113 【身内】頽廃のヨルムガンド【R18G】
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「なんか昨日今日で三人くらいの相手と踊った夢見たにゃ」
「……疲れてるんじゃないか?」
これは結構なマジトーン。
「ともあれ野良猫は上手くやったらしい。
俺は急ぎ突き出すような輩は見付けてはいない。
なら、次はホドの番か」
「……」
「彼女は」
「……そう。そうかもしれません。
そうだったのかも、しれませんが」
「……迷惑になる事なんて」
深く息を吐いた。
「…………疲れではない。
私も似たような夢を見た。こんな偶然ありはしない。
精神干渉の類か何かなら厄介だが、
今の所意味不明な記憶が流れただけで問題はない。
とは言え警戒しておいて損はないだろう。
そちらも気をつけろよ、野良猫。
無論、今日は私が動くさ。特に相手も変える気はない。
が、状況が変われば他にする可能性だってある。
その辺りはまた改めて連絡する」
| >>2:@18 フェリックス 「…………酒が、か」 周囲の酔客を意に介さず、貴方の言葉だけを聞き入れる。 ならばエドゥアルトの友は得物といったところだろうか。 「味の、すきも、きらいもない。 貴方がすきなものをすすめてくれていい」 そう、なんでもいい。 青年はすすめられたものを文句ひとつなく飲むのだろう。 「……かに……今か? この酒場にあるのならいいが……」 (18) 2021/12/10(Fri) 22:03:08 |
「…………」
ス……と視線を逸らして見えないもの…
つまり言ってしまえば
二人のMNDの値
を見る動き。
それか、フェレンゲルシュターデン現象。
その後に、なるほど。みたいな顔をした。
まあその場合自分もあまり他人事ではないのだが。
「…まあ、精神干渉なら多少は理解がある。
万が一の際は…少々荒療治にはなるが、どうにかできるだろう
とはいえ何事も万が一が無いに越した事は無い。
あんた達に言う事でもないだろうが…気は抜くなよ」
| 「……………そうか………」
唐突。目を伏せたまま無意識にひとつ、つぶやく。誰にともなく。
エドゥアルトは、二度目の御布令がでても、いつもどおりのまま。人が出入りするドアの音、足音に耳を澄ませていた。
「花のにおいがする……」 (22) 2021/12/10(Fri) 22:32:17 |
貴方の声を聞き、静かにうなずく。
「……おれは………彼が、平等とやらを望んでいるのか」
「すこし、気になった」
「―――望んでいて、もらわないと」
望むというより乞うような言葉。
「彼女達は、なんのために」
| >>@7 フェリックス 「なるほど、……よくわかった。 貴方が酒好きというのは」 先の周囲の反応の意味を少し理解する。 ヒト、と聞いてほんのわずかに眉間を寄せたが "これだ"と言わんばかりに得物を上げて示す。 「──家族。きっと、そのようなものだ」 この猟銃の名はファミリア。 好き嫌いを確かめるとならば、酒が注がれたふたつのグラスを 見つめて、交互にその香りだけを確かめる。 飲まずとも、匂いや度のつよいものに、やや顔をしかめ、つよすぎるならば、おそらくそれだけで"酔う"。 「…………食えと、言うならば」 対して、仏頂面。 嫌か、嫌ではないといえば嫌そうには見えない。 多少の、好奇心くらいはあるのだろう。 (30) 2021/12/11(Sat) 1:45:47 |
「……そう、だな」
番犬にも思うことくらいはあるようすだが
うまく言語として変換できずにいた。
しかし今優先しているのは、人の──貴方の役に立つこと。
番犬は今後もそのために動くのだろう。
"貴方が貴方に、自身の望みをゆるせるようになって欲しい"
回想。うまく受けとれずにいるままの。
番犬は人の役に立ちたい、貴方の望みが自分の望みだ。
……それでじゅうぶんでは、ないだろうか。
「……ヘル。なにか、」
命令はあるかという言葉は飲み込まれる。
「……………………。
あとで……………チキンでも食うか?」
さいごに、突拍子もない言葉が出た。
他に気の利いた言葉を引き出せなかったともいう。
「はい」
飲まれた言葉。暫しの沈黙。
そうして貴方が発した言葉に、頬を緩めた。
「……はい。食べましょう、ガルム。
おいしい物は良いものです。
誰かと共に食べられるのなら、さらに良いものになる」
貴方がヘルの言葉を考えて、提案をしてくれた。
それを嬉しく感じた。
「……………………
…………………。」
おとずれるみょうな間は、思考している証拠だ。
その端に安堵したような吐息が漏れた。
「…………では。
おれが、うまいものを……
捕まえて来る
」
おいしいものが良い。ならば素材からとでも言いたいのか
何かが、根本的にずれているが、それはまぎれもなく、善意のつもりであった。
| 「…………何か、めぼしい依頼は? ……魔物退治で、いいのだが…… 食えるヤツとか…… 」 エドゥアルトが定位置でただ突っ立っている以外にしていることといえば、飯と、寝る以外には依頼を探すことくらいだった。自身の身になにか起きない限り、それは変わらない。 今日のご飯を決めるのは苦労するが、依頼はできることが限られているから、さほど悩みはしない。さほどだ。 「ああ……それと──人を探している。 今日は、見なかっただろうか……」 そうして、しばらくしていた会話も終え 外へ出掛けていくのだろう。 (36) 2021/12/11(Sat) 14:00:40 |
「
捕まえて来る
」
思わず復唱。今から?どこで?なにを?
間違いなくこれはガルムの善意だ。眩しいほど純度100%。
そして、ヘルはガルムの狩りの腕前を一切疑っていない。捕まえて来ると言うからには、捕まえてくるのだろう。
しかし、いったい何を?どれがうまいのか狩場で迷い始めはしないか?そもそも、どこで調理するつもりなのだろう?
「…………」
熟考。
「
では、調理場を探しておきます
」
善意には善意を返す。
ずれを指摘するどころかそのまま突っ走り始めたふたりの明日はどっちだ。
「ああ、捕まえてくる。だから……待っていてほしい
……、では……調理場は、たのむ……」
あなたにも協力を頼むほどには、間違いなく、本気だった。
上手いチキンの素材である何かを、狩ってくる。
そう宣言したからには遂げて見せる。
無事に、美味しい明日がやってくるといい。
「…………それで、次は誰を、」
小銃を抱えなおす。ひとまず美味しい食事の話はさておき
できること、やるべきことを、遂行する。
「……ミズチ」
ぽつりと呟いた。自分で決めたというよりは
突然脳内に振って来たような。以前と同じ様式でそうするようだ。
貴方が美味いチキンの素材として魔物も視野に入れているとは露知らず、これは調理場……必要なら調理してくれる人も探しておくだろう。
美味しいならば
「わかりました。私は……」
暫し、悩むように間を置いて口を開く。
「今日は、彼の役者を調べてみます」
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