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【人】 東天[何やら急ぐ男に、袖とは言わず肩がぶつかる。>>28 それによろめいて倒れるほど軟にできてはいないので、 舞手の体は少しも傾ぐことなく、本当にぶつかるだけになったのだが。 裾につけたままの鈴が、やや大袈裟に音を立てた。] おや。 それはそれは。 お気をつけて。 [急ぐのならと、こちらの言葉も短く。 その駆け足に続く者の顔を見れば、確かに人相は少し"悪い"。>>16] ………様々な人がいますねぇ。 何をしでかしたのやら。 [くつくつと面の奥で笑いながら、社へとまた歩き出す。 問い掛けながら返ることもなく、また返ることも期待はしていない。 此度の縁はこれまで。 何度目か会う観客ならばこの先また交わる事もあるだろう。>>1:26 縁があれば。*] (30) 2022/04/16(Sat) 21:39:08 |
【人】 東天[祭りも終わり、島を出る船の時刻が近づく。 仕事着である狩衣は脱ぎつつも、まだ面はつけたまま。 綺麗な花の咲く木の下は、"東天"の辿るべき道であるため、はずすべきではない。 旧街道、その近くの島… 初代達の指した"近く"を判別できなくなったその次代達は多くの地を巡る。 行き先こそ自由だが、今日は榛名に宿を取っていない。 最終便に間に合わなければならないのだ。] ほら、行きますよ。 [舞手が声を掛けるのは、祭りの中にいた青年とも少年ともつかぬ人。 面は付けておらず、その服装も狩衣とは違い市井に馴染む和装で、舞手を追う。 それは"東天"の次代。 またその舞に惹かれ、暫く前に弟子となった者だった。 不思議な事に、舞手の東天には必ず一人、その舞に惚れ込む者が現れる。 そしてその熱意のために巡礼の旅路に付いて回る弟子となる。 例外などない。 そんなものがあれば、とっくにこの舞は絶えている。] (31) 2022/04/16(Sat) 21:41:28 |
【人】 東天[声を弾ませ荷物を抱える弟子を見て、舞手は思うのだ。 "彼"こそ待ち人ではないのかと。 何度も"彼ら"は出会っているのではと。 標の下に、惹かれ合っているのではないかと。 思えば"自分"が先代と出会ったのも、あまりにも綺麗に咲いた花の下だった。] (32) 2022/04/16(Sat) 21:42:36 |
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