102 【身内RP】泡沫に消えし夢の随に
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| [ この時がずっと続けばいいのに、と。
小さく詠うのは人の一生を木になぞらえた詩。 芽吹くときと散るときを共にしたいと願う 人々の願いを乗せた詩。 ] (16) 2021/10/23(Sat) 19:34:45 |
[ こんなことなら、恐れずに
もっとはっきりと伝えるべきだったのに。
そう、思っても意識を保つのさえやっとで。
あいたかった、と言葉にしたら
その音が形になりはしないか、などと
じりじりと迫る悪夢を横目に
夢想をしていた時。
瞳に映ったのは夢幻か、それとも―――――。 ]
――――― また、あえた。
[ どちらだったとしても、
掠れた音で、喜びを声にするのです。
]*
[ たしかに、きこえる。
今度ははっきり、詠うような、あの声。
遠ざかりかけた意識を、繋いでくれる。
聞こえた言葉に、己の声と精一杯の笑みを重ねよう。 ]
─── ああ、ユーラ。
また、あえた。
[ 気を抜けば崩れ落ちそうな足を叱咤し、
肉片と血錆がこびりついた剣を情けなくも
杖がわりに地面に刺しては身体を支える。
視界は赤に染まっていて、愛しい姿が
どのように変わっているのかはわからない。
けれど目を閉じれば、ふわふわと風に舞う柔らかな髪と
希少な宝石よりも煌めく葡萄色の瞳が
変わらずありありと思い描けるのだから。 ]
そこの、綺麗な、お姉さん、
そんなとこに立ったまま、迷子ですか……
悪いオトコに、ナンパされますよ……
[ いつかの台詞をなぞって。
ふふ、と微笑って手を伸ばす。
夢なのか、現なのか
ぼんやりと虚なその境界線を探るように
指先が、その人の熱を求めた。
触れられるだろうか。
間に合ったのだろうか。 ]
急いで駆けつける、て言うたのに、
遅なって、ごめんなぁ。
**
| ……永い人生ならなおのこと。 好きな方と一緒に、と思うのは自然ですものね。 [ 人と変わらない時を生きる身では 完全には理解など出来ませんが、 人の一生だって人にとっては永いもの。 完全でなくたって気持ちの共有はできますよね? 殺されかけた、なんて聞けば >>22 まあ、と目を丸くして。 一呼吸遅れてつられたように笑うのです。 ] (25) 2021/10/24(Sun) 16:18:32 |
| [ 片手で覆われる直前に見えた 赤は、瞳の色だけではなくて、頬にも。 >>23 恩人に、そして運命だと思った方に 今こうして逢えた。 喜びが重なったと知れば >>24 頬に赤みが差すのはわたくしの方でした。 ] (26) 2021/10/24(Sun) 16:18:58 |
| ……っ! 同じ、気持ち……運命ですね? [ 願いの詠にあるように、 芽吹くときと散るときまで同じとはいかなくても。 共に風に葉を揺らすことは、出来るでしょうか。 穏やかでしあわせな時間を共に、と願うのは… わがまま、ではないですよね? ] (27) 2021/10/24(Sun) 16:19:47 |
| お逢いできて本当によかった。 巡り合わせに、感謝しなければいけませんね。 ―――――……。 [ 先ほど大丈夫、と言われたばかりなのに。 >>4 それでもすべてを音にすることは躊躇うのです。 慎重に、言葉を選んで生きてきたから、 簡単には、癖が抜けなくて。 ] (28) 2021/10/24(Sun) 16:20:11 |
| そういえば先ほど話していた方とは >>2:0 お知り合い、ですか? [ なんとなく、気になったことを。 誤魔化すように、 聞いてしまうのです。 穏やかに、会話を続けていたかったから。 ] (29) 2021/10/24(Sun) 16:20:34 |
[ 彼の声を聞き間違えるはずはなくて。
近寄りたくて、一歩踏み出せば
ぐらりと視界が歪んで、血を吐き。
身体が鉛のように重く感じます。
髪は血と土に汚れて。
足には痣も見える、
決して綺麗と言えない姿なのに。 ]
――――― あのとき みたい……
[
いつかの台詞すらもう、なぞれない。
それでも、手を伸ばされれば
ふらり、と倒れ込むように。
二人の影が、重なるのです。
あたたかさが、伝わってきます。 ]
おそく、ない……です。
すきなひと
に…… あえて
しあわせ……。
[ あの時に言ったことを証明するように
たどたどしく詠えば、少しは傷を癒せたでしょうか。
出血を止めるくらいは……
もう少し、歩けるくらいには……。
そう永くは生きてこなかったけれど。
こんな時に限ってわたくしは
感情のままに、心のうちを声にするのです。 ]**
( 嗚呼、ユーラ。 )
[ 伸ばした手にたしかな温もり。
いつかとは比べ物にならぬほど辿々しい詠。
いつかとは比べ物にならぬほど気持ちの込められた詠。
すう、と視界が晴れた。 ]
─── ユーラ、
[ 間違いなく彼女のおかげ。
その詠で確かに癒された赤の双眸が、
彼女に残された時間がそう多くはないことを
映した。
]
[ 片方だけになった腕でそっと引き寄せれば、
その身を抱きしめることが出来ただろうか。 ]
運命、やもんな?
[ 背を、髪を、頬を、撫でようと手を動かす。
ギリギリのところでさえ、人を気遣って詠う
強く愛しい温もりを。
エルフェリール様のところまで、間に合うか。
彼女が救われるのなら、
生きてくれるのなら、
それが例え彼女の願いだとしても
己の命などどうでもいいと、心から思った。 ]
ユーラ、ユーラ。
聞こえるか、わかるか……?
いい子やから、聞いてくれるか、
創造主様のとこまで、がんばれるか───?
[ 囁いて、答えを待って。 ]
……独りで生きる人生は味気ないもの。
おれ、は、ふたりがいい、けど、な。
─── ほんま、ごめんなぁ、
[ 届くかどうかはわからないけれど。
大切なことは、はっきりと、言葉に乗せた。
それだけで、もう、充分
俺は幸せだと思った。
あとは、彼女が。
ジリジリと鳴り響く、嫌な音に
全て飲み込まれてしまう前に、
最期に願うことは、
愛しい人の幸せでしかなかった。 ]
**
| [ 変えた話題にもすぐに応じてくださる彼は >>35 飲み込んだ言葉が何か、知っていたのでしょうか。 ……どちらでも同じでしょうか。 言葉にすることに、意味があるのですから。 言葉の力を操るからこそ、 声にして伝えることの大切さは 痛いほどわかっていた、はずなのに。 ] (41) 2021/10/25(Mon) 17:18:41 |
| そうだったのですね。 いい匂いがしているな、と思っていたんです。 [ ステーキを焼く能力、と聞いて 興味がある、という目で見たら 追加注文を頼んでもらえて。 >>36 店主の方にも彼にもお礼を言うのです。 腕がいいという言葉通り 焼き加減もちょうどよく 美味しいですね、と頬を緩ませながら 食べていました。 ] (42) 2021/10/25(Mon) 17:19:08 |
| [ 創造主様に会いたいと言っていたことを 思い出すのと同時くらいだったでしょうか。 逢瀬の終わりを告げる言葉が聞こえます。 名残惜しくて引き止めたいと思って それでも、邪魔をしてはいけないとも 思ったわたくしは、楽しかったです、と。 別れに繋げる言葉を口にして。 それでも何か言い淀む様子の彼を 急かすわけもなく、言葉を待っていたら… ] ええ、勿論。 また是非、お逢いしたいです。 [ 約束できました。 気まぐれじゃなくて、偶然でもない 運命の人との再会を。 ] (43) 2021/10/25(Mon) 17:19:48 |
[ 意識が時々飛びそうな、
限界に近い状態でも、気持ちが乗った詠は
確かに効力を発揮したみたいです。
癒せたことを辛うじて確認は出来ましたから
よかった……
と小さく呟きました。 ]
[ 抱きしめられて、彼のぬくもりを感じて
あぁ、優しいな、こんな時まで、
と思うのです。
運命、と聞いてもただ黙ってうなずいて。
もう十分です。
さいごに会えたから。
もう、後悔も何もなくて。
わたくしのことなど打ち捨てて
このままあなただけでも逃げて欲しいと
彼の気遣いを無碍にするようなことだけが
頭の中をめぐっていました。 ]
―――――……。
……ごめんな さい、 もう、……
[ がんばれない、と口にした後。 ]
いきて、おねがい……。
わたくしは……、
もう、いいから
[ 考えていることが同じだと分かってしまっても
わたくしは譲りたくありませんでした。
連れて行ってもらうまでに
二人倒れることになる可能性だって
確かにあって、それを思えば
もう動けない自分よりも…と思うのは。
我儘、でしょうか。 ]
[ 魔族のあなたには耐性が人よりあって。
こんなちからに左右されなかったとしても。
大切な人に想いと願いを伝えられたから。
それだけで満足でした。
意識をどうにか保とうとしつつ
身動きできないわたくしは
あなたの決断に、
身を委ねるしか出来ません。 ]**
| [ 先ほど誰かから視線を貰ったような気がして。 >>18 会話の合間に広場を見てみれば 創造主様の姿を瞳に映します。 空へと送り出される花弁は 祝福を贈られたかのよう。 創造主様の優しさが空へ広がるのを ほんの少し間、見ていました。 ] (46) 2021/10/25(Mon) 21:47:54 |
| [ 運命の人と別れて、夜空に星が散る頃。 エルフェリール様の言葉によって >>30 祭りは終わりを告げます。 降り注ぐ光を、目を細めて暫し見上げた後。 夢のように幸せな日常へと戻るのです。 ] (47) 2021/10/25(Mon) 21:48:41 |
| (48) 2021/10/25(Mon) 21:49:06 |
私の、
愛
しい……――ストル、
どうか……生きて、繋いで……いって、くれ
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