人狼物語 三日月国


132 【身内RP】穏健なる提案【R18G】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


【人】 医者の息子 カイ

「……どう話しあえっていうんだ」

「死にたいヤツは手をあげろとでも言えばいいのかよ。
 じゃあ、臓器提供してもいいって書いてるヤツでいいだろ」

「僕は死にたくない……僕は医者の息子だぞ!
 父さんの仕事を……
継いで、これから……人を助ける……


大きなため息を吐いた。
(4) 2022/02/20(Sun) 20:22:56
 
接続中……

ユーザーを認証しました。

この会話ログは二度目の参加者の方のみ閲覧できます。

身に覚えのない方は、
直ちに退出してください。


「…………」

「先にご挨拶だけ。また後でお話しましょう」

……ザ……ザザ……

……………………………。



「……可哀そうに。」


……プツン。

【人】 医者の息子 カイ

>>8 

「……っ……!」

ひそかに拳を握りしめる。

「……そこで"殺してやる"と言ったら君は大人しく
 僕に殺されてくれるっていうのか? 本当に?」

「僕は1に〇をつけてるやつの神経がわからない。
 君は死にたいのか? この国のルールだから
 はいそうですしにますってそれでいいのかよ……!」
(16) 2022/02/20(Sun) 20:52:47

【人】 医者の息子 カイ

「…………」

フカワの言うこともわかっている。
最もだ。言葉に詰まっている。

「…………生きていた方がもっと人を助けられるかもしれない……だろ……」
(21) 2022/02/20(Sun) 20:57:33
カイは、ただ死ぬのが怖いだけ。
(a2) 2022/02/20(Sun) 21:00:07

【人】 医者の息子 カイ

>>20 ユス

「なんだよそれ……はっきりしろ。僕は曖昧なのは嫌いだ」

「君は、死ぬのは怖くないのか」
(24) 2022/02/20(Sun) 21:06:40

【人】 医者の息子 カイ

「ハナサキだっけ……そういう君はどうなんだよ……」

さっきから周りの意見に反応してるだけじゃないか
と君の言葉にたいして文句を言っている。
(29) 2022/02/20(Sun) 21:25:30

【人】 医者の息子 カイ

「僕は医者の息子だ! 大学に入って勉強して医者になるんだよ。たくさんの人の命を助けるんだよ……だから死にたくない」

そう主張している。事実であっても嘘であってもどちらにしても今は代わりのいる存在だ。

「誰に生きて欲しいとか……そんなのまだわからない……
 君たちのこともろくに知らない……
知りたくもない……


けれど、知らなければなんの判断もつかない。かぶりを振る。
僕は死にたくない、それくらいしか今は思えない。
(36) 2022/02/20(Sun) 21:39:43

【人】 医者の息子 カイ

>>35 ハナサキ

「気にするだろ。ここは君も含めての話し合い場なんだからな」

勝手にパスするな!と少しムキになった。

「はっきりしろよ。死にたいのか死にたくないのかをよ
 わからないのか? どっちでもいいってか?」

君が物騒だと嘆いていた言葉を気にせず使う。
(39) 2022/02/20(Sun) 21:50:34

【人】 医者の息子 カイ

>>41 ハナサキ

「…………はぁ、」

何か言おうとしたが、萎縮している様子を気にしてか
その言葉をため息と共に飲み込んだ。
(49) 2022/02/20(Sun) 22:16:51

【人】 医者の息子 カイ

「他人のことなんて知りたくもないが、なんも知らない奴のために死にたくもないな……」


はっきしろと他人に言っておきながら
はっきりしない意見。

「…………だからこんなところ来たくなかったんだよ……」


ぶつぶつと、独り言。
(51) 2022/02/20(Sun) 22:19:33
カイは、ヒメノを見て顔を顰めた。君の為に集まったんじゃないとでも言わんばかりに。
(a12) 2022/02/20(Sun) 22:22:23

カイは、ため息を吐いている。ため息ばかりだ。
(a22) 2022/02/20(Sun) 23:37:00

【人】 医者の息子 カイ

「…………」

「無事だったらな」

若干捻くれた返答だが
フカワの意見に否定する様子はない。
(65) 2022/02/20(Sun) 23:39:13

【人】 医者の息子 カイ

「何が起きるかわかんないだろ。
 まあ……僕がいない間に勝手に話すすめられても困るし……」

警戒はあるものの。話し合いに参加する意思は一応あるようだ。
(76) 2022/02/21(Mon) 0:05:46

【人】 医者の息子 カイ

>>83 ユス

「はあ……。
 君、僕と同い年だろ。やりたい事とかないんだな」

それとも、臓器提供して人の助けになるなら
それ以上のものはないとでも言うのか。

「僕には理解できないけど、まあ意見を変えて欲しいワケじゃないから別にいいや」
(85) 2022/02/21(Mon) 0:57:26

【人】 医者の息子 カイ

>>88 ユス

「まさか、死んで人助けになることとでも言うのかよ」

怪訝な顔で吐き捨てる。ばかばかしい。

「素晴らしいね……てきとうなことを言うなよ……
 僕のことなんてなんにも知らない奴が」

君の言葉が何かに障ったらしい。
苛立ちを隠しもせずに、睨みつけた。
(91) 2022/02/21(Mon) 1:43:32

【人】 医者の息子 カイ

「……はぁ、この状況でゆっくり休めるかな……」


ぶつぶつ言いながら、自由時間のことを考える。
適当にその辺をぶらつきにでも行こうか。
(94) 2022/02/21(Mon) 1:54:36

通信中……

██件の新着メッセージ


『エノさん。そちらは落ち着きましたか』

『落ち着き次第、こちら側の話し合いも始めましょう』

『先ずは、最初に選ばれる事になる
 あの人をどうするかについて』

………アクセス、承認。



███ネットワーク、接続。



『問題ないよ。』
『どういう風にしてもいいんでしょ。』
『君は、どういう風にしたいとか、あるの?』


『そういう事になってますね』

『だから、自分は』

ほんの少しの間。
何度か入力中の文字が点滅して、それから。


『一思いに殺した方が良いと思います』


『勿論 エノさんが嫌でなければ、です』

『でも あの人はきっと助かりませんから』

【人】 医者の息子 カイ

>>100 ユス

「……なんだ、違うのか。
 そこまでバカじゃないってことか
 それとももっとくだらない理由なのか、それは興味がある」

拍子抜けしたようにも意外そうにも目を瞬かせる。
カイは感情が表に出やすい。
わざとなのか、隠せないだけなのか

「そうだな」

だから、つづいて同意のように零した言葉には
なんの感情も込められていないのが、わかりやすかった。

「僕は、何にでも文句は言うよ、きっと。
 君が知りたいなら好きにしたらいいさ」

なげやりのように言い放った。
(116) 2022/02/21(Mon) 18:04:42
対してこちらの返答は、すぐだった。

『いいよ。じゃあ殺そう。』

淡白な文章。きっと本人も同じくらいに。

『君はそう言うのが選べる人なんだ。』
『いいね、一つ君を理解した。』

生死なんかより、それの方が大切だとばかりに続けて、
そして。

カイは、カイは1人で広場の周辺をぶらついている。
(a39) 2022/02/21(Mon) 18:14:21

『あぁ、そうだ。』

通知はまだとまらない。
音を立てて、文字が画面を流れゆく。

『あの人って何の罪で捕まったんだろう。知ってる?』
『本人に聞こうかな。それでさ。』
『同じことをあの人にやってあげようかな。』
『そしたら、あの人の事理解してあげられるかもしれないし。』

理解されながら死ぬならきっと幸せだよね、と。
それが殺人か、暴行か、放火か、強姦か、
あるいはもっと軽いものであっても。
理解するために同じことをしてみたい。
ここではそれが許される。

『君はそれを許してくれる?』

一思いとはいかなくなるかもしれないけれど。

【人】 医者の息子 カイ

>>117 ツルギ

自分の手のひらをじっと見つめていたかと思えば
開いては閉じ、開いては閉じを繰り返している。
動作確認するみたいに。そんな時に、君に声をかけられて飛び退いた。

「うわ。びっくりした……」

「なんだよ……別になんも言われてないけど……」

ぶっきらぼうに答えると、なんか用?そう言いたげに眉を顰めた。
(118) 2022/02/21(Mon) 18:49:57

無機質な文字が画面を流れていく。
通知が、画面が動きを止めて、暫くした後。

『いいですよ』

『手伝いも、後片付けも、必要ならします 何だって』

『自分は目を瞑ります その代わりに』

『この先、自分がきみに何かお願いする事があったら
 その時は聞いてくれますか。』

『ありがとう。』
『あの人がどんなことをしたかによるけど』
『片づけは助かるよ。』
『しっかり理解できるといいな。』

なにを思って罪を犯したのか、何故その手段を選んだのか。
一つ一つを聞いて、一つ一つを真似してあげたい。
理解してあげたい。そうすれば寂しくない。
ただそれだけの想い。

『いいよ。俺、人のお願い聞くの好きだから。』
『君のお願い、何でも聞いてあげる。』
『ぜひ頼ってね、カミクズくん。』

契約は結ばれる。


「ほんとに歳下なのかな……」


現実と同じ外見とは限らない事は理解しているし、
何もあなただけに限った話ではないのだけど。
そしてこれは口頭での独り言なので、誰かに伝わる事は無い。
多分。きっと。

『ありがとうございます』

『自分も後片付けは得意ですから、任せてください』

人が死んだ後のものは、特に。


多分、あなたにとって。
そのように殺すという事は、
理解の為の手段の一つであって、目的じゃない。
文面の圧が与える印象ほど恐ろしい人ではない、はずだ。

けれど、殺す事が理解に繋がるとしたら。
きっと躊躇う事は無いんだろうな。
そんな事を思って、最後の一文を付け足した。

言葉が通じない場所にいる。
呟きがどこに届くこともなく。
青年は部屋で一人、端末を操作している。

「へぇ。」

興味の湧いたような呟きもまた、どこにも届かない。

『死体の処理に慣れているんだ。』
『なんだか不思議だね。』
『そういう仕事にでもついてたの?』

理解さえできればいい。
理解のためなら何をしてもいい。
だって、理解より幸せなことなんてないんだから。

今、理解の矛先は君に向いた。
端末の向こう側で、夕焼けのような眼が君の文字をなぞった。

【人】 医者の息子 カイ

>>119 ツルギ

「……はぁ。君、そういうの本当に全員に聞くつもり?」

薄々わかってはいたけれど
その用件にあからさまに嫌そうな顔をした。
たった今ふさぎ込んだと言っても過言ではないくらい。

「医者になりたいだけじゃ……
 生きてやりたいことがあるだけじゃ
 ありきたりでつまらないってか……?」

目を細める。自嘲するみたいに。

「それ以外に理由なんてないよ。
 僕はそのために生きてるようなもんだ」

あったとしても軽々と話したくない
そんな空気を纏っている。
(124) 2022/02/21(Mon) 21:42:01

『特殊清掃員』


単純明快な返答。
あまり職や身の上の事を明かすつもりは無かったけれど。
ああまで言ってしまえば同じものだろうと判断した。

『聞いた事くらいはありませんか?』

『遺体そのものは専門というわけではありませんが』

『相応の耐性はあるつもりです』

「特殊清掃員………」

呟いて、端末に浮かぶ文字を眺めて。
指を動かす。

『孤独死した老人とかを回収する人だ。』
『そりゃ後片付けもうまくなるね。』
『何でそんな仕事選んだの。』
『望んでやる人なんていなさそう。』

理解の刃は留まる事を知らない。
遠慮もなにもなく土足で踏み込んでいく。

『ちなみに。』
『何か俺にお願いしたくなるような事、あるの?』

今はまだないのかな。端末の向こうで首を傾げた。


『一人暮らしがしたかったんですよ』

『その理由が欲しかったんです』

『この職は臭いがつくから、そうせざるを得ないでしょう?』

土足で踏み入る事を咎めこそしないけれど。
理由の一部は、敢えて伏せた。
これだけだと、そんな理由で、と思われそうだけれど。
別にそれでいい。くだらない理由だから。

『それから、今お願いするような事は、何も。』

『単なる保険です。
 誰を選ぶかの相談になるか、他の事になるかもわかりませんが』

『拒否する自由はありますからね』

『ふぅん、家族から離れたかったの。』
『理由を付けてでも一人で暮らしたいくらい。』

理由を付けないと、一人暮らし出来なかったんだ、と思った。
自分にはわからない感覚だ。
なにをしようとそれを止められたりすることもなかったし。
ただひたすらに放任主義だった。
面と向かって話してるわけでもなし、君の隠し事に気付けることもなく。

『大丈夫、拒否しないよ。』
『どんなことでもしてあげる。』
『君の事を理解したいからね。』
『思いついたらぜひ、お気軽に。』

誰かを拒否する事なんてしない。
理解を邪魔するあらゆることを、自分からすることはない。


家族から離れたい。
それは確かに図星だった。俄に表情をなくす程に。
その理由までは、察されてはいないようだったけど。

『何分未成年の頃でしたから』

言及には、曖昧な答えだけを返して。

『それで自分を理解できるかはわかりませんが』

『その時は、お願いします』

『では、何かあったらまた連絡を』



───通信切断中。

面と向かって話してるわけじゃない。
無機質な文字しか伝わらない。
今どんな顔をしているかなんてわからない。
もし、目の前に居たら。
その表情の遍歴を目の前で眺めていたなら、青年は───

───それはそれは嬉しそうに、笑ったことだろう。

『うん、ばいばい。』

通信の切れる表示。
端末をぽい、とすぐそこに投げ、ベッドに体を倒した。

「…また一人になっちゃった。」

どこかに出かけようかな、なんて考えながら。
青年は青年の日々を過ごしていくのだった。

【人】 医者の息子 カイ

>>126 ツルギ

「……なんで君はそんな平然としてられるんだ」

カイには君がそう見えている。
義務教育で習ったから? それがルールだから?
それとも生きてやりたいことがないから?

「つまらない人間は君の方じゃないか」

君のことを大して知らないから言えることだ。

「ああ、死ぬよ」

「死ぬさ。医者になれなかったら僕は死ぬんだよ!」

そうとでも言えばいいか、自棄のように。

「……なあ、君は死ぬってなんだと思う?
 心臓が止まった時だと思っているか?
 明日がなくなった時だと思うか?」
(166) 2022/02/22(Tue) 18:04:24
カイは、メッセージを送る時は空中にウィンドウが表示され、それを操作するタイプだ。
(a72) 2022/02/22(Tue) 18:19:37

【人】 医者の息子 カイ

>>167 ツルギ

「……死んでも、誰も困らない」

君の言葉を真似て、繰り返す。
まるで自分がそう言われた時みたいに。

「だから平然としてられる……?
 だから誰かのために死んでもいい、って……?
 つまり君はもう何もかも諦めてるってことか」

(176) 2022/02/22(Tue) 20:23:36

【人】 医者の息子 カイ

>>167 ツルギ

「違うよ。違うんだよ、僕の中では」
「なんの功績も残せず、このまま死ぬのは嫌だ」

カイが思う死は、生きていようが起こりえることで。
そしてこのまま肉体までも死んだら本当に終わりだ。

「死んで一人の為に臓器を提供することじゃなんの功績にもならない。
 当たり前なんだよ。どこのバカが考え出したか知らないが……
 そんなの嫌でも選ばれた人がやる義務なんだから」

拳を密かに握る。
そんなんじゃ認めてもらえるはずがない。

「だから僕はまだ死にたくない。死にたくないんだよ……!
 
何の役にも立たない無能が選ばれればいいのに……なんで今なんだよ……
(177) 2022/02/22(Tue) 20:25:31

【人】 医者の息子 カイ

>>181 ツルギ

「そうだよ! ……そういうことだ。それでいい。
 僕は──誰にも負けない功績を残す」

君が納得した通り、決してそれは嘘ではないし
間違ってはいない。

「……ああ、嬉しいさ。感謝してやる」

カイは皮肉げな笑みを浮かべた。
(184) 2022/02/22(Tue) 21:55:07

【人】 医者の息子 カイ

>>186 ツルギ

「……はあ」

なにかを言いかけた口を閉ざして、ため息で覆い隠した。

「じゃあ君にとっての善人とはなんだ」

普通のカイにはわからない。
君の情に訴えるような話ができる自信もない。
善人であることを示せばいい。
それだけで代わりになってくれると君は言う
それなのになんだか途方もないような気分にさえなった。
(222) 2022/02/23(Wed) 15:56:51

「…………」

ぱた、ぱた。

結果の出る時間が、合議の続きが。
正真正銘、自分達の意思で誰か一人を選ぶ時間の始まりが。
少しずつ迫っている事が、どうにも落ち着かなくて。
散らかった部屋で、メッセージログを何度も開いては、閉じて。

『エノさんは』

『この制度の事、どう思ってますか』

『返信、なくても大丈夫です』

逃避の果てに送ったのは益体もないメッセージ。
言葉の通り、返答は、なくてもよかった。

【人】 医者の息子 カイ

>>224 ツルギ

「自分でもハッキリとわかんないものを
 示せって言われてるのか、僕……」

見るからにめんどくさそうにした。
答えがハッキリしていないものは苦手だ。

「……いや」

「嫌いな理由くらいはあるだろ。たとえば、こいつは何でもできるからって人を見下してるから嫌いだ、とか。不真面目だから嫌いだとか。少なくとも、僕にはある」

そういうことではないのだろうか、首を傾げた。
(227) 2022/02/23(Wed) 16:32:53
青年はといえば、落ち着いたものだった。
趣味の絵に没頭して、されど別に逃避というわけでもなく。
言うなればそう、時間つぶしのような気持ちで。
筆を滑らせていた。

端末が震え……今は近くに人がいるから、メッセージを網膜の上に映し出す。
前回の経験から、随分VR上で様々な操作ができるようになっていた。

『それは。』
『いいか、悪いかってこと?』
『まぁ、なくていいなら無い方がいい制度だよね。』

死にたくないと思う人がいて。
死んで欲しくないと思う人もきっといる。
突然訪れる平等な死を、肯定できる人は果たしてどれほど居るのだろう。

『辛くなっちゃった?』
『取り留めのないことでも、話したら楽になるよ』

2回も選ばれてしまった君を可哀想、だと思ってるから。
せめて支えになってあげられればいいなと思った


清掃員は、特別この合議場に馴染んでいるふうでもなくて。
細かな仕様はうろ覚えだし、機能の事をど忘れする事もある。
それらは演技ではない。伏せるべき点は伏せているけれど。

前回の事を忘れたいのかもしれない。
なのに本当に忘れたい事ばかりが今も心の底に重く沈んでいる。

『今が特別辛いわけじゃなくて』

憂鬱なのは、いつものことだ。

『この制度の事、この制度で自分が死ぬかもしれない事』

『エノさんはどう思ってるのかなと思って』

『独りで死ぬのは寂しい、って言ってましたけど』

『怖くはないんですか』

一人で死ぬのは寂しいし怖い。
寂しいけど怖くはない。
寂しくないけど怖い。
それらはきっと、どれも有り得る事。だから敢えて問う。

青年には何も忘れたい事がない。
死んで悲しいなと思えるほど理解できた人もいなかったし。
それより前の、日常生活でも何も困ったことはなかったし。
心の底に何もない、ぬるま湯の風呂のような人生だった。

『うーん。』
『これは俺なりの考えだけれど。』
『死ぬのが怖い人って、未練がある人だと思う。』

それは例えば、もっと何々がしたかった、だとか。
あの人と一緒に居たかった、とか、遊びたかった、とか。
アイドルのライブに行きたい、とか、ドラマの続きが見たい、とか。
そういう、"生きて何かしたかった"から、それが出来なくなる死が怖いのだと、思ってる。

『怖くないよ。』
『生きてやりたいことがないから。』
『寂しいけどね。』

寂しいけど怖くはない。
それが青年の答えだ。
恐怖を感じるほど、未来を見据えた人生じゃなかった。

『君はどう、カミクズくん。』
『怖い?』


清掃員の人生は、平凡なものだった。
特別得難いものを得たわけではないし、
特別苦労をするような事もなかった。

ただ、人並みに恵まれていて、
人並みに幸せで、
今はそうではないだけ。

『怖いですよ』

『でも きっと後悔するから、生きているのも怖いんです』

『そうやって、やりたい事もないまま惰性で生きてる』

惰性。
今生きている理由を言葉にするなら、これが最も正しくて。
生きてやりたい事はない。やり残した事もない。
ただ漠然とした、意識の喪失、その根源的な恐怖に怯えている。

『前回を経て、自分が生きていてよかったと思うこともなくて』

『エノさんは、生きていてよかったと思うこと、ありましたか』

『生きていて、嬉しかったこと、ありましたか』

『へぇ、やりたい事がないんだ。』
『意外だな。』
『だって、理由を付けて家族から離れたいくらい、一人暮らしがしたかったんだよね。』
『一人じゃないとしたい事が出来ないからだと思ってた。』

なにかをしたいから。
そのために一人暮らしがしたかったのだと、思っていた。
そうじゃないというなら。
家族と離れる事
そのものが理由だったのだろうか。
果たしてそれは、どんな事情なのだろうか。

『ないよ。』

君の質問には、すぐに返信が来る。

『元から無かったんだ。よかった事、嬉しい事。』
『だから生き延びた後も当然なくて。』
『何もないまま、今日まで来ちゃったよ。』
『だから、まぁ』
『死んでた方が楽だったかも、とは少し思うね。』

1回目を生きて帰ってきたときの周りの反応も。
腫れ物を触るかのようで、今までもそうされてきたのだけれど。
より一層に距離を置かれたようで、寂しかった。
死が齎す負の感情より、生きて得る虚無の方が多い。
だから死ぬのが、怖くない。
そんな感じだ。

【人】 医者の息子 カイ

>>230 >>231 ツルギ

「ふうん、本気なんだ。さっき、君が何もかも諦めてるって
 言ったけど撤回してやろうかな……」

何もかも諦めてるなら、わざわざ善人を選別する必要もない。

「……それって本能的に嫌悪感を抱くってことだろ。
 僕は虫は好きじゃないし、そういうことはあるけど。
 さっき言った人に対する嫌いと、なんか、違う……」

都会育ちのカイは、タニシの卵は見たことはないが
卵というだけでどことなく想像できるものはある。

「僕はムカつくとか、気に入らないって感じだけど
 君が言う嫌いはどちらかというと、恐怖だろ」

人に対してそういう嫌いを抱くことは
カイにはあまりない気がした。
(238) 2022/02/23(Wed) 18:03:56

ほんの少し、言葉に迷うような間の後に。

『逃げたかったんですよ』

家族の問題からか、自分の問題からか。
或いは、それ以外の何かか。
どうとでも取れるような、曖昧な答えだけを返した。

実際の所は、本当にくだらない理由だと自分でも思う。
それでも自分には耐えきれなかった。今だってそうだ。
逃げる事しかできなかった。それが全てだった。

「…………」

死んでいた方が楽だったかもしれない。
これまで何度も思った事で、ここでも何度も思った事。

自分とあなたのそれは、細かに分析すれば
本質的にはやや異なるものかもしれないけれど。
それでも、そのように思うのだな、と思った。

『それでも』

『誰かに理解されるまでは、生きていたいんですよね』

『何から?』

躊躇う事もなく、理解の刃を振るう。
その曖昧さを許さないとでも言うように。
理解のためなら、何も省みないとでも言うように。
ずけずけと、踏み入る。

死んでいたほうが良かった。
全く思わない人間は、相当幸せだ。
誰かを、間接的にとはいえ殺して生きることは。
心からそう言えないくらいの負担で。
最も、青年は。
あまりそこを悩んだりはしていないが。

『そうだね。』
『俺の唯一つの夢だから。』
『できれば叶えたいよ。死んだら敵わない。』

それもある種の、未練だろうか。


その考えに至る、それまでの道筋がどんなものであっても。
生きる事の空虚さが、生きる事の喜びを上回る事もある。
必ずしも生き永らえる事ばかりが幸せとは限らない。
そう考えられるあなたなら、その問いに答えても
きっと態度を変える事は無いのでは、なんて。

なんてのは、自分がそういうふうに思っていたいだけなのかな。

『兄の居なくなった空白から』

『自分では、兄の代わりになれなかった事実から。』

イネイブラー。
所謂アダルトチルドレン、その類型の一つ。
それになろうとしてなれなかった、夢のあと。
それと向き合う事から逃げた。たったそれだけの話だ。

『そうですね 死んだらきっと、叶いません』

『明日、来年、10年後。
 誰しも同じ考えで居続ける保証なんて無いんです』

『人は常に変わり続けるものだと、自分はそう思っていて』

『ああ、でも、死で変化が止まるなら、それでいいのかな』


「………時間、…そろそろかな」

ふ、と。
空を見れば、もう随分暗くなっていて。
そろそろ合議の場へ向かった方が良いのかもしれない。


『時間、そろそろですね』

『裁判場で、また。』

【人】 医者の息子 カイ

カイは昨晩はろくに眠れなかった。
広場でしばらくぶらついていれば寝れるかと思ったが
眠気なんてこないし、それなら勉強でもと思ったが
そんな気分にもなれず。気付いたら夜も更けていた。
ふらふら歩いていたせいで謎の落とし穴に落ちるわ
転ぶわでふんだりけったりだった。
朝は一応朝食をとった。何故か高級焼き肉屋ができていたのは
寝不足ゆえの幻覚だと思ったので反応ができなかった。

「帰りたい……いや、帰りたくもないな……」


切実な呟きは誰にも聞こえることはない。
何もしなくても時間は過ぎ行く。会議の時間も近づく。
だからカイは気を紛らわそうとその日はほとんどずっと
ひとり図書館で暇をつぶしていた。
(243) 2022/02/23(Wed) 19:11:11
君の答えを聞く。
失った空白。代わりになれなかった。
推察できることはある。
なるほど、と一つ頷いた。

『そっか、残念だったね。』

淡白な返事、は、文章だから。
端末の向こうで、青年は一人部屋で。

恍惚の顔をしていた。


それは君の事情がどうとか、そういうのじゃなくて。
ただ、そう、君を一つ理解できたから。
衣服を一枚脱がすかのように、君の心を薄着にできたから。
それが嬉しくて、理解することと理解されることは紙一重だから。
部屋で一人、笑っていた。

『理解者と一緒に死んだらさ』
『そこで変化が止まるのかな。』
『だったらそれが一番だよね。』

そうありたいな。

 




情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


トップページに戻る


←↓■□フィルタ

注目:カイ 解除する

生存者 (3)

ナツメ
0回 残 たくさん


カイ
1回 残 たくさん

 

ハナサキ
1回 残 たくさん

 

犠牲者 (3)

ミィ(2d)
0回 残 たくさん

 

ヒメノ(3d)
0回 残 たくさん

 

ユス(4d)
3回 残 たくさん

俺はお前のもの

処刑者 (5)

カミクズ(3d)
0回 残 たくさん

おやすみなさい

アクタ(4d)
3回 残 たくさん

埼玉

ツルギ(5d)
5回 残 たくさん

俺はお前のもの

フカワ(6d)
5回 残 たくさん

 

エノ(7d)
10回 残 たくさん

死にたくないよ

突然死者 (0)

舞台 (2)

ユメスケ
3回 残 たくさん

泡沫、黄昏に消ゆ

メイサイ
2回 残 たくさん


発言種別

通常発言
独り言
内緒話
囁き系
死者のうめき
舞台
置き手紙

一括操作




発言種別注目






















(0.19 CPUs)
運営 moonpupa
人狼物語 by あず/asbntby
人狼議事 by ななころび
トップバナー画像 by naomyplum
人狼物語画像 by Momoko Takatori
Schwarzwald(黒い森) by hagios
トロイカ TYPE:А / 哀愁のタタロチカ by かえるぴょこぴょこ/あさくら
ようちえんせんき かりんか / ハロリンカ / 凍れる水車 by かえるぴょこぴょこ/あさくら
霧雨降る街 / 少し大きな霧雨降る街 / 蒸気満ちる宴 by きりのれいん
メトロポリス / バビロン / ギルガメッシュ / Valhalla by すむろ水
ひなだん by hinaki
壱番街 / 壱番高校 by 壱猫[onecat]
外道大戦 by mtmt
都道府県キャラセット by kairi(企画代表)
繋<つなたま>魂 / 班帝家の一族 / H)SOCIUS(A by めいあ
もふぁんたじぃ / もふぉれすと by ほのゆる
Cathedral / 学園Cathedral / Grand Cathedral / 学園Grand Cathedral by Izuya
夜月町 by 夜月けい
南区 / 古今東西 by 南
IRO-COLORE(いろころる) by Izuya, 南
お茶会 / 演奏会 / 花見会 by ゆひろ
GNL / GNL+ by guiter-man
ジランドール / イルミネーション by may-co
シキメグリ by afinter
-汝人狼也-人物画 by 878, かんこ
closure / closure' by 閉
Emoricu / Cumorie / 黎明街 by milk_sugar
ワンダーズ言戯団 by pike
宝石箱《Jewel Box》 by 宝石箱制作委員会
文明開化 by sin
カティサーク by apricot with y_hyuga
月狼学園 / 人狼署 / 狼達の軍歌 by apricot
花一匁 / 桃酔郷 by さね
po!son / Girl's Talk by pure_g
madparty by シロクマ
rhizome by CH3COOH
曲芸会 / 曲芸会Hello! by otokasa
AtoZ by 築
瑞洋館 by ういろ
LastSunday / HeaVen by 志摩
かくりよ by plmi
桃色concerto by 桃昆布
狼兎 by クロマ
人狼ヶ谷学園の放課後 by 竜山明日佳
bAroQue / tradimento by souya
Bokuyume. by 卜部
FGOキャラセット by 有志一同
魔法少女は眠らない by 魔法少女チップ企画
Liberte by みぃな
噛志野医院 by manamiz
メギド人狼 by メギドチップ企画
absolventi by ぶんちゃん
歳時抄 by 小由流
文アルセット by 文アルセット企画
荘園パック by ARC(企画代表)
Friends by 真知
城下町の酒場 / 大神学園 by じっぷ
エッグ by 朧恩
ぐれすけ・ぷらす by 純
ニューホライズン by youden
バーバチカ / プトロレ by たべ
ユメツナギ by 天瀬春日
StarGazer / LittleStar by CONBE
御常紀学園 by HS_29
オハナシノクニ by オハナシノクニ制作委員会
Fragment of Jewels by 粉海月
花園女学院 / 他種族孤児院 by はこみ
xxxx組 by サイコ瓦
おりふし学園 by めんるい
Fairytale Syndrome by hTuT
Salute by むくっこ
Le parterre by イヌバラ
Troopers by 人類管理連合
お野菜キャラセット画像 by 無料素材倶楽部
Siuil a Run by 匈歌ハトリ
紫煙をくゆらせ by 空砂
RocketPencil by 山本羅刹
エトリエ / エトリエ・戦国 by とり
ボワボンボン by あとらそふと
古の迷宮 by とり夫
JEX Online by katarazu
煌夜の決闘 by ジュエルセイバーFREE
こだわりアイコン by fatcow
トランプ画像 by しろま空間
リンソン by moonpupa