ、でも気にしてもらえて嬉しいです!
思えばそれで救われたんですし……。
[あのまま一人で塞ぎ込んだままだったら。
警察に相談するのも遅れたかもしれない。
遅れれば遅れるほど、手遅れだったかもしれない。
だとすれば、きっかけをくれた隆司さんは
本当に私にとって救いだったのだと思う。
……けどまあ、誤解を招きそうな所は
その覚悟が決まるまで、無しなのかなと思うけど。
それは、お互いに。]
まあでも、一人になるのが不安だからって
いつまでもべったりはいけないですし。
ただ、やっぱり昨日?も言いましたけど
何かあった時に声がかき消されてしまいそうで。
[一人になって叫んだ時、どうなるのか。
それならまだ漫画喫茶の方が
そもそもが静かな施設な分良いような気もするけど。
だからちょっと。
でもそもそも個室で甘えたいから個室をえらぶ、
その選び方が問題な気もしてきた。
もちろん、私の問題である。
個室じゃなきゃ良いじゃない!?]
……その、ごめんなさい。
[でも、深いため息には罪悪感が募る。
たぶん、自分が悪いわけじゃないのだけど。
だから隆司さんからそっと離れて、
その代わりに彼の手をそっと握った。
指先じゃなくて、その手全体を。]
本当に同居って感じで
最近は会話らしい会話もないのにね。
……うん、今日は、帰る。
[帰りたくないな。
そんな風に我儘を言えたら、可愛らしいのだろうか。
小説や漫画で見たシーンがふと脳裏をよぎる。
でも実際は我儘を言いたくない。
迷惑をかけたくない。そんな気持ちが強いから。
だから笑顔で、帰ることを告げる。
その代わり、繋いだ手は離さないで。]
春休みになったら。
隆司さんのお休みの日に、水族館、行きたいです。
[そんな、少し先の約束を持ちかけながら。**]
救……。
[大袈裟な言葉が出てきた気がして、上原は戸惑ったけれど。
己が声をかけない間に、ストーカーとの間に何かがあったらと思えば、救ったのかもしれない]
べったりはまぁ、そうかもしれんが。
俺も蛍を独りにするのは不安だからな……。
[だから、一緒にいる時間が上原の負担なわけではないのだ。
それでも「個室で過ごすこと」を主目的に外出先を選ぶのは……確かに少々問題かもしれない]
明日……朝、何もないといいんだがな。
帰りは日によるが、会える日もあると思う。
[明日から、登校するときに一緒には行けない。そのときに何かありはしないかと心配になってしまう。
早く起きれば朝送ってから職場に行くのは、時間だけを考えれば可能そうなのだけれど]
[素直に「帰る」と言う矢川に安心しながらも、上原は少しだけ「帰りたくない」と甘えられたときを想像した。
可愛らしくてたまらなくて、帰したくなくなるだろう。そして、帰さないわけにはいかなくて、とても困ってしまうだろう。
そんなことを考えながら、上原は手を握り返して苦笑した]
……煙草吸わない家だと、来客の匂いが
残って気づく人がいるから。
どうしても家には上がりにくい……。
ごめんな。
[そうなったとき、上原は自分がどう思われるのかも、蛍が何を言われるかも、どうしても不安になってしまっていた。
彼女が望むように一緒にいられないことが歯痒いとも思っていた]
| [本屋から出た後、2人は店の裏手で少しだけ話して、その場を去って家に向かうことになった。 歩き出すときには手を繋いで、いつものように歩調を合わせていた]
そんな先でいいのか?
ジャズバーも行ってみたいんだったろ。 仕事帰りでも付き合うぞ。
[デートの申し出には微笑みながら、矢川が持ち出した約束事について話す。 店の裏から出てきたとき、ストーカーは周囲にいたのだろうか]** (99) 2021/03/04(Thu) 18:42:42 |
…………、えへ?
[なんだか、隆司さんにとても甘やかされてる気がするのは
気のせいではないかもしれない。
なんて、一人にするのが不安だと言われると
ちょっと自惚れてしまう自分がいる。
けれど明日の話題になれば少し姿勢を正した。]
うん。何もないと良いけど。
出かける時と、着いた時と、
緊急時は連絡して良いですか?
緊急時以外は未読スルーでも平気なので。
[連絡先として、確かLINEもあった筈。
それなら隆司さんが見てくれたらわかるし
スルーならスルーで気が楽かもしれない。
相手が忙しいのか具合が悪いのか、
そういうのもこちらも分かるかもしれないし。]
帰りも。部活終わったり、家帰ったりで
逐一連絡うるさいかもしれないけど。
私も部活もあるし、親が夜勤じゃない日は
あんまり帰り遅いと勘繰られるだろうから……。
隆司さんがお休みの日はお弁当。
お仕事の日は連絡して、
会えそうならそれも連絡、が良いです。
[どうでしょう? と提案しながら。
けれど家について謝られては
ぱちりと目を瞬かせてから頬を染める。]
でも。いつか。……ですね?
[そこまで思いが育ったら。
お互いにそう思えたら。
……そうなると、良いな。]
[甘やかしている部分があるのは確かだろう。
上原にとって矢川は年下の女の子。素直に甘えてくる無防備さも相まって、すっかり放っておけない人になっている。
連絡については上原も頷いた]
ああ、無事着いたか気になるしな。
一言ずつでも連絡もらえると安心できそうだ。
すぐには返信できないかもしれないが……。
[LINEはあるが上原はマメなやりとりはしないほうで、返信が必要と思わなければ放置になりがちだった。
それでも既読はつくだろうし、たまにスタンプが送られていくかもしれない]
取材帰りに少しだけ会うとかできるかもな。
部活終わるのは何時くらいだ?
[帰りが退社時刻と近くて、矢川の帰りが遅くなっても大丈夫そうなら、案外と会える日は多いのかもしれない]
| [ >>100水族館の閉館時間は上原の思考からは完全に漏れていたことだった] あー、そうだったか。 俺が有給とってもいいが、 春休みももうすぐだもんな。 [上原は話しながらそれとなく背後を窺ってみたが、矢川に不安を抱かせないようにと思うとしっかり見回すわけにもいかなかった。 その範囲では不審者はいないように見えた] 自分が行きたくて行くものは、 やっぱ自力で払いたいよな。 俺は夜の予定はあまり入れないし、 次の日半休取る手もあるし。 蛍の都合に合わせられると思う。 いつがいい? [手を繋いで歩く間、デートの具体的な計画が出来始めて、上原は少しだけ心が弾むのを感じていた。 誰かと予定を合わせてどこかに出かけるなんて、久しくしていないことだった]** (101) 2021/03/04(Thu) 20:18:34 |
部活が終わって、17時かな。
コンクールの前とかは遅くなりがちだったり
朝練とかも入ってくるけど。
[その時はその時でまた考えよう。
そう思いつつも軽く予定を伝える。
月火金で部活があるからと
その曜日は帰りも少し遅くなることも伝えて。
けれど再びストーカーについての話になると
やはり苦い思いを禁じ得ない。]
……早く終われば良いな。
[絶対に私の心がストーカーに向くことはないのだから。
歌にもある。嫌いと感じたら手遅れで
興味ない人と一秒もいられないのだ、女の子は。
そこに縛られる生活が早く終われば良いのに。
そして、安心して、隆司さんと、
……なんて考えていたから。
チラッと見たら隆司さんと目があって
ふわ!? と、顔が真っ赤になったのは
事故です、事故。]
17時か……。
俺は定時上がりで18時だからなあ。
仕事のある日は難しいかね……。
[部活が遅くなる日なら、無理なく一緒に夕食なんてこともあるのかもしれない。
それでも基本は上原の休日が中心になるだろうか。
目が合ったときに矢川が真っ赤になったことに驚いて、つられたように上原もわずかに顔を赤らめた]
| ん、来週の金曜だな。定時で上がらないとだな。 次の日は午前休みとっとくよ。 そうすれば夜遅くなっても心配いらない。
[土日は取材が入りやすいが、午前になることは少なかった。だから上原は午前だけなら土日も休みやすいのだった。 日程がはっきりすると楽しいのは上原も同じで、それが表情にも表れていた] (103) 2021/03/04(Thu) 21:15:26 |
| [家までたどり着いて、矢川に手を両手で握り締められて、その行動にとても想いが込められている気がして。
さすがに鼓動が強まったところで、その手を頬に当てられる。
上原は思わず矢川の唇に指を触れたくなって、それを耐えながら彼女の頬に手のひらを沿わせていた]
ああ、またな。 連絡待ってる。
[矢川の声で我に帰って、そっと手のひらを離れさせた。その手で彼女の頭を軽く撫でて、微笑んで手を振って背を向けた] (104) 2021/03/04(Thu) 21:15:57 |
| [帰り道、上原は辺りを見回した。 ストーカーが近くに潜んでいやしないかと。 自分の自宅までついてこられるのはさすがに避けたくて、たびたび後ろを警戒することになった。
いないならいないで、矢川の身を案じることになるのだが。
特別なことが起きなければ、次の水曜と木曜にまた登下校に付き合うことになるだろうか。 それが必要がなければ、次の金曜日までは連絡を取り合いながら各自で過ごすことになるのだろう]** (105) 2021/03/04(Thu) 21:16:30 |
……だから、休みの日は一緒にいたいです。
昨日と今日みたいに。
[かたや学生、かたや社会人。
それぞれの生活を大事にしながら時間を共有したい。
そう思い始めていたからこそ、そう願う。
きっとそれでうまくやっていける筈だと。]
| [帰りにストーカーの姿を見かけることはなかった。 >>106 矢川の家の付近に潜んでいないかと心配はしたものの、自宅には帰らなくてはならない。 それでその日はいつも通りの夕食にする予定で、買い物をしに行って、卵焼きのことを思い出した。 >>78 惣菜のついでに生卵少量パックとしらす干しを買って帰り、母親の卵焼きを思い出して作ってみたところ、食べられるものは無事できたのだが。 なんとなく、どこかが違う。 親の味を引き継ぐのは難しいことなのかもしれない。 そして買ってきたものと、自力で作ったものと、人が作ってくれたもののありがたみの差も実感することになって、上原は矢川に作ってもらったお弁当が早速恋しくなったのだった] (109) 2021/03/04(Thu) 22:35:34 |
| [ >>107翌日からは、こまめにメッセージが届いた。 朝出るのが早い分、起床も矢川のほうが早かった。学校に着いたと連絡が来る頃はちょうど出社前で慌ただしい時間。 それでも電車に乗ってから、安堵を伝える小鳥や小動物のスタンプを送り返していた。 昼休みは時間が合う分、文章のやりとりになることもあっただろう。 矢川の下校時や帰宅時は上原は仕事中だったが、無事帰宅できたことがわかれば一言返信していた] (110) 2021/03/04(Thu) 22:35:56 |
| [月曜日。 下校時のメッセージが届いたときにちょうど社外にいて、「少しだけ会わないか」と返信したことがあった。 学校から近い場所で待ち合わせられそうだった。 水曜日まで待てば会えるのだけど、その前に声をかけたのは、数日連続で会っていたあと会えなくなったからだろうか。 上原が矢川の顔を見たいと思うは、安否を確認したいだけではないのだろう。 >>108呟きを聞いたのは、そのときだった] 今みたいな感じでよけりゃ、 仕事の日でもたまに会えると思う。 [微笑んでそう返して、頭を撫でて別れることになった。 もしかしたら食べたいものも聞かれただろうか >>107。そのときには自分の母親が作っていた卵焼きの話をしただろう。 そうして水木は請われるままに登下校に付き合うのだった。頼まれたからというだけでない。上原もそうしたかったから、応じることに苦がなかったのだ]** (111) 2021/03/04(Thu) 22:37:06 |
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