162 【身内】奇矯の森【R18G】
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| がさごそ。少女は今日も箒を持って掃除をしていた。
あ、と気づいて小石をちりとりへと拾い、そのときに悲鳴を聞いた。 その悲鳴が誰のものかはあまり聞き馴染みがなかった。ここに来て数ヶ月、こんな悲鳴というものをまだ聞いたことがないからだ。
ぱたぱたとそちらへ急ぐ。もしかしたら出番かもしれないからだ。たとえば、虫等を代わりに仕留めてあげるとか。
そうして先にいる先輩たちの後ろまでたどり着いた。慣れない匂いがする。
「ん」 鼻の代わりにバケツを押さえた。 (10) 2022/07/17(Sun) 23:57:08 |
| >>12 クローディオ 「…………んん」 止められるように立ちふさがられたのをすり抜ける、ほどいたずらっ子ではない。ただ、バケツの頭が骨の頭を見上げるだけだ。 「う」 でも、皆の雰囲気が異様なのは感じている。いつもの平穏な空気がちっとも感じられない。だからこの匂いにちょっとだけ声を出しただけ、大人しく突っ立って。自分に何を言うのかを待っている。 (15) 2022/07/18(Mon) 0:28:49 |
「ベリ兄」
これはワルゴを見つける前。君の部屋の前あたりか、秘密の会話。
「時間ないから短く言うね。
アベルもう見つかっちゃった。
ユーが混乱してる。バレないように頭の中のこと声にしないように気をつけて。
大広間に来て。集まり終わった後、また話そう」
この後会っても、ノルは何事もなかったかのように接するだろう。
この会話がなければアベルのことは強盗でも入ったのだ、と思えるほどに。
| >>19 クローディオ 「うん」 素直に応じる。ほうきを持ってない手を繋いで、大広間へと歩いていく ……でも、手を引かれるとき、ちらっと覗いて見た。バケツ越しだからはっきりとはみえないけど、この、慣れていないけど知らないわけではない匂いの元が自分を拾ったその大人だということを、なんとなくわかったのだ。 それでも手を惹かれるまま、声もあげずにその場を離れた。 (31) 2022/07/18(Mon) 1:30:40 |
| モノオキは、集まってきた人に少しづつバケツを向けて、それからうつむきながら手を引かれていった。 (a13) 2022/07/18(Mon) 1:35:25 |
「……うん。」
帰ってきたのは、短い返事だけ。
きっとあとで、大広間に現れる
| 「う。」
モノオキは第一発見者でもないし、何かを見たわけではない。 バケツの姿のまま広間で静かに座っている。バケツはやや下に傾いたまま、恐らく皆を見るために少し動いている。
『誰かがやった』という意味合いの言葉にも、何も答えなかった。
でも、言葉ができないからと言って理解できないわけではない。 すこし不安げに誰かに手を伸ばそうとして、諦めて自分の服の裾を掴んだ。 (48) 2022/07/18(Mon) 19:26:20 |
| >>52 ノル 「んん。んふふ」 カタと頷いて、撫でられることに嬉しそうに笑う。やっぱり、手を伸ばして手繋ぎで帰りたいようで、ぱっと手を伸ばす。 いつもの調子に戻ったように。それを維持したいとのように。 >>44 タンジー 「んん。」 ほうきを背中に背負って、同じく声をかけられたタンジーにも手を伸ばす。手をつなぎたいのだ。 (55) 2022/07/18(Mon) 22:33:17 |
(ベリ兄)
(どこ?)
二人を送り届けて、一人の時間を作ってから。
屋敷の中をひっそり、歩いて探す。
この屋敷の中に侵入者なんかいない。危険はないから警戒する必要もない。
君もきっと一人になる時間があるはず。
話をしないと。
屋敷を見回った後、青年は。
廊下の片隅、依然使った部屋の近くで漂っていた。
きっと今日は皆、部屋から出てこない。
だからこそ、人気のない廊下は安全圏だった。
「……ノル。」
気配に気づけば、名を呼ぶ。
今この時、出歩けるような人はきっと、貴方しかいない。
「ふふ……へへへ、ベリ兄!やっと二人で話せるね」
さっきまで、にこにこできる雰囲気でなかったからできなかったけど。
君の姿を見つければ笑って。
中で話そ、と部屋へと手を引く。
「あのね、ごめん。もうちょっと事故っぽくしようとしたのに、一回じゃ死んでくれなかったから、あんなになっちゃった。
でも僕一人でもちゃんと殺せた。から、お父さんからはもう邪魔ないから、大丈夫」
どうかな。これで君の心配は一つくらい減ったかな?
ノルはこれまで、アベルのことを『お父さん』と呼んだことはなかった。
「でも……」
一旦、君を見上げて言葉を切る。
この先、どうするのが一番か。君が分かっていないなら、しっかり伝えなければいけない。それを考えている。
| >>59 ユングフラウ 深夜。おんなじようなことをしようとした子供が、ボロボロのモップを持って現れる。人が死んでいるのにお構いなしに。 「う、ユん……あー」〔人だ。〕 言葉をうまく言い表せない代わりに、ノイズとなってあなたに伝わる。 (60) 2022/07/19(Tue) 9:02:52 |
「うん……ノル、たくさん頑張ったな。
辛くなかった?ありがとう、偉いよ君は……。」
引き寄せられるままに部屋に入り、
そうして、実行してくれた君を労うように
手を伸ばしてその頭を撫でる。
「おとう…………あぁ、アベルの、こと?
うん……これで、売られることはなくなるかな……」
呼び方に僅かな違和感を覚えながら、しかし安堵したように息をつく。
売られ見せ物にされる、という最悪の事態からは遠のいた。
……遠のいた、けど…………。
「……皆、疑心暗鬼になってたな。あれじゃあ、
アベルが悪いやつだって言っても、信じてはもらえないだろうな……」
眉を下げて、先程の光景を思い出す。
なかでも、犯人が子供たちの中にいる、と言っていた子達を思い浮かべて……
「……このまま、周りを疑う空気になったら、大変だと思うんだ。
だから……その子たちとは、ちゃんと話し合おうかなって思うんだけど……」
話せばわかってくれるはずだから、と語る兄の姿は、随分甘く見えるだろう。
ただ、話し合いが上手くいかなかった末に、
逆上されて抵抗するうちに、殺してしまったのだといえば。
この甘い兄は納得してしまうようにも思う。
最初から殺すつもりで話をするより、軽い罪悪感を抱えるだけで済むはずだ。
「うん。大丈夫。何にも」
いつもより積極的に頭を近づけて、嬉しそうな様子で撫でられている。
「……ダメだよ。僕はお父さんのこと話さないほうがいいと思う。……けど」
兄にとっては多分、まだ引き返せる段階なのかな、と考える。
話し合っていいことが起こると思ってる。
一つも良いこと、あるわけない。
疑う空気になっても……何が悪いんだろう。もっと最悪のことがあるのに。
そうだ、後で仲直りすればいいんだし。
「フィーと話、してみていい?
なんとなく、大人だし。それでまだみんなには内緒にして……話し終わったらみんなへの説明、考えよ。
……こっそり説明しにくくなるから、僕たち疑われないようにしようよ。クロが怪しいって言って、クロ、疑われて貰おう?
それで、その次はクロに説明して、謝ったらクロだったら分かってくれるよ」
つまり、濡れ衣を着せるということだ。
話し合いで解決すると思ってるんだよね?なら、後で謝って解決って思ってくれないかな。
……本当に怒っている子がいたら、僕が一人ずつやるより、早く終わらせられるかもしれない。
僕がやったんじゃなくて、他の誰かがやってて、僕は何も知らなかったら……って考えたら不思議じゃない。
頭を撫でて、それだけが今君にできる兄らしい事。
「駄目……かな。だって、悪いのはアベルなのに……」
なのに、他の子達が互いを疑うようになってしまったら。
今までの仲良しな家族が、無くなってしまうではないかと。
既にそんなものなくなっているという事実から、目を逸らしている。
君の話を聞く。
一人ずつ説明は、良いと思う。
きっと話せばわかってくれる、そう信じてる。
……クロを犯人に仕立て上げるのは。
兄は、眉を下げたけれど。
「……皆に説明するため、だもんな。
俺達が疑われたら、説明しても信じてもらえないもんな。」
言い聞かせる。
皆で幸せになるために、ほんの少しだけ疑われてもらうだけ。
まさか、疑いのかかった人を。
どうにかするような人なんて、いるわけない。
「…うん、それでいこう。」
君の言葉を肯定するように、頷いた。
いつもはもう少し自分で考える兄も、今は。
君に実行させてしまったという負い目もあって、言葉の真意を疑う事はなかった。
「クロだったら分かってくれるよ……ありがと。
ねぇ、ゆっくり二人で話せる時間、うまくできなかったらここに手紙置いておくね」
分かってくれないほうがいい。クロが素っ気ないのは雰囲気だけだから……本当のこと、僕たちに先がないこと、知ったらきっとちゃんと悲しい。
手紙は、もしものときの保険でもある。
「今日も一緒に寝ていい?」
ついでに作戦に関係ないお願いも。
「うん……クロなら………クロ、なら………」
「……ん、手紙、いいね。
俺、誰かのお世話をしてる事も多いから、
二人になれない時もあるだろうし。」
「……ふふ、甘えん坊だな、ノルは。
良いよ、俺も、ノルと一緒に寝たい。」
今日もしっかり抱きしめてくれる?なんて。
最後の顔だけが、心からの笑顔だった。
/*
お客様〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!
ああお話はしたものの、やはり決心がつかず、
初日の投票は自分にしてしまう……というロールがやりたいんですの…
でも、そのせいで釣られて不利になるかもしれないので、
それはちょっとという事であれば上手く言いくるめられて
クロ様に投票したことにいたしますわ!
どうかしら!
「やった。もちろんだよ」
前みたいにちゃんと掴まえておくよ、と、さっきまでの話なんて嘘みたいに。
いつも通りに笑い返して、またみんなの集まる場所へ行くだろう。
/*
いいわよ!
一体誰に票が集まるのかまったく読めないけど……2人ほど声をかけてクロへの疑惑、深めますわ!
ここでハグベリーだけになったら覚悟なさそうなのだけがわたくし心配なのですわ〜死んでも覚悟支援しますわ!
もしノルが処刑されちゃったら後から手紙の形でハグベリーの背中を押しまくりますわ!皆殺しの覚悟させたいですわ〜〜〜!
/*
ありがとうございますわ〜〜〜〜〜!!!
もし一人残されたら……私……頑張りますわ!
色々お世話してもらい本当に感謝いたしますわ……!
絶対皆殺しにしますわ!!!!!!!!!!!!!!!
| >>63 ユングフラウ 「うん」 〔▙ ▜▓うん。〕 子供は静かに気を使うあなたを見上げ、お掃除に頷く。あなたは、モノがほぼ唯一の、自由に言葉を交わせる相手でもある。だから声の返事は短く、その代わりできるだけノイズに乗せて。偶に言いたくないことまで流してしまうけれど。 「うふふ」 〔知ってる。〕〔▙ ▜▓▗_ 気を使わなないで、モノオキはもっともっと知ってる。死体はもう動かないし、どんどん腐っていくんだ。〕 子供は一つも動揺せず、冷静にうなずいて見せる。バケツの中の顔はわからない。ただ、手を引かれるがままに主の前に立つ。 〔いやだなあ、いやだ。どうして壊れてしまったんだろう主。モノオキは主に聞けないけれど。〕 ノイズに乗せる彼女は饒舌に、冷静なノイズでそう伝えるか、漏らすだろう。 「……。」 〔▙ ▜▓▗_ 壊れて欲しくなかったのに。モノオキは主も、この生活も綺麗におもっていたのに。〕 そう更にノイズに流しながら、ためらうこと無く赤いシーツ越しに小さい手で死んだ主の肩を撫で、なぞり、そして存在しない頭を撫でる。いつも皆に、主にしてもらっているように。 そうして首を振った。 (64) 2022/07/19(Tue) 23:44:23 |
| >>65 ユングフラウ 〔▙ ▜▓▗_いいよ。モノオキが知っていることを、教えてないから。〕 〔▙ ▜▓▗_あったんだ、初めてじゃないんだ……あ。これは別に言わなくていい〕 首を振りながらバケツの口がある辺りを抑えて答える。多少必要ない返事までしてしまうけど、テレパシーは慣れ始めたものだ。 〔▙ ▜▓▗_埋めるのは嫌い……でもモノオキはいい方法思いつかない。ごめんね主、生きてないから、モノオキは何もできない〕 〔▙ ▜▓▗_壊さないようにモノオキも頑張る。みんな壊れないようにしたい。主には言えなかったけど。〕 モノオキは冷静に、冷静そうに、あなたにノイズを伝えきった。でもそのノイズの声がわかるのは、この館の中であなたしかいない。 (66) 2022/07/20(Wed) 2:01:33 |
| >>67 ユングフラウ 〔▙ ▜▓▗_うん。寝る。明日が来てもいい方法をモノオキも試す……頑張るから。あ、掃除……ユングフラウがしてくれたならモノオキはいいのか〕 掃除を思い出しつつも押されるままに、その日を一日終えただろう。 /*時間軸前後して申し訳ございませんでした (68) 2022/07/20(Wed) 13:41:34 |
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