52 【ペアソロRP】<UN>SELFISH【R18G】
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6万にまで膨れ上がった帝国側の軍勢は 平野を駆け抜け、豊かな山岳と河川を越え、 春の訪れに先駆けてバルバロスの森の裾──── ガルニエ伯爵の持つ領地へと迫った。
七つの諸侯は北の海沿いに追いやられた帝国を 南方から東方へと取り囲む形で点在し、 ガルニエはその中でも最も北寄りに位置している。
ほぼ時計回りの侵攻ルートを取るだろうと 予め予測していた公国諸侯は、 森林地帯にゲリラを展開しこれを迎え撃った。
森から出れば挟撃を免れない帝国は深い森を抜けたが、 道中での度重なる襲撃により消耗を繰り返す事となる。
(6) 2020/12/01(Tue) 15:39:58 |
| K einem vernünftigen Menschen wird es einfallen, Tintenflecken mit Tinte, Ölflecken mit Öl wegwaschen zu wollen. Nur Blut soll immer wieder mit Blut abgewaschen werden. ────まともな人間はインクの染みをインクで、 油の染みを油で洗おうとはしない。 血のみが血を以て洗い流されようとする。
(7) 2020/12/01(Tue) 15:40:16 |
| 721年 氷の月3日 弓兵や銃兵を森に潜めて抵抗するも、 民兵を盾とするかの様ななりふり構わぬ進軍により ガルニエ領、アングレール領は次々陥落。 隣合う領主である彼等の総意により届けられた 降伏のサインはまるで受け取られる事はなかった。 交渉が跳ね除けられると彼等は籠城を選んだが、 其れも空から降る焔の前では無力だった。 ガルニエ公は言った。 『 悪魔に魂を売った怪物めが。 騎士の誇りを貶めてまで勝利を得て 一体何になる? 』
(9) 2020/12/01(Tue) 15:42:01 |
私を■してくれないか
(どうか…………私にあたたかな眠りを)
| 【人】
「 陛下、斥候より伝達に御座います! サー・アルベルタが討死したとの事──── 」 (46) 2020/12/03(Thu) 0:06:21 |
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722年 火の月2日
バルジ峠唯一の陸路を雪が覆い隠していく。 昨年秋のダンメルス家による決死の抵抗を受け、 大損害を受けた帝国軍は反撃の機会を窺っていた。
掃討部隊の空挺が丘陵を飛び交う中、 深い雪原に潜んでは近付く冬に耐え忍ぶ。 餓死者が出る様な行軍ではなかったが、 気温が下がれば傷が癒えずに力尽きる者が増える。
隊列から無念ながらに離脱する者も現れ、 帝国軍は縮小の一途を辿っていたが────
年も明けて間もない頃、彼等は攻勢に出る。 其れは吹雪に紛れて四部隊に組み分けた布陣での 挟撃作戦だった。
(51) 2020/12/03(Thu) 0:11:28 |
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────対し、死の間際に立つ者の激憤は 血に連なって流れ落ちる事など有り得ず。
男は言った。正確には諭す様な声色で嗤った。 制圧された居城、今にも降ろされようとする梟の御旗、 帝国兵の掃討を受けた残り僅かな同胞の断末魔。
戦乱の喧騒が少しずつ過去のものと変わる中、 余りにも穏やかな声は確実に居合わせた者達の耳に入る。 (54) 2020/12/03(Thu) 0:13:28 |
| 【人】
男は学者だった。 物を作り、真理を知り、歴史を記す使命を持つ。 同時に多くの術式に通ずる優秀な魔道士でもあった。
「 お前一人の為に国は後退した。 繁栄の手段を自ら潰したのだ 」
(55) 2020/12/03(Thu) 0:13:52 |
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722年 土の月16日
『724年中にはこの戦争を終える』──── 主君の言葉の元、数を減らした帝国軍は 軍隊を複数に割いて暫しの休戦期間に入る。
とは言え、制圧圏よりそう離れていない砦では 変わらない厳戒態勢が敷かれていた。
ダンメルス家滅亡より数ヶ月を経て 残るアングレール、ロイス、ベストラの三家へ 侵攻を開始する。
最も社会的地位が低く、地理的にも北方に位置する アングレール家が真っ先に矢面に立つこととなった。
(58) 2020/12/03(Thu) 0:15:31 |
| ────と思われたが。 自領への帝国軍の侵入を確認するなり、 アングレール子爵側は兵を差し向けず白旗を上げた。 数度使者による伝達が行われた結果、 ブラバント帝国は城の明け渡しを要求。 それは二百年前に大部分を焼失した後、 再建されたかつてのシェーンシュタイン城だった。 交渉はその大広間で行われる事となる。 血濡れの婚儀となったその場所で。 (59) 2020/12/03(Thu) 0:15:50 |
[昨日と違い統率の取れた動きで
二人を取り囲み、行動の自由を奪った。
担当教員、級友たちは確と認識しながら
目を逸らし急ぎ支度をして教室から去っていった。
巻き込まれるのは御免とばかりに。
声を上げたところで止まるものは一人とて居らぬのだ。]
[そうして、真昼と転入生と俺、
俺のかわいい子分たちだけの教室。
転入生は椅子に座らせ
両手を後ろで纏めて縛り
足は片方ずつ椅子の足に縛りつけた。
暴れたとて数には勝てる筈もない。]
今日は新入りくんの歓迎会にしよう
持て成すのは――お前の仕事だ
得意だよな?
[ぺちぺちと真昼の頬を手の甲で叩く。]
ちゃんと持て成せたら
、、、
昨日みたくご褒美をやるよ
けど、出来なかったら――、
ご褒美は新入りくんに
あげることにしようかな?
[これはゲームだ。
性欲を漲らせた子分たちの竿を鎮める役が
二人のうちどちらになるかを決める道楽。]
ここにいる奴らみぃんな
コイツが筆下ろししたんだ
今日はいない奴らも、上級生も皆、な
だから新入りくんは安心して任せて良いぜ?
[主催者はビギナーに笑いかけ見守りの姿勢に入る。**]
[昨日に引き続き偽りのない事実がまた
無垢な空澄くんの耳孔を穢す。
彼にはきっと、昨日も今日も
意味のわからない言葉ばかりだろう。
僕と君は生きてきた環境が違い過ぎるのだ。]
……僕がうまくできたら
空澄くんには
なにもしないでくれるってこと、だよね
[ゲームのルールを噛みしめるように呟くと
決心したように俯きがちな顔を上げる。
両脇から押さえられていた腕を振り解き、
椅子に縛り付けられた彼の元へ歩み寄っていく。]
……何にも考えなくていい
僕に任せて
[跪き、微笑んで見せると
衣服に手を掛け、半身が出るように
最低限衣服を乱していく。**]
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723年 風の月5日
第一回の出兵より三年。 獅子戦役最後の攻勢が始まる。
山岳に護られた高巣城を落とすのは至難の技。 ベストラ家は近道となる全ての橋を落とした上で、 魔道部隊が谷間を通る帝国軍を崖の上から迎え撃った。
降り注ぐ氷の礫は火を用いて相殺する訳にもいかず、 傷口に凍傷を作った兵がそのまま凍え死ぬ事もあった。
帝国は丸一年と数ヶ月をかけてこれを攻略。 舞台は城内戦へと移ることとなる。
この戦いでの死者は両陣営合わせて数万人に及ぶ。 魔法によって発生した洪水で行方知れずの者も少なくない。
(69) 2020/12/03(Thu) 12:56:47 |
| 【人】
持てる術を全て使い切った上での敗北。 総指揮官として捕えられ、引きずり出されたのは ベストラ公爵家、アイリー城主ユーダス。
「 私の妻子にも手を出したな。 これで満足か? 燎原の獅子よ。 」 (72) 2020/12/03(Thu) 12:58:56 |
| 【人】
既に妻子は西の大陸へ出る船に乗せられ、 ベストラ家は実質的な滅亡を目前としていた。 ユーダスは血の混じった唾を濡れた野草に吐き付ける。
「 大昔の話だ。私とて当事者ではない。 数百年の年月の内に事実がどう伝わったかも 定かではないだろう。 」 (74) 2020/12/03(Thu) 12:59:48 |
| 【人】
ユーダスは歯噛みする。 遠い祖先の行いなど彼の知る所ではない。 だが血統が背負う罪は長く残り続け、 善行によって洗い流される事は無いと理解していた。
「 ハ、これまでもそうしてお前が 犠牲にした者に報いて来たのか? 」 (76) 2020/12/03(Thu) 13:00:46 |
| 【人】
諜報と謀略に長けるベストラが 皇帝の身に降りかかった事柄を知らない筈がない。 相手が見据える物が“自分が去った後の未来”であると 全てを悟った上で囁いた。
「 ではお前自身はこれからどうする? その呪い、その力、とうの昔から知っているぞ。 ────長くはないのだろう? 」
(78) 2020/12/03(Thu) 13:01:48 |
[ 四年と七ヶ月。
古き地図の姿を取り戻す為に費やした年月。
それだけ長く戦っていれば、
心がゆっくりと拉げていくのが嫌でも分かる。
人は人を殺める為に自らの心を殺し、
其れを定めと割り切るほどに擦り切れていく。
自分は戦う為に生まれたのだと背追い込めば尚更に。
自分を忘れて仕舞いそうな時こそ
あの
小瓶
の存在を思い出しては
約束
の在処を想う。 ]
( 今なら解る。苦しみとは痛みでなく、
傍に立つ者が盤上から降り
二度と戻らないという喪失感だと。 )
| 【人】 僅かに滲んだ本音をユーダスは聞き逃さない。 王の出生に纏わる噂、内政へ潜り込ませた間者の情報、 そこから弾き出されるのは全身全霊での侮蔑。 「 報復の為に生まれ育て上げられた レオポルド卿には最早何もないと? そうか! ────ハハハハハハ! 」 (80) 2020/12/03(Thu) 13:03:20 |
| 【人】
724年 冷の月28日
長い長い戦争はブラバントの勝利で幕を閉じる。 七つの諸侯が根絶され、彼等の家族の生き残りは 実権を奪われるか遠くの大陸へと全員が流された。
彼等は冬に差し掛かる山脈を越え、 数週間をかけて帝都まで戻る支度を始める。 ぬかるんだ高原が戦疲れを助長する中、 重い足取りで北西方向へと凱旋するのだった。
城主を失ったアイリー城はもぬけの殻となり、 奇しくもシェーンシュタインの雨の再現となった。
(82) 2020/12/03(Thu) 13:04:30 |
[ 幸福な未来を棄てた事で、
家族の存在が大切なものの中から消えた。
熾烈な闘争によって
唯一の幼馴染の命が失われていった。
民も、美しき国土も、愛しい筈の息子も、
死を前にすれば口惜しさばかりを覚える。 ]
( 一つ、また一つと燃え落ちる様にして消え。
其れでも未だ“大切なもの”として此処に在るのは、 )
[ 幕引きを控える者同士、獣達の運命は引かれ逢う。 ]
[ 誰も通れぬ程────狭き路を征け。 ]
[鉤爪で傷つけぬように包み込んだ、案外弱々しい背中は
傷だらけの冷たい身体を抱き寄せた時と重なってしまう。
トロイメライを振り返っただけ。
ただの自分のエゴイズム。
だけれど、彼はそれを拒みもしなかったから、
……血濡れた手を、縋るように伸ばしたのだ。]
(よく切れる刃物など、復讐では都合の良い獲物なのに。
遂にそれを使わずにしまっておいたのは、
……
約束
を果たす最後まで
絶対に他者の血で汚したくなかったからなのか。)
[元より安らかな死など約束されない身であった。
抗うことを辞めてしまえば己は真のひとでなしとなり、全てを破壊し尽くすのみの血に飢えた化け物と成り果てる。
有象無象に興味がなければ
己のことだってどうだって良かったのだ…今までは。
何もかも壊す前から自分自身で手放してしまえば苦痛なんて湧かない筈だと信じていた癖に、結局あるのは変わらない地獄だ。]
(自分の道を決めた、たったひとつの人間性が
今度こそ手放しはせぬと握りしめた──唯一無二。)
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