ランダム機能


ユーザ登録




人狼物語 三日月国


221 Pledge ~sugar days~

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:

全て表示


【人】 大守 威優

[涙を堪えるように天を仰いだ礼の後、
沈黙が漂った。

その間、花嫁の支度を担ってくれたスタッフも
空気を呼んで部屋の隅でじっと大人しくしていた。

退室はしないだろう。
どんなに堪えても、堪えた分だけお直しの必要がある。

己が話すバージンロードの意味を聞く間、
噛み締めていた唇に引かれた「可愛い」リップや、
父親に向けた瞳の端でよれた発色の良いファンデなど、
整えて貰ってから手を取りたいし、手を取ってほしいだろうから。]
(82) 2023/09/01(Fri) 22:21:47

【人】 大守 威優



 うちの母には良かったら写真を送らせて。
 忙しくしてないと死ぬ病なんだあの人。


[志麻が了承してくれるなら、
世界一美しい花嫁を自慢したい。
この姿を見たらきっと母は今度は孫が見たくなる。

そうして生きてほしいのだ。
どんなに野心に溢れ親族との間に溝があった男だったとしても
愛していた、たった一人の番がいないこの世界で。]
(83) 2023/09/01(Fri) 22:22:58

【人】 大守 威優



 じゃあ、祭壇で待ってる。
 メイクを直して貰ってからおいで。

 一度ベールを上げてもらうから、
 下ろすのはお義母さんに。

 ベールダウンは「子育てを終える」って意味で
 母親にしてもらう習わしがあるそうだよ。


[そう言えば、またメイクを直す場所が増えるだろうか。

義弟にはフラワーボーイを頼んである。
花嫁が悪魔に攫われないように道を「護る」役を、
もう「護られる」だけの存在ではないのだと
兄に安心してもらえる姿を見せられるように。]
(84) 2023/09/01(Fri) 22:23:16

【人】 大守 威優



  [パイプオルガンが荘厳な音を奏でる。
   ゆっくりと扉が開いた。      *]
 
 
(85) 2023/09/01(Fri) 22:23:56

【人】 田臥 志麻

[二人だけの挙式にしたいと言ったのは、自身の方。
 威優もその意図を汲み取ってくれていた。
 
 人に見られるのが恥ずかしいというところから
 始まった挙式への準備。
 二人で作り上げてきた計画は
 ウェディングドレスの素材から式場、
 どれもこれも拘って選んできたものだった。

 威優が「可愛い」と言ってくれたことは、
 己を卑下していた自己肯定にも繋がる。

 当初からの計画が二人で、だっただけに。
 家族には見せることはないと思っていたけれど。

 いざ目の前に家族が現れたなら、
 見て居て欲しいという想いに繋がっていく。

 苦労や心配をかけてきた自身が、
 自ら選んで番となった人と手を取り合っていく瞬間を。
 小さい頃からの夢であった
 「およめさん」になった姿を──。]
(86) 2023/09/01(Fri) 23:16:10

【人】 田臥 志麻

 
  わかった。
  威優とオレが一番気に入ったやつを送ろう。


[長男の門出の涙につられて涙腺が緩んだ
 父の背中を撫でて微笑む。

 威優と父を送り出したら、
 母と莉久が入れ替わりでやってきた。

 メイクを直してもらいつつ鏡越しに莉久と視線が合えば、
 父と全く同じセリフを口にしたので
 また笑ってフェイスパウダーがよれそうになった。

 フラワーボーイなんて出来るのか?と揶揄えば、
 威優から聞いたのだろう役目を誇らしげに語る。
 
 「威優さんの元に辿り着くまでしっかり護るよ」

 庇護の対象だった弟からそんな言葉が出てくるのが感慨深い。]
(87) 2023/09/01(Fri) 23:16:51

【人】 田臥 志麻

[元の唇がほんのりと色づくくらいのピンクのリップ。
 最後に仕上げてもらえば、鏡に映るのは最高の自分。

 祭壇で待つ彼の隣に立っても恥じない姿で、
 胸を張っていられるようになりたい。

 母が目の前に立ち、ヴェールを両手に取った。


 「志麻、夢が叶って良かったわね」

 
 レース越しに見える母が口にしたその言葉に、
 覚えていたのかと僅かに目を見開いた。]

 
  ……もう、メイクを直したばかりなのに。


[外で待つ威優と父を、
 更に少し、待たせることになってしまっただろう。]
(88) 2023/09/01(Fri) 23:17:41

【人】 田臥 志麻

[荘厳な音と共に扉が開けば、
 真っ直ぐ続いていく真っ赤なアイルランナー。
 莉久が散らしていく「清め」の花が絨毯に落ちる。

 隣に立つ父と目線を合わせ、
 腕を添えて、一歩、一歩、進んでいく。
 人生を歩んできたみたいに。
 
 十字架に近づけば母の姿が見える。
 また、震えそうになる唇を引き結んだ。

 愛している家族に見守られながら、
 愛しい番の元へ、導かれて。
 祭壇の前、白いタキシードに身を包む威優と目が合う。]
(89) 2023/09/01(Fri) 23:17:53



  [父の腕から手を離して、最愛の人の元へ──。*]


 

【人】 大守 威優

[現在、婚姻関係を証明するのは戸籍であり、
挙式の有無は公的に何も関係しない。

では何故挙式をするのか?

始まりは番の可愛いドレス姿を見たいと思ったところから。
準備をする内に、結婚の実感が湧くという利点を「実感」した。

結婚式について調べる内に、
志麻をここまで育ててくれた家族には
やはり「関わってほしい」という想いが強くなった。
大切な家族を送り出す役割を得ることで
心の整理がつくものではないかと考えたのだ。

花嫁の支度部屋には今、田臥家の4人がいる。
正確にはもうパスポートには"Oogami"と書かれているが、
これが最後の「家族水入らず」だ。]
(90) 2023/09/02(Sat) 0:08:56

【人】 大守 威優

[花嫁の一歩は一年に相当すると言う。

一歩、二歩、三歩、
四歩、五歩、六歩、 ――女の子だと思って生きていた時間。

七歩、八歩、九歩、 
十歩、十一歩、十二歩、 ――男の子の制服に戸惑っただろう。

十三歩、十四歩、十五歩、――体つきが男になって、

十六歩、十七歩、十八歩、――Ωとしての人生になった。

困難を抱えながら受験をして、就職して、]
(91) 2023/09/02(Sat) 0:09:30
[
 二十四歩、


            ――己と出逢った。
                     ]

【人】 大守 威優

[丁度二十四歩で辿り着いた訳ではない。
だから、二十五歩を数える前に立ち位置を変えた、、、、、、、、
この位なら誤差だと開き直る。

引き継いだ志麻の手を受け止めて、祭壇へと。]


 "Will you love
him
, comfort, hornor and keep him
so long as you both shall live?"
(92) 2023/09/02(Sat) 0:10:48


 ――Yes, I will.


[意思の籠った言葉で誓う。**]

【人】 田臥 志麻

[自身の人生の数だけの歩幅を歩む。
 
 十九歩、二十歩、  ──まだ藻掻いていた時期。

 二十一歩、二十ニ歩、──妥協を知った。

 二十三歩、     ──全てを諦めたようとした。


 威優が少し立ち位置を変える。

                そして──、]
(93) 2023/09/02(Sat) 1:53:51
[
 二十四歩、


            ――威優と出逢った。
                      ]

【人】 田臥 志麻

[少しだけ足を止めて、目を見合わせて微笑む。
 レースの手袋に包まれた手を彼の腕に添えて。

 二十五歩、二十六歩、その先も。

 これからの人生のように、威優と並んで歩いて。
 
 たった三人しかいない参列者。
 静謐な空気の中で、儀式が行われていく。

 威優が誓いを立てれば、自身の名前を呼ばれた。]


  "Will you love him, comfort, hornor and keep him
so long as you both shall live?"
(94) 2023/09/02(Sat) 1:55:10
 

  ――Yes,はい I will.誓います


[ブーケを持つ手に力が籠もる。
 ヴェールに覆われた中で、また唇が震えた。**]

【人】 大守 威優

[相手が「彼」なので、一言一句同じ言葉が繰り返される。
そして志麻の口からも、己と同じ言葉が。

万感の想いで、鼻の奥がツンと痛んだ。
ああこれは、どうやら己は泣きそうになっているようだ。
最後に泣いたのがいつだったか思い出せないが、
きっとそうだ。
人は悲しくなくても泣くのだ。

涙こそ出なかったが、喉が熱い感覚がずっと続いている。

神父に促され、ベールを持ち上げて]


 愛してるよ、志麻。


[躊躇なく唇にキスをした。
閉じた瞼裏に、出逢った時のことを思い浮かべながら。]

[讃美歌と共に式が終わる。
扉が開かれ、ガーデンに出るよう促された。]
(95) 2023/09/02(Sat) 19:53:26

【人】 大守 威優



 写真、撮ってもらうか?


[ガーデンには、ミモザのアーチが設置されていて、
そこで写真を撮ることが想定されているようだ。

二人で撮って貰うのは予定にあったが、
折角なので3人とも撮ったらどうかと提案した。

ドレス姿の結婚写真は、
親族には見せることはないかもしれないが、
家族が時折開いて思い出に浸る為には
手元に残しておきたいだろうから。*]
(96) 2023/09/02(Sat) 19:53:41

【人】 田臥 志麻

[同じ方向を向いて、同じ言葉を並べて。
 神に誓いを立てる。

 十字架の奥に海から顔を出す月が見える。

 いつかの日にも見た丸い形をした満月が
 太陽の代わりに、細やかな明るさを齎していく。

 神父の言葉が終わり、彼と向かい合う。
 威優の手がヴェールを持ち上げれば、
 倣って視線を上げ、愛おしい翠緑の瞳を見つめた。

 少し、潤んでいただろうか。
 気づきはしたけれど、自身も同じくらい。
 それ以上に、視界が滲んでいたから笑うだけに留める。]
(97) 2023/09/02(Sat) 21:12:48

【人】 田臥 志麻


 
  オレも、──愛してる。


[何度もつっかえた言葉を、
 今はもう澱みなく伝えられる。

 距離が狭まっていくのに、そっと瞼を下ろして。
 誓いのキスを交わす。]
(98) 2023/09/02(Sat) 21:13:14

【人】 田臥 志麻


[月が海から完全に顔を出して、空に浮かぶ頃。
 教会を出て、ガーデンを歩く。
 夜でも写真が撮れるように照明が点いている。

 家族との記念写真を威優に促され、]


  ……うん、そうだな。
  せっかくだし。


[頷いて両親と弟に声をかけた。
 三人とも笑顔で喜んでくれた。

 ブーケを手にしたままアーチの下に立つと、
 傍らに母が、その隣に父が。
 そして、自身を挟んで反対側に弟が立つ。
 
 プロのカメラマンが撮ろうとする前に、
 莉久がスマホでも撮りたい!と新郎である
 威優にお願いしに行ったことには、
 こらっ!と兄の顔をして叱った。]
(99) 2023/09/02(Sat) 21:14:04

【人】 田臥 志麻

[少し気恥ずかしい、一生に一度の記念写真。
 何枚か納めた後は、家族の代わりに威優が喚ばれる。

 スマホを威優から受け取った莉久が、
 ちゃっかりカメラマンの横を陣取り、
 自身もカメラマン気取りでレンズを構える。


 「ほらもっと、威優さんの傍に寄って。
  新婚らしく、ほっぺにちゅうとかする?

  大丈夫、ここ海外だから!」


 ポーズまで指定してくるはしゃぎっぷりに、
 呆れながらも、誓いのキスとは違う写真用は 
 些か嬉しさよりも、照れ臭さのほうが前に立つ。]
(100) 2023/09/02(Sat) 21:14:17

【人】 田臥 志麻

 

  ……ごめん、莉久が浮かれてる。


[隣に立つ威優を見上げつつ、
 指定通りに隣の距離を詰めながら、
 何とも言えない表情を浮かべて眉根を寄せる。

 
 「せっかくだからリングも見せて!」


 更にもう一つ、注文がついた。]


  お前ね……プロの人に任せなさいよ。


[言いながらも注文に答えるように、
 左手を胸元に持ち上げながら。*]
(101) 2023/09/02(Sat) 21:17:38

【人】 大守 威優

[「愛してる」と言えるようになるまで。
志麻には少し時間が必要だった。

その間、彼の気持ちが違うと思っていたことはない。
言葉には出さなくても、態度で、身体の反応で、
己を愛しているとずっと示してくれていた。

言葉に出来なかった理由は、志麻が話したければ聞くし、
無理に聞きだす心算はない。

大切な場面で、周囲の目が合っても、
淀みなくまっすぐ伝えてくれた。

その事実で充分だ。]
(102) 2023/09/02(Sat) 21:43:49

【人】 大守 威優

[唇を介して心の声が聞こえた気がした。]
(103) 2023/09/02(Sat) 21:44:36

【人】 大守 威優

[ガーデンでは、荘厳な空気から解放されたからか、
義弟がいつも以上にはしゃいでいた。

4人家族の写真をスマホで撮れば、
撮影係はお役御免で花嫁の元に促され。

カメラマンを差し置いて色々とポーズの注文をつけるのに、
ケラケラと笑いながら応える。

頬へのキス、二人でハートマークを作る、
お姫様抱っこ、そしてリングを嵌めた手を並べて。

大きな満月が海にゆっくり溶ける時間、
義弟が満足するまで撮影会は続いたのだった。]
(104) 2023/09/02(Sat) 21:44:50

【人】 田臥 志麻

[撮影会は弟の注文のお陰で賑やかになった。
 
 お姫様抱っこは自宅でもされているが、
 人前で、しかも家族の前とあっては
 さすがに照れが勝ってしまう。

 けれど、腕の中で暴れたらドレスを汚してしまいそうで、
 莉久を睨みつけながら渋々大人しくした一場面もあった。

 翌日からは家族は観光に回るという。
 ガイドも威優が手配してくれていたらしく
 それならば、と安心もした。]
(105) 2023/09/02(Sat) 22:17:38
 




情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


トップページに戻る


←↓■□フィルタ

生存者 (2)

田臥 志麻
54回 残----pt

I will.

大守 威優
52回 残----pt

I will.

犠牲者 (1)

イザヤ(2d)
0回 残----pt

 

処刑者 (1)

ルーリ(4d)
0回 残----pt

 

突然死者 (0)

舞台 (0)

発言種別

通常発言
独り言
内緒話
囁き系
死者のうめき
舞台
置き手紙

一括操作




発言種別注目






















(0.15 CPUs)
運営 moonpupa
人狼物語 by あず/asbntby
人狼議事 by ななころび
トップバナー画像 by naomyplum
人狼物語画像 by Momoko Takatori
Schwarzwald(黒い森) by hagios
トロイカ TYPE:А / 哀愁のタタロチカ by かえるぴょこぴょこ/あさくら
ようちえんせんき かりんか / ハロリンカ / 凍れる水車 by かえるぴょこぴょこ/あさくら
霧雨降る街 / 少し大きな霧雨降る街 / 蒸気満ちる宴 by きりのれいん
メトロポリス / バビロン / ギルガメッシュ / Valhalla by すむろ水
ひなだん by hinaki
壱番街 / 壱番高校 by 壱猫[onecat]
外道大戦 by mtmt
都道府県キャラセット by kairi(企画代表)
繋<つなたま>魂 / 班帝家の一族 / H)SOCIUS(A by めいあ
もふぁんたじぃ / もふぉれすと by ほのゆる
Cathedral / 学園Cathedral / Grand Cathedral / 学園Grand Cathedral by Izuya
夜月町 by 夜月けい
南区 / 古今東西 by 南
IRO-COLORE(いろころる) by Izuya, 南
お茶会 / 演奏会 / 花見会 by ゆひろ
GNL / GNL+ by guiter-man
ジランドール / イルミネーション by may-co
シキメグリ by afinter
-汝人狼也-人物画 by 878, かんこ
closure / closure' by 閉
Emoricu / Cumorie / 黎明街 by milk_sugar
ワンダーズ言戯団 by pike
宝石箱《Jewel Box》 by 宝石箱制作委員会
文明開化 by sin
カティサーク by apricot with y_hyuga
月狼学園 / 人狼署 / 狼達の軍歌 by apricot
花一匁 / 桃酔郷 by さね
po!son / Girl's Talk by pure_g
madparty by シロクマ
rhizome by CH3COOH
曲芸会 / 曲芸会Hello! by otokasa
AtoZ by 築
瑞洋館 by ういろ
LastSunday / HeaVen by 志摩
かくりよ by plmi
桃色concerto by 桃昆布
狼兎 by クロマ
人狼ヶ谷学園の放課後 by 竜山明日佳
bAroQue / tradimento by souya
Bokuyume. by 卜部
FGOキャラセット by 有志一同
魔法少女は眠らない by 魔法少女チップ企画
Liberte by みぃな
噛志野医院 by manamiz
メギド人狼 by メギドチップ企画
absolventi by ぶんちゃん
歳時抄 by 小由流
文アルセット by 文アルセット企画
荘園パック by ARC(企画代表)
Friends by 真知
城下町の酒場 / 大神学園 by じっぷ
エッグ by 朧恩
ぐれすけ・ぷらす by 純
ニューホライズン by youden
バーバチカ / プトロレ by たべ
ユメツナギ by 天瀬春日
StarGazer / LittleStar by CONBE
御常紀学園 by HS_29
オハナシノクニ by オハナシノクニ制作委員会
Fragment of Jewels by 粉海月
花園女学院 / 他種族孤児院 by はこみ
xxxx組 by サイコ瓦
おりふし学園 by めんるい
Fairytale Syndrome by hTuT
Salute by むくっこ
Le parterre by イヌバラ
Troopers by 人類管理連合
お野菜キャラセット画像 by 無料素材倶楽部
Siuil a Run by 匈歌ハトリ
紫煙をくゆらせ by 空砂
RocketPencil by 山本羅刹
エトリエ / エトリエ・戦国 by とり
ボワボンボン by あとらそふと
古の迷宮 by とり夫
JEX Online by katarazu
煌夜の決闘 by ジュエルセイバーFREE
こだわりアイコン by fatcow
トランプ画像 by しろま空間
リンソン by moonpupa