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100 【身内RP】待宵館で月を待つ2【R18G】
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![](./img/stargazer/041.png) | >>119 >>a8 ミズガネ 中庭へ着けば、どこか見覚えのある食材がずらり。 身の回りの世話をする子どもがときおりこっそりと見せてくれる、料理になる前のそれとよく似ている。 「おしゅう、器用につくるの〜〜〜〜〜」 手元を覗きこんだり、匂いをかいだり。 ちょろちょろともの珍しげに動きまわりながら完成を待つ。 (120) 2021/10/28(Thu) 9:07:13 |
![](./img/stargazer/041.png) | >>125 >>126 ミズガネ 「くふ、くにに来てたしかめてみるか? われ、いつでも歓迎だぞ〜〜〜」 冗談とも本気ともつかぬ素振りでそう口にしたのち。 けして悪いところではないよ、と微笑む。 四季があり、ひとびとは懸命に慎ましやかに、それなりに幸福に暮らし。日が昇り沈んで、月が出る。 訪れたとして、彼を迎え入れるのはそんな、ありふれたくにだ。 「ほうほう、 酒を飲み、酒を飲んで、もう一口…… 」 復唱。それ、まこと料理の手順か? 残念ながら(あるいは幸運にもか)、少女はそんな指摘はせぬし、できぬけども。 ▽ (127) 2021/10/28(Thu) 16:37:34 |
| キンウは、真白い団子をひとつ、指でひょいと摘んで放り込む。 (a9) 2021/10/28(Thu) 16:39:20 |
| (a10) 2021/10/28(Thu) 16:39:28 |
| (a11) 2021/10/28(Thu) 16:39:34 |
| (a12) 2021/10/28(Thu) 16:39:52 |
| キンウは、ミズガネがつくった、《月見団子》を食べる。 (a13) 2021/10/28(Thu) 16:40:01 |
![](./img/stargazer/041_p.png) | >>ミズガネ 「うむ、うまい! そうだなぁ、おしゅうの好きな味も教えておくれ」 声を弾ませ、語り合う。 夜を知らぬ少女は、そうと知るべくもない男と、天を見る。 (128) 2021/10/28(Thu) 16:51:20 |
リーパーは、館の協力者の役目を終えた。
誰かを襲う画策をすることもない。
館の魔力によるこの声も、もう届くことはない。
それにリーパーはべつに、キエのことを
特別だともなんとも思っちゃいない。
これは、刹那の繋がりだ。
だから、別れを告げなければ。 ⇒
「ようキエ! まだこれ、聞こえてるか?
いやあ、オマエには世話になったな。
オマエが居なければ、あんな謎は作れなかった」
⇒
「それに何より、オマエには恩が有る。
あの時は、オレが”下”だったんだ。
オレは副人格だった。
棄てられて、なかったことにされて。
認識すらされなくて」
「……だからひとときでも
あいつの躰を奪ってやれたのはスカっとしたぜ!
それに、あのお陰で今みたいに対等になったんだし。
何より、ゲイザーのあの顔! あの悲鳴!
」
「でもオマエやっぱムカつくわ」
「いつだって人を食ったようなツラしてさ。
オレは誰のいいなりにだってなりたくない!」
「そういやオマエ、最初は探偵だって名乗ってたよな。笑える!」
「……じゃあ、待宵館殺人事件はこれでおしまい。
オチは探偵と犯人の結託による完全犯罪だ。
陳腐で、趣味の悪い、最高のミステリー!」
「でも、それは今回だけのこと」
「次回は敵になるな?」
「捕まえてみろよ、インチキ探偵!」
さよならなんて素直な言葉、言ってやらない。
リーパーはリーパーらしく。
最後に行ってやるのは捨て台詞。
もう殺人なんてする気はないのだけれど。
統べる者に歯向かうのが愚かな殺人鬼の最後の矜持だ。
……さて、気に入ってくれただろうか、あなたは。
さあ、ご感想は?
| (a14) 2021/10/28(Thu) 16:59:23 |
| (a15) 2021/10/28(Thu) 17:00:39 |
| (a16) 2021/10/28(Thu) 17:00:51 |
| (a17) 2021/10/28(Thu) 17:01:09 |
キエは人を夢で判断する。どんな夢が実るか、実りそうな場所か。その尺度しか持っていない。
……矢張りキエも、リーパーの事を何ら特別視していない。尤も其れは貴方に限った事ではなく、人間全てに対してだが。
「君達の刻も動き出した様で何よりさ。其れを僕のお陰だと気付けたのも有難いねェ。
此れで君達を食えていれば、文句無しのハッピーエンドだったんだけどなァ?」
乾いた笑みがありありと思い浮かぶ様な声色が届く。
キエの言葉が真意である事は、刹那といえど共犯者と成った貴方なら判る筈だ。
「しかし、だが────次回は敵にも味方にもなってやらないさ。僕ァ舞台をスポットライトの上から見下ろすのが好きなんでね。
もし君が再び舞台に立つ事があれば、僕は何処まででも照らし続けてあげよう」
さよならなんて人間じみた言葉は、考えもしていない。
死が夢を別つまで、キエは人の中に在り続ける。
人が夢に向かって歩き続ける限り、“キエ”で在り続ける事ができる。
「其の時は、きっと
また
」
「陳腐で、趣味の悪い、最高の
ミステリーを見せておくれよ」
「
そう思っていることに、変わりはないんだよな
」
テラは今此処に存在しているつもりでも、
それは“つもり”なだけで、テラの実在は不確定だった。
不透明な君達は、疑いようもなく当然存在しているもので。
影響を及ぼそうと思えば及ぼせるけど、
及ぼそうと思わなかったら及ぼせない。
「
テラは本当に存在しているの?、なんて思うのはおかしくないだろ?
」
こんなに、テラにとって都合の良い、夢みたいなことなんて
何かの奇跡だとかそういったものの類で。
今のこの、見てもらえた聞いてもらえたっていうのが
夜が明けた後もずっと続くだなんて保障はなくって。
この待宵館に、月がこうしてのぼるから。
それは、テラなんかよりもずっと強大な力を持っているものだから。
だからテラも、夢じゃないけど夢を見られていたのさ。
そう思った方が、望む通りにいかなった時の落胆は少なくて済むだろう?
「
テラはそう言うから、テラにとってはそれが事実さ
」
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