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凍剣士 スピカは、メモを貼った。 (a19) 2021/05/02(Sun) 20:31:59 |
【人】 凍剣士 スピカ―ダンジョン内部― [ヒュドラとの闘いの後、落ちてきた穴からダンジョンの中へと戻る。 けれど、全身傷だらけで、疲労が脚を重くする。 加えて、最も強烈なのはこの穴に落ちる直前に嗅いだ霧。 治療も対抗術を唱える事も出来ず、ただただ欲求は蓄積されて、気を抜けば正気を無くしてしまいそうだ。 けれど、目に宿る闘志はくすむことなく、しっかりと前を見据えている。 足取りは強く、前へ前へと進み続ける。 戦いの後も、淫魔の罠も、青年に影響を与えていない。 ―――ように見える。 甘やかな誘惑も、悲鳴をあげる身体も、全てを押し殺して、進み続ける。 ここには、自分が守りたい人たちが中にいるのだ。 自分だけここで手折れるわけにはいかない。 その一心が、青年を前へ進ませていた。] (114) 2021/05/02(Sun) 21:36:37 |
凍剣士 スピカは、メモを貼った。 (a20) 2021/05/02(Sun) 21:39:48 |
【人】 凍剣士 スピカ―ダンジョン内部― [行くあてもなく、彷徨い続ける。 ガリガリと正気が削られていくのを感じながら、それでも歩みは止めなかった。 やがて、たどり着いた先には【衣装室】があった。 せめて、傷の手当と毒の手当だけでもしよう、そう思って懐から治療薬と解毒剤を出そうとして――…取り落して床に広がる。 もう、正気を保つことも限界に近い。 何かの拍子に、根本から頽れてしまいそうだった。 そのまま、壁に寄りかかり、ずるずるとへたり込む。 けれど、眼だけはまだ強く闘志を湛えたままに。*] (118) 2021/05/02(Sun) 21:51:45 |
【人】 凍剣士 スピカ―衣装室内― [壁伝いにへたり込んでいても、疲労も、衝動も引くことは無く。 ただ、悪化しないだけの引き伸ばしに過ぎなかった。 刀を杖に、動かない身体を起こす。 ――せめて、血で汚れたこのコートの代わりがあればいい。 血の匂いに、モンスターが引きつけられることは無いだろうから。 そう思い、部屋の中を物色する。 見つかったのは、包帯cosm、サーコートcosm、修道服cosm、昆布cosm… 何か、ちょうどいいものが見つかればいい。 服の中が血でぬめり、いい加減不快だ。] (129) 2021/05/02(Sun) 23:06:51 |
【人】 凍剣士 スピカ[包帯に、サーコート…。 なるほど、これはいい。 出血のひどい箇所を包帯で止血し、今着ているコートの上にサーコートを羽織る。 防具にはならないので、魔獣皮のコートとの二重羽織になるが、血が滴ることを防いでくれるだろう。 とりあえずの報酬を得て、衣装室を後にしようとする。 もし、そのまま部屋を出たなら、次に行きつく先は【酒場】だった。*] (131) 2021/05/02(Sun) 23:14:48 |
【人】 凍剣士 スピカ[ふと漂う気配、油断の出来る相手ではない事だけはわかる。 話しかけるより先に、刀を抜き放つ。 「寄るな」と言わんばかりに。 見つけたのは、美しい人型の魔物。 男女の区別がつきづらいが、おそらく男性。 何より、最も警戒すべきは異質になったダンジョンに漂う空気を煮詰めたような、異様な気配。 満身創痍の自分が抵抗して、どうにかできるような相手ではないだろう。 それでも、意識の一かけらでもある限り、抵抗を止めることは無い。] ――平時であれば、問答無用で切り伏せたいところだが、今はそれどころじゃない。 [目の前の魔物より、ダンジョンに飲まれてしまったかもしれない友人たちの方が気にかかる。 このダンジョンに潜る際や、直前まで同行していたレヴァティやイル、新しい依頼を受けていたテンガン。 彼らの方が安否の方がよほど重要だ。 だからこそ、ヒュドラを倒した洞窟から逃げ出すことをせずに、ダンジョンに戻ったのだから。] (149) 2021/05/03(Mon) 11:17:03 |
【人】 凍剣士 スピカ[そのまま、足早に魔物の横を通り過ぎて、更にダンジョンの奥へと歩みを進める。 魔物へは、一瞥もくれずに。 ――けれど、その目に宿る堕落の色は、魔物に見咎められてしまったかもしれない。**] (150) 2021/05/03(Mon) 11:21:10 |
凍剣士 スピカは、メモを貼った。 (a31) 2021/05/03(Mon) 11:23:39 |
【人】 凍剣士 スピカ―ダンジョン内部 酒場への道中― [背後から掛けられる魔物の声にも、振り返ることなく進む。 甘い声に揺さぶられなかったのは、まだ自我を強く保っているが為。 ――けれど、今回は振り返るべきだった。 そうすれば、魔法をかけられたことには気付けただろうに。*] (156) 2021/05/03(Mon) 18:42:10 |
【人】 凍剣士 スピカ―酒場― [魔物と分かれてしばらく、たどり着いた先には酒場が見えた。 普段であれば、余り寄り付かない場所ではあるが今は事情が事情だ。 包帯での治療と、ある程度時間が経ったことで、ヒュドラ戦のダメージは癒えつつあるものの、昂りは抑えられないまま。 この際、えり好みしてはいられない。 そうして、酒場の中で目にしたのは冒険者やモンスターが互いに交わっている姿だった。(堕落度+1)] (157) 2021/05/03(Mon) 18:52:54 |
【人】 凍剣士 スピカ[――…自分の中で、決定的に何かが崩れる音がする。 超えてはいけないところを、超えてしまった。 次に覚えたのは、空腹感。 抑えきれない、腹が減って仕方がない。] ――喰いたい、今すぐに。 新鮮な女の精気が…。 [そこまで言葉にして、自分の口を鷲掴みにして止める。 今までの自分であれば、絶対に口にしない言葉。 自分は、何か別の者になってしまった。] ――腹が減った。 誰か、骨の髄まで、喰い尽くしたい。 その為の、相手が必要だ。 [自分が思ってもいない言葉が、すらすらと出てくる。 そして、混乱と焦燥の中で、視界の端に見慣れた人間を捉えた。>>@7 こんなところを彼女に見られるわけには行かない、慌ててその場を逃げ出した。 *] (158) 2021/05/03(Mon) 19:09:27 |
凍剣士 スピカは、メモを貼った。 (a33) 2021/05/03(Mon) 19:18:49 |
凍剣士 スピカは、メモを貼った。 (a35) 2021/05/03(Mon) 21:12:28 |
【人】 凍剣士 スピカ―ダンジョン内部― 限界…といえば、そうですね。 [感覚を確かめるように、手を何度か握っては開いて見せる。 一線を踏み越えてしまってから、むしろ体力は滾っている。 頭も冴え、霧の影響もほとんど無いと言っていい。 ――飢餓にも似た、空腹感以外は。] …依頼の達成、でしたね。 ただ、こちらも予想外の事が起こってまして。 正直、俺自身ここから生きて帰れるかわからないし、貴女を帰せるか保証できない状況です。 ――見せ場は用意しますから、そこまでを依頼の完遂。 としてもいいですか? [息を整え、冷静に告げる。 突き放しているように見えるが、そうではない。 彼女には、視聴者から集めた防御魔法がある。 であれば、彼女を獲物として選んでも防がれてしまうかもしれない…。 そんな、落ち着いた思考が出来るほどには回復していた。 当然のように、獲物として彼女を吟味していた事には気付かずに。 覗きこむ彼女に、横目で視線を返す。 返答は、どうであったろう。*] (177) 2021/05/03(Mon) 21:45:59 |
凍剣士 スピカは、メモを貼った。 (a36) 2021/05/03(Mon) 21:49:31 |
【人】 凍剣士 スピカ―>>@12― …非常にありがたいですが、お断りします。 [こうなったのは、自分の責任だ。 彼女の目に自分がどう映ろうと、責任は自分にある。 それに、自分は助かりたいのではなく、助けたいのだ。 その一点で認識に差があるように感じる。 そもそも、この作り上げられたダンジョン内で、おそらく管理者に当たるであろう、先刻の魔物の力を覆せるのか。 覆したところで、どうにか出来るような作りになっているのか。 それは否だろう。 どれだけ足掻いたとして、解決できるような作りになっていると思えない。] もし、組むとしたら他の者をお勧めします。 俺は…もう手遅れでしょうから。 [そう言って、立ち上がる。 そのまま彼女の反応を伺った。*] (194) 2021/05/03(Mon) 23:26:43 |
凍剣士 スピカは、メモを貼った。 (a43) 2021/05/03(Mon) 23:28:13 |
【人】 凍剣士 スピカ―>>@13― ありがとう。 貴女も――… せめて貴女だけでも、ご無事で。 [去り行く彼女を見送って、その背が見えなくなっても、しばらくそうしていた。 ――おもむろ、両手を胸の前で合わせて、心から祈る。 『神様、どうか居るのなら、彼女が無事にこの迷宮から出られるよう導いてください。』 何度も、何度も、身じろぎ一つせず胸の奥で唱えあげて、それからゆっくり解いて、踵を返して歩き出した。 どうか、彼女の行く先が救いのあるものであって欲しい。 だからこそ、彼女と同じ道は歩かない。 歩いてはいけない。 彼女とは反対の道を進み、やがて通路の闇に呑まれた。**] (201) 2021/05/04(Tue) 0:03:33 |
凍剣士 スピカは、メモを貼った。 (a46) 2021/05/04(Tue) 0:09:20 |
(a47) 2021/05/04(Tue) 0:51:04 |
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