人狼物語 三日月国


224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】

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視点:


蒼い三日月が辺りを照らす。伝承は果たして真実なのだろうか。
もし真実であるならば、異形の刃を見つけ出し、打ち砕かなければならない。

どうやらこの中には、村人が1人、共鳴者が2人、人犬が1人、魔女が1人、暗殺者が1人、猫又が1人、魔術師が1人、皇狼が1人、凶狼が2人、妖花が1人、樹木子が1人、決闘者が1人、聖女が1人、諜報員が2人、骨噛みが1人、無思慮が1人、波魔が1人、宝玉が99人いるようだ。

【人】 寸善尺魔 ガイオ

「おっ勝ちじゃん。俺にもツキが向いてきたってことよ、いいねぇ」

不運に見舞われることが多いくせに、彼はギャンブルが好きだ。
ルーレットで負けが込んでのヤケクソ一点賭けで大勝利。
年甲斐もなくはしゃぐ姿がカジノで見られた。

「んぁ〜? るっせぇ、珍しいとは俺も思ってるさ。
 …何かの前触れ? よせやい、いい気分のままにさせといてくれよ」
(0) 2023/09/11(Mon) 20:57:27

【人】 Chiavica テオドロ

>>0:187 エルヴィーノ

「それは失敬。
 あなたも大概人がいいんですから」

気持ちのいい話でなかった自覚はあるのか、返す言葉は拗ねたような言い草。

「するべき仕事がなければそれに越したことはないと思ってますよ。ただ……面倒とはいえ、嫌ではないので。

 あなたみたいなのが最低限の仕事だけやってたらそれで済むようにしていたら、自ずと私のできることを増やして熟すが手っ取り早いと気づいたまでです」

あなた達が出世すれば、という嫌味の延長。と見せかけて、ただ適材適所を貫いているだけとでも言うような。

能力さえあるなら、やりたくないと思わない奴が率先してやる。それが当然だと考えて、ともすればそうして価値を示すことに拘りがある──或いは、意欲的でない者からすれば取り憑かれているようにすら見えるか。

「諦めてください。野放しにしていればそれこそ同僚や上司の品格が疑われるでしょう」

それとは別にだらしない生活が見てられなく思うお節介心も、真っ当に存在してはいるようだが。

#警察署
(1) 2023/09/11(Mon) 21:13:07

【人】 法の下に イレネオ

>>0:186 ダヴィード

空になった紙袋を移動させようと底を掴めば、出来立ての食事を入れた時特有の熱が移っていた。湯気のせいだろう、少し湿り気もある。
自分の座るスペースを少し広く取る。腰を落ち着け、手にしたピッツァの切断面に目をやれば、空洞がほとんどないくらいにチーズと肉が詰め込まれていた。なるほど、これは半分にしてもらって正解だろう。
貴方の言葉を受けて、ほんの少しだけ先を譲って。それでも、のんびり貴方の食事を眺めるなんてことはせず。

「そうだな、Buon appetito.いただきます。

言うや否や、ぐわり。大きな口を開け、手に持ったピッツァにかぶりついた。
男の好む熱い食事だ。
逆に、それ以外で食事の好みはあまりない。この男は、どんな味のものでもそれなりに食べる。
かと言ってどの味に対しても同じ反応をするほど鈍感ではなく、感想を言う程度の能はあった。この男に食事を勧めるのは、まあまあの娯楽になるだろう。
すぐに感じたのは肉の硬さ。噛み切れないというわけではなく、しっかりと食べ応えのある肉の塊。それがごろごろと入っている。見た目以上の重量感に、細い目が軽く開かれた。

「美味いな。」

一言、息を吐いて呟いた。
貴方の方を見れば、嬉しそうに食べ進めているだろうか。
食事中の人というのは、どうも幸福な雰囲気を纏っている。会話でそれを遮るのはちょっと迷うくらいに。
だからそれ以上のことは言わず、こちらも静かに食事に戻る。食べる速度自体が早いわけではないが、一口が大きい。それで遠慮なく噛みちぎっていくから、結果的に食事にかかる時間は短い。
食べ終えるのは同じくらいのタイミングになるかもしれない。

#商店街
(2) 2023/09/11(Mon) 21:17:10

【人】 月桂樹の下で ニコロ

>>0:174 ダニエラ

「おう、そりゃ勿論。
何のピザにするか考えとけよ。」

喜ぶ姿を見るのは実に気分が良くて
きっと好きなだけ買うのだろう。
さて、好きなパンは、と聞かれれば。

「俺はチャバッタが好きだぜ。
オリーブオイルに浸して食うと美味いんだ。」

ごく庶民的な食卓パンの名を挙げるだろう。

#街中
(3) 2023/09/11(Mon) 21:18:48

【人】 月桂樹の下で ニコロ

>>0:184 テオドロ

「おっと。そりゃ怖い事聞いたな。
お手柔らかに頼むぜ。
俺はしがない巡査部長なんだからよ。」

憧れの兄貴分で居るには
とうの昔に資格を失っている
貴方と妹分を、見ているしかなかったあの時に、既に

「はいはい。この辺は俺の方が歩いてるから任せてくれよ。
美味いジュースとドルチェの店だって知ってるんだぜ。」

だからどんな事を言われようとも
兄貴分のニコロよりも、能無しのニコロの方を
弟には見ていて貰わなければ。

その方がきっと、互いに楽なのをニコロは知っている。

#街中
(4) 2023/09/11(Mon) 21:28:46

【人】 黒眼鏡

>>0:179 イレネオ

ぎらぎらと研ぎ澄まされ、突きつけられる牙に視線が合う。
柔らかく緩みすらする黒眼鏡の奥の目が、
どこか楽しさを抱えている。
若者と話すと楽しい。
その言葉通りなら、そういう感情で。

「好き嫌いはよくないね」

指は渋面を一度、くるりと空中でなぞるように回ってから
再び膝の上へと戻る。

視線は奥へ──祈りをささげる神父のほうへと向けながら、

「今夜には仕事があるよ」
「きちんと税関を通ってきた、
 法律上何の問題も無いコンテナを受け取るのさ」

海。
黒眼鏡の部署は、"港"とも呼ばれている。
ファミリーの密輸・流通、流れるものの大半を牛耳るその中核は、
船。
海に囲まれた三日月島における海運には、
黒眼鏡の息がかかった会社がそれはもう、浜の真砂のようにある。

#教会
(5) 2023/09/11(Mon) 21:29:20

【人】 コピーキャット ペネロペ

「……ああ〜?
 ガイオの野郎、まぐれ当たりをまだ言ってんのか?」

「ったく、少し前までは息苦しいだの何だの言ってたくせに」

調子の良い奴。言葉ではそう言えども、
不運な同僚の事をそう悪く思ってもいないらしく。
声色は冗談めかした笑みを含むものだった。

#アジト
(6) 2023/09/11(Mon) 21:34:14

【人】 渡りに船 ロメオ

木製の両開きの扉に提げられた『開店中』のプレート。
晴れたって曇ったって、雨が降ったってこのベーカリーは開いている。

『poco a poco』の看板を掲げた店の中。
店番の男が、今日も欠伸をしながらカウンターの向こう側で足を組んで座っていた。
来る人はまばらながらも客が来るのは事実。
なのでこの態度はよろしくないのだが、ここの店長は寛大なのであった。
男はいつもこんな感じであるし、クビにはなっていない。

「…………」
「今日はちょっとあちーな……」

よっこらしょ、と立ち上がりクーラーのリモコンを探す。
棚のパンは今日もつやつやと誇らしげに並んでいる。
庶民的な店内に、ピッと電子音。
少しだけ涼しい風が、そよそよと吹き始めた。

#パン屋
(7) 2023/09/11(Mon) 21:36:51
夜になると、ときおり思い出すことがある。
はっきりと“いつ”と断言のできない幼少の記憶。
ひとりきりで眠る幼子の記憶。

幼すぎて覚えていないというわけではない。
ただただ、それが常だっただけ。

「……Madre」

夜の消灯は、その頃から苦手だ。
同じように明かりをつけたまま、同じように、呟いた。

きっとどこかの会議室だったかもしれないし
道端だったかも、閑散とした店だったかもしれないけれど。

狂った犬は
“志”
を同じくする者を探していた。

目的は違うかもしれないけれど
為す事は、同じ
さて、どんな顔ぶれが集まるのだろう。

【人】 日差しにまどろむ ダニエラ

>>3 ニコロ

「はあい。んー、カボチャ…カボチャいいなあ……」

悩むといいつつ気持ちはどうやら大分カボチャに向いている。
キノコ嫌いではないのだけれど、今日はそっちの気分のようで。

「ああー、チャバッタ。美味しいですよねえ。」

弾んだというには伸びた声音で頷いて、それでも明るいトーンに違いはない。

「いつも行くサンドイッチ屋さんもチャバッタを使ってるんですよお。」
「でも、オリーブオイルですかあ……」
「そういえばサンドイッチ以外で、あんまり食べてないかもしれません、あたしい。」

『poco a poco』に次行った時買ってみようかなあ、なんて呟くのは眼鏡の長身が店番をするベーカリーの名前。
2日に1度、彼女がフォカッチャを買う店だ。

#街中
(8) 2023/09/11(Mon) 21:45:35

──あ、夢だわこれ。

夢の中特有の妙な確信は不意に訪れた。

「おー。これあれか、明晰夢ってやつじゃん。
 てことはつまり……」

曰く、明晰夢というものは夢を自在にコントロールできるらしい。
つまりは欲しいものも欲しいだけ。むん、と念じる。

「酒!!!」



「出ねえじゃん!!!」


よいこの夢だったらしい。

【人】 拷問吏 ネロ

「何、ツキに悪きツキなどあるまい」

席に座り、空々と哂う。

「我ら、この生業よ。
 使わぬツキを胎に溜め込んだまま死ぬる者も多い。
 金子もツキも腸も、
 皆懐から出ていく時分が最も温かいと聞く。
 血肉存分に吐き出すが温度ある人生やもしれんぞ」

#アジト
(9) 2023/09/11(Mon) 21:53:44

【人】 無敵の リヴィオ

「流石、眼鏡をかけた俺も最高だね」

誰かに同意を求める訳でもなく呟かれた言葉へ、
鏡の中の存在が同意するように頷いた。
自画自賛、前髪で揺れる黒猫も不思議と似合っている。

しかしどれだけ見た目が良くても、
そんな奇人へと近寄る人物は仕事の間柄のみという人間ばかり。

男に向けられる視線はいつも通りだ。

そしてそれを気にする性格なら、
周囲にとっては幸福だったのだろう。

#警察署
(10) 2023/09/11(Mon) 21:53:47
三日月島の街中、大してひっそりとした場所でもないところに建つホテル。
ひと月ほど前から、この一室には宿泊者がある。
夜になっても、留守の時も消えない電灯。
いつ不在でいつ眠っているかなんて、外からでは決して分からない。

その時在室していた名義人の彼女は、のびやかにあくびなんぞ繰り広げていた。
「そうだ」と、本当に今そこで思い出したどうでもいいことのように。

「一応〜、教えてもらったこと、本当か調べてみたんですけどお」
「嘘じゃあなかったからあ。信用しますねえ」

あまりにも軽い。
そもそも、その腕を信用したから声をかけたのだけれど。
順序が逆で、ちぐはぐだ。その印象を抱いたなら、間違いではない。

リヴィオは、今日はこのまま見回りへと向かおう。 #街中
(a0) 2023/09/11(Mon) 21:54:53


「椅子、テーブル、……これはいけんのか。
 んじゃあグラス、レモネード……これも?
 なんで酒だめなんだよ」

本気で夢のデバッグをしている。
延々と…

――反社会組織取締法成立のため、
さる資産家が多額の融資を行った。
そいつは『アリソン・カンパネッロ』という女性だという。
署長代理を強力に支援したという、
けれど正体不明の彼女の存在は、
この法案において独特な立ち位置を持っていた。

そんな彼女から、あなたたちへと連絡が入る。
あなたたちは、警官として秘密裏に摘発チームにアサインされただろうか。
それとも、全く別の理由で関わるのだろうか?


/*改めて、皇狼です。
皆さまよろしくお願いいたします。

もしよろしければですが、所属組織の関係もあり私から皆様にお声をかけるシーンなどやらせていただければと思います。
皆さんはどういう立場で摘発チームに参加しているかなど、
開示できる情報がありましたらお伺いできれば幸いです!

【人】 月桂樹の下で ニコロ

>>8 ダニエラ

「カボチャか、んじゃあそれで。
そうそうオリーブオイル。」

聞き覚えのある店の名を聞けば
此方の表情も楽し気なものになって。

「あそこの店のチャバッタも美味いぜ。
俺、いつも買ってるからな。」

「サンドイッチも良いが、オリーブオイルがシンプルでさ。
芳醇な香りとさっぱりした風味で溜まんねえんだ。」

他愛ないパン談義。
そう言いながらも、店に着けばカボチャのピザを買うのだろう。

#街中
(11) 2023/09/11(Mon) 22:01:23
資産家の投資もあり、とんとん拍子で進んだ法案
それに表向きは賛同する形で
部下はその手を上げた。

内心は全く別の物で、守りたいものが守れればそれでいい
その為にはマフィアは勿論…
怪しい者はマフィア以外であってもその手を止めない心構えだ。

外部に漏れる事を恐れてか
その名を
『Albero(アルベッロ)』
と名乗っただろう。

/*どうもお世話になります、凶狼です。
是非ともそのシーンのお伴をさせていただきたく思います。

当PCがこの役割に加担する理由は上で述べたのが
およその理由になっております。

『守るべきものを守るため』
『その為に手段は選ばない』

その2点が主でございます
どうぞ、よろしくお願いいたします。

「金が関わる分確かな情報を出してるからなあ?
 パンの好みぐらいなら時間で変わる可能性もあったが」

手元の手帳と睨み合いっ子をしていた男は声をかけられれば、あなたに視線を向き直して話に応じた。

「そんなもんで信用すんのかー……あー。
 一応使える伝全部に手回しをした。個人を調べるなら一日一件が限界、だな。
 だが調べるために動いているうちに、此処も俺のこともバレやすくなる。
 ……日が経つほど盗聴されたり突入つされるリスクがある、気を配ってくれ」

「大体女一人で大層なことを考えてるが、他の協力者はいるのか?
 そもそも個人か、誰かの差し金なのかぐらい聞いてもいいか」

自分の身内を売る戸惑いのなさの理由を聞いてやりたいのをぐっとこらえて、協力者としての質問をした。
雇っている人数や手間で相手の規模がわかるだろう。
もしかしたらあなたは更に大きな企業に雇われているのかもしれないし、と。

【人】 花浅葱 エルヴィーノ

>>1 テオドロ

「珍しいね、キミが拗ねるなんて」

眉をひそめた表情を見て、くつくつと笑う。
人がいいなどと言うのは、あなたかアリーチェくらいだろう。

「勤勉なのはいいことだけど、ちゃんと休息もとるべきさ。
 キミが倒れたらたちまち仕事が溜まるようじゃ、機能してないのと同じだからね」

そんなことは言わずともわかっているはず。
私生活まで犠牲にしているわけではなさそうだから、それで良しとしようか。
何せ、そうだとするとだらしない生活で寝ていない男と、殆ど変わらなくなってしまうのだから。

「……ま、昼1食はどうにか食わされてるお陰で、こうして元気に生きてるわけだけど」

苦いコーヒーは、眠気も幾分かは飛ばしてくれた。
シエスタまではなんとか保ってこれそうだ。……チェスの相手とかを挑まれなければ、多分。

#警察署
(12) 2023/09/11(Mon) 22:11:15

【人】 コピーキャット ペネロペ

「負け越しては勝って悄気げては良い気になって、
 カネもツキも大いに吐き出してるあいつは
 まあ退屈はしねえ人生なのかもしれねえなあ」

それが身を滅ぼさなければもっと良いと思うのが人のさが。
とはいえそんな望みが贅沢な稼業である事も間違いなく。

#アジト
(13) 2023/09/11(Mon) 22:15:53

【人】 法の下に イレネオ

カタカタと淀みなくキーを叩く音は今日も変わらない。
長身を押し込めるように窮屈に、それでいて妙に居心地良さそうに定位置に座る様子も。
作業に集中しているようだ。しかし、声をかけられれば億劫そうでもなく振り向く。そうして追加の指示を幾つか受ければ、頷いてまたデスクに向かうのだろう。

その合間。
男は不思議そうに顔を上げ、匂いを嗅ぐようにすんと鼻を鳴らした。

それだけ。
軽く首を傾げて、再び資料を確認し始めた。

#警察署
(14) 2023/09/11(Mon) 22:19:28

【人】 日差しにまどろむ ダニエラ

>>11 ニコロ

「あ。ほんとおですかあ?」
「ふふ、店番のお兄さん、面白い人ですよねえ。」

知ってます?なんて訊ねたりして。
話を聞けば本当に美味しそうなものだから、次は是非ためそうと心に誓ってまた笑った。

「わあい。ありがとおございますう。」

そうしてカボチャのピザを手に入れるも、すぐに食べようとはせずその身をくるり。

「あとはあ、市民さんのさがしものでしたねえ。」
「すぐそこの公園にはベンチがありましたか。そこでいかがですかあ?」

その手にピザがあるからか、口許が緩んでいる。

#街中
(15) 2023/09/11(Mon) 22:29:15

【人】 月桂樹の下で ニコロ

>15 ダニエラ

「あのいつも眼鏡を掛けてて静かな人だろ?
変わった人だよなぁとは思ってたぜ。
同じ店に行ったことがあるなら話は早いな!」

是非試してみてくれ、とにこにこになりながら
貴方の提案にこくりと頷く。

「おう、いいねえ。じゃあそこにするか。
ピザを食べるにも丁度良さそうだしな。」

自分はハーモニカを吹くつもりであることもあって
ピザは買わずに、貴方と共に公園へ向かおうと。

#街中
(16) 2023/09/11(Mon) 22:38:19
もう一匹の狂った犬は、同じ"志"からここにいるのか。
問いかけたところで肯定を示し笑みを浮かべるだけ。

しかし、為すことは同じであり、
道は違えど行き先は一緒おなじといったところだ。

それは、守りたいものがある訳ではない。
それは、帰るべき場がある訳ではない。
だからこそ利用しやすく、だからこそ選ばれた。
真に自分の意志を持たない犬は、命を受けどんな者にも牙を剥く。


それはもう一匹の狂犬を真似るように、
N.N.エヌエヌ
』と名乗ったことだろう。


/*
遅くなりましたがもう一匹の凶狼です。
改めましてどうぞよろしくお願い致します。

是非ともご提案に乗らせていただければと思います。
どういった立場かという点ですが
本来の人間性として、表向きとは異なるものを持つ事を暴かれ
その結果半ば脅すような形で参加することとなりました。
つまりは『利用しやすさ』『命への忠実さ』からこの場におります。

狂犬でありつつも皆様の良き手足になれれば幸いです。

【人】 陽光の元で ニーノ

>>a0 リヴィオ

「……あ、ねこ!」


そんな街中の見回り道中。
貴方の前髪を飾る黒猫ピンに突然声をあげたのは、本日は休日の新人巡査だ。
しかし上司の姿を見てまず真っ先にそこに反応するのは如何なものだろう。
本人もついの指摘をしてから気が付いたらしい、はっと慌てた様子で少し姿勢を正せば貴方へと近寄っていく。

「り……リヴィオせんぱい、お疲れ様です!
 
すみません、前髪の可愛くて声出ちゃいました……


「えっと、今日は眼鏡なんですね!
 その黒猫ピンと関係ありますか?」

#街中
(17) 2023/09/11(Mon) 22:48:30
はあいと間延びをした返事。

「もしものときは、勿論知らん顔して逃げてくださいねえ。」
「…そもそもそんな道理の通った法令では、あんまりなさそうですけどお。」

実情を知る女は、そこでようやく眺めていたディスプレイから視線を外した。
ディスプレイに並ぶのは『反社会組織取締法』、通称マフィア取締法についての概要。
法という名の無法。率直な感想はそれだった。

「んー……」

さて、質問には悩む様子だった。
どうやら一言で答えるのは難しいらしく。

「多分、個人ですよお」
「誰かに命令されたとかじゃ、ありませんしい……」

「ただあたしは警察の、摘発チームの人間ですからあ。」
「……やれないことは、ないですよお。きっと。個人でも。」

内部に信用されているからこそのこの立場であると、女は嘯いている。

【人】 法の下に イレネオ

>>5 黒眼鏡

色の見えない瞳だ。
揺らぎも変化も捉えづらい。だから言葉や抑揚、身振りが多分に意味を持つ。それも、意図してのことなのだろう。
そしてこちらは、そのひとつひとつに、簡単に乱される程度に青い。

たん。たん。
たん!


如何にも年上らしい、ともすれば親しげですらある言葉につま先が高く鳴った。
……それきり、沈黙。しまった、とでもいうように。
居住まいを正して口を開けたのは、数拍の後のことだ。控えめに開かれた口の中は暗い。

「法律上。」

法律上何も問題がない。ないように見える道を偽って、或いは整備して、そこを走り抜けていくのが、マフィアという生き物だ。誰がどう思っていようと、この男はそう思っている。そう習った。
わざわざそう付け足したのは、針を落としたのか、それとも親切心か。いずれにせよ、なぞるように繰り返して。

#教会
(18) 2023/09/11(Mon) 22:54:52
――理由など聞かれることはない。
警察の関係しない、だが恐らくは誰かの息がかかった雑居ビル。
打ちっぱなしのコンクリートで覆われたそこの一階に、
狂犬が二人集められた。

無機質な机と椅子が三脚。
それだけの部屋に、

「『Albero』、『N.N.』だな。
 アリソン・カンパネッロだ。
 アリソンと呼べ」

とても『女史』とは呼べない風体の者が、
ドアを押し開け、靴音高く入ってくる。


/*ありがとうございます! よき狼ライフを送りましょう。
ちなみにこちらはこの通り、
法案の成立を強力に後押ししたある意味での仕掛人、クロマクです。
立場上偉そうにふるまい、指示をくだすことも多いかと思いますが、基本的に行動は相談して決めて行ければと思っておりますのでよろしくお願いいたします!

【人】 門を潜り ダヴィード

>>2 イレネオ

「美味しいでしょう!
 ああよかった、一番好きな物を勧めるって緊張しました」

片手に食べかけのパニーニを持ちながらほっと胸をなでおろす。
先ほどまで喜色満面の笑みを浮かべていた表情は、ほのかな安堵が滲んだものに変わった。

食事中にあまり言葉を交わすことはないから、傍から見ている人物がいたとしたらあっさりすぐ食べ終わったように見えるだろう。
口元を紙ナプキンで拭いて、貴方の方にも一枚差し出す。

「お腹いっぱいになりましたか?
 すこし甘いものも追加しようかな、と思うんですが」

イレネオさんもどうでしょう。自らの懐から財布を取り出して、今度はこちらがお返しをする番だと暗に示す。

#商店街
(19) 2023/09/11(Mon) 22:59:01

【人】 日差しにまどろむ ダニエラ

>>16 ニコロ

「そおですそおです、その人ですう。」
「ふふー。試してみますねえ、ニコロさんオリジナル〜」

料理名らしい。鼻歌混じりに告げながら。

「はあい。心ゆくまでお弾きくださあい。」
「静かあに、聴きますよお。」

ピザを抱えて公園へ。
辿り着いたそこは決して無人ではなかったけれど、運良くベンチは空いていた。
足早に寄って、ぺふりと腰掛ける。

#街中 #公園
(20) 2023/09/11(Mon) 23:03:03
カツン、と響いた靴の音に反応して
狂犬が一匹、笑みを浮かべる。

「どーも。アリソン女史。
お待ちしておりましたよ。我らがReginetta(女王陛下)。」

今はAlberoだから、そういう振る舞いをする。
上司ともなる相手には礼を尽くさねばと
一礼を取りながらも、何故か砕けた様子で。

「私はAlbero。
貴方様の部下として存分に使っていただきたい。」

なんて、形式だけの言葉を並べる。

「なんてな。まさかアンタがアリソン女史だったとは。
イメチェンにも程がないかい?」

【人】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ

>>182 テオドロ

どうだろうね。言葉にする前に吐息に消えて、何をはぐらかしたのだかもわからない。
花は幾重にも姿を見せど、実を収穫するために大切にされる花は冬を控えたひとつ限り。
貴方の趣味を思えば承知のことかもしれない。

「なら、よかった。自分の腕の中以外も自費で賄っているのかと思ったよ。
 君の彩が振りまかれるのが、そこまでもボランティアだとほら、ね。
 上役の人間としては気にせざるをえないところだから」

橋の上を渡って賑々しいほうまでいけば、未だ人々の営みが照る。
自分たちが仕事を終えても動く街を見つめる目は、茫洋と遠くを眺めるような、
己とは別の世界を見ているかのような隔てのあるものだ。

「それにしても、思いつきか。
 君はいつもこんなふうに備られえる側の人間と思っているけど、
 どうだろう、思いつきで行動することもあるのかな?」

#街中
(21) 2023/09/11(Mon) 23:06:48

【人】 黒眼鏡

>>18 イレネオ

あなたのふるまいのいちいちが、
きっと薪のようにくべられて
満足そうな笑顔の熱が保たれる。

「そう」
「法律上」

神父の言葉は、もう聞こえない。
――けれど男は、形ばかりの祈りの姿勢は崩さない。
あなたとの話よりも、そちらに半身を預けているようだ。

「イレネオくんも大事だろう、法律。
 俺もね」

だがそれは、それとして。
片手であなたに、崩したピースサインのようなものを送り。

「可能な限り守っていきたいよ、法律。
 市民の義務だ」

#教会
(22) 2023/09/11(Mon) 23:21:30

【人】 月桂樹の下で ニコロ

>>20 ダニエラ

「料理名みたいに言われると恥ずかしいな〜。
大したもんじゃないが、味は保証するぜ。」

何せオリーブオイルに浸しただけのパンだ。
料理というにはあまりにもお粗末なので、気恥しくなりながら。

「それじゃあ、お言葉に甘えて。
折角だから明るい曲の方がいいよな。」

辿り着いた公園の、貴方が腰かけた横へ座って。
手にしたハーモニカを構えて演奏するのは
貴方も聞いたことがあるかもしれない。

『サンタルチア』と呼ばれる楽曲。
伴奏付きで吹くだろう。
独特の音色が公園の風に溶けていく。

#街中 #公園
(23) 2023/09/11(Mon) 23:25:32
椅子に腰掛けることなく、
壁に背を預け、遠くを眺めるようにしていた一匹は、
響いた靴音に反応して扉へと視線を向ける。

何か言おうかと口を開き、告げようとする頃には、
もう一匹が芝居がかったそれを演じていたものだから。
真似る必要はないだろうと、軽く一礼をし預けた背を浮かして。

「名乗る必要性を感じませんが、自分がN.N.です。
 エヌと……そう呼んでくれればそれで」

普段の様子とは違い、大人しさを見せる一匹は
そのまま近くの椅子を引き、その場に腰掛けた。

どうやら目の前の二人の会話を邪魔する気はないらしく。
机に肘をつき指先に髪を巻き付けて、
薄らと笑みを浮かべながら、二人の様子を眺めている。

「女王でもなんでもない。
 ただのオフィス・レディくらいに扱え」

OLは、法案に莫大な寄付などしない。

「部下でいいのか?
 チームではあるが、組織上の上下などないが」

低いテーブルに腰かけながら、笑みすら浮かべずに返して。

「おれは昔からこうだ。
 眼鏡を外しただけさ」

文字通りだ。

「エヌか。
 お前も頼む」

かつ、かつ、かつ。
靴音がまた響いて、『アリソン』が二人の目の前までやってくる。
差し出されたのは――古びた携帯電話と、口座番号とパスワードが書かれた紙。

「連絡用だ。
 普段は使うな。
 カモフラージュでbotからスパムが延々と届くから、着信音もつかないようになっている」

「こっちはチーム活動用の予算だ。
 好きに使え。領収書なんか出さなくてもいいが、無駄には使うな」

てきぱきと指示してから、他に質問は? と。

【人】 無敵の リヴィオ

>>17 ニーノ

ねこ!
と突然の声に振り返る男は、
まるで知り合いだと確信めいているような様子で。
浮かべた笑顔をこちらへ向かってくる君へと向け、
片腕をあげ緩やかにその手を振ってみせる。

「やぁニーノ、お疲れ様。
 これと眼鏡が関係あるかと聞かれればNoだが…」

と君が近くまで来れば、
振っていた手を止め人差し指で黒猫を示して。

「昨日からのおニューでね。
 気に入ったから今日も付けてきたんだ」

可愛くて声が出てしまう気持ちは分かる。
そう言いたげに頷いて君の肩を軽く叩き身を屈めた。
身長差がある分少し見えにくいだろうから、
この素敵な黒猫が君に見えやすいようにするために。

#街中
(24) 2023/09/11(Mon) 23:43:22
「そりゃあ今のあんたは
莫大な資金を融資してくれたスポンサー様だからな。
丁重に扱うようにと言われている。一応だが。」

なんて上から言われた言葉をそのままに。
差し出された諸々を受け取っては、仕舞うだろう。

「ま、そう言ってくれるなら自由にやるさ。
支給品は了解だ。これらに関して質問もない。
ただ、そうだな。確認したい事がある。」

もう1人の同輩の言葉も待ちながら
自分は確認したい事がある、と。

【人】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ

「ぐぇへへ……んが……ふへ……」

本日の『先生』業務はお休みのようだ。
客が滅多に来ないモーテル受付、その奥の私室で
カンターミネは実に三日ぶりの惰眠を貪っている。

朝の内には起きる事もない。
ありえない事だが、仮に立場がはるか上の上司が
部屋を怒りのままにノックしてきたとしても、
これは起きてこないだろう。

主人がそんなザマなのだから、
モーテルの入口にかけられた『chiusoお休み中』のプレートは
今日一日は覆る事はない。

昼過ぎになってようやく目を覚ましたカンターミネは、
欠伸を三、四度した後でようやくモーテルを後にした。
(25) 2023/09/11(Mon) 23:46:23

【人】 法の下に イレネオ

>>19 ダヴィード

「そうだったのか。教えてくれて嬉しいよ。」

好むものを共有してもらえるというのは光栄なことだ。
安堵に足ることが言えたのもよかった。実のところこの男はそうよく考えて話すたちではないが、貴方をしょぼくれさせてしまったことを理解出来ないほど馬鹿ではない。そして、もしそうなっていたら、どう言い訳をしたものか困っていただろう。

「また行くよ。」
「あの、バナナのやつ。初めて見たから、気になる。」

そう話題にしたのは、季節限定と銘打たれていたチョコバナナとマシュマロのパニーニだ。
見るからに甘そうなそれは、頭の固い人間からすれば、食事にするにはふさわしくないと感じる。今日ではなく、仕事帰りに小腹を満たす時にでも立ち寄ろうと決めた。
ナプキンを会釈して受け取る。舐め取ってしまったから、汚れはあまり付かなかった。少し行儀が悪い。

「ん。」
「まだ食えるのか。俺もだよ。」
「そっちもおすすめしてくれるのか?」

にやり、と口角をあげて快諾する。
この男は頭は固いが、年下からの奢りを固辞するほど、前時代的ではなかった。

#商店街
(26) 2023/09/11(Mon) 23:51:49

【人】 日差しにまどろむ ダニエラ

>>23 ニコロ

楽しみだなあと足を揺らして。
あなたがハーモニカを取り出すと、音色を邪魔しないよう静かにピザを取り出した。
カボチャの甘味にピザ生地やチーズの香ばしさ。
咀嚼しながら、その音に耳を澄ませる。
長閑な公園に緩やかなテンポで響くハーモニカ。
歌詞が頭に浮かぶくらい、よく聞き知った曲だった。

ご馳走になったピザを食べながら演奏を聴くなんて贅沢な時間だなあなんて。
そんなことを他人事みたいに思い浮かべながら、その穏やかな時間を揺蕩っている。

演奏が終わると控えめな拍手の音がした。

「お上手ですねえ」

なんて言って、膝上に一度置いたピザをまた持ち上げる。

#街中 #公園
(27) 2023/09/11(Mon) 23:52:16
てっきりもう少し話し込むと思っていたためか、
目の前へとやってくるまで指先は解かれずにいて。
物を差し出されてようやくその指先を解放し、
携帯電話と紙を受け取る。

まず目を通すのは口座番号とパスワードが書かれた紙。
続いて古びた携帯電話を軽く操作する。
操作といっても、本当に簡単なものだけだ。

「…了解です。有難くいただきます」

気が済めばそれらをスーツの内側に仕舞い、
確認したい事があると口にする狂犬に視線を向ける。
様子からするに、特に質問はないのだろう。

揃えた指先でどうぞとでも言いたげにさして、
もう一度机に肘をついた。

エリカは、とある夜、暫く振りに訪れたあなたに、ワインを提供していた。以前と変わらぬ様子で。#バー:アマラント
(a1) 2023/09/12(Tue) 0:03:51


「無理はしなくてもいいが。

 ああ、もちろん――"アリソン"がどんな女だったかなど、
 上司にも漏らすなよ。
 女について語ることほど無粋なことはない」

確認については、どうぞ、と手をやる。

「無理はしてないさ。
それと勿論、他言は避けるよ。約束する。」

促されれば両者を見据えて
凶狼はこんな確認を。

「疑わしき者は検挙せよ。
これが共通の認識だと思うが。」

「疑わしいと判断すれば
俺は
マフィアだろうが警察だろうが、検挙する。

それでも構わないな?」

それは己自身をもそうする可能性を秘めている。
狂った狼は見境が無い。

【人】 法の下に イレネオ

>>22 黒眼鏡

なにもかもが、くべられる薪や送られる風になっているだけだとしても。
口を閉じて大人しくする、ということができるほど利口ではない。であれば、今日だってこうなっていなかった。

そちらの方に何かあるのか、と目をやる。
神父はこちらをみていないのだろう。見られていたとして、見咎められるのはこちらだったかもしれない。貴方は格好はどうであれ、祈りの姿勢を崩していない。

「法律を守る市民なら。」
「お前のことも、俺は守ったよ。」

市民、とはどこまでを指すのだろう。誰がその範囲を定義するのだろう。
少なくとも、市民を守れと言われた時の「市民」に、悪人マフィアは入っていなかった。

#教会
(28) 2023/09/12(Tue) 0:19:55
ここに来た時点で最初から他言する気はない。
自分に言われている訳ではなくとも頷いて。

言葉として紡がれた確認に、小さく笑った。

「…勿論、それで構わない。
 
自分も、同じ方針で行く予定だからね


こうして告げるのは事実確認としてよりも、
宣言という方が正しいだろう。
ようやく崩した形で話し始めた一匹は、
皇である『女史』と狂犬に深めた笑みを向ける。

マフィアだとしても警察だとしても。
誰であるとしても
、疑わしきは罰せよ。
その方針を元に一匹は動き続ける。

例え、己の牙が奪われてしまったとしても。
それは自分自身がそうであった……というだけの話なのだから。

「勿論、構わない」

何もためらうことなく頷いて。

「ただ、基本の方針として――
 
どちらでもいいならマフィアだ。


いいな、と確認をとりながら。
ばさり。
机の上に資料を投げる。

「読んだら捨てろ。
 最初のターゲットだ」

ガイオという名のマフィアだ。
観光案内所の役付きで、観光客相手に"仕事"をしている。
…あえて狙う必要はなさそうだが、

「"うまく"やっているやつだ。
 そういうやつも叩けると示せば、今後やりやすくなる」

「直接の執行は任せる。人手が必要なら、警察から要求があれば連絡しろ」

「他」

――質問は?

ファミリーへの明白な敵対行為。
血の掟の上に腰を下ろしてどっかと座るようにふてぶてしく、
男はチームの指揮を執る。

【人】 黒眼鏡

>>28 イレネオ

「それでも、祈る権利くらいは守ってくれるんだろ?」

それもまた権利だろ、と。
一度目を閉じて顔をふせる様は、
まるで黙祷しているかのようだった。

「なるほど、それじゃあ今は俺はきみに守られているわけだ。
 警察つきの礼拝も悪くないね」

ぱ、と顔を上げた時には、そんな様子はどこかにいってしまっていたけれど。

#教会
(29) 2023/09/12(Tue) 1:00:35
「美人に心配されてんのに尻尾巻いて逃げるのは好まんのだけどねえ」

いつもなら問題なく進む個人情報の習得になにか引っかかるものがあった。
誰かが情報漏えいをあえて阻止しようとするような。
はたまた狙うような視線が見えるような、それがあると知って辞められるものでもないのだが。


「んじゃあ、聞き方変えるかあ……
 その立場でお嬢さんは好き好んで摘発するのかい」

「……万が一心が痛むってんならあ勝手に調べて来て不要な情報は知らせん。
 もし、少しでも愉悦や達成感を感じられそうというのなら――」

「調べたいお仲間を指名してくれえ、別に料金は変えんよ」


男にとって眼の前の女性は賢く、芯があるように見えた。
故に気になってしまう、その瞼の奥で何を考えているのかと。
もしくは、自分と同じ様に
何も感じていない
のかと。

こうして直接聞かねば中々読めないのだ、あなたの心中もこの騒動の発端も。

男はマフィア側でありながらこの騒動に感情的に何かを思うことはなかった。
ただ何故その思考に至ったかを知りたい、そんな一つの欲望で危ない橋を渡ろうとしている。

「んー……」
「好き好んで。そおだねえ。」

またどうも、答えるのが難しいのか。
考えているような間のあいだ、女は両手を広げその爪を眺めている。
それぞれの小指にはマリーゴールドの色をしたエナメル。
黄金の花。太陽の色。

「愉悦感とか、達成感とかは、ないけどお…」

そうして眺めていると、右手のエナメルが欠けていることに気付いた。
塗り直さないとなと、ぼんやり。そうして徐に立ち上がった。

この日は自宅のアパルトメントに寄り、荷物を持ち帰っていた。
部屋の隅に置いたそんなに大きくもない箱を開く。
中から7色の缶を取り出した。フレーバー・ティーのアソートだ。
それを飲むでもなくディスプレイの横にとんと置く。

「同じように、罪悪感は、ないですよお。」

強いられているわけでもないから、当然。
そう女は言ったつもりだろうし、声音に特別な色はなかった。
けれど、それを答えるまでの間が、ひとつの事実を幽かに浮かべている。

 ――きっと、あるのだ。罪悪感は。
 そしてそれを女は、ないものにしたい。

あなたに隠すというよりは、もっと根本的な部分で。
女はそれを抱くことを、そんな自分を、許せない。

「だけど調べたい人とかはいないから、そっちはいいですよお。」

続いた声には、幾らか感情が乗った。
それを押し殺そうという意思が女の口から消えたのだ。

「逆に調べなくていい人は、もしかしたら出るかもお。」
「結果を待つ前に動くかもとか、そういうのお。」

余計な手間はかけられないしいとぼやきながら、再度座った女は、欠けたエナメルを剥がしにかかった。
リムーバーをコットンに染みさせ、丁寧に拭いとる。

「だからあたしの目標はあ、お兄さんに共有しますねえ。」
「今狙ってるのは、パオロ巡査。そっちは数日中に。」
「あとは――」

「――ニーノ・サヴィア。」

「そこまでの予定は決まってますからあ。」
「手間をかけて調査するんでしたら、それ以外をおすすめしますう。」

綿棒にもリムーバーを染み込ませ、際や端のエナメルもおとしながら。
もう一度その声は事務的に、無感動に、変わっていく。

【人】 日差しにまどろむ ダニエラ

2日に1度。
偶数日のフォカッチャに、奇数日のサンドイッチ。

この日の女の朝はゆっくりでいいらしく、パラソルの張ったテラス席でサンドイッチを食べていた。
チャバッタに野菜、生ハムとチーズ。
変わらない具材に飽きることもなく齧りながら、やけに女は上機嫌だ。
鼻歌すらも浮かべるほどであったけれど、その鼻歌も、街中の喧騒に消えていく。

#街中
(30) 2023/09/12(Tue) 6:12:45
ホテルへと戻る前に、女は本来の自室であるアパルトメントに寄り道をした。
そこで荷物を受け取ると、包みを開こうともせず大事そうにそれを抱える。
暫しそうして満足した頃、ようやく大した大きさもなかろう箱を開いた。

中に並んだ7色を眩しそうに見つめ、知らずのうちに口元が緩む。
勿体なくて、まだ食べることの出来ずにいたチョコレート。
一緒に食べろということだろうけど、これもまた少し勿体なくて一度箱を閉じた。

いつもこうなのだ。
あの人が、色んな人に同じようにしていることはわかっている。
それなのにこんなにひとり喜んでいることは、自分だけのささやかな秘密なのだった。

【人】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ

>>7 ロメオ

朝ぼらけの頃よりはもう少しあと、世間が動き始めて足音のする頃。
陽気な街であっても勤め人ならば会社へと向かってデスクの前に着き、
多くの店もシャッターを上げて朝の空気を取り入れるくらいの時間だ。
急ぎ足の客の波に逆らって、長駆は悠揚に店先へと足を踏み入れる。

「ご苦労さま。今日のおすすめは何かな」

店番らしき青年へ声と笑顔を投げかけて、男は店の中を見て回る。
影のように大きな黒犬めいて、動きはゆっくりと並べられたパンの前を順繰りに、
ひとつひとつに挨拶するみたいに小麦の香りを覗き込んでいた。
その足元を、母親の背を追う子供が公園の遊具みたいにするりと抜けて店から出ていった。

#パン屋
(31) 2023/09/12(Tue) 7:18:21

──文面上でのやりとりをしてから数日後。

普段は昼間に顔を合わせることの方が多いが、本日の時刻は陽も暮れた夜に近い頃。
確か貴方が教えてくれたバーは此処だった気がすると、待ち合わせ時間の十分ほど前に店の前でそわついていた。
あまなんちゃら…と頭の中でバーの名前を朧気に思い出そうとしながら、時折周囲に視線を配らせる。
来てくれるかな。

【人】 門を潜り ダヴィード

>>26 イレネオ

「少し迷いましたけれど。
 自分の中での一番を避けるのも違うなと思いまして……」

もし仮に貴方の口に合わなければ、他の店が一番のお気に入りに変わり、次回はそこに行きましょうと言ったことだろう。その程度に取り繕うことは出来たが、そうはならなかったので問題にもならなかった。

「しっかりチェックしていらっしゃる。
 甘いものも美味しいですよ、保証します」

味覚が合うというのはなんだか形容し難い嬉しさがある。
少なくともこの食事を提供したのは自分ではないのに、なんだか誇らしくもなるから不思議なものだ。

「ええ。少しだけ待っていてもらえますか?
 すぐ戻ってきますから」

#商店街
(32) 2023/09/12(Tue) 7:43:01

【人】 陽光の元で ニーノ

>>24 リヴィオ

突然の大声に気を害していないだろうかと過ったのは一瞬のこと。
いつものように笑みを浮かべてくれた貴方の姿にほぅと息をこっそり吐いた。
そうして肩を軽く叩かれると瞬いたが、距離の近くなった黒猫には瞳の輝きが増して。
許されるかな、多分許されると思う。
ので、指先を伸ばしてつんと黒猫をつついた。

「新入りにゃんこだったんだ」

「かわいいけれどオレがつけたら笑われそう。
 リヴィオせんぱいだとこれでもかっこいいから流石ですね」

少しばかり署では奇人扱いされている貴方を、それでもこの男は素直に慕っている。
常に自信に溢れている姿を見ればこれもまた"かっこいいな"と感じているわけで。

「どこかで買ったんですか?」

#街中
(33) 2023/09/12(Tue) 7:43:44

【人】 Chiavica テオドロ

>>12 エルヴィーノ

「そちらの話題の振り方がおかしいんでしょう」

揶揄されるのが面白くないのか、全力で相手の所為にする。
頬杖をついて一層気分を害したというポーズを取っていた。

「倒れたりするものですか……現場に出向いて仕事をする際にはある程度余裕を持つようにはしていますしね。
 自分ひとりだけの身ではないことは百も承知です。……気を遣われているのか、向こうから休息がやってくることもありますが」

任せる仕事が無いというのなら甘んじてのんびりしてやるが、この程度で手一杯になると思われていたら癪である。必要以上に評価をされても、あまり甘くみられても困るのだから、流石に難儀な性分である自覚は持っているけども。
だから明確な、胸を張れる出世欲そのものはないが、向上心自体はあるというわけだ。

「……俺としちゃ、昼1食の最低限でピンピンしてるあんたのが不思議だけど。こちとら朝飯抜くだけでも身体が不調を訴え始めるというのに」

体力の全回復を怠っているのではないか?と思ったり。
若しくは常日頃からその不調気味に慣れているのか。失礼なことを考えている。
それなりに付き合いが長いために、ある程度は個人差があることくらい理解しているが。

「そんなわけで……自分の休憩はこの程度にしておきます。
 コーヒーに免じて今日の所は自他を大目に見てやりますよ。
 たかが知れてますけどね、一缶程度の感謝なんて」

そんな素直じゃない感謝の言葉を吐いて、いつの間にか空になっていたコーヒーの缶を揺らしているのだった。

#警察署
(34) 2023/09/12(Tue) 7:58:58

【人】 口に金貨を ルチアーノ

街中で噂されている三日月島の温泉の話題に足を止める。
レジャーとしても観光としても人気のそこは老若男女問わず行きかう場所になっているが、自分が向かうとなれば人より少しだけ足が重かった。

「温泉には興味があるんだがなあ」

ため息を吐いていると突如聞こえてきた
ねこ!
という声に反射で跳ねて思わず足元を見る、流石に居たりはしない。
代わりに聞いたことのある声が続けて聞こえてきたので顔をあげれば、視線の先に随分明るめの二人組が目に入った。
あいつ眼鏡……かけるんだな。


「……驚いた」

ふと時計を見れば次の約束の時間が着実に迫っている。
彼らの話は気になったが立ち聞きも悪いだろうと、一度伸びをすれば欠伸をかみ殺し街中を再び歩きだした。

#街中
(35) 2023/09/12(Tue) 8:02:17

【人】 Chiavica テオドロ

>>21 ヴィンセンツィオ

「はは……無償の労働ならまだしも、
 金を惜しまず貢献できるほど清貧の思想は持っておらず。
 余計な気苦労を負わせるようなことがなくて良かった」

ボランティア側にも要らぬ管理を強いることになるだろうし、と思いつつ、結局はまだ損得勘定が残っているまで。長く続けていたら余った分を活用している可能性は否定できなかったので、やや乾いた笑いとなってしまった。

善い人になりたいわけじゃない。今はただずっと、価値のある人間でいたいだけ。花を育てるのだって人の視線を追いかけるのだって、同じ理由だ。

「仕事中ならいざ知らず、
 プライベートでは結構行き当たりばったりで直情的ですよ、俺は。食事一つ取っても事前に食べるものを決めている方が珍しいです」

案外若いと言うべきか、広い意味でのリビドーの制御を強く行っていないような、そんな一面。人を寄せ付けないような態度を取るが、変に心の壁を持たない相手にはその裏を覗かせているかのように。

「……いや、曲がりなりにも警察がこれではいけませんかね。
 仕事には持ち込みません、聞かなかったことにしていただければ」

#街中
(36) 2023/09/12(Tue) 8:27:22

【人】 黒眼鏡

営業中の看板が出ているが、店主は店にいない。
……いや、たまにガレージの方から顔を出しては、表の掃き掃除をしている。
掃除をすることはできても、カウンターに座り続けることはできないようだ。
機械いじりの方が楽しいのだろうか。

#Mazzetto
(37) 2023/09/12(Tue) 8:30:12

【人】 Chiavica テオドロ

>>35 ルチアーノ

「行ってみたらいいじゃないですか、温泉」

些細な呟きを聞き逃さず、一人でまごついていた姿に対して思わず声を掛ける。
着崩したスーツの上にワインレッドの園芸用エプロン、という出で立ちで、どうやら付近の花の世話をしていたらしい。

「興味があるなら後悔はしないと思いますよ。
 適当に疲れを癒しに行く程度でも価値があるから、
 ……まあ、気が向いたら一考でもしてみたら」

どうやら行ったことがあるらしく、それなりに実感の籠った語り口。
とはいえ急いでるようだし、呼び止める気は更々ないという体裁で、また近くの植木鉢に向き合い始めた。

#街中
(38) 2023/09/12(Tue) 8:45:52

【人】 花浅葱 エルヴィーノ

>>34 テオドロ

「僕は燃費がいいんだ」

あなたのように忙しく動かないというのもありはするが。
比べるとあなたや平均より細い体は、確かに最低限の食事しかしていない影響ではあろう。

より一層拗ねた様子にはやっぱり目を細めたまま、こうしてみると子供っぽくて可愛いのに。なんて、
およそ成人男性に抱かないような感想を抱いた。
抱いただけで口には出さないけれども。

「おや、大目に見てもらえるならありがたいな。
 僕としては食事よりも、夜に寝ることを思い出せる体になりたいんだけどねぇ」

ひらひらと手を軽く上げて、休憩和終わりだというあなたを見送る。
こちらはもう少しコーヒーブレイクを続ける所存だ。
休憩が終われば何か調べ物があるのか、資料室へと向かっていくだろう。

#警察署
(39) 2023/09/12(Tue) 9:26:47

【人】 花浅葱 エルヴィーノ

>>37 黒眼鏡

「やぁ、ご無沙汰だね」

これはどこかの時間。
あなたと会う時はいつも、”買い物”をする必要がある場合が殆どだ。

「いつも頼んでるものが欲しいんだけど、用意はあるかい」

質のいい睡眠薬。
国では禁止されている薬物。
それからずっと探している質のいい職人の情報。

その中から”いつも頼んでるもの”というのであれば、それは質のいい睡眠薬のことだろう。

#Mazzetto
(40) 2023/09/12(Tue) 9:38:09

【人】 月桂樹の下で ニコロ

>>27 ダニエラ

ハーモニカを吹き終えて
拍手が聞こえれば照れくさそうにはにかむだろう。

「ご清聴いただきどうも。
我流だけどガキの頃から吹いてるからな。
人に聞かせられる程度には、ってところだ。」

「吹いてる間は気が楽なんだよな。
んー、もう1曲吹こうかね。リクエストはあるかい?」

褒められて気を良くしたのか
もう1曲吹くらしい

#公園
(41) 2023/09/12(Tue) 9:50:20

【人】 法の下に イレネオ

>>29 黒眼鏡

「口の減らない奴だ。」

どこまでも、いつまでも。
躱されて、煙に巻かれる。
そういうところが物凄く苦手だった。
けれど、虎穴に入らずんば虎子を得ずと言う。嫌なことも率先してする必要があるのが警察という職の常。ふん、と鼻を鳴らす。

「お前のじゃない。」
「市民の、だ。」

貴方の祈りの安寧を守っているのではない。
貴方の周囲に遍在する市民を守っていると。
言うからには、男は、貴方がここにいる間場を離れることをしないつもりらしい。
勿論、貴方にとって都合が悪いなら、如何様にもなるだろう。突然電話で呼び出されるなんてことは、よくあることだから。

#教会
(42) 2023/09/12(Tue) 10:08:07

【人】 法の下に イレネオ

>>32 ダヴィード

多分、それは自然体の親愛だ。
そういうことを具体的に理解している男ではない。人の感情の機微にも疎い。けれど人であるからには当然本人も備えていて、だから実感として真っ直ぐに受け取れる。

「食べたことは?」

あるのだろうな、言いざまからすると。
貴方の方が、楽しいことや美味しいものはたくさん知っていそうだ。
単に、何よりだ、と思う。楽しいのであれば、嬉しいのであれば、何より。

「いいのか。」
「一人で大丈夫か?」

これはからかい半分。
楽しいものも、美味しいものも、貴方の方が知っている。任せて問題ないだろうと思っている。
その上で、信頼からの冗談をひとつ。

#商店街
(43) 2023/09/12(Tue) 10:24:59

【人】 黒眼鏡

>>40 エルヴィーノ

「これはこれは、毎度どうも」

黒眼鏡越しに笑顔を浮かべ、あなたを歓迎するように片手をあげる。

「勿論、それが仕事だからね。
 出してくるから、珈琲でも飲んで待っててくれ」

注文されれば、余計なことを問うことも無い。
珈琲をカップに注いであなたの前にだす。
そうしてから、店の奥へと荷物を取りに引っ込んでいった。

待っていれば、ほどなくして紙袋を一つ持ってくるだろう。

#Mazzetto
(44) 2023/09/12(Tue) 10:32:45

【人】 黒眼鏡

>>42 イレネオ

「昔は手の方が早かったんだがね。
 最近こっちばかり使っているから、減ったら困る」

あなたの様子を相変わらず楽し気に見つめながら、
また軽口をぽいと一つ。

「仕事熱心だね」

そう言うと、また神父の方へと座り直して目を閉じる。
それはやはり、祈っているかのようだった。

―――
――



黒眼鏡はその後、時間一杯礼拝に参加してから立ち上がる。

「俺は帰るけど、キミはどうする?」


#教会
(45) 2023/09/12(Tue) 10:46:06
「Si. 仰せのままに。
ふぅん…なるほどね。」

寄越された書類に目を通して
中身を確認すれば

「確かに、牽制にはなるだろうな。
しょっ引くのは任せてくれ。
仕事に関しては俺はこれ以上は無い、な。」

書類は後でシュレッダーに掛けるなりして
抹消するつもりで…取りあえずは頷いているだろうか。

「任せる。やり方もな。

 ああ、部下も逃がすな。
 名簿にあるやつは全員引っ張っていい。
 なるべく殺すなよ。死者はリスクで、俺はリスクが嫌いだ」

殺さなければいいということだろう。

「それと――……別に摘発チームが編成されているらしい。
 そっちについて何か分かったら教えろ。
 警察内部の情報は、さすがにわからん」

「殺さねえよ。
やたらめったら銃を抜くのは此方も不本意だからな。
今でもいい印象があまりないってのに逆効果だろ。」

上手く進めるためには立ち回りもまた重要。
その事を、狼は狂いながらもよく分かっている。

「別の摘発チーム、か。
分かった。何かしらの情報が掴めたら渡すよ。
もしこっちの邪魔になるようだったら潰すかい?」

好戦的な表情で笑う。

【人】 法の下に イレネオ

>>45 黒眼鏡

「そうか。」
「そのまま、自分の仕事についても吐いてくれれば助かるんだがな。」

生憎とそんな都合の良いことにはならないと知っている。
だからこそ貴方の周りを飽きもせず探っている。

祈る貴方の、視界をわざわざ遮るようなことはしなかった。……祈っているのだろうか。本当に。
こうして見ると、マフィアも自分と同じ人間・・・・・・・に見えてくるから不思議だ。
だからといって、それで情を移すようなことは、ありはしないのだが。



時計を確認。予想外に時間を使わされた・・・・・と目を細めた。

「どうするって。」
「仲良しこよしで連れ立っていく仲でもないだろう。」

#教会
(46) 2023/09/12(Tue) 11:22:24
「…自分も、それについても構いませんよ」

基本の方針、
"アリソン女史"の方針がそれだと言うならばそれに従おう。
崩れた言葉を元に戻して、投げられた資料を手に取る。

何故ファミリーに?と問うことはない。
それは目の前の人間の素性を知らぬ故ではなく、
どちらであったとしても、わざわざ問おうと言う気はないだけ。

黙って資料を読み込んだ後、そのまま静かに頷く。
あとはこの資料を破棄し、実行するだけ。
とは言っても、隣にいるもうひとりのやる気を見るに。
本命は任せてもいいのかもしれないと机を軽く叩いた。

「……別の摘発チームについても了解です。
 自分も、何か情報が入り次第共有します」

邪魔になるようだったら……さて、どうするのか。
従うつもりでいるもう一匹は、好戦的な笑みを横目に眺めた。

「分っているならいい。
 大分強引な仕組みだ、無理をしすぎず実績だけ積み上げて、動きやすくしてやろう」

続く言葉にも、ああ、と頷く。

「これは"アリソン"のプランだ。
 俺の目が届かないチームは要らん。
 潰せ」

淡々と告げる。いらないものをゴミ箱にすてるのは当然のことだと、そういっているだけのよう。


「分っているならいい。
 大分強引な仕組みだ、無理をしすぎず実績だけ積み上げて、動きやすくしてやろう」

続く言葉にも、ああ、と頷く。

「これは"アリソン"のプランだ。
 俺の目が届かないチームは要らん。
 潰せ」


「話がスムーズでなによりだ。
 できるチームを持ててうれしい」

N.N.の言葉にも頷く。
…どういう姿勢か、なぜ参画したのか、そういうことは一切問わない。
ただ話がまとまったという事実だけで十分と、手を鳴らす。

「では、解散。
 ここはもう使わん。
 次の場所は、また連絡する」

【人】 黒眼鏡

>>46 イレネオ

「自働車修理をしていると、行政にも提出しているのになあ」

そんな軽口は、静謐な祈りと聖句の中に消えていって。



「そうか。それじゃあ、ここで。
 車に気をつけてな」

子供にいうような言葉をかけて、教会を出る。
……途中で、ふと。どこかへと視線を向けて、それでも立ち止まることなく歩いていった。

#教会
(47) 2023/09/12(Tue) 11:50:58

【人】 花浅葱 エルヴィーノ

>>44 黒眼鏡

「ありがとう、珈琲いただくよ」

お世辞にもカフェには見えぬ店内で、いつものように気怠げに椅子に腰掛けていただくそれは無糖のブラックだ。
今日はこういう気分だったのか、それとも客の好みを熟知しているのかはわからない。
ただ、カフェインは幾分かは眠気をマシにしてくれるのでありがたいと思っているから遠慮なくそれを口にした。
ここで何かを盛らないと信用出来る程度には顔見知りであるし常連だった。

「いつも助かる。
 ドラッグストアのものは効き目が弱くていけないね」

聞かれはしないものの、差し出されるだろう紙袋を見るとそう言葉を漏らして。
勝手知ったる様子で薬の代金を取り出す。
こういう所で足のつくカードなど使えないのは百も承知。ちゃんと現金を持ってきていた。

#Mazzetto
(48) 2023/09/12(Tue) 12:16:30

【人】 黒眼鏡

>>48 エルヴィーノ

「珈琲をきちんと飲んでくれるやつは、皆上客だ」

自動車修理業のほうと喫茶店、店の内装はそれを半々につなぎ合わせたようで妙なものだ。
なんともハードルが低いことを口にしながら、代金を受け取る。
ついでに、と包みに入ったものをいくつか、一緒に渡す。

「ついでにこれとこれ。
 あー、正真正銘ただの菓子だ。
 そっちは飴で、そっちが焼き菓子だったかな」

ここで買い物をすると、たまにこうして何かを押し付けられることがある。
別に断っても、「そう?」と引き下がるだけだ。

「ちゃんと寝るのは大事だからな。
 体には気を付けろよ」

ついでに、お節介もひとつ。

#Mazzetto
(49) 2023/09/12(Tue) 12:45:15

【人】 無敵の リヴィオ

>>33 ニーノ

勿論許す……というよりも、
こちらから差し出すように身を屈めたのだから当然のこと。
つつかれた黒猫は、男の前髪で小さく揺れた。

「はは、ありがとう」

「けどね、君が付けたいと思うなら付けたっていいんだ。
 なんならお揃いにするかい?……なんてね」

似合うことが当たり前だと言うように自信満々な様子で礼を言い、
屈めていた身を戻して片目を閉じ笑う。
冗談ではあるがそれも悪くないと考えているのは事実だ。

「…いや、これは贈り物なんだ。
 これに限らず最近使っているピン留めは全て贈り物でね」

#街中
(50) 2023/09/12(Tue) 13:04:58
「…了解」

潰せと命を下されるなら話は早い。
要らないものは狂犬らしく喰い荒らそう。

解散の合図と同時に立ち上がり、
次の場所についても理解したと肯定を示すように頷いた。
ここでいつものように振る舞うのもひとつだが、最初の会合だ。
まともさを少しくらい見せておく方が
使える
だろう。

そのまま2人へと軽く頭を下げ、扉に手をかけた後。
男はひとり先に、この場から立ち去っていく。

まるで何事もなかったように、いつも通りの笑顔を貼り付けて。

【人】 門を潜り ダヴィード

>>43 イレネオ

男もまた、それを言葉にできるほどの語彙を持たなかった。当たり前にそこにあるものをどうにか大切にするのが精一杯で、それらはいつも失われてから名前を与えられた。

「まあ……それなりに」

それなりに。
一人で済ませる時ならば、食事用とデザート用にそれぞれ買って帰る程度には。
美味しいものを食べるのは、好きだ。隣に誰かがいるならなお良くて、いなくとも誰かの笑い声が聞こえる場所がいい。

「おつかいくらい任せてください。
 泣いて名前を呼んだりしませんよ」

フレーバーの選定も任せてもらおう。
さっぱりとしたもの、甘いものの2種を買ってきて選んでもらうのがいいか。
そんなことを考えながら小走りで商店街に走っていった男は、5分と経たないうちにレモンのジェラートとチョコレートのジェラートのカップを貴方の目の前に差し出すだろう。

#商店街
(51) 2023/09/12(Tue) 13:38:57

【人】 陽光の元で ニーノ

>>50 リヴィオ

「オレが?……そっか」

「へへ、お揃いは嬉しいけどちょっとはずかし〜かも……
 でも最近のリヴィオせんぱい見てたら気になってきちゃったから、その内何か着けてみようかな」

思い浮かべているピンはシンプルなもの。
それでも手を出したことのないお洒落アイテムは、手に入れるだけでもまず背伸びしないといけなさそうだ。
向けられたウインクからは普段と変わらず貴方からの自信がひしひしと伝わってくる。
そんな上司の姿はやっぱり好ましく、近づいてみたいものだなと。

「へえ〜〜〜贈り物!すてきですね!
 誰から頂いたんですか?友達とか〜……」

そういえば最近のせんぱいは毎日つけてるな〜と思い返す。
それぐらいお気に入りということで、品自体もそうだが渡してくれた相手への好意もあるんだろう。
そう……毎日身に着けたくなるぐらい…………ハッ……

「…………こ、恋人……?」


スクープ…!?みたいな態度を見せては思春期のような反応をする19歳。

#街中
(52) 2023/09/12(Tue) 13:46:31

【人】 日差しにまどろむ ダニエラ

>>41 ニコロ

「子どもの頃からあ……ベテランさんですねえ。」

弧を描いた口元で感心を示す。
またひと口とピザを咀嚼すると、続いた言葉には悩むしぐさを見せた。

「あー、いいんですかあ。んー……」
「曲名がわかんないんですけどお、えっとお」

控えめに。
それでも照れは特になさそうな様子でハミングし主旋律を奏でる。
少し聞けばすぐ、レオンカヴァッロの『子守唄ニンナ・ナンナ』だとわかるだろう。有名な曲だ。

「……こんな曲ですけどお、わかりますう?」

小首をこてり。

#街中 #公園
(53) 2023/09/12(Tue) 15:21:11
「了解した。じゃあそのように。」

潰せとの言葉に喉で笑いながら
次の会合のことも頷くだろう。 

先に出ていった同胞の背を追って
もう一匹の凶狼もこの場を後にした。

為すべき事を為しに行く為に。

【人】 法の下に イレネオ

>>51 ダヴィード

どうも貴方は健啖家らしい。それを知るのもきっと初めて。
人が何を好み、何を食べ、何を選ぶかは個人の自由に委ねられている。体質なんかもあるだろう。けれど、まあ、よく食べれば食べるほど、安心するものだ。健康っぽい、というイメージだけで。
泣かない、名前を呼ばないと言われれば、そういう童謡もあったなと思い出す。

「そうだな、迷子になるなよ。仔猫ちゃん・・・・・じゃないんだろう。」

なぞらえるなら自分は犬のおまわりさんか。まあ、悪くない気もする。犬は好きだった。
軽く冗談を飛ばせば手をひらと振って見送るだろう。小走りに逸りが見えて少し可笑しい。暫くその背中を見ていたが、やがて寛げていた足を組むとポケットに手を突っ込み、中を探ろうとして、やめた。
子どもの前でわざわざ吸うものじゃない。
道のそこここで路上喫煙をしている通行人はいるわけだが、そこはそれ。禁止されているわけではないから止めはしないし、自分だってしないではないが、今は。
そんな風にしたから、戻ってきた貴方が目にした姿は変に手持ち無沙汰に見えただろうか。これは携帯なんか取り出して、埋まってもいないスケジュールを確認しているらしかった。

ずい、と差し出されたところから冷気を感じれば顔を上げて。

「おお。」
「おかえり。……ジェラート? だな。」

黄色と茶色、貴方の手、腕、そこから顔へ。
視線を移して、問う。

#商店街
(54) 2023/09/12(Tue) 16:01:12

【人】 月桂樹の下で ニコロ

>>53 ダニエラ

「言っても我流だからな。
期間こそそれなりにあるがプロには劣るさ。」

感心されることは満更でもないものの
所詮アマチュアなので持ち上げられすぎも面映ゆいのだ。

「そりゃあ勿論。折角だからな。
曲名が分からんのか。ん。」

貴方が歌って聴かせた旋律から
それが何の曲かはすぐに分かる。

「ニンナ・ナンナか、懐かしいな。
良いぜ。んじゃ、リクエストにお応えして。」

軽く音を確かめてから
貴方が歌ったのと同じ旋律が伴奏と共に奏でられる。

複音ハーモニカの独特の音色が
懐かしさを増して感じられるかもしれない。

#街中 #公園
(55) 2023/09/12(Tue) 16:04:50

【人】 陽光の元で ニーノ

ふにゃふにゃと動く白い頭を見下ろしては時折指先で撫でる。
誰かに触れられたことも気にしない小さな猫は、紙皿に注がれたミルクを一生懸命飲んでいた。
スラムに近い路地の裏。休日に予定がなければこっそりとこの辺りに来てしまうのは常のこと。
足を運んでいると知られれば今の家族に良い顔をされないとはわかっているが、わかっているからこそ相手はこんなところに来やしない。バレはしないだろうのちょっとわるい魂胆だ。
今日は先客が居たのでお邪魔しますと貢物をしたわけだが。

「大きくなれよ〜……」

陽も暮れかけてきた時間帯、ぼんやりしてたらなんだか眠たくなってきてしまった。
行儀悪く座り込み薄汚れた壁に凭れながら、ちいさな生き物に語り掛けた声は微睡んでいる。
子猫はやっぱりミルクを飲むのに必死なので返事はしない、代わりにゆぅらりと短い尾が揺れていた。

#路地裏
(56) 2023/09/12(Tue) 16:07:16

【人】 花浅葱 エルヴィーノ

>>49 黒眼鏡

「それじゃキミの顧客は上客ばかりだね」

飲まない人間もそれなりにはいるだろうけれども。
差し出された紙袋の中身を確認すると、確かに何か他のものが入っている。

「おや、今日はおまけ付きかい。
 飴も焼菓子もありがたくいただいておくよ」

渡されれば特に嫌がる様子は見せないし、素直に受け取っておく。
シエスタの時のいいおやつになりそうだ。

「はは、キミにそういうお節介をいただくとはね。
 まぁ、大事なときはこれでちゃんと寝てるさ。あまり常用すると薬が効かなくなるだろう?」

#Mazzetto
(57) 2023/09/12(Tue) 16:19:43

【人】 日差しにまどろむ ダニエラ

>>55 ニコロ

「んふふー。」
「上を見たらきりがない〜ってやつでしょうかあ?」

控えめにくすくすと喉が鳴る。
あなたが曲名を口にすると、「あー。」と短い感嘆詞。

「そのまんま、子守唄なんですねえ。曲名。」

そんな短い感想だけ残し、また演奏に耳を澄ませる。
懐かしい旋律に、ハーモニカの音色。
いつの間にか、目を閉じて聴き入っていた女は、曲が終わると今度は拍手をしなかった。

「……思うんですけどお。」
「プロに劣ったとしても、いいと思うんですう。」
「ニコロさんのハーモニカ、あたしはすごおく好きですよお」

素直な感想に、照れはない。
いつの間にかほとんど食べてしまっていたピザの最後のひとくちを、ぱくりと頬張って飲み込んだ。

「ごちそおさまでしたあ。」

#街中 #公園
(58) 2023/09/12(Tue) 16:25:18

【人】 黒眼鏡

>>57 エルヴィーノ

「幸い、そういう客に恵まれているよ。
 まったく、いい商売だ」

暢気なことをいいながら、自分の分の珈琲もいれてカップを傾けている。

「余ってたからな。
 まぁ貰ってくれ。

 まったく、客に倒れられたら俺が困る。
 あんたの体のことだ、良い感じにやってくれよな」

特に余計なことを聞くでもない。
それでもそういうことを口に出すのは性分だろうか。

「帰りも車に気ーつけなよ。この辺、海辺で開けてるから皆スピード出しやがる」

#Mazzetto
(59) 2023/09/12(Tue) 17:05:37

【人】 法の下に イレネオ

その日。
男は一日資料を漁っていた。定位置のデスクだけではなく資料室や警察図書館にも足を運び、年嵩の警部に話しかけることも。そうして何やら書き留めたり、写真を撮ったりを夕刻頃まで繰り返して。

「見回りに出ます」

そこらの先輩、或いは同僚か後輩辺りに声をかけたのは陽が落ちる頃だった。上着に手帳を携え、普段通りの足取りで署を後にする。

#警察署

(60) 2023/09/12(Tue) 17:09:41

【人】 法の下に イレネオ

さて。
数刻の後、男の姿は共同墓地にあった。
さく、さくと土を踏み、ゆっくりと見回るようにして墓石を覗き込む。時々手帳にも目をやり、更に時々、何かを書き込む。
墓参りをしている、風には見えないだろう。

あたりには誰もいない。
最も、それは好都合だった。死者を悼む人の前で、明らかに浮いた行動をするわけにはいかないから。
何もなければ、暗くなるまでそうしていたはずだ。

#共同墓地
(61) 2023/09/12(Tue) 17:10:24

【人】 口に金貨を ルチアーノ

>>38 テオドロ

「おわっ、テオドロか?」 

まさか知り合いに独り言を聞かれてると思わず足を止めた。
そもそも後で連絡をしようとしていた相手だ、少しの都合など融通させるかいつもの店で会う約束を取り付けようと体を向ける。

「Ciao,その姿は久しぶりに見たが今日もいかしてるな。
 しかし悪いなあ、温泉よりも三日月島に因縁があるもんだから一人ではお断りなんだ。
 テオドロが一緒に付き合ってくれでもすれば話は別だがなあ。
 こういう時は気を張るような女相手より、お前みたいなやつと行くほうがほうが気分が晴れる」

先程までのまごつきを誤魔化すように口の端を上げて調子良く話す。
あなたが行かないのなら行かない、とわかりやすい主張。機嫌良さげに植木鉢に向き合うその姿に目を細めた。

#街中
(62) 2023/09/12(Tue) 18:12:52

【人】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ

>>56 ニーノ

場所を違えたような……いや、逆にこの場所にお似合いの。
微笑ましい光景を眺める影がひとつ。
路地裏の奥から現れたのは、こちらも場所を違えたような
子供人気の高い(当人調べ)先生だ。
モーテルからの近道を通った結果の遭遇に首を傾げた。

「(子供……、じゃないな。どこで見たんだったか)」

自分の容姿も大概、一部を除いて
子供並でしかないのに浮かぶ考えをぐにぐに捏ねて、
どこかで多分盗撮カメラ越しに見た気がする姿をじっと観察している。
目元のクマは爆睡の結果幾らか薄まり、
へばりついた笑顔は常と変わらず。

ぱっと見は仔猫を警戒するような距離で、
路地裏からどう出ようか迷っている風にも見えるだろう。

#路地裏
(63) 2023/09/12(Tue) 18:39:31

【人】 Chiavica テオドロ

>>62 ルチアーノ

「そんなあんたは、
 紛うことなきルチアーノですね」

色男に褒めていただけるなんて光栄。誉めそやしと皮肉が半分。そんないつものにやついた笑みで応対して。

「……ええ?いや、気を張る相手よりかって気持ちは分からないでもないが……俺はあんたを散歩に連れ出す為に予定空けられるほど暇じゃないんですけど」

続いた言葉には困惑気味。嫌でもちゃんと休息は取れだのお節介な人たちの言葉を思い出すし。とはいえ言い出しっぺ。これできっぱり断るのも無責任というもの。

「そっちが俺の非番の時に合わせてください。着いて行かせたいんなら文句は言わせませんからね」

最初から向こうは『お前が行くなら』ということを示してる以上は然程不当でもない条件であるのに、あくまで譲歩してやる、というポーズは崩さない。

なんならエプロンと植木鉢が同じ画角に収まってる以上は最早親しみ易い仕草ですらあった。

#街中
(64) 2023/09/12(Tue) 19:10:46

【人】 花浅葱 エルヴィーノ

>>59 黒眼鏡

「そう。まぁ、キミが繁盛してるお陰で僕もいい物に恵まれているんだから助かるけどね」

最近のノッテの幹部にしては話が通じる方で助かるが、やはり変わった男だと思う。
どうせ客の素性など隠していても調べていることだろう。客とはいえ、警察の自分に向かって倒れられたら困るなどとは、おかしな話だ。
まぁ、どうせ世辞のひとつではあるのだろうけれど。

「僕の方こそ、キミが居なくなるとそれなりに不都合がでてくる。
 ワルい事をして検挙されないように気をつけてくれるとありがたいんだけどね」

マフィアは嫌いだ。
それでも、関係を絶てない事情もあるから多くは語らない。
互いに弁えられるからこそ、ありがたく利用させてもらってるわけだが……さて。

「忠告に従って車にも精々気をつけるとしよう。
 あぁ……そうそう。情報の方もいつでも待ってるよ。腕のいい義肢装具士を探してるんだ」

その言葉を残すと、じゃあねと軽く手を上げて海風の香る道路へ向かう。
止められなければそのまま、乗ってきた車で引き返していくだろう。

#Mazzetto
(65) 2023/09/12(Tue) 19:11:36

【人】 門を潜り ダヴィード

>>54 イレネオ

食べ物は分かりやすく人間を幸せにしてくれて、それは時折愛情の代用品となる。
目に見えないものの代わりに煌びやかな宝飾品を贈ることもあれば、温かなスープの一杯を差し出すこともある。
そのあたたかさに男は貪欲だった。

小走りで駆けて行く間に考えは巡る。
貴方の好きなものはなんだろう。次は教えてくれるだろうか。
こんな話をするのは初めてだから、変に思われていやしないだろうか。
定番のフレーバーを用意してもらって、両手に感じる冷たさにまた急かされる。
誰に叱られるでもなく、人のために急ぐのはやっぱり好きだ。

「只今戻りました。
 えーと、その通りです。レモンと、チョコレート。
 どちらがお好きですか?それとも、両方?」

両方、と問う男の顔はいたずらっ子の顔だ。
勿論ジェラートのカップは小さいものだから、両方と言ってもあっさり食べられてしまう量だが。


#商店街
(66) 2023/09/12(Tue) 19:27:55

【人】 陽光の元で ニーノ

>>63 カンターミネ

うと、うと、うと。
少しずつ船を漕いでいた男はもうちょっとで眠りの底に落ちてしまうところで──けれど唐突にぱっと顔を上げる。
重たい瞼に言うことを聞かせるように、何度か瞬きを繰り返してから。

「…………」

顔を向けた先には少々距離の開いた場所で立ち尽くす人影。
こちらは貴方に見覚えはない、ないので考えていた。
たまたまここを通った誰かか、それともスラムで生きる子どもか。
にしては服装が小綺麗なのでやはり前者か、というか子どもというには体付きが……いや、どちらにせよだ。

「……ごめん、猫苦手?
 でもこの子が先にここに居て、オレが邪魔しに来ちゃって。
 だから場所代支払ってて〜……ええと、そう……」

笑みを浮かべてくれてはいるが、自分に、というよりかは子猫を警戒しているようにも見える。
なので無害ですよを伝えようとして口を開くも、先ほどまで寝惚けていた頭は上手く働かない。

「…………だいじょうぶ。
 噛んだりしない、オレも……安心して、通っていいよ」

オレも……?それはそうだろ、何言ってんだ……。

チョイスミスに気が付いたのは言葉にしてから、適当に流してくれたらいいなとぼんやり思っていた。
ちなみに子猫はまだ元気にお食事中。

#路地裏
(67) 2023/09/12(Tue) 20:06:18

【人】 コピーキャット ペネロペ

>>61 イレネオ

日暮れ頃、人気のない墓地。

「……あれっ、もしかして」

やや遠くから、ぱたぱたぱたと小さな足音。
手には掃除用具や草木の手入れ道具を持って。
人影がひとつ、あなたの方へやって来た。

「やっぱりイレネオさんですっ。
 どなたかお墓参りですか?それとも私と同じで、
 墓守のおじいさんの代わりに手入れをしに来たとか…」

暗くなりつつある中とはいえ、その声や顔に覚えはあるだろう。
どこかの店先であなたも見知ったもののそれ。
少女然と、マキシ丈のワンピースの裾を揺らしながら。

ここが墓地である以上、ある程度声は控えめに。
長身を目一杯見上げて、あなたに問い掛けを一つ。

#共同墓地
(68) 2023/09/12(Tue) 20:25:13

【人】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ

>>67 ニーノ

顔を上げ、喋り始めてもこちらは何を言うでもなく。
噛んだりしない、オレも……の辺りでようやく反応があった。

「ぷふっ!あぁいや失礼、ククッ、なるほど、
 いやいや、ふ……ふふ……か、噛まれる……ぐふっ……」

ばっちり聞かれたらしいその発言がどうもツボをついた。
しばらくの間ちょっと待て、と手の平を見せて震えている。
ややあってから大きな息を吐いて、にやけた面のまま。

「んんっ、失敬。猫も『オレ』も苦手じゃない。
 どこかで見た覚えのある顔だったからどこだったか
 思い出そうとしていただけでね……
 まさか噛まれる危機があったかもとは思ってもなかったが」

ここでもう一度吹き出し、小さくせき込む。

「こほん。まあ、たぶん街のどこかで見たんだろう。
 俺は良くあちこち歩きまわってるからな。
 それで、こんな場所にオレくんは何の御用かな?
 仔猫目当てならもう少し安全な場所がいいぞ。
 お昼寝なら尚更。全身盗まれてもおかしくない場所だ」

仰々しく手を広げ、首を傾げてみせた。
白衣が靡き、仔猫には少し怖いかもしれない。

#路地裏
(69) 2023/09/12(Tue) 20:28:21

【人】 無敵の リヴィオ

>>52 ニーノ

恥ずかしいと口にする君へ頷くのは、
その気持ちが"普通"であると知っているからこそだ。

「きっと似合うさ、楽しみにしているよ」

まるで君が自分へ見せてくれる前提に微笑みかけ。
綺麗なブロンドだ。似合わない色はないだろうとは思うが、
君の髪で輝く可能性の色を思い浮かべた。

そうこうしているうちに、小さな声で聞こえた「恋人」という言葉。
それに合わせて思春期のような反応に、珍しく男は吹き出した。

「…いや、残念ながら今はフリーだよ。
 友人というのも違うね」

まるで勿体ぶるように言葉を選んで、指先を滑らし顎を撫でる。
言えない相手ではないし、可愛い後輩からの贈り物というだけだが、
面白い反応を見せられては素直に返すのも……というところ。

#街中
(70) 2023/09/12(Tue) 20:32:53
そしてこちらは不意に貴方の正面に置かれる椅子。
更に背後で困惑の気配──振り返れば一人の女が、
あなたに何て声をかけるか惑うようにまごついていた。

「……あ、あの。貴方がお酒、飲むの?」
「……女の子が頼もうとするからダメなのかしら」

貴方が手当たり次第に何かを叫んでいた様子は見守っていたのか、おっかなびっくりに椅子を頼めば、貴方のテーブル正面側に椅子が配置されて女はおずおずとそこに座る。

「それじゃあ……モヒートを」

望んだものはテーブルの上に現れた。

幸運の神に恵まれたらしい。
椅子と同じようにその場に瞬きする間もなく、グリーンが映える爽やかな夏向けのカクテルがすぐ傍に出現した。

「わっ、本当にでてきたわ。
 凄いわね、手品師の人が運営するお店なのかしら?」
「お嬢さん、きっと有名店であろうここはどこかわかる?」

モヒートにまだ口は着けずに軽くグラスを傾けて艶やかな色を味わっている。
貴方の"地"が些か出ている事も知らない女は、きっと男勝りな愛らしい少女なのだろうと誤解……誤解ではないかもしれないが、とにかくそう思ってそう問うた。


「おいなんでだよ!不平等だろ不平等!!」

不意に現れた──ように思えた──あなたに何かを言うより先に、
現れたカクテルを認めれば不平を嘆いた。
もちろん憤りを向ける先は夢だ。あなたではなく。

「あークソ……何処ってこんなん夢だろ夢。
 こんな出鱈目な店あったら世界中で話題沸騰間違いなしだ
 予約で軽く30年は待たされるね。」

「それにしたってこの差はなんだ?
 深層心理で俺の肝臓が反逆してやがんのか?内臓如きが…」

諦めたのかレモネードをちびちびとやり始めた。
所作がおっさん臭い。

「んで、わけわかんない夢に招待されたご感想は?signorinaお嬢さん

【人】 黒眼鏡

>>65 エルヴィーノ

「そうだろうそうだろ、
 持ちつ持たれつというやつ」

なんとも楽しそうに笑う。
若者と話すと楽しい、などと前にこぼしたことがあるが、
本気だったのだろうか。

「万が一俺がいなくなっても、
 引き継げるようにはするがね。
 そこは…アフターサービスだ」

物騒なことを口に出しつつ、
無害をアピールするように両手を挙げて。
店の扉をからん、と空ける。

「そうしてくれ。
 情報もうちの商いだが、これはいつ入るかわからない。
 気長に待っていてくれ」

よほど暇なのか、店の外まで出てあなたの車を見送る。
手を振るでもなく声をかけるでもなく、
あなたの姿が見えなくなるまで見送っていた。

#Mazzetto
(71) 2023/09/12(Tue) 21:44:21
「ご、ごめんね私だけ頂いちゃって……
 ……お嬢さん、今おいくつ?」

思った以上に悪態をつく、どことなくおっさん臭い様子を見て思わず「差し出がましいけれど」と言いたげな声色でそう問い直す。

「夢、夢なのね。夢なら……うーん……
 でも夢でも見逃がしちゃうのはよくないと思うから……
 18歳以上なら、私が代わりにお酒を頼んでも、
 このモヒートを渡しても全然構わないのだけれど……」

肝臓が反逆?と、独特の言い回しについていけてないのか、些か疑問符を沢山浮かべ、困惑を一切隠しもしないまましどろもどろにそう提案する。

「……え?」

「感想、感想……そうね……」
「……夢だと言うなら、もう少し美しい庭園みたいな
 場所ならよかったかもしれないかなって」

なんて迂闊に呟けば、薄ぼんやりとした空間に薔薇の庭園が周囲に花を咲かせだす。早送りする映像化のように葉から蕾に、そして花に変わり咲き誇る様子は、まさに夢としか思えない光景だ。

「……わ、わ……」

それを願った当の本人は、夢をすっかり信じ込んでいるにもかかわらずその様子に思わず口を覆って言葉も出なくなっているが。

【人】 陽光の元で ニーノ

>>69 カンターミネ

今度は先程より重くない瞼を動かし何度も瞬きをしながら、ちょっと待てポーズの貴方を見つめていた。
じわりじわりと理解し始めたのは先ほどの言い間違いを流してもらえていないこと、それをはちゃめちゃに笑われていること。

「っち、ちが──言い間違え!
 寝惚けてたの! オレは噛みつきません!」

で、突然さっきまで隣に居た人間が声を大きくしたので、子猫がびくっと震えた。
それにすぐに気が付き「あっ、ごめん…」と声を小さくすると同時に、なでなで。
落ち着かせるように額を指先で擦ってやったが、続く貴方の言葉にはまた声が大きくなりそうになった。何とか堪えた。

「危機はないってば、も〜……
 ……オレはキミのこと見たことない。
 でもよく街うろついてるのは一緒だから、見られてたかも。
 というかオレくんじゃなくてニーノだかんな」

「あと子猫目当てじゃなくて、ただの里帰り……育ちがそこで。
 昼寝は確かに……ちょっと気が抜けてたのは認めるけど。
 っていうか、キミこそ猫は苦手じゃなくても『オレ』には苦手意識持ってた方がいいんじゃない、こんなところに座り込んでるやつ危ない人間かもしれないだろ」

『そこ』とスラムに続く道を指差しつつ、最後の言葉には「女の子だし」と付け加えた。いや勿論危機は無いんだけれども、意識としてこう……。
靡く白衣に関してオレくんは勿論怯えていないが、子猫は少し警戒したようで無害そうな大きいやつの後ろにぴゃっと隠れた。

#路地裏
(72) 2023/09/12(Tue) 21:56:31

「29だけど」

29だけど、ではない。

レモネード片手に椅子にどっかと座り、肘をついたまま。
文字通り夢のように変わっていく景色を見ながら半目になる。
何でもありか、とでも言いたげに。

「ていうかタッパもあんたとそんなに変わらないだろ。
 口振りからしてあんたも成人だろうし」

実際、両者の身長はそう変わりない。
そして未成年飲酒を咎める側ならあなたは成人だろうと推測した。

「夢の中でも未成年飲酒を見逃せないとは
 随分正義感に溢れたお人だな。普段は教師でもやってるのか?」

椅子から立ち上がり、庭園の薔薇を一つ手折りながらそう尋ねる。

相手は所詮は夢の中の住民、詮索する事に大した価値は無い。
この自称29歳は今はそう思っている。
とはいえ詮索するような事を言ってしまうのは職業病か。

【人】 陽光の元で ニーノ

>>70 リヴィオ

「……う、うん」


「あッいや、"はい"、です!」

目の前にいるのは黒猫ピンを付けていてもかっこいいなと思える顔がいい相手。
微笑んでそんな風に言われるとなんだか気恥ずかしさが湧いて、瞬時の声は小さく砕けたものになってしまった。
が、すぐさま上司への返事としては相応しくないと気が付き、謎の訂正を加えている。
流石せんぱいは無敵だ……とまた謎の感心を抱いていたところ、恐る恐るの問いに返ってきたのはとりあえずの否定と。
でもなんだかちょっと含みがあるかのような言葉と所作で……。

「フリーだけど、友人じゃなくて……?」

「……も、もしかして今から可能性がある、みたいな……
 それともえっと、なんか……ひみつのかんけ〜…」


なに、なんなのせんぱい、その反応と顎撫では……!

とまでは流石に言葉にしないが、ぐっと握った拳には堪えた何かが現れている。
ぐるぐると深く突っ込むか葛藤して思考を働かせる中──気が付いたのはそうじゃないことで、そしてかなり今更の気付きだ。

「──はっ、リヴィオせんぱい仕事中じゃん!
 ごめんなさい!オレと話してたら平和を守れないですよね…!」

#街中
(73) 2023/09/12(Tue) 22:07:44

【人】 日差しにまどろむ ダニエラ

「こんにちはー。」

仕事帰りのジェラート店。
この日注文したものはカップのピスタッキオだった。
いつもはコーンだけれど、こういう日がたまに存在する。

「いただきまあーす。」

スプーンでジェラートをひとすくい。
女の、たまの楽しみのひとつだ。
(74) 2023/09/12(Tue) 22:08:17

【人】 花浅葱 エルヴィーノ

車を停めて紙袋を手に男は石段を上がる。
街中に入ってくれば美味しそうな匂いやら賑やかな声がそこかしこから伝わってくるが、興味を示すことはない。
風に靡いた髪を追って見上げると、頭上からひらひらと……蝶が飛んできた。
珍しいなと目で追うと、蝶は横に回り込んできて、男の肩に止まってしまった。

「僕は花でも止まり木でもないんだけど……」

足を止めたのもつかの間、再び動き出せば飛び去るだろうと歩いてみたが、何故か蝶は暫く動かない。

#街中
(75) 2023/09/12(Tue) 22:17:30
「は、はわ……
に、にじゅうきゅう……」


どうぞ、飲んでくださいとばかりにまだ手を付けていなかったモヒートを差し出した。グラスの中の氷がカランと鳴ると同時に、気まずそうに顔を俯かせる。

「す、すすすすみません、すみません……
 随分可愛らしい方だったから、まさか私より年上とは……」

先入観、と言う物の怖さを知る。
こんなだから職場でも叱られるのだ、なんて夢のない話は心の奥にしまって、改めて薔薇を手折る貴方を見て見れば確かに背丈はそう変わらず、失礼な発言ももっと慎重にしていればよかったのだと項垂れる。

「きょ、教師なんて滅相も。
 今は……け、警察官を……していて……」

むしろ人によっては教師以上に滅相もある職業である。
こんな頼りなさが先に見える存在が警察だと知られたら、尚の事呆れられる懸念はあるけれど、隠し通すなんて思考はない。
賢明ともいうし、馬鹿正直ともいうし、愚かともいう。

「……そちらは、その、何の職を?」

【人】 黒眼鏡

カウンターで暇そうにタブレットを叩いている。
すると、メールが一通ポン、と鳴った。

「ん。おー……」

かたかた。返信を打ち込むと、立ち上がる。
壁際に張ったボードにかけてあった車のキーを手に取って、
ガレージへと向かった。
ついでに、カウンターに一枚のボードをかける。

『ちょっとドライブ』

……営業中なのにドライブに行く男だ。

/*来客の方は気にせずいらしてください あなたが来る頃には戻ります
(76) 2023/09/12(Tue) 22:36:16

【人】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ

>>72 ニーノ

喉を鳴らして笑う。どうやらからかうと面白そうなタイプだ。
そう認識した事など、あなたも仔猫も知る由なし。

「男は狼というだろう?キミもベッドの上では存外
 噛みつく男というものかもしれんぞ、くくく……」

白衣の袖で口元をわざとらしく隠し、空いた片手で裾をぱたぱた。
タイトスカートとニーソックスに挟まれた白い肉が良く見えた。
そして名前を聞いた瞬間、ぱちんと指を弾いて――

「ああそれはそれはニーノくんここ育ちなら心配は要らないなそれに生憎俺に手を出す奴はそういないんだこの辺じゃ『先生』で通ってるもんでね目立つ見た目に評判もあれば余程じゃなきゃ手出ししたらあっという間におまわりさんのお世話になるって事想像がつくだろう?」

突然猛烈な早口でまくし立てる。

「ま忠言は素直に受け取っておこう思い出せた事だしなどこで見たかそれじゃ遠慮なく通らせて貰うとしようじゃあないか何せのんびり話してたら近道の意味がなくなってしまうからね!」

目の前を大股で歩きながら笑顔を仔猫とあなたに向けて、
路地裏を抜けていく……前に。

「ああ、名乗り忘れていた。カンターミネだ。
 子供達に評判でもきいてみてくれよ、おまわりさん?」

ウィンクと投げキッスを残して、手を振ると去っていった。
#路地裏
(77) 2023/09/12(Tue) 22:39:29

【人】 渡りに船 ロメオ

>>31 ヴィンセンツィオ

軽やかなドアベルの音、扉の開く音。
クーラーのリモコンを置いてカウンターへと戻る途中、
振り返りざまに「いらっしゃいませ〜」と緩く店員らしい挨拶を。
──癖のように自分より下げられた視線は、
少しの驚きを以て開かれると同時に自分の上の方へと修正された。
なんせ自分より背の大きい人は珍しいもので。


「……今日のおすすめ。
あー、今日のパーネ・ディ・リーゾは米粉で焼いてるからいつもより食感がいい。チーズとハムのピッツァ・ビアンカもあるし、なんか旦那が朝からさくらんぼのパネットーネも焼いてる」
「場所はそこ、そこ、あとそこ。値段は札見てください」

その驚きも一瞬に、尋ねられればすらすらと答える。
表情も声の抑揚も愛想のいいものではないが、瓶底眼鏡の奥の視線だけはきちんと貴方に合わせられていた。
一つに束ねられた薄いレモン色の髪を揺らしながら定位置の席へと付けば、背は貴方よりも大分低くなる。

#パン屋
(78) 2023/09/12(Tue) 22:47:29

「おっしゃ。ラッキー」

差し出されたモヒートを上機嫌に受け取った。
あなたの慌てぶりや気まずさも何処吹く風といった様子だ。
何ならこの自称29歳は元々勘違いをあまり気にはしないたちであり
あなたが一方的に気まずくなり損かもしれない。

「へえ、警察官ねえ……」


………警察官ん〜?

 警察官ってあの警察官か?間違いなく?sul serio?マジで?
 あんたそんだけ弱腰でよく受かったな」

一瞬流しかけた。衝撃の事実を。
呆れを通り越してこれでよく受かったもんだと感心するくらい。
こんな夢を見ている深層心理はどうなっているのだろう。

「何って聞かれると『色々だ』としか言えねえな。
 けどま、大雑把に言うなら……」


「裏のお仕事。所謂マフィアってやつだよ」

「さて、夢の中でも未成年飲酒を見過ごせないお巡りさんは……
 マフィアはどうする?しょっ引くか?」

「あれ。早いじゃん」

あの後紹介したバーの前に向かえば、
既に待ち合わせの相手の姿は店前にあった。
思わずぽろっとそう口に出してから、すぐに貴方の傍に寄って行く。

「すまーん。待たせた?ちゃんと迷わないで来れた?」
「胃薬とか持ってきたから欲しくなったら言えよな。
 金はあんま気にしないでいいから……」

瓶底眼鏡に一つに括った長い髪。
バー自体はおしゃれなので服装こそいつもよりまともだが、
それ以外は普段通りの恰好だ。

【人】 月桂樹の下で ニコロ

>>58 ダニエラ

「そんなとこだな。
ニンナ・ナンナはガキの頃に聞いたことがあるし
何なら今もガキどもの前で吹く事もあるからな。」

そう言いながら、吹き終えて
貴方の言葉を聞けば、照れくさそうにするのだろう。

「そう言われんのは素直に嬉しいな。
Grazie.ダニエラ。それとお粗末さん。
また機会があればいつでも聞かせてやるよ。」

「さて、そろそろ仕事に戻らねえとどやされそうだな。」

二曲を吹いて、貴方がもう食べ終えそうならば
悪戯っぽくそんなことを言うだろう。

#街中 #公園
(79) 2023/09/12(Tue) 23:02:02

【人】 法の下に イレネオ

>>66 ダヴィード

駆けて行って、駆けて戻ってきて。
まさか店先でUターンしてきたわけもないから、わざわざ走って、止まって、走ったのだろう。その過程を想像するとやはり微笑ましい。
まさか店先で足踏みを? と、それもまた想像しては笑いを噛み殺した。

「両方好きだよ。」

問われた言葉には、そんな答えを返して両手を差し出す。
笑んだ口元のまま、珍しく貴方より低い視線で続けた。

「と言えば、困るのはお前じゃないのか。」

おそらくは、分け合うつもりで来たろうに。
二つとも寄越せと言えばどんな顔をするのか、少し興味がある。興味があるだけで真意ではないと、そこまで見抜かれている可能性も、あるにはあるけれど。

#商店街
(80) 2023/09/12(Tue) 23:08:02

【人】 月桂樹の下で ニコロ

夜も更けた頃
勤務を終えたのだろうか
酒場へと足を向ける男が1人

誰かが居るかもしれないし
居ないかもしれないけれどお構いなしに
ドアを開けて中へと顔を覗かせた。

「ハァ、今日も疲れたぜ。」

さて、今日の酒は何にしようか。

#バー:アマラント
(81) 2023/09/12(Tue) 23:13:52

【人】 無敵の リヴィオ

>>73 ニーノ

砕けたところで指摘もしない。嫌な顔もしない。
むしろそのままで構わないというように微笑んでいる。
今までも例えその瞬間があったとしても、
同じように笑顔を見せていたはすだ。

引き続き面白い反応を見せる君に、
顎を撫でていた手を口元に運び、
普段は見せない真っ当そうな反応で声を上げ笑い始めた。

「ははっ……いや、からかってすまないね。
 特に秘密の関係という訳でもないさ。
 …ネタばらしをするとね、可愛い後輩からだよ」

笑い終えて深めの息を吸った後、
君とは反対に両手をパッと開いて簡単なネタばらし。

仕事についてはショーウィンドウを鏡にする時点で今更だ。
気にしないでくれと笑いながら変わらない平和な街を一瞥した。

#街中
(82) 2023/09/12(Tue) 23:14:21
「うぅ……す、すみません……
 私なんかが警察官だと不安にさせてしまうかもで……
 ですが本当です。勉強を教えてくれた幼馴染たちがいたから、なんとか、なんとか……受かって……」

指摘されているのは頭ではなく態度の方なのに頓珍漢な受け答えだ。この間の読まなさでは頭の方もお察しだと思われてもまるでおかしくない。

「……え」
「マフィア」

そうして、貴方の告白に息を呑む。
けれど、次がおかしい。
驚きの次に見せた反応は、一般市民連中に比べれば、随分とおかしなものだ。

「お姉さん、」
「マフィアなんですか」

なんせ、むしろ安堵するかのように声色をよりによって紡ぐのだ。
マフィアと別の職を聞き間違えた?そんな事はない。
女の視線は真っ直ぐに、憧憬の眼差しをもって、警察官が向ける反応としてはどう考えてもおかしいそれを、女は後ろめたく思うことなく、向けていた。

【人】 日差しにまどろむ ダニエラ

>>79 ニコロ

「ほんとおですかあ?やったあ。」
「それじゃあまたの機会を楽しみにしてますねえ。」

立ち上がり、口元緩く。

「美味しいピザと素敵な演奏、ありがとうございましたあ、市民さん。」
「また何かお困りのことがありましたらあ、本官にお気兼ねなくご相談ください〜」

…どうやらこの演技、気に入ったらしい。
ふふ、と笑いながら最後に軽く手を振って。

「また明日。お会いしましょうねえ。」

その『明日』、女が非番であることも度々あるのだが、そんなことは些細だと言わんばかり。
いつもとおんなじ挨拶を残して、その場を立ち去っていく。

#街中 #公園
(83) 2023/09/12(Tue) 23:29:32

「………んんん〜〜???」


安堵したかのような声色、憧憬すら滲む瞳。
予想していた反応と違う。
大方慌てるか、困るか、そのくらいだと踏んでいたのだが。

「マフィアってそんな地域密着型の組織じゃなかったよなあ?
 身内にこっちの人間が居りゃ警察は落とされるだろうし……
 昔スラムに出入りでもしてたか?」

あなたの事など知るよしも無いから、憶測でものを言う。

路地裏、スラム、裏社会と呼ばれるもの。
それら無秩序なりの秩序を保つのがマフィアというものだ。
それに対し親しみを向ける者には、そういった過去がある。
推測未満のものの中から、適当に思い付いたものを挙げた。

【人】 門を潜り ダヴィード

>>80 イレネオ

さて、本当のところはどうだったのだろう。
走って行って、デートかとジェラート屋の主に揶揄われて、いいから早く用意してくださいなんて宣って、そこからまた走って戻ってきたのかもしれない。
そう離れた距離ではないが、こればかりは貴方の知らない話。

「いいえ?困りはしませんとも。
 こいつが少し行き場を失うだけですよ」

ひらりと取り出したのはジェラート用の木匙。
よく見れば、差し出されているカップには木匙が添えられていない。
どちらも!と言えばジェラートだけが手に入ってしまいますよ、という意地悪……悪戯である。

#商店街
(84) 2023/09/12(Tue) 23:53:09
「出入りしていた訳ではないんですけど、その」

「誘拐された所を、誘拐されかけた所を、
 マフィアの方たちに助けて貰った事があって……」

言い間違いの訂正ではない。
つまるところ、そのような機会が複数回起こり、数度は恩を感じる程に、別人にそれぞれ助けられたと言うことだろう。

それだけ攫われかけるのはただの不運で片付けるには少々苦しいが、性格や立ち振る舞いを考えるとそうあり得ない話でもない、そんな印象かもしれない。

「私が今ここに居るのは、その人たちのお陰です。
 だから、どうしても抜けきらないんです。色々と。
 ……私はアリーチェ。貴方のお名前をお聞きしても?」

抜けきらない。その言葉からは、憧憬に近い眼差しは本人なりに自覚があって普段はもう少し隠そうとしている事を指している。

【人】 法の下に イレネオ

>>68 ペネロペ

薄闇の中だ。こちらは何も歴戦の戦士などではないから、即座にその人となりを見抜くのは難しかったはず。もしや墓参りの徒かと手帳を閉じ、しかし呼びかけられた名前に怪訝そうに顎を引いて。それから徐々に近づく容姿で、ようやく得心がいったと身体の力を抜いた。

「ペネロペ」

声は柔和。知り合いに向けるそれ。
この男にとって馴染み深いのは、パスティチェリアの店員である貴方だ。まさかマフィアだとは思いもよらないが、そうでなくても、こんなところでまで手伝いをしているとは知らず。

「こんな時間まで仕事か?」

驚きと関心を込めて問いかける。かんばせは貴方に向かって俯いて、薄暗い中でも一層暗くなるだろうか。どうあれ、声から伺うに、恐ろしい形相をしているわけではなさそうだ。

#共同墓地
(85) 2023/09/13(Wed) 0:09:45

「ペネロペ。」

息をするように偽名を名乗る。
これを名乗る間はただの一市民のペネロペ・ベリーニだ。
それは血の掟に対する屁理屈でもあった。

「あんたが昔っからおっちょこちょいなのはよーくわかった。
 今の今まで恩が抜け切らないほどマフィアに助けられるような、
 天然記念物並みのな。」

「ま、俺も抗争……対立は好きじゃない」

デカけりゃデカい程な。そう続けて。

「仲良くしようじゃねえの。酒の礼だ」

テーブルの方へと戻り、手折った薔薇をあなたに差し出した。

【人】 口に金貨を ルチアーノ

>>64 テオドロ

「文句なんて言うもんか。
 むしろそんな貴重な時間を貰えることが光栄だなあ」

表の顔は放浪息子、休みを合わせる方向にすんなり了承するし、あなたの言い分は正しいと心地よく言葉を返してみせた。
たとえ日付が遠い日になろうと、そこが温泉地でなくなったとしても、共に出掛ける為の口実が残っただけ上々である。

「酒か食事を奢るぐらいの礼は用意するさ。
 デートできる日を待っているよ園芸の君、ああそうだ」

立ち去る前に思い出したとても大事なことを伝えておこう。
自分と違って貴方は真摯で真面目な男であるから、予め。

「俺の約束より女の誘いが入ったらそっちを優先させろよお。
 前に聞いてきた贈り物を送りたい女の件でも、何でもな」

#街中
(86) 2023/09/13(Wed) 0:19:48

【人】 コピーキャット ペネロペ

>>85 イレネオ

このヴェスペッラでもあまり見ないだろう長身のあなたに対して、
こちらは子どもとしても、女性としても。
それなりにありふれた身長だ。
暗くなりつつある時間も手伝って、見分けが付かずとも仕方ない。

「仕事というよりは、お手伝いを!
 ここの墓守のおじいさんが腰をやっちゃったみたいで…
 お客さんから話を聞いて、
 仕事帰りに時々手伝う事にしたんですっ」

ぐっと上を見上げて。手に持っていた道具類を、
あなたにも見えるように少し上に持ち上げた。
あなたは今どんな表情をしているだろう。
声色から想像するとしたら、驚きにほんの少し目を瞠った顔。

墓守の話を客から聞いたのは本当の事。
墓地に出入りすれば、死者の情報も少しは入ってくる。
そんな打算ゆえの行動ではあれど、今は真相は秘されたまま。


「イレネオさんは、どうしてこんな時間に?」

答えを返せば、後に続くのは純粋な疑問。
道具類を少し下ろして、小首を傾げた。

#共同墓地
(87) 2023/09/13(Wed) 0:47:05
「ペネロペ……よろしくね、ペネロペ」

音の響きを確かめるように、二度そう呼んで。
おっちょこちょいを指摘されれば気恥ずかしさと情けなさで眉尻を下げながら困り顔笑いを浮かべた。

「奇遇ね。私も対立や抗争は好きじゃないわ。
 組織同士では相容れなくても、
 個人間では分かり合えることだってあるんじゃないかって」

それから差し出された薔薇を両の手で、硝子細工でも受け取るかのように慎重に受け取って、淡く頬を色付かせた笑みを返す。

「Grazie mille。ええ、この奇妙な縁こそ、大事にするわ。
 園芸が好きな幼馴染がいてね。それで私もお花が好きなの。
 ペネロペもお花は好き?」

【人】 法の下に イレネオ

>>84 ダヴィード

空白はあるほど想像を誘う。
その想像が悪い方に向くことは、この状況では有り得ない。だから男はきっとその空白に、あたたかい、或いは愉快なことばかりを当てはめて考えていたのだろう。
伸ばした手が一時止まる。

「なるほど。」

選択肢として用意されていたからには、この回答もお見通しだったわけだ。
こちらは口が大きいし、冷たいものが頭に響くたちでもない。だからコーンに入っていたなら何も問題はなかく食べ進めたのだろうが、生憎カップに顔を突っ込んで食べるのはさすがに気が引ける。

「一本取られたよ。お前が上手だ、ダヴィード。」

レモンの方がいいな、と降参したように軽く手を上げながら。ついでにその木匙も貰えれば嬉しいが。わざとらしく上目遣いを作ってみた。

#商店街
(88) 2023/09/13(Wed) 1:04:39

「そう、美しさに惹かれて108人の男が押し掛けた逸話が有名な
 あのペネロペだ。よろしくどーぞ」

あなたの頬のように淡く色付いた薔薇を渡せば、
そんな余計な話を付け足して応える。
自分はその名を欲しいがままにしている、とでも言うように。

「ま、所属でレッテル貼って個人を見ないのは前時代的だわな。
 とはいえ誰も彼もがそうともいかねえのが現実だが……
 奇妙な縁ねえ。またこの夢を見る事がありゃいいけどな。」

「花ァ?良くも悪くも普通だな。
 貰う事はあるし、知り合いに好きそうな奴は居るが…
 そこまで特別気にした事は無いな」

【人】 法の下に イレネオ

>>87 ペネロペ

小柄な体躯は安心を呼ぶ。こちらを害せるわけがないという、傲慢な油断だ。
庇護や、護衛の感を無意識に誘った。それはある意味で貴方の才能なのだろう。勿論男は、そんなことを知らない。知る由もない。


「そうか。……そうなのか? 親切だな。お前も大変だろうに。」
「働きすぎじゃないか。休める時には、きちんと休んでおけよ。」

だから、ありふれた気遣いの言葉を投げて寄越す。
華奢で、明るく、いたいけで、働き者で、頑張り屋のペネロペ。それにかける言葉としてはこの上なく正しい語句を淀みなく紡いで、「どうしてそんなに頑張るのか」と聞くことはしなかった。プライベートへの配慮は、そのまま貴方への、おそらくは好都合な無理解へと繋がっていく。

「いや。」
「少し、用があって……急ぎじゃない。」
「そっちの方が、大変そうだ。手伝うか?」

刑事だと明かしたことはあっただろうか。なくとも、そんなに必死になって隠しているわけではないから、察せられる部分はあるか。
どうあれいつの間にか、誤魔化すように手帳は仕舞いこんでいた。

#共同墓地
(89) 2023/09/13(Wed) 1:21:42

【人】 拷問吏 ネロ

「……拷問には、種類が二つある」

ざらり。

「一つは、身体的な"痛苦"を与え、
 そこからの解放を引き換えに情報を引き出す物。
 もう一つは、先ず"喪失"を与え、
 さらなる喪失を重ねぬを条件に、情報を引き出す物にある」

ざらり。り。

「雇われの拙が得手としておるのは"後者"だ。
 故に、此処までの行為も、此れより後の行為も、
 そうあることを念頭に受けるが好い。
 さすれば、口を開かんことが如何な結果を齎すか、
 想像は、その惚けた頭でも易かろう」

#拷問部屋
(90) 2023/09/13(Wed) 1:47:32

【人】 拷問吏 ネロ

――に、ち。

「"奇怪strano"であろう。
 目の粗い麻布に針を通しても糸を傷つけぬ理論と同じである。
 故に、傷付かぬのなら、痛みがなきことも道理。
 が、"そこ"を動かしてみよ。動かぬものがあるだろう」

――ち。

「それは、"二度と動かん"。
 生命活動に支障はない。痛みすらなかろう。
 ただ、表面に傷を入れず
 "最奥"だけを無遠慮に一度犯された身体は、
 在り方からぐちゃぐちゃと書き換えられる」

――ち。ぐ。ち。――ぐ。

「それは、仮にここを出られても、
 "不便"を齎す、"不自由"を齎す。
 上がらぬ腕を、引きずる脚を、
 見えぬ暗点を、聞こえぬ一音を、
 揃わぬ足並みを、纏まらぬ思考を、
 嘲る視線を、ままならぬ立場を齎す。
 慣れはしようが、"失う前より出来る"ことは二度とない。
 "研鑽"でも追いつけぬ"不都合"を確実にその身に刻む。
 さて、再度動かぬ"それ"を見よ。自由の利かぬそれを。
 ……主は、死ぬまでに、
 あと何度それの不便を感じるだろうな」

#拷問部屋
(91) 2023/09/13(Wed) 1:49:33

【人】 拷問吏 ネロ

――に、ち。ゅ。

「続けよう。主が心を折り、腸の内を漏らすまで。
 ……そして不幸であったな。
 仕手が悦びを覚えるタイプであれば、
 主が拙を満足さえすれば、
 "責め苦"もそこで終わりであったろうに」

#拷問部屋
(92) 2023/09/13(Wed) 1:50:39

【人】 コピーキャット ペネロペ

>>89 イレネオ

「はあい。
 ふふ、ちゃんとお小遣いも出てますよ。親切はお互い様ですね。
 イレネオさんもいつもお疲れ様ですっ」

きちんと休め、という言葉には素直に肯いて。
それが自身を心配する者への一番の返答だろうから。
そうして、他者を慮るあなたをお互い様と言う。

無論、これらは『一般市民のペネロペ』としての言葉であって。
『マフィアのペネロペ』がどう思っているかは定かではない。
うわべだけを見せられ、無理解へ誘導されるならなおのこと。
この猫被りを自ら剥ぐ気は、さらさら無いが。


「いえいえ、もう終わった所ですから!
 後は用具入れにこれをしまって帰るだけですっ
 …もしよろしければ、片方持ってもらっちゃったりしても?」

心配されたから、というわけでもないが。
せっかくなら、お言葉に甘えて手伝ってもらおう。
そう思って、掃除用具と園芸用具の二つをまた少し掲げた。

#共同墓地
(93) 2023/09/13(Wed) 2:11:01

【人】 コピーキャット ペネロペ

>>89 イレネオ

「それにしても、こんな時間にお墓にご用事なんて
 実はイレネオさんは探偵だったり?
 …なんて、小説の読みすぎでしょうか」

実際は刑事だと知ってはいるけれど。
今は
職業までははっきりと聞いた事はなかったように思う。
だから世間話、他愛無い話題として、それを選んだ。

#共同墓地
(94) 2023/09/13(Wed) 2:11:42
「俺はメンタリストでも飯屋でもないただの便利な男だがあ。
 お前さんから考え事をしていると食事を抜く人間の気配がする。
 ひっつかまる前に倒れないでくれよお、雇い主様。
 信頼関係とかどうでもいいから」

無感動か、感情が乗っている方か、何方の感情の素であるかなど男にとっては些事だ。
貴方が少なくともこの会話の中で隠そうとしたものがあり、
何かが揺れていることだけがなんとなく分かった、それだけでいい。
女心というモノを見るのは慣れている、正しくさばけるかは置いておいて、だ。

今日で感じたことは、目の前の人間はどことなくストレスを一人でためるような人間に見えたことだ。

「ああそうだな、もうターゲットが決まってるなら。
 そいつは除いておこう、その都度教えてくれ。
 
あとはあいつも要らんか……奴が大層な仕事を任されるわけもない。
リヴィオやニコロも……でかい仕事任されないだろ……


誰にするかを決めあぐねていたが自分で選ぶことになりそうだ。
知人の警察の悪口をいいつつ手元の手帳に視線を戻し、あなたの話に耳を傾ける。

「ニーノ・サヴィア……? あー、聞く名前だな……」

手元にある手帳には、現在多くの警察の名がある。
頁をいくつか捲り聞かせてもらった名前を見つければその文字列に指を止めた。
名前に年齢、少し調べればわかる程度の最低限の情報。
個人的な縁は無いが、自分の部下や同僚とも仲がいいと記述があった名前だ。

「……あの金髪のガキか」

多分思い浮かんでいる顔であっているだろう。
敢えて問わずとも何故また彼を、という感情を声色ににじませて貴方の顔を見た。返事がなくとも、構わないが。

【人】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ

>>36 テオドロ 0日目

「小言めいてしまってすまないね。上に立つとどうしても揚げ足取りが得意になる。
 切り分けができない人だとは思わないが、必要に迫られた時に君は自分の身を切る方を選んでしまいそうな気がしてね。思い違いだったなら申し訳ないけど」

言葉が重すぎてしまわないように、少し茶目を含んだ笑いを添える。
厚意など軽薄に感じられるくらいがちょうどいい。
ずうっと年の離れた若者を見る目は、年嵩から比べれば傾斜の掛かって水平ではないもの、
多少の取り違えがあって然るべきくらいの認識だ。

「ははは、いいんじゃないかな?
 私だって私生活でまで気を張っているばかりじゃあないし、
 四角四面に肩肘張った警官に胸襟開ける市民も多くはないだろう。
 彼らが見ているのは制服だ、まあ……君のような活動をしていると顔も覚えられるだろうけど。
 警帽をかぶれば顔も違って見える。警察が"これ"でも、構わないだろうさ」

曲りなりにスーツを来て歩く姿は、洒落者としてスーツを扱うこの辺りの風土では珍しくないもの。
尤も市場まで紛れてしまえば目立たないといえば嘘にはなるものの。

「それとも。君のなりたい警察の理想とは違った?」

#街中
(95) 2023/09/13(Wed) 8:05:59

【人】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ

>>78 ロメオ

視線が寄せられたなら、男は人好きのしそうな笑みで返した。慣れた仕草だ。
同じように見上げられることは貴方も多いだろうし、きっと覚えのある対処だろう。
そうした馴染みの有るふれあいは当然、特異と見做されることもない。

「ありがとう。熱心だね」

おすすめを添えられたならば気軽な一言と共に礼を返した。
ゆっくり、ほかも見て回りながらに店の中を楽しんで、ようやくカウンターの前まで来た。
だいぶんゆるくなった人の流れに沿って選んだのはシンプルなアーモンド・コルネート、
それにピッツァ・ビアンカと、焼き上がって適温になった品があるならパネットーネも。

#パン屋
(96) 2023/09/13(Wed) 8:50:06

【人】 門を潜り ダヴィード

>>88 イレネオ

うんと幼い子どものようにジェラート屋の前で足踏みをしていたかもしれない。
気がはやり過ぎておつりを忘れかけるなんてこともあったかもしれない。
そこにあるのは絵本のような、なんともやさしい想像だろう。

「ふふ、溶けちゃう前にどうぞ。
 こちらも進呈いたしましょう」

上目遣いにくすくすと笑い、恭しく腰を折って貴方にレモンのジェラートと木匙を手渡す。
悪戯が終われば隣に座り、二人でデザートの時間だ。

#商店街
(97) 2023/09/13(Wed) 8:51:48

【人】 Chiavica テオドロ

>>86 ルチアーノ

「あんたとデートする趣味もないんですって」

方便と分かっていても釘を刺さずにはいられなかった。
趣味は無かろうと付き合ってしまうのだが。どうせ遊びの予定なんか無いし、直近の非番の日を調べてそこに滑りこませる形で。

「生憎、俺の周りに集まる愛しの人Amoreどもは、
 それこそ他を優先させるようなお優しい子ばかりなので。
 色好い返事を期待しててください、恋する伊達男」

腰に手を当てて、言葉と表情はまるで一致しない。
真摯な男の周りには真摯な奴が集まる。大したことじゃないか。思って言うこともない。

「全く、お人好しの多いことで」

#街中
(98) 2023/09/13(Wed) 8:57:37

【人】 渡りに船 ロメオ

>>96 ヴィンセンツィオ

笑みを向けられれば、ロメオは一回、二回。
ぱち、ぱち、と間を開けて大きい瞬きをして、きょとんとした顔になり。
熱心の言葉に「どーもぉ」と今度はこちらが薄く笑って返した。

……本当に熱心かどうかはさておき、出勤の度に当然の如く今日はどのパンがおすすめなのかを選んで覚えているのは事実。
店長に言われたわけでもないが、その方が客とのコミュニケーションが円滑に運べるだろうという考えだった。
それに味見をして決めているので、ハズレはないと自負している。

トレーに乗せられたパンがカウンターに置かれ、会計の途中。

「お客さん、あんま来ない人っすよね。それともオレが非番の時に来てたり?」
「誰かの紹介とかー……」

ふとそんな事を尋ねてみる。
店員としての話題作りもあるが、ここにはあんまり新しい客が来ることは少ないから、興味があった。

#パン屋
(99) 2023/09/13(Wed) 9:35:23

【人】 陽光の元で ニーノ

>>77 カンターミネ

からかうと面白そう、などと考えられていることも勿論知らず。

「──────……」

貴方の態度に何がしかの反応を示してビュンッと顔を逸らしていた男は、それでも。
唐突な早口には目を瞠って驚いたかのようにそちらを見上げた。
え、なんて?ついていけてません。

「ちょっ、……あの……???」

口を挟む隙がこれっぽっちも見当たらないから。
目の前を大股で歩いて行く姿にぱくぱくと唇を動かしながらも、言葉をただただ受け取るばかり。
とりあえずは最後教えてもらえた名を記憶し、それから、おまわりさんって。

「なんで知ってんの……?」

残されたウインクと投げキッスにはげえ〜の顔をしつつ、既に貴方は去った後。
零した疑問を拾い上げてくれそうな誰かは今のところちいさな毛玉しかいない。
危機、去りました…?と言わんばかりに顔を出した子猫を、そうっと抱きかかえてはその後頭部にほんの少し鼻先をくっつける。

「ぐ〜…………」

「…………苦手なタイプだ……」


情けない声をあげる大きな生き物に擦り寄られながら、子猫はようやく「みゃぁ」と鳴いていた。

#路地裏
(100) 2023/09/13(Wed) 9:52:37
「あ!ロメオさん!」

貴方が到着したのを見ればぱっと顔を輝かせた男は、そのまま駆け寄っていく。
こちらの服装はシャツにスラックスにベストと、ジャケットを外したスーツスタイルだ。
もっとラフな出で立ちをしていることもあるが、職業柄か家柄かきっちりとしていることも多いのであまり珍しくはない。

「ちゃんと迷わないで来れた!
 でも普段入らないからそわそわしてて、来てくれてよかった」

「い、胃薬はいるほど飲むかなぁ。
 わかんね〜けど……っていうかお金も!
 オレ働いてるからちゃんと出すよ」

えいと腕を小突くのは普段のじゃれ合いのひとつ。
一先ずは此処で立ちんぼしているのもなんだからと、二人で店内へと足を運ぶのだろう。
けれど入ってすぐこちらは足を止める。
昼間の店とは異なる薄暗さ、その中に漂う大人な雰囲気に圧倒された様子で店内を見回して。

「おっ……オレ、場違いじゃない……?」

先程の腕の小突きとは異なり、今度はちょん……と貴方の服の裾を握った。

【人】 陽光の元で ニーノ

>>82 リヴィオ

反応は予想出来ていたものだった。
滅多なことで怒ったりもせずにいつも微笑みを返してくれる。
そんな寛大さだって男が貴方を憧れている要素のひとつ。
それでも礼儀というのは大切だから、訂正は自分の意識を正すための儀式だ。
……とはいえ。

「かっ、からかってたんですか!?
 っていうか後輩かあ、そっか、なるほど、な〜んだ……」

正したところですぐにまた崩れるのだが。
勝手に変な想像しちゃったな、なんて肩を落とす。
にしても誰だろうなと考えて、なんとなくわかるような、わからないような。

「でもそうやって毎日着けてくれたら渡した相手もうれしいだろうな。
 オレもせんぱいに何か渡したくなったら、渡しますね!」

サプライズにならないような言葉を添えて、今度握り直した拳はやる気から。
仕事を邪魔してしまっていることに関しては気にしなくてもよいみたいだけれど。

「あ、そういえばリヴィオせんぱいに話したいことがあって……
 またえっと、ご飯とか行ってくれたらうれし〜んですけど……」

それでもやっぱり引き留め続けるのは悪い。あんまり約束を取り付けられるタイミングも多いわけではないから、最後にそれだけ、と。男はちらり、貴方を見上げていた。

#街中
(101) 2023/09/13(Wed) 10:24:07
「カクテルって度数強いからさぁ、油断してると来るし……」
「いーだろ。払いたいってんなら割り勘でも」

小突かれたら小突き返す。いつものやりとりだ。
ドアを開けて店内に入れば、薄暗い空間に雰囲気の良いBGMが流れていた。
それに混じって聞こえるのは先客の談笑、シェーカーのフラれる音、グラスが置かれる固い音。

「場違いなもんかよ。あんたちゃんとしたカッコしてんだから」
「どうせならカウンター座るべ〜」

こちらはそんな空気に気圧される様子はない。
むしろ慣れた様子で裾を握られたままカウンター席を指さし歩き出した。

「マスターどーもぉ。チーズ貰える?」

先につまみの注文も。カクテルは二人で選ぼうと思って。

【人】 Chiavica テオドロ

>>95 ヴィンセンツィオ 0日目

「他人に身を切れと強いる手間を考えると、自分が切った方が早いですから……どうしても。好きでやってるわけではありません。
 必要に迫られることがなければいいくらいは思っています」

茶目っ気が伝わったからか、此方も気兼ねなく拗ねたような物言いで。地位、年季、それらの差が縮むことはなく、対等でこそないが、対等でないなりに肩の力を抜いて居られている。

「……問題なければ、特には。
 拘りらしいものはありませんし、他の皆に迷惑が掛からなければそれでいいんです。命じられればプライベートでもある程度気を付けようと思うだけ」

「俺は何にも理想を抱いたりはしませんが、
 そこ行く市民や、同じ警察の人間はどうか分かりませんから」

一人鯱張ったところで、それこそたいして世の趨勢は変わりはしないのだろうけど。それ一つで誰かの溜飲が下がるなら吝かではないとも思う。

「俺は多少の骨身くらいは惜しまないんですが、
 周りの方々はどうも便宜を図ってくれるというか、お優しい人ばかりで。
 ……皮肉ではなく。言った通り、楽にしていても構わないならその厚意を喜んで甘受します」

言葉面こそ素直ではないが、やはり必要を越して抑圧する必要がないのは助かってはいる。不器用ながらもそう伝えたい様子だった。

#街中
(102) 2023/09/13(Wed) 11:37:47

【人】 無敵の リヴィオ

>>101 ニーノ

「おや、随分と残念そうだ。
 スクープがある方が好ましかったかな?」

何を言ったところで残念ながらスクープは生まれてこない。
変わり者の男には浮ついた話など存在しなかった。

「さぁ、どうだろう。直接思いを問いかけたことがないからね。
 それでもそうならいいね、せっかく続いている縁だ」

詳しいことはお互いに語らないし、語る必要もないが。
それでも今尚続くその行為にそうした感情があればいいね。
サプライズにはならないであろう言葉には頷いてお礼を添える。
別にサプライズにすることが全てではないのだから、
何かを渡したいという気持ちだけでも有難いものだ。

「…話したいことか。うん、勿論構わないよ。
 夜はそれなりに空いているからね、いつでも連絡してくれ」

見上げるその瞳を見つめ返し、また笑みを浮かべる。
後輩からのお誘いにはいつだって乗ろう。

#街中
(103) 2023/09/13(Wed) 12:15:04

【人】 Chiavica テオドロ

>>74 ダニエラ

「ふむ。あなたがいるということは、
 このジェラテリアは中々上等そうですね」

ピスタッキオの色もナチュラルに見えます、と呟く。
後方から緩く覗き込むように見ていた男は素敵なオフタイムを邪魔しに来たわけではなく、気まぐれに甘味を摂りにきただけ。

「私はミルクの花fior di latteにでもしましょうか……」

特に気後れすることもなく頼むあたり、
食の楽しみは万人共通、といったところだ。
(104) 2023/09/13(Wed) 12:33:21
じゃあ割り勘!と元気な返事を返したりしていた店前。
その快活さは店内に入ってすぐ、ひととき鳴りを潜めていて。

「え、え〜でもぉ……あっ、待って、待って」

店を教えてくれた辺り貴方はこういう場に慣れているのだろう。
さすがだな、なんて内心感心しきる前に歩き出してしまう。
それで指先を離すということはなく、ちゃんと着いていけば隣り合ってカウンター席に座ることになるのだろう。
すぐにつまみの注文をしている辺りも"慣れ"を感じて、今度こそ素直に感心しながら。

「こんにちは〜……こんばんはか。
 えっとドリンクメニューはこれで……」

テーブルに備え付けられていたメニューを開けば、視線を落として文字を追う。
文字を……追う……お洒落な響きがたくさん……並んで……。

「………………」

「……なっ、名前だけじゃ何がなんだかわかんね〜んだけど……!?」


どうしたら……!?みたいな顔で貴方を見上げた。適当に選んで博打するのかなって思ってる。

【人】 花浅葱 エルヴィーノ

さて、今日は何処を見回ろうか。
欠伸を噛み殺してその足は、ゆっくりと歓楽街を通りスラムの方へ向かう。
治安の悪いそこは、犯罪の温床になりやすい。
途中、体を売る少女が声をかけてきたけれど、一瞥して断った。
こういうのは、必要があるときだけで十分だ。

食事をまともに採れないスラムの人間たちは皆細い。
負けず劣らず……というほどまではないが、食事をあまり摂らない自分もまた、平均よりは随分と細身だ。
服装さえ合わせてしまえば、この中に潜り込んでしまえそうだなと、何故かそんな事を考えて頭を振った。

「……ばかばかしいね」

#スラム
(105) 2023/09/13(Wed) 13:21:23

【人】 陽光の元で ニーノ

>>103 リヴィオ

「好ましいとかそういうんじゃないんですけど、えっと……
 そゆ話あんまり知らないから……あったらどきどきしたなって感じです」

とはいえ人の色恋話題でそわつくのも失礼な話かもしれない。
反省からか頬を掻きながらも苦笑して、次には瞬きを二度。
そしてすぐ苦味の伴った笑みをいつもの微笑みに変える。
どれだけ自信に溢れていたとして、人の想いまでを決めつけることはしない。
あくまでも自信を抱き胸を張るのは己の手の届く範疇であると示す、貴方の態度がやっぱり好ましかったから。

「きっとそうですよ!
 そういうの直接確認してみるのもいいって、この前聞きました。
 オレは恥ずかしくてまだできないけど……」

「……わ、ほんとうですか?
 ありがとうございます!
 じゃあまた連絡しますね!」

貴方にだから聞いてみたいことがあったけれど、中々機の得ることができなかったもの。
ようやく尋ねる一歩を踏めたことにもそれを快諾してもらえたことにも笑みを深め、感謝を言葉に載せた。

「仕事中に話してくれてありがとうございます!
 見回り、がんばってください!」

そして最後にはそう声を掛けて、見送る姿勢だ。
ついでにぶんぶんと手だって振っていることだろう。

#街中
(106) 2023/09/13(Wed) 14:04:19

【人】 陽光の元で ニーノ

>>105 エルヴィーノ

じゃあな〜、と遠くから聞こえてくる声。
誰かに手を振りながら駆ける人影は元気に前方不注意状態。
ようやく進行方向に顔を向けた頃には──貴方の姿がそこにあった。

「あっ、」

立ち止まるには時すでに遅し。
ひらりと躱されることさえなければどんとぶつかることだろう。軽くではあるが。
そして直後貴方を見上げはちゃめちゃに慌てながら口を開くはずだ。

「わ〜〜〜っ!
 ごめんなさい!大丈夫ですか!?怒んないで!!!」


突撃した、或いは突撃しかけた相手が職場の上司と知るのは、そこまでを伝えきってからだ。

#スラム
(107) 2023/09/13(Wed) 14:22:55

【人】 花浅葱 エルヴィーノ

>>107 ニーノ

「うわ、危ないな」

路地に出たその直後。
何やらドンっとした衝撃が腕を襲う。
出会い頭だったから避ける余裕もなくぶつかって、少しばかりよろめきながらぶつかってきた人物を支えると、見覚えのある金髪と大きめの瞳が見上げてきた。

「……キミはこんなところで何をしてるのかな?」

毎日みかける職場の後輩だ。
2,3度まばたきをしてみたが、それは変わらず。
ここにいる理由など、自分と同じものでしかない……とは思うが、天真爛漫な彼の印象はこのスラムにはとても似合わない。

ぶつかられた事自体は別に怒るほどのことでもないから、熱のないままの花浅葱はあなたを静かに見下ろしている。

#スラム
(108) 2023/09/13(Wed) 15:09:10
エナメルを剥がし終えた手を保湿する。
そうして漸く視線が上がった。鮮やかなミントブルー。

「…倒れませんよお。」
「そんな暇、ありませんしい?」

声に、多少の笑みが乗る。
お金のためであったとしても、その言葉は少し嬉しかった。
それでもその笑みに寂寥が乗ったのはきっと、続いたボヤきを聞いたからだ。
瞬きとともにその寂寥も、塗り潰して消えてしまったけれど。

「そお。あたしたちの可愛い後輩クン。」

さすが、名前くらいは知ってるんだねえと。
続いたその声は、少し明るい。

「新人だから、御しやすいとかあ。」
「同じことを署長代理お上も思ってるかもしれないとかあ。」

「…いろいろあるけど、1番は」
「ちょっと、個人的な事情。って、ことでえ。」

それに巻き込まれるあの子は本当に不憫だ。
だけど、煙が立つ前に日は消さねばならなかった。

【人】 日差しにまどろむ ダニエラ

>>104 テオドロ

背後の声に振り返る。
見知った黒髪を認めると、へらり。

「テオドロさんじゃないですかあ。」
「ふふー。そちらを選ぶとはお目が高い〜。」
「あたしも大好きなんですよお。ぜひぜひご賞味くださいませえ。」

実際に、暫く同じ味ばかりを注文していたらしい。
そんな女も最近はイチゴfragolaに浮気しがちだったりする。

「今日はお休みでしたかあ?」
「それとも、休憩中でしょうかあ。」

そのどちらとも違う、ピスタッキオを戴きながら。
こういうことを聞いてくる時は、女のだる絡みの予兆である。
仕事中だと巻き込みにくいあなたのことも、オフなら巻き込めてしまうのではと、狙いを定めようとしている。
(109) 2023/09/13(Wed) 17:41:34

【人】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ

>>ネロ

「さて、さて」

スラムを抜けて近道をした甲斐があるのか、ないのか。
とある場所にある、ちょっと怖いお兄さんの住処に到達した。
こんな所に寄ってるのを見られたら言い訳が面倒だな。
歴史の授業の資料って事にするか。

そんな事を考えながら、コンコココンコン、コンコン。
実にリズミカルに拷問部屋の扉をノックした。

「ネ〜〜ロくん。調子はいかがかな?聞くまでもないか。
 明日から忙しくなると思うからさあぁ、あ、これ勘な。
 とにかくそういう訳で今のお仕事まだ残ってるなら、
 ASAPでよろしく。それとも手ぇ貸した方がいいかい?」

この女、ただの勘で人の拷問を急かしに来たらしい。
もしくは暇潰しの類で。こういう事はままあるのだ。
尚、実際その勘が当たる確率は2割も行かない。

#拷問部屋
(110) 2023/09/13(Wed) 17:47:33

【人】 陽光の元で ニーノ

>>108 エルヴィーノ

衝撃の後と謝罪の後。
罵声も暴力も飛んでくることはなく、身体を支えてもらえたので目を丸くした。
更にぶつかった相手が見知った上司だったので、瞳はさらにまあるくなる。

「エルせんぱい……!?
 わっ、えっとすみません前方不注意気を付けます!
 せんぱいこそなんで──あ、見回り中か……」

答えを聞くでもなく解は導き出された、記憶していたシフト的に。
チェスを教えてくれるときと様子としては変わらない、ので怒っていなさそうだと判断すれば息を吐いてちゃんと立った。

「えっと、オレ今日は休みで。
 この前来たとき調子が悪そうな子が居たから、大丈夫かなって。
 里帰りついでの様子見、みたいな……そう、あ〜」

「……ここで育ったんです、ある程度まで」

特別必死に隠していることではないので告げてみる。
それでも毎度少しだけ緊張するのは事実だ、見上げる瞳は花浅葱の色が変わるだろうかと少し、窺うように。

#スラム
(111) 2023/09/13(Wed) 18:30:51

【人】 Chiavica テオドロ

>>109 ダニエラ

「そのどちらでもあなたには関係ないことでしょう?」

だる絡みの気配を察知し、反射に任せて突き放しに入る。
とはいえそういう対応を取るのはどちらかといえば、仕事モードらしい、休憩中にありがちな挙動ではあった。

「……」
「……図らずとも、良い店が知れたのは収穫ですね」

届いたコーン付きジェラートを一口含んでからの一言。
頭脳労働後の身体に沁みる。どうやらお気に召した様子。

「早々……何度も足を運ぶことはないでしょうが。
 覚えておいて損はない程度で……」
(112) 2023/09/13(Wed) 18:32:38

【人】 コピーキャット ペネロペ

「アレさーん、やってますかあ〜」

朝を過ぎ、昼の前か過ぎた頃。或いはその他の都合の良い時間。
看板が出ている事を確認すれば、迷わず店内へ入っていく。
そこにドライブ中のボードが掛かっているかはさておいて。

先客が居る可能性も考えて、一応のうわべを被りつつ。
連れ
はともかくとして。この猫被りには、店主が居なくとも
戻ってくるまで居座るだけの胆力はある。

#Mazzetto
(113) 2023/09/13(Wed) 19:16:40

【人】 日差しにまどろむ ダニエラ

>>112 テオドロ

「ええー。そんなあ。」
「冷たいのはジェラートだけで充分ですよお。」

大袈裟に嘆くような物言いで、その実けらけらと笑っている。
あなたの反応から察しはしたのだろうが、しっかりだる絡みは開始されていそうだ。
多分、当社比、軽度。

「そんなこと言わずう、ぜひぜひ常連さんデビューしましょうよお。」
「おいしいものって元気が出ますよお。」
「実際に毎日おいしい物食べてるあたしは、こんなにも元気ですしい〜。」

日々気怠そうに業務にあたる女を当然あなたは知っているだろう。
女が元気なのは、休憩時間と定時の間際くらいのものだ。
(114) 2023/09/13(Wed) 20:00:12
並んでカウンター席に座れば、マスターの向こうのボトルや道具なんかが良く見える。
探せばキープボトルに付けられたタグに見知った名前があるかもしれないが、まあ、それはそれとして。

貴方が開いたメニューを覗き見る。
何にしようかね、と並ぶ名前に指を滑らせ──、

「……フ」
「アハハ!や、そーだよな。わかるよ、オレも初めて来た時そうなったから……えーと?」

その反応に声を弾ませて笑った。
それもそうだ。ここはファミリーレストランじゃないのだから、ご親切に全てのメニューに写真が付いている訳じゃない。
ましてやどんな酒で何が入っているかなんて説明が書かれていることの方が少ないし。

「何が気になる?わかる範囲なら教えるよ。
 オレもわかんなかったら……一緒に飲むべ」
「ラムコークとかホワイトルシアンとかもいいぞ。あれ殆どコーラと生クリームコーヒーだから」

【人】 黒眼鏡

>>113 ペネロペ

ドライブ中のボードはちゃんととっぱらわれているが、
だからといってカウンターにいるわけではない。

「おー。
 待ってろー」


…だがどうやら奥にはいたようで、そんな声が聞こえてくる。

「おう、珈琲飲むよな」

カウンターの裏の扉から顔を出す。
つまり飲めということだが、…いつものことだ。

「そこ、クラッカー抓んでいいからな。ビスコッティも。
 ちょっと待ってろ、片づけてくる」

カウンターの上にあるものを指さしながら、手に付けたままの軍手を外してどこかに放り投げている。
車いじりの最中だったようだ。

#Mazzetto
(115) 2023/09/13(Wed) 20:14:15

【人】 コピーキャット ペネロペ

>>115 黒眼鏡

「あいよ」

他に客は居ないらしい様子を見れば、うわべは取っ払われた。

投げ掛けられた二つには一つの返答で返しつつ。
椅子に座り、カウンターに肘を付きながら
我が物顔でクラッカーを抓み始めた。

「ダヴィード、お前どっち食う?」

クラッカーを一つ抓み、思い出したように連れに声を掛ける。
クラッカーとビスコッティ。
(116) 2023/09/13(Wed) 20:33:29

【人】 花浅葱 エルヴィーノ

>>111 ニーノ

そういえば、今日は署内で姿を見てなかった気がする。
シエスタの時間になればよくチェスの勝負を挑んでくる青年だが、非番だったのならなるほど、そうだったかと納得して、見回りという言葉に小さく頷いて返した。

「里帰り? ……へぇ」

語られる過去の話には少しばかり意外そうな表情を浮かべる。
同僚の過去の話などあまり聞いたことがなかったから、これも初めて聞いたこと。
明るく元気で、スラムなどとは無縁で愛されて育ってきたのだろうと思っていたのに、実のところは少し違うようで。

「今はどこかに養子にでも?
 警察にまでなるなんて、随分と努力したようだね」

これは別に偏見などではない。
スラムとなると学校に通う事すら厳しいのだから、そのハンデを乗り越えたことに対する称賛だ。

#スラム
(117) 2023/09/13(Wed) 20:33:55

【人】 Chiavica テオドロ

>>114 ダニエラ

「仕事中にも用意してあげましょうか、美味しい物。
 なけなしの元気がどちらに傾くか見ものです」
「俺も別に、美味しい物が好きでないって訳ではありませんけどね。あなたのように食い意地が張ってないだけなので」

嫌味を交えながらも苦笑半分で、どことなく軟化した態度を見せる。しょうもねえという自嘲を得てしまった時点で形勢不利だ。

「ましてや好きだから同じ店に通い詰める、というほど、
 強いこだわりがあるわけでもありませんしね。
 気が向いたら来る程度が丁度いいです、俺にとっては」

「……そう言うあなたは行きつけのお店とか多そうですが。
 飽きないんでしょうねえ、色々な場所の常連だと」

到底真似できる気がしないな、と印象に過ぎない話で勝手なことを言っている。男なりのちょっかいだ。
(118) 2023/09/13(Wed) 20:41:02
まだ緊張の抜けきっていない男はボトルをまじまじと眺めるほどの余裕を生み出せていなかった。
ので、キープボトルのタグには気が付かないまま、そもキープボトルの概念も知らない初心者だが…
笑われると少し恥ずかしそうに一瞬頬を膨らませたが、それこそ子供っぽいのですぐにやめて。

「えっと……えっと」

何が気になるかと言われると、全部気になる。分からなさ過ぎて。
強いて言うならを探そうとする前、貴方からの例示を受けたのでぱっと顔を上げた。

「オレ、コーヒーは好き!
 生クリームコーヒーってうまそ〜……!
 最初それにしようかな、ええっと、ホワイトルシアン?」

「ロメオさんはいつも何頼むの?どんなのが好き?」

おいしそうを思えば単純なので瞳の輝きが戻ってくる。
その勢いのままに貴方の好きなものも知りたくなって元気に尋ねていた。

【人】 黒眼鏡

>>116

「ダヴィードも、座れ座れ」

座り方を気にする様子もなく、手を拭いながら戻ってくると
手際よく準備しながらサイフォンに湯を注ぎ、火をつける。
用意する珈琲は三人分。
ふわりとあがった匂いを、ごうごうと鳴る空調が遮って。

「どうだ最近」

…雑な話題だ。
(119) 2023/09/13(Wed) 20:59:31
/*襲撃まわりの描写について、いかがいたしましょうか。
 アリソンからは初回は特にありません。
 運営ちゃんさんには、寄付者の名前としてアリソン・カンパネッロ女史を伝えてあります。お二方から描写などありましたら投げて頂きましたら!

【人】 門を潜り ダヴィード

>>116 おふたり

「アレさーん、お邪魔しますー!
 あっ、ビスコッティがいいです……」

そわそわと落ち着かない様子で連れられてきた男が後ろに一人。
引っ張り出した新しいシャツと急いで磨いてきた靴を確かめたり、片付けを手伝った方がいいのかと視線がせわしなくうろうろしている。
(120) 2023/09/13(Wed) 21:11:38

【人】 コピーキャット ペネロペ

>>119 >>120 カフェ

「はいよ」

ずい、とビスコッティをダヴィードの方へ押しやった。
珈琲が準備される器具の音を空調の合間に聞きながら、
クラッカーをもう一枚抓み、ぱり。

「最近ねえ。
 こっちはまあいつも通りだわ。良くも悪くも
 それが一番っちゃあ一番だけどな」

「あー、アマラントの飯は美味い」

雑な近況報告。或いは営業。
そわそわと落ち着かない様子の連れに対して、
こちらはたいそう我が物顔で居る。

「そう言うアレさんの方は?
 なんか良い事の一つでもあったか?ダヴィードも」

#Mazzetto
(121) 2023/09/13(Wed) 21:29:53

【人】 黒眼鏡

>>120 >>121

「おう、喰え喰え」

黒眼鏡の生態として、
若いのが飯を食っていると嬉しそうにする。
もしかしたらおじさん全体の生態かもしれないが。

片付けに関しては「気にするな」と手をふって、
ダヴィードに座るよう促した。

「いつも通りが一番だ、商売も人生もなんもかも」

含蓄があるんだかないんだか、わからないことをいいながら。

「アマラントか、最近行ってないな。
 行ってみるか」

自分の分の珈琲も準備し終わって、カウンターに肘をつく。

「俺も……特にはねえな。
 なんだか騒がしくなりそうだが、
 デキる男の俺は仕事に常に余裕を持っている。
 つまりは問題なしってコト」

ず、と珈琲を傾けて。

「まぁそんな忙しさに向けて、お前らの様子を見たかっただけだ」

#Mazzetto
(122) 2023/09/13(Wed) 21:38:54
「ひゃ、108人も?美しさと愛くるしさを兼ね備えた存在……
 どうしたらそんなに殿方に意識して貰えるのかしら……
 美しさと言うからにはやはり、見た目が10割だったり…?」

自信満々な調子で放たれた言葉を疑う様子はない。
むしろ108人の男を魅了した蠱惑的な人物ペネロペ氏に、
その極意の一つでも伝授してもらおう、と言う姿勢だ。
こんな女でも一応は異性としての意識はされたいものらしい。

「そう。現実にそぐわない理想論だと叱られる事もあるから
 こうして静かに聞いて貰えるのって、嬉しい物なのね」

「夢なら、目覚めてもまたもう一度会って話がしたいな。
 案外近くに住んでいたり。出会う予知夢かもしれないわ」

花については然程興味がなさそうだから、相槌を打つだけで深く言及したりはしない。女性は花を愛でる人が多いからふわりと聞いただけで、アリーチェも花が好きだが詳しい訳でもなかったからだ。

【人】 門を潜り ダヴィード

>>121 >>122

気を使わせてばかりではだめだ。促されるままに大人しく座る。
ビスコッティをかじり、時折提供された珈琲に浸しながら貴方達の話を聞く。

「ええと、こちらもいつも通りです。
 最近は皆大人しくなってきてるので、誰も怪我してません」

「アマラントってバーですよね。
 ご飯だけでも行っていいものですか?」

煩いことを言いはしないだろうかが、店に迷惑がかかるのはよくないため。

「噂があるみたいですね。
 ……おふたりとも、何かあれば絶対呼んでくださいね。
 何をしてても飛んできますから」

#Mazzetto
(123) 2023/09/13(Wed) 22:03:04

【人】 陽光の元で ニーノ

>>117 エルヴィーノ

シエスタの時間になればよくチェス勝負を挑み惨敗してはまたやってくるわけだが、流石の休日にまで突撃はしに来ない。
そんな男は出自を伝えても貴方の瞳の色が変わらなかったことに安堵し、息を吐いた。

「そ〜です、ここから養育院に拾ってもらって、そこから養子に。
 警察になるまでは……頑張って詰め込みました。
 恩返しできるの、それぐらいしかなかったから」

詰め込み勉強を頑張ったと胸を張るのも変な話だが、実際そうなのでそれ以外伝え方がなかった。
頬を掻きつつもつい苦笑する、頑張りはしたが記憶としては"大変だった"が真っ先に来るので。

「っていっても、なれただけで全然なんですけどね。
 報告書も文章纏めるの時間かかるし、資料渡されても読むの遅いし理解も〜……
 ……あ、だから評価甘くしてくださいって言ってるわけじゃないですよ!
 いつか追いつけるように頑張るし、ちゃんと!」

「でも……へへ。
 エルせんぱいに褒めてもらえてうれしいです。
 あんまり、出身とかでの偏見、ないんだなって」

#スラム
(124) 2023/09/13(Wed) 22:05:47

「さあ?神話の類はスケールが大味だからな。
 108人もの男共を魅惑した所以はオデュッセイア…
 古代ギリシアの『ペネロペ』に学ぶこった」

「俺はまあ素材が良いんだわ、素材が」

やはり自分の外見が良いと言って憚らない。
とはいえそれ相応の努力もしてはいるのだろうが。

「あんたも見た目は悪かないと思うが……
 ここまで聞いた事を考えたら、
 男よりトラブルの方を引き寄せてそうだな」

或いはトラブルの一つでもある悪い男か。
話す傍らにモヒートを一口。あーこれだよこれ、と呟いた。

「予知夢ねえ。
 俺ぁオカルトは信じない質だが……
 ま、あったらあったで面白いかもしれねえな」

夢ならば、あなたが実在する人物かすら怪しいのに。
そう思うのは、こんな奇妙な夢だからかもしれない。

【人】 マスター エリカ

本日の
#バー:アマラント
はさして特別なこともない通常営業。
日替わりメニューや時折ある新メニュー以外には、昔からの変わらない味がずっと提供されている。

──バゲットが美味いね、マスターが焼いたのかい?
「いいや、馴染みの店のものだ 『poco a poco』と言う。
 …気に入ったのなら、明日にでも行ってみると良い」

どこかのパン屋の明日の客が一人増えるだなんて日も、ままあることなのだった。
(125) 2023/09/13(Wed) 22:11:18

【人】 拷問吏 ネロ

>>110 カンターミネ
半ばまで他人の中に埋まっていた手指を
念入りに洗いながら、喜色めいてドアの方を見る。
サテン地のタオルで手を拭きながらドアを開けた。

「ほう。好い時分だ。
 仕事終わりと同時に訪れた故、
 時報かと思うたが、持っておるな。
 ガイオが如き賭けに興じてみては如何だ」

実際、このような幸運は二割ほどであることも、
承知の上で、布で頬の赤を拭きながら言った。

「明日か、仕事が多きことは好いことだ。
 女史が手空きなら
 明日以降にむしろ手伝うてもらうのも一興か。
 切れすぎぬ刃の方が後遺症を残すというからな」

他人と共に"責め"を行うと
その酷さがさらに増すことは自覚していた。
ましてや、彼女とであるなら、それはそれは酷い有様になる。

#拷問部屋
(126) 2023/09/13(Wed) 22:20:55
「そうする? んじゃそれにするか。
 カルーアミルクっつーほぼミルクコーヒーみたいなやつもあるんだけどさ。それよりも少し甘いのが、アイリッシュコーヒー……これは生クリームがホイップされて上に乗ってるしザラメも入ってる。しかも温かいカクテル」

コーヒーが好きと聞けば、
すらすらと他のコーヒーカクテルの名前を挙げる。
どれも一回は試し飲みしたものだ。酒は嫌いじゃない。
だからここにも、ここじゃないバーにも通っていたり。

「オレはフルーツ系が好きかなー……カンパリ・オレンジとか、
 スカーレットオハラ……クランベリーとライムのやつね。
 あとチョコっぽいのもおもしれーからたまに飲む。
 グラスホッパーとかほぼチョコミントだし」

メニューを点々と指差してすらすら答えている途中、
自分でも慣れてきたな……と思っていたり。

【人】 コピーキャット ペネロペ

>>122 >>123 カフェ

「いいんじゃねえの、飯だけでも。
 マスターも嫌な顔はしないだろ」

憶測というよりは、断定形で。
店員として彼の店のマスターの食事への拘りを知っているから、
食に関してはそうそう客は選ばないだろうと。
この自称カフェの主がそうであるように。

「あー、例の噂か。
 下が知ってる事は当然上も知ってらあな。
 ま、この通りだよ。今はな」

いつも通り、と答えたダヴィードを顎で指し。
珈琲に砂糖一つ沈め、かき混ぜて一口。
あなたのバリスタの腕は以前より上がっただろうか。

「犬の躾も問題なしってわけだ。
 何も無けりゃそれが一番だが、
 何かあればお前にもしっかり働いてもらうだろうよ」

文字通りすっ飛んできそうな言葉には冗談ひとつ。
とはいえきちんと頼りにしてもいるらしかった。

#Mazzetto
(127) 2023/09/13(Wed) 22:35:00

【人】 法の下に イレネオ

>>93 >>94 ペネロペ

「小遣いか。なら……いい? のか。」

小遣い、という言い方をするからにはその程度のものなのだろう。
ただ、実際の労働に見合わない対価を貰ってしまえばむしろ困惑するのも事実。
貴方と依頼主が互いに納得しているならそれでいいか。いいだろう。そういう返事だった。
墓地に明かりはつくだろうか。つくならば、ちょうどその頃。白い明かりに照らされた男の顔は平静で、店に来る時のそれよりは冷たく見える。

「いいよ。」

とはいえ、答える声音の温度は変わらず。
今が不機嫌なのではなく、むしろ店に来る時が上機嫌なのだろう。そのまま、男は迷わず掃除用具を手に取った。箒やらブラシやらが煩わしそうだったから。

「探偵か。確かに、そう見えるかもな。」

貴方を伴って歩きながら、男は世間話に応じるだろう。
実際、ドラマなんかで描かれる探偵の業務と、これの仕事は似通ったところがある。
違うところは正式な許可を持つところだとか、チームで捜査に当たるところだとか、実力行使が許されることだとか、エトセトラ。たくさんあるけれど。

「惜しい。刑事だよ。」
「俺も探偵小説は好きだ。」

隠すこともなく、呑気な言いざま。

#共同墓地
(128) 2023/09/13(Wed) 22:43:00
「お、おお……おお…………」

さらさらと貴方の唇から零れていくお酒の名前の数々。
ミルクコーヒーもおいしそうだし、温かいカクテルだって物珍しいし楽しそう。
そっか、ちゃんとフルーツ系もあるんだって納得しながら、そういうのもさっぱりしていていいんだろうなとか考えつつ。

「チョコミント……!?」


そんなのもあるの……!?の声色である。
瞳を輝かせながら口からハワワ…の声でも出てきそうなところ。

「……ど、どうしよ、ロメオさん。
 全部おいしそうに聞こえるんだけど」

「全部飲んだらオレ潰れる……?」

入るまではそんなに飲みません的なことを言っていたくせに、すぐに覚悟は瓦解した。あれもそれも、気になる。

【人】 pasticciona アリーチェ

 
仕事帰りの夜。
静かな聖堂で、ひと時の祈りの時を過ごす。

祈りを終えた後、見知ったシスターに軽く声をかけられ最近のとりとめのない近況を笑いながら話す。
子供たちに声をかけたいと少し後ろ髪を引かれる思いもあったが、それは次のミサの時にでも行えばいいと自分に言い聞かせて。

もうすぐ小さな子供たちは寝かしつける時間だと気づけば、邪魔をしてはいけないとシスターと別れた。

「……」

幼い頃から随分と可愛がってもらったこの教会は、もはやもう一つの家と言って差し支えのないこの場所だ。

そんな場所だからこそ、この聖堂にいるだけで上司に先程"いつものように"叱られた傷も少し癒えて、心穏やかに佇んでいた。

#教会
(129) 2023/09/13(Wed) 23:04:41
「すごいよな。しかもちゃんと酒なんだぜ」

「…………」
「飲み方によるかなー……。全部15度以上あるだろうし」

全部か。腕を組んで少し考えた後、
ペース配分によるだろうとの結論を出した。

「一気にいっぱい飲んだら潰れるよ、多分。
 ……オレでも潰れるし。少し分けてやろうか。
 それかマスターなら小さめのグラスにでも
 出してくれんじゃねーかなあ」

なー、とマスターに促せば、マスターは微笑みを返すだろうか。

「とりあえずオレはー……ブルームーンで」

それから、少しの思考の間。
今までの例には挙げなかったカクテルを一つ頼む。

【人】 コピーキャット ペネロペ

>>128 イレネオ

片手が空くだけでもずいぶん違って感じますね、だとか。
そんな事を言いながら、二人用具入れまで歩く。
街灯の明かりはやや心許ない所もあれど、
近くの人や道を照らすには十分な光量だった。

「刑事さん!ううん、惜しい所で外しちゃいましたっ。
 でも、確かに探偵さんより似合って見えますね。
 ドラマや映画で見る刑事さんって感じです!」

外れた推理には少し残念そうにしながら。
とはいえあっさりと告げられた職業には納得したように、
刑事ドラマなんかも好きですよ、と
口元に空いた片手を添えて笑っていた。

「探偵でも、きっと似合ってたと思いますけどっ。
 となると、お店にいらっしゃるのはたまの休日でしたか?
 お巡りさんって、なんだか忙しそうなイメージです」

こっちの方です、と用具入れへの道を先導しながら。
他愛無い世間話をぽつりぽつりと続けていく。

店に来たあなたの方が幾分上機嫌そうに見えるものだから、
休日、或いは仕事終わりの贅沢なのかもしれないと。
さてこの推理はどうだろう。

#共同墓地
(130) 2023/09/13(Wed) 23:11:37
/*な、何も考えてなかった〜〜
初手の初手ですから、大して匂わせずしょっ引きたいところ。
所長代理殿のお顔立ても兼ねて

『直々に選抜された部隊が突撃して抜き打ち検挙した』

って形はどうでしょうか…
他案あれば練り込んだりも考え…考えます…

「ギリシャ神話……
 それなら相応しい名前を頂いたのね、ペネロペ。
 込められた想いの通りに生きられるって憧れるもの」

「……あは、は……
 見た目、はよくわからないんだけど、そうね……
 トラブルを起こしてしまいがちだからかしら、女と言うよりはその、妹として見られている気がしてならなくて……」

愛には繋がるが、恋には繋がらない。
愛を得られているならそこで充分大事にされているのではないか、だからと言って恋に憧れを持たないわけではないのが、女の難しい性だ。

「もしオカルトが現実だったら。
 警察だからって邪険にせずまたこうして仲良くお話して。
 無視されたら、取り締まっちゃうんだから」

なんて、この弱気女では絶対にできないとわかり切った冗談を言って、目を瞬かせた。心なしか、ほんの少し視界が霧がかった気がして訝しむように何度も目を擦る。

夢が少しずつ覚める合図だと女は薄々気付きかけた。

【人】 日差しにまどろむ ダニエラ

>>118 テオドロ

「そんなこと言うと、真に受けますよお。」
「仕事中においしいもの食べてもいいってえ。」

嫌味についても、からころと控えめな笑い声。
ひとすくいしたジェラートを口に運びながら、もちろん冗談であるのは言うまでもなかろうと思っている。

「ふふー。さすがテオドロさん。正解ですう。」
「楽しいですよお。だからその楽しいを、お裾分けできたらあって思ったんですけどお」

振られちゃいましたあ〜だなんて、やはり言葉だけは大袈裟だろう。

「じゃー通いつめなくってもいいですからあ、お疲れの時にでもまた食べに来てくださあい」
「ほら、最近っていろいろ大変じゃないですかあ。そしたら2度目はすぐ近く…だったり、しません〜?」

…推し活に余念はなさそうだ。
もしくはこれもただのだる絡みの一環かもしれない。
(131) 2023/09/13(Wed) 23:24:45

【人】 法の下に イレネオ

>>97 ダヴィード

視線の高さは一度逆転。
それにつれて男の視線や顔の角度も滑らかに移り変わる。
恭しく差し出されれば、ご苦労、と受け取った。

「これはどこの?」

食べながら喋るのは行儀が悪いとも言うが、ジェラートは口の中ですぐ溶ける。少し雑談を挟むくらいならいい、むしろ楽しめるはずだから。
ジェラートの店はいくつかあった気がする。カップに店名はあるかと目の高さに持ち上げて。

#商店街
(132) 2023/09/13(Wed) 23:29:06

「そういうあんたは……んん〜、
 確かそうだな……アリーチェ、『高貴な』って意味だったか?
 ま、いつかそんな日も来るんじゃねえの」

ずいぶん楽観的な事を言いながら、またモヒートをぐいと飲む。
見た目にも涼しいカクテルは、喉に通しても涼を運ぶ。

「個人間では分かり合える、だったか?
 それで一本筋を通して見せたら、
 今よりもっと魅力的な女になるかもしれねえし」

「そう、そう。そうやっておっかないお巡りさんで居てみろよ。
 そうでもないと俺ぁ捕まんねえぞ」

けらけらと笑って、冷たいカクテルを飲み乾した。
それとほとんど同時に、視界がぼやけ霞んでいく。
なんとはなしに、それが目覚めの予兆だとわかる。

「んじゃ、『また』があったらまたな。Buona giornataごきげんよう

/*それで大丈夫と思います!
お二人は現場にいくということでよいですよね?
(名前は出しませんが)
それで大丈夫そうなら運営ちゃんにいっておきます!

“いつか”はこない。
破られることがわかっている約束を交わす。
それに罪悪感を抱く必要なんてないはずで。
それでも一瞬、確かに良心と呼ばれるものがずきりと痛んだ。

「高貴さとはかけ離れている女だと思うけど……
 もう、そんな簡単に高貴さなんて得られないのよ」

楽観的な発言に少し異議を挟むように呟く。高貴さ、だなんて、下手にいい女になるよりも遥かに難しそうだと思わず力なく首を振った。

「一本筋……私、すぐどっちつかずになっちゃうの。
 ……そうね、だからこそ、いつかそれを貫き通せる何かが来たら、今よりはきっと、」

「きっ、と……」
「わ、わかりあえるかなぁ………」


気弱さが途端に顔を見せた。全く、自分に欠片も自信のない女は言葉にすら強い自信を持てないらしい。
それでも、冗談めいて伝えた言葉は意外と好評だったらしく、へへ……と締まりのない緩い笑顔を返し。

「ええ、『また』。Buona giornata」

【人】 法の下に イレネオ

>>130 ペネロペ

似合って見えると言われれば小さく笑みを零すだろうか。
その仕事を誇っている。その生き方を自ら選んだから。
誇示することこそないけれど、確かな矜持のある笑みだった。

「ありがとう。」

社交辞令とも思わず素直に受け取るのは、貴方と築いたと思っている・・・・・・関係によるものでもあるんだろう。
親しいとは言えない。近い関係だとは言えない。ただの店員と客の、それの模範のような距離。時たま顔を合わせ、少し話をして、また、と別れる。それだけの。

「そうだな。」
「それと、元気を出したい時とか。」

そちらは概ねあっている、と返答。
墓と墓の間の狭い通路を抜けながら、男は時々墓石に目をやった。
目をやって、すぐに逸らす。それだけ。

#共同墓地
(133) 2023/09/13(Wed) 23:53:09
/*大丈夫です〜お手数おかけします!
そのような形で此方はお願いします!

【人】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ

>>126 ネロ

「お。さっすが仕事が出来るアソシエーテは違うねえ。
 え、賭け?あーパスパス、ああいうの向いてないから。
 っていうか俺、勝てる勝負以外したくないし。
 最低でも勝率5割確定してないとヤダねえぇ〜」

この発言には過去、ガイオに一度誘われて乗った際に
大負けも大負けした恨み節が籠っている気がしなくもないが。

「んじゃまあ、仕事入ったらお邪魔するかな。俺みたいな
 片手間と違って『本業』の腕前も見たいし、それに――」

扉の向こう、開けもしないのに光景が目に浮かぶ。
いつものふやけた笑顔に恍惚の色を混ぜた、狂い笑み。
自身の身体を抱いて震える、その様子。

「新しい自白剤の副作用調整したかったんだよねえぇ〜」

本来、情報を扱うのが主であるこの女。
それを得る為に覚えた悪い遊び。
結局の所、悪童が虫を千切り弄ぶが如く。
ただ、対象がどうでもいい人間になっただけ。
そうして欲しがるものは、『必要な部分』吐かせたい内容だけでなく。
副次的に生まれる、『本来不必要な部分』人間の限界の情報

「あぁ〜楽しみにしよう。活きの良いのが入るのを、ね」

ひひ、と笑い。ブーツが石畳を叩く気配が遠ざかっていった。
#拷問部屋
(134) 2023/09/13(Wed) 23:56:05

【人】 拷問吏 ネロ

>>134 カンターミネ
「……心得た。
 拙も、"人間の生命維持の最小単位『人間でいられる限界』"を
 是非とも女史に披露しようと思うておったところだ」

冗談か本気か、仕入れた"箱"を見ながらそんなことを返す。

言いながら思案する。
……成程、片付けのこの折が、
最も拙が情報を抱える折ということか。
部屋の中に散乱した物も、臭いも、肌の濡れも、
それらに付随する情報こそが、女史の"主食"である。
で、あるなら、この折に部屋を訪れたことも或いは偶然とは、
とまで考えて、去りゆく背を眺め、一人部屋で屈々と哂った。

「偶然であろうな」

であるならば。
このようなところで使った機運によって、
恐らく女史の行く先の道に、
五割の確証など齎さぬことになるだろう。

「道理、道理よ」

それが、我らの生業にて。

#拷問部屋
(135) 2023/09/14(Thu) 0:33:48

【人】 コピーキャット ペネロペ

>>133 イレネオ

「いえいえ。こちらこそ、
 日頃平和を守ってくださってありがとうございますっ」

限りなく本物のようにした、うわべの言葉と笑顔を返す。
実際は都合の悪い時は都合が悪い以上のものではない。
とはいえ一般市民としての模範解答はこれなのだ。
そして、癪ではあれど都合の良い時も存在しなくはないだろう。

「じゃあ、元気を出したい時はどうぞ当店をご贔屓に!
 秋の新作も出てますから、またいらっしゃってくださいねっ」

今度は外れてはいなかった推理に、やった、と喜んで見せて。
ちゃっかりとセールストークなんかも添えた。

時折墓石を向く視線の動きは見えていたか、見えていなかったか。
見えていたとしても詮索のし過ぎは怪しまれると判断したのか、
特別言及はしないまま。

「あ、ここです!ええと、掃除用具はそっちに。
 決まった順番は無いので、一つずつ掛けていけば大丈夫です」

そうしている間に、気が付けば目的地へと着いて。
用具入れを開けば、中には様々な道具を掛ける為のフックがある。
園芸用具は数も少なく、すぐに仕舞い終わった。
掃除用具もそれよりひとつかふたつ多い程度のものだろう。

#共同墓地
(136) 2023/09/14(Thu) 0:48:51

【人】 花浅葱 エルヴィーノ

>>124 ニーノ

「何処の出身だろうと、同じ人間でしょ」

正しくは、身内だと認めた人間以外に等しくあまり興味がないともいうのだけど。
あなたに関しては、少なからず近しい場所にいる後輩だと思ってはいるらしい……が、口には出さない。

「僕自身、力仕事はあまり得意じゃないし……、キミとは真逆だけどそういうものでしょ。
 苦手なことも時間かけて自分で全部こなしてるだけ、称賛出来ることだと思うけど」

それにしても養育院か、と思いを馳せて。
一つ心当たりのある院の名前をぽつりと漏らした。

「……このあたりの養育院っていうと、警部が懇意にしてるあの?」

#スラム
(137) 2023/09/14(Thu) 1:03:59
/*
お返事遅くなりました、申し訳ございません!
特に出された案で問題ないかと存じますので、
そちらにてよろしくお願いいたします…。

また現場に行くで大丈夫です。
ガイオはお任せし、残りの部下確保にあたります。

お手数お掛け致しますが、
運営ちゃんへのお声かけよろしくお願いいたします…!!

【人】 黒眼鏡

>>123 >>127 カフェ

「そーかそーか。
 なんもねえなら、それでいい」

…もう用件は終わったのだろうか?
うんうんと頷くと、ふたりの話に耳を傾ける。

「ああ、なんかあったら呼ぶよ。
 クソ重たいガソリン缶が届いた時とかな」

ダヴィードにはそう、軽口で――けれど頼もしげに頷いて。

「お前は変なことに首を突っ込みそうだからな。
 そもそもマジで通るのかわからんが、
 どちらにせよ何か動きはあるだろう。
 しばらくは大人しくしておけ」

珈琲についても、いつも通り。
良くも悪くも特に何か変わったことがないのは、いいことなのかどうなのか。

「そうだお前ら。
 レストア終わった車が一台あるんだが?
 どっちか要るか?
 足が多くて困ることはないだろ」

……なくはなさそうだが。


#Mazzetto
(138) 2023/09/14(Thu) 2:13:46
/*確認ありがとうございます!
それではそのように運営ちゃんに良い感じにしてもらいますね!

二日目以降もよろしくおねがいしますーーー!

【人】 コピーキャット ペネロペ

>>138 カフェ

「シロートに運ばせたら腰やるやつだろ、それ」

けらけらと、軽口に野暮な口を挟みつつ。
珈琲をもう一口。いつも通りの味はおそらくは良い事だ。

「ま、当面仕事は気の早い輩に蹴り入れるくらいだろうな。
 現状維持は得意技だ。犬も飼い主に似てくれりゃいいが」

また一口。そう温度が変わらない内に飲み干せば、
お代幾らだっけ、と言いかけて。

「…車ぁ?随分気の早い誕生日プレゼントだな。
 俺はともかくコイツが貰っても私有地でしか乗れないだろ
 運転手雇うんでもなきゃ暫く贅沢な鑑賞品になっちまうぞ」

コイツ、と指すのはダヴィードだ。
俺はともかく、と言う辺り自分は寄越されれば使うのだろうが。

#Mazzetto
(139) 2023/09/14(Thu) 3:31:54

【人】 門を潜り ダヴィード

>>138 >>139 カフェ

「ガソリンでも何でも。
 やれと言われればやりますよ?」

軽口に少し緊張をほぐし、力こぶを作ってみせる。
筋骨隆々とはいかないにせよ鍛えてはいるのだろう。

「大人しくお家に篭ってます。
 言いつけを破っていいことなんか今までひとつもなかった」

犬はしっかり飼い主たちの言うことを聞く。
そういう風に育ってきたし、それが幸せになる術だと知っているから。

「車……は、いただいても乗れないですね。
 ああでも、いつか3人でお出かけとか……いいなあ」

何やら別に思いを馳せている。
時が来れば免許を取る気が少し出たのかもしれない。

#Mazzetto
(140) 2023/09/14(Thu) 7:11:03

【人】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ

>>102 テオドロ 0日目

「時には人にコストを支払わせるというのも、もっと気軽な手段としてしまえるといいんだろうけどね。
 理屈としてはわかっているんだろう、きっと。手としては候補に上がらないかもしれないけど」

言われずともということではあるだろうけど。肩をすくめる。
迷惑をかけることに慣れろ、と言ってすぐに馴染めるものではないとわかっているからこその、
こうした遠回りの物言いだというのも優秀な人間には悟られてしまうものだろう。

続く話題には、もう少しばかり確かな頷きがあった。
市民に安心を与えるのは盤石たる制服姿の正々堂々とした立ち振る舞いだろうし、
同じ警官たちの士気を高めるのもまた肩を並べる自分たちの姿だ。
それを意識することの大切さは皆、制服を着るまでの道のりで厭になるほど叩き込まれる。
ただ。

「周りが優しいから、そうして気にかけられるのだというばかりでもないだろう。
 君を頼りにしているからにこそ支えさせてほしいというのは、彼らからの寄りかかりだ。
 周りに立つ人間に甘えさせてやるというのは、そういうやり方もあるのだと、
 私も年を経るにつれて目上に教えられたものだったよ」

ね、と。デスクを挟んで話す時よりはきっと多少柔らかいだろう態度を指して言う。
そうしているうちに革靴の足跡は商店の並ぶ方へと近づいていく。

#街中
(141) 2023/09/14(Thu) 8:19:28

【人】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ

>>99 ロメオ

市場に面した店ならいざ知らず、焼きたてのパンの品質はガラスで秋の空気とは区切られている。
同じ消耗品を売り捌く店でありながら、自然声をあげてアピールしなければいけない種とは異なる。
静かな店の中にある姿は合ってはいる……それを熱心と呼ぶかは、まあ、人に依るか。

「私かい? ああ……職場の子達が話題にあげていたかもしれないな。
 実際のところ外回りの途中に、どこかで聞いた気がして気になって覗いてみた次第でね。
 普段の刷り込みというのもばかにはならないね」

尋ねられれば頭の中を探る。いつのことだっただろうか。
何かしらねらいがあったわけでもなく初めての来店であるのは確かなようだ。
ここで顔を覚えたことがあとでどんなふうに響くか、なんてのはお互いでさえわからないことだ。

「……にしても訪れる客のことまで覚えているんだね、店員さん?」

#パン屋
(142) 2023/09/14(Thu) 8:31:02

【人】 門を潜り ダヴィード

>>132 イレネオ

「はは〜」

一度は取り繕った格好つけた動作もすぐ剥がれた。
持ち上げられたカップには『gattino』の文字とデフォルメされた小さな猫のイラストがある。

「子猫ちゃんからの贈り物ですよ」

なんてくすくす笑った。
穏やかで長閑な時間が流れていく。

#商店街
(143) 2023/09/14(Thu) 8:46:20

【人】 黒眼鏡

>>139 >>140 カフェ

「このトシで運ぶのキツくなってきてな〜〜。
 おーしおし、偉いぞダヴィード。体を鍛えて悪いことはない」

ダヴィードの腕を見て、ぱんぱんと嬉しそうに手を叩く。

「ああ、ふたりともそうしてくれ。
 ……いうまでもないと思うが、情報共有もしっかりな」

やっとカポらしいことを言ってから、
壁のボードにかけられたキーを指先でひっかける。

「いざという時エンジンくらいはかけられるようになっとけよ?
 俺は14の時にもう運転してたぞ」

おっさんのヤンチャ自慢が始まりつつ、キーを投げ渡す。

「じゃあペネロペ、お前持ってけ。
 で、どこでもいいから停めとけ」

どうやら、逃走手段みたいな話のようだ…。

#Mazzetto
(144) 2023/09/14(Thu) 10:43:57

【人】 コピーキャット ペネロペ

>>140 >>144 カフェ

「はいよ」

投げて寄越された鍵をしっかりキャッチ。
使える足が多いに越した事は無いのは事実、有り難く頂こう。

「アレさんと親父の若い頃を基準にしてたら
 命が幾つあっても足りねえって。
 ……ま、そのうちな、そのうち」

ヤンチャ自慢にはそら出たと言わんばかり、
いつかのお出かけにはそう返して。

「俺ほど情報共有きっちりしてる奴も居ねえって。
 んじゃそろそろお暇するわ。ダヴィード、他に用無いか?
 必要なモンあるなら頼むのは今のうちだぞ」

「ああそうそう、珈琲のお代は?幾らだっけ」

一応は客として来た手前、ちゃんと勘定はしておこうと。
車のキーをポケットに仕舞い、代わりに財布を取り出した。
上司らしく連れの分まで払ってやろうかと思いつつ。

#Mazzetto
(145) 2023/09/14(Thu) 13:43:38
「まあこの年の新人は大層可愛らしいだろうよ。
 ……囲うだけでもなく、個人的な事情、か」

「いいじゃないか、わかりやすくて」

自分がそうしたいからする、大いに結構。

「俺も身内を漁る躊躇がないわけでもなかったからなあ。
 お陰で美人に色のついた大金を払わせずに済みそうだ」

お金のやり取りがあるとはいえ身内を調べ上げることに躊躇がないわけではない、というような言い方をする。
その言葉と表情と声色は何処まで正直に身の内にある感情を伝えられただろうか。

しかし表面上以上に仲良くなろうにも、自分たちはまだ何かを起こす前。
今だけのビジネスパートナーとはいえ男女二人きりのホテルでお気楽にネイルを整えていることに注意をするのはお節介か?

否、今すぐにでもこうるさく叱ってやりたいが考えることが多い。
すべての情報を自分一人で調べ切るような真似もしていない。
部下にも指示を出さねばならないし、と。

「………………イレネオ・デ・マリア」

しばらくして呟いたのは一人の男の名前だ。
近々調べる対象にするのだろう、一応貴方へのひとまずの報告であった。

【人】 黒眼鏡


>>145 ペネロペ

「行けるうちに行っとけよ。
 俺なんか腰が重くなっちまってもう」

ここ以外ではほとんど見かけることがない男は、
のんびりとカウンターに肘をつく。
君たちを見送る構えのようだ。
短いやりとりで、"仕事"上必要なことが含まれていたようには思えない。
となればやはり、顔を見たかったというのが本音なのだろう。

そのくせ、来たら来たでこの調子なのだから、
なんとも放任主義がサンダルを履いて歩いているような男である。

「ああ、知ってるよ。必要なことは言うだろう」

お前ならな、と付け加えながら…お代と言われて、手のひらを突き出す。

「いくらだっけな? 忘れたな。
 次もちゃんと顔だしたら、その時払ってもらおうか」

…おごり癖が出た。

#Mazzetto
(146) 2023/09/14(Thu) 14:24:30

【人】 Chiavica テオドロ

>>131 ダニエラ

「いつ緊急の要件があるか分からないから、
 腹を満たしておくのは強ち悪いことでもないとは思います」

何かしらそういった事態の経験があったのか、
空腹で現場に出る方がよっぽど危険だとは語る。

「ただ、そこに娯楽を交える必要はありませんね。
 美味しい、楽しいと思わなくても仕事はできるんですから、あなたのご厚意はとってもらって結構ですよ」

続く言葉は変わらず冷たいそれではあったが。相手がさして気にした様子がないからこそ、安心して嫌味を言っていられる側面もありつつ。

「すぐ近くかはさておいて、二度目はあるかもしれません。
 実際、このジェラートは格別ではありますから……」

そんなところで意地張ったってしょうがないので味の感想については素直に述べる。気遣われてるとは思わないが、こと最近は休息について問われることが多いものだ。

「他のお勧め位は聞いてあげますよ。
 いちいち店やメニューを選ぶ手間も省けますからね」

ジェラートのフレーバーも王道寄りのそれを選んだ辺り、
普段から何かを選ぶのに頭を悩ませていたりするのかも。
(147) 2023/09/14(Thu) 14:54:30

【人】 門を潜り ダヴィード

>>145 >>146 カフェ

「操作説明書……教本とか?読んでおきます。
 いつかお二人を乗せられるように!」

私有地ならば練習もできるだろうが、万が一借りた車に傷でも付けたらその日は精神がズタボロで使い物にならないだろう。申し訳なさすぎる。

「……ないです。大丈夫です。
 ちゃんとご飯も食べてますし、元気です。
 アレさんもしっかり食べて、寝てくださいよ」

喉から「今度のファミリーの食事会に着て行く服が」なんて言葉が出かかったが、やめた。
貴方たちから与えられているものと、自分が稼いだ金で日々の生活は賄えている。

「ご馳走様です、ありがとうございます」

珈琲のにおいが好きになったのはこの空間のお陰だろう。
好きな匂いが充満する空間に、大好きな2人がいる。
改めて言うには機会もへったくれもないこんな状況だから、口にこそ出さねど。
男は心底幸せそうにふにゃりと笑った。

#Mazzetto
(148) 2023/09/14(Thu) 17:19:08

【人】 コピーキャット ペネロペ

>>146 >>148 カフェ

「へいへい、そんじゃ次も忘れないうち来ますかね」

財布をしまって、ひらりと片手を振る。
仕事に必要な会話こそ無くとも、縁は大事にするべきだ。
何だかんだと情のある男はそのように考えている。
つまりは一杯の珈琲とその傍らの会話も同じ事。

「アレさん乗せるってなら、
 まず重い腰を上げさせられるように頑張らねえとな」

冗談一つ添えて、席を立って伸びをひとつ。

「珈琲美味かった。そんじゃまた」

ダヴィードにせっかくなら乗ってくか、と声を掛けつつ。
車は無事引き取られていくだろう。

#Mazzetto
(149) 2023/09/14(Thu) 18:04:18

【人】 日差しにまどろむ ダニエラ

>147 テオドロ

「ええ。そおですう?」
「どおせ食べるんならあ、楽しくておいしい方がいいのにい」

まあ無理強いするものでもない。
そう今のところは諦めたのか、それ以上の言及もない。
ただだる絡みと同じように、いつかおいしい食べ物づけにしてみたいと思った。密かに。

「ふむう、おすすめえ。」
「よくぞ聞いてくれましたともお。」

そして、そのチャンスはすぐに来た。
何がいいかなあと脳内を辿り。

「甘いものならあ、あそこのお店のマリトッツォ〜」
「おかず系ならサンドイッチでしょおかあ。あとはベーカリいー」

どうやら自分の他にも行きつけにしている人がいるらしいというのは最近になって知った話。
あなたがどちらか分からないけれど、あのベーカリーなら胸を張っておすすめできるらしい。

他にもゆるゆる、指折って。
多分、終わらない。どこかで止めた方がいい。
(150) 2023/09/14(Thu) 18:04:21

【人】 法の下に イレネオ

>>136 ペネロペ

男の前で、或いは中で、貴方は守るべき市民だ。
安全を与え、感謝を得る存在。最も実際はそんな単純なものではなく、賃金の出元であったり、警察と市民とはそれなりにごちゃごちゃした関係の上に成り立つのだが。
あなたの内心にまるで気づかないこの男を、あなたは愚かだとせせら笑ってもいいのだ。

「うん、また行くよ。」

セールストークには素直に乗っかって、楽しみだ、などと呟く。店に来てはいくつかのケーキや菓子を購入していく男だ。複数出た新作も、一度で半分以上賞味してしまうに違いない。

細長い用具入れに片付けるのは、少し窮屈そうにしていただろうか。
見えにくいのか眼鏡の下の瞳を細めつつ、それでもなんとか元通りにして。

「お疲れ様。随分、暗くなったな。」
「危ないから送って行こうか。」

なんて言う。

#共同墓地
(151) 2023/09/14(Thu) 20:10:04
「でしょおー。」

へらりと口許が笑みを形づくる。
わかりやすい。確かにそうだ。
女もそう思ったからこそ、言わずともいいことまで口にした。
それこそ信頼関係云々の話もあるが、
話せないこと
に比べれば、それくらいは易いものだった。

「あたしも、良心的な情報屋さんに巡り会えて果報者ですよお。」
「…だから、その辺は安心してくださあい。」

少なくとも女の命令で、あなたが身内を調査対象にすることはないだろう。
…あなたから言い出した場合は、別だろうが。
しかしその場合女が色を乗せねばならない義務もない。

「…ふうーん」

保湿も終え、15mlのボトルの蓋をとる。
ベースコートを筆につけて反対の小指に滑らせた。
あなたの胸中など、当然女は知りもしない。

「イレネオさんかあ。」
「いいと思うー。」

呑気そうに首肯して。
依頼主としての、きっと最初の責務だろう。

「じゃー。前金は送っとくからあ」
「イレネオさんのこと、よろしくねえ。」

事実として、前金として不自然ないだけの金額が後日には送られているはずだ。

【人】 無敵の リヴィオ

>>106 ニーノ

「はは、どきどきする……か、なるほど。
 それなら俺よりももっと相応しい人達がいるかもしれないね」

色恋話題でそわつくのは何も失礼とは言いきれない。
とはいえ男には出せる色恋話題がないため、
他の人間ならと可能性の話を君に伝えて。

「そうだね、確認するのも悪くはないが、
 俺はこのままでもいいと思っているから機会があればね」

今のままでも十分居心地のいい関係と言える。
ただ、何かのきっかけがあるならそれも悪くはない。
また連絡するという言葉に頷きながら、
プレゼントの主を一瞬思い浮かべた。

「こちらこそ、休み中にありがとう。
 連絡楽しみに待っているよ、それじゃあ」

また、職場かプライベートか。
どちらにしても君に会う機会はそれなりにある。

当たり前のように再会を期待して、
見送ってくれる君へ、手を振り返しながら歩き出そう。
そんな今日の見回りはきっと、
変わらず平和なものだったことだろう。

#街中
(152) 2023/09/14(Thu) 20:22:39

【人】 Chiavica テオドロ

>>141 ヴィンセンツィオ 0日目

「それが気軽であることは滅多にないですよ。大抵の人はコストを支払うという行動を嫌がる。一見問題無さそうに見えても、後から本当は嫌だったと掌を返すこともあります。

 俺はそれを厭わないことが確実だから、さっさと払ったら話が終わるんです」

実態はもう少し根深く、迷惑をかけることこそが酷く億劫なようで。聞きようによっては自分だけを信用している、と言っているかのような発言が帰ってくる。
理屈の前に、もっと単純なものがあるから、それで済ませてしまっている。

奉公とまではいかないだろうが、滅私の姿だ。
自分を切るより優れた、人々に幸福を招く解決法は無いと思い込んでいた。

「……そうして今、綿々と教えが続いているわけですか。

 その言い方の方が馴染みがありますね。無償の優しさではなく、感謝や労い、ある程度の打算。そういうのが混じっているなら理解しやすい。
 仕方のない人達、やはり出世するのも楽じゃありませんね」

ただ、少しは気を許せる人も増えているのか、
柔らかい態度といい、嫌味の少ない微笑みといい、
今でも良い影響を受けているのは間違いなさそうである。

「……その、ヴィンセンツィオさんも、
 買い物の用があったりするんですか?」

並んで歩く先に思い当たり、流石に気づく。
積もる話もあったものだから気を遣わせてしまったとまでは思わないものの、申し訳なさ程度はあった。

#街中
(153) 2023/09/14(Thu) 20:33:23

【人】 法の下に イレネオ

>>143 ダヴィード

「猫の日だな。」

今日はよく猫に会う。動物を好きでも嫌いでもなく、当然ペットも飼ったことがない男だ。モチーフになっているような商品も買うことはない。だからか物珍しいらしく、そんなことを呟いたりもする。

ジェラートはその黄色さに恥じないくらいしっかりレモンの味がした。優しい甘みの中に確かな酸味があって、それが冷たさを引き立たせる。小さなスプーンでちまちますくって食べるのはもどかしさもあったが、少量でもしっかり味がするのだから大したものだ。
あなたが気にしてみているようなら一口二口分けてやったかもしれない。そこまで子どもではないだろうか。

「ご馳走様。美味かったよ。」

程なくして食べ終わるのだろう。
カップはあればまとめてゴミ箱に。なければ持ち帰るようにしようか。先程の紙袋に入れて、手に持った。
立ち上がって腕時計を確認すればそれなりの時間になっているだろうか。非番の男には時間があるが、貴方はそうもいかないかもしれず。

#商店街
(154) 2023/09/14(Thu) 20:33:26

【人】 渡りに船 ロメオ

>>142 ヴィンセンツィオ

「ああ〜……成程。ありがたいもんすね、口コミって奴だ。
 話題になるくらいは美味いっても分かりますけど」

オレも最初はただの常連客だったすから、とこれは客目線の同意。
自分も最初は歩き回って焼きたてのパンの顔を覗き見ては選ぶ立場だったけれど、今はバイトとしてカウンターでじっとしている。
必要があれば棚にパンを足し、並び替え、会計をする。そのくらいだ。

「まあ。人の顔覚えんのは得意で」
「わざわざ客に覚えてんぞとまでは伝えないすけど。
 来てくれる人の顔はまあ、大体。意識してるわけでもないすけど」

──これは少し嘘だ。
街の人間の顔を覚えておいて損な事は無い。
人の暮らしの中に自然に寄り添うこういう店では色々な人が来る。
酒場や賭場には来ないような人間でも、こういう場所には来たりする。
マフィアとしてのちょっとした情報収集も兼ねてこの仕事をしている面はあるのだ。
そしてそれがどんな風に響くかは分からないのも、また事実だった。

「覚えておいたらサービスもできるしね」
「常連贔屓したりして。あんまよくないけど」

真っ当らしい理由はいくらでも言える。
表情も声音も相変わらず。
レジに金額が表示されれば、木製のカルトンをコン、と置いた。

#パン屋
(155) 2023/09/14(Thu) 20:35:09
 


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