人狼物語 三日月国


94 【身内】青き果実の毒房【R18G】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


素崎 真斗4432 貴戸 高志
普川 尚久8435 黒塚 彰人
黒塚 彰人3839 南波 靖史
貴戸 高志3839 南波 靖史
榊 潤3839 南波 靖史
南波 靖史3839 南波 靖史
市川 夢助0043 榊 潤

処刑対象:南波 靖史、結果:中断

貴戸 高志! 今日がお前の命日だ!

[犠牲者リスト]
貴戸 高志

事件:幽界の歪み

本日の生存者:素崎 真斗、普川 尚久、黒塚 彰人、榊 潤、南波 靖史、市川 夢助以上6名

黒塚 彰人は、ベッドに腰掛け、手招いた。
(a0) 2021/09/23(Thu) 21:20:05

【人】 3839 南波 靖史

 
「………………???」

カメラを渡されると聞いてやってきたのに、
なぜか直前で取りやめられた。

皆の総意か、誰かの指示かは不明だが。
ただワクワクしていた所で寸止めされた気分である。

「?」

南波靖史はこの感情がわからない──
(0) 2021/09/23(Thu) 21:48:29

【人】 9949 普川 尚久

 もう何度目かの発表、その前。いつも通りにコーヒーを水筒に入れて食堂に待機していた。
(1) 2021/09/23(Thu) 21:49:11
南波 靖史は、俺えすもえむもどっちもできるよ。わかんないけど。と念を送った。
(a1) 2021/09/23(Thu) 21:51:19

【人】 9949 普川 尚久

「……?」

 何かトラブルがあったらしい。端末をいじりながら流していた。念波の一切は読み取らなかった。朝食何にしようかな。
(2) 2021/09/23(Thu) 21:53:07

──まだライトはついていない。
そして聖句もまだ聞こえてこない。

区切りの良い時間なのにこれと言う事は、
余程アレは“あの子”の言葉を気にしているのだろう。
……遺憾だがそろそろ認めるべきか。
その“気にする”には私も含まれている。


「よくわかりましたね。ありました。
 アレにとっての存在意義が下手すると丸ごと変わるお話を、とある方とされていまして。まあそれがアレにとって良い事かはわかりませんけども」

何より“私”が今出ようと思えた発言の意味を考えると、酷く珍しい事だが、貴方の会話に応えようと思った。
稀に一方的なツッコミを入れたくなって出た時は除くとして。

皮肉で言われているのは当然理解しているが、生憎別に気分を害すほどの心も持ち合わせていない。
正確には、他者と「会話」をしたのは何年振り?十数年振り?
うろ覚えだが、まあそれのせいで別に刺々しさなど気にならなくなってるのもある。

「つまりは今、アレがそぞろな気分で空っぽだから“実は隠れていた私が見えてる”って感じですね。まあ、聞き耳を立てたくなる話だったので、私も前に寄ってたせいなんですけども。

……アレに見つかりたくないんですよね」


【人】 9949 普川 尚久

>>3:+38 やかましいよぉ、鏡沼さん
 適当な発言を信じたような発言が聞こえたが、違ったら本人が訂正するだろう。特に何かを言おうとは思わなかった。

「んー……まぁ、そうな。僕らがここに居るのは、そう。
 でも、なんだろうな」

「その『ちょっとだけ』がどういうところで、
 どうしてかっていうのが分かったら、
 もっとちゃんと『普通』が出来るよって話さ。僕がしたのは」

 席を立って、食器を持つ。鞄は脇に挟んで行った。

「こうやって何かをしてもらってお礼を言える『普通』は、
 間違って『ちょっとだけ』の方だと思わんてね」

 そう言葉を投げれば、食器を片付け戻ってくる。

「ただいま。僕このまま帰るけど、あと何かある?」

 あなたの椅子の背もたれに軽く手を掛けて、見下ろしていた。
(3) 2021/09/24(Fri) 0:06:24

【人】 4274 素崎 真斗

>>3:32 南波
「お酒……は、ほとんど……お前が飲んだだろう」

それしか言えなかった。
質問が続くと二の句が繋げれなくなるのは悪癖だ。
だけどどうしようもなく思い出してしまう母の怖い目に、今もまだ囚われている。

”真斗は子供なんだからこんな問題わからなくて当然じゃない”
”この子をいくつだと思って”
”真斗だって勉強なんかより他のこと一緒に外で遊びたいはず”
”いいの、真斗はそのままで”
”いい子ね、そのままでいいの、私が守ってあげるから”

いい子にならなきゃ、母さんに嫌われてしまう。

言うとおりにしなきゃ、見てくれなくなる。

母さんは元気な普通の子供を愛していたから。

「俺の世界には、母さんしかいなかった……からね」

それが良いのか悪いのかは、わからない。
(4) 2021/09/24(Fri) 8:01:16

【人】 3839 南波 靖史

>>4 素崎

「……世界に、母さんしかいない?」

その言葉に、何か引っかかりを感じた。喉に小骨でも詰まったような小さな違和感だけど。最近これに近い感覚を頻繁に覚える。

自分に両親はいない。
それは確固たる事実で、当然の事で、だからこそ皆のその問いの返答に何か心が落ち着かなくなるのが、酷く──酷く、何だろうこれは。
不安?焦燥感?或いは、まだ知らない感情?


   
物凄く大切な何かを、忘れている気がした。


「……一気飲みしたから酔ったかも。
 なんか、気持ち悪くなって来た。ちょっと捨ててくる……」

率直に吐くと言えばいいのに。
別段飲みなれまくっている訳ではないから当然と言えば当然だ。だからきっと、感じた違和感も慣れない酒のせいに、違いない。

またね、と律儀にそんな返事だけして、ふらふら立ち去るだろう。
(5) 2021/09/24(Fri) 11:31:37
村の更新日が延長されました。

【人】 0043 榊 潤

「――聞こえないし、呼ばれないな」

「そういうことか」


度々運営に呼び出される理由はわかっている。
”その日”が近づいてきているからだ。

自分に渡された役職を思い出して。
餌食になった彼らの名前を見た。
知らなかった、というだけでは済まされない位置にいるのに、
何処か他人事のようで。
非日常が写っていることにめまいがする錯覚に陥った。
一番、この時期が考え込んでしまうから。
(6) 2021/09/24(Fri) 17:12:24

【人】 0043 榊 潤

だが、"最後"に舞台を創れと言ったのは"お前達"なのに。
台本も、役者の顔も見せないと来た。
これは不具合が起きたのか、なんなのかはわからない。
彼らは、どう動いているのだろうか。
知らせが来ると思っていたがきっと見落としていたか。
直接聞かねばならないし、――この己の処遇についても話さなければいけない時が来た。

誰の気にも、止められないだろうけれど。
きっと同室者でさえ、きっと気にしない。

舞台裏でも役者をするように言われるのは、なんとも面倒くさい。


こんな時は――
気晴らしに料理を作るに限る。


「今日の照明はピンクじゃ無いんだな」


何かを思い出しながら厨房に入っていった。
(7) 2021/09/24(Fri) 17:14:52

【人】 0043 榊 潤

しばらくして食堂と談話室にまた、お菓子が置かれた。


皿に盛られた
黒と白のヌガー。

ホワイトチョコレートでコーティングされた甘さと、ビターチョコレートで包まれた苦みが並べられていた。

ちなみにこのヌガーをたべると、[[fortune] ]%ぐらい発情する。
効果は各々の違うようで、効かない人間もいるようだ。
理論は不明、精神的か肉体的かきっと都合のいいようにそれは解釈されるのだろう。

/*発情フリーヌガー。
(8) 2021/09/24(Fri) 17:18:02
榊 潤は、談話室で足を組んで座っている
(a2) 2021/09/24(Fri) 17:18:15

榊 潤は、酒に最強に弱かった。……5?(酒の強さ)
(a3) 2021/09/24(Fri) 17:38:23

【人】 9949 普川 尚久

>>+13 
トモダチの個性の範囲内と思っているし嫌いではないよ鏡沼さん

「んー……? 暇は暇なんと違うかな。
 四六時中ヤってられるもんでもないし、暇はしてていいだろ」

 姿勢の良い歩き姿と違って、普川は座っている時や立っている時は普通程度に力を抜いているように見えていた。
 
歩く時には、気を張っているとも言う。
 あなたを見下ろして、眼鏡のふちを視線でなぞっていく。ただ、なんとなくだ。視線が合ったとしてほんの少しだし、普川側からは合っているのかもよく分からない。

「なんにもないなら、今だから解放されてる何かでも
 していたらいいんに。料理とか読書とかはすぐ浮かぶね」

 してる人居てたし。……当の普川は、企画周りの事に向き合っている時以外は、だらけているのがほとんどだったのだが。

「食休み程度のお喋りなら付き合ってもいいよ。
 要らんかったら戻る。どう、鏡沼さん?」
(9) 2021/09/24(Fri) 18:10:46
普川 尚久は、ふら、とテレビのあるその場所を訪れていた。目の前で画面を見るその人と同じ名字の誰かの話がされていた。
(a4) 2021/09/24(Fri) 22:03:33

普川 尚久は、なんとなく、そのままそこに立っていた。
(a5) 2021/09/24(Fri) 22:03:44

普川 尚久は、鏡沼と、なんでもない普通のお喋りをした。>>+25
(a6) 2021/09/24(Fri) 22:13:44

普川 尚久は、肉豆腐が気に入ったらしい。闇谷と話せそうな時に話そうと思っている。
(a7) 2021/09/24(Fri) 22:16:13

黒塚 彰人は、テレビの点いている、その場所を訪れた。先客>>a4>>a5に、入らないんですか、と目で問うた。
(a8) 2021/09/24(Fri) 22:55:59

普川 尚久は、黒塚に気を向けていない。>>a8
(a9) 2021/09/24(Fri) 22:57:42

黒塚 彰人は、頭部に手が伸びかけたが、やめました。>>a9
(a10) 2021/09/24(Fri) 23:01:19

黒塚 彰人は、室内へ意識を傾ける。そのニュースと彼らの話を、冷めた顔で聞いていた。
(a11) 2021/09/24(Fri) 23:02:15

普川 尚久は、黒塚に興味がないというよりかは、リョウちゃんのことを気にしているらしかった。>>a10
(a12) 2021/09/24(Fri) 23:03:03

普川 尚久は、初めて知ったような相手の反応に、ん?となった。
(a13) 2021/09/25(Sat) 0:25:24

普川 尚久は、榊に、ぺち。
(a14) 2021/09/25(Sat) 3:33:19

普川 尚久は、榊に、ぺち…。
(a15) 2021/09/25(Sat) 3:34:11



 お医者さんごっこをしていました。その後、素崎をベッドに寝かせて手淫からの騎乗位です。詳細はエピ突入後! 現場からは以上です。



 部屋に入って少ししたところで、身体の動きをとめた。何かが掴んでいるかのように肩の布が沈んでいるが、その姿を認めることは出来ない。一先ず二度、腹を殴られていた。



 数日前よりも見るからに不機嫌で、数日前よりも疲れている普川がまっすぐベッドにIN。近付いてくる榊に顔を出し警戒している。シャー。

 しばらく話して、最終的に榊が普川の頭に毛布を掛けた結果普川がスヤった。疲れていたみたいです。

酒を飲み続けて、先に続きを飲めなくなったほうが抱かれるショーをやらされることになった榊と普川。運営に用意されたどぎついピンクの照明のキッチンに通される。

ピンクの度合いに各々引いた様子を見せつつ、勝負は始められた。

今ね、普川が明らかに平気そうなのに榊がダウンしているところ。

【人】 9949 普川 尚久

>>8
 オヤツの時間も過ぎてしまった遅めの昼食に野菜炒めfoodをメインに合わせた諸々と一緒に、食堂でヌガーをいただいた。黒のヌガーの方が好きかもしれない。97%発情した。
(10) 2021/09/25(Sat) 4:31:55
9949 普川 尚久は、メモを貼った。
(a16) 2021/09/25(Sat) 4:40:55

【人】 3839 南波 靖史

>>8 榊のあれ

「なになに潤ちゃんの新作?たべるたべる!」

この男に発情成分が効くのかと言うと、まあ自己異能で上書きしないならそのまま効いたままだ。

なんだか82%ビビッと発情したらしい。
(11) 2021/09/25(Sat) 5:19:56
普川 尚久は、「??????」 食器も片付けない内に倒れ、机の下に移動し鞄を抱いて丸まった。>>10
(a17) 2021/09/25(Sat) 11:52:15

【人】 9949 普川 尚久

>>+42 鏡沼
 

 声は聞こえたが、あなたの方を見やる事すらできず、ふーっ、ふーっ、と肩で息をしている。苦しそうだが、頭をぶつけたわけではなさそうだ。
あなたが端末の追加コンテンツを見ているのなら、
 
同じ状態の彼に思い当たるだろう。

……ほ、
とい、


 誰が来るともしれない所で何かを出来るわけがない。気持ちよくなりたいという欲と、それを抑えつけるプライドと異常性が、普川を苦しめていた。
(12) 2021/09/25(Sat) 15:41:10
8435 黒塚 彰人(匿名)は、メモを貼った。
2021/09/25(Sat) 22:19:50

8435 黒塚 彰人(匿名)は、メモを貼った。
2021/09/25(Sat) 22:20:38

8435 黒塚 彰人(匿名)は、メモを貼った。
2021/09/25(Sat) 22:21:32

8435 黒塚 彰人(匿名)は、メモを貼った。
2021/09/25(Sat) 22:22:51

8435 黒塚 彰人(匿名)は、メモを貼った。
2021/09/25(Sat) 22:23:29

8435 黒塚 彰人(匿名)は、メモを貼った。
2021/09/25(Sat) 22:25:01

8435 黒塚 彰人(匿名)は、メモを貼った。
2021/09/25(Sat) 22:25:31

8435 黒塚 彰人は、メモを貼った。
(a18) 2021/09/25(Sat) 22:30:55

南波 靖史は、ニュースを見ている輪には混じらずとも聞いていた。
(a19) 2021/09/25(Sat) 22:57:46

南波 靖史は、『同じだ』
(a20) 2021/09/25(Sat) 22:58:19

南波 靖史は、同じなのに違う。
(a21) 2021/09/25(Sat) 22:59:43

南波 靖史は、『それって何処が違う?』と『気付いた』
(a22) 2021/09/25(Sat) 23:01:14

南波 靖史は、ただ、左手薬指の指輪を握り締めている。
(a23) 2021/09/25(Sat) 23:01:53

南波 靖史は、『これ、誰との指輪だっけ』と、思い出しかけた。
(a24) 2021/09/25(Sat) 23:03:27


「────。」

思い出しかけたのを、止めようかと一瞬迷い。
でも、干渉を止めた。

時間の問題なのも薄々気付いていたし、
何より、終演を迎えるには停滞をさせてはいけない。

見届けなければいけない。
その使命感か、情か、或いは──か。理由がなんだとしても。

最期まで思い出さないで新しい物を見つけてくれれば。
思い出すならせめて、

くだらないと言わなくて、
愉快だと笑い飛ばせるくらい、
楽しいものであったと──

そんな評価してくれる人がいれば。
或いは、共感してくれる人がいれば。

「もしもこの場所で思い出すなら、
そんな人が相手の時だといいんですけどね。

──そうでしょう、▓▓▓▓」


普川 尚久は、お揃いが多いね、と思った。最悪な気分の時には、色んなことがどうでもよくなる。>>+51
(a25) 2021/09/25(Sat) 23:26:57

普川 尚久は、そうした時、何も考えられない様な、或いは目の前の事しか考えられない様な、そんな状態に身を置いてきた。
(a26) 2021/09/25(Sat) 23:35:31

普川 尚久は、過去に起こったいじめを、嫌がっていた訳ではない。
(a27) 2021/09/25(Sat) 23:37:56

普川 尚久は、迷彩の反応>>+56を見てようやく、そこに居た人物の方を向いた。黒塚だ。それ以上も以下もなかった。
(a28) 2021/09/26(Sun) 0:08:37

黒塚 彰人は、欠伸をした。
(a29) 2021/09/26(Sun) 0:11:12

9949 普川 尚久は、メモを貼った。
(a30) 2021/09/26(Sun) 0:25:05

普川 尚久は、──それからどうしたかっていうのは、あんまり覚えていない。>>a30
(a31) 2021/09/26(Sun) 0:25:41

普川 尚久は、迷彩と鏡沼が去るのを、手を振って見送った。>>+56>>+57
(a32) 2021/09/26(Sun) 0:26:29

普川 尚久は、そのまま、談話室のソファーに腰掛けた。
(a33) 2021/09/26(Sun) 0:27:40

黒塚 彰人は、友人へ、軽く手を挙げて返す。>>+57
(a34) 2021/09/26(Sun) 0:51:52

【人】 8435 黒塚 彰人

 少年らが連れ立ってその部屋を去ってから。>>+56 >>+57

 リモコンを手に取り、チャンネルを変えた。
 そこでも似たようなニュースをやっていたので、暫く眺めてからテレビの電源を切った。
(13) 2021/09/26(Sun) 1:00:41
普川 尚久は、テレビの電源を付け直した。>>13
(a35) 2021/09/26(Sun) 1:02:58

普川 尚久は、チャンネルをいくらか回し、それから消した。
(a36) 2021/09/26(Sun) 1:11:31

普川 尚久は、ソファーに転がるのに戻った。
(a37) 2021/09/26(Sun) 1:12:27

【人】 9949 普川 尚久

>>+49 かがみぬまさん

「……?
ん、ん…、、、あー……
ぁ が
みぬま さん、だ……?

 
僕んトモダチだ。
人は、いい、、。……いな、いとこ、、どこでも…、、、


ずり、一回分だけあなたの方に寄って、また動かなくなった。
(14) 2021/09/26(Sun) 1:44:23

【人】 9949 普川 尚久

>>+58 かがみぬまさん

 片腕に鞄を抱き込んで、もう片方はあなたの肩。そのままよいしょよしいょされる姿勢だったが、重いとの言葉の後にふらとしつつも起き上がった。
コーヒーの香りがほんのりとして、すぐに消えた。


歩、ぃてて、止まら…んて……つくまで。


 歩く、歩く、歩く、歩く。それだけ考えて、姿勢を正すのに力を込める。動作による振動、感触、何もかももどかしい。でもきもちくはないから、ひとがそばにいるから。
(15) 2021/09/26(Sun) 14:21:09
普川 尚久は、鏡沼が連れるその部屋まで歩いていった。手を置く以外は、姿勢よく。
(a38) 2021/09/26(Sun) 14:21:27

/* 補足
 アリ:黒塚、貴戸、迷彩
 ナシ:素崎、朝倉
 多分ナシ:榊、南波

多分って何? 確認取れるかド阿呆なのわよ。たすけて。

【人】 9949 普川 尚久

>>黒塚

「あ、黒塚さん」

 夕食を食べに行く途中の廊下で、あなたを見かけた。探していたわけではないが、丁度いいので声を掛けて近寄る。

「丁度良かった。出来たら食べる前が良かったから」

 頭ひとつ分は高いところにある顔を一度だけ見上げて。あとは胸にいつもの鞄をぎゅっと抱きしめて、まっすぐ前を見る。
(16) 2021/09/26(Sun) 18:56:27
普川 尚久は、なんでもないように言った。実際、なんでもなかった。
(a39) 2021/09/26(Sun) 18:57:19

黒塚 彰人は、組み敷く彼の背に、ぽたり。汗が落ちる。
(a40) 2021/09/26(Sun) 18:58:28

黒塚 彰人は、――――…………
(a41) 2021/09/26(Sun) 18:58:35

黒塚 彰人は、ずるり。薄膜を被せた自身を後孔から引き抜く。目を瞑って幾度か擦り、吐精した。
(a42) 2021/09/26(Sun) 18:58:44

黒塚 彰人は、ビデオカメラの前、一人の少年を抱いた。
(a43) 2021/09/26(Sun) 18:58:52

【人】 8435 黒塚 彰人

>>16 普川
 立ち止まり、一拍置いて相手の名を口にする。
 今回は過たず、『年上』である彼を呼び捨てることはなかった。

「尚久さん。……はい、何でしょうか」

 黒い頭を見下ろし、言葉を待つ。
 一度合ってすぐに外された視線を惜しいとも、幸いだとも思った。
(17) 2021/09/26(Sun) 20:00:03
黒塚 彰人は、それを聞いて。背に片手を添え、腹に掌を押し当てた。ぐ、と押し込み、尋ねる。「何故ですか」>>a39
(a44) 2021/09/26(Sun) 20:04:11

普川 尚久は、視線を黒塚の胸から腹に落とした。自然と少し前屈みになる。「そうしてほしい気分だったから」
(a45) 2021/09/26(Sun) 20:12:45

黒塚 彰人は、背に回した腕に力を籠める。横向きに抱き込み、「そうか」腹を撫ぜ、「一度だな」繰り返し、>>a45
(a46) 2021/09/26(Sun) 20:32:55

黒塚 彰人は、普川の腹部を強く、拳で殴った。
(a47) 2021/09/26(Sun) 20:34:44

普川 尚久は、殴られて呻いた。背中の手がなかったらなぁと思った。
(a48) 2021/09/26(Sun) 20:39:22


 

 食堂へ向かう途中の廊下、少し何かを話してから、普川は黒塚に腹を殴られた。普川が抵抗する様子はなかった。

普川 尚久は、短く、繰り返し息を吐く。ふ、ふ、……笑ってるみたい。ぼんやりと思った。
(a49) 2021/09/26(Sun) 20:51:51

【人】 9949 普川 尚久

>>黒塚 

「ぅ…、……、…………でも、してくれたじゃないか」

 痛みを逃がしてから、大きく息を吸う。

「してくれると思って。おおきに。もういいよ。立ってられる。」

 吸った息を吐ききるように、間を置かずに、あなたの都合なんてこれっぽっちも考えていない、感謝なんてものは一ミリも籠っていない、平坦な、言葉というよりはただの音が並べられた。
(18) 2021/09/26(Sun) 21:03:47
普川 尚久は、視界の外の声を聞いた。>>+70 あ。と思った。思っただけで、別に何も続きやしなかった。
(a50) 2021/09/26(Sun) 21:18:23

【人】 9949 普川 尚久

>>暴行現場

 思ったよりも人が集まってしまった。普川本人としては、いちにのさんのそれじゃあねで済む用事だったのに。
 何かあれば聞く気だったので、黒塚が離すまで待つつもりだったが、そういう状況でももうないだろう。何かあればきっと後でも問題ないはずだし、何もなければそれでよかった。

「へいきよ」

 黒塚の腕を抜けて、一言答えた。>>+72

「ご飯食べに行くとこだったんだ。ああ、えっとね? 肉豆腐がおいしかったよ。それと個人の好みになるけど僕野菜が好きで炒め物はオイスターソース使ってるのが好きだった。あとパン結構見かけたけど、どれも違っててなんか面白かったから、興味持ったら手に取って見てていいと思う。なんかこう、なんていうのか分かんないのが多いくって」


 続けての早口は、事情を知らない者が見たら今の状況を誤魔化そうとしているように見えるだろう。実際には特別そんなことはなく、食事に向かうところに闇谷が居たから浮かびやすかっただけだ。
(19) 2021/09/26(Sun) 21:51:49

【人】 8435 黒塚 彰人

>>18 普川
「確かめたくはあったので」

 ちょうどいい機会でした。そう述べた。
 
期待外れだった。そう思い、期待と落胆とを自覚し、吐き気がした。


 つらつらと並べられた音を聞き流し、口を開いて――
(20) 2021/09/26(Sun) 22:02:31

【人】 8435 黒塚 彰人

>>暴行現場

 少年の怒声が響いたのは、そのときだった。

 声の主へと視線を遣る。
 こちらを睨みつける目と、目が合った。>>+70

 少年が一人、こちらへ寄ってきた。
 背から手を離し一歩離れた。>>+72

 こちらを観察するような視線を感じた。
 何も言わぬのであれば、何を返すこともなかった。>>c46

 場にそぐわぬことを早口で喋る少年を見下ろした。
 食事前でちょうど良かったですね。>>19

 強かに他人の腹を殴りつけたばかりの手を、口元へ添える。
(21) 2021/09/26(Sun) 22:07:06
黒塚 彰人は、欠伸をした。
(a51) 2021/09/26(Sun) 22:07:21

普川 尚久は、述べられたもの>>20に疑問はあったが、後でいいやと放り捨てた。自覚している癖だった。
(a52) 2021/09/26(Sun) 22:40:21

黒塚 彰人は、言われたことのほとんどを、ただしいのだろうなと思った。>>+73 >>+75
(a53) 2021/09/26(Sun) 23:02:23

【人】 8435 黒塚 彰人

>>暴行現場

「ああ、……そうだな、部屋にいようか」

 ここにいるのはそもそも、普川に呼び止められたからだ。
 その彼がこれ以上、用が無いのなら留まる理由もないだろう。

「……すみませんが、力加減を誤りました。
 何か食うのなら、手当てしてからにしてください」

 己が殴った彼の方を向いて、そんな言葉を寄越して。
 集まった少年らへと背を向け、立ち去った。その足取りは早くもなく、かといって遅くもなかった。

 割り当てられている、数日前までは小さな少年と過ごしていた部屋へと戻るのだろう。
(22) 2021/09/26(Sun) 23:11:37

【人】 9949 普川 尚久

>>暴行現場

「ああうん、次があったらリョウちゃんにお願いする」

 拒否の言葉を返す方が面倒なので、適当な事を置いた。>>+73
実際はどうするんだろう。きっとその時に考える。

 リョウちゃんは黒塚さんの何がそんなに気に入らないのだろう。何かが合わなくて、気に食わなくなるような事が起こっていておかしくない人種だとは思っているが。

 本当に、なんだか大事になってしまった。みんなみんな、別に気にしなくっていいのに。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 何かを言おかと考えて、結局面倒になる。ため息すら、何かを言われそうで、開いた口は呼吸をするだけになった。みんなみんな、見たいようにものを見る。
だから自分はここに来られたし、居続けられていた。
(23) 2021/09/26(Sun) 23:46:00
普川 尚久は、貴戸に頷いた。>>+75 「そうね、行こう」
(a54) 2021/09/26(Sun) 23:46:06

普川 尚久は、「手当てはへいき」と言った。実際問題ない程度だったので。それでもしたがる人がいればしてもらった。
(a55) 2021/09/26(Sun) 23:46:17

普川 尚久は、煮物foodを食べることになった。
(a56) 2021/09/27(Mon) 0:36:55

【人】 4274 素崎 真斗

「…………」

食堂でいつものように食事を調達して食べている。
今日の昼食はシュールストレミングfoodのようだ。
(24) 2021/09/27(Mon) 11:40:46

【人】 4274 素崎 真斗

>>24

「臭……」

流石に嫌になって捨てた。
というか流石に缶詰ってどうなの、ねぇ。
(25) 2021/09/27(Mon) 11:42:50
普川 尚久は、付け足して言った。「二桁いかんくらいなら、いいよ」
(a57) 2021/09/27(Mon) 12:05:08

普川 尚久は、この企画中、異能での治癒を何度か受けている。
(a58) 2021/09/27(Mon) 12:05:13

市川 夢助は、食堂に充満したやばい匂いに気が遠くなった。
(a59) 2021/09/27(Mon) 12:17:30

【人】 9949 普川 尚久

>>+77 貴戸

「んー……? うん」

 寄ってくるあなたの動きをぼんやりと目で追って。それでいて、耳に入ってきた音には淀みなく答えられた。

「涙を流したら、スッキリするだろ? そのくらいのことさ」

 それくらいのことか? 自問したが、そうだからそう言ったのだろう。

「ふつうは人にたのむことでないし、見せるもんでもないな。
 もっと気をつかうべきだった。さわぎにしてごめんなさい。
 おなじことがないように、よくよくかんがえてこうどうします」

 渡された反省文を読み上げただけのような、誠意のない言葉だった。
(26) 2021/09/27(Mon) 12:23:48
榊 潤は、流石にその缶を開けた食堂に行きたくないと思った
(a60) 2021/09/27(Mon) 13:08:18


「……多重人格か」

 少年の言葉を反芻し、時間をかけて嚥下し。そんな推察をぼそり、呟いた。
 回答を期待しない、会話未満の音だった。
 
……つくづく、似て非なる。



 ベッドに押し倒され、抑えつけられたまま下半身の服を脱がされ、そのまま行為が始まった。どうしてか追い詰められたようになっていく朝倉を余所に、普川は困惑気味ながらも冷静なように見える。

 その内に感情の堰を切ったように喚き出す朝倉。一瞬の間、その後。殴られたように普川の頭が弾かれる。それを皮切りに、見えない拳と独り善がりの律動との暴力が始まった。

 押さえつけられたまま、痛みに耐えるように身をよじる普川の姿は正しく『強者に抵抗できずに理不尽を受ける弱者』で、そのくせ表情だけはひんやりとしたままだった。


「……アレの言葉を借りるなら」
「『人格』とは、人に存在するものでしょう」

「ならば多重人格でも何でもない。
私は、
本当の『南波靖史』は最初から私しかいない。


「──アレは、
貴方達がずっと『南波靖史』と認識し続け、この舞台上で話し続け、人を『幸せ』にしようとし続けていたあの存在は、」


「名付けいわく本名は、」

  ネウロパストゥム・パトロヌス
「neuropastum patronus」
(操り人形の守護者)


「──自我が芽生えた、私の『異能そのもの』です」



だから、多重人格と言うのはおかしい。
経緯を知らない人間なら、最早それは『寄生』にも聞こえるような話。ただ、この『本人』はただ諦観しか見せていないが。



 ダウンした榊に縋りつかれたまま、ひとつずつ制御装置を外して台に置いた。鍵を使っている様子はなかった。

 ほどなくして影が盛り上がり、榊にまとわりつく。その黒は意思を持って動いていた。彼を普川から引き剥がし、軽く持ち上げる。

 影は触手のように何本にも枝分かれして、榊の着衣を脱がしていく。下半身をうまれたままの姿にしたところで、影がローションのボトルの蓋を開け、小指よりも細い細い影の束に垂らして広げた。
 一本、二本、三本……少しずつ増やされていく影は、結局何本榊に咥えられていただろう? 榊は抵抗しているようだが、人形と変わらないくらいにいとも簡単に動かされていた。

 一方の普川はトロピカルな色のカクテルを飲み切ってから、榊が残していた透明な酒に口を付けていた。ちょっとふわふわしてきたみたい。

「異能に、自我。そうか」

 ここまで、さほど気にかけてもいなかった言葉を思い出す。
 ああ。だから人間ではないと言ったのだな。そういう、答え合わせ。

「……つくづく、似て非なるな」

 そうして今度ばかりは思考の外、声になった。
 もっとも、一番初めに抱いたのは『難解な本名だな』という間の抜けた感想だったのだけども。

「初めまして――か? 『本当の』『南波靖史』。
 ……で、お前のことはどう呼ぶべきだろうな」

 遠回し、一人と一つを別物として扱うべきかと問うている。俺がアレを靖史と呼ばわることは知っているんだろう?
 直截的でないのは、この男にしては、たぶん珍しいことだった。

【人】 9949 普川 尚久

>>【食堂】>>+84>>+85

 三人からはちょっとだけ離れた、それでも会話をするには遠くない所に座っている。料理を作り始めるのに少し問答をしていた貴戸と闇谷には「僕お腹いっぱいになる量取ってくから」と暗に自分の分は作らなくていいとの発言をしていた。

「ふぅん……プリンを毎日食べられるようになりたいも、
 空を飛びたいじゃなくて飛行機になりたいも、
 別に立派な夢なんにね」

 暗に笑うことはないのにと言っている内容を、事も無げに呟いた。笑う人間の心理は分からないでもないので、普川本人としてはそう思っているわけではなかったりする。
 普川はリョウちゃんに本当の願いがあるだなんて知らない。それを欠片でも察せる鋭さを持っていたら、普川はもっと思い通りに人生を過ごして来られた。
(27) 2021/09/27(Mon) 15:34:22

【置】 8435 黒塚 彰人

 一人、少しばかり草臥れた寝具の上に横たわる。上着だけは壁のハンガーにかけて、履いたままのスラックスに皺が寄るのも構わず天井を眺める。
 視界の外にある、畳まれたままの布団の存在を意識する。ここ数日、背景と同化しているそれ。今日もきっと、少年は戻ってこないのだろう。

 随分と嫌われたものだな。そんな感想を抱く。抱いたものに、大した感慨も無かった。
 
本音を言えば、好意よりは敵意の方がいくらもマシだった。明確な何かがあれば、あるだけ。


 しばらくは――二、三日程、ほとぼりが冷めるまでは――顔を出さない方がいいのだろうかと考える。
 しかし問題があればあちらが避けるだろうかと考える。模範的な在院者は、おおよそ決まった時間に顔を出しているのだから。
 そろそろ、この馬鹿げた企画も終わる頃合いだろうかとも、考える。
 
期待と落胆とを、思い起こす。


 寝返りを打つ。慣れた匂いに、目を瞑る。
 早く、早く、…………
はやく。ここから、出してくれ。


 いつかの暗闇よりは浅い、浅い眠りへ落ちる。
 瞼の裏、焦がれる姿が映ったような気がして、けれどもぼやけていたので、いっそ世界ごと終わってくれと、さほど本気でもない、自暴自棄を願った。
(L0) 2021/09/27(Mon) 15:42:01
公開: 2021/09/27(Mon) 16:00:00
黒塚 彰人は、ノックの音で、浅い眠りから覚めた。
(a61) 2021/09/27(Mon) 15:47:53

【人】 9949 普川 尚久

>>+86 貴戸

「……? 慣れてたらもっとそれらしく言えるんと違うかな」

 我ながら相当気持ちが籠っていない謝罪だったと思っている。口だけで守る気が特にない、そんなふうには聞こえなかったのだろうか? 普川は首を捻った。

「貴戸さんがそういうことを言うと思って、
 だから先に言われそうなことについて言ったよ。
 意図のりかいはします。先のはつげんどおりです」
(28) 2021/09/27(Mon) 15:49:57

【人】 9949 普川 尚久


あとは?


(29) 2021/09/27(Mon) 15:50:41
普川 尚久は、なんとなくおかしくなって、笑った。何がおかしいのかは、分からなかった。>>28>>29
(a62) 2021/09/27(Mon) 15:51:21

素崎 真斗は、窓を開けて換気した。「死ぬかと思った……」
(a63) 2021/09/27(Mon) 16:12:13

普川 尚久は、「うれしいな、ありがとう」 少し的外れな言葉を返した。
(a64) 2021/09/27(Mon) 16:19:00

普川 尚久は、それから、食堂へ向かった。>>+88>>+89>>a64
(a65) 2021/09/27(Mon) 16:19:46

【置】 9949 普川 尚久


「素直に努力する子は応援したくなるな、上手くいくといいね」

 そう寄り添うように言って、返ってきた言葉に対して
 『ああ、うん、やっぱりなぁ』なんて思ったことだけを、
 僕は形にしたことにした。
 きっと誰も良いことだなんて言いやしない。  
 だからお揃いの少年に向けた言葉は素直だった。




「小さな失望が沢山積み重なってそ。可哀想に」

 そう嘲るように言って、返ってきた言葉に対して
 『
            
』とか思ったことを、
 僕は全然形にしていない。
 ただ、この後からは出来たら叶えたげようと思った。  
 お揃いが素直にいやだった。鏡に映したみたいなとこに居ないでほしい。




「そうしてほしい気分だったから」

 そうなんでもないように言って、返ってきた言葉に対して
 『悪いことをしたな』と思いそうになったのを、
 僕は形にしなかった。
 別にどうでもいいと思ってくれると思ったから、頼んだのに。なぁ……。  
 悪いことなんてしなかったから、自己満足だけ後でしに行こう。



ちょっとした何かくらいは、叶っていいはずなんだよ。ああいう人ら。
(L1) 2021/09/27(Mon) 17:10:41
公開: 2021/09/27(Mon) 17:10:00
9949 普川 尚久(匿名)は、メモを貼った。
2021/09/27(Mon) 17:10:46

普川 尚久は、「ね。全然同じじゃないの」 一部だけ拾って、呟いた。>>+92
(a66) 2021/09/27(Mon) 17:25:42

 
「へぇ。珍しい事を言いますね。非なるとは散々言われましたが、
 “似てる”が入っているのは初めてです。どう言う事ですか?」

気だるげな顔から少しだけ疲れが消える。
少し前に期待して、また落胆する羽目になったから止めようと思ったのだが。これは期待とは少し違う、同類の可能性への興味だからいいだろう。

「別に“お前”でいいですよ。気付かれたくないって言いましたし。
 下手に名前をつけると、アレにバレると困ります。

 ……アレの中では私、もう消えた事になってるので。
 思い出すと暴走しかねませんから。私の事大好きすぎるので、あの子」

最後の最後、気を抜いたせいか、
今までの声色と違って少し苦笑に近いものが零れた。

「俺も、人間ではないからだよ」

 ちらりとカメラを、マイクを気にする動きを見せつつも。
 記憶を選り分け、言葉を選んで話を続ける。

 最も簡単な方法と知りながらも口を噤むことを選ばなかったのは、たぶん、ただ話をしたかったから。
 同類への――普通でないものへの、期待。それをこの男も有していた。

「異能によってうまれた生き物。
 ……まだ人間として認められていないと言えばいいか?」▼

「『父親』が……俺を作った、あの人は。
 そうだな。俺のことが、好きだったんだろう」

 瞼を伏せ、言葉を吐く。
 笑いの一つも零れていないのに、どこか穏やかな声色をしていた。

「おかげさまで、難儀している。
 ――で? お前、“アレ”は“お前”をどう好いたんだ」

 少年に倣って、呼び分ける。
 消えたはずのお前の話を、聞いてみようかと思った。それが短くとも、長くとも。

 
「成程。私の場合は、一時期は半共存のような形でしたが。
そちらはそもそも“別個体”として存在は出来るんですね。

それ、アレが知ると喜ぶから教えてあげるとどうですか?
最も私が見ていない際に、そう言う会話は出ていたかもしれませんが。あくまで私は“本元”ですし、近いのはアレの方でしょうから」

別段、今の『南波靖史』をしている異能は、自分が人ない事を隠してはいない。話に流れがあれば、容易に話していた。

それでもまさか“自分と同じ異能そのもの”が居たとは想像だにしていなかっただろうから、知ると喜ぶのはそうだろう。

 ▼

 
「そうですか」

貴方の気にする先を、視線の先を薄ら確認する。
この状況で、全てを正直に話す気がない──そもそも不可能な事も勘付いている。

本当に貴方の言う相手が『父親』なのか、違う存在なのか。気にはなったが確かめられる状況ではないけれど、どちらにしてもその声色だけで少しだけ慰められた気分になった。

……自身の異能に対しての罪悪感は、0ではないから。


「中身や記憶が同一なのかは、気になるし本当はお話したかったのですが。……もうあまり時間もないでしょうし、それは“全部終わった”後に。気が向いたらアレに話してあげて下さい」

この演劇が終演を迎えた時、ここまで監視も盗聴も厳重じゃない──個人の会話同士くらい、誰にも聞かれない時間が生まれる。それは、この役職についてる自分だからこそ、知っていた。

 ▼

  

「──この現代社会における、」

「“ただしい好き”と言う感情を、持って生まれませんでした」



それを指す対象は、これを語る『本人』か『自我のある異能』か。或いは──『両方』なのか。そのどれかは、語らない。

「どう好いたんだ」の問いに、ただ。
「うまれつき他者の事を正しく愛せなかった」
と、付け加えた。

曖昧な言葉のそれは、少なくとも『ただしさ』を重視する社会では、許される方向性の愛ではなかった事は理解できるだろう。
 

普川 尚久は、ごちそうさまでした。そのまま話を聞いている。
(a67) 2021/09/27(Mon) 20:43:04

「そうか」

 少年の話を聞いて。短く、もはや口癖に近い三音節を返した。

 
ただしく在れない生き物は、それでもまだ、ただしさを求めている。
たとえ未練がましいと言われようと。
この房の中、朽ち果てるのは御免だった。


「……気が向いたらな」

黒塚 彰人は、手を伸ばし、“お前”の頬を一度、撫ぜた。
(a68) 2021/09/27(Mon) 20:56:30

【置】 0043 榊 潤


タイムリミットはもうすぐだ。慌ただしく上の連中は何かを用意していて。
思い残すことが無いわけではないが、彼らに挨拶をする必要があるだろう。
適当にばらまいただけのあの環境は、上の人間にお気に召しただろうか。
そして、褒美が与えられたとして。俺に意味をなすものなど無いのだが。

榊潤の罪は、既に全て証明されている。
"事故"で病院を経営していた両親を亡くして製薬会社を率いる叔父に引き取られ、裏で麻薬の密売人をしていた。
それが悪事だと知る前に、たたき込まされ、そのクスリの正体を知ってもそれが罪であるとは認識することが出来ない。

罪は、軽い。一年もすれば出されるものだ。だから"出所"は近い。


―――眠れなくなったのはいつからだった。
―――それは何年前だった?
―――一体いつから、俺は。

―――17の誕生日を祝われたのは、何年前だ?


教わったことが本当ならば。
今の俺には、どうでもいいことなのだが。
(L2) 2021/09/27(Mon) 20:57:12
公開: 2021/09/27(Mon) 23:55:00

【置】 8435 黒塚 彰人

【プロフィールカード】
 番号:8435
 名前:黒塚 彰人(クロツカ アキヒト)
 年齢:推定18歳

 異能:
伏せる
クローン生成。昨日までの己の複製を生成可能。

 収容歴:6年(うち、当院に1年数ヶ月)
 犯罪歴:
保護者
 殺人罪、および複数の余罪により死刑判決、執行済み。

保護者
未成年への暴行罪、および複数の余罪により服役中。

     
それにより保護処分とされている。

 ひとこと:「これでいいでしょうか」
      
「開示する必要があると思いました」

 同室:迷彩リョウ
(L3) 2021/09/27(Mon) 20:57:17
公開: 2021/09/27(Mon) 21:00:00
黒塚 彰人は、プロフィールカードを書き換えた。
(a69) 2021/09/27(Mon) 20:57:25

 




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