47 【半再演RP】Give my regards to Jack-o'-Lantern【R18】
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[まったくこの嫁は────…
三国一、俺を驚かせ喜ばせるのが得意らしい。
薄く掛かった靄の向こう。
さざ波広がる足湯の水面には
俺の膝の上に捕らえられた琴羽の姿が映っていて。
探り当てた片胸をまろび出させ、
その先端をきゅぅと摘んでみせようか]
そう言えば、普段通りであるならば……
[そう。
普段どおりであるならば、
・・・・・・・・
浴衣の下に何も着けていないはずで]
[好奇心の赴くままに、
彼女の浴衣の帯の下を
右と左に割り開き。
上方から悪戯な指を忍び込ませた
まさにその時────…]
[遠慮がちに、部屋の入口の襖を叩く音がして。
どうやら宿の仲居が夕飯を持って来てくれたらしい]
……ふむ。
せっかく良い所だったのにな。
どうしようか、琴羽?
[にっこりと。
実に愉しげに問いかける俺を見て
果たして彼女は何を思った事だろうか]
まぁ、安心してくれ琴羽。
そなたは俺に比べるとちっこいからな。
この体勢であれば、部屋の中からは
俺が一人で足湯に入っている様に見えるだろうよ。
[そう、小声で耳打ちすると。
背後の部屋へと振り返り]
待ちかねていたぞ。
準備を、頼む。
[呼びかければ、当然仲居は部屋の中へとやって来て。
話好きな性分らしく、料理の説明や
世間話などをしながら配膳をはじめたのだった]
──ほう。
山菜は近くで採れたものなのか。
この季節の旬のものというと、
アケビやらマタタビかな?
[そんな世間話を交わしながら、
俺の指先は琴羽の肉の芽を摘み上げ。
岩清水ならぬ甘露の雫を滴らせようとしながらも]
なかなかこの辺りについて詳しい者の様だな。
故郷の話がしたければ、
琴羽も仲居さんと話をしてみるか?
[と、こそり耳打ちをしてみたのだった。
───とはいえ当然、
指先を緩めるつもりはまったくもって、無いのだが*]
|
[横っ飛びに攻撃を避けると、 身代わりになってしまった大南瓜が砕け欠片が視界に入る程に飛び散る。 ただ魔法を掛けられていただけのそれは、物言わぬ野菜の残骸と化した。
豪腕の合間を縫い懐へ飛び込んで、剣を振り上げた。 その刃そのものと己の筋力は、堅牢なオーガの身体に深い傷を残せない。 しかしフォルクスの剣に宿した炎が斬撃と共に敵へと襲いかかる。
彼の武器はその異能で作られたものであり、魔法に適合し易い。 そして、ただ魔法を放つよりも範囲が狭くなる代わり深くへと届く。
また一人、巨体が地に伏した。]
(61) 2020/10/30(Fri) 2:10:14 |
| [純粋な力のぶつけ合いに介入してきた二人は、 同じように戦うには非力過ぎたものの、 違う方法でかき乱し、戦況を変えていった。
ベアの部下で立っているのは今力尽きた者が最後だった。 しかし、数で勝っていた筈のオーガも多くが倒れ、残り二人。]
降伏して、首謀者を吐いてほしいな。 無実体種族と君達オーガ族だけではないね?
[その光景を目に牙を剥いて唸るのは、オーガの族長。 努めて穏やかに、今でも取れる平和的解決を提示した。 ここまでの状況から浮かぶ想定の答えを、得ようとした。]
(62) 2020/10/30(Fri) 2:10:28 |
| 「黙れ、化け物と偽りの王め…… 人間に媚びを売る貴様らのことなど、わたしは絶対に認めない。 特にウロボロス、貴様だ。お前は何なんだ?何が目的だ? メフィスト王には子供などいなかった! 」 (65) 2020/10/30(Fri) 2:12:08 |
| (67) 2020/10/30(Fri) 2:13:43 |
|
…………。
(68) 2020/10/30(Fri) 2:13:59 |
|
君の言葉は正しくもあり、間違ってもいる。 僕は確かに真祖竜の末裔で、 目的は君達魔族の民が戦わずに済む世界だよ
[にこやかな表情を作った。 それでも声ははっきり届くように、強く。]
(69) 2020/10/30(Fri) 2:14:14 |
|
[その時、何処か遠い場所から轟音が聞こえた。 思わず見上げてしまった、音の先────ヤドリギを。
それは、魔法による攻撃を連続して受け続けているようだ。 何者かが魔法障壁を破壊しようとしている、 自分達が何をしているのか理解した上で?この戦いも、その為に?
理解してしまった。首謀者を、敵の目的を。]
(70) 2020/10/30(Fri) 2:14:29 |
| ベア!
[呼び掛けに応え、熊獣人は掴み合いとなっていたオーガを投げ飛ばし 二人の元へと四つ足で駆ければ、族長へと襲いかかった。 フォルクスの槍が砕けたのはそのすぐ後、間一髪だった。]
そうか、君達は……教会の残党と組んだんだね?
[再び剣を構え炎を灯しながら、呟く。
一見すれば矛盾した、異種族へ敵意を持ち壊滅を目指す両者の結託。
人魔の和平を謳う魔王の殺害は、反するオーガ達は勿論 教会を復権し、魔族の再びの迫害を狙う残党にとっても利点がある。 そうしてヤドリギを取り返せばかつてのように戻れるということ。] (72) 2020/10/30(Fri) 2:16:00 |
[ この都に住みそれぞれの研究を行う者の多くが、
かつての背信者達の末裔だった。
彼らは争いに疲れ、魔族と共に戦うことは無かったが
教会の糾弾を含め、多くの協力をしてくれた。
異端扱いされようとも技術を磨き、文明を発展させようとしていた者
旧き時代の歴史を密やかに継いでいた家系……。
人類側の遺跡の情報、見つかった機械の復元や資料の解読。
この時代に至れども我々には傷一つ付けられないヤドリギ、
それを倒す術を見つけられないかと思ってのことであったが
思わぬ形で役に立ち、大変に大きなものを生んだのだ──── ]
|
────終わらせようか
[戦いの終わりは、近い。**]
(78) 2020/10/30(Fri) 2:18:25 |
| ──やがて──
[オーガの族長、彼女は数百年反魔王派を率いてきた。 戦時中は凶暴性を多種族に問題視されながらも、 それ以上の大きな功績を上げ、黙らせてきたのだという。
しかし、戦争とは一人でするものではない。 仲間が戦闘不能になり3対1の戦いを強いられながらも、 彼女にとっての誇りを貫き通したが、ついに膝をつくこととなった。
交戦の知らせの前には止んでいた魔法障壁への攻撃は、 この場に決着がついた今でも再開される様子がない。
旧き時代の意思を継ぎ、永きに渡り活動していた教会。 その残党もまた、復権の未来を夢見続けていたが──── 彼らの暗躍も、終わりを告げることとなる。] (79) 2020/10/30(Fri) 3:41:50 |
| [何度か拳を受けた身体は、重い。 それよりも最初に受けた傷の治癒が未だに済んでいないのが不思議だが、 放った種族が種族だ。呪いだったのだろう。
配下達も各々負傷をしているが、生きている。 その中で一人、動けぬ程の状態では無いはずの男が蹲っていた。]
ああ、可哀想に。 君は……そんな風になってしまうのか
[その姿は手遅れではないが、十分な異変が見て取れた。 眉を顰め、戦いの前と違う覚束なさのある足取りを 懸命に整えながら、すぐ側まで歩み寄った。] (80) 2020/10/30(Fri) 3:42:35 |
[ その瞳の周囲から首を下り肩を通り、指先まで
先程まで握っていた槍と似た真鍮色の結晶が覆っていた。 ]
|
おいで、フォーク。 ……今の君に必要なものをあげよう
[何を見ても何を向けられても、怯むことはせず。 幼い頃のように呼び、両手を広げた。
ベアが気づいたのだろう。 制止の声を上げるが、体躯で劣る二人を幾度も守った彼の身体は きっと限界が近い、咄嗟に動けない。]
(82) 2020/10/30(Fri) 3:44:59 |
[ 捕まえた手を引き、乱暴に距離を縮める。
逃げぬように腕の中に囚えてしまえば、
すんと鼻を鳴らし、自分を誘った甘い芳香の在り処を探す。
触れ合う程に近いのだ、気づくまでにはそう時間は掛からなかった。
首に唇を寄せ、彩る赤色を辿りその跡を消してゆく。
やがてその流れてくる先へと到達すれば、
味わうように舌がゆっくりとなぞった。 ]
[今のフォルクスの様子ではそうなると思っていた。
だから、転びかねないやり方で引っ張られても
拘束の腕により密着しても、驚きはしない。
ただ、肌を滑る感触には小さく肩が跳ねた。
努めて動かぬようにする。大人しく血を飲んでもらえたほうが楽だ。]
[当然自分には理性のない彼からでも簡単に逃れられる。
だが、そうしたくはない。
それは周囲に力の影響を出したくないという理由だけではない。
傷を舌になぞられると鋭く痛みが走り、声が漏れる。
それでも、何故か笑っていた。]
[ この姿勢では獲物の様子は見て取れない。
何かが気になった気がしたけれど、分からない。
感じるのは低い体温と何かを堪えるみたいな呼吸音。
それより、もっとこの味が欲しかった。
美味しいのだろうか?分からない。ただひたすらに欲している。
尖らせた舌先で奥に溜まるものを引き出そうとしたけど、難しい。
もどかしく歯を立て、また繰り返す。 ]
は、はは……そんなに美味しい、かな?
[傷を抉られるというのはどうもその跡を作られた時より堪えるらしい。
無様な声を上げないように、フォルクスの背に腕を回して爪を立てる。
いつもの軽口で誤魔化そうとしたけど、声が弱すぎた。
食べられているみたいだ。彼が我に返らないと本当にそうなるのかも。
何だったかな、ハロウィーンに参加する時定番の台詞があるらしい。
お菓子をあげるし悪戯もさせてあげる?違う気がする。
でももう、それでいいや。]
[ 夢中になっていた動きを止めたのは、弱い声と背の痛み。
この人はいつもそう。求められている自分で在ろうとする。
脆い部分は、隠さなければならないと思っている。
俺達がそんな風にしてしまった。
……誰だっただろうか、この人は。
顔を離して、視線を合わせた。
この人は、夜明けのような色の目をしている。 ]
[口元を赤で汚したフォルクスが、顔を上げこちらを見る。
何を思っているのだろう。
未だに黙したまま、表情自体も結晶で分かりづらくなっていて。
でも、良い変化のように感じられたから。]
いいんだよ、ほら……もっと飲むといい。
君が満足するまで、好きにしていいんだ
[頭の後ろに手を回して、自分から彼の唇を首に持っていった。]
[ されるがままに動かされ、再び傷に噛み付いた。
少しづつ溢れてくるものを逃さないよう、啜ってゆく。
何か別の液体が、自分の目から流れてきていたけれど
それは求めているものじゃ無いから、気にしなかった。 ]
[ やがて────音を立てて結晶が崩れ始める。
殆どが落ち、砕けた後。
気を失うように身体は傾き、相手に身を預け眠り始めた。
空から、遠くの地から
魔王の配下達が集まってきたのはそのすぐ後。 ]
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