人狼物語 三日月国


42 【突発完全RP村】実になりてこそ、恋ひまさりけれ【誰歓】R18

情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


[犠牲者リスト]
一三六五番

二日目

本日の生存者:でゅーーす、環 由人、 、希壱、レックス、尊龍、ランス、アーニャ、ミズナギ、ヒナ、月森 瑛莉咲以上11名

天のお告げ(村建て人)は、メモを貼った。
2020/09/15(Tue) 7:33:46

科学者 アーニャは、メモを貼った。
(a0) 2020/09/15(Tue) 9:13:49

【人】 環 由人



[ この場所に恐怖がないかって言われたら
「あるよ」とあっさり答えただろう。

なにもかもを見透かされるような心地。
己という存在は異質で、世界から
ひとりぼっちになってしまうような
気がするけれど、この場所は
それをW罪Wゆえだと突きつけるような
そんな心地さえしたのだから。

無宗教だとおもう、自分は。
だからこそ世界のどこにもきっと属さない。
だけど、神に祈ることはあるんだから
無神論者とは言い切れないのかもしれない。
それに信仰をもっているわけじゃない。
その神がここにあるステンドグラスが
もといた場所で崇拝されていたものか、
はたまた寺や神社で奉られているものか、
そんなことは知ったことではない。]

 
(0) 2020/09/15(Tue) 12:32:03

【人】 環 由人


[ ひとりなら、この場所に立てていたか、
そう尋ねられたならば、
はっきり答えることはできないだろう。

ただ、手を取ったのが答え。
それを握ったのが、答え。

彼と共にここにいるから、
自分は「きれいだ」と思えたし、
まっすぐに見上げることができた。

粛々とした雰囲気の闇に落ちた、
小さな謝罪が聞こえなかったわけじゃない。
だけど、それになにかいうことはしなかった。]

 
(1) 2020/09/15(Tue) 12:32:26

【人】 環 由人



[ それを言葉にはできないけれど、
ただ心に上るから。

名前のない関係に、名付けるのが
恐ろしいとおもう臆病者だけど。

それでも、あんたと一緒に

これから先も、進みたいとおもうから。

伝えた。

返事と一緒に見えた、
泣きそうな笑顔は、
ステンドグラスの光に照らされて
とても、きれいだった。]
 
(2) 2020/09/15(Tue) 12:33:26

【人】 環 由人




[ ホテルにつけば、辺りを見回しながら
中へと入っていく。
利便性の良い場所にあるホテルで、
とてもきれいな場所だった。
チェックインを済ませたら、荷物を
カートに乗せて運んでくれようとするから
「大丈夫です」と断りを入れてふたり、
それぞれに荷物をもってエレベーターに乗った。

Gがかかって箱は上がっていく。
なんとなく、ずっとなにも話さなかった。
本当ならきっと、きれいなホテルだな、とか
ガイドブックそのままでびっくりした、とか
なにか感想こそ出そうなものなのだけれど、
微妙な距離感をあけたまま、部屋へと向かった。]

 
(3) 2020/09/15(Tue) 12:33:51

【人】 環 由人



[ 彼がボストンバッグを放ると、
どさ、と音がしてベッドが揺れた。
己はそのまま、彼が置いてない方の
ベッドの方へと向かい、サイドに荷物を置く。

背中越しに切り出された言葉に、
折っていた腰をまっすぐにして、
ゆっくりと振り返る。]



    ……ああ



[ 小さく頷いて、向かい合っている
1人掛けのソファの片方に腰掛けた。]

 
(4) 2020/09/15(Tue) 12:34:13

【人】 環 由人



[ 茶でも入れようか、と言おうとしたが、
必要ない気がして、やめた。

彼が腰掛けてくれるのなら、
その様子を黙って見つめて。

暗い部屋にふたり、向かい合えば、
一瞬迷うように瞳を伏せて揺らし、
息を吸って、吐いて。
それからまた上げて、見つめ。]



   ───あのさ


[ と切り出そう。]*

 
(5) 2020/09/15(Tue) 12:34:38




   本棚に置いてあった茶封筒、
   …なんか気になってさ、
   ごめん、中、見た。


[ 頭を下げる。
いくら家主とはいえ、勝手に見たのは
申し訳ないと思っていたから。]

 




   で、さ、…その…

   はじめに、期限、いっただろ、
   …部屋、見つかるまでって。


[ 息を吸う。

唇をむすんで、噛んで、またゆっくり開く。]



   それで、その…いつ出ていくのかなって、
   おもって……いや、まって、ちがう、
   えーーと、そうじゃ、なくて



[ 言葉を選んでも、うまく伝わる気がしない。
やっぱり話すのは下手だなとおもった。]

 




   ひとりになるのかもなって、思ったら
   なんかこう、すげえ、怖くて、さ。

   ……ごめん、めちゃくちゃ言ってんのは、
   わがままなこといってんのは、
   わかってるん、 だけど……
   困らせたいわけじゃなくて、そうじゃなくて、


   ちゃんと言ってからじゃないと、
   たぶん、その、絶対、後悔するなって、

   ───俺さ、その……あの日、
   眠れないって言った日、さ、
   怖くなって逃げたんだよね、

   このまま、あんたと寝たら、
   いなくなったとき、だめになる気がして

 



   でもさ、それから、その───
   今までと、変わっちゃった、とことか、
   すげえ、寂しくて、でも、そんなの、
   俺は───……

   っもちろん、その、物件?、も
   良いとこなんだろうし、決めるのは
   あんたなんだけどさ、それはわかってて、
   でも、言いたかった、

   


[ ああ、うまく伝わっているのだろうか。
だめな気がする。結局、わがままばかり
繰り返しているのは知ってる。
わかってる、だから言えないって
思っていたのにな。
そっと顔を上げて、泣きそうに微笑んだ。

やっぱりお茶を入れておけばよかった。
そうすればいま啜って、なんとか
気持ちを落ち着かせることができたのに。]*

 

 
[ボクは何故か――、
 助手から剃刀を向けられていた。]


   あにゃにゃ……っ?!
   いい一体、何をしようとしているんだ?!


[処理しろとは言ったが
 性器を削ぎ落とせとは言ってない!

 ……まあ、確かにまるごとなくしてしまえば
 溜まるものに悩まされることも
 なくなるだろうけど、けど……!]
 

 
[きらりとLEDライトを反射して刃が鈍く輝く。

 麻酔もなしにやられたら
 死んだ方がマシなくらい痛いに決まってる。]


   〜〜〜っやめんかこのバカ!!
   スクラップにされたいかポンコツ〜!!


[枕を投げつけつつ涙目で止めれば
 それ以上得物が近づけられることはなかったようだ。

 ボクの下半身は、無事。]
 

 
[暴走なら破壊コードの入力も
 やむなしであるが、
 一先ず止まってくれたことに脱力した。]


   ……はーーーーっ


[一体、どういった理屈で
 刃物なんか向けてきたんだか。

 まさか、勃起した性器を見せられて
 性処理ではなく
 
毛の処理
をしようとしただなんて

 あとで記録を確認するまで
 ボクには気付きようも無いことだ。]
 

 
[こんなやり取りをしていれば
 当然ながら男性器は
 ふにゃりと元気をなくしていて

 ある意味、彼は処理に成功した訳だ。

 冷や水を頭から浴びせられた心地で
 下着と半ズボンをあげ]


   ……もう良い、珈琲でも淹れてこい


[何やら再検索を始めたらしいポンコツが
 また何か変なことをし出す前に
 次の指示を出すのだった。**]
 

【人】 かみさま 尊龍

[伸ばした手に絡まる指。
 真名を呼ばれれば愛し気にその指先に唇を落とそう。

 もうこの指先は私のものだ。
 私が触れた場所からお前は人から神となる]
(6) 2020/09/15(Tue) 14:46:30

【人】 かみさま 尊龍


 
  えりさ。 さあ、おいで。


[柔く微笑み、誘って。
 宙に身を投げ出すエリサを胸に抱いて受け止める。
 柔く指先を絡めながら、片側の腕で抱き締めて。

 ふわりと吹く風が二人を包んで世界を閉ざし――]
(7) 2020/09/15(Tue) 14:47:13

【人】 かみさま 尊龍

[ふわりと風が吹き止む頃。
 見晴らしの良い丘に人の姿は見当たらず。



 ただ穏やかな日差しが差し込む野菊の名所となった。
 ――二人の行方は、まさに神のみぞ知る。**]
(8) 2020/09/15(Tue) 14:48:00

【人】 ミズナギ


[ ちゃんと後ろに付いてはぐれていないか確認しつつ
雪と氷の広がる景色の中、自分達は歩いていた。
一見すると故郷と似たこの未開の地。
しかし、寒さは故郷ほどの過酷さはなし
地面に現れる危険な氷の裂け目もここにはなく
人間が雪山と呼ぶものが周りに幾つか見えていたり
地面に水の流れている大きな道があったりした。
初めて見る光景もそれなりにはあるが
自然環境面での問題は大してあるように感じない。
人間の感覚でもそうなのかは知らないが。 ]

 ………、ん?

[ 雪山の根元(というのか?)
そこに入口のような小さめの空洞が見えた。
ここからではまだ少々距離がある。
中までは見えないが、何かあるのだろうか。 ]

 ヒナ、あの場所まで行くぞ

[ 振り向いて、後ろを歩くお子様に目的地を伝える。
はぐれるなよ、という意図も込めての言葉。 ]
 
(9) 2020/09/15(Tue) 14:48:21
―― 神域 ――
[風が吹き止む頃。
 エリサの額に唇をそっと落とし、
ここも私のもの。


 腕の中のエリサに優しく声をかけよう]


 ……えりさ、周りを見てごらん。
 ここが人の世から離れたかくりよ、神域だよ。


[周囲を見回せば、美しい草花や花木が咲く美しい里の光景。
 小川の清らかなせせらぎや、水車小屋。
 田畑で働く神子達の姿。
 無邪気に笑い、走り回る子供の姿。

 ――少し昔の日の本の、懐かしき情景がそこに]

[エリサが何か聞きたいなら答えよう。
 見たいものがあるなら連れ添おう。

 そうしながら、抱き締めていた体を離し。
 指は絡めたままで歩き出し]


 おいで、私の家に連れて行こう。
 ……昔の屋敷と比べるとみすぼらしい家だが、
 共に暮らすには不自由しない広さだと思う。


[そう言って、田畑の畦道をゆっくり歩き出す。
 歩きながら、遊ぶ子供たちから、

  「おりゅー様のお帰りだ!」

     「うりゅー様!その人間は嫁ですか?」

 などとわいわい聞かれるものだから。
 私はくすりと笑って]

【人】 ヒナ



  はーい!

[ とっても笑顔で素直な返事をして
  ミズナギの後を付いて行くのだ。 ]
 
 
(10) 2020/09/15(Tue) 14:48:53

 
 
 ああ、そうだよ。 この子は私の嫁だ。
 いずれ人から神となり、お前達の友となるだろう。
 だから仲良くするのだよ。
 困っているようなら助けてやってくれ。

 いずれ他の神々へも挨拶に行くとしよう。
 その時はよろしく頼む。


[そう言えば、子供たちは「はーい!」と元気に答えた。
 そうして遊びに散っていくので、
 私達も再び歩き出し――、そうして、私の家に着く]

【人】 ミズナギ



 ( いつもこうならいいんだが…… )

[ 気になるものがあるとすぐに見に行きたがるのだが
今回はまだ大丈夫そうだ、たぶん。
大丈夫でいてくれないと困る。

……とにかく、今はあの空洞へ向かおう。 ]*
 
 
(11) 2020/09/15(Tue) 14:49:35
―― たけるの家 ――
[私の家は、御殿にはほど遠いささやかな民家だった。
 藁葺屋根に土の壁、昔の農家と変わらぬ佇まい。
 
 救いは九頭龍大神様から賜った便利な家具や品々がある事と、
 人間界で長く暮らして家を留守にしていても、先程道で出会った神子達のような座敷童達が甲斐甲斐しく家の手入れや掃除をしてくれるのでいつも綺麗な事くらいだろうか。


 だが、全盛期の屋敷と比べるとやはり慎ましすぎるとも思う。
 嫁を迎えるのに、この程度の家でいいものか、と。
 少し不安に思いつつ]


 ここが私の家だよ。 ……少し小さすぎる、かな?
 ……まあお入りなさい。


[エリサを家の中に招き入れれば、
 普段は居間として使う畳の部屋にエリサを通す]

[居間に通せばふかふかの座布団を勧め、
 座敷童が用意した美味しいお茶と花の練りきり菓子をだす。

 これは客人をもてなす為、でもあるが。
 エリサが与えられた茶や菓子を飲み食いする前に、
 制するように声をかける]


 えりさは「黄泉戸喫」というのを知っているかい?
 人が神域のものを食べると人の世に戻れなくなる。
 神域の食べ物を口にする事で、
 人から神へと魂の本質が変わってしまうからだよ。


[そう言いながら、私は私用の茶を飲み菓子を食べ。
 さくり、切り分けた菓子の断片。
 じっと見下ろしながら、再びエリサを見つめ]

 
 
 ……それでもいいなら食べなさい。
 虫が集ってしまっては、いけないからね?


[私が切り分けた菓子の断片に赤い蝶が集る。
 ふわふわと、羽根を休ませ憩わせて。

 ひらりと飛び立ったのなら、
 今度はエリサの菓子にもとまろうとするか。
 私は赤い蝶の羽ばたきとともにエリサの真横にふわりと座り。
 さくり、彼女の菓子を楊枝で切り分けその口元へ]

ミズナギは、メモを貼った。
(a1) 2020/09/15(Tue) 15:02:16

ヒナは、メモを貼った。
(a2) 2020/09/15(Tue) 15:08:24

【人】 マリィ  

[手を握っててもらえるだけなのに、不思議ね>>1

 神様の目の前で死刑宣告を待つだけ
 みたいだった気持ちが、急に軽くなって
 泣きたくなるほど、落ち着くの。

 喉までせり上がるようだった心臓が
 今はちゃんと、胸の中で
 繋いだ手の温もりに静かにときめいている。]
(12) 2020/09/15(Tue) 17:15:31
[いつか、胸を張って、隣に立ちたい。
 立てるような自分になりたい。

 その一歩として、言わなくちゃ。]

【人】 マリィ  

[けどホテルに着いて、締め切った部屋に
 二人っきりになると、普段のお喋りはどこへやら。
 綺麗な内装にも、念願の温泉にも
 何にもコメントも思いつかなくて。

 恐る恐る、「話」について切り出したら
 由人はすんなり応じてくれて
 アタシも対に向かい合ったソファへと
 そっと腰を下ろすでしょう。]


  …………。


[「お茶、要るわよね」って逃げ出したかった。
 神様の前にいたときは由人が隣にいたけれど
 今は、由人がアタシの正面。

 開いた唇を、またすぐ噛み締めて。
 じんわり滲んだ脂汗が、血の気の失せた頬を伝う。
 何か言わなきゃ、って必死に考えるんだけど、
 何から喋っていいか、全然分かんなくて。


 結局、先に口を開いたのは
 由人の方だったでしょう。]*
(13) 2020/09/15(Tue) 17:17:28
[開口一番切り出された話題に
 アタシは目を見開いて、微かに呻きを漏らした。

 なのに、アタシが一番謝んなきゃいけない話を
 何故だか由人の方が頭を下げていて
 アタシは何も言えずに由人の耳の裏の辺りに
 じっと視線を落としている。


 なんでよ。
 なんであんたが先に謝っちゃうのよ。
 家主に嘘をついたのはアタシで、
 プライバシー侵害だとか言える立場じゃないもの。

 話の先が見えなくて、
 でも、遮ったら、由人が何を考えてるか
 知る機会がダメになる気がして。]

[だから、黙って聞くことにしたの。

 「いつ出ていくのかって思ってた」って
 言われた時には流石に、ちょっと堪えたけど。
 でも、ちゃんと続く真意を確かめなきゃ、
 何も言えやしないもの。

 自分で決めた期限を超えて
 一緒に暮らしたいって気持ちのことを
 あんたは何度も「わがまま」だって自分で言った。
 それを言うことで、アタシが困るって。


 そんなことない、とか
 バカじゃない?とか。
 色んな気持ちが、アタシの喉元を渦巻いて
 何度も、息を詰まらせた。]

[話の結びに、由人が泣きそうな顔して
 微笑んだ時――――アタシは多分、おんなじくらい
 泣きそうな顔しているんだわ。


 アタシは、何から打ち明けるべきか
 テーブルの木目に視線を落としながら
 何度も唇を湿した後、ゆっくり話し出すでしょう。]




  ……アタシ……、俺、さ。
  漠然と「女の子を好きになんなきゃいけない」のが
  なんか違うって思って……

  そのまま中学の時に、
  掲示板で掴まえたおっさん相手に
  体売って、小遣い稼いで……そんで、
  それ、母親にばれて、家追い出されてさ。
  「気持ち悪い」って。

  そんでおばあちゃんちに引き取られたけど
  居心地悪いのに変わりなくって、
  中学出てすぐこの業界入って……

  それからずっと「マリィ」として生きてんの。


 



  でも、ゲイ隠して生きる以上に
  水商売の「マリィ」でいるの、辛くなり始めて……

  だって、部屋も借りらんないの。
  金があっても、出来るだけ音も立てないように
  息を殺して生きても……でも、ダメだって。
  それだけじゃなくて、なんも考えてないフリして
  傷付いてない顔して生きるのも、嫌で。

  だから、公園で由人に会ったあの夜ね……
  ホントは俺、死のうと思ってた。

 



  だけど、あの日、由人の話聞いて、
  「俺と同じ匂い」って思った。
  「普通」の輪の外で、寂しい気持ちを持ってるけど
  それを誰にも吐き出せないまま
  生きてる人かも、って。

  一緒にご飯食べて、夜一緒に寝るだけの
  よくわかんない関係だったかもしれないけど、
  自分を受け入れてくれる場所があるのって
  こんなに安心するんだって……

  だから、シェアハウスの話、持ってこられても
  全然、由人のところよりいいって思えなくって。
  ……だから、由人との約束を破ってでも
  ずっと一緒にいたい、って思ったんだ。


 

空腹な迷い人 レックスは、メモを貼った。
(a3) 2020/09/15(Tue) 18:13:18

【人】 環 由人


[ たぶん、彼から切り出したなら、
己は一度遮って、先に話させてほしいと
頼んだだろう。
だって、彼のW話Wはきっと、
「家が見つかった」って始まると
思っていたから。

その報告よりも早く、
もうすでに決めてしまっていることで
ゆるがないことだとしても、
己の気持ちを伝えておきたかった。

そんな、わがままだった。]*

 
(14) 2020/09/15(Tue) 19:53:53


[ 拙く、たどたどしく、
うまく言葉にできない思いを
訥々と、どうか届いてほしいと、
そう願いながら落とした。

いつのまにか下がっていた視線を
ゆっくり上げて、泣きそうに笑ったら、
鏡みたいにおんなじ顔した彼がいて、
なんでそんな顔すんのって。
その潤みの理由はなんなのって。
聞きたかったけど、喉が詰まって、
言葉にならなかった。

彼の視線が下がっていく。]

 



[ いっそ、らしくなくとも明るい声の一つでも
出してしまった方がマシではないかと
思うほど、重くなってしまった空気。
ああ、困らせてるんだなって。
そんな気、なかったんだろうなって。
いつかの記憶が蘇って、苦くて。
だけどあのときと違って今度は、
ちゃんと自分の気持ちを伝えたから。
だからきっと、これから先も、
大丈夫だろうって思って、唇を結んだ。

それからまたすこしして。
ゆっくりと開かれた口に、そちらを見る。
視線があわなくても、じっと、
その睫毛の先を見つめて。
だまって、語られる言葉を一つたりとも
取りこぼさないよう、聞いた。

予想していた話とは違っていて、
すこしばかり面食らうけれど、
それを表情に出すことはしない。]

 



[ だんだん濡れて、かすれる声に、
己の喉奥も震えるのがわかる。
すん、と鼻から息を吸って、吐いた。

ああ、どうしてこんなに───
難しいんだろう。

きっと同じ気持ちなのに。
もっと単純に考えてしまえば、
楽になれる気がするのに。

───ただ、彼の気持ちもわかる気がして、
うまく言葉にできなくて。
その恐さとか、いろんな感情全部
ひっくるめて、───そうだな。

ぐちゃぐちゃで、まとまらない心を
すべて曝け出してくれた目の前の人に、
いつもの明るくて面白い、
WみんなのママWの面影はなくて。]

 



[ また押し黙った彼の睫毛の先を見つめて。
結びすぎてくっついた、乾いた唇を
ゆっくり離して、すう、と息を吸う。]



    ───そっち、行ってい?



[ 返事があってもなくても、
腰を上げて、正面にいた彼の足元に
膝を立てて座れば、そのままそっと、
その肩口に手を伸ばして、
表情は見られたくないかもしれないから、
覗き込むことはせずに、抱き寄せる。

後頭部に差し入れた手で、
柔らかな髪をくしゃ、と握った。]

 

【人】   月森 瑛莉咲




  [ 指先に落ちる口づけが少しくすぐったくて
   けれどね、 そんな余裕もすぐになくなっちゃう。

   投げ出した身体はそのまま、あなたの腕の中。
   今までのどんな距離よりも近くて、
   
どんな時間よりも待ちわびた
 


   ……そう、]
(15) 2020/09/15(Tue) 20:48:57

【人】   月森 瑛莉咲



 [ 名前を呼ばれ、目を閉じる ]


  
(16) 2020/09/15(Tue) 20:49:38

【人】   月森 瑛莉咲



  [ 風が通りぬける。


        野菊が、揺れた ** ]
     
(17) 2020/09/15(Tue) 20:50:27


 [ 離れないように、きゅってくっついて
    ……目を開いたそこは。 ]


   わあ……


 [ 田舎だ。
  私の住んでるところより、田舎だ!
  現代っ娘はまずそんな感想を抱く。


  けれども、不思議。
  どこか心落ち着いて、懐かしくて。
  川に近づいてみてもいいかな。

  冷たい水面を揺らす指先。
  スマホで撮ってみたかったと場違いな事を思い

  
ああ、還ってきた


  一筋の風が私の中を通り抜けて ]



  私は、とうとう死んじゃったの?


 [ こういう死に方、原因は何ていうのかな。
  本人は本望のショック死?

  不思議な子供達がかわるがわる
  挨拶するのに応えながら、導かれるままに

  あなたの家へと辿り着くのでしょう。


  時折尊龍から発せられる「嫁」宣言は
  ……あんなこと言っておきながら

  ひぇ、ちょっと隠れたい恥ずかしさ

  ないわけではありませんよ、そこ! ]
 


  あ。


 [ 気付いたら彼のことを自然に尊龍って呼んでた。
  聞いたわけじゃないのに。

  そしてね、その時の優しい瞳を



  私は「好きだ」って 思ったの



  ここへきて すこしずつ流れてく
  あの娘のこころは


  私とは 別のものだけど ]



 [ 居間へと通されて
    座布団はふかふか。

  本当にかみさまの場所なのね。
  見たことの無いような綺麗なお菓子を
  かわいらしい子供が持ってきてくれる。


  手を伸ばす前に あなたは私へ問う ]



   これで私は ほんとうに


  あっちの世界から 居なくなるのね



 [ 私を連れ去るものに 集う蝶 ]



 [ 私にはちゃんとパパとママといる。
  お友達だって居るし
  まあ……名ばかりの彼氏も居たりもする。

  来週から始まるソシャゲのイベントを楽しみにしてたし
  まだ限定のスイーツも食べてないし

  未練が全く無いといえば嘘じゃない。
  向こうにいた私はどうなるのだろう。

  消えてしまって悲しむ人がいる。
  忘れられるのなら、やっぱり寂しいかな。

  


  だからね。
  私は隣に居るあなたを 見上げるの ]


  私は あなたを愛していたから
  うまれたのね


  あなたをはじめに愛したわたくしは
  私とはおなじで 違うかたちよ
  
  あの娘は私で、私はあの娘。
  けれど私は お菊じゃないし
  お菊は 瑛莉咲じゃない。


  ねえ それでも


 [ 赤い蝶が集うそれ。
  禁断の甘い香りの、花の形を

  あなたの手に導いて。
  ちゃんと手にとってくれたかな?

  そしたらそのまま、私の唇に口づけるように

  近づけて ]





 [ なんて、聞いておいてね

   私はそのまま 
   尊龍の指先ごと 


  その花弁を口へと含んでしまうの。


  蝶ごと飲み込んでしまうように。 ]



 [  かみさまになろうとしている強欲は


    ねえ、ちゃんと出来たよ、って


    ちろ、と赤い舌を出す。




   これからどんな変化が起きるのか、
   少し怖い気持ちはあるけれど。 



  ……でももう、後に戻るなんて考えすらしない ]




  [ 例えこの強欲が、あなたと同じ形ではなく
     醜い鬼へと姿を変えてしまっても。

   資格がないと 心臓を貫かれたってかまわない ]

【人】 空腹な迷い人 レックス

[ 人狼の娘の本を閉じてから。
 また、一冊。もう一冊と、本を読むのが楽しくて
 ついつい長居をしてしまっていた。

 鬼になってしまった妹を
 人間に戻す方法を探しながら、鬼と戦う少年の話。

 地獄の住人たちの日々を描いたブラックコメディ。

 
 ついつい読みふけってしまうのは、
 この場所が居心地が良いせいだろう。]

  そろそろ、帰らないと……

[ 読んでいた本を棚に戻した。
 それから、個室に一度戻って、空の皿を手に取った。

 カウンターに戻り]
(18) 2020/09/15(Tue) 21:43:28

【人】 空腹な迷い人 レックス

 
  ごちそうさまでした
  美味しかったです

[ 店員さんがいれば、そう声をかけて、皿を返した。]

  それじゃ、僕はこれで……

[ 元の世界に帰ろうと、踵を返す。
 だが、ふと思い出して、振り返る。]

  もう、会うこともないかもしれないけど
  折角、出会えたから……

[ 握手を求めるように、手を差し出した。]

  僕は、レックス
  ――――君と同じ人ではないものさ

[
人食い鬼だけど、スキュラは食べないから安心してね。

 
 手を握り返してくれたかどうか。
 それは気にせずに、今度は振り返らずに。

 入ってきたときは違い、
 しっかりとした足取りで、扉を開いた]
(19) 2020/09/15(Tue) 21:43:31

【人】 空腹な迷い人 レックス

 
 
 
ゴーーーーーーーー ン

        ゴーーーーーーーー ン

 
  
(20) 2020/09/15(Tue) 21:43:33

【人】 空腹な迷い人 レックス

[ 扉を開くと、同時に鳴り響く鐘の音。
 扉の向こうに、そびえ立つ館。

 左右に広がる庭園。
 左手に湖、右手に森。

 固く閉ざされているはずの大きな門は、

 "ゲーム"の参加者を、
 受け入れるために、飲み込む為に、今は開け放たれていた。]
(21) 2020/09/15(Tue) 21:43:37

【人】 空腹な迷い人 レックス

[ 門の向こうに無数の
紅い蝶
が舞っている。
 それは、やがて人の形になる。

 煌めく
金糸の髪

 透き通った
海色の瞳

 蘇芳に染まったドレスに、
黄金の刺繍


 ゆったりとした豪奢なドレスを、
 ふわりと揺らして、美しい魔女は、――現れた。

 魔女は、優雅に微笑んで、ただ待っている。

  
おもちゃ

 "ゲーム"の駒が、その手に収まるのを。]

  …………僕が、僕のまま帰れたらいいな

[ カツンと一歩。
 扉の向こうに、踏み出せば、
 ゆっくりと扉は締まっていく。

 扉が完全に閉まる前に、
 少しだけ名残惜しくて、振り返った。]
(22) 2020/09/15(Tue) 21:43:39

【人】 空腹な迷い人 レックス

 
  ――――さようなら、

[ 血生臭くない、穏やかな世界とはお別れだ。
 最後に浮かべた微笑みは、少しだけ寂しさが滲んだ。**] 
(23) 2020/09/15(Tue) 21:43:41
[俺の長くうねった話の結び、
 由人が掛けてきた声に、俺は一瞬
 ぎくりと身体を強ばらせた。

 だけど、返事をする前に
 俺の頭はぽすん、と由人の肩口に迎え入れられて
 ベッドで一緒に寝た時に嗅いだ由人の匂いが
 鼻腔いっぱいに広がった。

 ……抱きしめられてる。
 そう気が付いたのは、髪を撫でる手の
 優しい温かみを感じてから。]



  …………そこは、さ
  「俺がハッピーエンドにしてやる」
  とかじゃないの……?


[由人の肩口に顔をうずめたまま
 俺は嗚咽混じりに笑ってしまう。

 ……でも、そういう薄っぺらいこと言って
 誤魔化そうとしたりしないで
 真剣に向き合ってくれる由人が
好き。

 こういう人だからこそ、
 一緒に生きていきたいって思えたんだ。]


  ……ふ、ふ……俺も、
  ハッピーエンドにしたげる自信なんか
  全ッ然!無いけどさ……!!


[由人の背中にまわした腕を、きゅ、と引き寄せて
 俺は微かに肩を揺らした。]

【人】 橋本 雅治  

[散々泣いて、ちゃんと話して。
 「その先」へ進む第一歩を踏み出す前に。]


  ………………お腹空かない?


[どんな時でも腹は減る。
 例え死にたがりの腹であっても。
 ぐぎゅるる……と盛大に鳴った腹を
 両手でぎゅっと押さえ付けながら
 俺はおずおずと「恋人」に尋ねるのだった。]*
(24) 2020/09/15(Tue) 22:42:02
[神域に誘えば、感嘆の声をあげるえりさ。
 気に入ってくれたようでよかったと思いつつ、

 さらさらと流れる小川に近づくのなら、
 寄り添い共に川を眺めよう。

 川底の小石は翡翠に瑪瑙、石英が煌めき、
 流れる魚はキラキラと白銀や金色の鱗をしたもの。
 水面を覗き込めば、
 流れる水面に浮世の風景が時折映る事だろう]


 ……いいや、死んではいないさ。死ではない。
 魂の在り方が変わろうとしているのだよ。


[エリサには分からぬかもしれぬが本質を語る。
 難しいだろうが、いつか理解できるだろう。
 
――そう、それだけの時間がここにある。


 安心させるように柔く頭を撫でて微笑んだ]

[子供たちにエリサを嫁と紹介しながら、
 気恥ずかし気なエリサに、
 「なぜ恥ずかしいのか分からない」的な態度でいる。
 
 いつしか自然に私の真名を呼ぶエリサ。
 嬉しいと思うのだ、愛おしいと]


 えりさ。


[優しく微笑み見つめ合い。
 家までの道中はそうして仲睦まじく共に歩いた]

[家に帰りエリサを居間へと通し。
 茶と菓子を振舞おう。
 ――神域への招待。人の世との別れ。

 よぉく考えるよう、促して――]


 ……確かに、死ぬことはなかろう。
 だが、あちらの世のお前は”生きて”はいけまい。
 生命として刻む軸を違えてしまうからな。
 
 人々の記憶から己が消えていく悲しみ。
 世の流れから己だけが取り残される侘しさ。
 生命の輪廻に還れぬを悔やむ日もあるかもしれぬ。

 ……お前のご両親にも、申し訳ないと思う。
 それでも……、


[するり、えりさの隣に座り、
 見上げてくるその瞳をよぉく覗き込み]

[ひらひらと、赤い蝶が二人の周りを飛ぶ。
 菓子をエリサが私の手に導くのなら、
 それを受け取り手に取って――。

 指が、菓子がエリサの唇へと誘われる。
 囁かれる菓子よりも甘い言葉に心が躍り]


 無論だ。 私の嫁になってほしい。
 愛しているよ。
 お前がお菊だからでも、瑛莉咲だからでもない。
 お前がお前で在り続けるから、
 
その魂の美しさをこそ私は普遍に愛し続けている。



[口からするり出る言葉は迷いなく一途なもの。
 愛おしさを込めてそう告げて――]



 
 ああ……、ふふっ……。


[菓子ごと私の指まで食べてしまうその愛くるしさに、
 漏れる吐息は
を含んで愛し気に微笑み。

 
ひらり。

 蝶が霧のようにくらりと姿を変え、
 するりと菓子と共にその口内に呑み込まれていった。
 
まるで新しい”命”を与えるように。


 菓子を食べ終え、愛らしく赤い舌を出す姿。
 ――ああ、愛おしい――]


 偉いよ、えりさ。 よく食べれたね。
 これで私達は同じ神。
 ずっとずっと、共に生きる夫婦になれるのだよ。


[よくできたとばかり、エリサの頭を撫で。
 両手を広げるエリサを強い力で抱き締めた。*]


 


   俺一人でできるわけないだろ


[ 嗚咽まじりに笑う彼にそう答えると、
「俺も」と同調する声が耳元に響く。
回された手にきゅ、と力を込められて、
少しだけ体が近づいた。

ハッピーエンドにしてやる、なんて
豪語できるほど己の自信は満ちてないし、
どっちかといえば己一人だとたぶん
バッドエンドへ猛スピードで突っ込んでいく。

だけど、お互いに押し合いながら
選び取っていったものならきっと、
それが正規ルートじゃなくたって、
その道の先にあるのはハッピーエンドと
名付けたっていいと思えるのだ。]

 

【人】 環 由人



[ 大きな音が響く。
目を丸くしてそちらを見ると、
両手で彼がぎゅっと腹を押さえるから。

ふは、とまた昼間みたいに噴き出して、
そのままくつくつ肩を震わせた。]



   うん、晩飯食おう


[ と頷いて、客室へ運んでもらえるよう
フロントに連絡を入れようか。
それが来るまでの間、せっかくだから
準備されていた浴衣に袖を通して、
褞袍を羽織る。]

 
(25) 2020/09/16(Wed) 0:02:16

【人】 環 由人




   露天風呂もあるらしいし…
   楽しみだな。


[ と微笑んで。
運ばれてきた食事に舌鼓を打つのだ。
先付けから始まるコースと別に、
一品料理として、今が旬の
鮭児が食べられるというから少し値は
張るけれど、せっかくだし、と注文した。
半冷凍で運ばれてきたそれは、
生臭さはまったくなく、
口に入れるととろけるような舌触りで、
日本酒によく合う。

なるほど、はじめにきいた評判に違わず、
海の幸の溢れる夕食は絶品だった。

───が。]
 
(26) 2020/09/16(Wed) 0:02:37

【人】 環 由人





   温泉……



[ そう、温泉に入る予定だったのだ。
だったのだ、けれど───
酒をしっかり飲んでしまったものだから
ちょっとさすがに今すぐ入るのは
体によくない気がする。

客室にも温泉が付いているらしいから、
そこで済ませるか…と思案して。]

 
(27) 2020/09/16(Wed) 0:02:57

【人】 環 由人




   …ちょっと、休んでからにする。
    温泉、行って来なよ。


[ と彼には促して、
己は一度、和室仕様の低めのベッドに
座って、しばし休憩をとろうか。]*

 
(28) 2020/09/16(Wed) 0:03:16

【人】 やる気のないアルバイト でゅーーす



  あしひきの 山路越えむと する君を
   心に持ちて 安けくもなし


あなたが辛く険しい道を行こうとしていると
私は気が気ではありません
(29) 2020/09/16(Wed) 8:47:55

【人】 やる気のないアルバイト でゅーーす

[個室から出てきた男が、カウンターの上に
 空になった皿をからん、と置いた。
 アルバイトは、爬虫類じみた縦長の瞳孔で
 調子の悪そうだった客の顔をじっと見つめると
 ふしゅる、と息を吐いた。]


  具合、良くなったんなら良いッスけど……


[ちゃんとナポリタンの皿は空になっている。
 一介のアルバイトに、それでも彼の体に残る
 疲労や病気を見抜く力も無ければ
 ここに引き止める権利も何も無い。]
(30) 2020/09/16(Wed) 8:48:14

【人】 やる気のないアルバイト でゅーーす

[だけどこのアルバイト風情に対して
 行儀よく差し出された手には、
 ちょっと照れ笑いを浮かべたけれど……]


  会えないかもってことは
  会えるかもってことっショ。


[訳アリっぽいお客さんだったから
 多分アルバイトが想像するよりずっと
 この言葉と握手の意味は重いのかもしれない。
 薄い手を握り返して、男は
 彼に言える台詞をなにか考えだそうとして
 ─────結局、やめた。

 彼がここで出会った本が
 何か彼の道を照らしてくれるか
 或いは彼の気持ちに寄り添ってくれる
 誰かとの出会いに期待をするか。

 言える事など、何も無いのだ。]
(31) 2020/09/16(Wed) 8:48:36

【人】 やる気のないアルバイト でゅーーす



  俺は、デュース。
  ……万引きの罰として働いてるだけの
  つまんねえアルバイトッスよ。


[人の形だろうが、無かろうが
 己がここにいる理由は大したことじゃない。
 
……まあ喰われては敵わないのだが


 人ならざる者達の手が、しゅるり、と解け
 レックスの手は扉にかかる。]
(32) 2020/09/16(Wed) 8:49:13

【人】 やる気のないアルバイト でゅーーす

[振り向かず、紅い蝶の舞う方へ
 真っ直ぐ歩いていくレックスの背に
 アルバイトは小さな声で囁いた。]
(33) 2020/09/16(Wed) 8:49:32

【人】 やる気のないアルバイト でゅーーす

[こんなの、ただのおまじないだ。
 効力の程は知らないし
 強大な魔女の力の前には
 ちり紙程の力もないだろう。
 ─────それでも。]


  『鬼滅の刃』終わっちまったし
  『チェンソーマン』も終わりそうだし……

  でもまあ、『HUNTER × HUNTER』の
  暗黒大陸編がとりま完結するまで
  俺、ここにいると思うんで。


[またのご来店、お待ちしております。
 人喰い鬼の寂しげな顔に、
 スキュラはゆらりと尾を揺らした。]*
(34) 2020/09/16(Wed) 8:55:15
  [ いつか終わらない日々を
   悔やむ日が来るのかもしれない。

   悲しいと思うのかもしれない。

   こんなにも美しい場所であっても
   孤独は心を殺してしまう。


  ……これからどれほどの永い時が流れるかも
  さっきまであちら側にいた私には
  想像だってつかないけど。


   小川を共に歩んでいた時から
  今この誓いの時まで

  変わらないことは ひとつだけ ]


  私はずっとあなたの側にいる。
  尊龍を孤独にさせたりしないから

  ふたりで 生きよう……?


 [ 神様の孤独を嘆くなどと
  とてもそれは人らしい思考だったかもしれない。
  ……かみさまと同じになんて、ほんとになれるのかな。

  そう、私は欲張りなの。
  たくさんたくさん あなたがほしい。

  生まれるまえから、生まれたあとだって
  

  尊龍のためだけに 或りたいの ]

  



  [ 赤い蝶が霧になって

   私の中へと溶けてゆく。

   それは未だ音を立てる、
   ヒトとしての生に絡みついて、

   捕らえて、引き裂くように ]


 

[誰にも見届けられない誓いのキスは
 初めてじゃないのに、すごく、心臓がうるさくて
 触れるだけの軽くて可愛いそれに
 ちょっと、震えてたかもしれない。]


  ――――由人だって。


[やわらかい髪に指を通して
 ほんの少し潤んだ目元にキスを落として。

 こういう、ちょっとしまらないとこ。
 本当に、かわいくて、いとおしくて。

 頼まれたって離すもんか、って思う。]

【人】 橋本 雅治  

[盛大に鳴った腹の虫を笑われたものだから
 何か言い返してやろうと思ったのに
 運ばれてきた料理を前にしたら
 もう全部どうでもよくなった。



 とろりと濃厚な揚げ出し豆腐から始まって
 貝殻ごとホタテの半身を焼いたものとか、
 大ぶりな蟹のしゃぶしゃぶとか……
 いつもの食卓に出て来ないようなご馳走を前に
 野暮なことを考えちゃいけない。

 由人が頼んだ一品料理で
 何やら凍った刺身が運ばれてきたときには
 流石にびっくりしたけれど!]


  ルイベ、っていうんだ。


[仲居さんの説明に、しげしげとそれを眺めて。
 お土産屋でよく見かけるルイベ漬けとは違って
 味付もなければ、イクラもない。]
(35) 2020/09/16(Wed) 14:38:56

【人】 橋本 雅治  




  「炙って召し上がる方もいるんですよ」


[なんて、仲居さんから教わってみたら
 行儀が悪いけど、しゃぶしゃぶ用のコンロの火で
 脂ののった皮の辺りを軽く炙って食べてみる。

 溶けた脂の甘味に、少し香ばしさが加わって……
 うふふ、と笑いがこぼれてしまった。]


  これは……お酒が進んじゃうやつだ。


[口の中に残る甘みを熱燗で流し込んで
 次の一枚は凍ったまま食べてみて。

 逃げるように飲むお酒と違って
 好きな人と楽しく飲むお酒って
 こんなに楽しいんだ、って。
 ついつい、次に控えるイベントのことも忘れて
 盃を空けてしまうのだった。]
(36) 2020/09/16(Wed) 14:39:14

【人】 橋本 雅治  




   ……え、温泉、行かないの?


[酒気で赤らんだ頬のまま、俺は由人を振り返る。
 北の海鮮と美酒とですっかり上機嫌な俺は
 このまま由人と湯に浸かれるものだと思っていたから
 思い切り口をとがらせてしまうだろう。]


  男湯だよ、男湯?!
  合法的に無料で男の裸見れるんだよ?
  イェイイェイヲウヲウパーティーじゃん!


[回らない呂律のまま行ったら
 パーティー会場で門前払いなのだけれど。
 それでも尚も「行こうよぉ」って、
 ベッドに腰かけた恋人の手を引いて
 酔っ払いは甘えた声を出す。

 けど、この堅実な恋人が動かないと知れば
 パーティーへの興味も失せて。]
(37) 2020/09/16(Wed) 14:39:30

【人】 橋本 雅治  



  ……じゃ、俺もいかない。


[由人のベッドにどさり、と腰を下ろすと
 ぶすくれた顔のまま体を横たえてしまうのだ。

 "ママ"の姿は何処へやら。
 完全に質の悪い、幼児のような酔っ払い。

 ご機嫌斜めのように見えるかもしれないけれど
 初めて、素のままを曝け出せる相手ができたことに
 嬉しくて嬉しくてご機嫌なのだから、面倒くさい


 そしてこの面倒くさい酔っ払いは、
 お堅い恋人が隙を見せたら
 柔らかなベッドの上へと引きずり込む気満々でいる。]*
 
(38) 2020/09/16(Wed) 14:48:46

【人】 環 由人


[ ここまでの馳走を家で振る舞うことはない。
いつだって、お互いの口に入るのは、
その日のW余り物Wばかりだったから。

だけど、その喜びようをみていると、
せめて誕生日くらいはこれくらい
いいものを準備しようかな、
なんて気持ちにだんだんなってくる。

前は心ばかりのケーキを一切れ、ずつ、
だったし、次の誕生日はきっと。]

 
(39) 2020/09/16(Wed) 19:25:13

【人】 環 由人




   あっちじゃなかなか食えないし
   北海道まで来たんだから
   絶対食うって決めてた。


[ 鮭児を珍しそうにしげしげと
眺める様子をみているのは、
なんだか楽しかった。

女将さんの説明には一緒に頷いて。
半凍りのルイベを口に入れたあと、
彼を真似て炙って食べてみる。
凍ったものよりも、もっと
甘味が増して、じゅわ、と溶ける。

たしかに炙りも美味いな、と
上がる口角をそのままに、酒を含んだ。]

 
(40) 2020/09/16(Wed) 19:25:31

【人】 環 由人



[ ───とまあ、機嫌よく次々に
盃をあけてしまったものだから、
食事が終わる頃には少しばかり体が
火照って、ふわふわしていた。

これで温泉に入って酒が回って、
ぶっ倒れでもしたら洒落にならない。
だから遠慮したのだけれど、
彼は至極不満そうで。
尖らせられた口に、いつもより低くなった
笑いの沸点は、簡単に口元を緩めてしまう。]


   そーゆーの別に求めてないから


[ パーティーじゃん!とはしゃぐ声に
いつも通り、無愛想な返事を
返すのだけれど、まだまだ
諦めはついていないようで。]

 
(41) 2020/09/16(Wed) 19:25:55

【人】 環 由人



[ 甘えた声で引かれた腕を困ったように見つつ、
ここまでいうなら…と揺れかけはするが、
万が一を考えるなら、明日もあるのだし、
今は行かない方が賢明だろうと踏んで。

───というか、己は行かないから
彼だけ行ってきなよ、と先程は言ったが
それも撤回する。行かない方がいい。
たぶん。なんか危ない気がする。

が、それを口にするよりも早く、
不機嫌そうに「行かない」と
これまた唇を尖らせてとなりに座る彼を見て
ふ、と噴き出して眉尻を下げる。]



   そうだな、そうした方がいい


[ と同意すると、ぶすくれた顔のまま
ベッドにどさりと横になった。]
 
(42) 2020/09/16(Wed) 19:26:13


[ 彼の方に上半身だけ向き直り、
不満そうな顔のすぐとなりに、
覆いかぶさるようにして肘をつき、
優しく手のひらで髪を撫でる。

そのまま瞳を伏せて、額に、
眦に、顳顬に、触れるだけの口づけを落とし。]



    ──また、明日、入ろう?



[ 吐息まじりに誘いをかけ、
その瞳を真っ直ぐに見つめて。

ゆっくりと体を起こす。]
 

【人】 環 由人





    俺シャワー浴びてこようかな


[ と呟きを落として、あくびを一つ。
瞬間、ベッドに引き摺り込まれるのなら、
簡単にその体は沈んでしまうだろう。

目を丸くして、それから、また噴き出して
「びっくりした」なんてこぼして、
笑ってしまうに違いない。]*

 
 
(43) 2020/09/16(Wed) 19:26:50

【人】 空腹な迷い人 レックス

[ 想いは、力になる。
 たとえ、魔女の力に敵わずとも。

 繋いだ縁は、切れることなく。
 それはいつか、形となって実を結ぶ日が来るだろう。
 
 この身が、その日まで続いていれば……]
(44) 2020/09/16(Wed) 20:34:02

【人】 空腹な迷い人 レックス

[ ぱたり、と扉が閉まれば、元の世界に帰ってきた。
 門の向こうで、魔女が待っている。

 一歩、また一歩。
 門に近づいて、門の目の前までやってきた。]

  ごきげんよう、麗しの魔女グロリア様
  お初にお目にかかります

  覗き見はずっとされていたようですが

[ 含みたっぷりな挨拶をしながら、一応頭を下げる。
 魔女は特に怒った様子もなく、
 相変わらず優雅に微笑んでいるだけだ。

 門をくぐるのを待っているのだろう。

 大きく深呼吸をすれば、意を決して一歩、踏み込んだ。]
(45) 2020/09/16(Wed) 20:34:04

【人】 空腹な迷い人 レックス

  
 
 
 
『我が愛しく哀れなお客様
 
          ようこそ、我が時計館へ』

  
 
  
(46) 2020/09/16(Wed) 20:34:06

【人】 空腹な迷い人 レックス

[ 踏み込んだ瞬間。
 足元から舞い上がる無数の紅い蝶。

 優雅に嗤う魔女の声が、響き渡る。
 
 思わず目をつぶって、両腕で顔を覆い、
 一歩後ずさろうとしたが、そこにあるはずの地面はなく。
 
 ふわりと身体が浮き上がり

          ――――そこで、意識は途切れた**]
(47) 2020/09/16(Wed) 20:34:09

【人】 橋本 雅治  

[今更別な野郎の身体に興味は無かったけれど
 恋人とお風呂に入る、ってイベントは
 すごく、すごーく楽しみだったのだ。
 
……危ないって、何がよ?



  やだわァ……自分だけテイシュクぶっちゃって。


[そんな悪態をついてみせるのに
 何処までも涼しい顔の由人が、
 ほんのちょっと、くやしい。]
(48) 2020/09/16(Wed) 21:42:28
[俺なんか、もう温泉一緒に入りたいし
 このままずっとお喋りもしてたいし
 キスもしたいし……
 ぐずりかけの子供みたいに
 情緒があちこち飛び散って、
 自分でも訳わかんなくなってるのに

 上からぐっと近付いてくる影に、
 羽根が降るみたいな軽い口付けを落とされて
 ……それで、素直に
 「……じゃ、明日にする」って
 思っちゃう俺自身もいて。

 やだ、もう。
 いつからこんなチョロくなったの俺。]

【人】 橋本 雅治  

[だから、ベッドに引き摺り込むのに成功したら
 今度は俺が上からのしかかってやる番。

 まんまるに見開いた目をして笑う
 その鼻先に、かぷ、と柔く噛み付いて。]


  まいったか!


[って。
 照れて染まった耳をそのままに、
 俺も悪戯小僧みたいな顔して笑うんだ。]*
(49) 2020/09/16(Wed) 21:43:27



  シャワー浴びたらもったいないじゃん。
  今日の楽しい思い出全部、ぜーんぶ
  今の由人に染み付いてるのに。


[ベッドに仰向けに押し倒した由人の耳元に
 鼻先をすぅ、と押し付けて
 今日のことを思い出してみる。

 空港までギクシャクしてたのに
 こっちに着いたら、やっぱり楽しくて
 初めて余り物じゃない、由人が焼いたピザ食べて
 ……やっぱりアレ、すごく楽しかった。
 ステンドグラスは、怖かった。
 けど、今ならもう少しちゃんと見れる気がするから
 次までに少し、勉強しようと思う。

 ……ああ、「これから」のこと考えるの
 すごくワクワクするし、楽しい。
 俺今、とっても幸せなんだ、ってこと
 今更じわじわ心の中に沁みてくる。]



  ……ごめんね。
  今一秒でも長く、一緒にいたい。


[耳朶に歯を立てながら、
 我儘を言ったことに小さく侘びて
 由人の頬を指の甲でそっと撫でた。

 視線を下にずらすと浴衣の合わせから
 俺も見た事のない由人の素肌が覗いている。
 呼吸に合わせてふいごみたいに上下する
 胸の中心あたりに手を置くと
 掌にどくどく鼓動が伝わってきそうなほど。

 口元に笑みを浮かべて
 由人の胸元に宛がった手を
 そのまま下に滑らせていく。
 満たされた胃の腑から、臍、その下へ。

 性器の膨らみの上を軽く撫でたら
 俺の指先は浴衣の裾を割って
 柔らかな内腿の皮膚をなぞるだろう。]



  一緒にいたいし、……そういうことも、したい。


[それがもし俺の独りよがりだとしたら
 身を引く程度の分別はある。
 例え酔ってたとしたってさ。]


  由人が嫌なら、しない。
  俺、抱くのも抱かれるのも出来るけど
  ホントは、抱く方が好きだし。

  ……このまま前みたいにぎゅーってしながら
  眠くなるまでしゃべってたっていい。
  由人がここにいるなら、それで。


[腕の檻に閉じ込めた由人を見下ろして
 俺はうっとり目を細める。
 こんな恥ずかしくなるほど甘っちょろいこと
 言えちゃう相手がいるの、嬉しくって。]*

[ずっと側にいると、二人で生きようと言ってくれる。
 私の孤独を憂いてくれる。

 か弱き人の身で、こうも強く優しくあれるものか。
 ――やはり、私の嫁はお前しかいない。


 にこり微笑み頷いて、
 赤い蝶と共に菓子を、私の指を食む様を見守る]

【人】 環 由人



[ 急に体が沈んで、視界が反転すれば、
一瞬何が起きたのか分からなくて、
目をまん丸にしてしまうのだけれど。
「びっくりした」と小さくこぼして笑えば、
その体が浮いてのしかかる。

鼻先に甘く噛みつかれれば
思わず目を眇めて。]



   ふは、 まいったまいった


[ とまた笑うのだ。
彼の耳の縁が赤く染まっているのは
気づかないわけじゃない。
きっとそれが酒のせいじゃないってことも。
だけど、きっと己の耳も同じように
ほんのり染まってるから。

わざわざそれを指摘したりはしないのだ。]*
 
(50) 2020/09/16(Wed) 23:26:48


[ 耳をくすぐる声にそちらを見つめる。
彼の鼻先が吸った空気が、揺れて、
ほんのすこし耳のあたりをくすぐった。

余り物じゃないものが食べたい、
なんていわれたら、作るだろう。
そりゃもちろん、処理してもらわなきゃ
困るには困るのだけれど…それでも、
己の料理を食べたい、と言われて
喜ばないわけがないのだから。

今日いちにちを過ごしてよくわかった。
己のW楽しいWもW綺麗Wも
W不安Wも、全て共有したいのは、
目の前にいるこの人だ。

間違いなく、そうだった。

それがはっきりわかった。
これからも、ずっと、だとも。

また来よう、が言える関係になった。
───今は、言わないけど、あとで、
帰るまでにきっと、必ず。]

 



[ その手の甲がそっと頬をなぞる。
謝られた言葉に眉を下げて。]



   ───謝んなくていい



[ と一言だけ返した。
食まれた耳朶に、ぴく、と体が揺れる。
手のひらを胸に当てられれば、
こくりと唾を飲んだことも、
その無愛想な表情とは裏腹に、
早鐘を打っている心臓のことも、
気づかれてしまうだろうか。

されるがまま、滑り落ちていく手。
胸を、腹を、臍を、
そして、少しばかり熱を持ったそこを、
内腿を、触れられて。]
 




   っン───っ




[ ごく小さな声が鼻から漏れた。

提案と懇願のような形をとりながら、
己に委ねられるこの先。

───同じ気持ちだ。
シャワーを浴びて、流したら、
そのあとは朝まで一緒にいるつもりだった。
シャワーは酔い覚まし、のつもりでもあった。

だって───]

 




    嫌とか、言うわけないだろ


   ───俺だって、あんたといたいよ。

   せっかく、W恋人Wになったんだし。



   



[ ……と、そこまで伝えてから、
顔が少し熱くなるのを感じるから。

ゆらゆら、視線を揺らして。
だけど、逸らすことはしないで。
耐えられなくなったらその首筋に
腕を回して引き寄せてしまおう。]



    久々すぎるし、
   ていうか、なんかこんな甘いの、
   はじめてっていうか、…

   なんか、ちょっと、照れる


[ そう耳元に落として。
もう一度力を込めた。]*

 

[胸元に手を当てても、鼓動は分からなかったけど
 代わりに「謝らなくていい」って一言が
 どうしようもなく、嬉しかった。
 きっと、同じ気持ちなのかな、って。

 いつもと変わらない素っ気ない態度の下、
 触れた膨らみはほんの少し、
 熟れた熱を孕んでいる。
 由人の口から漏れる吐息に、
 ぞくり、と興奮で肌が粟立った。

 真っ直ぐ見つめあってたはずなのに
 ゆらゆら、視線は揺らいで、潤んで。]


  …………かわい……。


[率直に褒めたら強く抱き寄せられるものだから
 俺の口元の笑みは深くなるばかり。]




  俺だって、こんなん初めてだよ。


[こんなに甘いのも、
 俺がちゃんと雅治として、誰かを愛すのも。
 ついでに、自分から「抱きたい」って言えたのも。
 客に合わせるんじゃなくて、これは俺の意思。

 浴衣越しに、下着を押し上げる熱を
 由人の腿に擦り付けて
 俺は由人の耳元に熱い吐息を吐く。]


  ……大丈夫、これがそのうち
  俺達の普通になるから。


[照れて耳まで真っ赤な由人は可愛いから
 見られなくなっちゃうかもなのは残念だけど。]

[由人の唇に唇を重ねて、きつくその体を抱きしめる。
 角度を変えて、舌先を絡めて、
 酒の名残を帯びた唾液を分け与えて。
 
 このまま一つに溶け合ってしまいたい。
 肉と骨とに隔たれてしまうのがもどかしい。

 少しでも近くにいたくて、由人の帯に手をかければ
 室内灯の下、由人の裸体が晒されるだろう。
 初めて見る恋人の身体に視線を這わせながら]


  ……どう、されるのが好き?


[低く、俺は尋ねるだろう。]



  指で触られるのが好き、とか


[首筋から鎖骨にかけて、指先を滑らせたり]


  こう、舐められるのが好き、とかさ。


[身体をずらして、臍のくぼみへ
 舌の先をねじ込んだり。
 直接的な性感帯には触れないまま
 由人の反応を見逃すまいと
 目だけはしっかり、恋人の方へ向けたまま。

 如何せん、大事な人なんだ。
 傷付けたくないし、気持ちよくなってもらいたい。
 自分のされたいこと言わせたいとか、
 オジサンじみた考えがあること、否定しないけど。



  俺は、乳首舐められんの、好き。
  こうやって、


[言いながら、俺は由人に見えるように
 大きく舌を出して、わざとゆっくり
 ほんのり色付く胸の先端へと落としていった。

 平らな胸を飾るそれを、舌先で転がしては
 時折やわく歯を立て、硬さを楽しむように扱く。]


  噛まれると痛いんだけど、
  その分舌が気持ちよくなるの、好きでさ。


[自分の好きな感覚を、恋人にも教えるように
 言葉をなぞるように責め立てる。]


[ きっといつも言葉が足りてない。
自覚はあるけれど、口下手は
直らないから、察してほしい───なんて。

それはわがままなのかもしれないから。
なるべく、口に出さなきゃな、
とは思ってはいるものの、
照れもあってなかなか難しい。
少しずつ、少しずつ、言えるように
なったらいいな、とは思う。

こういう、素直な言葉も。
喜んでくれるなら、余計に。]

   





   かわいくはないだろ


[ あんまり筋肉がつかないとはいえ、
趣味が筋トレの大の男を捕まえて
いう台詞ではないとおもう。
だから困ったように落として。

こんな甘さのある雰囲気は、
やっぱり照れ臭くて、
誤魔化すように笑ってしまうのだけれど。

同意が落とされて、下肢に触れた熱。
こくり、と唾を少し飲んだ。
耳元に落とされた吐息に、
ぞわ、とそこから粟立つ。
結んだ唇。見つめられると、温度が上がった。]

 



[ 一度だけ、交わしたあの口づけよりも、
どうしてかずっと甘い気がして。
角度がかわる、舌先が絡まる、
蕩けてしまいそうなほど、心地いい。
鼻から小さく母音が漏れた。

抱きしめられた体の距離はゼロ。
体温が、同じになっていく。]



   ───は、っ



[ 唇が離れれば、短く息を吐いて、
ゆらゆら、先ほどよりも熱を帯びた
視線をそちらに向けると、
帯が解かれて、肢体が晒される。]

 



[ いつもよりも低く、濡れた声が
耳をくすぐる。
その視線だけで、触れられているような
錯覚すら覚えた。

ひとつひとつ、確かめるように動く指。
舌が、肌の上を這う。]



    ッん、


[ そのたびにぴく、ぴく、とかすかに
体は跳ねて、向けられる視線を、
こちらからも絡めた。

煽るように赤い舌が蕾をなぞるのが
よく見える。その刺激に、悩ましげに
眉を寄せて、唇をまた結んだ。

はじめこそ、耐えてはいたものの、
刺激が繰り返されれば、眉間の皺は深まり、
甘く噛まれたあと、舐められれば、
体はびくびく、と跳ねた。
足先を丸めて、手のひらでシーツを握り、
かすかに震えを止める。]
 





   っ… ぅ、ンッ



[ ずく、と下腹部に熱がたまる。
胸元から上がった顔は、笑みを深めて尋ねる。
頬が紅潮するのがわかった。

口に出していうの、なんて、
羞恥がないわけがなくて。

ふい、と逸らした顔。
だがそれも一瞬。
そっと窺うように視線だけを
彼の方にゆっくりと戻せば、

一度唇を結んで、ゆっくりと緩め。]

 





   ……胸、もいいんだけど…

   …足とか……耳、が、弱い。


[ それだけ伝えて、また視線を背け…それから
息を吐いて、居直るように顔を戻し、
真っ直ぐ見上げる。

シーツをつかんでいた手を彼の
首後ろに回して、手のひらで後頭部を覆い、
上半身を少し起こしながら、引き寄せ、
できるならそのまま口づけを。

まつげの絡む距離で、薄く開いたまぶた。
じっとその瞳の奥を覗くように見つめて。]

 

【人】 空腹な迷い人 レックス

― 魔女の部屋 ―

[ さらさらと落ちる砂の音がする。
 頭の下に柔らかな感触がする。

 それから――…]

  ん、んん……?

[ 緩く瞳を開けば、見慣れない天井。
 豪奢なシャンデリアが、キラキラと光を煌めかせていて
 それをぼんやり見つめていると、
 急に視界に入ってくるものがあった。

 白い髪に、頭の上に白い三角の耳。
 無邪気な笑顔を浮かべた少女だった。]

  『起きた起きた? 鬼さん、起きた?
   ミケはね、鬼さん起きるまで見張っててって
   魔女様にお願いされたから、見張ってたんだよ!』


[ 猫の少女は、嬉しそうに喋る。
 魔女にお願いされたということは、従者か何かなのだろう。
 
 ゆっくりと身体を起こして、周囲を見渡す。
 
 赤い絨毯に、黒に近い茶色の調度品。
 何処かの貴族の部屋のような様相だった。]
(51) 2020/09/17(Thu) 20:47:24

【人】 空腹な迷い人 レックス

 
  ミケ、だったかな
  魔女はどこにいるんだ?

[ ソファに寝かされてたらしいが、
 上等なソファのおかげで、身体は痛くはなかった。

 猫の少女に魔女の行方を聞けば、不思議そうな顔をする。]

  『魔女様は、いるよ!
   どこにでもいるよ!!

   魔女様、魔女様、グロリア様!
   ね、そこにいるでしょう?』


[ ぴょんぴょんと、跳ねるように部屋を歩き回り
 頭の耳を揺らしながら、愛らしく笑う。

 その視線は、背後に向けられていた。
 振り返るとそこには、いつのまにか――魔女がいた。]
(52) 2020/09/17(Thu) 20:47:27

【人】 空腹な迷い人 レックス

 
  『ミケ、言いつけを守ってくれたのね
   あとで、ご褒美をあげましょう』


[ 魔女は、甘い声で優しく微笑する。
 猫の少女は、嬉しそうに飛び跳ねると、
 そのまま紅い蝶に変わって消えてしまった。

 その一部始終を、呆然と見つめていると
 魔女は、こちらに向き直って、また嗤った。]

  『さて、取引をしましょうか
   これは対価ではないわ、"取引"よ

   私がお前に求めるのは、二つ』

 
 
(53) 2020/09/17(Thu) 20:47:29

【人】 空腹な迷い人 レックス

― 庭園 ―
 
   一つ、3日生き延びること
   一つ、――ベネット・ロペスを、殺すこと


[ 魔女が言った、二つの条件をぽつりと呟いた。
 全ての季節の花が咲き乱れる庭園の中。

 魔女との会話を思い出す。

 条件を満たせば、
 生死にかかわらず願いを叶えてくれると言う。
 魔女の目的は、結局分からなかった。

 だが、願いを叶えられるなら、それも些末なことだろう。]

  …………ベネットは、何者なんだ?

[ 魔女が自分の手で殺せない相手。
 その人物が何者なのか、魔女の口からは語られなかった。

 ただぼーっと、花を眺めながら、
 他の参加者たちが来るのを待っていた**]
(54) 2020/09/17(Thu) 20:47:31
[顕になった身体は、そりゃ胸はないし
 喉仏も出てれば、うっすら腹も割れている
 れっきとした男の身体だけど、
 羞恥に耐えながら視線を彷徨わせる様は
 本当に、かわいい。]


  足と、耳ね。分かった。


[からかうような笑みを浮かべて
 早速足へと手を伸ばし掛けた……の、に。
 伸びてきた由人の手に絡め取られて
 忽ち引き寄せられてしまう。]


  ン、─────


[欲を孕んだ視線とかち合って、
 歯列を割った舌に、俺も膿んだ熱を載せた瞳で
 にぃ、と視線だけで笑う。]



  キス、好きなんだ?


[由人に覆い被さるような姿勢のまま
 左の耳に手を伸ばして、
 赤の滲んだ耳の輪郭に指を這わせる。

 キスが好きって、可愛い。
 えっちなくせに、時々初心。

 俺は湧き上がる悪戯心に任せて、
 由人の両耳の穴を指先で塞いでから
 差し込まれた舌先をじゅう、と吸ってやった。

 自分の漏れ出た声も、
 唾液の交わる水音も、逃げ場を無くして
 全部自分の鼓膜へ返ってくるだろう。

 恥ずかしいからと暴れたって
 キスしながら両耳を虐めるのに忙しいから
 暫くはその要望に応えられないかも。]



  ……ふ、ふ……キスしながらだと
  足、虐めてあげられないね。


[唇を離すと、名残惜しげな銀糸が
 つぅ、と唇の間に線を引く。

 少し身体をずらして、由人の両脚の間に
 割り込む姿勢を取ると、
 由人の身体を折り曲げるように
 腿を胸元の方へ押し付けた。

 無防備に晒された脛へひたりと舌先を当てて
 そのまま、する…、と足の甲へ
 唾液でひとつ、線を引く。

 長旅の末、シャワーも浴びてない身体だけど
 一緒に旅した証だし、何より由人のなら、いい。]




  ねえ、足って、どこ?つまさき?


[丸まった爪先を咥内へ招き入れると
 少し塩辛い親指を、フェラするみたいに
 舌で包んで出し入れしたり、
 触られ慣れないだろう土踏まずへキスをしたり。

 由人の良い反応を探して、
 舌先は脚の先から徐々に上へ……
 膝の裏を経て、柔らかな内腿へと滑っていく。
 パンツの中の膨らみは触れないまま
 脚の付け根の辺りに吸い付いて
 赤い花弁を散らすと、何故だろう、
 不思議と満たされた気持ちになった。]


  由人、脚白いからかなぁ。
  ……あは、俺の跡しかないから
  ホントに「俺の!」って感じ、する。


[刻んだ所有痕に、満足気に目を細めると
 俺はくつくつ笑って、花弁の散る
 内腿を優しく指先で掃いた。]

[所有痕の刻まれた腿の隙間、
 まだ下着に包まれた箇所を軽く指先で触れて]


  ここも、キスしていい?


[勝手に下着を脱がすことも出来たけど
 あえて聞いちゃう。由人の反応楽しいし。

 口へのキスが好きなんだとしても
 ちょっと今だけお預け。
 身体中を余すとこなく口付けて、それから。]*

環 由人は、メモを貼った。
(a4) 2020/09/17(Thu) 23:22:55

かみさま 尊龍は、メモを貼った。
(a5) 2020/09/17(Thu) 23:47:25

  月森 瑛莉咲は、メモを貼った。
(a6) 2020/09/18(Fri) 0:16:47

【人】 科学者 アーニャ

 
[助手に所望した飲料は
 果たしてどうなったか――、

 この研究所に本物の珈琲豆は存在しない。

 珈琲に限らず、科学者が口にする殆どが
 昆虫や藻、細胞を飼育加工し
 フレーバーをつけたW〇〇風のナニカWだ。

 助手の発声機構にぶっかけてしまったのも
 ドクペ風のナニカ。

 故に、ネット上にある珈琲の煎れ方とは
 勝手が違い過ぎただろう。]
 
(55) 2020/09/18(Fri) 2:18:47

【人】 科学者 アーニャ

 
[どんな結果であれ――]


   ……そこそこまあまあ、悪くない味だ


[お臍の曲がっていた科学者も
 カップに口をつけながら
 機嫌を取り戻していっただろう。

 物言いは大分、素直じゃなかったが。]
 
(56) 2020/09/18(Fri) 2:19:02

【人】 科学者 アーニャ

 
[助手の行動原理が何かはわからない。

 己がために珈琲の煎れ方を
 彼是と試行錯誤する様は

 先の失態を
 挽回しようとしているようだった。

 余りに必死なものだから
 何でそこまでと不思議だったけれど]
 
(57) 2020/09/18(Fri) 2:19:12

【人】 科学者 アーニャ

 

   お前も一緒に飲むと良い
   エネルギー源にするには効率がイマイチだが

   味覚は付けておいたからな


[使用感の少ないキャスターとカップを勧める。
 それから秘蔵のケーキ風のナニカも皿に載せて
 彼の前に出そう。]
 
(58) 2020/09/18(Fri) 2:19:33

【人】 科学者 アーニャ

 

   言い忘れていたが――、

   あー、あー……コホン

   誕生、おめでとう
   これからよろしく頼むぞ


[視線を彷徨わせ、咳払いの後は早口で伝えた。
 照れが勝ってしまってこんな態度だが
 彼が無事起動することは、望んでいたことなのだ。]
 
(59) 2020/09/18(Fri) 2:19:44
 
[世界に取り残された少女は、アダムでイヴ。

 水と食料の確保も空気の清浄化も
 何だってひとりでやってみせたけれど
 ひとりはとぉっても……、寂しかった。

 慌てたり怒ったり笑ったりを
 することが出来たのは、
 一体いつぶりのことだったか――…]
 

【人】 科学者 アーニャ

 
[彼は、自ら学習していく。
 自らの意思で、行動するようになる。

 助手という肩書を最初に与えたが
 命尽きるまでの使命じゃない。
 彼がやめたいと思えばいつでもやめられる。

 創造主の命令の優先順位は
 彼の自由意思よりも下にある。
 そういう風に、つくった。]
 
(60) 2020/09/18(Fri) 2:20:14

【人】 科学者 アーニャ

 

   ……期待しておるぞ


[何にかは明かさずに、伝えるのだった。**]
 
(61) 2020/09/18(Fri) 2:21:14

[ 聞くからきちんと答えたのに、
揶揄うような笑みを浮かべる恋人に
もうひとつ、教えて差し上げよう。

短い口づけの後、さらに深くして絡んだ舌。
その瞳が笑うのが見えた。
ぞく、としたものが背筋を這う。
それは、熱へと変わって。
小さな水音を立てながら、その口内の
甘さを確かめるように味わえば、
彼の右手の指先が耳殻を這う。

漏れ出る声にかすかに色が乗った。
両耳を塞がれて、吸われた舌先。]

 





   ッン、……ぅ



[ 彼の指先を流れる血の音。
同時に聞こえるのは互いの唾液が
混ざり、熱が絡んでたてる水音。
己の息遣いも、かすかな声も、
全てが返ってくるから、
羞恥が煽られてしまう。

上気した頬。
唇が離れれば「はふ」と息を吐く。
とろりとした視線をそちらに向けて、
赤い舌で口端にこぼれた、
どちらのものかもわからない唾液を
舐めとって、飲み込んだ。

足が割り開かれ、体がねじ込まれる。
そのまま折るようにして足が
持ち上げられれば、そのまま脛に舌先が這う。
そのまま甲へと降りていくから。]

 





    ッぁ、まっ、て…!

   風呂、入ってないから汚、っン、



[ その舌が足の甲から指にかけてを
なぞれば、かすかに声が漏れて、
びくびく、と体が震えた。

彼の体から離れた手は、片方はシーツを握り、
もう片方は声を抑えるべく口元へ。]



   ン、ぁっ、

   指先も、いい、けど、



[ 口元に寄せた手を、足を押さえる
彼の手に重ねて握り、そのまま
つう、と引き寄せて。]
 




   内腿、とか、膝裏とか、よわい、 


[ と囁いて笑って見せようか。

その舌先がそこに到達すれば、
熱はより一層怒張を増して、
唇からかすかに吐息が漏れる。

ぴり、とした痛みが走れば、
眉尻を下げたままそちらを見つめる。
彼の目が細まる。嬉しそうに、満足げに、
散ったのであろう花弁に視線が注がれる。

とくん、と小さく心臓がひとつ打って、
それからきゅ、と締まるように痛んだ。]

 





    …そ?───…まあ今は、
   雅治のもの、みたいなもんだから


[ 手を伸ばして髪に触れる。
差し入れて、くしゃ、と撫でるように握った。]



    でも、明日は温泉だし、
    ひとつ、にしてよ。


    ───帰ったらいくらでも……ッん、



[ 這った指先に小さく声が漏れる。
反射で閉じたまぶたをゆったり開き、
舌先で唇を少し濡らした。]

 



[ 熱を持ち、あからさまに質量を増した
自身に触れられると、ぴく、とまた
体がかすかに跳ねて、腹が収縮する。
わざわざ確認をとる意地悪な彼の頬まで
手のひらを滑らせて包み、親指で
唇をつつ、となぞった。]



   っふ───、いいよ、
   好きなだけ、どうぞ


[ 微笑みかけて、軽く下唇を噛む。
本当は口内を貪って、
とろけて一つになるような
口づけの熱が好きなのだけれど、
彼に触れられるのなら、なんだっていい。

触れてくれることが嬉しいと、
心の底から思うのだ。]

 


[ 同時にその肌にもっと、触れたい。
だから、頬に添えていた手を離し、
親指と人差し指を唾液で濡らして。
また伸ばして今度は耳に触れる。

耳殻を爪で軽く引っ掻きながら、
耳朶を裏側からくすぐり、
中指と人差し指で挟んだり、
表皮をなでたりして、可愛がろうか。]*

 

【人】 ミズナギ


[ 謎の空洞までは特に何事もなく到着。
入り口周辺は雪が少し積もっているようだが
内部へ向かうに連れて土と岩だけになっていた。
洞窟、人間がそう呼ぶのはこういった場所のことか?
今はそれを確認しようもないのだが
この空間は外より多少気温が高く感じる。
まぁ、外の空気も自分達にとっては大して寒くないし
寧ろちょっと暑いくらいではある。 ]

 (外よりはマシか…?)

[ とりあえず、だ。
何やら奥の方にも空間は広がっていそうだが
ヒナを置いておくには悪くない…… ]
 
(62) 2020/09/18(Fri) 5:09:05

【人】 ヒナ



  ミズナギー♪


[ ご機嫌で声を上げる。
  落ち着ける場所に来た雰囲気があったから
  今ならくっ付ける!と、期待している。 ]
 
 
(63) 2020/09/18(Fri) 5:09:23

【人】 ミズナギ


 ……………

[ 何か聞こえた、甘えたな声が聞こえた。
反応したら後が大変だ。
離すまで時間がかかってしまうし
なにより、元に戻る手間が…

だがやらずにいると駄々を捏ねだして余計面倒になる。 ]

 (仕方ないが、いつものことだ)

[ まだ巣立ちもしてないヒナだから
今はまだ甘えたがりなんだ。
大目に見てやらなければ。

そうとなれば、ササッと行動。
一呼吸を置き、目を閉じて念じれば
スルスルと体が縮み、着ていた衣服に埋もれ
もぞもぞと這い出た、その姿。 ]
 
(64) 2020/09/18(Fri) 5:10:21

【人】 ミズナギ


[ そこにいたのは
エンペラーペンギン

これは自分、ミズナギである。

ピーン、と姿勢良く立ち上がり
ぺちぺち、足音を立てて振り向く。 ]

 ほら、少しだけな

[ 構ってやるぞ、の意思を一言で告げる。
ヴァー、としか人間には聞こえないらしいが
今はどうでもいいことだ。
既に衣服に埋もれてもぞもぞしている生物が
そろそろ突貫してくるだろうから見てないと… ]
 
(65) 2020/09/18(Fri) 5:10:43

【人】 ヒナ



[ もぞもぞ、少女の着ていた衣服から現れた
  頭だけ黒い灰色の毛玉、ヒナペンギン。
  まさにヒナその人がこのペンギンである。 ]


  わーいミズナギー!


[ ぴよよーぴよよーとよちよち駆け出し
  ズボッ
と、ミズナギの足の間へと突っ込んだ。 ]
 
 
(66) 2020/09/18(Fri) 5:12:41

【人】 ミズナギ


 ………もうそこには収まらないだろ

[ もっと小さなヒナの頃ならともかく
他の個体よりも小柄な子とはいえ
もうクレイシに混ざって寒さを凌げるのだ。
腹の下に収まりは効かないだろうし
例えそれなりに収まったとしても…… ]

 見えてる

[ 先端が黒い尾羽もどきのある尻。
一部だけ少し羽毛の禿げている、小さな尻。
頭隠して尻隠さず状態のその尻を
嘴でツンツンと軽く小突いてやった。 ]

 ちゃんと隠さないと
 カモメが襲いに来るぞ

[ カモメ、と言いつつ奴等はカモメではないらしい。
そしてこの場所にも奴等が居るかは知らないが
天敵の名を出して、危機感を持つよう仕向ける。 ]
 
(67) 2020/09/18(Fri) 5:13:51

【人】 ヒナ



  だいじょうぶだもん
  ミズナギいるもん


[ 羽毛の禿げた箇所も小突かれて痒いから
  おしりをもぞもぞとさせつつ
  全く危機感のない言葉を返す。

  ぴよよーぴよよー
  足の間に頭を突っ込みながらご機嫌である。 ]
 
 
(68) 2020/09/18(Fri) 5:14:22

【人】 ミズナギ


[
知ってた

言ったところであまり意味はないだろうと思ってた。
それでも心配だから、気にかけてきたのだが… ]

 気が済んだら俺はこの空洞を調べる
 その間は大人しくしてるんだ、いいな?

[ はーい!と返事は帰ってきたが
正直、数十分がヒナの待てる限界な気はする。
早めに戻ってやろう、そう頭では考えつつ
今はもう少しだけもふもふしていてあげよう。 ]**
 
(69) 2020/09/18(Fri) 5:15:12
ミズナギは、メモを貼った。
(a7) 2020/09/18(Fri) 5:41:22

ミズナギは、メモを貼った。
(a8) 2020/09/18(Fri) 5:42:29

ヒナは、メモを貼った。
(a9) 2020/09/18(Fri) 5:42:50

 




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