【人】 ローグ ギュルセル[──それはいつのことだったか。 新人の練習に付き合って“いつもの活動”をしていたときのこと。 ローグの男は「金目のものは持っていません」と申告する青年に出会った>>20] ……だってよ、リーダー。 [普段は持っていそうな相手に目星をつけてから襲っているが、今回の“首謀者”は新人。練習がてらのターゲット選びは、調べが甘かったのかもしれない。 さてどうしたものかと男が考え始めようとしたとき、目の前の青年は刀を構えたかと思えば目にも止まらぬような速度で空を斬り、間合いを埋めるように氷の壁を作り上げた>>21] ……追うか? [“首謀者”に問いかけてみれば、彼女は「やめとく」と首を左右に振った。 男も同意だった。本気を出させたら面倒そうな相手だからと、避けて通る相手のリストに刀使いの青年が追加された。 とはいえ、冒険者と同じくらい、ならず者たちも多くいる。他の向こう見ずな連中が繰り返し青年を襲ったのだろう。 何度も襲われては確実に返り討ちにしていく噂が知れて、今では彼に手出ししようという者は少数派だ>>15]* (22) 2021/04/29(Thu) 10:41:36 |
ローグ ギュルセルは、メモを貼った。 (a8) 2021/04/29(Thu) 10:45:31 |
【人】 ローグ ギュルセル─ 町の裏酒場 ─ ……遅ェなぁ。 [いつもなら今頃、一足先にダンジョンに向かった仲間が内部の様子を通信魔機で知らせてくるはずだ。 だが、今日は音沙汰がない。 仲間たちと狩りの支度を整えながら待ってみるが、連絡は一向に無い] 独りで変なのに手ェ出してんのかね。 [そんな無謀なことをする奴だったろうか、と男は思考を巡らす。 短剣の刃は研ぎ終え、魔力の込められたロープも持った。 罠の解除や宝箱の鍵開けに使うロックピックも充分な量持ち、傷薬の類と携帯食も確保した。 いつでも出発はできるのだが、先に出た仲間が何も連絡を寄越さないことに不安が湧き、男は仲間たちと共に二の足を踏んでいた]** (26) 2021/04/29(Thu) 20:01:28 |
【人】 ローグ ギュルセル─ 回想・ダンジョン内酒場 ─ [男が商談に集中していたところ、少し離れた場所から、ばしゃりと水をぶっかけるような音が聞こえた。>>27 何事かと思ってそちらを見ると、柱の周りで追いかけっこ中の侍と舞姫がいた。 若い娘2人とあれば痴情のもつれか何かかと安易に考えながら>>23商談に戻ろうとしたが、舞姫の華麗な舞が男の目を引いた。>>28 刀を抜かせず拳をいなし、暴力に訴えるのではなく目を回らせて相手を黙らせる鮮やかな手並み。 男は日頃ギルドには近寄らないから、彼女のことを全く知らない。 だが、ご法度となっている乱闘をギリギリのところで回避した姿は強く印象に残った。 機会があれば声でもかけてみようか。 そんなことを考えながら彼女を見ていて、男の商談は一時停止となっていた]* (30) 2021/04/29(Thu) 20:46:57 |
【人】 ローグ ギュルセル─ 回想>>49 >>50 ─ [追い剥ぎをやるのはよくあることだが、その日は普段と違うことがひとつだけあった。 ついでに輪姦と相成ったのだ。 滅多にやらないことなのだが、その日のターゲットがあまりに初々しかったもので、男たちの興が乗ってしまった。 そんなわけでお楽しみの最中、間の悪いことに「行儀悪い」などと声が聞こえた>>50] ──あ? チッ……ずらかるか。 [人が来ると言われて逃げない理由はない。 稼ぎがなくなったり捕らえられたり罰金を食らったり、そんなことになるくらいなら一時の楽しみは捨てていく。 男たちはそういう主義だったから、目撃者はいても足取りはなかなか追いづらいようだ。 目撃されること自体が稀なのもある。 手配までされていても、実質的に野放し状態だった] (56) 2021/04/30(Fri) 8:08:40 |
【人】 ローグ ギュルセル悪いなぁ、お嬢ちゃん。 せっかく大人しくしてくれたのに。 [獲物だった娘に軽いキスをひとつ。 男にはそれなりに楽しんでいたように見えていたが、本人の感想は違うのかもしれない。 突っ込んだばかりで用は済んでいないのだが、後は仲間うちの女に相手してもらおう。 人が来る前にと、男は獲物を放して衣服を整え、仲間とともに戦利品を持ってその場を足早に逃げ去った]** (57) 2021/04/30(Fri) 8:09:14 |
【人】 ローグ ギュルセル─ 回想・“パパラッチ”>>45 ─ [その便利な魔石を同胞が持ち帰ったのはいつのことだったか。 「これがあれば狙い目の冒険者がわかるっスよ!」 その同胞の言葉通り、大仕事を成し遂げて有頂天の無用心な輩を探すのには一役買ってくれた。 発信者はそのような利用は想定していないかもしれないが、“受信料”はしっかりと払っている。問題あるまい。 もっとも、男はその映像を見ることはほとんどなく、見た同胞たちの情報に頼って行動するのみだった。 男にとって、冒険者たちの華々しい活躍を眺めるのは苦痛だった。 かつて真面目に冒険していた頃を思い出すせいだろう]** (59) 2021/04/30(Fri) 8:29:40 |
【人】 ローグ ギュルセル─ 現在・町の裏酒場 ─ [冒険者たちが多く通りがかる活気のある通りから離れた、薄汚い路地の奥。 ならず者たちの憩いの場。 それがこの酒場だ。 営業時間なんて無いようなもので、いつ行っても誰かしらが料理や酒を出す。 行き場のない孤児や乞食が住み着き、そのまま店員になっている。 付近には何でも売り買いする雑貨店がある。 商品は掘り出し物が多いことで有名だが、その一部は盗品である。 追い剥ぎ御用達の店だが、物の出所を気に留めず買いに来る冒険者もいるらしい。 中には奪われたものを買い戻しに来る人もいるとか。 治安の悪さで有名なスラム街だが、この町に慣れない者なら、そうと知らず迷い込んでしまうことがあるかもしれない] (64) 2021/04/30(Fri) 15:24:45 |
【人】 ローグ ギュルセル[仲間を先に町の外に向かわせ、裏門を目指してのんびりと歩いていれば、道を尋ねる声がした>>70。 スラム街は入り組んでいるが>>69、慣れた者なら迷うことなどない。 場違いな奴がいるらしいと声のほうを向いてみれば、実際にその通りで男は目を瞬いた。 冒険者というより貴族のような高潔な身なりに肩をすくめ、揶揄うような声を投げる] ここはあんたみたいなのが来る場所じゃないぜ、坊や。 身包み剥いじまうぞ。 [問答無用でそうする輩もいるだろうに、このお坊ちゃまは幸運らしい。 身につけているものはそれなりの値で売れそうだし、純朴そうな雰囲気は大層可愛がられそうだ──などと、ローグの男の無遠慮な視線が目の前の騎士に向いた]** (71) 2021/04/30(Fri) 18:45:19 |
【人】 ローグ ギュルセル“正しき冒険者”ねぇー……? [「自分が正義だ」と言わんばかりの彼>>73は、男が最も嫌う類の人間だった。 自然と皮肉な笑みが顔に浮かぶ。 ロープで締め上げてやろうか、と思ったが思い止まった。門の先で仲間が待っているはずだからだ] 案内してやってもいいが、いくら払うんだ? [こんな上等な身なりの坊やを無事連れ出してやるには、獲物と見做して襲おうとする盗賊どもを追い払う必要がある。 それには金を払うのが手っ取り早い。 ゆえに充分な額の通行料を払ってくれるなら引き受けてやってもいいと男は考えた。 要するに、儲けが出れば何でもいいのである。 坊やに支払う気がなく自力で脱出を試みるなら、男も引き留めずにその場を去るつもりだった。 帰りは誰か盗賊どもが襲いかかるかもしれないし、狭い路地で戦うには慣れが要るだろうけれど]** (74) 2021/04/30(Fri) 20:33:17 |
ローグ ギュルセルは、メモを貼った。 (a20) 2021/04/30(Fri) 20:38:49 |
【人】 ローグ ギュルセル[無造作に鷲掴みにした銀貨を抵抗なく差し出すお坊ちゃまに>>81、男は面食らった。 それほど戦果を挙げている冒険者なのか、それともそれほど豊かなご身分なのか。 いずれにせよこのスラムでは格好の獲物に間違いない。 彼も抵抗はするだろうけれど、地の利がある盗賊たちが群を成して襲えばどうなっただろうか。 手助けせずに放り出したほうが面白いものが見られたかもしれなかったと少しだけ後悔しながら、男は手を差し出して銀貨の塊を受け取った] たぶん足りるだろ。 用心しろよ。 あんたが路地に引きずり込まれても助けねぇからな。 [同じ区域に住むからといって、全員が仲間なわけではない。むしろ反目し合っている相手も多い。男がそばにいようが油断はできない。 様々な意味で価値が高そうなお坊ちゃまのこと、おそらく引く手数多であろう。もちろん獲物という意味で。 男が請け負ったのはあくまで道案内。 道を通るのに邪魔なものは排除するつもりだったが、お坊ちゃまの命や貞操まで守ってやる気はなかった] (91) 2021/04/30(Fri) 23:54:47 |
【人】 ローグ ギュルセル[狭い路地を歩き出せば、すぐに子どもたちが絡み付いてきた。そんな金持ちそうな奴をなぜ襲わないんだと不満げな子どもたちへ銀貨を1枚ずつ恵み、追い払う。 それから少し歩いて、男もろとも餌食にしようとする盗賊どもに出遭い、多めに銀貨を投げて見逃してもらう。 その後も「なぜ騎士なんか連れ歩いてる」としつこく絡んでくる浮浪者を銀貨で黙らせ、少しでいいからと足に縋り付いてくる乞食にも銀貨を投げ。 行く手を阻む者たちはそうやって男が追い払ったが、お坊ちゃまは無事に後をついて来られただろうか。 裏門までの距離は、直線距離で言えば冒険者ギルドから表門より近い。>>69 だが道が入り組んでいる上、この有様では、到底“近道”にはなりえないことはお坊ちゃまにも実感できただろう。 裏門を出る頃に男の手の中に残った銀貨は、ほんの数枚だった。男1人で通り抜けるなら何の苦労も無いのだが] (92) 2021/04/30(Fri) 23:56:01 |
【人】 ローグ ギュルセル[裏門を出たところには、先に行かせた仲間が集っていた] 悪い、待たせたな。 可愛らしいお坊ちゃまの道案内をしてきた。 [男はそう言って残った銀貨を金庫番に渡す。 そのお坊ちゃまがまだ近くにいたなら、しっしっと追い払う仕草をして、仲間たちを見渡す] 連絡あったかぁ……? [尋ねてみれば、皆、首を横に振る。 酒場にいる間待っていた仲間からの連絡は>>26>>65、未だに無いらしい。 いつも通り、いつものダンジョンに向かっただけなのだが、いつもは欠かさない連絡が無い。 不穏なものを感じつつ、男も仲間たちと共にダンジョンへと足を向けた]** (93) 2021/04/30(Fri) 23:57:08 |
(a32) 2021/05/01(Sat) 0:00:33 |
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