涼風 梨花は、メモを貼った。 (a11) 2020/07/10(Fri) 21:54:12 |
涼風 梨花は、メモを貼った。 (a13) 2020/07/10(Fri) 22:10:42 |
涼風 梨花は、メモを貼った。 (a18) 2020/07/11(Sat) 1:16:01 |
涼風 梨花は、メモを貼った。 (a25) 2020/07/11(Sat) 17:25:20 |
【人】 涼風 梨花そういうあなたは何て……。 いえ、 また後で、会えた時に教えてもらうわ。 [会話を断つのは、場内アナウンスが耳に届いたから。 どうせ船に乗れば暫くの間は動く密室に揺られ、 参加者は規模に対してごく少数という話だ。 慌ただしく自己紹介を交わす必要もないだろう。 何処ぞへ消える男の背を見送り 女は"正当な手段で"乗船手続きを済ませた。]* (95) 2020/07/11(Sat) 21:44:20 |
【人】 涼風 梨花― 船内にて ─ [まずは真っ直ぐ、宛がわれたS室へと向かう。 恐らく使うことはないだろうリビングに鞄を置き、 持参した着替えをクローゼットへ映した。 クルーズ船に乗った時の習慣のようなもの。 潮風にべたついた髪がやや気になったが、 シャワーを浴びたとてすぐにまた……であろう。 軽く化粧直しだけ済ませ、船内の探索へ。 豪華客船そのものは然程珍しいものでもない。が、 それでも『サンライズ・クイーン』クラスともなれば 早々乗る機会もなく。] まあ、カジノまであるの。 [ボールルームやバーカウンター、レストラン。 何処を眺めても、ごく普通……と言うには躊躇うほど。 そして後悔の目的を見失いそうになるほど優雅で。 "ひとり"で参加する身の上を少しだけ残念に思う。 物憂げな溜息を誤魔化すように、通りに佇むボーイから シャンパングラスを受け取り、薄琥珀色に眦を細めた。] (101) 2020/07/11(Sat) 22:15:26 |
【人】 涼風 梨花[生涯の伴侶に選んだ男は、恋人というより親友だとか 戦友、と呼ぶ方が実際の関係に近しい。 理由は彼が愛情を抱けても性欲を伴わぬ体質だから。 他には一切不満も不自由もなく。 何より彼を愛していたからすべてを承知で結婚したが 年数が経つにつれ欲求不満は募っていく。 どうにもならない寂しさに燻る熱。 自慰で発散したとて侘しさは増すばかり。 浮気や不倫に走るほど愚かにもなれない。 何度か彼に無理を頼み、自ら圧し掛かりもしたが── どうにもならない現実に虚しくなるだけだった。 結婚生活の中で唯一の不満。 株主総会で知り合った会長夫妻は両親と歳が近く、 酒の席でつい悩みを打ち明けた結果、今に至る。] (105) 2020/07/11(Sat) 22:55:10 |
【人】 涼風 梨花[脳裏に過るのは、ここまで送ってくれた夫の顔。 『これで君の憂いが晴れて、一緒にいられるなら。』 『俺のことは構わず、好きに愉しんでおいで。』 それが本心だと伝わるような穏やかな笑顔。 自分では応じようのない妻からの求めや重圧、 罪悪感から解放される安堵に満ちた顔を思い出し。 くい、とシャンパンを呷る。] ……ふ──…。 [濡れた唇を行儀悪く指先で拭い、 迷いを振り切るように胸下まで伸びた長髪を揺らすと 一気にアルコールが回って、足元がふらついた。]* (113) 2020/07/11(Sat) 23:15:56 |
【人】 涼風 梨花[けれどもし、そのまま。 足を止めて話を聞いてくれるなら。] 例えば──…その、相手を見つける時、って。 みんなどうしている の? [そう、気づいてしまったのだ。 こんな場で知り合いに会うなぞ避けたいところだが 見ず知らずの、しかも初対面の男性を誘うのに。 人妻、というのは。 相手側から観てハードルが高いのでは、と。 けれど、指環を外すのはまるで不貞を働くようで。 迷うように左手の薬指を擦る。]** (115) 2020/07/11(Sat) 23:30:10 |
(a35) 2020/07/11(Sat) 23:31:52 |
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