165 【R-18】シュガートースト、はちみつミルクを添えて
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視点:人 狼 墓 恋 少 霊 九 全 管
隠された書庫 → 隠された書庫
アメジスト → 隠された書庫
ジルコン → 隠された書庫
ユゼ → 隠された書庫
ジャヤート → 隠された書庫
処刑対象:隠された書庫、結果:成功
[ 男の動きが、徐々に追い詰めるようなものに変わっていく。堪えきれずに出てしまう声も、どこかへ登って行くような感覚も。
全部、全部、今まで体験したことがなくて。
怖いのに、それ以上の愛欲に、溺れていく。
支えられた身体は自然と、本能のまま注ぎ込みやすい姿勢になっていた。]
ぅあっ……!ちょ、だめ、も、むり、な、なんかくるぅ……!
[直後、揺すぶられていた全身が痙攣し。甲高い悲鳴の様な声をあげてしまった。
強すぎる快楽に、脳味噌が真っ白になって。今までとは比べ物にならない多幸感に包まれる。
…………これが絶頂、という事を覚えたのは、少し後の事だった。]
……はぁ……
[いつの間にやら、ジャヤートに強くしがみついてしまっていた様だ。余韻が抜けないまま、くったりと脱力した。]**
[彼女が溺れていくさまを愉しげに見守っていたが、
声が上がるころにはジャヤートにも余裕が無かった]
……っ……、ユゼ……ッ!!
[強くしがみついてきた彼女が達したとき、
その内壁の動きに誘われるように精を注ぎ込む。
荒い息を吐きながら彼女を抱き締めて、
身体からすっと力が抜けるのを感じ取り、
ゆっくりと繋がりを解いた]
[そのまま少し、ソファの上で彼女を抱き締めていたが]
……なぁユゼ、布団貸してくれる?
[二人で寝るにはあまりに狭いし、
その上、行為に使って汚してしまったし。
彼女の了承が得られたら共に布団に移動しようと思った。
彼女に返事をする余裕がなさそうなら、
無断でそうするだろう]*
んっ……
[
体内に収まっていたモノが抜け、少し切なげな声が出る。
名残惜しい、と思ってしまったが、これ以上は限界だ。
]
いーよ、かって、に……
[全部を伝える前に、寝落ちた。]
[了承を得るが早いか、彼女は眠りに落ちてしまった。
それが微笑ましくて、そっと額に口づけた。
彼女を抱き上げ、移動して、
布団に潜り込むと彼女を抱き締める]
[共に暮らす相手はいても、共に眠る相手はそういない。
久しぶりの感触に安らぎを覚えながら、
あっという間に意識は眠りに沈んだ。
次に目覚める頃には、日が昇っているだろう]*
[ーーーー翌朝。
時計のベルの音は鳴らないし、隣には確かな温もりがあった。]
(…………えーっと、なんでこうなったんだっけ?)
[ぼんやりとした頭で、昨晩のことを思い出す。
体温と、声と、感触と。]
(…………う、うわああああああああ!!!!????)
[ヤバい、めちゃくちゃ恥ずかしい。初対面の男……ジャヤートと、成り行きとはいえめちゃくちゃに甘えて、交わって。
……今、こうして、腕の中に収まっている。]
(何してんの俺!?本気で何してんの!?)
[あれほどまで警戒していたというのに、たった一晩であっという間に絆されてしまった自分を恥じる。
合間合間で「こいつ、顔綺麗だな」とか、「セックスってあんななるの……ヤバ。」などと現実逃避を交えつつ、それでも昨日のことも、現状も、変わらないのである。
なによりも、困っているのは、]
(……ジャヤートと、離れたくねぇなあ……)
[俺がすっかり、この男の虜になってしまっている事だった。]**
[翌朝。
目覚めて最初に感じたのは、
腕の中に人の体温があることだった。
それから夜半の出来事と、彼女の愛らしさを思い返す。
行きずりで誰かと一夜を過ごすのは、
ジャヤートにとっては初めてではなかった。
けれど“仲間”でもない相手というのは奇妙な巡り合わせで、
ぼんやりとこの先を考えた。
彼女とこのまま別れるのかどうか。
それは一人で結論を出せるものではない気がした。
そう思ってしまうこと自体、ある種の答えなのだろうが]
[考えるうちにふと陽光に気付いて、外の物音に耳を澄ませた]
雨と雷……、止んだか?
[今は聞こえないような気がして、問いかける。
彼女が起きているかどうかは確かめないまま]*
ぅえ!?
[ いつの間に、起きていたのだろうか。声がして、動揺する。]
お、ぉぅ……今日は、晴れてるみたいだぜ……
[声が震えているのに、気がつかれてはないだろうか。]
ひ、一晩経ったしさあ……とっとと、起きて出発……
!?
[起きあがろうとしたが、力が入らず布団に戻る。]
おい……なんか、動けねえんだけど……ま、股んトコも、なんか、違和感が……**
[起きたことが伝わりそうな動作も言葉も無かったせいで
彼女を随分驚かせたようだ。
声が微かに震えて聞こえたのもそのせいだろうか]
晴れたか……助かる……。
それにしても眠いな……。
[追及はせずに呟いた後、
寝返りを打って仰向けになった。
夜中に目覚めたせいもあり、寝足りないのだろう]
[動けないと抗議されて、彼女の様子を窺う]
えー、そんな気持ちよかったか?
もう1日泊まってく?
[冗談めかしてはみたが、
そんなにゆっくりする余裕がなかった。
もう一眠りしたい気分なのは事実だったが、
仲間に安否を知らせないわけにもいかない。
布団の上で伸びをした後、ジャヤートは身を起こした。
それから眠そうに欠伸をひとつ漏らして、
昨夜から乱れたきりの浴衣を整えた]**
……そりゃ、昨晩は夜更かし、した……し。
[気まずくなって顔を逸らすと、と言われ、顔が赤くなる。]
………ばか!あほ!えっち!!!
[照れ隠しに、枕を投げつけたが。力の入らない身である。大したダメージにはならないだろう。
]
おら、着替え手伝えや!誰のせいで動けねえと思ってんだよ!
[先に服を整え始めたジャヤートに、文句を言いながらも着替えの手伝いをさせる。
着替えの間ずっと、昨夜の事を思い出してしまっていたのは、内緒だ。
]
| そんじゃ、ありがとうな……
[宿を出るときに、主人へと挨拶をする。代金は、昨日のうちに既に支払ってある。
俺と、ジャヤートの「旅行」が、もうすぐで終わろうと、している。] (0) 2022/08/06(Sat) 22:19:06 |
| [出る際、主人に「昨夜はその……お楽しみでしたね……?」と呟かれてしまった。
…………安宿である、当然、部屋と部屋の壁は薄い。
もう二度とこの宿には泊まれねえかもな……と思いながら、荷台に乗ってその場を後にした。] (1) 2022/08/06(Sat) 22:23:11 |
| (この「旅行」が、このままずっと続けばいいのに。)** (2) 2022/08/06(Sat) 22:23:53 |
あっははは!
本当可愛いな、ユゼは。
[赤面して枕を投げつけてきた彼女を見て笑う。
威力はさほどでなかった。
手伝えと言われて目を瞬き]
えぇ……しょうがねえな……。
[手伝って彼女を着替えさせた後、
部屋の隅に移動し、自分の着替えも終えた。
もう一度入浴したいところだったが、それは諦めた]
| [部屋から出てロビーに向かうと] じゃあ荷車引っ張ってくるわ。 [代金は支払い済みだったが、食事代を足して。 宿に任せていた荷車を道まで引き出すことにした。 幸いにも主人の呟きは聞かずに済んだ >>1] 着替えも苦労するくらいなら、 家まで荷車運んでやろうか……? あ、今日は仕事ねえの? [当然のように荷台に乗る彼女に問いかけた。 昨日初対面の相手だ、知らないことだらけである]** (3) 2022/08/07(Sun) 8:42:23 |
……かわいい言うな、ばか。
[その言葉を聞くたびに、鼓動が速くなってしまうから。]
| お疲れさん……っと。 [ >>3 荷車を持ってきたジャヤートに礼を言うと、彼の方から申し出があった。] んー、正直……家まで運んでくれると助かるな…… こっからそんなに遠くはねえから、安心しな。 [昨日は適当なところで別れようと思っていたのに。家の場所まで教えてもいいかな、なんて、考えてしまうようになるなんて。] (4) 2022/08/07(Sun) 10:04:00 |
| 今日は仕事はナシ。 誰かさんのせいで動けねえしなあ〜? ああいう祭が毎日ある訳じゃねえからな。普段はもうちょっと近場の宿とか、メシ屋の側で許可取って「絵」を売ってる。 [少しふざけた調子で、誤魔化す。 家に着いたら、もう終わり。そんな事ばかり、考えてしまうから。 荷車が、動き出す。]* (5) 2022/08/07(Sun) 10:09:37 |
|
じゃあ運ぶわ。
[すんなり頷いて、家の方角を聞き、 そちらに向かって荷車を引いて歩き出す。
仕事が無いと聞けば笑って]
しつこく誘ってきたのは誰だっけなぁ?
なるほどな、宿やメシ屋のそば……。 ああそうだ、飴美味かったぞ。
[伝えてなかった気がして味の感想を伝え、 空模様を確かめた。 今日は天候に阻まれる心配もなさそうだ。 歩いて行けば順調に彼女の家へ近づくだろう]** (6) 2022/08/07(Sun) 11:02:45 |
| >>6 ありがと、最後までよろしくぅ。 [よく晴れた空の下、荷車は進む。] さ……誘ってなんかねーし!!!違うし!!!しつこかったのはお前の方だろ!!! [反論しつつ、最初に温もりを求めたのは、確かに俺の方だったな、と心にだけ留めて。] あ、美味かった? だろ、味もちゃんと考えてんのよ。残った分は俺のおやつになるし。 [飴の話を振られ、きちんと食べてくれた事を嬉しく思う。『見て良し、食べてもっと良し』を務めているので。 他愛もない話をしながら、見慣れた路地にさしかかる。] (7) 2022/08/07(Sun) 11:41:29 |
| ……帰りたくねーな。
[そっと呟いた言葉は、聞こえてしまっただろうか。] * (8) 2022/08/07(Sun) 11:42:36 |
| しつこくされた覚えはあるが、 した覚えがねえな……。 [彼女の言い分に言い返しつつ、 >>7 飴の話には頷いた] 量があると思ったけど、食べやすかったな。 片方は仲間に分けたが、評判良かったぜ。 [精巧な細工を食べるというのは、慣れない感覚で。 それもまた貴重な経験となった。 叶うものなら何度も賞味したいものである] (9) 2022/08/07(Sun) 11:56:54 |
| [路地に差し掛かったとき、小さな呟きが聞こえた >>8] ……また会いに来てもいいか? 今度は、普通に客として。 [彼女との縁が途絶えてしまうのが寂しく思った。 しかし、この町に来る動機は褒められたものでない。 その上、あまり裕福な暮らしはできていない。 この町で稼げるようでなければ、 何度も遠出はできないだろうけれど]** (10) 2022/08/07(Sun) 11:57:32 |
| >>9うーそーだー! いつまでも……その…… [流石に恥ずかしくなって途中から小声になった。 これ以上は墓穴を掘りそうなので、飴の話題に切り替える。] あはっ。そりゃあよかった。 [多くの人に喜んでもらえるなら。作った甲斐があるものである。純粋に「絵」を描くのは楽しいが。反応があった方がもっと楽しい。] (11) 2022/08/07(Sun) 12:11:38 |
| >>10…………おう。 次はさ、もっと大勢で来てくれよ?そっちの方が稼げるし。 [次、という言葉に淡い期待と、淋しさの感情が来る。 ……本当に、次があるならば。もっと、長く過ごしたい。 彼を、知りたい。 だけど、] (12) 2022/08/07(Sun) 12:15:20 |
| [確実な事なんて、何一つありはしないのだ。 あの日、いつまでも続くと思っていた日常が、急に終わりを告げたように。] …………着いたぜ。ここが、俺ん家。 [気が付いたら、もう家だ。『旅行』の、終わり地点。 ここでお別れだな、と言おうとしたのに] (13) 2022/08/07(Sun) 12:20:22 |
| (14) 2022/08/07(Sun) 12:21:38 |
| ……あー。 [ >>11彼女が何を言いたいのかは察したが、 往来で話せることでないだけに、返事はせずにおく。 飴の感想を喜ぶ彼女は微笑ましかった。 続く彼女の言葉には >>12] んー、そうだな…… 同時にってわけにはいかないかもだけど。 今度は他の奴らも自分で行くかも。 [同胞たちは皆糖画が気に入っていたようだし、 自分好みの絵にしてほしい者もいるだろう。 彼らの姿を思い浮かべながら、そう答えた] (15) 2022/08/07(Sun) 12:49:47 |
| ああ、ここか……。 [彼女の家に着いて、 >>13 それならここでお別れかと思ったが。 荷物運びを頼まれて >>14、それが筋かと納得した] いいよ。全部運び込むのか? [別れが先送りになることに、ホッとする自分がいた。 また来る約束をしても、果たせるか、 果たせるとしていつになるかわからない。 それよりはもう少し、別れを惜しんでいようと思って。 まずは荷物運びを手伝った]** (16) 2022/08/07(Sun) 12:50:35 |
| >>15 とびっきりのヤツ、描いてやるからな。 [……なんて、実現するかどうかも分からない約束をして。] 全部、じゃないな。一部はそっちの倉庫に運んどいてくれ。 ………よろしく頼むわ。 [ >>16 外にある物置にを指差し、嵩張るものや荷車をしまい込む。その後、鍋などの物品を部屋へ運ぶ。] (17) 2022/08/07(Sun) 12:57:53 |
ただいま。
……ほら、あがってけ。
[部屋の扉を開けて、ジャヤートを家内へ招く。
母と、自分と、業者以外の人物が来たのは初めてである。]
俺、ちょっと片付けとかあるから……疲れてるだろうし、休んでっていいぞ。
[なんて。ただ、長居させるだけの口実を作る。]*
| そりゃいいね、楽しみだ。 俺も何か好きな意匠探しておくか……。 [あのとき頼んだ龍は、特別好きなわけではない。 >>0:36 彼女に描いてほしくて、かつ、食べる気が起きるもの。 日常に戻ったら、そういったものを探そうと思っていた。 指示通りに物置に荷車と荷物を運んで、 残ったものは彼女と共に室内へ] (18) 2022/08/07(Sun) 13:12:02 |
[あがっていけと言われて、少し迷い]
……んー、じゃあ、少しだけ休ませてもらうわ。
腹減ったし、あいつら心配してるだろうし、
早いところ待ち合わせ場所に行かないと。
[人を1人乗せた荷車は重かった。
だから休憩できるのは助かるのだが。
仲間を放置するわけにもいかず、
かといって彼女と別れるのも名残惜しく、
ジャヤートはどうしたものかと悩み続けていた]**
[悩みながらも、家に入ってくれて安堵したが]
あ、そっか……
お前にも、帰るところがあるんだったな……
[鍋類の片付けをしている間に、聞こえた声で思い出した。
彼には、待っていてくれる人たちがいるのだ。
そう、長くは持たない。引き伸ばそうとしたって途切れてしまう。『あの日』の事が、またフラッシュバックして。]
…………ヤだよ…………帰んないで…………
離れたく、ない…………
[本音と涙が同時に溢れて、止まらなくなる。]*
あ……、おいおい、泣くなよ……!
[彼女に泣き出されてしまい、狼狽えた。
その末に彼女に歩み寄り、抱き締めようと両腕を伸ばす]
帰るなって言われても、居候するわけにもな……。
俺みたいのがそばにいたら、
ユゼに迷惑かかるだけだしさ。
[言いながら、思いが固まるのを感じる。
やはりそばにいるべきではないんじゃないか、
そのほうが彼女のためになるだろうと]**
……じゃあ帰るなよぉ……
ずっと一緒にいろよぉ……
もう、一人、やだ……
[
伸ばされた腕の中に収まると、更に感情があふれて止まらなくなる。
独りになったあの時からずっと、隠した本当が止まない。
困らせると分かっていても、どうする事もできない。]
迷惑なんて言うなぁ……おま、お前のせい、お前、の…………
[子供みたいにみっともなく泣きじゃくった。
こんなに、こんな風になるだなんて思ってもなかったのに。]**
あー……もう……
泣くなっつーのに……
[泣きじゃくる彼女を抱き締めて、優しく髪を撫でた。
どう考えても、離れたほうが
彼女はまともな暮らしができそうなのだが]
じゃあ俺たちについてくるか?
俺の女になるか。
お前の飴、高く買ってくれそうな奴を
数人知ってる……。
[彼女が少年だったなら売り飛ばそうとした相手とか、
珍しいものなら盗品でも買う人とか。
ジャヤートには商売相手がそれなりにいた。
盗品売りより多少マシな生活になるかもしれない]**
[元々、母はここの出身ではない。「遠くから来たの」としか教えてもらえなかった。
単に、行く場所がどこにも無かったから。
それがずっと住んでいた理由である。
「絵」を描けなくなるのは嫌なので、売り飛ばされるのは御免被りたかったが。
「絵」を描いて、暮らしていけるのなら。極論どんな場所でだって生きていける。
この先がどうなるかなんて、分からないけれど。それでも迷うことなど無かった。]**
[即答で返事をするのを聞くと、
嬉しいよりも、少し戸惑ってしまった。
そんなに簡単に今までの生活を捨てられるのかと]
……独りで暮らすって、そんな辛いものなのか。
なら、ユゼ。
これからずっと一緒だ。
[彼女と離れずに済んだことに安堵が湧いて、
一度彼女を強く抱き締めた。
仲間が増えるきっかけなんて、いつも些細なものだった]**
うん。
嘘、だったら、許さねぇぞ……
[ 『ずっと一緒』
その言葉がひび割れていた心を埋めていく。
呼応するように、強くつよく、抱き締めかえした。]
こんな嘘つくもんか。
[彼女の髪を優しく撫でて、そっと顎に手を当てた。
誓いの印になればと、静かに唇を近づける。
彼女が応じてくれるなら、触れるだけの、
少し長めのキスをするだろう]*
[何も言わずに頷いた。
優しく触れる手が心地よくて、そっと目を閉じる。
了承の意だと、伝わるだろうか。]*
[彼女が目を閉じるのを見て、
静かに唇を重ねる。
触れるだけだけれど、
感触を確かめ合う時間をゆっくりと過ごして。
離れた後にはもう一度、
彼女を両腕でしっかりと抱き締めた]**
| [ーーーー数日後。]
ジャヤート、今日はどこ行くー?
[砂糖を煮詰めて溶かし、『金魚の絵』を描く。 調子は上々。
天気も良いし、きっと売り上げもいいだろう。 根拠なんてないけれど、そんな気がした。] (19) 2022/08/07(Sun) 21:06:32 |
| [あの日 >>$37から少し後。 俺は古住まいから出て、生活用具一式を荷車に積み込み、ジャヤート達の拠点へと引っ越した。 馴染みの店にだけ挨拶回りに行った。 出て行く事情は尋ねられなかったが、隣にいる男を見て薄々察されたらしく「お幸せに」という人もいた。 新生活は、慣れない事もあったけれど。今はなんとか落ち着いている。]* (20) 2022/08/07(Sun) 21:13:24 |
| [その後、同胞に話を通した。
仲間が増えるきっかけはいつも些細で、 いろんなところに転がっている。
だから同胞たちはそう驚いた風でなかった。 そんなこともあるか、と自然に受け入れてくれた。
彼女の性格もあって、打ち解けるのも早かった。 子どもたちの中には『絵』を教えてほしいと願う者もいた。
そうしてジャヤートたちの拠点で新生活が始まった。 拠点としている場所は、狭苦しいが部屋数はそこそこ。 二人で過ごせる個室も一応あった] (21) 2022/08/07(Sun) 21:39:05 |
| 今日は駅をお偉いさんが通るって噂。 目に留まれば買ってもらえるかもな。 周りの連中だけにでもさ。 [問いかけに答えて、今日の予定を伝える。 >>19 ジャヤートたちの商材はそれまで盗品が多かったが、 盗品に拘っていたわけではない。 ユゼが糖画を売って稼げるのを把握してからすぐに、 どこでなら効率よく売れそうかの情報収集が始まった] (22) 2022/08/07(Sun) 21:39:42 |
| んで、明日は例のお得意様の屋敷。 金持ちだし、吹っ掛けていいぞ。 [例のお得意様とは、ユゼが少年だったなら 売り飛ばされていただろう先のひとつである。 >>1:37 囲った美少年の人数分買ってくれるかもしれない。 上手くいけばの話だが。 そんなふうにユゼを頼りに商売をすることになったが、 盗品や人身を売買するよりは遥かに良い暮らしである。 そのうち、地元での評判もマシになっていくだろう]** (23) 2022/08/07(Sun) 21:40:14 |
| [ジャヤートからの返事に >>22>>23自然と笑みが溢れる。] お、いーじゃん。 よっしゃ、気合いいれて行きますか! [静か過ぎた以前の生活から一転、思っていたよりもはるかに大所帯でびっくりはしたが >>21好きに「絵」を描けて、褒めてくれる人が多い環境というのは悪くなかった。 接客中の笑顔も、少しずつだが作り笑いではなく自然に笑えるようになっている。] (24) 2022/08/07(Sun) 22:02:09 |
| [……母が居なくなったあの日に、一人だけで生きていく事を決めたのに。今は、「助け合って生きる」という事を知りつつある。
先の事は本当に分からないものだ。]
(昔の俺が見たら、どう思うんだろうな)
[本心を隠して生きてきた日々が、たった一晩でひっくり返ってしまった。…………あんな出会いだったというのに。よくもまあ、心も体も許す気になれたものだ。我ながらチョロい、と思いつつ。
彼の優しさと温かさを知ってしまったから。 落ちる時は一瞬である。] (25) 2022/08/07(Sun) 22:11:32 |
| …………あ、花。
[そういえば花瓶に活ける花を用意するのを忘れていた。 前の家から持ってきて、とりあえず個室に飾ったはいいが。肝心の花はまだ用意出来ていない。]
ジャヤート、花を飾りたいんだけどさあ……お前、好きな花とかある?*
(26) 2022/08/07(Sun) 22:16:32 |
| [拠点に連れ帰ってきてからというもの、 ユゼは日増しに楽しそうに暮らすようになった。 >>24 それまでの彼女の姿に、そう詳しいわけではないが。 接客中の笑顔はまさしく作り笑いだったというのは 記憶していた。 >>0:27 それに、孤独に強く飢える様子だったことも。 今は孤独など感じる暇もなさそうにしている。 仲間が増えた後、いつもそれを見るのが楽しいのだ。 それまでとの落差を感じる姿を] (27) 2022/08/07(Sun) 22:34:24 |
| 俺の好きな花……? [ >>26唐突な問いかけに目を瞬いた。 そういえば花瓶を大切にしていたなと、 個室に置いたのを思い出す] (28) 2022/08/07(Sun) 22:34:40 |
|
んー。あれかな。 牡丹一華……。
この辺じゃ自生してるのはあんま見ねぇけど。
[以前、どこかで花瓶に活けられているのを見て、 その花の可愛らしさに興味を持ったのだ。
その後に花言葉を知って、ますます気に入った。 そんな花である。
もっとも、花言葉については、 問われても自分から言うことはないだろう]** (29) 2022/08/07(Sun) 22:34:58 |
| >>29牡丹一華なあ…… 確かに、この辺じゃあ見かけないな。 あ、明日行くアイツに頼めば用意してくれるんじゃね? お代と一緒に掛け合ってみるか。 [意外な名前が出てきて、少し驚く。 牡丹一華。確かに綺麗な花であるが、そういう花を好んでいるとは知らなかった。 ……ジャヤートの事は、まだまだ知らない事の方が多い。 どうして、この場所にいるのか、女性を商品にしない理由だとか、好きな物嫌いな物など……知り合って数日だから当然といえば当然なのだが。 俺からもまだ、話せていない事の方が多い。 時が来たら、少しずつ語り合おうと思う。 ずっと一緒にいたいから。] (30) 2022/08/07(Sun) 22:53:29 |
| [雑談をしながら、今日の仕事の準備も抜かりなく行う。
一人では時間がかかるから、急いでいた屋台の用意も今では手伝ってくれる人達がいるからあっという間だ。]
よっしゃ、出発ー! いい客に出会えますように!
[拠点の人たちに見送られながら、荷車をひいて進む。
今日の売り上げはきっと良くて、帰ってきたらその事を子供たちに自慢したりして。そんな風に過ごすのだろう。]** (31) 2022/08/07(Sun) 22:59:28 |
| あぁ……なるほどな? 日々道楽して過ごしてる金持ちなら、 伝手があるかもしんねぇな……。 [彼女の発案に納得する。 >>30 屋敷には様々な花が生けられていた記憶もある。 牡丹一華をそこで見たかは記憶がはっきりしないが。 季節外れの花は富豪でも簡単に手に入らないだろうが、 それもまた、何度も訪ねる口実になる。 互いの知らないことは、いくつもある。 これから共に暮らす間に、少しずつ 知り合うことになるのだろう] (32) 2022/08/08(Mon) 8:19:33 |
| [いずれ話すことになるのだろう。 女性に手を出さないと決めていた理由も。
単に姉が自分を庇って殺されただけなのだが。 そのときの声が忘れられなくて、 女性の悲鳴が聞きたくない。 そんなありがちな話である。
ジャヤートが属する集団は、 似たような事情の者や、自分自身が女性の者、 特別な事情が無くとも同調する者。 そういった者たちの集まりであった] (33) 2022/08/08(Mon) 8:20:07 |
| [ >>31彼女が目下の稼ぎ頭なこともあって、 皆、熱心に彼女を手伝った。 荷車も交代で運べば移動が早く済むし、 現地に着けば客の呼び込みに駆け回るし。 休憩の時分には軽食を調達してくる者もいる。 その分、彼女も絵を描き続けることになるだろうが。 皆で揃って後ろ暗くない活動に精を出すのは これまでになかったことで、皆の笑顔は明るかった。 彼女がもたらしてくれた笑顔だった] (34) 2022/08/08(Mon) 8:20:41 |
| [その日の仕事が一段落する頃] なぁユゼ……、 カエル描ける? 小さいやつ。 [しばらく考えていた、彼女に描いてほしいもの。 >>18 それをやっと思いついて、頼んでみた。 ジャヤートが思い浮かべているのは、 アマガエルのような小さくて可愛らしいものである。 いざ描いてもらったところで、 それを食べられるかというと、少々悩ましいのだが]** (35) 2022/08/08(Mon) 8:21:15 |
| >>32決まりだな。 [了承の言葉を貰えたので、明日は「お得意様」に掛け合う事にする。すぐには手に入らないかもしれないが、まあ気長に行こう。] (36) 2022/08/08(Mon) 12:53:25 |
| [此方にやってきてから、屋台販売は格段に楽になった。荷運びや呼び込みをしてくれる人たちがいるから。 >>34その分、俺の「絵」を描く仕事が増えたけれど。手伝ってくれる人や、糖画をやってみたいと言う人たちもいるので疲れるけれど苦にはならなかった。 「ユゼが来てから、みんな明るくなってきたよ」と礼を言われる事も度々ある。 ……お礼を言いたいのはこちらの方だと、むず痒い気持ちになりながら礼を返す。] (37) 2022/08/08(Mon) 12:54:03 |
| [仕事終わり、今日も疲れたと横たわっているとジャヤートから「絵」を頼まれた。 >>35] カエル?いいけど…… 随分と可愛いモノを頼むんだな。 [カエル。それほど多く描きはしないが、好む人はそれなりにいるものだ。 起き上がって即刻、糖画の準備をする。 小さいカエルというとアマガエルとかその辺か、と考え、リアル調かデフォルメ調か言われなかったので両方描く事にした。] お待ちどうさま、カエルだ。 ……気に入ったか?** (38) 2022/08/08(Mon) 12:54:44 |
| [「可愛いモノ」と言われて、また目を瞬いた >>38] カエルって可愛いのか……、 確かに想像してる奴は可愛いんだが……。 [解せない顔をしつつ、絵を描く姿を見守る。 出来上がったのは、リアル調とデフォルメ調の二つ] おぉ……。 似てるなこいつ……あの時のと。 [言いながら見つめたのは、リアル調のカエルの絵だ。 今にも動き出して雑草の陰に潜り込んでいきそうな、 飴でできたアマガエル] (39) 2022/08/08(Mon) 15:10:20 |
|
あ、そうだ。代金。 ユゼ、ありがとな。
[頼んだからには、と支払いをした。 といっても彼女が求める最低額だが。 それからしばらくリアル調の絵を眺めていたら、 幼い仲間に物欲しそうにされて、 デフォルメ調のほうは譲ることになった]** (40) 2022/08/08(Mon) 15:10:43 |
| >>39え?可愛いだろ、カエル。 [苦手な奴も多いとは思うが、少なくとも俺はカエルは可愛いと思う。 視線から、どうやら求めていたのはリアル調の方のようだと気がつく。] …………あの時? [呟いた言葉は気になったが、とりあえず本人から言及があるまで深掘りはしないでおいた。] (41) 2022/08/08(Mon) 17:42:39 |
| [ >>40料金を受け取って、微笑む。] まいどあり。 [別に無料で作ってやってもいいのだが、律儀に支払われたのなら貰う主義である。 しばらくして、デフォルメ調の『カエルの絵』を欲しがる子供がやって来てジャヤートがすんなり渡していた。 ……やはりお気に入りはリアルな方か。] そんなに気に入ったの?そのカエル。* (42) 2022/08/08(Mon) 17:47:43 |
| ユゼはカエル可愛く見えるのな……。 [当然のように答えられて >>41、しみじみと返す。 小さく呟く声が聞こえても、その時は何も言えなかった] (43) 2022/08/08(Mon) 17:57:17 |
| [けれど改めて、気に入ったのかと問われて >>42] ん……昔、俺にまだ家族がいた頃に見たカエルが こんな感じの奴だったなーってさ……。 その頃のことをなんとなく思い出して、 ユゼに描いてもらったらどんなかと思ったんだ。 [それ以上を語ろうと思っても、今は難しかった。 親しみを感じてはいても、出会って数日の仲。 これから先の日々で、少しずつ話すことになるのだろう。 それが姉と歩いた最後の帰り道の話だと]* (44) 2022/08/08(Mon) 17:57:42 |
| >>43なんだよ、カエル可愛いだろ。 [頼んだくせにカエルはそんなに好きではないのか、不思議に思っていたら言葉が続いて。 >>44] ……ほーん、そっか。 大変だったんだな、ジャヤートも。 [どことなく話しにくそうな、辛そうな顔に見えたから] (45) 2022/08/08(Mon) 18:23:41 |
| ていっ。
[不意打ちの様に、彼の膝上へと座り、そっと彼の頰を触りながら言う。]
まー、思い出話や苦労話は追々な? 言いたくなったら聴いてやる。俺は『お前の女』なんだから。 (46) 2022/08/08(Mon) 18:27:30 |
| [沢山受け取っている途中だから、少しずつ返して行きたい。
抱えきれない事は、お互いに支え合いたい。] * (47) 2022/08/08(Mon) 18:30:37 |
| おわっ……。 [突然に膝に乗ってこられて、 >>46 驚いて彼女の顔を見つめた。 落としかけた『絵』をしっかり持ち直し、 続く言葉を聞いて彼女を抱き締めた] ははっ、そうだな。 気長にやってきゃいいんだよな、 お前は『俺の女』なんだし。 [確認するように同じ言葉を返して、頬に口づける。 唇でないのはなぜかって? 周りに人がいるからだ] (48) 2022/08/08(Mon) 19:11:46 |
| [その後。 富豪の屋敷でもユゼの糖画の評判は上々だった。 牡丹一華を頼んでみたら、必ず手に入れると豪語してくれた。
少年趣味の富豪はユゼを大層気に入った様子だったが]
悪いがこいつは売り物じゃない。 俺の女なんで。
[そう断ったら、富豪は非常に残念そうであった] (49) 2022/08/08(Mon) 19:11:57 |
| [早咲きの牡丹一華を手に入れたと一報をもらうのは、 数ヶ月経ったころ。
想像以上の数の牡丹一華に迎えられ、 再び糖画を披露することになるだろう]** (50) 2022/08/08(Mon) 19:12:11 |
| [ >>48 驚いた顔が笑みに変わっていくのに、満足して頷く。] そーそー。焦ることはねえのよ。 俺の事、離さないでくれるんだろ?なら、それでいいよ。 [こちらからも抱き締め返すと、頰に口付けられた。 …………嬉しいけど、恥ずかしい。 赤くなった顔を見られない様に、そっとジャヤートの胸に顔を埋めた。] (51) 2022/08/08(Mon) 20:11:31 |
| [ーーーー数ヶ月後。 昨日はたくさん仕事をしたから、 >>50今日は休みを貰っている。] ……嬉しい事、言うじゃん…… [ >>49 あの日の夢を見ていた。 あまりにも堂々と言われたので、照れて顔を上げられなくなってしまったのだけど。やっぱり嬉しくて。 その日を生きるだけで精一杯だったあの時とは違って、今は未来へ『期待』できる。 どうしようもなく『あなたを愛して』しまったあの日に、やっと動き出した俺の、俺たちの時間。 『信じて待っていた』事を裏切られた傷が、少しずつ癒えていくのを感じている。 もう、悪夢は見ないだろう。それが『真実』だ。 花瓶に活けられた牡丹一華が揺れる。] (52) 2022/08/08(Mon) 20:12:27 |
| [時計のベルの音を無視して、微睡みの中にいた。]** (53) 2022/08/08(Mon) 20:12:54 |
| [好きな花だとは言ったけれど、 理由は結局言わなかった。 >>29 その牡丹一華の花言葉が、 彼女との今までとこれからを彩る。 >>52 時計のベルが鳴ったとき、 >>53 目覚めを拒むように隣にいる彼女を抱き締めた。 ──これからもずっと、ずっと一緒だ]** (54) 2022/08/08(Mon) 20:25:27 |
| (n0) 2022/08/08(Mon) 23:39:44 |
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