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【人】 朝日元親[ 柄石膏ボードとカーテンレールが包む部屋に 消毒液が充満して、頭が痛くなる。 ボクの、知らない臭いだ。 ………………。 [ ボクが起きたことに気づいた看護婦さんが 慌てて先生を呼びに行く声が聞こえる。 けど肝心のボクは、まだ身体が動かせなくて。] (2) 2022/10/26(Wed) 15:09:10 |
【人】 惜別ハツナ[ 私はあの後、君と一緒に病院に行った。 私も突き飛ばされた時に軽く怪我したから それを診てもらって。 一度君から離れたんだけど、 君の目が覚めるまで私は家に帰らなかった。 親には大事な人が病院にいるから、って 連絡だけは入れた。 流石に迎えに来るって言われたけれど。 ] (7) 2022/10/26(Wed) 17:02:44 |
【人】 惜別ハツナ[ 君が目覚めるまで、私はずっと病院にいた。 ずっと、待ってた。 もし君に何かあったら、って思ったら 病院を離れるなんてしたくなかったし 君が目を覚ましたら真っ先に君の隣にいたくて。 ] (9) 2022/10/26(Wed) 17:04:18 |
【人】 惜別ハツナ[ 先生を呼びに行った看護婦さんと 入れ違いで私は君の病室に入って。 ベリー系の甘い匂いの制汗剤が なんとなく場違いな気がして、 一瞬だけ足を止めるけど。 君のことが心配だからまたすぐ歩き出して。 ] 元親くん……? [ 君の横に行って、声をかけるんだ。 ] (10) 2022/10/26(Wed) 17:05:39 |
【人】 惜別ハツナ[ でも、まずは君の怪我とか…… それが一番心配だから。 ] ね、その……。 身体、痛いところとか、ある? [ 君の手を握って、聞いてみるんだ。 ]** (12) 2022/10/26(Wed) 17:10:28 |
【人】 惜別ハツナ[ 私の両親が私に強く言えないのは 決して君のせいじゃない。 元から壊れてたんだよ。 それがよく見えるようになったきっかけは 確かに君だったのかもしれないけれど 君は何にもしていないよ。 ] (19) 2022/10/26(Wed) 18:42:15 |
【人】 惜別ハツナ[ 私は君が無事かどうかで頭がいっぱいで。 自分の親のことなんて構ってる場合じゃないって そう思ってしまったから。 ……君の親がいない、って事実に すぐには気づけなかったんだ。 普通なら真っ先に来るはずの 二人がいないってことに。 ] (20) 2022/10/26(Wed) 18:43:49 |
【人】 惜別ハツナ[ 君のよそよそしい言葉づかいに 私は戸惑ってしまう。 どうして、そんな顔してるんだろう。 まるで……私の事を知らないみたいな。 ] …………はじめまして、じゃないよ? [ だから、君に名前を尋ねられて 私は頭が真っ白になっちゃったんだ。 どうして? どうして、ハツナ、って呼んでくれないの? ] (21) 2022/10/26(Wed) 18:46:07 |
【人】 惜別ハツナ[ それを聞いた時、 私はさっきの朝日くんの反応に 納得せざるを得なくなるんだ。 嘘だ、って言いたいよ。 言いたいけど、君が私の名前を知らないはずない。 さっきの君は冗談言ってるような顔じゃなかった。 だから、それが事実だって、 受け入れざるを得なくて。 ] (24) 2022/10/26(Wed) 18:48:33 |
【人】 惜別ハツナ[ そう言って、君の手をぎゅっと握る。 信じてほしい、でもいきなりそう言われても 君はすぐに理解できないのかもしれない、 拒絶されるかもしれないと思うと、怖くて。 それを誤魔化したかった。 こわい、怖いよ。 いま私、泣きそうなんだ。 でも君の前でだけは、泣くわけにはいかない。 泣いたら、優しい君はきっと自分を責めてしまう。] (26) 2022/10/26(Wed) 18:50:49 |
【人】 惜別ハツナ ……何も、覚えてないの? たとえばそう…… 私が屋上で歌を歌ってた時とか。 [ もしかしたらなにか、 記憶の欠片が残ってるかもしれない そう思って、聞いてみるんだけど。 覚えて、ないのかな。 ]* (27) 2022/10/26(Wed) 18:51:16 |
【人】 朝日元親[ ボクの記憶が無い。 今度はボクが信じられないという顔を浮かべた。 でも、さっきの噛み合わない会話の説明をつけるには あまりにも納得がいってしまう事実で。 ボクは思わず頭を抑えてしまった。 だって頭が、痛くて仕方がなかったんだ。 (29) 2022/10/26(Wed) 19:39:10 |
【人】 朝日元親[ ボクがこんな目に遭っているのに それらしい人が誰も来ない理由が分かる。 でも、涙は見せなかった。 見せるほど、悲しくも感じなかったから。]** (33) 2022/10/26(Wed) 19:45:00 |
【人】 惜別ハツナ[ 君の記憶は、戻る確証がないみたい。 どうしよう、もし記憶が戻らなかったら。 私、またひとりぼっちになっちゃうのかな。 そんな自分本位の心配をしてたら 今度は君のご両親の事へと話が移る。 私が君に聞けずにいた事。 君は私の事だけじゃなくて 本当に何も覚えてないんだ、って 改めて事実を突きつけられる。 でも記憶を失う以上に最悪なことを 私は聞くことになるんだよ。 ] (37) 2022/10/26(Wed) 23:06:04 |
【人】 惜別ハツナ[ 席を外してほしいと言われたなら そうするつもりだった。 だってどうやら今の君にとって 私は他人でしかないみたいだったから。 構わないと言い切ってくれた君に すこしだけ、信用してくれてるのかな、 なんて淡い期待を抱いたけれど そんなの吹き飛ぶくらいの君の過去に、 私は表情が消えていく。 ] (38) 2022/10/26(Wed) 23:06:35 |
【人】 惜別ハツナなんで、そんなひどい、こと……。 [ 私の声は自分で思ったよりずっと冷たい。 そうだね、この場にいない人に怒っても仕方ないし 怒る権利、ほんとは私にはないのに。 それなのに、怒りが抑えられない。 君はずっと、ずっとひとりだったんだ。 こんな時でさえ、見舞いにも来ないなんて。 本当に、ふざけないでよ、 って言いそう。 ] (39) 2022/10/26(Wed) 23:07:25 |
【人】 惜別ハツナ[ でもそれは私が言う事じゃないから。 辛うじて、それだけは飲み込んで。 君がショックを受けてないかなって 思って君の顔を見ても、 君は悲しそうじゃなかった。 私はそんな君を見て……。 哀しいな、って思ってしまうんだ。 ]** (40) 2022/10/26(Wed) 23:08:01 |
【人】 惜別ハツナ*** [ 先生が病室から出た後 私の質問に答えてくれた君は ピンと来てないみたい。 ] ううん……、ハツナ、って。 呼び捨てだったよ。 なんて言っても、呼びづらいかな。 呼びづらかったら 君が呼びやすいように呼んで大丈夫だよ。 [ そう言って気にしなくていいよって 安心させようと笑ってみせた。 ぎこちなくなってないかな、大丈夫かな。 ] (41) 2022/10/26(Wed) 23:59:20 |
【人】 惜別ハツナ[ 微かな望みも断ち切られて 私は、内心ずっとどうしようって思ってた。 でも、君にそれは見せないように。 それに謝らないといけないのは私だから。 ] (42) 2022/10/27(Thu) 0:03:36 |
【人】 惜別ハツナそっか、謝ることないよ。 あのね、謝るのは私の方なんだ。 君が怪我したのは、突っ込んできた車から 私を守ろうとしたからなんだよ。 だから、君が怪我したのも 記憶をなくしてしまったのも私のせい。 ごめんね、君に、こんな痛い思いをさせて。 (43) 2022/10/27(Thu) 0:04:33 |
【人】 惜別ハツナ[ そう、君に事故の経緯を説明して。 私はただ、泣いてしまわないように 必死で笑顔になろうとしてた。 今は駄目だ、ないちゃだめ。 今だけは―――――。 ] (44) 2022/10/27(Thu) 0:06:36 |
【人】 惜別ハツナ[ 泣くのを我慢してる私は、君が少しでも 記憶を取り戻すための手掛かりを探そうと。 そういえば、君は何度も聞いてた歌なんだから 歌えば少しは思い出せたりしないかな、なんて そんなことを思って、私はよく歌っていた あの曲を口ずさもうとして―――――。 ] (46) 2022/10/27(Thu) 0:09:02 |
【人】 惜別ハツナごめんね、歌ってた歌、 君が聞いたら何か思い出すかなって そう思ったんだけど…… ド忘れ、しちゃったのかも。 [ 一瞬、歌えないことに動揺して 顔にも出してしまったけれど すぐに困ったように笑って、謝った。 ] (49) 2022/10/27(Thu) 0:11:18 |
【人】 惜別ハツナえっと…… しばらくは入院することになるのかな。 着替えとか、きっと必要だよね。 私、君の家知ってるから…… 私でよければ必要な物、持ってくるよ。 私じゃない方がいいなら…… その時は先生に聞いてみるね。 [ 話題をそらすようにそんなことを言って。 入院しないとしても、必要な物 多分此処にはないはずだから、 どっちにしろ誰かが 持ってこないといけないと思うし。 君の両親は頼れないってわかってるから。 たぶん君はこの提案、断れないんじゃないかな。 断られたら、勝手に家には入れないから 素直に他の大人に頼るつもりではいたけれど。 ] (50) 2022/10/27(Thu) 0:11:53 |
【人】 朝日元親[ 今ここに両親が居ないことが 悲しいことだなんて思わない。 自分が闇の奥深くに落とされて 手を差し伸べない親なんているだろうか? 考えたらたとえボクにだって答えが分かる。 ボクには、はじめから親なんて居ないんだ、と。] (51) 2022/10/27(Thu) 4:08:09 |
【人】 朝日元親[ 謝罪を終えて頭を上げると 彼女から今後のことの話をされた。 話題を逸らしたかったなんて そんな意図にも気づかないまま。 ボクはと言えば思わず唸ってしまう。 何から何まで彼女に手伝わせるわけにはいかないのに 先生の話からして、ボクに頼れる大人はいない。 しかも当のボク本人はこのザマだったんだから、 たとえ信頼しきれなくても、頼るしかなかった。] (60) 2022/10/27(Thu) 4:36:23 |
【人】 惜別ハツナ*** [ 君に守られたんだよ、って伝えた私は覚悟してた。 君のせいで怪我をしたんだ、って言われたとしても 私はそれを受け入れるつもりでいたのに。 ] (64) 2022/10/27(Thu) 13:49:06 |
【人】 惜別ハツナ[ 元はと言えば全部私のせいなんだ。 私が夜ご飯一緒に、なんて言わなければ 夜道を歩くこともなくて 私を送り届ける必要もなくて 君は、怪我をしなかったし 記憶だってなくさずに済んだんだ。 ずっと、そんな思いを抱えたまま。 ] (67) 2022/10/27(Thu) 13:51:20 |
【人】 惜別ハツナ[ 私よりずっと不安なのは君なんだ。 だから、君の前で不安な顔しちゃいけない 君の前では笑っていなきゃ、って。 無理するの、慣れてるから それでよかったのに。 ] (68) 2022/10/27(Thu) 13:52:21 |
【人】 惜別ハツナ[ 休んでもいいんだ、って言ってくれた時の君と 今、無理しなくていいよって言ってくれた君が 重なって、言葉に詰まってしまうんだよ。 君の言葉だ、って安心して。 弱いところ、全部見せてしまいたくなる。 ] (69) 2022/10/27(Thu) 13:53:00 |
【人】 惜別ハツナ不思議だな、 前の君も同じようなこと言ってたよ。 記憶がなくても、考えることは同じなんだね。 心配させちゃってごめんね? ……ありがとう。 [ 説得力、あるよ。 君の言葉に救われた私だもん。 ほら、今だって。 いつも君は私の事、救ってくれる。 謝罪を重ねた後、違うな、と思って 付け加えたのは感謝の言葉。 私はね、君の優しさに救われてるんだよ。 ] (71) 2022/10/27(Thu) 13:56:17 |
【人】 惜別ハツナ[ 君にとって、私は赤の他人。 君にとって私は恋人じゃないし、 多分同じクラスにいるってことすら知らなくて。 得体の知れない人なんだから、 家っていう自分のパーソナルスペースに 入られたくないって言われるのなら 仕方ない、って覚悟するつもりだった。 ] (72) 2022/10/27(Thu) 13:56:53 |
【人】 惜別ハツナ[ 結局、今後も君のことを手伝うって 話がまとまって、そうと決まれば 担当の先生にも話をしてこないと、とか 君が何か思いつく範囲で必要な物があるなら 持ってくるつもりで、聞いたりもして。 ] また後でね。 何かあったら、いつでも連絡してね。 [ 多分前の君なら 私の連絡先は登録しているだろうけど 念のために電話番号を書いたメモを渡して。 私は一度、病室を後にするんだ。 ]** (74) 2022/10/27(Thu) 14:00:15 |
【人】 惜別ハツナ[ 病室を出るまでは、 私はしっかりとした足取りで歩いていたと思う。 病室を出て、扉が閉まったのとほぼ同時に 眩暈がして、思わず私はその場に 座り込んでしまった。 不安で不安で仕方ない。 大好きな人の記憶がないなんて。 私の事全部忘れちゃったんだ、って。 事実は消えないのに、 君に聞いても分からない、って言われちゃう。 幻を見ていたみたいな気持ちになって 何もかも失ってしまった気持ちになって。 ] (75) 2022/10/27(Thu) 14:42:09 |
【人】 惜別ハツナ[ こんなところでいつまでも 座り込んでるわけにはいかない。 わかってるから、立ち上がった。 ふらり、と身体が傾きかけるけど そんなことは構わず、私はふらふらと 人のいない方へ、いない方へと進む。 気づいたら辿り着いていたのは 滅多に使われてなさそうな非常階段。 踊り場で私は歩けなくなって ぐったりと壁に背を預けた。 ] (76) 2022/10/27(Thu) 14:43:21 |
【人】 惜別ハツナ[ 君に見せないように、って 我慢していた涙がもう、抑えられなかった。 誰も見ていない、ここなら。 ここなら、太陽は陰っててもいいはずだから。 ] (77) 2022/10/27(Thu) 14:43:56 |
【人】 惜別ハツナっ、ぁ……。 [ 決して聞かれないように、口元を押さえて。 涙で押さえてる手が濡れていく。 もし記憶が戻らなかったらどうしよう。 怪我が治るまでは、 君は私を頼らざるをえないけど そのあとは?私はもう要らないって そう思われてしまったらどうしよう。 君は確かに君なのに 今まで過ごした時間を共有できないのが すごく怖い。こわくて、さびしい。 ] (78) 2022/10/27(Thu) 14:45:13 |
【人】 惜別ハツナ[ 鞄は受け取っても、心配の声は受け取らない。 こんな時だけ心配されても 信じられるわけ、ないでしょ。 ひったくるように取った鞄を持って 私は一度自分の部屋へといった。 本当は私もすこし休むべきなのかもしれないけど 君がひとりで待ってるから。休むわけにはいかない。 でも、ここに戻ってきたからには、 私はどうしても綴っておきたいことがあって。 ] (82) 2022/10/27(Thu) 20:45:49 |
【置】 惜別ハツナ■■ ■■■■■■ ■■■■■■■■■■? [ 交換日記の一番最後のページ。 青色のペンで綴ったそれを暫し見て。] (L0) 2022/10/27(Thu) 20:47:07 公開: 2022/10/27(Thu) 20:50:00 |
【置】 惜別ハツナ[ やっぱりこんなこと書いても仕方ない。 そう思ってしまった私は、 そのページを破ってしまうんだ。 でも、破ったページは捨てられなかった。 ] (L1) 2022/10/27(Thu) 20:47:43 公開: 2022/10/27(Thu) 20:50:00 |
【人】 惜別ハツナ[ 交換日記は君に見せてみた方がいいのかな。 迷ったけれど、ここに置いていくより 持っていたかったから、また鞄にしまって。 私は、汚れてしまった服を着替えて。 髪を結い直してから、 さっき受け取った鞄を手に家をでた。 ] (83) 2022/10/27(Thu) 20:48:30 |
【人】 惜別ハツナ[ その後の私はそう…… 君の家に、必要なものを取りに行ったんだよ。 着替えとか、タオルとか……要るよね? いくら何度も来てるからって、 関係ないものまで見ちゃいけないと思って 出来るだけ、余計なものは見ないように。 なんて、私が見るのに耐えられなかっただけ。 余計なものまで見たら、 君とここで過ごした時間を思い出して また、泣いてしまいそうで。 ] (84) 2022/10/27(Thu) 20:48:58 |
【人】 惜別ハツナ[ そうして、君の元へと荷物を届けて。 ついでに、ささやかなお見舞いの品を君に渡すんだ。 お見舞いっていっても 君の好きなチョコレートと 遠足のあの日にも一緒に食べたチョコボール。 それだけ。本当はお花とかの方が いいんだろうけれど……。 売店で見かけて、買いたくなったんだ。 君が要らないなら私が食べればいいし。 ] (85) 2022/10/27(Thu) 20:51:11 |
【人】 惜別ハツナ[ 他人の私が色々する姿を見て 君はどんなことを思ってたんだろう。 それは言われない限りわからなかったけど… どんなことを思われてても、 私はやめるつもり、なかったから。 君の元へと通うのが 私の新しい日課になるんだ。 学校には行っていたよ。 君の分のプリントも貰って届けようって そう思ってたし、板書だって完璧にして。 怪我してるんだし勉強なんてしたくないかな? そうだとしても私は届けたけどね。 ] (86) 2022/10/27(Thu) 20:52:15 |
【人】 惜別ハツナ[ 事故は学校のみんなにも軽く伝わってたみたい。 なんだか腫れ物に触るみたいに色々言われたな。 学校のみんなのW助言Wは全部無視した。 そこまでハツナちゃんがする必要ないとか なんでそこまでするんだ、とか。 無理しちゃだめだよ、とか。 周りの声なんてどうでもよかったし、 私は、君のことしか考えてなかった。 ]* (87) 2022/10/27(Thu) 20:54:05 |
【人】 朝日元親[ ほとんど登録されてない連絡帳は たった1ページに収まっている。 友人と思しき連絡先もなければ グループチャットなんてひとつも入っていない。 登録されていた数少ない連絡先は 『元母親』という冷たい名前と、もうひとつだけ。] (92) 2022/10/28(Fri) 22:41:07 |
【人】 朝日元親[ 知らないという恐怖を乗せたチョコボールを ボクは口に放り込む。 彼女がいたら、一緒に食べようと差し出すけど ]**もし彼女がいなかったら。 ボクは静かに涙を流すことになるのだろう。 (94) 2022/10/28(Fri) 22:45:03 |
【人】 朝日元親*** [ 疑念が確信に変わった。 けれどボクに何ができるかと言われれば 何も変わらない。 画面に残る無数の着信履歴を眺めながら 空白の時間に思いを馳せるだけ。 片方は『元母親』で、もう片方は知らない番号。 調べてみると高校の事務室の番号だった。 何十回にも及ぶ着信を無視し続けたけど 要件なんてどうせ分かりきっている。] (95) 2022/10/28(Fri) 22:45:47 |
【人】 朝日元親[ 学校はどういう場所か、ボクは知らない。 けどあの連絡帳を見てしまうと どうしても学校に行きたいなんて そんな感情は湧いて来そうにない。 ボクのことが学校に広まっているとは 知りもしなかったけれど。 本能的に、行ってはいけない気がしたんだ。] (96) 2022/10/28(Fri) 22:46:33 |
【人】 朝日元親[ そんなボクが学校のことに触れるのは 彼女がボクに逢いに来てくれた時だけだ。 けれど板書が綺麗なノートも、プリントも もらう度にボクは苦い顔をして言う。] いつもありがとう でももう、ノートもプリントも無くて大丈夫。 貴女のことも思い出せないのに そんな事に、労力は割きたくないんだ。 [ ボクのためと思ってくれているのは嬉しいし それが迷惑だなんて思っていないけど。 ボクには、強い負い目があったから。] (97) 2022/10/28(Fri) 22:47:19 |
【人】 朝日元親[ 話題をボクが本当に必要な方へ逸らす。 きっとボクを誰よりも知っているのは 他でもない彼女のはずだから。 彼女から聞けばなにか思い出せるだろうかと そんな期待を胸に、ボクは尋ねてみたんだ。]* (99) 2022/10/28(Fri) 22:47:56 |
【人】 惜別ハツナ*** [ 私がついた時、君は眠っていた。 そうだよね、疲れちゃう、よね。 自身の身体だってもう疲れた、って 悲鳴を上げてるのには目をそらして 私は君の頭をそっとなでる。 記憶が戻る日、来るのかな。 私が事故に遭えばよかったのに。 そんな思いが、ぐるぐる、頭に巡っていく。 そうしたら……君が怪我しなくて済んだのに。 ] (100) 2022/10/29(Sat) 1:03:01 |
【人】 惜別ハツナ[ 君が起きるまで、待ってよう。 そう思ってたんだけど、 気づいたら私は ベッドの横の椅子に座ったまま、 眠ってしまってたんだ。 だからそう、君が涙を流してしまっても きっと、気付けない。 ] あ、食べたんだね。 美味しかった? [ 私が起きたとき、 君がもう一度寝てたりしないなら そうやって聞いてみたけれど。 私は、ふたりぼっちの遠足で 一緒にチョコボール食べたんだよ、とは この時は、言わないんだ。 ]** (101) 2022/10/29(Sat) 1:04:36 |
【人】 惜別ハツナ*** [ 私が君のもとに毎日行ってることは クラスメイトならみんな知ってた。 それを良く思わない人たちが いつしか私への忠告をやめて ひそひそ、何かをしだしたことに 私は気づく余裕もなくて。 先生だって知っていたから、 遠回しに学校に来るようにとか そんな伝言も頼まれたりはしたけれど 学校にいけないから入院してるんじゃないですか? とか言って、先生を困らせたりもした。 先生には先生の事情があるから 仕方ないのも、わかってるんだけどね。 ] (102) 2022/10/29(Sat) 1:05:39 |
【人】 惜別ハツナ[ 行けない分届けてるから、文句ないでしょう? って先生を言いくるめてたから 無くても大丈夫、って言われても 簡単にやめるわけにもいかなかった。 今要らなくても、後でいるかもしれないし。 ] 私がやりたくてやってるから。 それにね、今じゃなくても あとで必要になった時にないと困るでしょ? [ そう言って、勉強しなくてもいいから 受け取って欲しいな、って。 私からは学校に行こうとかそんな話しなかった。 ただ、勉強面で困っちゃいけないから ノートとかを渡しているだけで ……行きたくないなら無理することないよ。 ] (103) 2022/10/29(Sat) 1:06:30 |
【人】 惜別ハツナ[ 話題がノートの話から移って、 私は困ったように眉下げて、言葉を濁す。 君のことを誰より知ってるのは確かに私だね。 でも、今聞かれてるのは学校での君。 知ってるよ、 知ってるから言いたくない。 ] (105) 2022/10/29(Sat) 1:07:52 |
【人】 惜別ハツナ[ そう言って、鞄から取り出したのは いつも持ち歩いて、渡すのを迷っていた 交換日記。 最後の1ページは破り取ったけど それ以外のページは今でも、読める。 日記をぱらぱらとめくって、 書いてない真っ白なページを開くと、 私は、君の質問に文字で応えるために ベッドの横にある机を借りて 答えを綴り始めるんだ。 ] (107) 2022/10/29(Sat) 1:12:26 |
【置】 惜別ハツナ口では言いにくいことも 文字なら……って。 この交換日記は そんな風に私が提案して始めたんだよ。 気が向いたら、このページ以外も 読んでみて欲しいな。 (L2) 2022/10/29(Sat) 1:12:55 公開: 2022/10/29(Sat) 1:15:00 |
【置】 惜別ハツナ[ この言葉通りに 君がもし他のページも読んでくれたなら そこには、私の弱音だって 書いてあったかもしれないね。 ] お父さんもお母さんもほとんど家にいない。 料理は好きで上手くなったわけじゃない。 上手くなるしか、なかったんだ。 だから、心配してくれるの、君だけだよ。 君と一緒にご飯食べられるの、嬉しいな。 ずっとひとりで食べてたんだもん。 (L3) 2022/10/29(Sat) 1:14:05 公開: 2022/10/29(Sat) 1:15:00 |
【置】 惜別ハツナ[ 勿論、弱音だけじゃなくて。 君への感謝や好意だって、たくさん。 ] 大好きだよ、元親くん。 ずっと、ずっと傍にいるよ。 悩み事とかあったら、何だって聞くから いつでも、言ってね? (L4) 2022/10/29(Sat) 1:16:39 公開: 2022/10/29(Sat) 1:20:00 |
【置】 惜別ハツナ私以外の周りからは……。 あんまり、よく思われてなかったみたい。 みんなが君に押し付けてたイメージは 暗いとか、そんな感じ、かな。 全然違うのに、酷いよね。 これ以上知りたいって言われると… むずかしい、かな。 私が君に思うことと 私以外の人が君に思うことは違い過ぎるから。 (L6) 2022/10/29(Sat) 1:18:00 公開: 2022/10/29(Sat) 1:20:00 |
【人】 惜別ハツナ[ 君が知りたいであろうことを綴ると 私は持っていた付箋をそのページに貼って ノートを閉じて君に渡した。 付箋のページに 君が知りたいことを書いたよ、って言いながらね。 そして、今日はそろそろ帰らないと、って その場を後にするんだ。 ほら、誰かに見られながらだと 読みづらいかもしれないし。 ]** (108) 2022/10/29(Sat) 1:19:06 |
【人】 惜別ハツナ[ 君の質問に言葉を濁してしまったの、 君にとっては良くなかったのかな。 私は言いたくなかったんだ。 君の悪口とか、勝手なイメージとか……。 ハツナには相応しくないって 言われてたこととかね。 君の記憶は戻って欲しいけれど それは忘れていて欲しい、なんて。 ] (109) 2022/10/29(Sat) 23:23:21 |
【人】 惜別ハツナ[ クラスの中には君のことを良く思わない人たちが いるって、私は散々言われてきたから知ってる。 私がいない所でも君が直接言われてたことは 聞きそびれてしまったけれど、それでも。 君のことを嫌いな人が クラスに居るんだってことは知っていた。 知ってたけど、私には関係ないって、 そう思ってたんだよ。 君のことを真に知ってるのは私だけでいいから。 ] (110) 2022/10/29(Sat) 23:24:10 |
【人】 惜別ハツナ「朝日くん、怪我しちゃったんでしょ? 怪我が早く治るように、って みんなで心を込めて 千羽鶴を折ったんだ。 ハツナちゃん、いつもお見舞いに行ってるし 渡してきてくれないかな? ね、お願い。 ハツナちゃんにしか頼めないんだ。」 (111) 2022/10/29(Sat) 23:24:35 |
【人】 惜別ハツナ[ そんなことを言われて、 紙袋に入った千羽鶴を クラスメイトに押し付けられたとき、 私は微かな違和感を覚えてしまったんだ。 そうやって声をかけてきたの、 君のことを嫌いだって思ってる人だったから。 でも、半ば押し付けられたそれを 私は断ることも出来ず。 ここ最近、ずっとうまく眠れてないから 昼間は眠くて仕方ない。 それが断れなかった原因かも。 ] (112) 2022/10/29(Sat) 23:25:40 |
【人】 惜別ハツナ[ 「このまま学校には来るな」 目に映った文字に、目の前が真っ赤になった。 これを、私に、渡させるつもりだったなんて。 怒りに任せて、何羽か鶴をもぎとって 乱暴に開いていった。 鶴のお腹には君への悪口が それぞれ違う悪口が、書き連ねられていた。 息が、苦しくなっていく。 ] (116) 2022/10/29(Sat) 23:29:53 |
【人】 惜別ハツナ[ これは君に見せちゃいけない。 絶対に、見せちゃだめだ。 はやく、捨てないと………。 ] [ 捨てなきゃ、いけないのに。 ひらり、嘲笑うように 千代紙が手から離れた。 ] (117) 2022/10/29(Sat) 23:30:40 |
【人】 惜別ハツナ[ 焦りと怒りと…… 見られたらどうしようって不安からか それとも、他のなにかのせいなのか。 上手く息が出来なくなっていく。 息を吸っても吸っても苦しい。 ] (118) 2022/10/29(Sat) 23:31:20 |
【人】 惜別ハツナ[ 勿論、ここは病院だから。 すぐにしかるべき手当はしてもらえたけれど。 君にはどこまで知られてしまったんだろう。 ]* (120) 2022/10/29(Sat) 23:32:15 |
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