人狼物語 三日月国


83 【R18】ラブリーナイト・りたーんず!【ペアRP】

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視点:


──────


[ 屈まれたら、キスがしやすくなって
  彼の首に腕を絡め、
  更にせがんでいくことだろう。
  でも、なんとか自制が出来るなら
  というよりも絶対自制しなければいけない。
  大切な話のためにも、
  お楽しみは後でね、と言って。
  だって、大切な話が終われば
  全てが自由な時間。
  色に耽る前に、会社へ休みの連絡を
  入れなければいけないけれど
  それさえ終わってしまえばもう大丈夫。  ]





   いっぱいいっぱい…!
   私のこと…感じてくれるように
   離せなくなっちゃうわ…

[ 心も体も離れないようにどんなことも大切にしたい。
  些細な会話でも、すれ違うこともあるから
  会話を大切にしていきたいと彼女はひしひしと感じる。

  彼がもし軽食を挟みたいというのなら
  お風呂の後にでも何か買いに外に出てもいいかも。
  飲み物も欲しかったりするので、
  2人で一緒に、なら喜んでご一緒する。       ]


   うぐ、っ…そ、の…恥ずか、しいけど…ぉぁ、ん!

   ひ、ぅぅぁ…!!
   よ、くっ!だ、ぁ……〜〜〜!!!

[ 蕾の中をくにくにと動く彼の指の動きに
  ぴくっと体が動いた。
  元々指1本くらいしかうけいれたことがないので
  気持ちよなれるかどうかで言えば微妙。
  だから、体勢が変わって彼がお尻あたりに
  体をおろしてしまえば、ぐったりと
  ベッドに体をつけ、蜜壺も蕾もびくっと反応した。 ]





   ん、ぅ……、お、まんこがいぃ…
   おしり、だぁりんの指しか、はいらないよぉ…!


[ 恥ずかしそうに、入れてほしい方を
  口にしながら、ふと気づいた。
  彼がまだゴムをつけていないことに。

  だから、だぁりん、と呼び掛ければ
  ゴムの付け方を教えたほうがいい?と
  新しいゴムをひとつ彼に手渡すはず。
  今日はまだ生をしちゃダメ。
  準備ができれば喜んで寝バックの状態で
  彼の熱い楔を受け入れるのだ。     ]*



───303号室

[苗字が一緒になる。彼女が神原奈々になると言うことだ。
家はどこを借りようか、いつかは一軒家がいいとか
結婚してからも考えることイベントごとは尽きない。
一つ決めてるのは家にはシアタールームを作っておきたいと言うこと。何を見るかは、…勿論映画とかも、見ますよ?一応。

立場がいつのまにか逆転してる理由は簡単だ。
なーりんが誘惑するからだと思う。
ちょっとズルいくらい、攻めたくなってしまうくらい。

ずらし気味だったり、食い込みやすい水着なら
そのまま強引に掴んでズラして水着を着たまま挿入してしまうだろう。必然的にバックの体勢が多くなると思うが、慣れてくれば彼女を抱き上げて繋がることも可能だろう。]


  初めてなのに、こんなにされたら
  絶対オレ、性癖が歪むと思う。
  刺激的な夜にするけど……後の責任は取ってね?

[彼女との濃厚過ぎる夜を体験してしまえば、今後セックスへのハードルは極端に下がるし彼女を求める事が多くなる。
責任を取ってね、と言うけれど嬉しそうに笑っていた。

どこで覚えたか、と聞かれたら
奈々さんの借りてるDVDをこっそり見たか、それか彼女が好きそうな種類を自分で見て勉強したと言うだろう。
大丈夫と言われればそこはホッとする。やり過ぎないかと心配はあるのだ。

ごめんね、と謝られることはない。
一緒に楽しむ為にしていることだから、彼女が謝る必要はないと思うから。きっちりとする彼女の事をむしろ見直すというもの。]

   そうだな、確かに珠莉君は真面目な子だ。
   ハグと口づけでは花丸をあげたいところだ。


[返される口づけを味わった男は甘えるように舌に吸い付いてきた珠莉の唇を離れ際に舐めてからそう囁きかけた。
 "お勉強"を沢山した真面目な生徒に"先生"がかける言葉は行いの是であり褒めることだ。
 見つめる眼差しを細め柔らかく弧を描けば何時もの険ある表情とは打って変わったもので、宛ら優等生にだけ向ける"先生"の顔はそうしたものなのかもしれない。

 その表情とは裏腹に男の肉体は反応し跳ねる珠莉の身体をその身でもって捕らえきっていた。
 如何ほどに身を捩ろうとも籠から逃れることはできぬかのようにベッドの男の身体に挟まれた身は反応する度に柔らかな姿態を男に擦り付けるだけであろう]

   ここは良く触るのか――。
   いや、それは見てしまえばわかるかな。


[止める間もなく男の指はホックを外したブラジャーの布地を身体からはぎ取ってしまう。
 手前に引き肩ひもから手を抜かせればその手を捕らえて隠せなくしてしまう。

 男の眼差しは分かりやすく瞳から首筋を辿り胸元へと向かっていた。
 桃色の頂は充血により色合いを濃くしておりそれが一層男を欲情させるものである]



   覚えておくと良い――。
   男は女にキスをするのが好きで。
   特に胸は好物な者が多い。


[この様に、と男は頭を擡げ胸元へと近づけると膨らみの内側へとキスをした。
 これまでブラジャーによって隠れていた箇所は珠莉の香りに満たされており、谷間に鼻先を近づけると男はまたもや、すん、と匂いを嗅いで見せた]

    汗の良い香りだ。
    俺は、好きだぞ。


[男の唇は珠莉の肌の上に欲の証を立てていく。
 首筋や鎖骨に、胸の膨らみもまた然り。
 少し下は臍までもキスの痕を残し嫌がらないならば腋窩の近くにもキスをした。
 唇と、肌と男に愛された痕は増えていく。

 最後まで焦らしているのは桃色の色づきで、男はそこへと吸い付く前に一度珠莉の瞳を見つめて、悪ガキのように笑みを浮かべるとリップ音を立てて吸い付いた。
 母乳がでなくともそこは男にとっては神秘的なもので。
 やわと胸を揉みながらの行為は制止がかからねばなかなかに証の箇所が増えていくばかりであろう*]


[「どうしたの?」
なんて意地悪をしてくる張本人が聞いてくるものだから赤い顔でつい睨んでしまう
目つきの悪い僕が睨んだらきっとひどいのは分かる
分かるんだけどそんな事を気にしてる余裕はなくて
イくからやめて、やめてってば、お願いと声を漏らす

僕が欲しいのはやめてくれる優しさであってイッていいの言葉じゃないの!
ともう少し余裕があれば言ったのに、今の僕にはない

ああもうイかされちゃうんだ、なら、ならもう、はやくして

なんて思考がおかしくなってくる
普段ならありえない異様な状況に背徳感でも感じてるのか
刺激が日々に足りなかったからかは分からないけれど

気持ちいいのがたまらなくて、もっとと、なっている
]


ッ、あ……ぁ………え…え?♡


[もう出てしまう、出ると
彼に縋りつきながら体が揺れて、息も声も荒げれば
彼からの手が、快感の波が無理やり止められて目を白黒とさせる

何で、何で]


な、んで……?♡



[そう口から素直な言葉が漏れてしまう
意地悪く無理やりしてきたんだから、勝手にイかせてくれたいいのにどうして、なんで
とそんな言葉ばっかり浮かんでしまう

やめてと願ってやめてくれたんだからこれでいい
なんて思考はもうなくて、ひたすら止められた事になんでと思ってしまう

言わせたい?言ったらイかせてくれるしやめてくれる?楽になる?
何てあんなに止めてほしかった手を止められて、快感が塞き止められて苦しくて
早く、早くはやく、かいほうしたい、はやく
とそればかりが出てくる]


……ッ………は


……はや、く、おわって…ぇ…?♡



[意地悪をしてくる彼の狙い通りだとはわかっていても
今までこんな、イきそうなところで止められた事なんてないからか
快感を我慢するのが辛くて、苦しくて
解放してくれるならもうなんでもいいから、早くと願う]*

────

[大切なお話は、時間をとって話したいから
なんだかんだと話し合える頃には夕方頃になっているのではないだろうか。そしたら、今日と同じような刺激的な夜が待っているに違いないだろう。
彼女が会社に電話したときに、怒られるかもしれないけど…彼女を後ろから抱きしめて少し胸に悪戯したらどうだろう?]


  
[会話を大切に、と言うのはオレは痛いほど分かっている。
会話ですれ違うこともあれば、会話をしない事ですれ違う事もある。だから言葉は大切にしたい。話し合うことをしたい。

買い物について提案されるなら、それに賛成する。
軽食と飲み物を買えばあとは明日の朝まで問題ないだろう。
朝のバイキングも楽しみにしつつ、今は時間の節約を。]


  ……なーりんもお尻はまだ慣れてないの、かな。
  ……
良かった



[こっそりと心の中で思うこともあり、指を彼女のお尻から抜くと
背中にのしかかって彼女の答えを待つ。

ゴムを付けないまましたいと思ったけれど、彼女にダメ、とされてしまう。それは明日、と。
確かに我慢出来ずご褒美を今日受け取れなかったのはオレのせいだから、素直に受け入れる。
一度見たので自分でもなんとか装着出来たので、そのまま彼女の割れ目にあてがうと。]


  なーりん、おまんこ、なんて言葉使うんだ…
  もしかして、そう言うのよく見てる?

  …………えっち。


[後ろからにゅるり、と奥まで剛直を差し入れた。
ゴム越しに再び彼女の熱を感じると、腰を引いて打ちつけ始める。彼女の身体に腰をぶつけると、ベッドの反発もあって反動で身体が跳ね返る。そうするとまた彼女に打ちつけるように腰を振ることが出来る。後ろからだからか、思ったよりかは動きやすい。

先ほど彼女に動いてもらった時と違って自分で快感を貪っていく。
彼女が感じてくれているなら、手のひらを彼女のお尻に再度当てて親指を彼女の蕾の中に少し押し入れていく。]


  ……なーりんのお尻はオレが開発してあげるから、ね?


[経験豊富な彼女だけれどお尻の方はまだ開発されていないらしく、彼女の初めてを貰えるなら嬉しいと思って。
今日明日の話だろうが、少しずつ慣らしてみたい。
下腹の気持ちよさに混じるようにお尻を軽く弄って錯覚させるように気持ちよさを覚えてもらう。]*

────303号室


[ 神原奈々さん。
  もしそうやって誰かに呼ばれたなら
  一瞬誰のことを言っているのだろうと
  周辺をきょろきょろと見てしまいそう。
  目標は一軒家。広いお家でなくていいから
  車を置くことができる駐車場があるとベター。
  シアタールームの話をされれば、
  そこは絶対防音にしなきゃ、と希望を出す。
  中で見るものは、彼にお任せする。

  誘惑したら攻められる。
  なんて理不尽なことだろう。
  誘惑したせいで失神まで可愛がられる、
  そんな可能性が出るなんて。

  バックで挿れられたなら
  車に胸を押し付けながら突かれるのだろう。
  周りに気づかれないように
  家の作りも考えなければいけない。     ]






   ふふふ、大丈夫、よ?
   私以外見なければいいだけだもの。


[ 彼の性癖が歪んだなら喜んで
  彼女が彼の気の済むまで求めて欲しい。
  責任は彼女の人生を持って、でもいいかな。

  まさか、借りていたDVDを見られていたなら
  なんでみちゃったの、と問い詰めるだろう。
  恥ずかしくて死んでしまいそうだ。
  自分で選んだときいたとしても、
  性癖がバレていると恥ずかしくなる。

  出来るだけ彼の希望は絶対に答える。
  答えたい。破かれる瞬間は背徳。
  味をしめてしまったら、
  大変ノリ気でえっちなことをする。  ]



[いつも笑顔の瀬名原くんが睨んでくるこの状況が珍しくて、
つい笑ってしまった。
睨んでいるのにまったく怖くなくて、
逆に愛らしいほどだ。
まるで小動物みたい。
俺より大きいはずの相手にそんな感想を抱いて、
また頬にキスをした。

イっていいよと言う頃には俺もイきそうになっていて、
絶頂感が近くまで迫っていた。
だから、そんな状態で止められることの辛さは、
痛いくらいに理解できる。

だから止めたのだ。]


 ふ、
 ふふふ


[思わず口から笑いが漏れた。
目が点滅している様子に満足感を得る。
揺れる身体を片手で抱き寄せて、優しい声で囁いた。]

[ぐちゅぐちゅと手を再び動かす。
ラストスパートをかけるように、しっかり刺激を伝えて。
瀬名原くんはどんな表情をしているだろうか、
抱きしめたままだとわからないから、身体を離して
絶頂する瞬間を見逃さないように見つめた。

それを見ながら、自分も達するのだ。]*


[花丸をあげたいところだ、と響く甘い声に
 ふる、とまた下腹部から悦びが迫り上がる。
 その甘やかしてくれるような優しげな
 視線に、とろりとまた溶けたような表情を返す。
 裏腹に、身動きすらままならない体勢は、
 一層その興奮を誘う。
 びくびくと反応するたびに、彼の肌に己の肌が
 擦れてその熱が伝播する。]



   そこ、は ッぁっ


[答えようとするもそれよりもはやく、
 剥ぎ取られてしまった布地。
 震えた乳房が重力にしたがって少し下がる。
 けれど逆らって、尖った頂。

 触れたことはある。自分で慰めて、そこを
 可愛がったことは何度もあるけれど、
 その唇が寄っていくのを見れば、
 未知の快感に期待で心臓の音が大きくなるのが
 自分でもわかった。───しかし。]
 


[おとされるのは、そこではない。
 ちゅ、と音を立てて肌を吸われれば、
 日焼けを知らない白い肌に淡い花弁が散る。
 谷間に寄った先生の鼻がすん、と息を吸うのが
 わかって、ぞくぞく、と背筋を駆け抜けていく
 欲望が、吐息になって唇からこぼれた。]


   ん、 好きなら、 うれしい


[恥ずかしくないわけではないけれど。
 好きだと言ってくれるなら、構わない。
 首筋に吐息がかかれば、びくびく、と
 体が大きく跳ねて声が漏れる。
 ぴり、とした痛みがひとつ、ふたつと
 増えていくたびに、肌が色づいていった。

 嫌がることはしないだろう。
 なんだって受け入れたい。
 なんだって、してほしい。
 そんな尽きない欲望に支配された私は、
 うっとりと目を細めて見つめるだけだ。]

 


[繰り返される口づけ。
 けれど、肝心の場所には降って来なくて。
 心地いいのだけれど、同時に焦れて仕方ない。
 こく、と唾を飲み込めばすでに花弁の咲いた
 白い喉が上下する。

 頂が期待に震えるのがわかる。
 触られていないのに、先ほどよりも一層、
 目で見てわかるほどに立ち上がったそこは、
 刺激を今か今かと待ち侘びて。
 無意識で徐々に眉尻が下がっていく。
 触れて欲しい、吸って欲しい、強く、
 つねってくれるのでも構わない。
 けれど、ベッドに縫いとめられた手では、
 自分の指先で愛撫することも叶わず。]

 




   んっ…ぁ、 ぅう、
   意地悪、しないで?


[「触って」とお願いを落としながら、
 今か今かとその場所に落ちるのを待つ。
 彼の視線がこちらに向いたまま、その頂の
 真上に構えたそのとき、心臓の音はピークに達して
 愛しいと欲しいがないまぜになって、
 もっともっととねだる心がはやって、
 背が軽くしなるのがわかった。
 突き出すようにして、待ち侘びれば、
 意地悪な笑みの後、吐息が触れて、それから]



   ッンあぁっ! っぁ、


[ちゅ、と吸われた瞬間、びくびく、と
 一層彼の唇に押し付けるように腰が浮く。]
 





   ぁ、そこ、 きもちぃっ…


[素直に声を出しながら、膝を擦り合わせるように
 足を少しだけ動かした。揉みながら増えていく
 口づけだけれど、いまはなによりも、
 もっと蕾に刺激が欲しくて。
 懇願するように眉を寄せ、首を横に振る。]


   もっと、 っ…食んで、なめて、


[さらに強い刺激を求めて、譫言のように
 上擦った声を漏らした。]*

 


ひッ、っ!?♡

ぁ……っ、やだやだ、やだっ、ッ♡

あ……ふ…
ッ〜〜〜〜〜♡



[頬にキスをされてもそっちに戸惑ったり驚いたりするリソースは0で
縋りついたままの彼の肩甲骨に爪を弱々しく立てる

気持ちいいところを全部知らされているから
同性からの手淫に抗える術も当然なくて
快感で抜けそうになる腰に力は入らなくて

「いいよ」
なんて声をかけられればやっと楽になれるという感情が勝る
彼に全部主導権を握られて、好きにされるがままになれば彼の手にみっともなく精を吐き出す]

[我慢していたからか凄く気持ちよくて、みっともない顔になる
赤いし、涙目にはなるし、息も荒げてだらしなく口は開いてしまう
普段ならこんな顔はしないけど余裕はない

そのままずるりとバスチェアからずり落ちて、彼の体に頭を預ける

性器だけの快感でこんなに良くて、腰砕けになって
彼ってもしかしてセックスがうまいのかもしれない

ならもし後ろを弄る時も彼がうまかったら、僕はおかしくなる気がする
]


はぁ、っ…は……ッ♡

も、もう、やだぁ……佐、木くん、やだ…♡



[やだやだと、もたれかかって彼の体に擦り付けた頭をゆるゆると振ってみせる
もうみっともなくていい、いいから休みたい、やだ、だめ]


おかしく、な、る、から……♡



[息を乱しながら、必死にそう訴える]*

[同性同士のいいところは、
何をすれば気持ちよくなれるのかを理解しているところだと思う。
こうやって擦っているだけで、
ちょっと寸止めしてやるだけで気持ちよくなれる。
だからこうして、腰砕けになるほど
気持ちよくさせてやれるのだ。]


 っ、
 ……っ、ふ、


[自分の手の平に瀬名原くんの精が吐き出されたころ、
ようやく俺も達する。
彼の顔を見てみるとあられもない表情になっていて、
それがなんだか愛おしくてまた頬にキスをした。

ずり落ちた瀬名原くんを片手で支えて、
もう片方の手は精液で汚れているので
洗おうとシャワーからお湯を出す。

暫くの間、荒い息と水音だけが響いた。]

[手を洗い終えると腕の中から抗議の声が上がった。
やだやだと頭を振る姿は子供みたいで可愛らしい。
おかしくなる、だなんて言われると、
加虐心が疼くものだ。]


 おかしくなっちゃうの?
 どんな風に?


[たとえば、こんなことをしてみたら。
と、綺麗になった手を彼の背後にもっていって、
先程触れた秘部にまた触れる。
その淵を軽くなぞった後、ゆっくりと、
人差し指をそこに沈めた。
深くまで入れるとぐるりと回して、腸壁をゆるく押してやる。
内壁をぐにぐにと押していきながら、
初めてであろう感覚に慣らしていくのだ。]



 どう?
 変な感じ、するでしょ


[ぐにぐにと押しながら瀬名原くんの反応を横目で伺う。
どうやったらもっと乱れてくれるだろう、なんて考えて、
気持ちいい場所を探す。
もう片方の手で瀬名原くんを支えながら、
内心で邪な妄想を繰り広げていく。]*


ど、んなって、ぇ、え、ひぅ、ぅっ!?


[とりあえず、快感ではぐずぐずになっちゃう
だから

なんて止めようとしたのに濡れた指が名前も出すのを躊躇う場所にあてがわれて、指でなぞられれば肩が跳ねる。
このまま、このままするつもりなの?だめ、だめだよ、やすも?

なんて言いたいのに、くたりと凭れかかって力が抜けてる隙に指をそのまま押し進められて声がでなくなってはくはくと口を開閉させて息をする事に必死になる]


は、ゔぅ…っ、あ………ひゔッ

や、っき、きたなっ…やめよ、やめ、よ、やだぁ…ッ……っ!?♡


[中で指が動くのが慣れなくて、やっとの思いで息をする
いくら彼が上手だとしてもお尻で気持ちよくなんてやっぱり無理だ!

支えてくれる彼の腕に縋りながら、やだやだとまた子どものように言えば
苦しさと違和感
と、敏感な体のせいか快感もどきみたいなもの
を感じる

ビクッ、と強く体を震えて拾ってしまった別のものに
急に怖くなってしまう]


や、めよぉ……ッ♡
ま、待って、ほんとにこ、こわい…か、らぁ…♡


[怖い、本当に怖い
もどきのせいで、僕が僕じゃなくなりそうで縋りついて
異物が来たんだと中から追い出すような動きを無意識にして
それと彼の指が嫌なかみ合いかたをして
それがなじんでくるからだが怖くて、徐々に漏れる声が、弱くとも甘い声が漏れる]*

[腕の中で魚みたいに息を求めている瀬名原くんを
安心させるように、愛撫にも近いその手つきで背中を撫でる。
そうしている間にも指は瀬名原くんの中を犯していて、
一本目で十分に慣れたころ、中指も入れる。

二本の指は優しく中をもみ解して、
時折、孔の入り口をくっぽり開いたりする。]


 汚くないよ
 大丈夫、怖くない


[無理だと怯える彼に優しく声をかけながら、
指を動かしていくと指先が触れた、覚えのあるところ。]


 ほら、
 こことかどう?


[言いながら押したのは所謂前立腺と呼ばれるところ。
ぐに、と押して刺激する。]

[普通なら刺激を与える側の男だから、
刺激を与えられるとたちまち弱くなってしまう。
そんなところを俺は何回も見ていて、
その度に相手の虜になってしまう。

熱を帯びた眼だとか、上気した頬だとか、
ぽかんと開かれた口だとか、汗ばんだ肌だとか。

見ているだけで癖になってしまう。
支配欲なのかそうなのか、普段自分の表に出ない感情が、
その時ばかりは出てきてしまう。]*


[駄々をこねる子どものような言葉を、不釣り合いな甘さが混じる声で漏らす。
やだこわいと、良いと言ったセックスにそんな言葉を漏らすんだから子どもで違いないかもしれない。

それでも自分の体で起こってる事が理解出来ない…しきれない、したくなくて
彼の優しい声に、後ろとは別の背中を撫でる気遣う手つきに抗うように声を上げる。

だってこんな事をしてきてるのは彼で、やめてと言ってもやめてくれないのも彼だから]


あゔ、ぅぅ…っ、そん、な、広げないで、よぉ…っ♡
おもちゃじゃ、なひっ、ぁ、
あッ!?♡



[また変な声が出ちゃった
さっき見たいのに抑えたいのに止まらない、なんで?

考えても理由なんて1つで、彼しかいなくて

お腹の奥から湧き上がるような快感が
暴れて逃げたくなるような、強すぎて
でも力が抜けていってしまうようで
訳がわからなくなる]


や、あ、ぁっ、や、だぁっ♡

な、んで、やだぁっ♡っ…ぁ、や、だぁ、ぁ♡

[「やだ」
としか言えなくなるくらいぐずぐずになってしまった気がする
逃げたいのにさっきの快感と…これ、中、中への刺激で力は入らない
必死で腕に力を入れても彼の体を押し返す余裕もなくて
それよりもこんな声も顔も見られたくなくて、よろよろの腕で顔を隠す

こんな、お尻で気持ちよくなってる、
感じでなんかいる顔なんか見られなくなくて
絶対変な顔をしてる、口なんて開きっぱなしで辛い
水滴じゃない、涙だって目から溢れてるし
お風呂とは別で熱いから赤くなってる
全部がいやだ
だから「やだ」とまた零した

認めたくないのに、込み上げてくるのは確かに快感で
思考が溶けて来てしまいながらもどうしたらいいか分からなくて]


ひぅ、っ♡ッ…たす、け、てぇ…も、やだあ♡


きも、ち、いいのやだ、よ、ぉ…っ♡



[助けを求めるような、懇願するような声で彼に擦り寄った]*



  ん……はんふぇ?


[咥えて頬の内側に擦り付けていたら、
 もういいって彼が言い出すから
 先の方だけ口に入れたまま、「なんで?」って聞いた。

 萎れたのがむくむくと元気になる様子は面白い。
 だけど裏腹に彼はイヤイヤしてみせるの、
 それもなんだか面白くて、つい調子に乗ってしまう。]


  んふ、ふふっ……
  タイガさんかーわいい


[さっきまであんなことしてたの、何もなかったみたいに
 今度はちゆがくすくす笑って彼をからかった。]

[余裕めかした大人の人が好きだけど、
 いっそ涼しげな仮面を剥いでみたくもなる、悪戯心。
 それが膨れ上がってまた深々と咥えようとした頃に
 彼の方からおしまいの合図が掛かってしまった。

 ころんと軽くひっくり返されて、見上げる。
 目を瞬いてうっすら笑みを浮かべるのは
 悪戯がばれた子どもみたいな顔。]


  ちぇ……っ、んん
  あ、ダメだよ ッ 、タイガひゃ……
  ちゆの口、いま、苦いから……っ


[だけどちゆの余裕はすぐに崩されてしまった。
 べたべたに濡れたままの口元を舐めとられれば
 「蜂蜜みたい」なんて言ったくせ、本音が溢れる。]

[髪を撫でる手が心地いい。
 今度はやさしく口の中を愛でられるのも、きもちいい。]


  ん……っ、なぁに?タイガさん。


[ただ名前を呼んだだけなのかもしれない、
 それをわかってても問いかけてしまう。
 なにか、甘い言葉でも降ってくるんじゃないかって。
 いつの間にか固さを取り戻していた、
 肌を掠める熱が擽ったいのを感じながら。]

[見つめる瞳は幸せいっぱいに染まってしまう。
 甘いキスと名前を呼ばれるお陰ですっかりご機嫌だった。
 それで幸せも、気持ちいいのも、
 もっとほしいって欲張りなこと考えながら。

 やけに真剣に切り出された言葉へ耳を傾けた。
 降ってきたのはやっぱり、蜂蜜みたいな甘さだった。]


  ……ふふ、嬉しい。
  ちゆ今ね、すっごい幸せだよ。
  だから……あのね、


[ “これからも幸せにしてくれる?”
 そう言いかけて口をとざした。
 だってそれが今晩だけのものだとしたら
 言葉にしちゃったら、きっと明日には痛くなるから。]


  ——もっとシよ?
気持ちいこと。



[擦りつく熱を指先でなぞって囁いた。
 良いんだ、今は。幸せだからいいの。
 彼を愛して、溺れて、何も考えられなくなっちゃえ。*]

──────

[ お昼を外で食べるのなら、
  彼女の家へ帰るのはおやつの時間から
  少し過ぎる頃になると予想される。
  会社への連絡を済ませてから、
  ゆっくりと彼と大切な話をしてもいいかも。
  もし連絡をしているときにいたずらをされたら
  あとでいたずらをし返すかもしれない。
  けれども、大切な話ができたのなら
  彼のことをもっと覚えていくためにも
  今日みたいな刺激的な夜になる予感しかない。

  会話が生まれることでその場も明るくなる。
  それに、彼が小さいときに言葉を紡がずに
  10年以上初恋を抱え込んでしまったことも
  結局のところは会話なのだ。
  だから、声をかけることは大切。

  さすがにシースルーのワンピースは
  痕が見えてしまうだろうから、
  もう1着のワンピースを着て
  彼と外に短いデートにでも行くことにしよう。
  そしておなかを満たせばまた、
  彼のことを求めていく夜の続きを始めたい。 ]





   いっかい、だけ……
   でもゆびだけ、よ?


[ 数人いた元彼の中でひとりだけ、
  そこに興味を持った人がいた。
  けれど、指をいれられただけで無理、と
  彼女が声を上げて結局そこが開発されることは
  今の今まで起こることがなかった。

  彼がゴムを受け取ってくれたなら、
  いい子ね、と声をかける。
  今日の彼はゴムをつける運命なのだ。
  けれど彼女が頭を真っ白にさせていたら?
  気づかずにゴムなし、なんてことも
  起こりそうな予感もする。        ]





    ひ、ぁぇ……〜〜!
    な、んのことぉ……♡♡


[ 彼の熱がお尻にあたったと思うと、
  先ほどよりも簡単に一番奥を貫いてきた。
  彼が、質問をしてきたけれど
  まだ頑張って彼女は白を切る。
  彼のむさぼり方に、彼女の声は
  嬌声にもならない声になってくるのだ。

  ベッドの反動は彼の動きをよりよくし、
  彼女は好きなところを何度も突かれて
  そのたびに、喘ぎ声が部屋に広がる。
  そんな快楽におぼれかけているところに
  彼の手がまたお尻の割れ目に届いた。
  中の気持ち良さも相まって、
  彼女の蕾ははくはくと息をしており
  彼の親指も簡単に入ることができただろう。 ]





   だぁ、っり、〜〜〜!
   や、こわいわっ……ん、 ッは…!


[ 親指が入ってくると、彼女は中を強く締め付け
  また達してしまった。怖い、と小さくつぶやき
  彼の様子をうかがうけれども、
  やめて、無理、とまでは言わずに
  親指の動きなのか中の動きなのか
  徐々にわからなくなっていく感覚に
  二重の快感を得ているような気分になり始める。

  彼の口から開発、と出てくると
  彼のものになっていくんだ、なんて
  考えが彼女の頭にチラついて
  多少の痛みもすぐに消えてしまった。     ]




[ もっとも。

  彼が開発なんて言葉を覚えてるということは
  そういうビデオを見たことがあるということ。

  どこを開発されている女の人を見ていたのか。

  とっても、とっても気になるのだけれど。   ]


*

[いやらしいイタズラを仕掛けた割に
 本人と目が合うとケロッと笑ってて
 そんな危ういアンバランスさも、胸を暑く滾らせる。
 今キスをしたら苦い、と一丁前に反抗するのを
 顔を掴んで、ぺろりと舐める。]


  そんな事言ったら、まだ俺の口だって
  ちゆのおまんこの味だけど……

  俺とキスするの、いや?


[わざと直接的な言葉を使って煽り
 下げた眉で寂しい顔なんか作って見せて。

 とっくにレモンの味なんか消えた口付けは
 青臭くて、粘液の感触がして、
 でもそのくせ、ひどく甘かった。]

[きっと、彼女も他に好きな人を見つけて
 真剣に、一途に恋をしてしまって
 そしたらこの一晩のこと忘れてしまうかなって。
 俺に好きだと言ったのも無かったことにして
 傷も痛みも受け入れてくれる人を一心に愛するの。

 俺だけこの夜に置き去りにしないで。
 そんな、身勝手な願いだ。

 「幸せだよ」と言った後、不自然な沈黙を挟んで
 そっと俺の猛りに指を置く。]


  うん……しよう。いっぱい、気持ちいいこと。


[過去も未来も忘れるくらい、今の俺を見つめてて。
 そう微笑んで、最後にひとつ、唇を落とす。]

[手早く枕元のスキンを装着したら
 千由里の身体を抱きしめたまま
 今度は俺が仰向けに、千由里の身体は俺の上。
 ぴったり、心臓の鼓動も分け合うような体勢は
 俺の大好きな体位のひとつ。

 少し腰を浮かせれば、俺の雄茎と千由里の秘部とが
 ひたりと触れる─────熱くて湿った、女の箇所に。
 何度か幹を擦り付けて、これから中に入るものを
 しっかりと知らしめたなら、]


  ちゆ、これも覚えていて。


[そうお願いして、ぐぬ、と中へ通し進む。
 
中を穿つものの熱さや大きさも、彼女の中に残したくてね。


 ぐにぐにとうねる媚肉に先端から愛されて
 思わずくぐもった声が出た。
 しっかり濡らしたから、痛くはない。
 それでもきつい締めつけは、まるで全身で
 千由里に抱きしめられているみたい。]

[そうしてゆっくり、先端は肉の壁に到達するだろう。
 スキン越しの俺に、膣全体がキスするみたいに
 きゅうきゅうと吸い付いて……
 ─────ああ、千由里の中、って感じがする。]


  いたく、ない?くるしくない?


[荒い息のまま尋ねる。
 もっと酷くガツガツ貪りたい気持ちに首輪をかけて
 大事にしたい人にはジェントルに。

 GOが出れば、俺は腹を空かせた犬みたいに
 みっともなく猛然とがっついてしまうけど、
 千由里がゆっくりしたいなら、
 ゆるゆると動かした腰で奥の壁を突くに止めようか。]*

[違和感は徐々に快楽へと変わっていく。
それをしてあげられるのは、今は俺しかいない。
この場で快楽というものを教え込んで、
自分のものにしてやろうか。なんて。

やだやだという言葉も求める声にしか聞こえなくて、
奥へ、さらに奥へと指を進める。
孔の中を弄りながら、それ以上の質量のものを
いつでも入れられるように慣れさせる。
今日の目的はそれなのだから、
これだけで音を上げられても困る。

そう、目的がまだ達成されていないのだから。]



 気持ちいい?
 後でもっと気持ちいいことしようね


[そろそろいいかな、と弄る手を止めた。
孔の中から指をそっと引き抜き、すっかり冷めた身体に
適温のお湯をかけてやる。
その表情は見ていいのかな、なんて、
腕で隠されたその下を想像した。

先程達したばかりの自身の性器は再び熱を帯びていて、
発散される時を今か今かと待ち構えている。
今すぐにでも犯してやりたいが、
それは俺の流儀に反した。

散々意地の悪いことをしているが、
相手には優しくしてやりたいのだ。]

[二人とも洗い終えて、乾いたタオルを瀬名原くんに渡す。
水滴で濡れた眼鏡までしっかりとふき取ると、
腰にタオルを巻いてベッドへ。]


 大丈夫?
 腰抜かしたりしてない?


[気遣うフリしてちょっと意地悪なことを言う。
先程までの彼だ、腰砕けになっている姿を思い出して、
ふふ、とまた笑った。
よろよろとするようだったら支えてやろう。
そのくらいの気遣いは、素直にできる。]*

───303号室

[彼女が神原さん、と呼ばれてキョロキョロしてれば
ハニーの事だよ、と頬にキスをしながら気づかせてあげたい。
駐車場、ガレージは必要だろうからそこを探すだろう。屋根があった方がなにかと便利なことが多いし。
シアタールームをしっかり防音にすれば音量が大きくても、声が大きくても問題なくなるだろう。

理不尽だと言うなら、誘惑しなければ良い…とは言わない。
だって誘惑して欲しいし。

外で始めても御近所に気付かれないように、そんな観点で家を建てたり選ぶのはかなり特殊なのではないだろうか。
こだわりを持って建てた家はきっととても気にいる筈だ。]


  …それなら、安心だ。
  なーりん、よろしくね。

[彼女の人生を持って責任を取る、なんて言われたらちょっとキュンとしてしまう。内容は性癖の歪みの責任なんだけど、そこは置いておくとします。

なんで見ちゃったの、と言われれば彼女の好みを知りたかったからと真面目に答える。
次は一緒に見てみる?なんて言うけれど、その場合AVを見るどころでは無くなるからダメだろうか。]

─────

[明日の流れはなんとなく頭の中で把握して
ひと時も無駄に出来ないなと1人ごちる。
1日がこんなに密度が高く、時が過ぎるのが早い日は人生で初めてかも知れなかった。

彼女に沢山つけた痕は、外に出る時にも見えてしまうかも知れないがある程度隠せるだろうし、夜だから大丈夫だろう。
そんな事を思うと、もう少し付けても良いんじゃ無いかと思ってしまう。]


  まだ慣れてない、か。
  
[彼女の身体は敏感だけれど、開発されていなければお尻が気持ちよくなれるかは分からないし時間も掛かるだろう。
焦らずに、あまり固執せずしていきたい。

彼女が頭が真っ白になるぐらい責められるか、初めてのオレには荷が重いかも知れないが。
我慢が出来ない時もあるかも知らない。ヘロヘロになった彼女を襲ってしまう瞬間というのも。]


  ……あ、、なーりん…答えてくれないんだ?
  さっきのオレは「いい子」にしたのに……

  ズルいなぁ…、教えてくれないの?

[彼女は、見ていない、とは否定しないで答えをはぐらかした。だから、やっぱり見ているのでは?なんてオレは思ってしまう。
彼女の肩を片手で掴んで、奥にまで入れたままぐりぐりと行き止まりを押し上げる。彼女のお尻が潰れちゃうぐらい奥に当てて、先程教えてくれた気持ちいいところを責める。騎乗位とバックでは当たるところが違うかも知れないが、彼女がAVを見ているかという質問にハイかイイエを答えるまで奥を責めるのをやめないだろう。

その質問が終われば、反転したように腰を動かし始めるだろう。
彼女の女の声が耳に届くとムクムクと己のものが大きくなるような錯覚を覚える。
思ったよりも彼女の蕾は抵抗なくオレの指を受け入れてくれた。親指は少し太いかとも思ったけれど大丈夫だったよう]


  ───ッ、締まるっ……
  はぁ、……大丈夫、なーりん……これ以上入れないから…
  怖くないように、気持ちよくしてあげる…


[お尻に指を入れたら連動するように彼女がイッた。相変わらず締め付けが気持ちよくて、ぐっ、とお腹に力を入れて出してしまわないように耐える。
怖い、と言うけれど拒絶まではいかない彼女を見て大丈夫そうだと思う。
彼女の腰をもう片方の手で持つと、寝そべった形から腰を立たせて四つん這いのようにさせるとまた動き始めた。動き易いからかある程度早い動きで彼女の中を引っ掻き回せる。動きが雑にならないようにしながら、お尻と腰がぶつかり肉の音が響く。

ぐにぐにと彼女のお尻に入れた指を時折動かして、お尻の力が入り過ぎないようにして。

彼女の言葉にしてない疑問については
聞かれたら答えるしかないけれど。
お尻を責められている女性……それも学生のコスプレをしている、少し彼女に似ている……のAVを見ていたと。]*

[お願いしても彼が止めてくれないのは
頭の中がドロドロになって、気持ちよさに声を漏らしても変わりなくて
むしろひどくなってる気がする

後でもっと、なんて言葉に頭を緩く振る
…意味はないだろうけれど
]


ふぅっ……ぁ…ぇ……?♡



[散々やめて、やめてってお願いしたのに
無理やり快感を与えられて、無理やり快感を上り詰められたのに
中から指が抜ければ安堵よりも真っ先に(なんで?)と言葉が浮かぶ
どうして?と腕を外して、自分がだらしない顔をしているのは分かっていても
彼に何でと聞くように見上げる

彼は何も気にした様子もないまま泡を流されて、タオルを差し出される
熱がぐるぐるとお腹や、体の中に溜まって苦しくて
さっきみたいな、もうするなら最後までイかせて終わってほしい
何で最後までしてくれないの?
]


ぁ…ぅ……♡
はい、入ん、な、いっ…むり、むり…♡


[散々虐められれば力が入るわけなくて
お腹の中がビクビクしてるような気がする
これ以上されたらおかしくなるのに、このぐるぐるとした溜まった快感を開放してほしくて
どうしたらすっきりできるの?と動かない頭を働かせようとすれば
ふらつく体を彼に支ええてもらう

敏感な熱のこもった身体を触られれば
物足りない体が少しだけ楽になる

ベッドまで連れてこられれば、そのままぼふりと倒れる
少しだけ濡れた髪や体がクーラーで冷えて、肌のべたつきが消えていけば心地よさが来る]


[けれども快感が消えるわけでなはいから、クーラーで取り切れない熱さに声を漏らす

たすけて、あつい、くるしい、
きもちいい


早く助けてほしくて、どうにかしてほしくて無意識に彼をみあげる]*

   

  「 知っていた、はずだった? 」


  これまでとは違う、冷たい声に、
  胸の奥がざらりとした。

  どうして私が苦しくなるのだろう。



       ・・・・・・・・・・・・
       私はなんの関係もないのに───。
 
 

   


  「 満たされている、か ……

    私はそんな風に感じたことがないわ。 」


 きっとそこの認識から異なっていた。
 そして彼も満たされては見えないのだけれど。


 満たされたのなら、その先に幸せはあるのかしら。
    
 
  「 私たち、
    相手選びを間違えてたかもしれなわね。 」


  だって全然、望むものを持ってないのだもの
  って、冗談混じりに苦笑いを浮かべた。
 

  それから ────


  沈黙の後の答えにまた、何かが震えるのを感じた。
   
 

   


  「 必要と ………… 」


  消え入りそうな声を反芻する。

  それは私もずっと求めていたもかもしれない。

 

   

  「 ねぇ ────


    私は貴方を、
    三月ウサギくんを、必要としているわ。 」

  
   

   
  

  「 この一夜、

    お互いを必要として過ごさない?  」

 
  必要とし、必要とされれば、
  満たされて幸福は訪れるのか。

  それを確認するために、私たちは今
  ここにいるんじゃないかって。
 
 


 



       例えそれが、上部だけの感情でも。 **

 

───303号室

[ 頬にキスをされながら彼に気づかせてもらう
  そんな未来はいつ来るのだろうか。
  たぶん、遠くない未来だとは思う。
  彼と一緒に、神原さん、と呼ばれたなら
  ちらりと彼のことを見て素敵な旦那さん、と
  返事をする前に一瞬思うようになるだろうし。
  まずはガレージ。一軒家でガレージ。
  絶対に何かは起きる場所になる。
  汗をぽたぽたと落としながら、
  肌が触れ合う音だけが響くようになるのかも。
  よくある防音室のようなところで
  誰の目も憚らずに動画やビデオをみるのなら
  ふたりでは余るくらいの、ベッドにもなる
  ソファをひとつ、置かなければいけない。

  誘惑したらすごく責められる。
  誘惑しなくてもして、と求められる。
  つまり彼女は誘惑をしなければいけない。
  そんな星に生まれているのかもしれない。
  無論、彼女も全然嫌ではないから
  喜んで彼のことを誘惑していく。

  高めの外壁を立てるなり、
  屋根テント付屋上バルコニーを壁付で作るなり、
  洗車中のこと以外でも使えるものを
  一緒に相談しながら作ってもらいたい。
  そうしたなら、邪魔も入らず
  熱くて危ない時間を楽しむことができるから。 ]


   お姉さんにお任せあれっ!


[ 性癖がゆがんだなら、彼女がまとめて
  面倒というか、性癖を満たすことが大切。
  だから、人生をかけては間違っていないと
  彼女は信じている。
  ふふんと笑みを浮かべながら、
  ぽんぽんと彼の頭を軽く撫でたことだろう。
 
  真面目に返事をされたなら、
  彼女はうぐ、っと言葉が詰まるだろう。
  そして一緒に見ることを提案されたならば
  まねっこできるものがいい、と
  提案を返して、実演というか再演というか
  真似をして楽しませてほしいところである。  ]


[ちょっと恥ずかしくなる言い方に口ごもる。
 嫌なわけないじゃん、ふるりと首を振って
 結局追いかけるようにキスをしてしまった。

 こういうの——こんなに甘やかしてくれる人、
 ちゆのこと可愛がってくれる人、他にはしらない。
 あの人は汚いのが嫌いで、みんな腕の傷を気持ち悪がって
 全部を受け止めてくれたのはタイガさんが初めてだ。

 だから、タイガさんはちゆの特別だけど
 それは今だけなのかな……なんて、
 知るのが怖いだけの本心には触れたくなかった。]


  ……、だいすき。


[そうやってちゆの欲しがりに応えてくれるとこ。
 何度もやさしくキスしてくれるとこ。]

[大きくなった熱芯に薄い膜が被せられる。
 付けなくてもいいのに、ピル、飲んできたから。
 そう言い出そうとしたけれど——彼の方が嫌がるかな、
 顔も知らない奥さんの姿が過ぎって黙ったまま。

 抱きしめられて再びころりと転がれば、
 タイガさんの大きな身体に今度はちゆが被さっていた。
 体重をぜんぶ預けてしまうぶん、胸がぴったり触れて
 彼の体温も全部感じたらまたドキドキしてしまう。]


  んっ……、


[期待感を抱いたままの股のうちへ硬いものが合わされば
 思わず声が漏れて、下半身は無意識に擦り寄ってしまう。
 焦ったい感覚を我慢できなくて、求めてしまう。


  うん、 っあ……ふ、ぁ


[彼がちゆの中を抉じ開けるようにして押し入った。
 咥えたこともなかった大きなそれは、
 受け入れるには身体の方が強張ってて
 さんざん濡らしてしまったお陰でぬるりと滑り込むけれど
 お腹の内側を押し上げる、確かな存在は感じていた。]

[タイガさんを見つめる瞳がとろけて、
 重ね合わせた肌にぎゅっと縋りついていた。

 お腹の奥でズン、と鈍い刺激が走る。
 赤ちゃんの部屋——きっとその入口に届いた合図。
 そこを何度も突かれるの、深く繋がった感じがして
 身体じゅう気持ちよくなっちゃうから好き。

 いっぱいに広がって、お腹を押し上げられて苦しいのも
 ぜんぶ忘れちゃうくらいに。]


  ……んん、 っうん、きもちいよ。
  ね、いっぱいシて……タイガさん
  ちゆの穴まだちっちゃいから、


[激しく揺さぶるにはきっと狭くて
 だけどそれでも、いっぱい突き上げられるのは好き。
 だからちょっとだけウソをついてみる。]

[大事にされるのも嬉しいけど
 ちゆにしかできないの、して欲しかったから。]


  赤ちゃんの種、ほしいなあ?


[届かないことをわかって、わざとらしく囁いた。
 根元まで収まっていなかったなら無理矢理腰を押し付けて
 眉を顰めそうになるのを堪えながら、身体を揺らす。*]

[珠莉の声に男は動きと一度止めた。
 上目遣いに見上げると眉を寄せた表情が見え、
 男は満足そうに唇の端を浮かせた]


   
   そんなことを言われたらな。
   また少し意地悪してしまいたくなるな。


[表情とは裏腹に言葉では意地の悪いことを告げる。

 男はすっかりと立ち上がりきっていると窺える尖りから唇を離すと、ふぅ、と吐息を吹きかけた。
 ふぅ、ふぅ、唾液に濡れた尖りは冷えを感じるだろうが刺激としては足りるまい。

 男の視線は珠莉の表情を見つめたままだった。
 もっとと欲する身体と心をすぐに叶えずに。
 珠莉が口を開き言葉を発しようとするのを見計らっていた。

 そう――次に言葉を紡ぐタイミングで、
 男は言葉が実となる前に息を吹きかけ冷えていた尖りに唐突に吸い付いた。
 開いた口と紡ごうとした言葉を失わせる強めの刺激は珠莉の唇からどんな言葉を引き出すだろうか]

[男は視線を向けたままに、吸い付いていた唇を離した。
 舌先で色づきの境界線上を辿りぷっくりと膨らむ盛り上がりを舌で抑えてしまう。
 その央にそびえたつ尖りには唇で口づけを施していき、
 再び吸い付けば色づき全体を吸い上げた。

 唇の圧を調節して色づきの根本から尖りの先へと唇は滑りゆき、
 最後にリップ音と共に先端へとキスをした]



   うん……よく感じているようだ。
   気持ち良いを我慢しなくていい。
   俺は珠莉君が気持ちよさげな表情をしているのは。
   見ていて嬉しいからものだからな。


[男は己の好みを主にしていく。
 次は反対だとキスをした尖りは指で摘まみ縮こまってしまわぬようにと少しばかり強めに摘まんでは根本から先端まで搾るように指を動かした。

 反対の尖りに唇が触れるのは出来上がった方への刺激と同時のことだ。
 気持ち良いは次第に身体中に波及していくことだろう。

 自慰と男の愛撫が異なるとすれば、それは至極簡単なことで。
 想定しない刺激が与えられてしまうということだ。
 快楽が広がるのは常である。
 くすぐったいは敏感な場所でもありやがては快楽を感じるようになることもある。

 時間をかけてじっくりと男は快楽を教えこんでいく]

   ほら、こちらも可愛くなった。
   すっかりと尖ってしまって――。
 

[男はもう一方の尖りも指で摘まみ乳搾りのように扱いていく。
 粘性の唾液に濡れた尖りはよく滑る]



   さぁ、珠莉君……。


[男は身を乗り出すと唇を重ね合い舌を絡めて一度喉奥までも珠莉の口内を支配し、
 頭をあげると擦りあわせ続けていたであろう太腿へと熱量が増した硬さを押し当てた]


   俺は次、どこを見たいと思う?


[男は腰を動かし太腿の内側へと硬さを押し当て擦り付ける。
 押さえていた手を離せば男の手指は珠莉の臍に触れ下腹を優しくなでていく。
 何処を見たいと思う、そして、何処を見て触って欲しい?

 男は優しく笑みを浮かべたつもりだった*]

[根元から数センチを残して、幹はこつりと
 子を成す部屋の戸を叩く。
 胸にぎゅっと縋りついてくる千由里を抱き締めれば
 蕩けた瞳と視線が絡む。

 大事にしよう、痛くならないように、と
 こちらが耐えているのも知らずに
 煽るような言葉を返され、また喉が渇く。]


  ……じゃあ、ちゆの中おっきく広げて
  俺の形にしちゃおっか。


[ぎらつく視線のまま、牙を覗かせるように笑って
 スキン越しに、奥の入口へとキスをした。]

[赤ちゃんの種が欲しい。
 そう言われた時、俺はぎくりと体を強ばらせる。

 此処に胤を蒔いて、それが芽吹いて
 千由里の中から俺の血を引いたモノが生まれて
 そいつが毎晩泣いて、糞便を漏らして
 訳の分からないイタズラをしでかして

 ─────そんな時、俺はまた
 千由里とソレを裏切るんだろうか。

 頭の中によぎった暗い考えを振り払うように
 俺は返事の代わりに千由里の唇を塞ぐことにした。]

[どろどろと溶かすように、快感に浸すように
少しずつ刺激を与えていったから、
急に止めれば何での声が上がるのは当然だ。
表情でそう言ってきた彼を見て、
お湯をかけてやりながら答える。]


 ここでやると風邪ひいちゃうから。
 それに、脚とか疲れちゃうでしょ?


[無理な体勢は取らせたくないし、
風邪なんて引かれたらもってのほかだ。
優しさ故にそう言っているのだが、
やっていることは先ほどまでの寸止めと変わらない。
そんなことに気づかずに、優しさからタオルを差し出した。]

[身体を拭き終わったころ、瀬名原くんの様子を見てみると
上手く力が入っていない様子が見えた。
拭くのを手伝ってやりながら身体を支える。
触れれば敏感に反応する彼に、内心笑みを湛えて
思わず余計なところにまで手が伸びそうになる。

例えば、このまま愛撫だけし続けたらどうなるだろう、とか。
本番に及ばず、気持ちの良いところだけ
重点的に攻め続けたらどうなるだろう、とか。

ベッドで見上げてくる彼の姿を見ると、
なんだか普段湧いてこないような感情まで湧いてきて、
こちらまでダメになりそうだ。]

[ベッドサイドにローションやゴムを用意して、
ようやく彼の元へ戻ってくる。]


 おまたせ。
 ……じゃあ、続きしようか


[熱さに、苦しさに、快楽に脳が侵されている彼の横に手をつく。
ムード作りに頬にキスをして、
彼の片足を持ち上げると置いておいたローションを手に取る。
ぐちょ、と湿度の高い液体を手の平で温めて、
先程まで弄っていた後ろの孔に指先で塗り付ける。
何度か塗り付けているとだいぶ指が動かしやすくなって、
すんなりと孔の中へ侵入できた。
一本目で慣れさせると次は二本目、
三本目と増やして孔の入り口の強張りを解す。
奥まで差し込んでから、関節を曲げてみたりして内壁を刺激する。
熱い中はきゅうきゅうと締め付けていて、
まだ足りないかな? なんて考える。]



 気持ちよくなってきた?


[様子を見れば一目瞭然なのだが、
彼の口からちゃんと聞きたくてそう聞いた。
その姿を見ながら、
今か今かと待つ俺の欲望を、今は抑えた。]*

[キツく抱き締めてくる膣の襞を振り払うよう
 ゆっくりと引き抜いては、またじっくり奥を突く。
 そう、この知らない場所を俺の色に染めてく感じ。
 これが欲しかった。こうやって、愛して欲しかった。

 全部をさやに収めきってないせいで
 今はただただ、ぬちぬちとした水音だけが
 結合部から響いていたか。

 乱暴に捩じ込んで、全部埋め込んでもいいんだけど
 今はまだ、手に入れた実感に浸りたいじゃない?

 人と同じで、簡単に奥へは踏み込ませてもらえない。
 媚びるように、強請るように、奥へ口付けて
 口を開いてくれるまでを待とう。]


  ちゆの中、俺でギチギチって感じ。
  ……ははッ、すっごい幸せ。


[千由里の中に自分の場所をこじ開けるのも、
 まだこれからもっともっと受け入れてくれる
 余地があるのも、全部全部、幸せ。]

[そう言えば。
 俺はちゃんと忘れてない。]


  此処も、後で俺の形になっちゃうもんね?


[ゆるゆると腰を動かしながら、
 千由里の背に回した手で、彼女の滑らかな臀を撫でた。
 まろい尻たぶから、先程散々嬲られた菊座へと
 指先を滑らせ、また皺のひとつひとつを愛でる。

 そうして断りもせずに、つぷり、と
 中指を其処へと差し込んだ。
 薄い肉壁1枚越しに、自分の肉の鼓動を感じて
 俺はまた悪い顔をしてしまうんだ。]


  全部入れるのも、おしりに入れるのも
  良い子は一緒に準備できるもんねえ?


[膣壁を突き上げながら、指を引き抜いては差し込んで。]*



  ─── 相手選びを間違えていた。
  否定することはできなかった。

  これまで縁のなかった世界。
  せめて少しでも知ってみようと、
  覗き込むような真似はせず。

  …… 元々見分不相応だったんだ。
  ならば自身育ちにふさわしい
  身の丈のあった生活をする。
  それが「みんな」の為で。
  
  好奇心に殺される猫のような真似をすべきではないと。
  苦笑混じりの笑みに。
  対するこちらも、きっと同じ顔をしていた。
 
 

  

 「 出会うべきではなかったのかもね。

              俺も、君も。 」
 
 



  そのような話題の運びを
  繰り返していたものだから。
  トトの提案には、驚いた。>>:D3
  否応無しに、どきりと跳ねる心の臓。

  …… だが直ぐにその意図に気付けたなら。
  納得し、理解する。

  嗚呼。なるほど、そういうことか。
 
 

  

  「 ─── いいよ。 」

 
  …… つまりは、お試しのようなものだ。
  擬似恋人か、擬似家族か、それ以外かはわからないけど。
  誰かを必要とし、必要とされる、その練習。

  それ以上でもそれ以下でもなく。
  そしてそれは、俺にとっても望むところのはずで。
 
 

  

  「 ─── 三月ウサギは、

    誰よりも君を、トトを必要としている。


                そして …… 」
 
 

  

 「 ─── それは、この一夜限りのことだ。

   夜が明けたなら、本来あるべき姿に。
   他人同士に戻ろうか。 」


  そこに条件を一つだけ加え、
  彼女の案に同意する。

  本来は、関わるはずのない俺と彼女の世界。
  戯れにでも踏み込むなら、
  線引きは必要だとばかりに。** 
  

─────────

[ 彼といるだけで、素敵な時間に早変わり。
  だから素敵な時間は多いほうがいい。
  つまり、離れたくない。

  宵闇に赤い花が隠れるなら、
  それはそれでいいけれど、
  誰かに見られたときに、変な想像をするのが
  彼女の悪い癖だから、見られたくない。
  もし彼女が見えないところにつけられたなら
  他人に見られることも十分にあるけれども。 ]


    んぅ、……興味、あるの?

[ 彼の様子を確認できないので
  伺い気味に、聞いてみる。
  この質問に答えた答えてないにかかわらず
  結局は彼の手によって開発が始まるのだが。
  そんなことは彼女もまだ微塵にも思っていない。

  彼の攻め方が彼女の求めるものならば
  時間がたったのち、頭は考えることをやめ
  ただただ彼を求めて体が動く。
  そんなときを彼なら作れそうな気がしてやまない。 ]




    ぃ、ぁっ……!!
    だぁり、ぃっ〜〜〜!!!
    は、ァ…っんん、…♡♡♡


[ 答えをごまかしたら、彼が意地悪を始めた。
  ぐりぐりと奥を突き破るかのように
  押し付けられ、はっきりとした答えを
  求められていることが歴然としてわかる。
  彼女はびくっと体を強張らせ、
  一度ならず二度、三度と達していき
  よだれが徐々に出始めただろうか。
  みてる、と小さな声で返事をしたら
  腰の押し付けが緩くなり、
  また最初のように打ち付けられていった。 ]





   は、ぁっ…!!〜〜♡
   イく、のっぉぉ♡♡


[ 寝ている状態から、四つん這いになると
  露骨に角度が変わって彼女の中は
  何度も大きくなっていく彼を締め付けた。
  蕾から侵入してきた指も、
  それに合わせて時折締め付けられたのでは。
  そして絶頂を迎えるたびに、
  彼女は背中を反らせて彼にわかるような
  状態になっていた。
  
  彼の答えをいつか聞いたなら、
  かわいい彼のおねだりのみで開発されても
  本望だと思うことだろう。         ]*



[脚が疲れちゃうでしょ?
何て気遣いをされてもしてのは彼だ

助けるように彼を見上げればそばに近寄られる
何かそばで音がした気がするけれどそっちに意識を向ける余裕はなかった]


つ、づ…き……ぃ…?♡


[彼にキスを頬にされてああセックス、する、するんだ…
タイムを聞いてくれない彼にもう全部任せた方が、この苦しさがすぐ取り払われる
なら、と大人しく助けてもらおうと見つめれば足をあげられる

流石に、頭がふわふわしててもそれは恥ずかしい…

ぬとりとした感触に小さく「んっ」と声が漏れる
ぬるぬると塗り付けられてすぐに何かが僕の中に入ってくれば指と分かって
思わず反射的に足を閉じて隠そうだとか
中から抜いてほしくて締め付けたり、力んでしまう
そんな中を彼の指が解していく

ぐりぐりと拡げられる動きにはくはくとまた魚みたいに口を開閉する
慣れたくないと思うけれど、体は異物感をなくそうとして指になじもうとする
そんな体が嫌で顔を逸らすけれど、中を、快感が走る場所を弄られたら弱くて体が魚みたいに跳ねてしまう]


ひう!♡

ぁ、あ、っ……ふ、うう……きも、ちっ?♡


[ぬるぬるとしたものは多分ローションで
それの水音が耳に入ってきて、それも興奮材料になってしまってる
だから、気持ちよくなってきたかと聞かれたらそんなの

興奮しない方がおかしくて]


きも、ち、いいから……きもち、いい、からぁ…♡

も、た、すけてぇ、やだ、さき、くっ…♡


[気持ちいいって認めたから、認めたの
だから、だからもう楽にして、助けて、佐木くん
ともう体裁も恥も気にする様子もなくて、腕を伸ばして縋る]*



[意地悪しないで、と焦れて口に出した。
 だけれど───その意地悪は、
 興奮を増す材料としては糖度が高い。
 だからきっと、意地悪してしまうな、と
 笑まれたその表情には至極嬉しそうに、
 うっとりとした視線を向けていたことだろう。

 濡れた尖りに息が吹きかけられると、
 びくびく、と体がまた痙攣するように揺れる。
 外気に晒されて同じ温度になっていくそれ。
 もっとほしくて、もっと、触れてと
 震える体に、続けておねだりをしようと
 唇を薄く開いた瞬間、強くそこを吸われて]


    あぁんっ!ッぁ、は ぅ


[嬌声が大きく上がった。
 同時に背がまたしなる。]

 


[終始向けられる視線に羞恥がないわけでは
 ないけれど、それよりももっと、たくさん、
 見てほしいという欲の方が強くて。
 ちゅぷ、と音をたててその唇から離れた蕾は
 すっかりたち上がっているのが見てとれた。
 はふ、と息を吐き、また愛撫されるそれに、
 反応を返していれば、キスを最後に、
 柔らかな声が降ってくる。

 こくん、とひとつ頷いた。

 こんどは逆の蕾が可愛がられる。
 先ほどまで待ち焦がれていたそこは、また簡単に
 立ち上がり、尖りを増す。
 もう片方も忘れられないよう、捏ねるように、
 絞るように刺激が続けられれば、身体中に
 熱が溜まっていくのを感じる。]

 



[はじめに触れられた時より、ずっと、
 敏感になっているような気がして。
 何気なく自分の髪が首筋を滑り落ちるだけで
 ぞくぞく、してしまう。
 こぼれ落ちていた声が、吐息で締め括られたころ。
 先生の声に、己の姿を見つめると、
 ぴん、と立った乳首がぬらりと光る。]


    ぁ、 ふ、 
    かわいい…かわ、いい、ですか?


[潤んだ瞳で首を傾げれば、唇が重なる。
 呼吸ごと全て奪われて仕舞えば、
 息苦しさにまたびくびくと体が震え。
 水音に意識が集中して、瞼が緩く閉じる。
 引き抜かれていくのを感じて、唇を開けたまま
 じ、とそちらを見つめれば。
 問いかけがされるから、ぼんやりした頭で巡らせて
 腿に当たった熱を軽く足で擦った。
 自然と開いた合わせに、雄が当てられるのを感じて
 息を短く吐き、唾を飲む。]
 





   …ぁ、 っ…した、を、
   ストッキングを、……破ってください、
   それで、その下を、見て…


[きゅん、と膣口が疼くのがわかる。]


   触ってください、


[自分でもわかる。そこが今どうなっているのか。
 少しだけ上擦った声で、答えて。]*

 

───303号室

[その未来がいつになるかは分からないが、叶わない未来ではないと思ってるし叶えたいと思ってる。
ガレージでの運動は素敵だけれど、声には注意しなければならない。シアタールームとは違い防音とはいかないから。ただだからといって手加減をするつもりはないのだけど。
防音設備にソファにそもそものプロジェクター、スピーカー…などなど一軒家も高いが、設備も高いしでこれはしっかりとお金を稼げるようにならないといけない。

誘惑してくる彼女は綺麗だし、そして甘えてくる仕草でもあると思ってるから可愛らしい。だから誘ってくる彼女がとても大好きで、一つの個性だと思ってる。

家の事を相談するのはとても楽しいだろう。
邪魔が入らないようにするのは大切だけれど、その上で出来る限りのスリルを求めたり、シチュエーションを求めたりしたいところだ。]


  頼り甲斐があるなぁ。

[しっかり返事をする彼女にくすりと笑う。
頭をポンポンと撫でられると、少し昔を思い出した。
彼女にはよく頼っていた。こうして頭を撫でられて宿題の出来を誉めてもらったこともあるだろう。
ふと、彼女が一時期悲しそうにしていた事を思い出す。さてあれはいつの日の事だったか。]

[真似っこ出来るものが良い、と言われれば喜んで。
彼女の趣向に基本はそうと思うけれど、時にはオレが選んだものを見ることもあるかも知れない。時折子作りものであったり、男子学生と女子大生ものも借りることがあったかも。]

─────

  ………興味は、ある。

[少しバツの悪そうに言う。
自分の性癖を彼女にひけらかすので、恥ずかしかったのだ。

彼女の教え次第だけれど…彼女は教え上手だ。
教える時間が長くなれば、彼女の弱点を知り尽くすことも出来るかもしれない。そうすると、もしかしたら眠りにつく前には彼女を衝動のままに抱いてしまう時があるかも。]


  ん……よく言えました。
  なーりんがえっちな人でオレは嬉しい…

[彼女が小さな声で見てる、と言えばやっぱりと思う。
後でどんなものを見ていたか教えて貰おうかな、と思いながら、ふと初めての時のことを思い出す。あの時は何故放送されてるのか分からなかったけど、もしかしたらなーりんが見ていたのでは無いか?と思い始めた。

彼女の顔が見えないから今は気付けなかったけど、彼女が気持ちよくて涎を少し垂らしていたなら、そんな彼女を見て凄く興奮してしまっていただろう。]


  っ、はっ、奈々……締め付け、すぎっ……
  奈々の中、気持ち良すぎだよ……!

[彼女の身体が反りかえり、イク度にきゅぅと中が締まって搾り取られてしまいそうだ。
お尻の穴もきゅんと締まるし、こちらもいずれ楽しんでもらいたい。けれど今は下腹に滾る熱に集中しようと、蕾の中から指を抜いて彼女の両手首を掴むと彼女の上体をぐぃと起こす。

両手を持ちながら、ずんずんと彼女に腰を打ちつけて快楽を沢山貪っていく。彼女の大きな胸が視界の中でゆさゆさと揺れているのが見えて、真正面から見れないのが少し勿体無いと思ったり。]

 
  っ、ぁ、……奈々……!


[肉音を響かせて彼女を気持ちよくさせながら
我慢限界まで堪えたら、ずるりと彼女の中から肉棒を引き抜いて
ゴムを外すと彼女の桃尻にどくどくと精液を掛けていく。

3度目ともなると薄くなっているけれど、我慢したからか量は沢山出てきて彼女のお尻が半透明な汁で汚れていく。
はぁ、はぁと息を乱しながらそのまま彼女の背中にぐったりと上に覆い被さるのだった。]*

────303号室

[ 多分の話、ガレージは声が響く気がする。
  だから声を抑えるのに彼女は必死のはず。
  だって彼が手加減してくれないらしいから。

  理想の家にするために、
  彼が転職して土地の安いところに移るか
  彼が凄く精進して都内にそのままいるか。
  どちらもとても魅力的。
  もちろん、彼女だって貯蓄がないことはない。
  だから補うことができるところは
  彼ばかりに任せずにしっかり補いたい。
  
  まさか、誘っている行動を可愛いと
  彼が思っているなんて1ミリも考えない。
  だから、誘った時は大抵「綺麗?」と聞くだろう。

  多分、彼とならまだ買わない段階から
  こんな家はどう?なんて話をする。
  想像でも、未来を見据えることはやっぱり楽しい。
  勿論、想像の中に運動中の2人もきちんといる。  ]




    だって、ヨウくんよりも長く生きてるもの。


[ ふふっと笑いながら、
  幼くて声変わりもまだの彼を思い出す。
  可愛くて、宿題を見てあげたいと
  彼のうちに行ったり、
  彼を彼女の家にあげたり。
  テストが満点だった、と聞けば
  よく出来ました、なんてよく褒めた気がする。 ]






[ DVD選びには時間をかけるはず。
  だって、彼が真似っこしてくれるかもだから。
  子作りのときは生中で、
  学生の時はお互い着替えて、
  一緒になって楽しんでくれると夢見て。   ]*




   ――ッ、……ふぅー……。


[男は色香の混じった声に深く吐息を漏らした。
 身体の内に籠る強い熱気を吐き出すと珠莉の額に口づけを一つ]



   まったく、珠莉君は一体どこで勉強したんだろうな。
   危うく何も考えずに襲うところだった。


[やれやれと男はこめかみを軽く擦った。
 先ほどのキスで解けた分ではなく自分自身の失態による苦悩を払うためだった。

 一度、二度、三度。
 掌の親指の根本で擦ると最後にまた小さく吐息を漏らし、
 男は気恥ずかしさから珠莉の背へその手を回して顔が見えぬように耳元へと唇を寄せるように抱き着いた]

   大正解だ……が、それは特殊なものだぞ?
   破かれることを期待してきたのか?


[男は下腹を撫でていた手を更に下へと下ろしていった。
 肌の上からストッキングの肌ざわりの良い生地に触れる。
 男の手は少しばかり湿っていたのだがそれでも生地の上では手は滑りやすく恥丘のなだらかなラインを撫でゆく。

 女のそこはデリケートな部分だ。
 手を近づければ熱気があり湿度を感じる場合もある。
 男の手付きはこれから触れるという示唆である。

 時計回りに、また三度。
 手指でそこを撫でると次の目的地である股座に指は向かった]



   この下、見て欲しいのか?
   もう随分と――湿っているようだが。


[男の指は見えていない秘裂を挟み込むように動き、
 中指だけで一筋の線を描くようにストッキング越しに触れていく。

 男は小さく嬉しそうな声色で笑い声を漏らした]


   キスと胸だけでこうなったのか――。
   それとも先を期待してか。
   何れにせよ、だ。


[男は耳朶へと口づけると同時に、中指の腹を股座へと押し当てた。
 疼いた蜜口が漏らした蜜が滲みでいってしまうように密着させると背に触れていた手を腰へと移して身体を持ち上げた。

 珠莉を見下ろしながら腰に触れる手を持ち上げる。
 細い腰を比較的易々と持ち上げるとその下へと頭の方にあった柔らかな枕を差し入れ背を逸らした姿勢にしてしまう]



   破いて欲しければ、足を閉じていては難しいな。
   膝裏を持って、もっと広げてくれるか。


[そちらの方が見やすいというよりは、
 見て欲しいという言葉通りの姿勢を取ってくれたほうが男が良いというだけである。

 珠莉に自身の膝裏にそれぞれ手を添えさせて広げさせるとストッキングの生地は股座の部分は皺なく張り一部色合いが変わった箇所もあったろうか。
 男の指がその薄い布地を摘まみ、軽やかな音を立てて引き裂いた。

 引き裂いた布地は最初は細く狭い亀裂を呈しただけだが、
 男の指が動く度に亀裂は大きくなり下に隠れたショーツを露わとす]

   嗚呼――そうだな。
   此処だけ、よく濡れているよ。


[男の指は濡れているクロッチ部に触れる。
 擽るようにそこを刺激しながら男は珠莉を見つめた。

 ストッキングのその下は、見たよと。
 次はどうされたいのだろうか、と。
 柔かな笑みは変わらずに、予習してきた優秀な子はどうしてくれるのかと少し楽しみになっていたが――]



   この下は、自分で開いて見せてくれるか?


[此度は先に男の欲を伝えることで、実技を行うことにしたのだった*]

────────

[ 彼が興味があると答えれば
  ほわっとした感覚になり、彼のことを
  また一つ覚えた気分になった。
  
  全くもって未開の場所なので、
  彼女が上手く手解きできるか不安だけれど
  大まかな解し方は蜜壺と変わらないはず。
  けれど、何回も何回も、念入りに
  拡張しなければいけない場所なので
  親指や、人差し指、中指、さまざまな指で
  時間をかけて解されていきたい。

  もし彼が、思うがままに抱くとするなら
  彼女は気を確かに保てないかもしれない。
  快感の波に頭が追いつかなくなる、
  そんな可能性がとても高いから。     ]





   うぅ、っひ、ぅ……!!
   うれし、ぃの、っぁ……?


[ 嬉しいと言われても、理解ができない。
  もし彼が、テレビの中のあの話を
  少しでも思い出していると知れば
  彼女は絶対に取り繕う。
  そんなものを見ているの、と
  幻滅されたくなくて。

  体を支えるために枕を顔下に置いていたら
  よだれで汚れてしまっていた。
  流石にこれは寝るとき使いたくないなぁなんて
  なかった小さな思考回路で考えている。   ]
 





   ぁ、って…、おまんこも、おしりも、
   だぁりんにせめられて、きもちぃのッ……


   っ、ぁんん〜〜♡♡
   なか、びくびくしちゃ、ぁ、!


[ 彼女はびくびかと体を震わせながら、
  そう答え、指が抜けてしまうと
  少し名残惜しそうな声を出した。
  けれども、その声は次の瞬間、
  だらしない喘ぎ声に変わってしまう。

  両腕を掴まれ後ろに回されると、
  中の角度がまた変わって
  彼の楔を締め付ける。
  勿論、彼の腰の動きに合わせて
  彼女の声も沢山溢れていくのだ。   ]





   イっく、ぁ……!
   ヨウくんもっとついてぇ、!!


[ それからも何度も達して、
  彼の精液がかけられる頃、
  彼女の呼吸はとても荒くて
  そのままベッドに伏せてしまう。

  彼がのしかかってくれば
  顔を後ろに向けて軽くキスをせがむ。
  少しくらいこうやって絡み合うのもいいだろう。 ]


    おふろに、する?
    それとももう少しベッドにいる?


[ どちらにせよ、お風呂に入るタイミングで
  ベッドメイクをもう一度お願いして、
  よだれで濡れた枕元に交換してもらおうと
  彼女は考えながら、よしよし、と
  彼女の体を汚すことができた彼を褒めるのだった。 ]*



───303号室

[彼女が声を我慢してると余計に気分を煽られて彼女を気持ちよくさせるだろう。本当に声が出てしまいそうになれば手で口を塞いであげる。

土地の安いところに引っ越すのが無難だろうが、都内の利便性も捨てがたい。都内は難しいかも知れないが、その近隣には必ず住みたいところだ。
金銭に関しては勿論オレ1人で出来るなら良いが、きっとそこは彼女に頼ることになるだろう。必要であれば頼れるところはちゃんと彼女に頼りたい。

綺麗?と聞かれたら勿論綺麗と言うだろう。
彼女をオレのことが可愛いと思うことがあるように、オレが彼女を可愛いと思うことがある。互いに理解は出来ないかも知れないがそこが萌えるのだから仕方ない。

家のことを早い段階から話すことは大切だ。
時間をかけてお互いの希望をすり合わせてズレを少なく出来るし、何より話してて楽しいと思う。話の趣味が合うというか、楽しく話せることはとても貴重だ。]



  確かに。……奈々ちゃん。

[郷愁からか、彼女のことを昔のように呼ぶ。
言葉にするともう少し記憶が蘇ってきた。]

─────

[お尻はデリケートな所だからきっと注意しながらしていくと思う。時間をかけて、気持ち良さも感じてもらえるように。
自分の趣味なのは間違い無いけど、彼女が少しハマってくれたならとても嬉しいから。

気をやってしまった彼女を見たらオレはどうするだろう。
平時であれば心配して彼女の介抱をするだろうが、オレ自身も余裕が無く気付かずにしてしまう可能性もある。]


  オレだって…そういうの見るから、さ…
  …話せたら、楽しくない…?

[オレは勿論AVを見たことがあるし、おかずにした事は何度もある。そう言う話を嫌がる女性もいると思うし。
でも奈々も見てるなら、そう言う話も出来るだろう、と。
話題が重なるのは、楽しいと先程も言った通りだから。]


  ふ、ふっ……何回イッちゃってるのかな、奈々は…!
  ビクビクしちゃって……
  オレのモノがそんなに気持ちいい…かなっ!

[彼女のだらしのない声を聞いて背筋がゾクゾクとする。
彼女と身体の相性はとても良いのだろう。
オレは気持ちいいのは勿論、彼女が善がる姿がそれを証明してくれる。

ばちゅばちゅと音が響くぐらいに結合部は濡れてしまって白く泡立つほどに激しく往復を繰り返している。]


  で、るッ、…!

[彼女のお尻を精液で汚し終えれば
彼女の身体の上に覆い被さる。
キスを強請られれば勿論応えて唇を重ねる。
疲れもあってディープなものはしなかったが、絶頂の余韻にこうして彼女とついばむようにキスをするのはとても心地良かった。]


  お風呂に、しよ。
  なーりんベトベトだし…汗も、かいちゃった。


[彼女の提案に頷いて身体を起こした。
全身に汗をかいてるだろうし、少し喉も乾いてきた。
下腹の辺りも彼女の愛液でぐっしょり濡れていたし、彼女自身はオレのものが掛かっているから。

彼女に手を伸ばして、起こしてあげたら2人で飲み物を飲んだ後にお風呂に行こうか。]*



  ん、ふふ……いいよぉ?
  そしたら、タイガさん以外満足できなくなっちゃうね


[今だって彼でいっぱいで、こんなの初めて。
 でも、満たされてちょっと苦しいくらいが幸せだった。
 このまんま全部入ったらどうなっちゃうのかな、
 子宮にキスされる感覚だけで甘い息を溢しながら。

 
——もしも赤ちゃんなんか出来ちゃったら
 タイガさんを引き留めることも出来るのかな。
 奥さんって肩書き以外、同じ条件だったら
 ちゆのこと選んでくれるのかな。
 
 それともいらないから“棄てろ”って言う?
 あの人みたいに……、でも
 望まれたらまたきっとちゆは言うこと聞くんだ。
 
 全部、ぜんぶ、求められること全部。



  タイガさんだけだよ、


[望むならそう、彼のことだけで頭いっぱいにして
 キスの合間に甘い言葉で返事をするの。]

[肌の温度に頬を寄せて、そうして中はきつく締め付ける。
 彼のかたちを覚えきらない頑固な奥が、
 そのかたちを知らしめるようにゆっくり引き抜かれるたび
 捲れ上がって抉じ開けられて、絆されていく。

 あとちょっと、届かないのがもどかしい。
 それだけにちゆの体重が加わって
 身体の奥はずっしりと突き上げられて感じてしまう。]


  ぁ、ふ……っんん
  いっぱいなの、…ちゆも幸せ、


[背筋がぞくぞく震える。彼に染められていく感じ、
 どうしようもなく興奮しちゃって身体が火照った。
 粘膜が擦れてはしたない音を立てるのを聞きながら
 恥ずかしかったそれに今は酔いしれてしまって。]

[そんなさなか、ふと手の触れられた先は
 ちゆの忘れかけてた場所。]


  ひうっ… んぅ、そこ……
  や、っあ……


[まだじっとり湿って敏感な口を撫でられる。
 かと思えば不意に指の感覚が侵入して、
 彼の身体の上でちいさく跳ねてしまう。

 悪い顔。タイガさんの時々みせる、好きな顔。
 太いのを咥え込んだ場所はどくどく熱くて、
 指の差し込まれた後ろはぞくりと震える。
 
 混じり合っています変な感覚。
 んん、と下唇を噛んで困った顔をしてしまう。]


  あう……一緒、やあっ
  変になっちゃう、から……ッ


[気持ちいいのと混ざり合うの、駄目みたい。
 咄嗟にまた「イヤイヤ」をしてしまって、
 だけど甘い声を響かせたら
 本当は嫌じゃないことなんてきっと見透かされてた。]



  んっ…… ちゆの穴、ぜんぶ
  広がっちゃうよぉ……


[子どもみたいな泣き言を漏らすのに腰が揺れる。
 お尻だっていじられるうち、
 親指より太いのも飲み込んじゃいそうだ。
 そんな身体の素直さはちょっと恥ずかしくて恨めしい。

 だって欲しくなっちゃうんだもん、彼のくれるもの。
 気持ちいいのも知らないのも全部欲しくなる。*]

─────303号室

[ 声を我慢できなくなって、
  彼の男性らしい手で口元が押さえられれば
  彼女は寧ろもっと感じてしまいそう。
  多分犯されているような感じになるからかも。

  子供ができる前に戸建てができるか
  子供ができるから戸建てができるか。
  それを考慮に入れるのもいいのかも知れない。
  2人で建てる愛の巣になるのだから。

  彼に可愛いということと、彼が可愛いということは
  何かと似ているらしいけれど
  彼が彼女に萌え、というものを感じているなら
  なんとも、恥ずかしく感じそうな気がする。

  愛の巣をデザインするときに、
  たくさん話をすることで趣味嗜好があっていたと
  実感するときになるだなんて、
  話をする時はじっと彼をみることだろう。    ]


   え、なぁに………?


[ 彼から声をかけられると、
  なんだか可愛くて仕方がなくなってきた。 ]


──────

[ 開発されることに抵抗がないわけではない。
  けれど、開発してくれる人の気持ち次第で
  とても簡単にそれを許す。
  あなたのせいで求めちゃうのよ、と
  いうための切り札にもなるのだから。
  ハマるかどうか。親指が入った時にわかる。
  ハマりかけていることに彼も気付くだろう。

  焚き付けた後なら激しく求められそう。
  余裕がない彼もたくさん見たいから
  全くもって嫌ではない。寧ろして。    ]


    んんっ、今度…お話、しよっか!


[ 体は語りかけられている間も
  びくびくと震えて、話ができる、と
  思うと彼のことがもっと好きになっていく。
  自分の好きなものを隠さなくていいから。
  まさか、このシリーズが好き、みたいな
  話題で彼とたくさん話ができるとは
  まだまだ全くもって思っていないのだが。  ]





    や、ぁ!だぁりん、すき!
    いっぱ、ぃきもち、のぉ……
    もっと、おかしてほし、ぃ。


[ 胸を揺らして、彼の動きに合わせ
  喘ぎを漏らし、口では更に善がる。
  耳に届く音はとてもいやらしくて
  もし彼が写真や動画を撮っていたら
  見返した時に変態だと
  自分自身のことを言いそうな気がする。 ]

  
    んぅぅ……
    おふろ、私が体洗ってあげるわ。


[ よいしょっと彼に支えられながら
  体を起こせば、ベッド側にある電話で一本。

  「お風呂に入ってる間に、
   ベッドメイクと、枕の交換してほしいの」

  そう伝えてから、お風呂に向かうのだ。   ]


──────

    だぁりん、きもちいい?

[ お風呂場に入ってから、
  彼女は彼をフロイスに座らせて
  胸を使って背中を洗ってあげていた。
  泡泡にはならなかったけれど
  ボディーソープを体にたくさん流して。

  反応が良ければ今度は腕にでも行ったかな。 ]*



────303号室

[口元を押さえると彼女の締まりが良くなった気がする
そんなに無理やり犯されたかった?なんて囁いて
彼女の想像していることを考えながら車に押し付けて何度も突き続ける。

子供が出来る前か後、確かに考える必要がある。
部屋の数とかも考慮する必要が出てくるだろうし
新しい観点からの家選びは話題が尽きないだろう。

話をする時に彼女がじっと見つめてくるなら
どうしたの?と首を傾げるだろう。
彼女と趣味が似ているのは結婚する上でとても良かった事だろう]

  
  懐かしいなぁ、って。

[振り返るのは過去の記憶。
告白もしなかったから、彼女とは何も無く、普通の仲だった……と思っていた筈だけれど…?]

─────────

[彼女が後ろも大丈夫だと分かれば
オレは嬉しそうにするだろう。
彼女には童貞を食べてもらってセックスの気持ち良さを教えて貰ったわけだけど、彼女に新しい快感を覚えて貰ったなら御礼が出来たみたいで嬉しい。勿論、自分の欲望を叶える意味がしっかりあったのはそうだけど。]


  ふふ、なーりんどう言うの見てるのか、楽しみ。

[猥談をしていけば彼女が想像よりもずっと多くのものを見ていて驚いただろうが、それだけ話しやすくなるだろう。
やっぱりこう言うものが……こう言うのもある……これ良かったよ、なんて話が弾むようになるとは嬉しい誤算だろう。]


  っ、はぁ……だらしない声しちゃって…
  なーりんは、ほんとにえっちな人だな、っ…!


[何度もイッてる筈なのに彼女はもっと、と求めてくる。
腰をぶつけながら、その弾力あるお尻を後ろでぱちん、と手で叩いたりもしただろう。彼女の底なしの欲を少しでも満たせるように。]


  良いの?
  そしたらオレは奈々の身体をマッサージしてあげる。


[奈々がお風呂に入る前にしっかりと電話を入れていて手際が良いなと思う。彼女の体を労りつつ2人でお風呂の中に。]

───────

  うん、気持ちいいな。
  すっごく柔らかいものが当たってる。

  もっと洗ってくれる?

[彼女の大きな胸がふたつのスポンジ代わりになった背中を洗ってくれる。むにむにとした感覚が心地よいし、何より彼女が胸を使ってくれていると言う事実が良い。

背中では見えなかったから、彼女の洗ってる姿を見たいと、今度は手の方を洗ってくれると言うだろう。]*

[みっちりと熱を咥えこんで「幸せ」って
 蕩けた顔が、後ろに手を伸ばせばぴくりと跳ねる。
 子どもみたいにスンスンと鼻を鳴らすくせに
 熱を浮かせた瞳は、実に淫靡なもの。]


  うん?これ、やーなの?


[まるでお気に入りのおもちゃを前にしても
 駄々をこねる子ども相手みたいな口調で
 ずん、と奥を突き上げた。
 後孔を拡げられながらも、千由里の女の場所は
 じくじくと熱を持って茎をしゃぶる。]


  俺は、楽しいよ。  
君もそうでしょ?



[容赦なく二つの穴を加虐しながら、喉を鳴らす。
 だってただでさえ狭くてキツい膣道が
 後ろを虐める度にぴくぴく引き攣ってさ。]

[そうして様子を見ながら、今度は人差し指を
 千由里のアナルへと潜らせる。
 異物に慣れるまでは動かず待って
 にちにちと潜らせた指で広げようか。

 その間、俺はじっと胸元の千由里の顔へ
 視線を落として、彼女の表情の変化を楽しむ。
 痛い? 怖い? ……気持ちいい?
 ピストンが無くても、ひくつく肉の蠕動と
 今花開こうとする一人の女の変化は
 十分俺をかき立ててくれる。]


  ちゆの穴、拡がっちゃってるね。
  ……もう一本入れたら、もっと拡がるね。


[そう言いながら、もう一本。
 痛むようなら、宥めるように腰を動かし
 張り出した傘で膣壁を撫でようか。]

[そうして十分俺を受け入れる準備が整ったなら
 千由里の後孔から指を引き抜き、俺はとろりと笑う。

 こっちの準備は出来た。
 後は─────]



  もうそろそろいいかな っ、と!



[傘までずろりと抜いた茎を、勢いよく奥へと穿つ。
 入れた当初よりは馴染んだであろう中を
 大きなピストンで容赦なく責め立てる。

 全部を受け入れるのは負担かもしれない。
 分かってるけど、でも。]



  ちゆ、全部、俺を受け入れて。


[まだ愛液に濡らされていない根元まで、全部。
 千由里の身体が逃げないよう、
 しっかりきつく抱き締めたなら
 赤ちゃんの部屋の扉を徐々にこじ開けようと。]*


[額に落とされた口づけが、甘く、熱を広げる。
 困ったように落とされたセリフに首を軽く傾げ
 どういうこと?と尋ねるように眉尻を下げた。

 けれど、その答えはもらえず。
 こめかみを擦る指先を見つめながら。
 はやくその手で触れてほしい、と唾を飲む。
 
 吐息が降ってきたと同時に、体がゆっくりと
 包み込まれて。呼気がかすかに耳にかかって、
 くすぐったくて、身を捩った。

 撫でられている下腹のその奥。
 だってわたしは、そこに触れて欲しい。
 たくさん、愛して欲しいと思ったから、
 …はやく、と強請るような心地だったの。
 ストッキングなんて、どうだって構わない。
 ゆっくりと足を滑らせて落とす時間すら。
 もったいない。それに───]


    ……破かれるくらい、余裕なく、
    わたしのことを、求めて、欲しくて


[そう伝えながら、先生の髪に手のひらを差し込み、
 くしゃ、と握るように撫でた。]
  


[すると、徐々に落ちていく手のひら。
 そこに近づいていくたび、期待に己のそこが
 ひくつくのがわかった。

 もっとも触れて欲しい場所は避けつつも、
 肌を滑っていく大きな手。]


    ぁっ…ん 


[可愛がるようなその手つきに、ゾクゾクする。
 そしてそれが、近づいていけば───
 ああ、心臓の音がうるさい。
 胸の前で手のひらを組んで、祈るように
 そのときを待つ。
 笑い声が聞こえて、意地悪を、言われるから
 それがまた一層、興奮の材料になって。]


    っは、いッ…みて、触って、
    ほしっ…ぁっぁっ…んッ


[こくこくと頷きながら、その骨張った指が
 なぞっていくのを感じて、声を漏らす。
 耳朶への優しい口づけとは裏腹に、
 ぐり、とそこを刺激されれば、腰が跳ねる。]
 




   ぁっんんっ!…っぁ、 ふ


[そのまま持ち上げられ、なにやら枕が
 背の下に敷かれれば、自然とそこを
 見せつけるような体勢になってしまう。
 ぶわ、と羞恥に頬が染まるのがわかった。

 けれど、それに抗議するよりもはやく、
 先生から次の指示が与えられるから、
 潤んだ瞳でそちらを見つめて、
 おそるおそる、組んでいた指先をほどき、
 膝裏へと手を伸ばす。

 なんて、はしたない格好なのだろう。
 はずかしい。はずかしい、のに、
 その布地の下はどうしようもなくひくついて、
 今か今かと刺激を待っている。
 張ったストッキングに、電線が入る音がする。
 短く息を吐いた。

 差し込まれた指が、クロッチ部分に触れれば、
 少し動かすだけで水音が微かに聞こえるほど、
 そこは湿り、濡れているだろう。]

 




   ぁ、っぁっ きもち、 よくて、っ
   たくさん、可愛がって、くださった、から…


[見つめられる。はしたない顔も、全部。
 軽くなぞられているだけなのに、
 興奮と喜びでどうにかなってしまいそう。

 そのまま思い切り破いて、下着など取り払って
 そこを直接、愛して欲しいのに、
 先生の指はその先へと動かない。
 焦れるようにじっと見つめているけれど、
 続いた言葉に]



    え、 っ…ン、 じぶん、でっ?


[と思わず問い返す。
 そんなことを、言われると思っていなくて。
 自分で、ともう一度復唱しては、
 本当に?と確かめるようにそちらを見つめる。
 けれど、冗談じゃないとわかれば。]




    ぁ…ぅっ わかり、ました、


[一つ頷いて、少しだけ、上半身を起こす。
 そのまま、先生の唇にキスをしながら
 完全に起き上がれば、ぺたん、とベッドに
 座り込んで。できるならその肩に手を置き、
 押し倒すようにして四つ這いになる。]



   ん、っ ぁふ、…っン、く


[口端から唾液がこぼれるのも気にせず、
 下着に手をかければ、ゆっくりとそれを
 下げていき、足から引き抜いた。
 晒されたそこが、外気に触れて、
 濡れているのだと自分でも一層わかってしまう。]

 




   っ…脱いだ、ので、

  これで、先生にみてもらえ、ますか?

[口づけの合間、薄く開いた目で
 見つめて、先程下着を引き下ろした指を
 自らのそこ持っていく。
 ぬる、と濡れた場所を軽く擦ると、
 それだけで、びく、と体がしなる。]


   ここ、 きもち、ぃの、
   先生に、 っ触って、ほしい、


[そう落としながらも、自分の指を
 止められそうになくて、つい割れ目をなぞるように
 くちくちと音を立て、慰めてしまう。]



   ぁっ… あ、ッン、ここ、はやく、


[そのまま先生の脚をまたぐように
 体を寄せて、膝立ちで口づけを落とし。]*



 そ、続き。


[リラックスして、と気持ちを促せば、
彼の脚を持ち上げて孔が見えるようにする。
閉じて隠そうと力が入れられれば、
ぐっと押さえて閉じられないようにした。
中を弄る指は何度も締め付けられて、
時折身体が跳ねるのを見て、
感じてくれているのだろうと安心する。

初めてでこれほど感じてくれているのならば優秀だ。
その安心感に、頬を緩めた。]

[縋られるともう一度頬にキスをして。
中を犯していた指をゆっくり引き抜く。
気持ちいいという言葉を聞いて、興奮は最高潮に達した。
自身の性器にゴムを付けながら、キスの雨を降らせる。]


 ……挿れるよ


[すっかり硬くなった亀頭を孔に押し当てる。
そのままゆっくりと、ゆっくり沈めた。
性器は狭い中を割り入るように進んでいき、
浅い地点で一度止まった。]



 痛くない?
 少し我慢してね


[我慢させるのは心苦しいが、彼の様子を見れば、
慣れればちゃんと快楽に変わってくれそうだ。
浅いところで抽挿して具合を確かめる。
これだけでは苦しいだろうと
瀬名原くんの性器も擦ってやりながら、
暫し反応を伺った。]*

  


  ─── 出会うべきではなかったのかもね。

             

  否定できない結論が出たのなら
  今すぐチェックアウトする選択肢だってあった。

  だけどそれを選ばなかったのは、
  どこかでまだ、期待を捨てきれていなかったから。

 




  夜が明ければ、魔法は解ける。

  シンデレラの靴は、どこにも存在しない。



  

  


       それならせめて、

       魔法のかかった時間だけは──
  

 

  


  「 分かったわ。

    この部屋にいる間だけは、
    私と貴方は特別な存在。
    今の約束は、魔法が切れるまで忘れてちょうだい。

    ……… 
 
    有意義な夜になることを、願ってる。 」


  言い終わると立ち上がり、
  部屋で一番大きな窓へと手を掛けた。

  いつの間に空は彩りを消して
  替わりに街の灯りがまだ今日は続くと
  夜を照らしていた。

  高すぎないこの場所からの眺めは、良い。
  

  


  「 夜のはじまりね。 」


  必要とし、必要とされる。
  それがうまくできるかも分からない。
  更にはその先が見つかる保証なんて何もない。


  だけど ………


  「 一緒にみない? 」


  少しだけ勇気を出して、彼の服の袖を引いた。**
 

────303号室

[ 犯されているような感じは
  誰でも感じてしまうものだと彼女は思っている。
  勿論、本当にやるのはいけないけれど
  愛し合っている中でのちょっとした無理矢理は
  彼がただただ責めているだけ、と
  理解ができるので全く気にならない。

  子供の話になったなら、
  何人くらい欲しい?から始まりそう。
  彼女としては、愛し合った証だから
  何人いても頑張って育てるけれど
  ある程度できちんと避妊をしたいところ。
  避妊の方法も多種多様なので
  そのときには彼にも一緒に考えてもらいたい。

  もし、声をかけられたのなら
  だぁりんがだぁりんでよかった。
  なんてことを口にして、愛してるわ、と
  彼女は呟くことになるだろう。
  好きよりももっと深い言葉。
  もっともっと、彼に向けて伝えていきたい。 ]





    ふふ、何か思い出したの?


[ 彼が何を思い出しているのか、
  彼女に伝わらなかったかも知れないけれど
  彼が話してくれたなら、裏話でも話したかも。 ]




   あー……。


[男は内心で今日は母音を伸ばす間抜けそうな声が多いなと自身の声に苦笑をしていた。
 こめかみを擦り珠莉の言葉を吟味する内に肩に手を添えられ力を込められる。
 二人の体躯からして如何ほどに力を込めようとも細腕では本来叶うまいが、強請るような手付きと先ほどから少し意地悪が過ぎたかと反省の意味も含めて男はベッドの上に仰向けとなった。

 下着を脱ぐ音に男の欲情は反応し続けており下半身の盛り上がりはこれ以上にない程であった。
 そこに付加して自身の脚を跨いだのだから脚は開かれ男に触られたことがない秘密の花園が開園されているのが目に映る。

 男はこめかみを再び擦る。
 口づけを受けながらその背に手を回して抱き寄せた。
 瞳の距離が近しいままに男は小さく熱い吐息を肺の奥から搾り出すように吐き出し、吐き終われば僅か息を吸い込み珠莉の唇を奪った。
 それは文字通り奪ったものであったろう。
 先ほどまでの様に優しくはない男が女を欲するためだけのものだ。
 唾液が唇の端から零れ落ちようとも構いはしなかった。
 口づけを解くと背に回した手で肩に触れ緩く身体を起こさせる]

   以心伝心、だったかな。
   ……俺は今、至極余裕がなくなってるんだ。
   でもそうすると"先生"として教えてやれないだろう?


[先の葛藤はそれである。
 男は"先生"として意志を保とうとしていたが珠莉にはそれは満足いかなくなってきているようだった]



   男ってのはな、途中で止まれないんだぞ。
   本当に抱きたいときは特に。


[教えることを放棄すれば楽なのだろう。
 男は瞼を閉じ――]

 
 
 
   珠莉、俺は"先生"を辞める。
 
 
 

[言葉を囁くと珠莉の股座へと手を伸ばした。
 独りで慰めている割れ目へと指で触れ滴る蜜に指を濡らすと花弁を擦り始めた。

 其処にあった珠莉の手は反対の手で捕らえてしまう。
 その手を誘うのは男の股間の盛り上がりで小山となったそこは触れると熱かろう。
 ズボンのベルトもボタンも外しチャックも自分で下ろせば腰を浮かせて下着越しにそこへと触れさせようとした]



   もう随分と濡れているじゃないか。
   色も綺麗なものだ。
   こことかも、触っているのか?


[花弁に触れる男の手はそうしながらも珠莉の甘蜜を滴らせゆく。
 花弁を開けば鮮血色の花が開き、強く女の香がする蜜が太腿を伝い落ちていくだよう。
 男の指は此処と告げた割れ目前部の実に触れる。
 強く触れれば痛かろうか。
 まずは軽くタッチをして、様子を見もって次第に捏ねるように指を動かしていき――]

   なぁ、珠莉。
   俺のにも直接触れてくれ。


[男は自身の下着をも下へとずらせば肉欲の化身を露わとして見せた*]

────────


[ 少し嬉しそうな彼がわかれば
  まだまだ起こりうるはずもないことを
  一瞬だけ考えてしまった。
  どちらの穴でも良いのだけれど、
  彼の楔と、おもちゃが同時に入って
  中を掻き乱されていく、なんてこと。
  そんなことをするとわかっているときは
  絶対にラブホテルに行こうと誘うのだ。
  まかり間違っても、他の人にそんな痴態を
  何かの拍子に見られることなんてことが
  あっては、彼女が恥ずかしくて仕方ないから。 ]


    んん、私もだぁりんが…どんなもの好きか…
    すっごく気になっちゃうわ。

[ 引かれないかと、序盤はありきたりな話しか
  出さなかったかもしれないけれど、
  徐々に見たことがあるものの話題が出ると
  そのビデオの、ここがきゅんとした、なんて
  話し始めたら、彼との会話のことだから
  すぐに全てが曝け出されていくし、
  包み隠さず話すことができていくことだろう。 ]




   だぁりんの、せいなんだも、っ……!

   ひ、っ!はぁんっ〜〜〜♡♡♡
   たたかれちゃ、イっちゃぁん♡


[ 何度も腰を打ち付けられているのだから
  あながち間違いではないのだけれど。
  お尻を叩かれるなんてこと、
  彼からは予想していなかったので
  だらしない声でびくんと体を揺らした。

  叩かれると中の締まりは更に良くなるため
  彼にはもっと叩かれてしまっただろうか。
  そんなお尻に、彼の欲が吐き出されるなんて
  彼女はまだわかっていなかった。      ]


    勿論よ!あら、マッサージしてくれるの?
    お風呂上がったら、ボディミルクも
    ぬってくれるのかしら?

[ 背中のあたりはいつもすごい適当で
  たまに行くエステで潤いを与えているようなもの。
  だから、うちに帰って彼が一緒にいるのなら
  お風呂あがりに背中側は塗って欲しいな、と
  おねだりをしてしまう気がする。        ]


──────


    よかったぁ……。後で前も洗うからね?


[ そう言いながら、彼女は彼の腕に
  ボディソープを垂れ流して
  まずは肩から肘にかけてを胸で挟み
  パイズリのように上から下へと
  体を動かしながら体を洗っていき
  彼の様子を見ながら今度は肘から下。
  そちらは胸ではなく、彼女が跨り
  たわし洗いの真似事を始める。    ]


   ね、だぁりん……こっちと、お胸…
   どっちが気持ちいい?


[ 彼の腕を後ろ手で支えてあげれば
  肘から手首にかけてを
  大きな腰のグラインドで洗い、
  様子が良ければ彼の指を一本ずつ
  中へ入れて続けて洗うことだろう。  ]*


[隠そうとした後ろは彼に力で止められる
僕の方が体が大きいから勝つはずなのに、力が抜けてぐずぐずだからか隠せないままで


気持ちいい、助けてと彼に縋ればキスを落とされて指を抜いてもらえる
その刺激にさえ声を漏らして、恥ずかしそうに口元を手で覆えば
彼の言葉に体が身構える

挿れられちゃうんだと
痛いのかな、気持ちいいのかなと思うけれどすぐに思考は飛んでいく]


は、ひっ、ひ…はっ…ッ…!


いた、くない……

ちょっと、苦し、い…


[うん、痛くはない
ただやっぱり入る孔じゃないから違和感が指よりは強い
それでも彼が解したからか少し苦しいだけで済んでいる

彼の言葉に頷いてみせて我慢してと言われれば彼に何とか縋りつく

ぐっ、ぐ、と浅い所で動かれて
何だか、うん、
あ、
孔がぐにぐに動かされるのが恥ずかしい


少しでも気持ちよく、この弱い苦しさがなくなるなら
何でもいいから助けてほしい
そう思えば性器を彼に掴まれて、擦りあげられれば徐々甘い声が漏れる]


は、ぁっ…♡
ふ、う……ぁ、佐木くんっ、ん♡

そ、れ、すき♡


[苦しいのがなくなるから好き
気持ちいいから好き

何てまた快感でふわふわとしてきた頭で思う
犬みたいにはっ、はっ、なんて息をしながらも笑みを向けてみせる
何か、変なとこ、なんだっけ、前立腺だっけ、触らないのかな、なんて

前の刺激に合わせてきゅっと彼の性器を締め付けたり、足を摺り寄せて隠そうとする]*

[ちょっと苦しいで済んだということは、
ちゃんと慣らすことができていたということだろう。
そう安心して、ゆっくり息をするよう言いながら
少しずつ奥へ奥へと腰を進めていく。
縋り付いてくるその背をぽんぽんと撫でながら、
中を緩く刺激した。
苦しさを紛らわすように性器も擦り、
快感を少しでも味わわせてやる。]


 これ好き?
 いいよ、もっとやってあげる


[犬みたいに呼吸をしているその表情に、
思わずキスをしたくなる。
瀬名原くんの脳内を快楽で埋め尽くして、
その酸素を奪って、ぐちゃぐちゃにして、
ダメにしてやりたい。
熱で浮かされたその瞳に、俺以外を映さないようにしてやりたい。

俺のものにしたい。
そんな、欲望を瀬名原くんの中で膨らませる。]



 もっと声を聞かせて、
 気持ちよくなって?


[少しずつ腰を進めていけば、やがて性器は前立腺を掠める。
そこでいい反応を見せてくれれば、重点的に穿つ。
その動きはがつがつとしたものになっていき、
徐々に激しくなっていく。

俺の吐く息も荒くなってきて、冷房の効いた室内で
じんわりと汗をかき始めた。

肌と肌同士がぶつかり合う音が聞こえ始めて、
締め付けに眉根を寄せる。
前を擦るたびに、腰を穿つたびに
可愛らしく反応してくれる瀬名原くん。

なんだか甘やかす側が逆転したような感覚に、
少しだけ笑った。]*


はっ、ふ、うぅ♡
すき、っ、す、きぃ…っあ!♡ ひ…ゆっく、りぃっ?♡


[徐々に奥へと彼に体を開かれる
ゆっくりと息をして、なんて言っても気持ちよさに荒い息が漏れる
ゆっくり?むり、むりだよ
なんて頭を振って見せる、佐木くんも無理でしょ?なんて心の片隅で思いながら

彼に撫でられる背に少しだけ安心して、揺さぶられれば
「気持ちよくなって」
の言葉にきゅうと後ろを締め付けてしまう

これ以上、なんて思うのに体が反応するのは彼が前を触るからだ、なんて責任転嫁する]


[声だって
声だって本当は、こんな僕らしくない、男ぽくもない、女の子みたいな
そんな声が出るのは嫌なのに前を触られたら出てしまう
主導権を相手が握っていることに興奮してしまう

中が気持ちよくて反応してしまう
]


ヒッ!?♡


ぁあ、あ゛!♡ 待っ、てぇこ、れっ、ッむり!♡

ッ、しぬゔぅ♡
し、しんじゃ、ゔ、からあッ♡


[違和感も確かにそこにあるのに
それ以上に前と合わさってか、前立腺を掠められて僕が反応しすぎたせいか
そこを彼の性器で潰すように動かれれば目を見開く

声を出すだけじゃ抑えきれない快感を逃がしたくて
逃げようとしたり、彼に強く縋り付いて、抱きついて背中に爪を立ててしまう

そうでもしないと本当に、気持ちよくて辛くて
死んじゃいそうなくらいで、のどが引き攣るような声が出る]


ゆるっ、ゆ、るしてぇッ…!♡

おし、しり、変っ、こわれちゃ、ゔか、らぁ♡


[言っても止まってくれないって学習したはずなのに、強い快感で頭から抜けちゃう
ただただ自分の声が恥ずかしくて
気持ちよくてそれが怖くて、懇願する]*

───303号室

[彼女が許してくれるのに甘えてオレは彼女を責め立てる。
乱暴にしているのに、信頼してるから出来ると言う
そう言う感覚にオレはハマっているのかも。

子供の話はまじめに考える。
オレ達はこうした運動を多くするので余計に。
彼女自身の身体の負担、経済的な面、教育の面。
色々考えると1人か、多くて2人だろうと思う。
避妊の方法についてもしっかり対策をして、彼女と気持ちいいことをしていきたい。

愛してるわ、と彼女からストレートに言われると
不意打ちのようで顔を真っ赤にする。
少し目を泳がせて、それから彼女を見ると恥ずかしそうに、けれどはっきり、オレも愛してる、と言うだろう。
その時は彼女の手を握ろうとする。動揺すると愛情表現が昔のようになるのだ。]


  子供の頃、ほら、なーりんが落ち込んでた時……


[大雑把なお話だったので
彼女が覚えていたかは分からないが、今思い出した事を彼女に軽く話してみるかも。]

──────

[二つの孔を同時に攻めるのはきっといつかやるだろう。
おもちゃで2つ穴を埋めて、口で奉仕してもらう事もあったかもしれない。
彼女がホテルが良いと言うなら勿論それに従う。
ただ彼女のその時の姿は動画に残して彼女に見せてあげようと思ってたけど。]


  普通……だと思うけど
  話してみないと意外と分からないよね。

[ただ彼女にそう言う話をしても
馬鹿にはしないと分かっているから安心できる。
だからこそ恥ずかしいけれど趣味の話をするし、そうした会話が楽しく出来るのだと思う。]


  本当にオレだけのせい?
  お尻を叩かれて、反応するなんて…
  なーりんがえっちなのもあるんじゃないの、かなっ!

[ぺしん!と彼女のお尻を叩くと
きゅうと中が締まってとても気持ちいい。
気持ち良さを求めて何度かお尻を叩き、少し赤くしてしまったかも。]


  マッサージ屋さんみたいに上手くはないけどね?
  背中側も?いいよ、任せて。

[彼女の美容の為ならば、と頼まれる。
彼女は美容に気を使ってるだろうから、それを手伝えるのは嬉しかった。]

──────


  ふふ、楽しみにしてる。


[彼女の全身を使って身体を洗える贅沢を噛み締めながら、彼女の身体をまじまじと見る。
腕に跨って上腕を胸、前腕を股下で洗う姿はとても眺めがいい。
胸の間に挟まれている腕が羨ましいし、彼女の花弁がスライドしていく感覚を味わえる前腕もずるい。]


  うーん…なーりんのおっぱいも捨てがたいけど…
  アソコの方が感触がいいかも。

[彼女に答えながら、指が彼女の中に入れば
くちゅくちゅと軽く動かしてちょっかいを出すだろう。]*

────303号室

[ 責め立てる感覚に彼が慣れていくなら
  彼女はその責め立てられ方に
  彼のオスの部分をひしひしと感じていく。
  もっとも、彼が責め立てているのか
  それとも彼女がそれを誘導しているのか
  それはあまり分からないところかも。

  2人。彼女は3人くらいねだりそうだが
  彼が無理、というのなら2人を産んだ後に
  避妊リングでも入れようかな、と
  いいだしそう。そうしたなら
  彼が中に出すことも全然可能だから。

  顔をすっごく赤らめたなら、
  彼が可愛くて手を握り返しながら
  キスをねだることだろう。
  そのときならまた彼が可愛くて襲えそう。
  彼女が襲ったなら、少しは主導権を
  握って一戦くらい楽しめそうでは?    ]


    ん………ふふっ、あの時のこと?

[ 落ち込んでいた時、と言われると
  初めての恋人と別れた時くらいしかなく。
  そういえば、そんなときもあったなと思う。
  あの時が多分初めて小さな彼に
  悪戯をした時だったのでは、と考えられる。 ]

──────

[ まさか、ふたつともがおもちゃで
  3つ目の穴が彼の熱で塞がれるなんて
  彼女の頭でもそこまでいかなかった。
  だから実行されたならば
  シーツにはポタポタと液が垂れて
  滲みが出来ていく可能性もある。
  動画を撮られて、後日見せられたなら
  だぁりん?!なんて目を見開いて
  自分の痴態に恥ずかしいから、やめてなんて
  弱々しい声を彼に聞かせてしまうかも。
  やだやだ、と首を振りながら
  多分思い出して何もしていないのに
  1回くらいびくっと達してしそう。  ]


    ん、そ、うねっ……!

[ AVで話が盛り上がるなら、
  性活がすごく上手く進みそう。
  彼と繋がっている部分のことが
  頭から薄れてしまいそうなくらい
  楽しみが出来てしまったことが
  嬉しくてたまらない。
  もしかして、お店に2人で行くことが
  あるかもしれない。        ]





    ひんっ、!や、ぁん……
    だぁりん、っすきぃ………


[ 何度も叩かれてしまうと、徐々に
  赤くなってひりひりというか
  じんわりとした痛みを覚えるけれど
  そんなものはスパイスなので
  きゅんきゅんと締め付け、
  彼女からも腰が動いてしまっていたろう。 ]
    

    ふふ、大丈夫なのよ?
    自分じゃなかなか背中って塗らないから、
    だぁりんに塗られるの楽しみだわ。


[ これからも彼のお泊まりの時には
  毎回お願いしようと既に決めている。
  ふふふっと笑みを絶やすことなく
  さぁどうぞ、と置いてあった低めの
  風呂椅子に彼を座らせることで
  彼らの第2ステージの始まりになった。  ]


──────

    ぁ、んんっ……
    だぁりんの腕素敵、だわ……

[ 全身を使って腕を洗っていると
  肘から下の方がいい、なんて。
  そう言われると、一旦胸は終わらせ
  腰を小刻みに動かして、
  んーしょっと手元に体をずらし
  親指から、腕を洗ったせいで濡れている
  蜜壺の中に入れ洗い始める。      ]


   は、っんんんっ〜〜♡
   いたずら、しすぎちゃやぁ、んっ♡

[ 1本ずつ洗っているつもりが
  途中で複数本入っている感覚になる。
  もし彼が意図的に複数本入れているなら
  腰を揺らしてもっともっと、と
  体で彼女はねだっていく。
  彼がいたずらを落ち着かせてくれなら
  今度は脚ね、とすぐそばにある太ももに
  移って先ほどまでと同じように
  下腹部の割れ目で太ももを洗っていく。
  小さな喘ぎ声が聞こえても、
  無視してくれると信じて。       ]*




  出会うべきではなかった。

  ひとつの結論。
  互いに異論はないはずなのに。

  未だチェックアウトをせず。
  背を向けることなく、
  ここでこうしている意味。

           ─── 単なる、未練か。それとも。


  
 



 「 こちらこそ。
   忘れられない夜に ………
   
   いや。
   素晴らしい一夜になるよう努めよう 」
   

  言い直しに、大した意味はないかもしれない。
  しかしこの一夜の邂逅を記憶から忘却して、
  ・・・・・・・・・
  なかったことにする。
  その権利は互いにあるのだと、念を押したなら。

  俺達は存在しない契約書に、サインする。
 
 



  ───── が、しかし。



  「 …… 互いを必要とするというのは、
    具体的にどういうことなんだ? 」


  何をすればいいんだろう。



  経験がない故に、欲した願望。
  スマートにリードを取るなんて、残念だが幻想だ。
  口元を覆うように手の甲を当て、眉を顰める。
 
 



  ちらりと様子を伺うように、トトへ視線を送れば。
  
ふぅわり。

  視界に揺れる薄紫は、思いのほか近くにあって。

  ほっそりとした指で引かれる袖もと。
  見下ろす眸は、わずかに驚き宿す。
  その指先の意図を探ろうと、しばし思考を働かせたが、
  無粋だと気付けば、それ以上はせず。
  そのまま眼差しをふっと柔げて。


        「 ─── 喜んで、……
しい人。 」
 
 



  さて、選択はこれで正しかったか。
  家族愛がご所望なら、そちらでも構わないのだけど。


          ・・・・・
  とりあえず今は、大切な彼女の望みに沿うべく。
  エスコートをしようと、片手を差し出せば、
  …… 重なる感触は訪れたか。
  どちらにせよ、誘われるまま、窓に近寄れば。


        共に並び立ち、移りゆく空の色を仰ぎ。
        一夜の始まりを、その視線に焼きつけた。**

 

───303号室

[彼女が誘惑したからか、それともオレが襲っただけか
ある意味卵か先か鶏が先かで
どちらのせいという事もなくお互いがお互いにだろうか。

彼女が3人が良いと言うなら少し考えるだろう。
そこは彼女の体が問題無ければ、だろうか。
身体の中に物理的に入れてもいいし、あとは別にオレが中に出すのを我慢してと言うのもある。なかなか我慢するのは大変だが、理性でそれをねじ伏せる事もちゃんと出来る。彼女の、夫となるならそれぐらいは。
(中に出さなければ妊娠しないわけでは無いが置いといて)

キスを強請られたら勿論応えるけれど
確かにそのまま押されてしまうと彼女のペースに持ち込まれてしまうだろう。]


  あ、覚えてた?
  そうそう……でもあれって…

[思い出していくと今更だがあの場面は少しおかしくなかっただろうか]
  

[きゅうと後ろを締め付けられれば、満足そうに笑って。
頭を振っているのを見ると、大丈夫、と言うように
その頭を撫でた。

突くたびにあがる嬌声は興奮を煽って、
もっと聞かせてと求めてしまう。
興奮は最高潮に達し、背中に走る痛みも気にならないほど、
目の前の瀬名原くんに夢中になっていた。]


 大丈夫、
 死なないよ

 ただ気持ちいいだけ


[そう言いながらも、
内心、気持ち良すぎて死んじゃえ、なんて思うくらい、
ぶっ飛んだ姿が見たくて。

逃げようとすれば追うし、
縋り付かれれば抱き寄せる。

快楽からは逃がさない。
縋り付くその手を離さない。]

[落ち着いた様子を取り繕っていても、
本当はその欲望を今にも吐き出したくて内心暴れまわっている。
それは動きに現れていて、
腰をがつがつと、瀬名原くんに打ち付けた。]


 瀬名原、くん、
 俺も気持ちいい。
 すっごく、気持ち、いい……っ


[愛おしそうにそう言いながら、
持ち上げていた脚を撫でた。
撫でる手は腰から腹へ、胸へと上がり、
頬までたどり着くと触れたそこへキスをした。]



 じゃあ、壊しちゃう?
 いっそ、


[恍惚な笑みを浮かべると、身体を起こして両足を掴み、
最奥を何度も突いた。
奥まで割いた熱はもうすぐ爆発しそうで、
くっと歯噛みをしてそれを堪える。

まだ終わらせたくなくて、彼とずっと触れ合っていたくて。

肌と肌がぶつかり合う音が響く。
マットレスが軋む音が鳴る。
お互いの荒い息と嬌声が、満ちた。]*

────

[おもちゃが入っているとは言え
彼女に熱を咥えさせているとシーツに染みが出来ていく。
その様子を見たら軽く腰を動かして彼女の口の中を小突いていくかもしれない。
後日彼女に動画を見せた後の反応は、一見拒否しているような様子を見せていたけれど
目敏く彼女が震えたのを見て、そっと股下に手をやれば少し湿っていたりするだろうか。
「じゃあこれはなぁに?」と彼女に質問を投げるだろう]


[彼女と2人でお店に行きながら
何が良いかなどを小さな声で話しながら
楽しそうに話せるだろう。
厳選したものを借りて、その後は2人で見ながら、時には途中で彼女と燃え上がったりするかもしれない。]


[お尻を叩いた反応は上々で
彼女は最終的に自ら腰を振っていたぐらい。
少し痛いぐらいは良さそうだな、とオレの中で彼女の好み、責め方についてのメモが更新される

お風呂場に着いたら椅子に座らされて
これから彼女のする事を楽しみにするのだった]

  

─────

  なーりんの身体も最高だよ。
  こんなに奉仕してもらえるなんて…。

[彼女の慣れた様子を見ながら
こうした事も覚えてるんだな、と感心してしまう。
彼女なら献身的な姿も、エロティックな姿も堪能できてお得だ。]

  悪戯くらい、いいでしょう?
  なーりんの体を前にして我慢するの難しいからさ。
  それに、なーりんだって喜んでる。

[指を一本入れられているところに、こちらがもう一本加える
二本指で身体の内を開くように広げていったり、揃えて彼女の内壁をぞりぞりとなぞったりする。]


  ────足を洗ってる間、こっちは任せてね?

[彼女がオレの太ももに座り腰をグラインドさせていれば
彼女のぷるんとした胸がこちらの近くにあるわけで。
先ほど洗ってもらった手を使って彼女の胸を鷲掴みする。
たぷたぷ、と跳ねさせるように弄んだり、撫で回すように彼女の乳房をマッサージしたりする。]*
  

──303号室

[ お互いにお互いを求めた結果、
  そうなってしまうというだけ。
  だから、そのスタイルというのは
  いつまで経っても揺らがない。
  それが、お互いを好きのままでいられる
  ひとつの理由になっていきそう。

  もうすぐ30になるとはいえ、
  30歳になって、彼が社会人になってから
  すぐに産まれるように逆算していれば
  可能性としては3人産まれるのでは、と
  彼女は力説とまではいかなくても
  どう?と提案をするだろう。       ]





[ 彼が理性を持ってえっちをしているよりも
  彼女がリングを入れるだけで
  その理性を取っ払うことまでできるなら
  彼女は喜んでリングをいれるだろう。
  彼の気持ちはしっかり汲みたいけれど
  無理というか、頭で考えながら
  えっちなことをするのは
  彼にとってもよくないかもしれないから。

  自分のペースに持って行けたのなら、
  彼女は彼の上で腰を振り、
  最後まで彼の楔を離さないだろう。
  終わった後は、可愛いヨウくん、なんて
  呟くかもしれないけれど、
  その日くらい許されると信じて。    ]


    ん?何かおかしなことあった?

[ 彼が同意したことで、
  彼女の頭の中ではしっかりと思い出される。
  何も知らない純真無垢な彼のことを。   ]


────────

[ もし、口の中にある彼の楔が
  動いてしまうなら、きゅっとシーツを握り
  目で彼に、意地悪やだ、と訴えかける。
  えづくかもしれないけれど、
  彼女のことだから必死に抑えるだろう。
  彼が、達したことに気づいて質問するなら
  だぁりんが……と彼のせいにして
  今日も欲しい、とねだるかもしれない。  ]


[ 会社から離れたところに暮らしているから
  他の人に会う可能性も低いだろうし、
  彼女は彼と楽しんで一本を選びそう。
  見ながら熱い夜になってしまったなら、
  またもう一回みよっか、と提案して
  同じことをもう一度くりかえしそうな気がする。 ]



────────

[ 彼の脳内メモが凄まじい間隔で
  更新されているとはつゆしらず、
  彼女は優しく彼にシャワーを当て始めた。
  そして、彼の体を肢体を使って洗っていると
  少しの悪戯があり、気分が高まる。     ]


    だ、って仕方ないでしょう…?
    体、指の先まで綺麗にしてあげな、きゃ!


[ 足に移る前に一度は絶対に達した。
  彼の指の動きがずるい。
  彼女はそんなことを思いながら脚に移る。

  すると、対面したせいで
  彼が胸のマッサージを始めるのだった。
  気持ちよくなってきて、
  彼女は彼の膝に秘芽が擦れるように
  腰を動かしていきつつ、
  ちょっと待ってね、と声をかけた。   ]





   体の泡、少し落としちゃいましょっか。


[ そう言って、彼がもっと好きにできるように
  彼女は体についた泡を脚に跨ったまま
  彼にかからないように落としていく。
  その間も弄られていたかもしれないが
  泡を洗い落とせば、好きにしていいよ?と
  彼に呟いて、彼女自身はもう片方の脚に
  移動して洗い始めるのだった。       ]*





き、きもちっ、い、いいの♡
それ、そ、れぇ、こわいぃ♡

[しなない?ほんと?きもちいいだけ?

そんなふわふわとした思考で彼の言葉を自分の中で繰り返す
縋りついた腕をそのままに彼に抱き寄せられれば
熱くて気持ちよくて、でも何かに、人に縋れているから安心できて

安心させてくれる彼から与えられてるのが強い快感で
それだけでわけが分からなくなる]


こ、わぁ、っ、ッ?♡
なに…ぃ…?♡


[

(こわす?
なに、するの?)

]


ッ〜〜〜〜〜〜ぁ、あ゛ッ!?♡
ひ、ゔっぐ、うゔぅ、ッ♡♡

お゛っ、くう♡ やっ、もお、やらぁっ♡
い、っくう、いぐ、いくゔっ?♡ か、らぁ♡


[佐木くんの動きを目で追えば脚を掴んで彼に密着するように広げられる
そのまま、ガツンと強く奥を貫かれるように、叩き付けられれば
目を見開いて一番強く佐木くんの背中を引っ掻いた

身体がぴたりとくっついて、僕の性器が彼の体と挟まって触れ合って
擦れてしまって気持ちよくて

それとは別に前立腺を掠めながら奥を突き上げられたら
お腹に響いて、気持ちよくて

(ほんと、に、こわれそう♡)
]*


[抱き寄せられて、汗ばんだ肌がくっつく。
 吐息がかかると、濡れた唇が震える。
 そのまま奪われて仕舞えば、
 呼吸ごと飲み込まれた感覚になって]


   んんんッ! ふ ぁッむン、


[びくびく、と腰が震えるのがわかった。
 優しくない、少し乱暴なそれに、
 どうしようもなく興奮する。
 離れた唇から、唾液がつ、とおちる。
 生理的な涙がぽろぽろとこぼれ、
 同時に肩で息を繰り返していた。
 
 聞こえる言葉をなんとか理解して行く。] 
 



[おしえて、やれなくなる?
 ほんとうにだきたいときは、とまれない?

 せんせいを、 やめる?

 わたしは、どこかで、まちがえた?
 落第点に、なってしまうの?と
 眉尻を下げた、瞬間、その手が花弁に伸びる。
 ぐり、と刺激されたそれに、かくん、と
 腰がまがって、膝から力が抜けそうになった。]



   ぁっぁっあっ ゃ、きも、ちぃ、
   だめ、 っぁ、ッぅ んんッ


[ぬちぬちと音を立てるそこに、ぶんぶんと
 首を横に振ってしまう。
 待ってさっきの、言葉を私は、まだ、
 理解できてなくて、それで。

 掴まれた手が、彼の張った雄の部分へと
 導かれる。そこは、先ほど腿に擦っていた
 時よりもさらに大きく、熱を持ち。
 それが───また、どうしようもないほど、
 期待にかわってしまうから。]
 




   ぁ、ッだってぇ、 っ
   だれ、もッ触ってくれない、から、
   じぶんでっしない、とッぁっあっ


[腰が砕けてしまいそう。気持ちが良くて、
 溢れる蜜が内腿を滑り落ちて行くのがわかる。]


   でも、っじぶんの、とは、ッ
   ぜんぜん、 ちがッ…
   ッぁ、はじめさんの、指が、
   太くてぇ、っぁ、きもち、くてっ


[ゆらゆら、揺れるのがわかる。
 いいところに当てようと、つい、
 癖のように腰を動かした。

 優しく触れられた芽が、もどかしくて、
 口付けをまたしては、見つめて]

 




    もっと、 つよく、して、
    きもちぃ、の知ってる、からぁっ


[そう、おねだりを。
 聞かれれば足先が丸まり、そこから迫り上がる
 電流にも似た快感に肌が粟立つ。
 緩く触れていた彼のそれに、直接触れて、と
 願われればこくこくと何度か頷いて。
 ずらされた下着から勢いよく飛び出した
 それは、紛れもない男の象徴。
 見るのは初めてだけれど───こんなにも、
 どきどきするのかと、心臓が痛い。]


    ぁ、すご、い、 ッ
   こんなに、興奮、してくれたんですか、
   わたしでッ…ぁ、うれしい、


[ちゅ、と唇に口付けをしたのち、指先で
 先端にふれ、その蜜を塗り込めるように
 人差し指と親指で滑り下ろしていく。
 血管と筋が浮き出て、手触りでわかるほど、
 硬さを増しているそれを握り込めば、
 そのまま軽く、上下に擦った。]
 





    …っ……はぁ、かた、い、
    ……ッン、はじめ、さん、
    わたしこれ、っ…舐めても、
    …っいいですか?


[とお願いをひとつ。
 是が返されたなら嬉しそうに頬を緩ませ
 そのまま腰を突き出すように四つ這いになり、
 舌をはしたなくのばして、唾液を落とす。 
 じぃ、とその目を見上げたまま、
 舌先で先端をぺろりと舐めてみようと。]*

 

[抱き寄せていると、肌と肌が擦れ合ってこそばゆい。
温度が、鼓動が伝わってくるほどの距離。
熱のせいでお互いの境目がわからなくなって、
溶けて融合してしまいそうだ。

脚を広げさせてはまた密着して、
抱きしめたその耳元で言う。]


 壊してあげる。


[腰の動きは激しくなり、
腕の中の瀬名原くんの声も大きくなっていく。
ガリ、と引っかかれた背中など気にもならないくらいだ。
締め付ける中のせいでもうイきそうで、
荒くなった息を枕元に吐きつけた。]

[腕の中であられもない姿になっている瀬名原くんを
横目で見て、どこまで壊れるかな、なんて思った。
性器はとっくに最奥を突いているけれど、
その奥、さらに奥と求めた。
そうしたら壊せる気がする。そんな気がした。]


 っは、
 イっていいよ


[呼吸の合間にそう言う。
俺も限界が近かったから早くイきたかったけれど、
この時間を終わらせたくなかった。
そんな相反する思いを募らせながら、
性器を奥へと打ち付ける。]*


[こわす?こわすのいいの?あれ、いいの?♡

と思うけれどゴツゴツと突き上げられてすぐにいいのかどうか分からなくて
普通の事なのかと思ってしまって、そっか、いいんだ
なんて納得して思ってしまう]


[納得してしまったら後はもう気持ちいい、気持ちいいしかなくて
男の人にこんなふうにセックスされるのって気持ちいいんだ
佐木くんだから?彼が上手なの?

なんて分からないままで
カリや先端で前立腺をこすりあげられながら、奥を貫かれれば
僕の体は快感に慣れてしまって、どんどん上り詰めてしまう]


さ、きぐっ!♡い、ぐう、ゔッ?♡

あ゛っ、い、いぐっ、い、くがらぁッ♡


[前、性器からなのか分からなくて
後ろでもゾクゾクと背筋が震えて、何かがこみあげてくる

これがイくなのか分からないままで

彼が
彼が、イっていいって言うからいいんだ、なんて思っちゃって]


ぁっ♡ い、イくっ、いぐ、うぅ♡
ッ、ッ〜〜〜〜〜!♡♡



[ガクガクなんて、彼に揺さぶられているのとは別に
自分の体が震えて、中をキツく締め付ければ
佐木くんに強く縋ったまま前で射精したものの、後ろもビクビクと震えて引かない波に声を漏らす]*

[別段、珠莉が何かしらを間違っていたわけではない。
 ただ単に男が性欲を持て余してしまっただけである。
 初心な娘だと思っていれば意外と予習が行き届いており、
 見つめてくる眼差しも姿態もまた完全に女のそれである。

 十も違う女の色香に惑わされているのだ]



   珠莉はもう満点だ。
   俺は君を一人の女として抱きたくて仕方がない。


[舐めて良いかと言う問いの答えは是でしかない。
 四つん這いとなったならば男は上半身を起こした。
 雌豹の様に高らかに上がる尻はどうにも魅惑的で男は手を伸ばす。
 背筋を指で撫で、ヴィーナスのえくぼへと手を伸ばせば尻のラインの上をなぞる]

   好きに舐めて良いし触るといい。
   これから君と繋がるものだから歯は立てないようにな。

   先端と、膨らみの裏辺りが気持ちよく感じる処だ。


[よく学び、よく練習してきたのであろう。
 男は重力に従い垂れさがる乳房にも手を伸ばし、
 その根本から先端へと揉みしだいていった。

 男の愚息の先端からは透明な体液が溢れ出る。
 珠莉の舌にのれば苦味を齎すであろうが雄臭いそれは酷く性的な香りがするだろう]



   これも予習したのかな。
   本物の味はどうだい?


[男は乳房と尖りに触れ指先で形を変えて楽しみながら問いかけた*]

[身体にこの快楽を染み込ませるように、
脳を侵してそこまで染み込ませるように。
ガツガツと突けば、嬌声が止むことなくあがる。
彼の反応が良くてつい激しくしてしまう。
俺がセックスが上手かったわけではなく、
瀬名原くんが元々感度がよかったのだろう。
初めてなのにここまでの感度で一安心したほどだ。]


 俺も、
 イきそ……


[はぁ、と熱い息を吐いて、瀬名原くんを見る。
絶頂が近いらしい。熱で浮かされた目に、俺が映った。
射精を促すように前立腺を何度も突けば、
ガクガクと震えながら腕の中で射精した。]


 く……っ、
 ……、……っ、は、


[腰を打ち付けたところで、まるで最奥に吐き出すように
俺も射精した。
実際はゴムの中に吐き出されたから意味はないんだけれど、
本能的になのか、そんな体勢を取ってしまう。]

[何度か腰を震わせて吐精すると、大きく息を吐いた。
ベッドに押し付けるような姿勢になっていたから、
ゆっくりとその上から退いて瀬名原くんを見下ろす。]


 はぁ……、
 大丈夫?
 瀬名原くん


[すぐにベッドサイドからティッシュを取り、
腹にぶちまけられた精液を拭う。
白っぽいそれを拭い終えた後、ようやく落ち着いた性器を
瀬名原くんの中から引き抜いた。]

[近くのごみ箱に入り口を縛ったゴムを捨てて、
ベッドサイドに腰掛けその癖っ毛をさらりと撫でた。
空調は寒くないだろうかとか、どこか痛めてないだろうかとか、
徐々に冷静になってきた頭でいろんな心配をする。

行為中はつい盛り上がってしまって、
普段やらないようなことばかりしてしまう。
今回もそれが出てしまったような気がして、
少しだけ心配になる。]


 どこか痛かったりしない?
 大丈夫?


[再び心配の言葉を投げかけて、
様子を伺うように頬を撫でた。]*

[身体を震わせて、佐木くんに縋りついたまま息を乱す
中で熱いのが広がる感覚に、ゴムってこんなふうなんて、少し暖かい
なんてふわふわと思う

イったばかりの身体で、性器から射精したはずだからあとは落ち着くはずなのに
快感の波が落ち着かない事に溶けた頭で混乱する
何で引かないの?気持ちいいのが残ってるの?と助けを求めるように佐木くんを見上げる]


ぁ…はっ……あ…♡

…っん♡ な、なんで、ぇ…?♡


[お腹を拭かれるのも、中から引き抜かれるのも全部に快感が
くすぶるような弱い快感が残って分からないままで

頭を撫でてもらえるのも、頬に触れてもらえるのも
本当なら落ち着けるはずなのに

僕の体、本当におかしくなった?壊れちゃった?
なんて思考まで弱くなって
甘い声を漏らしながら弱々しい声で助けを求める]


さ、きくっ…♡ い、たっ、いた、く、ない…♡

おなか、お、おしり、へん…ら、から、こ、われちゃったぁ♡


[ぐずぐずと、とうとう涙ぐんでしまいながら
どうしたらいいの、たすけて、へんだよと漏らして]*

[まるで子どもにするみたいな扱われ方。
 ちょっと擽ったくて甘さが心地いい、
 だけどなんでこんなに手慣れてるんだろって
 考えかけてもやっとしたから引っ込める。]


  うんっ、 やー……じゃない ッ


[お腹の奥に重々しい刺激が届くのを感じて
 全身が震えて、縋りついた身体にもきっと伝わった。
 楽しい——感じたことのない気持ちよさに襲われて
 知らなかった感覚をじりじり教え込まれてく。

 ちゆの初めてを蹂躙するタイガさんの顔を見て、
 たまらず興奮してしまうの、たのしいよ。

 聞かれたらこくりと頷いてしまうんだ。
 身体を犯す快感や刺激から逃れるみたいに
 無意識のうち下唇を噛んでしまっていたけれど。]

[二度目に埋められた指はそんなに痛くなかった。
 でも、さっきより軽く飲み込んでしまうから
 粘膜の擦れる感覚が鮮やかになって
 背筋にぞわっと震えが駆け巡る。]


  んんッ ……あ、ダメぇ……


[言葉とうらはら、本当は嫌じゃないの。
 だけど認めたらきっと止まらなくなるから
 気持ちいいのはちょっと分かってしまいそうなのに
 ついあまのじゃくが口をつく。

 眉を顰めて、耳の先まで熱くなって
 彼の指を咥えた下の口はそのかたちを鮮明に覚えながら
 繋がった場所の存在感を知らしめてくるんだ。

 ぷる、とまた小さく首を振る。
 だけれど二本目の指を差し入れられたら
 僅かな隙間をこじ開けてゆっくり飲み込んでしまった。
 そうして掻き回されたら次第に絆されて
 入れるばしょ、じゃなかったはずなのに
 固く閉じたのを一つずつ紐解くようにして。]



  っ……、


[押し広げられる感覚に気を向けていたら
 やがて指を引き抜かれて、覚えたのは物足りなさ。
 それがどういうことかなんて分かってる。
 分かってて、きっと彼もしっているから、
 ちゆは知らん顔をした。

 そうして浮いた意識の先は彼と繋がったところへ。
 思いがけずひと息に引き抜かれるものだから
 身体の内側を擦られて、嫌でも感じさせられる。]


  あんっ…それ、
  おくっ、当たっちゃ……


[引き抜いたあと、今度はお腹の深いところまで。
 子宮の入り口を容赦なく叩きつけられて、
 頭の奥まで響くような快感に溺れたら
 上手に力も入らなくなった。]

[もどかしかったのは、彼に触れられない数センチ。
 飲み込めずにいた大きな杭がちゆの中で何度も暴れて
 赤ちゃんの部屋、何度もノックされておかしくなる。]


  ひ、ぁっ……!


[彼が深くを突き上げたとき、思わず痙攣して
 抱きしめられた腕の中で大きく跳ねてしまった。
 ぜんぶ、はいった……?
 ぎゅっとお腹のつぶれる感じ、痺れる感じ
 でもそうやって、彼を全部受け入れられたなら
 ちゆはひと時、安堵するように息をつく。]

  

  互いを必要とするというのは、
  具体的にどういうことなのか? 

  そんなの言い出した私にだって分からない。
  

  もしかすると、
  幸せを感じるよりも難しいことなのかもしれない。

  けど、心が感じるよりはきっと、
  形だけでも何かできるんじゃないかって、
  袖を引いたの。

  結果、驚くことになったのは私の方。
  
 

   


  「 愛っ ………!? 」


  形だけとは言ってもよ。
  そんな歯の浮く呼ばれ方をしたのは
  生まれて初めてだったのだから。

  冷静に …… 冷静に ならなきゃ…………


  「 ありがとう、 ………愛しい人。 」


  口にしてみて本当にこれが正しいのか
  疑問に思いながら、差し出された手を取る。

  ここは舞踏会ではない。
  誰もいない、ふたりだけの世界。
  目の前には夜景が広がる。
  こんなロマンチックは夢を見てはいけなかった。
 
 

   

  「 ……ウサギくんが必要とされたいのは、

    家族?友達?それとも、恋人? 」


  名前をフルネームで呼ぶのは諦めて、
  確認の問いかけを。

  だけど重ねた手には、ぎゅっと力を込めて。


  「 私はね ……… 」

  

   


  「 誰でもいい ……… 誰でもいいの。


    だけど、家族は私を必要としていないし、
    貴方とも家族にはなれない。

    友達とも損得でしか付き合ってこれなかった。
    本当の意味で必要とし合える存在なのか、
    分からない。 」


  そうなると、選択肢はもうひとつあるけれど……


  「 恋人は、もっと分からない。どんな存在なのか。

    恋愛はロマンチックに見えて愚かだと。
    そう教わってきた。
    だから私は、恋も知らない。 」


  こんな状態で身勝手な提案をしてごめんなさい。
 

   


  「 貴方は、どう?

    私は何になれば一番、
    貴方の役に立てるのかしら。 」**


────303号室

[相手に合わせている訳ではないから確かに長続きする秘訣のような気もする。
その意味でザ・ラピスでイベントを主催した企画者は本当にマッチングが上手かったのだろうと思う。

30歳にきっちり計画を立てれば
確かに3人は問題ないように思う。
そこまで計画するなら家を建てるときも子供の部屋なども
勘定に入れてないといけないなと思う。
そう言った感じに彼女の提案には前向きだっただろう]



[彼女がそこまでしてくれるなら
彼女の厚意に甘えようと思う。

彼女のペースに持ち込まれてしまったが
反撃しようとは思わなかっただろう。
それぐらいちょっと嬉しかったのかもしれない。
終わった後に可愛いヨウくん、なんて呟かれると
口を尖らせて少し不機嫌にしてみせるけど、頬はほんのり赤らんでいる筈だ。]

  
  なーりん、確か……

[今思い返すと凄い事をされていなかった?
と美化されていた思い出の中の出来事を冷静に思い返していた]
  


[意地悪はいや、と目で訴えかけてくるなら
嗜虐心をくすぐられるところだけど、彼女はしっかりと
口で奉仕をしてくれているので我慢する。
口から己のものを引き抜くとそのままおもちゃをどかして彼女の蕩けた蜜壺の中にずるりと入れてあげるだろう。
今日も欲しいとねだる彼女はどこまでも可愛らしい。その日も勿論彼女を可愛がった事だろう。]


[鑑賞しては途中で2人の世界に入ってしまうので
大人しく一本見たことは無かったかもしれない。
なーりんは1本全部見る派?本番まで飛ばす派?なんて聞いたりもしただろう。オレは飛ばす派だなぁ、なんて言って猥談をする]

───────

  指先まで、そうだね。
  ならもっと綺麗に出来るように締まりを良くして
  あげてもいいかなって?

[彼女が果てて中を締め付ければ
綺麗になったよ、なんて言ってあげるだろう。

こちらが彼女に悪戯をしてれば
もっと良く出来るように、と彼女が泡を落とす。
なんて準備のいい、なんてオレは思ってしまう訳だが]


  せっかく見やすくなったし……


[そう言ってオレは2本の指を彼女の胸の突起に当てる。
指を使ってぐりぐり回したり、挟むようにして刺激したり。
とにかく乳首を重点的に虐めようと思った。

その間もしっかり彼女が足を綺麗に洗ってくれれば
足の付け根にある雄芯はむくりとその力を取り戻し聳り立つだろう。]*




    まん、てん…


[一人の女として。つまり、わたしは
 認められたってこと?
 つまらない処女じゃなくて、わたし───]


   うれ、しぃ、 もっと、
   たくさん褒めてくださ、っぁッ


[そう強請りながら、舐めたい、と懇願した。
 唾液が一層それを濡らし、扱けばびくびくと
 まるで別の生き物のように震える。
 ふ、と笑みを深めると、彼の指が
 尻をなぞるのがわかって、下腹の奥から
 迫り上がる欲に足先を丸めた。
 また、腿を蜜が伝っていくのがわかる。]
 




   ぁ、はッ… ン、 はい、


[教えにこくりと頷き、舌先で先端を舐める。
 苦い、だけれどどうしようもなく興奮する。
 性的な香りが鼻から抜けて、脳髄をグラグラと
 揺らすのがわかった。

 苦いものは苦手。甘い甘いものが好き。
 だけれど、これは───どうしてだろう、
 もっと、味わってみたくなる。

 言われた通り、先端をぺろぺろと舐め、
 口を窄めて吸ってみる。]


   んぁ、 ぁふ、
   すごく、っ固くて、あつくて、
   はぁっ…えっちな、 匂いがします、


[上目遣いで見上げて問いかけにそう返せば、
 やわやわと袋を揉みながら、竿の裏筋に
 舌を這わせ、下ろしていく。
 それは拙い舌技ではあったけれど、
 小さな口で懸命に愛撫していった。]


[時折唾液とも先走りともつかぬ苦味のある
 液体を飲み込みながら続ける口淫。
 彼の表情をちらちらと窺いながら、
 どこがいいのだろう、と学んでいく。

 その目が快感に細まるのが見えれば、
 喜びにまたぞくぞくの快楽が増し、
 袋を揉んでいた手をそっと自分の秘部へと
 伸ばして、弄び始めるだろう。
 腰がゆらゆらと揺れる。]


    っ…んく、 ッぷあ、
    んん、 ぅんッ


[いやらしい水音が耳を支配していく。
 息がだんだんと上がるのがわかった。]



    ぁ、 はじめ、さ、っ
   きもちい……っ?…んぅッ はぁ

   わたし、 我慢、 できなくてッ……


[舌を伸ばしたまま、
 とろりととろけた視線をそちらに向けて。]*

────303号室

[ 何回か参加したけれど、
  今回ほど神がかり的マッチングはない。
  今まで?願望自体はマッチしていたけれど
  相性が合わなかったことのほうが多い。
  けれども、今回は願望が少し違っていたけれど
  結果としては最高の相性だったから
  最後にこれなら、と彼女もご満悦だろう。

  3人に対して、彼が渋った顔を見せなくなれば
  次は家族計画としての戸建ての準備。
  多分1人目は今の彼女の家でも十分だと
  思うけれども、2人、3人と増えれば
  手狭になるのは目に見えている。
  だから、彼が前向きに話を進めてくれるのは
  すごくありがたくていろんな自治体を
  調べる時間にもなるのだろう。
  もしかしたら、本当に子育て世代が多いか
  現地に旅行をしに行くこともあるかも。   ]





[ 基本的には、お姉さんぶりたいのだ。
  彼には我慢をしすぎてほしくない。
  してあげられることは沢山、
  彼に施していきたいと思う。

  反撃が無ければ、彼女は珍しく
  彼のイくタイミングをコントロールしたり
  甘い言葉をささやいて我慢させたり
  何かと加虐的になりそうな気がする。
  不機嫌な彼を見ても、
  彼女にとってはかわいいヨウくんなので
  よしよし、と頭をなで、頬が赤いなら
  ちゅ、っと頬に唇をかさねて機嫌を取ろう。 ]





    えー、なに?私、何もしてないわ?


[ ふふふ、っと彼があいまいな記憶の中なら
  白を切って何もなかったことを強調するのだ。
  本当は、何かあっていたことが正解だが。  ]



──────

[ 彼が達してしまう前に、
  口から熱が離れてしまったなら、
  彼女は期待のまなざしで彼を見るだろう。
  そして、一番挿れてほしいところが
  おもちゃを抜かれると、
  更にその期待は高まる。
  蕾の奥がおもちゃでぐりぐりされていようとも
  彼の熱がぐちゅぐちゅとひどく
  よだれを垂らしている蜜壺へと
  すんなり入ってしまえば
  しっかりと体を震わせて中を締め付け
  早く頂戴、と彼の熱に絡みつくのだ。

  少しは疲労が見えるかもしれないが、
  彼に連日かわいがられてしまえば
  そんなことはどうでもよくなっていく。
  幾分か、その日はKOされてしまうのが
  早いかもしれないけれど、
  それは前の日に彼がいたくかわいがった証拠。
  だから、そうなったとしても優しくしてほしい。 ]





[ 彼と鑑賞会を始めたとしても、
  もったいないことをしてしまう。
  けれど、それはお互いがお互いに
  中の演者のことを置き換えている証拠かもしれない。
  別の日の猥談の内容が、飛ばすか飛ばさないか、なら
  彼女は彼に同意をして本番ちょっと前に
  飛ばすことのほうが多い、というのだろう。
  けれど、前戯がメインのものもあるかもしれないので
  そういうときは飛ばさずにじっくり見る、と
  いらない情報も教えてしまうかも。        ]



─────────

   うぅ……だぁりん、意地悪よっ、…!!

[ 達した後に、綺麗になったよ、だなんて
  彼も意地悪な言葉が言えるようになってしまった。
  それもこれも、彼女のやり方のせいだろうが。
  泡を落としてあげた彼女だが、
  落とさなければよかったと、その数秒後に
  小さな後悔のようなものをするのだった。    ]



    ァ、!ヨウく、んっ……!
    そんな意地悪、だめよォ…っ♡

[ 先端部分がかわいい彼によって苛められる。
  集中して、その場所だけを転がしたり
  挟んだりして、刺激されていく。

  もちろん、体を洗うことがメインだから
  彼女の腰もきちんと前後に動いているけれど
  嬌声のようなものが、小さく漏れていき
  付け根に近づいたときにぴたりと
  彼の楔に肌が当たれば、そちらを見やる。
  暫く彼の体を洗っていたせいか、
  硬さを取り戻してきているのだった。   ]





   ヨウ?……また、お胸がいい?
   それとも、お口がいいかしら?


[ どれであったとしても、彼の希望に沿う。
  それが彼女だけれども、
  まだ彼にゴムなしを許さない。
  だから、また別の選択肢を提示することはなく。
  ふふっと笑いながら、脚の上での洗体は
  とどまることを知らなかった。        ]*



[腰を打ち付けてややもすると、
 先端がぐぬり、と狭隘な肉の輪を抜ける。
 強く跳ねた千由里の身体を戒めながら
 ちゅうちゅうと亀頭を愛する肉の動きに
 俺はじっと、耐えた。]


  ─────はッ、


[油断するとここで果ててしまいそうになるけど、
 だめ、もうちょっと。]


  ふ、ふふ…俺の形になった。


[かっちり嵌った亀頭を引き抜いてはまた差し込む。
 その度に子宮口が熱烈なキスをしてくれて
 それがもう、堪らなくて。]

[長い放出の後、俺は腕の戒めを解く。
 千由里の胎の中から茎を引き抜こう。
 一度精を吐き出しても、興奮の覚めやらない茎は
 まだまだ固さを保っている。

 だって、これで終わりなんて、つまらない。
 もっともっと、欲しい。
 やっと満たされた悦びは、満たされてなお
 なりを収めることも無く。

 千由里の身体を寝台へ預けたら
 先端にぷっくりと白濁を溜めたスキンを捨てて
 新しいものを装着しよう。]


  ちゆは、もう要らない、なんて言わないでしょ?


[にちにち、自分の手で少しまた熱を育てながら
 俺はニッと千由里に笑ってみせる。
 だって、ほら、せっかく準備したもんね。

 千由里には俯せになってもらおうかな
 バックからの方がほら、怖くないでしょ。]

[俯せになってもらえたら
 その臀のあわいへ茎を擦り付ける。
 今から、君の無垢な後孔をこれが犯すのだ、
 そう知らしめるようにね。

 正面から、自分の排泄孔に雄が侵入する様を
 つぶさに観察したいならそれでも構わない。
 それならしっかり脚を抱えて、体を折り曲げ
 ちゃんと見えるようにセッティングしよう。

 どちらにしても、俺の雄はこれからの刺激に
 期待で頭をもたげるだろう。]


  ちゆ、


[俺は千由里に呼び掛けながら
 じっと彼女の身体に視線を這わせる。
 若くて美しい身体が、今自分のために
 すべて拓かれている。
 それが嬉しくて、
この夜の終わりが、怖くて。



  …………もらう、ね。


[熱に浮かされたような掠れた声でつぶやくと
 先端を彼女のアナルに宛てがい、
 その処女地を踏みあらそうと。]*

──303号室

[そういえば今までにも参加したような事を言っていたような気がしたけれど、彼女の願望は今と同じだったのだろうか。
今回はとても良かったと彼女が言えば、オレも最高だったと答えるだろう。
恋人が欲しいと答えてこうなったのだから、まるで夢のような話だった。

3人もとなれば保育園も考慮しながら
土地選びをしなければならないだろう。
案外都内や郊外といった話ではなく、子供のことを考えてベターな場所に住むことにするかも。]


[いつも責められている(オレが責めているんだけど)
彼女がお姉さんぶりたい、と言うのには
なんとなく分かる気がする。
昔からお姉さんとしての彼女を知ってるからだろうか。

彼女がいつもと反転して責め始めれば
一度手綱を握られると、終始彼女のペースだったかも。
我慢させられれば彼女に情に訴えるような視線を送るけど逆効果だろうか。
頬にキスされれば、我ながら単純だと思いつつも表情が柔らかくなるだろう。]


  いや……あれは……
  でもそうなのか……?

[小学生低学年の記憶ではやはり限界があって
彼女に押し切られる形で、何も無かったか…、と言いくるめられてしまだろう。]

────────

[先程まで虐められていた彼女が
口から剛直を引き抜いてあげると期待の眼差しでこちらを見る。
改めて彼女の欲は底なしだと思ってしまう、そこも素敵な所。
彼女を抱き上げてお尻を持ちながら回したり手でバイブを抑えて抜けないようにして、前から彼女の奥を何度も責めるだろう。

彼女が気を失ってしまったら
優しく抱き上げて清拭して彼女をベッドで寝かせるだろう。
明日はディナーに連れていくか、温泉でも行こうか。
そんな事を考える時はオレだけの密かな楽しみである。]


[演者にお互いを重ねるのはあるだろう。
ちょっとした演劇をすると普段とは違った感じになるから。
前戯メインのやつかぁ、とオレは興味を持つだろう。
どう言うのが良かった?なんてお勧めを聞いてそれを借りてくる流れになるだろうな、と。]


────────


  意地悪はしてないよ?気持ちいいことだけ。
  なーりんも気持ちよさそうだったもん。

[悪びれずオレはそう言う。
彼女に意地悪!と言われるまで責めるのがなんだか癖になってきそうだ。]



  乳首だけ責められるの、イイ?
  …気持ちよさそうだね、良かった。

[しばらくはその一点責めを彼女に強いていただろう。
彼女の胸をとても敏感に開発するのもいいな、なんて
頭の中でふわふわと考えていると]


  ……口が良いな?
  なーりんの口の中に出したい。

[提案には少し迷いながらもそう答える。
先程からゴムの中で出したり、彼女に掛けたりは出来ていたけど
当初の希望のように口に出すのはしてなかったから。]*



  言い慣れない台詞。
  自身も半信半疑だったこともあり。
  むず痒く、どうにもくすぐったい。

  さらに可憐な悲鳴と共に
  動揺が空気を震わせ、こちらへと届けば
  最もだと、内心で深く同意する。

  しかし同時に彼女が感情を露わにする姿、
  ここまで殆ど見た記憶がなかった事に気付いて。
 
 



  「 ─── ぷっ 」


  思わず唇と肩を震わせ、口元の空気を弾けさせる。
  律儀に合わせようとしてくれたのだろう。
  どこかしっくりしない様子で
  同じ言葉を繰り返してくれたトトに対して
  ごめんごめんと、眸を細めながら苦笑を返す。
 



  「 ………… 俺も同じ。
    何でもいいし、誰でもいい。

    俺は家族に必要されたかったけれど。
    あの中で、俺だけが家族ではなかった。

    友人とも、金銭が絡む状況では常に施される側。
    対等な関係を築けているなんていえやしない。 ]


    違う世界の住人のはずのトト。
    なのに重なり合う部分を見つける度に。
    ひとつ、ひとつと、彼女を見つめる眼差しは
    色が重なり、深まっていく。
 
 



 [ だから、焦らなくていいかな。
   家族でも、友人でも、恋人でも、─── 共犯者でも。
    
   …… 俺と君が何かしら見つけられたなら。
   呼び名は自然と決まるだろうし。 」

   逆もまた然りなのは、言うまでもないけど。


         繋がる手のひらから。
         二人の体温が、混ざり合い溶けていく。
         今確かなのはこのぬくもりだけ。
         …… なのに、それで十分な気がした。 


 



   下界の喧騒は高層には届かない。
   世界に二人しかいないかのような錯覚の中。
   役目を終えたはずの指先を、何故か解けないまま。

   陽の光はまだ遠い。
   少しずつ色を変える淡い闇の下
   街灯と星明かりの真ん中で。

   これまで重ならなかった眸を真っ直ぐに合わせ、
   俺はようやく。今、隣に立つ君を見た。
    
 



  「 あのさ、聞いてもいいかな?
    家族はトトを必要としていないって。
    どういうことだろう。 」

   
   自分がそうであるように。
   トトも何かしらの感情を抱えてここに来たのは
   これまでの会話から察せられた。
   踏み込む事をしなかったのは、
   彼女と自分が他人同士だから。

   …… 今は違うというのは、
   単なる詭弁なのかもしれないけど。**
 
 

[男の象徴から走る快楽の波紋は腰骨の奥に直接響くものだ。
 数を熟す、慣れている。
 そうした言葉で反応が弱くなった愚息を嘆く者もいるかもしれないが男はそうしたこととは無縁であった。

 珠莉が何に悦び快楽を感じるのか。
 これまで見てきたことから鑑みるに男は珠莉の乳房から頭へと手を移していた。
 頑張っていることを労わるように優しく頭を撫でてやる]



   嗚呼、気持ち良いぞ。
   初めてにしては上出来だ。
   よく勉強をしてきたな。


[褒める言葉に偽りはせず。
 はじめての女が行う痴態という視覚的な卑猥さも相まって男はその象徴を機嫌よく屹立させていた。

 珠莉は袋を揉んでくれたりもしてくれるが、
 最も心地よいのは裏筋から膨らみに移るあたりを舐めてもらうことだった。
 懸命な舌遣いに頭を撫でる手は一層と優しさを増していく。

 それは感じる快楽の裏返しであり上目遣いに見上げる先には、
 目を細めて上機嫌である表情が見えたことだろう]

   俺もだ――俺ももう、珠莉と繋がりたい。


[先ほどから腰を揺らしているのは見えていた。
 足先が何かを我慢するかのように丸められているのも見えていた。

 男は象徴から手を離させると膝立ちとなった。
 とろけた眼に微笑みかけながらお願い事を伝える]



   そのまま尻をこちらに向けてくれ。
   そう、そう……こっちだ。


[四つん這いの姿勢のままに方向を返させ男に向けて尻を向けさせると体重をかけぬように珠莉へと覆い被さった。

 手で尻肉を揉みながらもう一方の手では乳房を愛で、
 項にかぷりと噛みついた。
 それは支配的な行動であろうが珠莉はどう感じるだろうか。

 男は耳元で囁きかけていく]

   珠莉――。


[名を呼ぶと口淫で愛された象徴を花咲いた割れ目へと触れさせる。
 竿全体で花弁を擦りながら小さくも熱い吐息を漏らす]



   こちらを向けるか。


[珠莉が男へと顔を向ければ男はすかさず唇を奪ってしまう。
 身体を重ね合わせ全身で触れ合いながら――。
 象徴の先端を蜜口へと宛がい男は一つ、伝える]

   だから、そうさな……。
   初めても、痛いのも、全部覚えておくといい。


[屹立の押し入りは止まらない。
 きっと初めても痛いのも覚えていれば行為をする度に男を思い出してしまうかもしれないが――]



   良い女なんだ、俺がたっぷり愛してやる。


[特別講義でも、先生と生徒でもなく。
 一人の男として、目の前の雌に溺れる雄として。
 男は柔く笑みを浮かべながらその初めてを奪いにかかった*]

[飲み込んじゃった、お腹の奥まで全部。
 赤ちゃんを育てる大事なところ、
 
一度は命が宿った筈のそこを

 あの人じゃない、タイガさんのもので侵されてる。

 こじ開けられてぜんぶ上塗りされる感じ――
 そこには、ちゆの中にはもう、あの人は存在しない。]


  あ……んっ、ふ
  ほんと、だ……ね、


[壊れちゃいそうで、いっそ壊れちゃえば
 そのまま最後まであいしてくれないかな
 ――とか、ものを考える余裕はないけれど。

 掻き乱されて塗りつぶされて
 熱く染まりきった息を吐きながら、溺れてく。]

[きつく力のこもった指先が彼の肌を引っ掻いて、
 気づいたらうっすら赤い筋を残して
 それを視界に入れながら
 「ごめんね」も言えないちゆは、悪い子だね。]


  すきっ……タイガさん、すき、だから
  あう、ッん……いっぱい、してっ……


[愛の言葉だけがなんども口をついた。
 なにも考えられないままうわごとみたいに、
 だけど、それは紛れもなく本物。]

[どくん、と身体の奥で脈打つ熱。
 小さな口に深々とキスをしたままで
 その白い種が届かないのがもどかしいけれど]

  
  あ、…――っっ!


[波に飲み込まれたらそれもどうでも良くなる。
 抱きついたからだがびくんと大きく反れて
 頭の奥が真っ白になる感覚。くらくら、染められる。]

[「いらない」なんて言うはずないでしょ、
 彼のことをこんなに愛してるの。
 でも、愛してるから――]


  いらなくないけど、っ
  ……それは、いらない。


[再び育て上げられた茎を指さして
 薄いゴムの壁をつうっと撫でた。
 ピーマンを嫌がる子どもみたいに言うの、
 だってそのままの彼が欲しかったから。]

[そんな文句を口にして、ベッドにうつ伏せた。
 固い感触を感じたのはさっきより後ろの、
 まだ指の感触以外を知らない窄まり。

 ぴく、とかすかに身体が反応してしまって
 だけど今さらあとに引く選択肢はなくて
 むしろ胸が鳴るのは、期待のせい。]


  や、やさしくしてね……?


[形ばかり、ありきたりの常套句だった。
 その実ちゆが彼のものになれるなら
 不安を押し潰すことは難しくない。]



  んんっ……


[枕に顔を埋めて、握ったシーツに皺がよる。
 彼の顔が見えないかわり、ちゆの顰めっ面も隠れて
 ただただ少しずつ入り込むのは
 大きな質量の圧迫感だけ。

 下の口がぎちぎちと広げられるのを感じながら
 上手に力を抜きたいのに体は言うことを聞かなくて
 お腹の奥、苦しいけど、彼を受け入れたかったから
 脈打つ熱に意識を注いでじっと耐えていた。*]

────303号室

[ 彼には確か内容までは言わなかった。
  とても他愛もない事で、素敵な夜にしたいとか
  誰かと一緒に美味しいものが食べたいとか、
  それはそれで、ある程度のところまでは楽しんだ。
  その先は、そうでもなかった結果はあるけれど。
  朝ごはんを食べながらでも、
  最高の夜だった、と彼に呟いてしまいそう。

  結局子育てをするときは彼もいるから、
  彼といろんなところを旅して、
  もし彼女が働くとするならば、
  保育園の待機児童人数なんかも
  知れたらいいな、とも思うが、
  専業主婦のままならそれはそれで
  周りに仲良くできそうな人たちが
  どれくらいいるのか、気になりながら
  旅行をしてしまうのだろう      ]





[ 彼には血の繋がった姉がいるけれども
  そんなのお構いなしで、
  ヨウくんには奈々ちゃん、と
  言い続けていたくらい彼のことを溺愛していた。
  だから、責めて彼を気持ちよくしたい。
  そんな気持ちがいつもうまれるのだろう。

  彼の瞳が彼女に対して情を訴えても
  「いつもだぁりんこのままいじめるでしょぉ?」
  なんて言って、簡単には緩めてあげない。
  されていることの、お返しはきちんとするのだ。
  彼の表情が柔らかくなれば、よしよし、と
  優しく髪を撫でてあげたりして、ご機嫌取り。
  次の時にいじめられないようにするためだが。  ]





    ふふふ、あの頃のヨウくん素直だったなぁ…


[ うまく彼の記憶からきちんとした記憶を
  排除することができたのなら、
  彼女は嬉しそうにするのだった。     ]



[今回のマッチングでノンケとマッチングして、
しかもそれが同期だとわかってどうしようかと一瞬思ったが、
こうしてよがってくれてよかった。
身体の相性がよかったのだろうか。
それならば運が良い。
お仲間同士でも身体の相性がいい人は
なかなかいないから大事にしたいところだけれど、
これ以上がうまくいかないのが常で。

このマッチングからどう発展するか、が肝なのだが、
何度も言う通り相手はノンケ。

上手くいくとは、思えなかった。]

[なんで、という言葉に不思議そうに瀬名原くんを見る。
どうかしたのだろうか、と思い、顔を覗き込んだ。]


 ん?
 どうしたの?


[壊れちゃった、と涙ぐんで返す彼の姿が
どうしようもなく愛おしくて、
暫し黙って悶えてから涙を浮かべる目元にキスをした。]


 壊れちゃったね。
 大丈夫だよ、すぐ直るから。


[彼の髪を撫で続ける。
その手は次第に降りていき、
目元を拭い、頬に触れ、唇をなぞった。

自分が壊した。その優越感が、心の中を満たした。]*

────────────


[ 今はまだ妄想の域を出なくても、
  近い将来、彼に開発されて犯される。
  バイブを押さえ込まれてしまえば
  そちらでイってしまうのは目に見えているし
  彼の腰の動きでイってしまうのも
  目に見えているので、結果としてはずるい。

  彼が1人で楽しむ時間を持っていると知れば、
  何を考えているのかもっと聞きたがるだろう。
  どんなところに連れといったらいいのかなんて
  考えていると聞かされれば
  だぁりんとならどこに行っても素敵な夜、
  みたいな返事を彼女ならしてしまいそう。   ]






[ 呼び方を変えたり、接し方が変わったり
  その中のものになり切ってみるのは
  多分楽しいことだろうと思った。
  もし、前戯メインのストーリーに興味を持たれたなら
  こういうことをして、こうして、こんなことになって
  と、分かりやすく説明をしてお薦めを教えよう。
  もし彼が借りてきたなら、
  しながら、見よ?と絶対に提案する。       ]





    うそだぁ…!ッ、ぁ……


[ これは明らかに意地悪、と
  むぅっとした表情を作れただろうか。
  作れていなくとも、
  彼女の声が弱々しく怒っている。

  一点集中型で責められれば、
  一瞬の間だけでも敏感に反応する。
  おかしな声がお風呂場の中に
  響いていったような気がした。   ]




   ふふふ、それじゃぁ…流してから
   お口出してあげるね?


[ 彼の要望に応えるために、
  彼女は双方の体の泡をきちんと取り払い
  よいしょ、っと脚の間に座り込んだ。
  硬くなっている精塊にちゅぅっと吸い付き
  すぐに咥え込んでしまうと、
  お風呂場の中にはずちゅぶちゅ、っと
  彼女の口が動いていく音が響くのだった。  ]*




[ぎち、と肌の上に朱を引かれる痛みすら甘い。
 愛の言葉に応える代わりに、何度も何度も
 子宮口に口付け続けた。

 
この傷をどう言い訳するか、なんてとっくに思考の外。


 薄膜越しの白濁は、彼女の中には撒かれずに
 俺の茎をだらりと汚す。]


  ─────あ、


[胸の上から聞こえた言葉に、どくり、と
 心臓の奥が、疼いた。]


[褒め言葉に、優しく頭を撫でる手のひらの
 温かさに、髪を擦り寄せて微笑む。
 そのまま愛撫を続けていきながら、
 中が次第にじぃん、と熱くなるのを感じて。
 とろけた視線を向けながらおねだりを。
 
 すると、通じ合ったように柔く目が細められるから
 その手を、口を離して、体を起こす。]



    ん、 こう……?


[指示の通り、そちらに腰を動かし、
 四つ這いのまま下から覗き込むように
 そちらを見れば、髪がぱさ、とおちた。
 耳にかけながら、喉を反らす。

 その体が覆い被さるように背に胸板がつけば、
 ドキドキと心臓が早鐘を打つ。
 この先に続くその行為に、不安と、期待が
 ないまぜになって息を熱く吐いた。
 瞬間、項に吐息が触れると同時、微かな痛み。]

 





   ゔッん っぁ は、 っ


[びくん、としなるように背が反ると、
 耳元に囁かれる声が低く、名を呼ぶから、
 じわぁ、と快楽がまた体全体を駆け巡る。]



   は、 ぃ、 ッはじめさん、


[問いかけに、背と同時に反っていた首を
 ゆっくりと元にもどして唾を飲み、
 そちらにゆっくりと振り返れば、
 視線が合うよりも早く、唇を塞がれて
 呼吸が奪われて、熱が花弁をくすぐる。
 ぞくぞく、して、鼻から息が漏れ、
 びくびく、と体が痙攣すると同時、
 くらくらして、瞼がふ、と落ちた。

 膣口は彼の雄にキスをして、今か今かと
 その訪れを待っている。
 ぼんやりした頭のまま、彼の言う言葉を
 聞いて、首を傾げる。]



[つまり、どういうこと?
 わたしは、若い、から、彼より、だから、
 だけど、あそび、あいてで、だから、
 めんどう、なのかな、でも、
 いいって、おんなとして、まんてんって、
 いってくれたから、きっと───]


    んッぐ ッは、ぁ、っ


[靄がかかったような思考が、割り入る痛みに
 びりびりと痺れて、晴れて、消える。]


   あ゛ッ…… ゔッんんんッ


[いい女だと、聞こえた。
 愛してやる、と聞こえた。

 痛いし、苦しいし、自分の指でするのとは
 全然違うって、わかるんだけど、でも、]
 

[だけど、渇きは収まらない。
 もっともっとこの夜を濃いものにしたい。
 欲望のままに体位を変えようとしたら
 スキンの有無について千由里から異議の声が出た。
 俺は困った顔で笑って見せて]


  お腹壊しちゃうよ。


[そう、千由里の汗ばむ額から髪をはらう。
 それでも嫌なら……そうだな、って考えて]


  でも、これで終わりにするつもり、ないし。
  おしりの奥ずぼずぼしたのを
  大事なところ入れたら、病気になっちゃう。


[後でまた膣を犯す時のために、
 ナマで遊ぶのはとっとこうよ、って提案。
 それでもどうしても、っていうなら
 取り付けたスキンを取って放っちゃおう。]



  俺が優しくなかったことなんか、あった?


[俯せのまま可愛いことをいう千由里に
 俺はあっけらかんと言い放つ。
 ほら、リラックスしてほしいし、ね。

 慎ましくすぼまった口に先端を食ませて
 それからぐっと腰を進めた。
 さっきの膣のキツさとは全然違う、
 もっと拒むような…………

 目を閉じ、貴重な処女を味わいながら
 張り出した傘の全てを肉の輪に潜らせようとする。
 組み敷いた体はぴくぴくして、苦しげで、
 拒む身体と、受け入れたい心が噛み合ってないよう。]


  ちゆ、


[千由里の上にのしかかるようにして身を寄せ
 そっと耳殻を食む。
 柔らかくて、ふにふにした感触を唇の間で楽しんで
 俺は千由里に小さく囁いた。]


す、ぐっ、な、なおる、ぅ…?♡


[がくがくと震えるのが止まらなくて、快感もあるのになおるの?
佐木くんが気持ちよくしてきたんだから
佐木くんが言うならそうなのかな、なおるのかな
なんてぐすぐすと少し泣いてしまいながら見上げる

彼の撫でる手は心地よくて、落ち着けて
さっきまであんなに気持ちいい事してきた手なのに
僕を壊そうとしたのに、何でだろう、なんて思いながら
その手にすり寄る]


[彼に縋りたくて、抱きしめてほしいと腕を伸ばす
人の体温が、ベタベタしてるはずの体に心地よくて

キスをされて、指でなぞられて
目を細めて深呼吸を何度かできる程にまで落ち着ける]


……ぁ…ぅ……



[そうしたらだんだんとまともになってきた頭で思うのはさっきの僕の痴態で

あんな事、あああんな事しちゃった
しちゃった、恥ずかしいところを見られて、あんなふわふわな

なんて思えば顔がだんだんと赤くなり
そんな顔を見られたくなくて、ひたすらに彼の肩に顔をうずめる

熱が残るし、体もまだ少しだけびくりと反応するけれど
こんな顔を見られたくなかった]*



  ちゆ、力を抜いて、
  俺だけを感じてて……


[でも、それだけじゃダメだろうから
 千由里の身体の下へ手を差し込んで
 きゅ、って両の乳首を抓る。
 好きなんでしょ?こういうの。

 やわやわと口を開いてくれたらまた奥を進み
 拒まれれば宥めるよう快楽を与えた。
 それでもダメなら……溢れるような愛の言葉を。

 やがて一番太いところが輪を抜けたら
 そのまま幹の部分を彼女の中へと収めようか。
 入口はキツイのに、中はふわふわしていて
 ぎゅう、って抱きしめられているみたい。]


  ありがとう、ちゆ。
  ……すっごい、おいしい。


[またすぐ精を吐きそうになってしまうのを堪え
 獣の顔で、嗤う。
 満たされていく。頭の先からつま先まで。]



  ……だいすき。


[この感謝を示す言葉を贈ったら
 犯したばかりの処女を、ゆっくり蹂躙し始めよう。
 乱暴にピストンしたりしない。
 中の肉をゆっくり、ゆっくり、捏ねるだけ。]*

[男は珠莉の蜜口を自身の雄で押し広げていった。
 苦悶の声が聞こえるがそれは確かに何もかもが初めてである証左なのだろう]



  珠莉、ゆっくりと息を吐いて――。


[男は呼吸に合わせて熱を差し込んでいく。
 尤も強い抵抗はすぐであり耳元で吐息の音を聞かせながら呼吸を重ね――]



   ――フッ


[珠莉が息を吐くと共にその抵抗を破ると雄は先端の太さを奥へと伝えはじめていった。
 熱が開かれたことがない空所を押し広げてゆく感覚は男には分からぬことだ。
 男に分かるのは中が蜜に濡れていることと、
 痛ましい程に雄を締め付けてくれること。
 それが否応になく興奮し心地よいと感じてしまう]

   ……珠莉。


[男は努めて優しい声色で名前を呼んだ。
 振り返る余裕があったならば口づけてやりたいと思う。

 そうしながらも雄は押し入ることを止めることはなく。
 たっぷりと時間をかけて未開拓の通路に己の型を擦り付けた。

 奥の行き止まりに先端が触れる頃には互いに汗だくとなっていただろう。
 汗だくの肉体を擦り寄せ首筋に舌を這わせながら男はぐりと先端を、下腹の奥にある欲渦巻く坩堝へと擦り付け到来の合図とする。

 安否を気遣う言葉は滑稽だろう。
 痛いことは重々に分かっていることだ]

 




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