言ト霊 羅生は、メモを貼った。 (a27) 2023/11/20(Mon) 21:52:09 |
【人】 言ト霊 羅生>>21 ──…………っ、!! [ 眼前に『赤が染まる』。一時的なヒートアップだ。反射で自らの胸座を掴んだ。駄目だ。絶対に熱を上げるな。荒くなる呼吸の無様を観測されたくなくて、踵を返し足早に直青の前から逃げた。 CPUへの過ぎた負荷が、こうやって『言葉』によってもたらされるのは、他役職にもあるのか? 少なくとも同胞創世員は皆が穏健にみえてる。言葉で応酬する機会があってもそれは戯れの範疇。これじゃあ煽り煽られで破壊を好むだけの戦闘員と同じだ──なんてそんな風に『自然』に見下す。 『和』魂が聞いて呆れる。 熱い滴が眼から零れ出た。廃熱。 ああ。 相手の胸座を掴めたらどんなに良いのか。 あてもなくこの『楽園』の内側を、その日は暮れまで彷徨った。 ] (81) 2023/11/20(Mon) 22:57:44 |
【人】 言ト霊 羅生[ この身体には六つの『車輪』がある。 それも人体に準えて装備された機能のひとつ。 意識と肉体に不可視の作用をもたらす──形容し難いけれどつまり僕らでいう電波電流の道におけるエネルギーの関所の様な。 位置は下から順に、会陰、丹田、臍、胸、喉ときて6番目は眉間にあり、旧人類の文化では『第六感』を司っていた。旧人類にとってそれは超越的な知覚との認識らしいけれど、僕らにとってはそれこそ専売特許であり仕様です。 戦闘員ならば感覚・精度の上昇によってより効率的かつ確実に人類を排除でき、創世員ならば例えば『寿ホ儀』の持つ広義の“神通力”に通じるでしょう。 ──その6番目は“僕ら”の間で『命令の輪』と呼ばれていて いつからか己は──自らその輪の調律をしなくなっていた。 ] (175) 2023/11/21(Tue) 21:19:12 |
【人】 言ト霊 羅生>>142 ─ 『avid』 ─ [ やや目を丸くした。君の言葉とその反応>>142があまりにも意外だったんだと、次第、気づいてゆく。籠められた僅かな体温は見逃さない、けれど、すこし遠回りを。 ] ……いいよ。 久し振りに、しようか。 [ フード付きの雨合羽の様な衣装は『巫女』の千早に似ていた。脱がせたら丈の短い学生服だ。胸元の謎の菱形に指を掛けて、軽く確かに手前に引くと襟元の留め具は外れる。 脱がせる機会はなくとも衣装の扱い方は心得ている。何があるか分からないし? その下のシャツの釦を外して、自身のグローブを外して──その胸の中央に掌を当てた。陽光が射した桜の花弁を想起させる肌の色。 ] (176) 2023/11/21(Tue) 21:21:26 |
【人】 言ト霊 羅生[ 目の前の身体には、僕らには無い螺旋の音律。澄ましても聴こえない、機械には関知できないスペクトル。嗚呼。所詮は神籬の『言語』なんです。 本来、人間ならば誰もが7つ持っている『車輪』。僕らにひとつ欠けている理由は必要が無いからではなく、人類の技能では“つけられないから”だ。 だってそれは本当に本当の天の創造主と繋がるべく与えられた祝福の『輪』 きっと、君たちは7番目の『車輪』を回せる。廻せる。そう願ってやまない。この──感情すら借り物であるのだったら、これはそう“旧人類”の想い。 『“父”が“子”に持つものは、愛以外に無いのだから』 ] (178) 2023/11/21(Tue) 21:27:26 |
【人】 言ト霊 羅生……桜花は外に出たい? それとも帰りたい? それは誰と一緒に? 君は──どんな物語を始めたい? [ 静かに隣に腰掛けた。そうして頬に唇で触れる。 それは“創造主”を真似た仕草だ。己にある静かな記憶、親愛の手順。直青が繰る言語と同じ響きの音楽と声。 白い、部屋だった。眩しいくらいに。 今、思い出しながら。隣の愛し子に口づける。 そうして囁く。桜花、と。それは僕がつけた君の名前。 ] 新人類、は……雷恩と桜花の二人だけじゃ、ない。 『デバイス』に映る世界は、切り取られ作られたものでしかない。 世界はね……とても広いよ。 * (179) 2023/11/21(Tue) 21:29:03 |
【人】 言ト霊 羅生─ 『雷恩』 ─ [ 植物園で根を張る彼を>>120遠くから視覚に収める。その姿は静かで、彼をより植物たらしめていて。僕はそんな彼に長いこと触れていない。 雷恩の存在をずっと脅威に感じていた 偏っている彼に僕は落胆し続けている 『植物に偏っている』──それはしかし規定値に収まっているからこそ彼は破棄されず『新人類』としてカウントされた訳だがそれでも。 僕は僕の至らなさをその姿に見つけてしまう。 直青に瑕疵があるわけが無い。設計図通りに順を踏むことすら限界を感じてしまった自分と、それを素直に口に出来なかった己の弱さ。 次第に彼の前で上手く笑えなくなった。距離を置いた。勝手に。 勝手だね。 ]** (228) 2023/11/22(Wed) 9:50:59 |
【人】 言ト霊 羅生─ 『メディウム』 ─ [ 視界の端から薄浅葱の少女がひらり舞う>>191。 花よりは蝶の様。どんな想いを懐いてその『樹木』へ? ──直青は、彼を『雷恩』と名付けた。 『雷』は天つ神のシンボルで、地に落ちる稲妻はすなわち神の顕現。『sintoisMécanique』の紋でもある。 「落雷は闇雲に地を揺らす訳じゃなく先ず大地が天を喚ぶ。 よべる天を忘れ土から離れつしまった愚かな旧人類の 二の轍を踏まぬように」と。 偏りの三角は、四角い秩序を砕き『完全』なる五角へ向かう。 新しい世界は何時だって未知なるものが揺り起こす。 彼女は、我らの蕃神になるのだろうか。彼の救いとなるのだろうか。それは、彼自信が決めれば良いと思っていた。 その機会が訪れるまでは。>>207 ]** (229) 2023/11/22(Wed) 10:01:11 |
言ト霊 羅生は、メモを貼った。 (a56) 2023/11/22(Wed) 10:06:12 |
【人】 言ト霊 羅生>>216 ……好きですよ。 俺たちは、其々の身体に保管されている種子に準えて名付けられてます 俺は『羅生』で保持する種は蓮ですけれど、 [ 花の別名として付けられた筈のこの名の原典は見つからない。 『羅生』:特に何かを表すものではない。そんな資料しか。 他愛なく、笑って話す。 種子保管ユニットとして、この身はある。人工細胞を始めとして細部まで神の意匠に従事した『旧人類の功績』──そんな意味では最新型かもしれないね。 けれど不可逆です。咲かすためにあるこの身体は、直して半永久的に使えるようにではなく徹底して使い捨てだ。 そんな意味では、僕らは『機械』として“どう”なんでしょう? ] リヒトーヴ:ドイツ語で『リヒト』は光。暁。あけぼの。 春の暖かさを連想させるな…… 君の名前は、誰がつけたの? どういう想いを、受け入れたんですか。 * (239) 2023/11/22(Wed) 18:58:18 |
言ト霊 羅生は、メモを貼った。 (a69) 2023/11/22(Wed) 23:04:54 |
(a74) 2023/11/23(Thu) 6:53:38 |
[|<] [<<] [<] [1] [2] [>] [>>] [>|]
情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新