人狼物語 三日月国


82 【身内】裏切りと駆け引きのカッサンドラ【R18G】

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正気にお戻りになってお嬢様、曲がりなりにも
平日昼にレスポンスがある時点でかなりの企業努力ですわ…
本当に心身の健康を大事になさってね
健全な不健全は健全な心身から繰り出されるものですわ。

ともあれ連絡は了解しましてよ。
今夜の襲撃はテンガンに10割ベットでいきましょうか。

「────勤務態度の問題ですよ、バーナードさん」

靴底が静かに床を叩く──或いは絶望の足音。
白蛇は次の"仕事"への布石を打ち、一度観賞室へと戻ってきた。
自身が手引きをした者の、その顛末を確かめに。

「そのような従業員を『お客様』の前には出せません
それとも、いつまでも飽きもせず『研修』を受けるつもりですか?
お望みとあらば、僕は止めませんが」

「……。ふうん?」

商人の乱れた着衣の隙間から覗く何かの残滓。
一度、減らず口を叩く男二人を交互に見やり……記憶の中にある光景を手繰り寄せる。

薬を用意したシアター。たしかあの時、この二人は──。

「……ねえスロウス、グラトニー。"研修"さ、たまには私たちではなく新人自身にやらせるっていうのはどう?
ほら、仕事もゲームも口で説明するより実際にやってみた方が覚えるじゃない?」

ペストマスクの下から発せられる声は、どこか弾んでいて。

「多くをあなた達に望むのは僕等ではない。
僕が望む事と言えば、あなた達が賢明である事くらいのものです。
…ほら、どうぞご自身の耳で要望を聞いて
応えるべき『お客様』から目を背けないでください」

冷たく無感動な虹彩が見下すようにも見下ろして、
責任を転嫁しようとする姑息な問いを突き放す。

「より適任者が居るのであれば、この席を譲る事も
『スロウス』としては吝かではありませんが。
けれど、僕はこの役を求められてここに居る。
あなたに求められているのは"そちら"側のようですよ。」

堕ちた者らの反抗を淡々と受け流して、
『共犯者』の言葉に仮面越しに目を細めた。

「……"研修"の内容に関しては、あなた達に一任します
あなた達が良いと判断した事ならば、僕に異存はありません」

怠惰な白蛇は唆すばかりだ。
あなた達がより強く反抗すれば、その限りではないが。
この場所に、あなた達を救い上げるものは一つとして無い。

「金と狂気と血と肉に狂った獣をもてなすのが、
それが今のあなた達の役目ですよ。


白蛇が崩れ落ちた白髪の男に歩み寄る。
硬い革靴の爪先がその腹を蹴って転がし、
潔癖な白の手袋に覆われた手が顔を上げさせた。
もう一人の男がようく見えるように。

「それでも言葉が聞けないというのなら仕方ありません。
今、この場限りはこの『スロウス』が教えて差し上げましょう」

──あの諜報員をあなたの思い付く限りの手段で甚振りなさい。

それが『お客様』の望む余興です。
そして、演目を滞りなく進める為
あなたには彼に関する資料を差し上げます。
あなたはそれに沿っても、異なるアプローチを試しても構わない
もちろん、それらは効果的なものでなければなりませんが。」

"怠惰"が徐に片手を上げ、
やって来た仮面の従業員から何かを受け取る。
そのままそれを男の方へ差し出して、手を放した。

従業員バーナード・フェデラー
に関する
全ての事が詳らかに記された資料が、
無造作に武器商人の眼前へと散らばった。

ペストマスクの仮面の下で唇が弧の形に歪んでいく。
共犯者は職務に忠実な"怠惰"が淡々と進行を始めるのを仄かに嗤いながら見守っていた。

「……いいね。スロウス、グラトニーと一緒に"研修"の進行をお願いするね。
私はもしかしたらちょっと別の仕事で抜けるかもしれないから」

今日の立ち位置は観客だ。引き摺り出された哀れな演者を、しかとこの目に焼き付けてやろうじゃないか。

【人】 ルビーの花 アルレシャ

>>50 ゲイザー
少しだけ目をぱちくりと瞬かせて、それから吹き出すように笑った。馬鹿にしているわけではなく、女にとっては突拍子が無かったのだ。
まるで母が娘を見るようにきゅうと目を細めて、はにかむ少女を見守っている。

「私は大したことなんてしていないわ。駆けつけたはいいけど慌てふためいただけだもの。
 少しの失敗はあったかもしれないけれど、皆無事だもの。前を向いていればいつか報われるわ」

安楽椅子が揺れるように頷きながら、なんだか見上げるような称賛を聞いている。
少しばかり大げさだと思っているようではあったが、わざわざそれを言葉で制して謙遜したりはしなかった。
そう思っているのなら、それでいいのだ。ひとつの憧れに無為に傷をつけるようなことはしない。

「ふふ、なんだか照れてしまうわね。よく、人を見ているのね、まるで占い師のあの子のよう。
 ……ねえ、よかったらあなたもパイくじを引いてみない? よい結果が出るかもしれないわよ」
(57) 2021/07/06(Tue) 18:53:36
「わからぬならわからぬもの。無理に理解しなくていいさ、そう――何もわからなくたっていいの。
 貴方達と来たら、我々の領域に入ったにも関わらず無作法にしているじゃあない?
 反抗的であればあるほど賓客達は盛り上げるけど、でも、ごめんなさいね。
 そればっかりじゃ、見世物はつまらないのよ」

もうそろそろ、口調を取り繕わなくたっていいだろう。『グラトニー』は普段どおりに話し始める。
それは、この船の情勢が傾き始めていることの顕れだ。全く以て、事はうまくいっている。
『グラトニー』は『エンヴィー』と『スロウス』の言葉を拾いながら補足する。

「カウス、あの子の"研修"についてはまたじっくりと考えましょう。
 もう二人に関しては、貴方をよく知るものから大変に熱い要望が届いているのでね……。

 バーナード、貴方の"研修"はダビーがいたします。けれどそれだけでは意味がない。
 心より屈服し、自らの意志で"従業員"としての勤めを果たすための研修でなければ。
 ダビー、『スロウス』からの資料に目を通すように。貴方には過去の追体験を手伝ってもらうわ。
 簡単に壊してはいけません。けれど温い時間稼ぎなど必要ありません。

 もしも貴方が手を抜いていることがわかったなら、バーナードには肉体的苦痛を与えましょうか。
 どのようにしようかしら。一回ごとに爪を剥いだって私は構わないわ。
 やわらかな指さえ残っていれば、いくらでも奉仕はできるものね、ねえ、ダビー?」

はだかの王は長い笞の先で双方を突いた。声音は明るく、心から楽しんでいるようだった。
その笑みには少女のような無邪気さに加えて、魔女のような残忍な興奮を乗せている。
互いの運命は互いに握られている。
ショウが成功しなければ、どんな末路になろうと構わない、そう思っていることが伝わるだろう。

言葉で言ってわからぬ獣
ではないようで、何よりです」

『共犯者』の言葉に一つ頷いて、
怠惰なる白蛇は靴を鳴らし、男の傍から一歩下がった。
もしあなた達が妙な気を起こしたり、手緩い真似をすれば
いつでも更なる責苦を与える事のできる距離を保つ。

由縁のある人間同士に、心身への乱暴狼藉を行わせる。
単純且つ、効果的な心的外傷を与える行為。
ただ、それだけ。この船で行われる余興にしては無味乾燥。
ただし、
普通であれば、という前提が付く。


「『グラトニー』の言うように、これは飽くまでも研修です
あなたが手緩い真似をすれば、後々苦しむのは彼の方。
どうか、あなたが賢明である事を祈ります」

さあ、あなた達はどうだろう。
あなたの為なら、と気丈に振る舞うだろうか?
あなたの為なら、と非情に徹する事ができるだろうか。

その意に反する崩壊が訪れた時、
あなた達は、どうなるのだろう。
飽くまでも、この演目の主演はあなた達だ。
業の名を冠する者達は、それを飾り立てる助演に過ぎない。
あなた達の手で、この鮮烈なる悲劇を描くのだ。

【人】 ルビーの花 アルレシャ

>>62 ゲイザー
「貴方のパイがあったお陰で、朝の食堂を楽しみに思っていた人もあると思うわ。
 だってふふ、ひとコーナー任せられる期待の新人だもの。いつか有名になるかもね」

激辛パイはひと騒ぎ起こしたかも知れないけれど、激甘パイにも人は来たし。
彼女は知らないかも知れないけれど――ざわめく騒動のなかでも、それは光になったのだろう。
現に女も、惹かれるように今日はここへ来た。それが、証左になっている。

「ふふ。運命は自分の目で見定めなさい、ということかしらね?
 ……もうこの船旅も折り返しになることだし、どう、何か身になるものはあったかしら?」

啓示が顕れないというのも、またひとつの啓示なのかもしれない。
(63) 2021/07/07(Wed) 7:46:54

【人】 ルビーの花 アルレシャ

>>64 ゲイザー
「まあ、そうだったの? でも、誰も止めに来たりするようではないし……黙認されてるのかしらね?
 だったらいいんじゃないかしら、船の人たちも意外と寛容……なの、ね」

無邪気に語る言葉はほんのりと語尾を凍りつかせながらも。ぱ、と懸念を笑顔で覆い隠す。
通りがかるスタッフ達も難色を示すような顔をしては居ないようだし。……噂を思えば、それは不気味なほどに優しいのかもしれないけれど。

「私? ふふ、貴方に声をかけた人は、きっとたくさんいるのじゃない、人気のパイ焼きお嬢さん?
 ……それとも何か、思うところでも、あった?」

からかい混じりに言いはするものの、貴方の表情の翳りに全く気づかないわけではないのだろう。
きっと同じことを思い浮かべているのかもしれない。ほんのりと声量を抑えて、周りに聞かれないようにする。
(65) 2021/07/07(Wed) 12:34:02
どこかの時間帯。なんか、すごく平和的な時間帯。
もっと言うと今行われている淫靡で背徳的な研修とはまったく関係ないどこか。

「薬の中身……もっとまともなの持ってこいって指示するんだった……!!!!!」

エンヴィーは、スロウスに「なんとかならない?」の顔をしました。

これは、「どうにもなりません。」の顔です。

エンヴィーは、「ああああ」の顔になりました。

エンヴィーは、ブラック企業は好まないので労働者にきちんと休みとご飯を与える派です。空き時間にご飯あげますけどなんでみんなボル族チャレンジしてるんですか?と言いたげです。

/*
吊り時間が迫っているにも関わらず思いっきり様々を詰められていませんわ……
こんなにバタバタしたの初めてだから ごひ どうすればいい? ゼロは俺に何も教えてくれない

/*色々ドタバタしてるんですけどとりあえず何やるべきでしたっけ!?やりたい事が多すぎて わたくし 数多を 見失っている

/*
ひとまず襲撃先はよいとして、誰が迎えにいくかですわね……。
一応『スロウス』がやった手筈になっているのかしら。
それとも改めてどちらかがお迎えしたほうがいいのかしら。
わたくしが万一の保険でセットしてるのがよくないのかもしれん 外すか

/*

おはよう、うたた寝してたうっかりさんですわ!

襲撃先についてなのですけど、
日付が変わるくらいに連れて行ってくれ、との事で
まあ多分"取引"が済んだ後のどっかの時間軸で
スロウスがサッと身柄抑えて拉致してると思いますわ。
思うのですけども。

処理順的に襲撃より処刑が先に来る…?と思うので
わたくし噛むより先に死ぬ予感がしていてよ!
ので、お二人か或いはどちらかかどちらでもいいのですけど
襲撃はわたくし以外にセットしておいてほしいと存じますわ!

/*
有能〜〜〜〜〜ッ!
把握いたしました。それならば雰囲気より実行力優先でセットしたほうがよろしいですわね。
有難うさようなら、研修のことも考え……なんとかします。
墓下に行っても元気でね……。

/*
なんか取引をなさってるぽいので、このままテンガンはラサルハグに連れて行かれた……という流れの方が綺麗な気がするし、スロウスさえよければスロウスが拉致してきた形にお願いしたいですわ……!

で、襲撃は処理順その他の都合によりテンガンになっておりますの。リスクケアばっちりでしてよ。猟兵さんにズドンされない限り。

/*
さよならしたくないですわよ〜〜〜えーーーんスロウスーーーーーーーーグラトニーーーーーえーーーーーーーーん(限界)

/*

取引とは名ばかりも名ばかりですけどもねこれ。
ともあれ楽しい赤窓での数日間でしたわ、いや本当に
元より時間切れ大前提で動いていたわたくし衰狼お嬢様
悔いは一つもありませんことよ!!
墓下行っても立場変わるだけで今生の別れじゃないですしね。

匿名で言った通り、ラサルハグの研修はスサーッと飛ばしますので
お二人は他の方の研修やお出迎えに集中なさってよくってよ。
したいと言うのであれば止めはしませんが。
ともあれ後の事はお二人にお任せ致しますわね!!kiss…

/*

なんか全然当初想像してたお別れムードとは違くて
不謹慎ながら面白くなってしまいますわね。
このまま送別会でもしそうな勢いですわ

/*
送別会しますわよ!!!!ねっグラトニー!!
やだやだやだスロウスあああああああ
(おしまいの顔)

/*

研修の用意をなさって♥

/*
はい………………………………

/*

そうですわよ!狼お嬢様の饗宴はまだまだ終わりませんのよ!

 




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