【人】 蕃神 雷恩[かつてのはなし。 旧人類の植物学者はこんな研究結果を残している。 「植物には人間の感情を受信し、それを反映し 己の糧とすることができる。」 植物学者だけではなく、観葉植物を育てていた旧人類が 「毎日話しかければ花がきれいに咲いた」 「歌を歌うとその時間に開花するようになった」 などと電子の掲示板に書き込まれた事例は多岐に渡る。 ―― 人と植物とをかけ合わせ、新人類としたのは その事例などを鑑みた「親」達がいたからではないか ―― 等々、思案することはある。 己や桜花が生まれた理由というのがそれを根拠とするのなら。 成功作はきっと、情の豊かな、桜花なのだろう。 客観的にみて、そうであると思っている。] (230) 2023/11/22(Wed) 12:50:04 |
【人】 蕃神 雷恩 もう、触れなくて いいよ。 「――『祓』はもう、不要だ。」 [それを羅生に告げたのは。多分彼が。 桜花に向けるような笑みを”浮かべられなくなってから” 植物は、自身に向けられたものを受け止める。 それが正であれ、負であれ。 相手が自覚していようがいまいが、それを、受け止めて。 考え抜いた結果が。その発言だ。 距離を置かれる前に。自分からおいてしまおう。 そうすればこれは自我の芽生えのプロセスと処理される。 お前が、”不具合”を起こしたのではないのだよ。 己が植物に偏っていることは自覚している。 最初に産み出されるということは、 模範となるものがないということである。 どれが正解なのかはわからない。からこそ。 己は直青の質問>>0:149に「言語化できない」と返す。 ――失望を恐れている。 廃棄を恐れても、いる。 だがその恐れすら間違いであったなら。 ゆっくり、思索し根を張りながら「宿題」を考えている様は 遠目から見ても。はたまた近くから見ても。 ただの、植物たらしめているようにしか、見えないだろう>>228] (231) 2023/11/22(Wed) 12:52:07 |
【人】 蕃神 雷恩 栗鼠。 ……を、知っているか。 散歩をしている、際に。それが見れたら、良いな。 今度は君から、エスコートしてくれるかい?麗しい貴女。 [散歩の誘いに承諾を呈し。 はて、誰かと散歩をするというのはどうやってするのだろう。 大体、根を張るか1人で行動しているか。話しかけられて応じて。 或いは直青にメンタルケアをしてもらっているかの生活なもので。 連れ立ち、ただ歩くということをどう実行に移せばよいのか。 悩んでいる様は、かなり珍しい光景である。] (233) 2023/11/22(Wed) 12:53:19 |
蕃神 雷恩は、メモを貼った。 (a59) 2023/11/22(Wed) 12:56:39 |
【人】 蕃神 雷恩― 植物園にて>>243 ― ……なるほど、「メディウム」。 「貴女」も、「彼女」も同じなのだね。 ―― 一方だけ呼ぶのは、誠実でない気がした、から。 なら、次からそう呼ぼう。 興味。というものはあまり抱いたことはないな。 桜花、ええと。新人類の片割れや、直青らから情報を得て 多少知ってみようかと思うことはあるが。 大体は知って、満足してそれ以上に発展しないともいう。 でも。――…… [そこで思い出した栗鼠の話をすれば、 どうやら「彼女」は栗鼠の生息地域を知っているらしい。 ならば、彼女の案内に任せよう。と張った根を一旦、体の中にしまい込む。] (245) 2023/11/22(Wed) 20:49:08 |
【人】 蕃神 雷恩 ――そういってくれるのかい? 貴女は、とても甘やかすのが上手なのだね。 ……。 [差し伸べられた手が、己の手を握る。 その手は多分。直青や桜花らとは違う。小さいけれど しっかりと彼女の血潮を。貴女の息吹を感じるものだ。 少しだけ躊躇って、握り返す。] 「メディウム」は。 ――興味があるものは、あるのか? [道中。相手に尋ねられたことを思い出し。 自分もまた、「知りたがる」。 興味をついぞ抱くことの稀な己が不思議な、ことに。*] (246) 2023/11/22(Wed) 20:49:32 |
蕃神 雷恩は、メモを貼った。 (a64) 2023/11/22(Wed) 20:51:13 |
【人】 蕃神 雷恩― 散策中の緋雁を発見し ― [自分は、大体植物園のあちらこちらで根を張っている。 あちらこちらなのは、契約の際に>>0:93 都度異なる地点で、と釘を刺されたからである。 ――そんな折に散策する彼に逢ったのは。 契約を律義に守り、根を張る拠点を探していた時だろう。 植物の茂る合間に、赤い色を見た。>>248] 緋雁。 [珍しく、名を呼ぶ。 桜花と違い感情に乏しい己は。大抵自分から行動することは珍しい。 名を紡いで、他者に呼びかけることも。 浮草研究所での代表者という単語に反応した時より 時折見られる自主性の発露ととられるか ただの、名を零しただけととられるかはさておいて。] (249) 2023/11/22(Wed) 21:52:48 |
【人】 蕃神 雷恩[相手が気づくかどうかは知らねども。 自分はというと、名を呼んだことに少しだけ 少しだけ、 自身の行動に驚いている最中だったりも、する。*] (250) 2023/11/22(Wed) 21:53:03 |
蕃神 雷恩は、メモを貼った。 (a66) 2023/11/22(Wed) 21:57:50 |
【人】 蕃神 雷恩― 植物園:緋雁と ― [動揺を何とか沈めつつも 自分を探していた。という言葉に目を瞬かせた。>>251 何か用事があったのだろうか。 メンタルケアで自分に不具合でも。 などと、希薄な表情の下で目まぐるしく思案している。 ――中で。 用事はないが、と。 此方の声に反応し、話を暫くしていないからと 彼の言葉を、思索の中で咀嚼して。 彼を呼んでからの、わずかな合間は何だったのだろう。 聞きたいのに、躊躇ってしまう。 歩み寄る彼を見て、土に根差していた根をしまい込む。] そういえば、そうだな。 ……緋雁は、その。調子のほうは大丈夫か? 此処は、酸素が多い気がする。 俺たちは生きやすい。とは、思うけれど。 [アンドロイドにとっては、高濃度の酸素は大丈夫なのだろうかと まず、気になったのはそこである。] (255) 2023/11/22(Wed) 22:36:35 |
【人】 蕃神 雷恩[と、”最初に”質問をしたこともきっと、変化なのだろう。 以前ならきっと、彼の問いや話に 傾聴や、相槌や、答えを返していたものだから。 ――問いかけのあと いつも彼方から話しかけてくれる、彼は 何か己に聞きたいこと、話したい事はあるのだろうかと じっと、凪いだ目で彼を見ている。*] (256) 2023/11/22(Wed) 22:36:45 |
【人】 蕃神 雷恩― 植物園:メディウムと ― ……。 ――「君」はそう、「思いたい」のか。 [それでも、貴女と彼女は「メディウム」である。と 君の声も、貴女の声も「聞こえる」己は思う。 ただ、頑なにそれを否定する「メディウム」に 否定だけを与えることは、良い影響を与えないだろう。 と判断するからこそ。その考えを肯定はせずとも。 理解を、示す。 ――それでも、「メディウム」がどんな意図をもっているかを 聞こえるからこそ。 それが故意ではないのを理解しているからこそ。 此方も何とも言えない、言語化未満の感情を覚えるのかもしれない。] (257) 2023/11/22(Wed) 22:52:36 |
【人】 蕃神 雷恩 ――甘やかすんだね。 わかったよ。自分からの行動というのは慣れないが。 [それでも、望みを叶えたらどのような色を見せるのか。 というのは気になった。 貴女も、彼女も――「メディウム」が。 手を繋ぎ、己の自我の希薄さを聞く間。 無言の彼女は一体何を思っていたのか。 沈黙。 のちに、言葉は落ちる>>254] 強く感情を覚えないようにしているのか。 それは、どうしてだ? ――……命のことを知ることが。 桜花なども、興味を示していたから。命に触れて 知るというのは、そういった欲求を芽生えさせるのかもしれないね。 [それはとても「人」らしい。 ――時折響く「彼女」の声に。 自分に興味を得ているのだと囁く君の植物の部分に。 そして植物だけではなく、こちらの声にこたえようとする「君」に もっと何か返せたらいいのにと、思う感情の萌芽を、俺はいまだ自覚していない。*] (258) 2023/11/22(Wed) 22:53:08 |
【人】 蕃神 雷恩― いつかの植物園:桜花と ― [桜花が近くに来れば、わかる。 空気が澄むから。或いは君の纏う淡い光が、 散って、映える姿が教えてくれるから。 ――いや、それ以前に。 気配が教えてくれる。のだと思う。 彼が陽を纏い、仄かに光り。 そして「植物の空間」に溶けゆくような様子を。 俺は常のように。根を張って感じていた。 見ていたというよりも、感じているという表現の方が近い。 彼が纏い、溶けさす光を孕んだ空気は よりこの場所を心地よく感じさせるもの。 彼の言葉に、目をあけてそちらの方へと視線をやる。>>261] ……。 [常ならば。俺は頷くに留めるだけ。 光合成を終えた桜花は腰を上げ 僅かの合間、見降ろして微笑んでいる。 自分はそういった表情はほぼ、見せられない。] (262) 2023/11/22(Wed) 23:21:20 |
【人】 蕃神 雷恩 ――桜花。 お前は、ここにきて。苦しかったか? [ 俺「は」 ここに来てよかった。 ――「桜花」は?] 俺はな。 お前が辛かったい、嫌だったら。 よくなかったのだと、思うよ。 [無意識に。手を伸ばして。 ――やはりまだ、触れられない。あの幼子の躯のように。 望まれる君によくないのなら、それを肯定してはいけないのだと。 少しずつ、根を張るように育った情緒が 胸中で語っていた。*] (263) 2023/11/22(Wed) 23:22:08 |
(a71) 2023/11/22(Wed) 23:57:06 |
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