【人】 研究機員 フランクル>>87 ー植物園内ー ぐったりと動かないメディウムと、傍らに土に根を張っている男がいる。 おい、あんた!何してるんだよ!! メディウムに駆け寄る。気を失っているみたいだ。けど。 ほんのり肌が暖かくて、僅かに甘い花の香りがする。 表情は全然苦しそうではなくて、むしろ……? そこどけよ!ウキクサ博士に診てもらうから!! キッと傍らの男を睨んでメディウムの細い身体を持ち上げた。 [男がメディウムを心配そうに、愛おしそうに撫でていたのを。 その時の俺は、気付かずにいたんだ。] (102) 2023/11/21(Tue) 3:55:14 |
【人】 研究機員 フランクルー浅い微睡みの中でー ぼんやりとした人影が複数人歩いている。 それらは人間の形をしているが平面的で、緑やピンクや黄色のぼんやりとしたモザイク色をしている。 3次元的に静かに歩いてそれぞれ違うドアに入っていった。 ……ドアは炎に包まれているものもあり、俺は危険だとおもったのに、止めることは出来なかったんだ……。 まるでそこに俺は居ないみたいだった。 (212) 2023/11/22(Wed) 6:01:46 |
【人】 研究機員 フランクル>>143 ー研究所内、直青と。ー 俺は何をこんなに恐れているのだろう? 目の前の彼は特に怒ってはいないようだ。少しの安堵と、何だろう。警戒とも違う、チリチリとしたものを感じる。 これ以上近寄ってはいけない。 力を借りないといけない。 [……身体の中が騒がしい……] きっと敵ではない。そう判断した俺は、お言葉に甘えて床掃除を手伝ってもらった。 俺がどうあるのか?なんて考えたことなかったからさ。 『こう』なる前のことは覚えてないんだ。 少し思い出したような気がしたけど……。 俺が何人かいるんて、おかしな話じゃないか? 俺はこうして、一人で考えて行動してるのにさ……。 (213) 2023/11/22(Wed) 6:39:07 |
【人】 研究機員 フランクル考えたくない、考えてはいけないような。 ずっと目を背けていられるなら、それでいいんじゃないのか……? 俺はハッとして螺子を閉め直す。また漏れだすとこだった。 頭が漏れるのはよくあることなんだ。気にしないでいいよ。 すぐに再生出来るからね。 その度に少し記憶が途切れる気もするけど。 身体は頑丈なんだ。問題ないさ。 ━━好奇心。探求心。 ウキクサ博士から感じるものを、彼、直ちゃんさんからも感じ取った。 彼は恐らく敵ではない。恐れることはないと自分に言い聞かせた。 (214) 2023/11/22(Wed) 6:39:30 |
【人】 研究機員 フランクル>>190 ーある日研究所内にて、メディウムと。ー メディウムに博士に診てもらったら、と言われる。 自分では普段通りなんだけどな。 頬を紅らめて目を反らし、普通だと彼女は言う。 ……もしかして、俺も何か違っているのかな? メディウムがそう言うなら、俺もウキクサ博士に検査してもらってみるよ。 彼女の記憶はきっと大事なものなんだと思う。 彼女の無意識の声。定期検査中に時折顕れるその声を、俺は興味深く聞いていたんだ。 俺にもそんなものがあればいいと、夢想しながら。 (218) 2023/11/22(Wed) 7:07:40 |
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