【人】 教師 落川 禅[記念タオルを首にかけ、祭のロゴが入った団扇をぱたぱたさせながら、あの甚平野郎派手だなーとか眺めていたら。 振り返ったそいつは、花一高生だった。>>36 気づくかなと手を振ってみれば、寄ってきたので。] おう、蓮見も昨日はご苦労さん。 そうだろ。休日も手伝っててえらいだろー? 褒めてもいいんだぞ。 [えらそうにふんぞり返ってみせようか。 実情は、ただ本部の椅子に座ってるだけである。 蓮見は、授業態度はまあ悪くないが。 美術の成績にそれは結びつかないタイプで、平たく言えば才能がないんだろうな。うん。 (型抜き11点て逆にすごいな) 学生時代に世話になった『ハスミ自転車』。 修理してもらうのを待つ間、店頭で売り物の自転車を眺めてた悪ガキの相手をしたり。>>0:260 余計な悪知恵を仕込んだこともあった気がするが。 まあ蓮見が小学生になったかどうかの話だ。] (51) 2021/07/23(Fri) 11:30:12 |
【人】 教師 落川 禅親公認でヤンキーか…… まあお前がいいなら何も言わないが それで逆ナン狙いは結構ハードル高いと思うぞ。 [なんて、にまにま笑いと軽口を返そうか。 まあこれも冗談が通じる蓮見だからできるわけで。他愛ないやり取りは生徒というより弟分に近い気分だったりする。 しかしぼっちか。 稲出といい蓮見といい、縁というのはなかなか難しいものだ。 けれど声を掛けるハードルはともかく、今日の蓮見は見つかりやすいのではないか。とりあえず目立ってるし。 いつだったかネットでちらっと見た煽り文句が似合いそうとか思ったのは黙っておく。確か甚平バージョンもあったな。>>57 ] (126) 2021/07/23(Fri) 18:18:35 |
【人】 教師 落川 禅つっても、交代人員こないと離れられないしなー まあそのうち行くから気にせず楽しんでこいよ。 [生意気なお節介には、団扇を揺らして答えながら。>>64 ほんと気のいいやつだ、こういうとこが憎めない。] もしぼっちが寂しくなったら 差し入れ持ってくれば慰めてやるぞー? [なんて思いながらも。 立ち去ろうとする蓮見へ、こちらは余計な一言を添えておく。 まあ正直、生徒らの数少ない食券にたかる気はないし、本当に祭り終わりまでぼっちだったら、あとでジュースの一つでも奢って慰めてやろう。 でも、せっかくの夏祭りだしな。 できれば俺の揶揄いと軽口が止まらなくなるような、いい話題提供してくれる方に期待しながら。 黒地に映える白い朱鷺を見送ろうか。**] (127) 2021/07/23(Fri) 18:19:01 |
【人】 教師 落川 禅── 回想・サツマイモと犬 ── どうもー。 サツマイモってありますー? [犬を保護していた一時期。 そんな風に、幾度か堂本青果店へ足を運んでいたから。 弓道部がない日には、手伝いの堂本と会うこともあっただろう。>>0:316] そうそう。 今日の写生のモデルがんばったからご褒美になー。 [ちなみに呼び方は、生徒それぞれ好きなように呼ばせていて。 俺は名前をつけることなく、犬と呼んでいた。 理由を聞かれることがあったなら、「だって名前をつけたら愛着が湧いちゃうだろ」と肩を竦め。 俺が里親になればという声には、「お前ら俺一人で面倒見れると思うのかー」と言い返しながら。 仕方なし休日だけは家へ連れ帰り、平日は授業の合間ごとに生徒に可愛がられながら、犬は花一高校の美術室で過ごした後。 無事、隣町の老夫婦の家へ引き取られていった。] (139) 2021/07/23(Fri) 20:22:12 |
【人】 教師 落川 禅[──そうして。 美術室から犬が居なくなってしばらく経った、ある日。] どうもー。サツマイモありますかー? [数週間ぶりに、俺は堂本青果店のサツマイモ売上貢献にやってきた。 祖母さんはお得意様だったらしいが。俺はたまに果物を買う以外、近所のスーパーで惣菜を買うことの方が多いので。 珍しい来客の部類だったろうが、ちょうど堂本が居たなら。] ちょっと、犬の様子見にいく手土産になー。 つってもまあ、たまに写真送ってくれるし 元気そうだけど。 堂本も写真見るかー? [そう言って、写真を画面に出したスマホを差し出そうか。 犬の写生の時は、絵の出来がよすぎるほど。>>0:314 生徒らの中でも特に犬を可愛がっていた記憶が、残っていたからだろう。*] (140) 2021/07/23(Fri) 20:24:05 |
教師 落川 禅は、メモを貼った。 (a24) 2021/07/23(Fri) 20:39:35 |
【人】 教師 落川 禅[白い朱鷺を見送ったあとの俺はというと。 くわぁ、とでかい欠伸をしつつ。] あ゙ー……煙草吸いたくなってきた……。 [本部で団扇を片手に、喫煙所へ思いを馳せていた。 大人の色気なんてものはきっと幻想だ。 ] (178) 2021/07/23(Fri) 22:59:52 |
【人】 教師 落川 禅[そして、そんなぼやきが神様に届いたのか。] はーい、交代っすね。 お疲れさんです、じゃあ俺はこれで…… え、これもらっていいんすか? [ほどなく戻ってきた面々に、本部待機の任から解放され。 駄賃代わりにと渡されたビニール袋。 中には冷えたラムネが二本。] なんもしてないっすけど、どーも。 んじゃ、俺も屋台の売上貢献してきますわー。 [使っていたタオルと団扇もそのままもらい。 平べったいゴム草履をぺこぺこと鳴らし、本部を後にした。*] (179) 2021/07/23(Fri) 23:00:19 |
教師 落川 禅は、メモを貼った。 (a34) 2021/07/23(Fri) 23:06:33 |
【人】 教師 落川 禅[はなひら神社といえば昔、大雨の日。 帰宅途中、神社の前を通りかかった時、階段の隅で縮こまってた子どもを見つけたことがあった。 膝を抱えて雨で震えてる小学校くらいの子ども。 無視して通り過ぎるには気が引けて声を掛けたが、何故か動こうとしなかったから。 仕方なし、鞄の中にあったタオルを子どもの頭にかぶせ、ほら、と持っていた傘を渡してやったのだ。 結果俺は雨の中ずぶ濡れで帰って、祖母さんにめっちゃくちゃ怒られ。意地張って風呂に入らず着替えて寝たら、翌日熱出したことを憶えている。 ──それから、十年後。 あの日のような大雨の中、校舎裏で犬を見つけた時。 見過ごせなかったのは、あの時何もしてやれなかった子どものことを思い出してしまったからかもしれない。 更にこれが、犬の方が子どもより数倍素直で。 ちょっと声を掛けたらついてきたから、追い返せなくなってしまったというオチだった。 閑話休題。] (269) 2021/07/24(Sat) 15:04:58 |
【人】 教師 落川 禅[まさか雨の中にいた小さい子どもが、狐面をかぶった剽軽者に成長してるとか、名乗られなければ気づくはずもなく。 三年前に神田に挨拶された時には、「それ、なかなか凝ったお面だなー」なんて、しげしげと狐面の模様を観察したことだろう。 そんな、どこかつかみどころがない神田だったが。] そういや、犬の時はありがとなー。 見つかったの、神田が協力してくれたおかげだろ。 あちこち犬飼えないか聞いて回ってくれたんだって? 犬の飼い主探してる話どこで知ったか聞いたら、 関西鈍りの狐面の兄さんからって言ってたぞー。 あれからたまに写真送ってくれるんだよ、 堂本にも見せたけど、神田も見るか? [何故かこっそりと、美術室へ犬を構いにきていた生徒の一人でもあったので。>>229 隣町の老夫婦へ引き取られたその後の様子を知らせるよう、彼にもポケットから出したスマホ画面を見せようか。>>139>>140*] (270) 2021/07/24(Sat) 15:05:08 |
【人】 教師 落川 禅そりゃあ随分でかい夢……って嘘かよ。 [もらったいちご飴をポケットに押し込んで。>>298 神田が美味しそうに飲むのを見て、せっかくだしと俺ももう一本持っていたラムネの封を切った。 カラン、とビー玉が底に落ち、冷えた甘さが口の中で弾けて消えていく。] はー…… 楽しんでる姿見てると楽しくなるのはわかるが、 随分老成した趣味だなー。 俺が高校生の時とか祭の屋台で かき氷早食い競争とかしてたぞ。 [ああでも、高三の時は一応受験勉強してたかも。 ていうかこいつも高三だよな、夏祭りで油売ってていいのか。 といっても俺は進路指導役じゃないから、生徒らから意見を求められたりしなければ急かす気も特になく。 面で隠れてない口元が、楽しげに弧を描くのを眺めながらラムネを飲んだりしているわけで。] (337) 2021/07/24(Sat) 21:11:49 |
【人】 教師 落川 禅[特注品の狐面は、祭の喧騒とラムネ瓶に妙に馴染んで。 うっかり神社の主に間違えられそうだ、なんて過ぎった思考を曖昧な笑いで誤魔化しながら。 犬の引き取り先探しの件で、今更な礼を告げれば。] ……ふ。 もしかして、照れてんのかー? お前、普通にも喋れるんだな。 [いつも以上に饒舌で。 ちょっと早口に聞こえる神田の声。>>307>>308 わざわざ照れてるなんて口調を指摘したのは、こちらもちょっと照れくさかったから。 まあいつもぐうたらして、あまり褒められることしてないし。 そんな風に真っ直ぐ感謝してるなんて言われるのは、少しくすぐったい。] (338) 2021/07/24(Sat) 21:11:58 |
【人】 教師 落川 禅[口元をゆるく緩ませながら。] なぁ……神田も、知ってるか? 人間の中にはなんでだか 近くにずっといる大事な相手よりも 一時期だけいる相手の方が、優しくできたりする そういうやつもいるんだよ。 [大雨の日に、強情な子どもへ渡した傘も。 屋根のある場所へ匿った犬も。 シュワッと弾けて消える、ラムネの泡みたいな一瞬の優しさで。 義理堅く返ってくる、何気ない一瞬の恩返しに幸せをもらって満足する。 俺はきっとそういう強くはない人間だから。 ]優しさを長く続けるのはきっと向いてないんだろう。 (339) 2021/07/24(Sat) 21:12:12 |
【人】 教師 落川 禅あ、ラムネなくなった。 じゃあ俺ちょっと喫煙所行ってくるわー。 神田も、ひとのことばっか気にしてないで 今しかできない青春してこいよー。 [ぽんっと神田の背中を軽く叩き。 空になったラムネ瓶をゴミ箱へおさめれば、再びゴム草履をぺこぺこ鳴らして歩き出そうか。*] (343) 2021/07/24(Sat) 21:13:56 |
教師 落川 禅は、メモを貼った。 (a79) 2021/07/24(Sat) 21:23:49 |
【人】 教師 落川 禅[いやー今日は大漁大漁。 どもる神田とか珍しいものを見れた満足と。 どうも照れくさいようなこそばゆさと。 達観してるように見えてやっぱ食い気は十代なんだなという事実と、おすすめのキュウリ情報を戦利品に。>>355 ぶらぶら歩きながら、ポケットへスマホをしまい。 喫煙所の方へ向かいつつも。 蓮見にも神田にも忠告されたからってわけじゃないが。 確かに花火始まったら更に混むよなー、なんて。 食い物屋台の喧騒を横目に見て通り過ぎようとしたら。] ……おーい、鳳。何してるんだ? [食べ物とは別に並んだ出店の近くに、昨日と同じツギハギだらけの制服を見つけた。>>283 この浴衣や甚平が溢れた夏祭り会場では、ある意味例の朱鷺より目立つかもしれない。 夏祭りの陽気に酔っていれば、他人なんて言うほど気にしてない者が多数だろうけど。] (378) 2021/07/24(Sat) 23:56:12 |
【人】 教師 落川 禅[まあ、何にせよ探す手間も省けたのでよかった。 (女子学生に声掛ける不審者になりそうな不安は若干あるが) 声を掛けたまま隣に並んで、鳳の視線の先の辿ってみると。 提灯の灯りをキラキラ反射させて並ぶオルゴール。] へー、今年はオルゴール屋もあるのか。 ちょうどいいから土産に一個買ってこうかな…… どれがいいと思う? [ひとつひとつ作りが違うらしい商品に、目がチカチカしそうだとぼやきながら。 鳳に意見を求めてみた。**] (380) 2021/07/24(Sat) 23:56:54 |
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