情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新
【人】 倉科 宙[──不意に。 部屋の方で物音が聞こえて、びくっと動きを止めた。] 『失礼します、お食事お持ちしました』 [そういえば、そろそろ夕食の時間のはずだ。 思い出して、ちらりと彼女と目を見合わせ。] ……ありがとうございます。 あの、すいません、今風呂入ってて。 夕飯出たら食べるんで、置いておいてもらえますか。 [部屋の方まで聞こえるように、声をあげる。 了承の返事と共に、カチャカチャと、微かに食器を運ぶ音が聞こえてくれば、ホッと胸を撫で下ろした。] (0) 2021/07/07(Wed) 21:55:11 |
【人】 倉科 宙[しばらくして、部屋の方から聞こえてきた音が止み。 夕食の支度が終わったとの声に、俺は顔をあげて。] ありがとうございます。 [女給さんへ礼を告げる。] ──……あ、そうだ。 もひとつお願いしたいこと、あったんでした。 [そして下がろうとする足音へ。 思い出したように、もう一度声をかけた。] (2) 2021/07/07(Wed) 23:57:59 |
【人】 倉科 宙実は、外を歩き回ってたら汗かいちゃいまして。 浴衣の替えを、借りられませんか。 [な、と同意を求めるように。 彼女をちらっと見た顔は、楽しげに緩んでいただろう。**] (3) 2021/07/07(Wed) 23:58:07 |
【人】 倉科 宙[新しい浴衣に袖を通し。 並べられた料理を前に揃って手を合わせる。 そういえば、浴衣を置きにきてくれた音には気づかなかった。 割と、ひとの気配には聡いつもりなのだけど。 さっきは彼女に夢中だったとしか言えないので、深くつっこむことはやめておこう。 汁物はちょっと冷めてしまっていたけど、料理は美味しくて。 割と量もあったけど、彼女は食べきってしまえただろうか。残りそうならそれまでつまんで、完食すれば。] はー食った食った……、あ。 酒もあるけど、飲むか? [盆に乗ってたお猪口のひとつを、彼女へ差し出した。 自分のお猪口にも徳利から冷えた酒を注ぎ。] (7) 2021/07/10(Sat) 19:50:58 |
【人】 倉科 宙[乾杯、と彼女の手元へコンッと軽くあわせてから、一口。] 地酒かな……ん。 ぁー……日本酒ってあまり得意じゃないけど、 これは口当たり軽くていいな。 [酔いすぎないよう、お猪口をちびちびと傾けながら。 ふと一年ちょっと前のことを思い出して、口元が緩んだ。] ……いや、あの時もこうして乾杯したっけ。 一年て早いなー。 [また飲みたいとは思ってたけど。 こんな風に、一緒に暮らして、旅行して、とか。 あの時は全然想像もしてなかったなんて、妙に感慨深く振り返りながら。 改めて隣の恋人を見つめ、目を細めた。*] (8) 2021/07/10(Sat) 19:53:54 |
【人】 倉科 宙ふは、遠くてもまだ一年だからな。 あっという間だった気もするけど、色々あったよな…… 仕事も始まったし、家族に挨拶したり引っ越したり。 自炊してないとは聞いてたけど 思ってた以上に料理できなくてびっくりしたし。 [最初の頃は、教えながら一緒に作ることも多かったけど。 今はしっかり上達して、台所に立つ姿も安心して見れるようになったし。>>0:16 俺も、彼女の好みに合わせたレパートリーも増えたり。 彼女におみやげ、という口実で一人でもスイーツを買えるようになったから、冷蔵庫の一角にはいつも何かしら甘味が入っていたり。 あと必要以上に警戒して距離を取ることもなくなったからか、とっつきやすくなったと周囲から言われたりもした。 あの見合い以来、俺の生活の一部に彼女の存在が加わって。 それはとても、幸せなことだと改めて思う。] (12) 2021/07/10(Sat) 23:22:28 |
【人】 倉科 宙[疲れていた身体に、ゆっくり回っていくアルコール。 しみじみと語る彼女の声が、ふわふわと心地よくて。 一緒になってくすくすと笑いながら、頷き。] ……俺は、まさか再会初っ端で 性欲について聞かれるなんて思わなかったし。 あの時はこんなに三四子に惚れるなんて 想像もできなかったから。 その数時間後には恋に落ちてたって思い返すと ものすごく、不思議な感じがする。 [今なら笑い話になるようなインパクト強い再会も。 そうやっていい意味で対等に話ができる彼女が、ずっと恋に対して悩んでいた一面もあの日に聞いていたからこそ。 恋をした今をしあわせだと思ってくれてるのが、何より嬉しい。] (13) 2021/07/10(Sat) 23:22:35 |
【人】 倉科 宙ははは。 でも、俺の最初の頃よりは上手かったって言ったろ。 ちゃんと上達してるし、えらいよ。 [彼女が上達するよう努力したことは知ってるし。 そうやって作ってもらうこと自体が新鮮で嬉しくて、失敗した料理も全部食べきった記憶は、まだ新しい。] ……あー…そういや叔父さん、 また三四子連れてこいって言ってたなぁ。 [子どもの頃の話とか興味持ってくれるのは嬉しいけど。 過去に、まだ上手く立ち回れなかったりした話とか、失敗とか、色々暴露されるのかと思うとちょっと頭が痛い。 彼女の家族は、俺に対してどんな反応だっただろう。 悪い印象は与えてないつもりだけど、初訪問の時はかなり緊張してたのか、ほとんど記憶が飛んでたりする。 なので、後日彼女に大丈夫だったか?と何度も聞いたのだった。] (17) 2021/07/11(Sun) 23:08:11 |
【人】 倉科 宙[そうして見合いの頃の、懐かしい話をしていたら。 思いもせず教えてもらう、あの頃の彼女からの評価に照れくさくなりながら。 もしも、の話にふといつかの部室での会話がふと過ぎる。] どうだろうなぁ。 昔もそんな話したけど、恋天使じゃなかったら そもそも、仲良くなってなかったかもしれないよな。 でも……なんとなくだけど 好かれても、三四子は避けなかったような気がするし。 意識するきっかけさえあれば、恋した……と思う。 [側にいるのが居心地よかったのは、俺も同じだった。 いつも突拍子もなくて、さばさばしてて、三四子にだけは振り回されるのも悪い気はしなくて。 恋天使じゃなく出会ったとしても。 きっと、三四子だけは心を許せる特別になっていたと思う。] (18) 2021/07/11(Sun) 23:08:21 |
情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新