情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
【人】 AI研究 波照間 ハテマ■感情書き変え ハテマ→アカツキ アカツキ。 幼くして死んだ僕の兄の名前だ。 厳密に言うと兄ではない。 血は繋がっていない。 彼は近所のお兄さんだった。 快活で優しくて、少し皮肉屋で、幼い僕を振り回してくれた。 森に連れて行き、図書館に連れて行き、「知る」喜びを教えてくれた。 アカツキは、いつも、きらきらしていた。 そんなアカツキは、突然いなくなった。 病気、だそうだ。幼い僕には詳細は教えられなかった。 僕が生まれてはじめて体感した「死」だった。 こんなことが……黄色い悪魔が現れるなんてことがなければ、アカツキにはずっと黙っておくつもりだった。 僕の幼少時の憧憬を、あさましくもキミに重ねていることなんて。 でも、もう、なりふりは構っていられないよね。 (14) TSO 2019/08/31(Sat) 16:40:14 |
【人】 AI研究 波照間 ハテマ「アカツキ、解ってくれ」 僕は彼の手を握る。 万感の思いを込めて。 「人間になんてなろうとするな。 人間はすぐ死ぬ。 すぐ消えてしまう」 伏せていた目をあげて、紅玉の瞳を見つめる。 「それでもNOと言うのなら、僕は、キミに命令しなきゃいけない。 キミの思考回路を書き変えて、キミの望みをデリートするしかない。 そんなこと、させないでよ、ね……」* (15) TSO 2019/08/31(Sat) 16:40:43 |
【人】 AI研究 波照間 ハテマ■感情書き変え ハテマ→マツリカ 「あの……」 僕が声をかけると、マツリカちゃんはびくっと体を強張らせた。 なにをそんなに緊張して……ああ、僕から声をかけることなんて少ないから……? 違うか。マツリカちゃんの願いを僕が知っていることを、マツリカちゃんが自覚してるからか。 どうも僕にはデリカシーが足りないね。 まあ、そこは今更案件だから、諦めてもらうしかないんだけどさ……。 「えっと。僕たち、協力できないかな」 (16) TSO 2019/08/31(Sat) 18:29:07 |
【人】 AI研究 波照間 ハテマ目を伏せてぼそぼそ言う。 マツリカちゃんの才能は目を見張る程のものではないけれども、それでも、ここまで僕についてくるのだから、地力は凄いものがある。 マツリカちゃんにだって、わかっているはずだ。 アカツキが、どれだけ素晴らしい存在なのかを。 彼がただの人間になってしまうことで、アンドロイド学がどれだけダメージを受けるのかを。 人間になりたいと言うアカツキの言葉を、意志を、望みを、僕は欠片も理解できない。 だから、あえてそこは無視した。 「アカツキは……その……これからのアンドロイド研究に、なくてはならない存在、だか、ら……人間になんか、なっちゃだめだよ……。 マツリカちゃんも、そう思うでしょ……? だから、協力、してくれないかな……その……なんだってするからさ……」* (17) TSO 2019/08/31(Sat) 18:29:57 |
[1] [2] [3] [4] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新