人狼物語 三日月国


28 【恋愛RP】星降る宴の必然を【R15】

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【人】 星読博士見習 ハニエル

[彼女は、紅茶をご馳走してくれることを覚えていてくれたようだ。>>103

ただ遊びに来ただけなのに手厚いもてなしで、
申し訳ない気はしつつも、
心の底から温かさが込み上げてきた。

紅茶を運んでもらったらその時に、
金平糖とチョコレートを開けよう。

自分がひと目見て気に入った、地球の形のチョコレート。
陸と海の絵が細かく施され、見た目も美しいが、陸部分にだけアラザンがまぶされており、
口の中で転がすと模様が分かる。そんな一粒。

彼女にもしチョコレートをお勧めするならば、
彼女の手を取って、その上にそっとこれを置こうかな]

[そんなことを考えていると、そこに。
新たな来客が入ってきた。>>106]

あ、ジゼル!

[ノアの親友、ジゼルだ。
2人の邪魔をしてしまったような気分になりつつも、
もし彼女がいいなら、同じテーブルを3人で囲うのもいいかもしれないな。]*
(114) 2020/05/16(Sat) 22:56:10

【人】 星読博士見習 ハニエル

−朝・調香店『ディアス』にて−



[店内に入ってきたジゼルが、同じテーブルに腰を下ろす。>>116

そして机上に、
見覚えのある容器をコトリ、と置いた。]


その金平糖、ゆきのやさんの?
実は僕も…


[そう言ってハニエルも全く同じ包みを取り出し、机にコトリ。]


被ってしまいましたね。


[そう言って、二人に笑いかける。
初めて会った時のジゼルは遠慮がちだったが、今日はそういった気配はなく、初めて素のジゼルと落ち着いて話せた気分だ。>>117]
(122) 2020/05/17(Sun) 1:11:35

【人】 星読博士見習 ハニエル

お祭り、初めて参加したけど凄いですね。
星の飾りなんて、最初は信じてなかったけど、
色んな人と知り合えて…。君たち二人にも…。


[そう言いながら、
この国に来て本当に良かった、と初めて強く思ったのだった。]


[ジゼルが突然噴き出すので、>>117何事かと思って聞くと、彼女も彼女で珍奇な経験をしたらしく、
その話を聞いては、
けらけらと笑ったりしたものだ。]


その犬耳のカチューシャ、ノアに付けてみたら?


[ふと悪戯心が覗いて、そう言ってみれば、
ノアはどんな顔をするだろうか?]*
(123) 2020/05/17(Sun) 1:13:15

【人】 星読博士見習 ハニエル

−朝・調香店『ディアス』にて−



[ジゼルが店に来る少し前。

ノアが紅茶を淹れてくれる間、祭りについて少し話をした。>>124

…なるほど、ずっと店を開いていたら、
お祭りも楽しめないしな。
高名な調香師さんもたまには息抜きしたいって事でしょうね。

[ノアも、今日は祭りに行ってみるらしい。

にしても視力の弱い彼女が、あの繁華街を歩いて平気なのだろうか。]

(もしかしたら、誰か他の人が付き添ったりするのかな。)

[少し、気になった。]
(168) 2020/05/17(Sun) 13:48:28

【人】 星読博士見習 ハニエル

[そして現在。]

[淹れてくれたハーブティーを頂きながら>>124
ノア、ジゼルと3人で話す。

ノア独自の調合だろうか、何種類もの茶葉がブレンドされたもののようで、上質な香りがハニエルの鼻をくすぐった。

飲むとほんのりと甘く、爽やかさと優しさを感じさせる、不思議な味がした。]
(169) 2020/05/17(Sun) 13:48:43

【人】 星読博士見習 ハニエル

[自分が冗談半分に言った犬耳カチューシャ(>>123)は、なんと本当にノアの頭に装着された。>>161

それを見てけらけらと笑うジゼル。
一方で、きょとんとしている当本人。

その様子がまた可愛らしく、
彼女に悪い気はしつつも、
結局我慢できずに自分も一緒になって吹き出してしまった。]
(170) 2020/05/17(Sun) 13:49:34

【人】 星読博士見習 ハニエル

[ふたたび"ゆきのや"に向かうというジゼル>>134を見送り、

そういえばチョコを開けるのを忘れてたな、と思い出す。

(…それと、仕立て屋にも寄らなければ。)

普段着ている星読見習用の制服はとうの昔につんつるてんになっていたのだが、中々修繕に出す機会がなく今に至っていた。

もう時間は昼に近い。
ジゼルの教えてくれた「たこ焼き」なるものを自分も味わってみたいと思いつつ、席を立つ。]


籠のポプリ、一つ下さい。


[そう言いながら、代金を支払う。
そして、恥ずかしいやら仕立て屋の予定やらで結局開けられなかったチョコレートの箱を、
躊躇いがちにテーブルへ置く。]


このお菓子、ここに来る途中で見つけたんです。
太陽系の惑星を象ったチョコレートなんですけど…
良かったら、貰ってくれますか?


[本当は、来る時に見つけたんじゃなくて予め用意したものだけど…と心の中で思いつつ、

もし、彼女がこれを貰ってくれたら、これを置いて店を後にするだろう。
夜に、祭りで賑わうこの街で、もう一度会えたらいいなと思いながら。]*
(173) 2020/05/17(Sun) 13:52:50
星読博士見習 ハニエルは、メモを貼った。
(a51) 2020/05/17(Sun) 14:04:54

【人】 星読博士見習 ハニエル

−現在・街中を歩いて−



[星読見習の制服を修繕してもらおうと、
風の噂で聞いた"ダニエル・ゴードン"なる仕立て屋を探し、早一時間。

どうやら、迷子になったらしい。]


(ジゼルの言ってたたこ焼き屋も、そういえば場所を聞きそびれてしまったし…)


[この街の祭りでは、広場に特設ステージが設けられ、そこでダンスなどの催し物が行われるらしい。

今日こそはそれを見てみたいと思っているから、
こんな所で時間を無駄にしたくはないのに…。]


(よし、もう一度ゆっくり探してみよう)


[気合を入れ直し、ふたたび周囲を見渡しながら、
ゆっくりとと街を歩いてゆく]*
(175) 2020/05/17(Sun) 14:15:54
[長い1日が終わった。
晩餐会も無事に終わり、湯浴みを済ませて、
女子会というものをしよう。
ユウェルは薄い翡翠のワンピース、
フィオーレは薄桃色のワンピースを着て、
ユウェルのためのサロンで3人で。]

ねぇフィオーレ様?

”どうされました?


ムーティ様とご結婚は?

”次の春に……!
ドレスを、調整しておりまして……”


”すっごく可愛いんだから!
フィオーレの美人度をさらにあげちゃうわ”


”ビ、ビアンカさん!


あら、具現化を敬称つけて呼ぶなんて……
本当腰が低いのね…

”ほぉんと、不思議な子よねぇ……”


[他愛もない話で盛り上がる。
お菓子と紅茶を摘んで、恋に服に食べ物に。
話題は尽きない。
なのに、時間は来てしまう]

”マイプリンセス、おやすみの時間だよ?”


まぁ……

”フィオーレ、俺らも寝るぞー”


“はぁい!”

[ユウェルとフィオーレの反応は
真逆というほどではないが、差があるように見えた。
ユウェルは駄々をこねるように、
“まだダメ?”とシュテルンポレールに尋ね、
フィオーレは擦り寄るように、
“明日は何をしましょう?”とムーティジェンティーレに尋ねた]
”ダーメ。
兄さんたちも寝なきゃいけないから、
僕らも……ね?”


”明日は顔見せがあるだろ。
それが終わったら、ユウェルとシュー待ち。
で、夜は街に行く。”


“はいっ!陛下も、許してくださって良かったですね!”

確かにぃ。お父様とお母様も、快くよ!
珍しすぎるわ!!!

”僕らがいるからだよ?”


”抜け出したりしなきゃ、簡単に許されただろ”

【人】 星読博士見習 ハニエル

−現在・広場にて−



(はあっ…はぁっ……間に合った……)

[息を切らせて、広場に滑り込む。

昼間の迷子のおかげで、たっぷり2時間は無駄な時間を食っただろうか。
途中周囲の人間にも助けを求めつつ、学生服の仕立てを頼み、遅い昼飯を猛スピードで平らげれば、気付けば夕暮れ時になっていた。

昼飯をかき込んだ後に走ったせいで、胃がキリキリする。
昨日、偶然会った凛とした女性と優雅な昼食を共にしたのとは大違いだった。]
(247) 2020/05/18(Mon) 0:13:26

【人】 星読博士見習 ハニエル

[目の前の特設ステージは、丁度いま舞台発表が始まったらしい。
ステージ上に踊り子が現れ、優雅に踊り出す。>>240

その踊り子は、昨日街で見かけた、嫋やかな赤いスカーフを纏った女性にどことなく似ている気がした。>>1:101

ついぞ言葉を交わす機会はなかったが、あの時に感じた豊かさ、麗しさをその踊りは体現しているような気がした。


───タナバタの祭りは、フィナーレを迎えようとしている。]*
(248) 2020/05/18(Mon) 0:13:43
星読博士見習 ハニエルは、メモを貼った。
(a74) 2020/05/18(Mon) 0:16:26

【人】 星読博士見習 ハニエル

−現在・広場より 回想・ディアス−


[華麗なステージを眺めながら、
朝のことを思い出す。>>180>>181

内心どぎまぎしながら渡したチョコレートを、
彼女は受け取ってくれた。
…少し、戸惑った表情を浮かべながら。]


「ハニエルさんはこの後は──」


思えば自分が席を立つ時、彼女はそう言いかけて、でも席を立つ自分を見て、口を噤んだんだっけ。

(─ ─どっち…なんだ……)

あまり多くを語らず、表情も控えめな彼女は、本当は自分をどう思っているのだろう。
それを知るのが、怖い。]
(261) 2020/05/18(Mon) 1:12:19

【人】 星読博士見習 ハニエル

−現在・広場にて


[舞台が一幕終わり、観客達がぞろぞろと移動を始める。

その中に、スタンレーらしい人影。>>251
とっさに声を掛けようかと思ったが、
彼はなんと、一人ではなく。
さっきステージにいた踊り子と、笑顔で話しているのだった。

(もしかして、昨日言ってたのは…)

がんばれ、と心の中で呟き、そして我が身を顧みて、
自分は一人だ、と考えていた。]
(263) 2020/05/18(Mon) 1:12:58

【人】 星読博士見習 ハニエル

その時、
特設会場から少し離れた所に、日傘を差しオルゴールを持ったノアの姿が。
ぽつんと佇んでおり、もしかして迷子かと、声をかける。


「ノアさん、ハニエルです。
もしかして、道に迷われました?」


[日傘と、オルゴール。
誰かとの待ち合わせだろうか…?
そんな思いが、脳裏を過ぎる。

いや、しかし、
もし彼女がどこかに連れて行って欲しいと言うなら、
喜んで手を差し伸べよう。
そう思いつつ声をかける。]*
(267) 2020/05/18(Mon) 1:15:41
[夜になり、やっと落ち着いた王族は、
素直に寝ると言ったり、
湯浴みとマッサージを所望したり、
着替えを急いでと頼んだり。
三者三様だった。

その様子を見ていたフィオーレとムーティジェンティーレは、
本当に街に降りるのか、なんてシュテルンポレールに聞いたとか。]

“大丈夫。僕が飛びっきりの魔法かけてあげるよ”

”お前そういや…変化魔法お得意だったな”


そうなのですか?知らなかった…

“とりあえず、フィオーレの近くにいるなら
私が守ってあげるわ”


”まぁ、俺らが剣持ってると怪しまれるし…
そうなっても仕方ない。
フィオーレと、ユウェルはお互い側にいろよ”


分かりました!ビアンカさん、よろしくお願いします。

”可愛いフィオーレの頼みなら喜んで♡“

[ビアンカは、フィオーレ中心に半径2メートルまでなら
保護対象として守り抜く。
彼女自身が、フィオーレの魔法。
故に、フィオーレが願うことは全て叶える。

先かな魔法にかけられたテールエールデ次期国王夫婦。
フィオーレの綺麗なロングの金髪はショートの黒髪に。
くりっとした二重の瞳は、たれ目気味に。
そして何より、豊かな胸はボリューム抑えめに。

ムーティも、金髪ショートは紺色ミディアムに。
少しだけキリッとしていた瞳はぱっちり一重に。
そして何より、身長がプラス10センチくらいに。]

”えっ……まじかよ……”


”フィオーレが、フィオーレじゃなくなった…?”


まぁ!動きやすいです!!

“よかったよかった。後は、ユウェルっと”

[ふふんっと鼻歌を歌っているシュテルンポレールも、
兄も一緒だった金髪ショートがオレンジセミロングに。
瞳はあえてそのまま、翡翠色で。
身長は寧ろ10センチほど減らしただろうか。

青年とも少年とも取れる人物に、大変身。

そんな3人の元に、この期間最高に笑顔のユウェルが戻ってきた]

【人】 星読博士見習 ハニエル

−現在・広場にて−



「………うん。」>>272

ノアは頷いた。
まるで、何か確信めいた予感が当たったかのように、しっかりと。

彼女が誰かと待ち合わせしていた訳ではなかったことに、心のどこかで安堵する自分に気付く。]


もし時間があるのなら、二人で少し歩きませんか?


[だって、ハニエルには行きたい場所があったから。]


初めて会った場所…あの丘まで。


[彼女を正面から見据え、そう、問いかけた。]
(273) 2020/05/18(Mon) 2:23:07
星読博士見習 ハニエルは、メモを貼った。
(a81) 2020/05/18(Mon) 2:30:30

”ユウェルはね、問答無用でこうね”



[着替えてきたユウェルは、間髪入れずに姿を変えられた。
髪は茶髪のロングに、瞳は黒。
そして身長がシュテルンポレールと同じくらいに。
瞳を輝かせて、シュテルンポレールに抱きついたけれど、
とりあえず急ぐよ、と離されてしまった。

国王と王妃は、夜市に行ってもいいけれど、
月が真上にのぼるまで。と条件を出していた。
故に、少し焦っていた]

これは、なんということなの…

”なんか、怒ってる?”


”ううん。あれは、喜びすぎて感情が分からなくなってるだけ”


みて!あの可愛らしい舞を!

“とても、素敵ですね!”

私と歳が近そうね……もっと近くで見たいわ。

”ダーメ。時間がないから、
ご飯買って、とりあえず見て回るよ”


えぇ……

”あとで、踊ってたのが誰なのか聞けばよくね?”


それだ。そうと決まれば、何食べる?
これも美味しそう……

“こっちも……!”

[日頃の鬱憤を食に向けるかのように、
ユウェルはあれもこれもとお願いをして、
男性陣がそれの支払いと荷物持ち。
熱いものを持つのはそんなに苦ではないものの、
これを誰が食べるというのだろう]

【人】 星読博士見習 ハニエル

−現在・広場を後にして−



[星の見える丘に行こう、と言って、
「ちょうど行こうと思っていました」
と頷く彼女。>>288


今までなら、
「そうなんだ、奇遇ですね」なんて軽い調子で丘を目指しただろう。
途中でジゼルも偶然加わって、
可笑しな話に3人で笑い声を上げながら。

でも、今日は。二人っきり。]
(327) 2020/05/18(Mon) 21:09:54

【人】 星読博士見習 ハニエル

(──故郷から遥々この国へ来て、
夢があって、でも自分は無力で、
いつしかその無力感さえ忘れるようになっていた)


すぐ手を伸ばせば他人にぶつかるような、
賑やかだけど喧しい祭りの街を後にし、
丘を目指して、歩いていく。


一歩、歩みを進めるごとに喧騒は遠のき、
とうに陽が落ちて顔を覗かせた夜闇と、静寂が、
まるで黒いベルベットのように二人だけを包み込んでいく。


東の方角の空を横に切り裂く、光帯のような天の川銀河を背景にして。
(328) 2020/05/18(Mon) 21:11:33

【人】 星読博士見習 ハニエル

(──でもあの時、届かないものを手に入れようとしてもがく彼女を見て>>0:57
忘れていた夢を思い出させてくれたのは本当で。)


そしてたどり着く、あの時と変わらない丘。


(──昔の夢を思い出させてくれた彼女に、
諦めて欲しくなくて>>0:88
たとえ視力があっても僕も同じだよ、
今ある世界のもっと先を見ようと、
そう心から伝えたいと、
強く思ったから。)


あの時と同じレインツリーに身を預け、

…そして今度こそ一緒に、
零れるような星空に向かって手を伸ばそうか。]*
(329) 2020/05/18(Mon) 21:12:05
星読博士見習 ハニエルは、メモを貼った。
(a94) 2020/05/18(Mon) 21:22:21

[月がてっぺんに来るまでの時間、
4人は思いのまま楽しんでいる。
その中で、全くもって楽しくなさそうな、
今殺せと言わんばかりの顔をしている男が1人]

はー……僕も、僕もフィオーレたちと、
お祭りもう一回行きたかった!!!

“行けばいいだろ……”


でも、今日はお前と飲むって決めてたからなぁ

“楽しんでいたか?”


あぁ、凄く。……ホント、勿体無い。

”…………よく、きたよ。
彼は、いい政治をするだろうさ。”


元王位継承第1位に言われるなら、いいか。

[今年の儀式は、違う神殿にて行われていた。
一神官となったソールにとっては、
誰かに話を聞かなければ何も分からない。
故に、旧友はこの時間を使った。
酒を片手に、彼を訪ねる。
シュラーフェンは、かなり悩んでいた]

僕が、お前をこうしてしまったからなぁ……
こっちの生活はどう?

”気が楽だよ。ちょっと大変だけど”


そう。……ここは、いつになる?

”3年後くらいかな。”


そう遠くないな。……なら、その時はまた来よう。

”来るな……”


いやぁ、お前の神官ぶりを見ないと気が済まないからな。

”嫁と来い。婚約者とは来るなよ”


……

ツィートローネ…………僕の可愛い婚約者……

[ソールは、釘の差し方を間違えたかもしれないと、
思いながら、肩をぽん、と叩くほかなかった。
シュラーフェンの、歪んだ愛情を注がれる相手は、
かなりかわいそうだな、と思うほかない]

”あー…………なんだ…手紙くらいは、
書いてやってもいいぞ……”


おー…………ツィーってば、
本当…腰が低すぎて、つらい……

”当たり前だろ……
お前の婚約者の方に同情するわ”

お兄様!!

[知らない誰かが、懐かしい呼び方をする。
ふと、見てみれば、本当に知らない誰か。]

ユウェルです。……あっ、恥ずかし…………

“ごめんごめん、ここならもういいかな…”

[4人いた、知らない人物たちはよく知る人物に。
来るなと言いたいのに、いえない。

ただ、一言

「ごめん」

と言って、その場から立ち去ろう」

”ま、待ちなよ。僕らは明日帰るから。
フィオーレももう怖がってないよ”


[彼女の兄にも、そして新しい婚約者にも、
許しを得て、6人で話そうか。

星の許しを得て、一瞬だけ。
昔のように、話をさせてくれて

ありがとう。]

【人】 星読博士見習 ハニエル

−現在・丘の上−



[彼女が、そっと差し出たオルゴール。
小さな箱の中に生きるちっぽけな黒猫は、
遠く存在する星空を見上げ、
どうやっても手に入れられないその存在に想いを馳せる。


──無力な存在。まるで、僕のような。


でも、黒猫と自分には決定的な違いがあった。

…彼女が、隣に居たからだ。]


[オルゴールを胸にかき抱き、
いつしかハニエルは涙を流していた。


此処へ来て、初めて"自分"を思い出させてくれた人。

控えめながらも鋭い感性を持ち、
優しさと真剣さを内に秘めている人。

彼女が笑うと、野に咲いた小さな花が風を受けてふわりと揺れるような、そんな儚さと可愛らしさがあって。

いつの時からか、この笑顔にずっと触れていたいと、そう思うようになっていたんだ。]
(359) 2020/05/18(Mon) 23:23:17

【人】 星読博士見習 ハニエル

[大きな破裂音と共に、極彩色の閃光が夜空に咲く。
星の光は感じられずとも、この光は彼女の目に届いているだろうか。


いや、届いてなくとも、
今こうして二人で祭りの終幕を見届けられることが、
今、堪らなく嬉しいのだ。]


[涙は、ほどなくして止んでくれた。
しっかりと拭い、夜空をつと一瞥する。
──もう、心は決まった。

そして隣に佇む彼女を、もう一度正面から見据え、
昨日からずっと胸に秘めていた、
しかしとてもシンプルな一言を、

告げた。]
(360) 2020/05/18(Mon) 23:24:22

【人】 星読博士見習 ハニエル

[──ふっと息をつき、
彼女正面から見つめる。

直後に、大きな破裂音。
背後には花火が咲き乱れて、
刹那、二人を極彩色で染め上げた。

眩い光に照らされた彼女の顔は、
今、どんな表情を浮かべているだろう。]*
(366) 2020/05/18(Mon) 23:30:44
 




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