人狼物語 三日月国


202 【ペアRP】踊る星影、夢現【R18/R18G】

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【人】 黒崎柚樹


 ………………。
 ………………。

 お手数……おかけしました…………?

[2種類の、"昨夜の記憶"を持つ私。

いずれにしても、そう言うしかなかったのだった。]


 
(264) 2023/03/14(Tue) 20:08:40

【人】 天原 珠月

[実は夜中に一度、目が覚めていた。

ふわふわした意識の中であたたかさを感じる。
幼馴染の体温が自分より少しだけ低くて、寝息が静かで、隣が心地良いのは昔から変わらなかった。
熱を出したときに気持ちいいと引っ付いて、ケロリと回復したときには幼馴染>>218の額が熱いなんて良くあった笑い話だ。

寝る前のやりとりを思い出す。
今なら少しだけ落ち着いて受け止められた。
雅空>>224も同じ頃に自分を意識しだしていたこと。
そんなところまで一緒で、呆れてしまうし、嬉しかった。
なんだか夢みたいだ。
朝起きたら幼馴染がいつも通りなんじゃないかって。
でも、ちゃんとそんなことないとも思えている。

だって、心臓がドキドキしているから。
今眠っている雅空の手はきちんと自分の背中に回され、巻き込むようにくっつけられていた足>>223もそのままで。
そこに幼馴染へだけじゃない想いが感じ取れる。]
(265) 2023/03/14(Tue) 20:41:34

【人】 天原 珠月

[そうっと瞼を上げる。
天窓から差し込むあわい月の光に雅空の横顔が浮かぶ。

いつの間にか彼の方を向いて眠っていたらしい。
意識のない間まで焦がれているみたいで気恥ずかしいけれど、やっぱり自分は自分に嘘をつけないんだなぁと諦めである。

メガネをかけていない寝顔。
普段優しげに下がっている眉はすっと引かれていて、群青色は瞼に遮られ、笑っているときは緩んだり意地悪につり上がったりする唇はほんの少しだけ開いていた。
頼むからいきなり起きないでよ、と願う。
ここであの青色と合ったら多分本気で一瞬心臓が止まる。

私にはずっとカッコいいんだから。
これからも、私にだけモテてれば良いんだ。

用心深いから、寝ていたって声に出してやらないけれど。]
(266) 2023/03/14(Tue) 20:41:39

【人】 天原 珠月


 ……。

[そろりそろり。
指先を伸ばして、雅空の鼻先をちょんとつついた。

あ、むずむずしたらしい。
眉根が寄ってる。ふふっ。]

 あーあ、何かしちゃったな。

[何もしなくても、なんて雅空は言っていたっけ。
それを受け取るには素直になりきれないから、照れ隠しの悪戯をひとつ、そうして傍にくっついて目を閉じた。

日常と、変化。
でも朝の目覚めはきっと穏やかになる――]
(267) 2023/03/14(Tue) 20:41:47

【人】 天原 珠月

[――穏やかさどこいった!!? が朝のこと。]

 ……。

[誰が蹴るか、あんだけ近くて寝相悪くできるか!
お互い成長したなーなんて言われたら変に意識して恥ずかしくなっている自分の方がおかしいみたいだ。

じゃなくて、なんで、>>226]

 コンタクト持ってきてるなんて聞いてないし……ッ

[メガネをしないで安心させない云々の話はあった。
今後の覚悟も決めようとしていた、けれど。
昨夜の今日からなんて思わなかった。
実は普段から持ち歩いてたのかと疑い、すぐに湖に潜ったという話を思い出したけれど、落ち着く薬にはならない。]

 メガネとったくらいでね、私をドキドキさせようなんて百万年早いんだから、思い上がったらダメ。

[だれだけ長い付き合いだと思っているのか。
メガネをつけ始める前から幼馴染なのだ。]
(268) 2023/03/14(Tue) 20:42:11

【人】 天原 珠月


 ……。

[隣同士で歯を磨くとき、鏡を見るときに微妙に目を逸らしていたのはバレバレだったことだろう。
でも自分は自分、結局いつもの通りでもあって。]

 朝ご飯、なに? なに?

[幼馴染でも恋人でも、彼のご飯には敵わない。
敵うつもりもない。両手で万歳してお手上げだ。

回りを片付け、コタツテーブルを拭き、洗い物を適宜挟んで、湯飲みに熱い緑茶を淹れる準備は手慣れたもの。
時々手元を少し離れて覗き込みつつお腹を鳴らした。
少しずつ出汁と鯛の上品で食欲をそそる良い匂いに、お味噌汁のほっとする朝の匂いが重なって鼻をくすぐり、卵の殻を割るかろやかな音、卵焼きを作るじゅうじゅうという音が耳から美味しいぞ!と伝えてくるからたまらない。]

 この蓋を開ける瞬間、たまんないよね〜。

[鍋用の座布団をうやうやしくコタツテーブルの中央へ。
雅空が土鍋を置き、見つめる先で蓋を開けていく。]
(269) 2023/03/14(Tue) 20:42:41

【人】 天原 珠月


 うわぁぁ……!

[おいしそう、早く頬張りたい、それしか浮かばない。
耐えきれずに料理人の肩をぱしぱし叩いたら、呆れられたのか苦笑されたのか、まぁいつものことである。]

 すごい。最高の朝ご飯。
 雅空兄ぃは良いお嫁さんになる!

[まだまだ呼び方を変えるのは気恥ずかしいし。
こうしていると、自然といつもの軽口に兄と出てくる。
それはそれで、悪くないんだろうと思う。
雅空も嬉しそうに笑ってくれるから。]

 おいしい!!

[笑顔で顔を見合わせよう。これは幸せな日常のひとつ。]
(270) 2023/03/14(Tue) 20:44:29

【人】 天原 珠月


 ……あ、でもさ。

 お嫁さん、じゃなくて、旦那さんが料理上手もいいよね。

[お代わり中の箸を止めて、ぽつり。]

 なんでもないでーす。

 ほら食べ終わったら温泉行くんだからね!
 湖の周りも散歩したいし!

[これからもこうして、雅空と過ごしていきたい。*]
(271) 2023/03/14(Tue) 20:44:54

【人】 武藤景虎

[起きて早々の行動を奇行と思われてるとは知らない話だが、いつもそんなにおかしなことはしてないと思う。
多少触れたり抱きしめたり顔やらなにやらを摺り寄せたりしてしまうくらいで。

とりあえず安心できたので脚を引けば、戸惑った風にしていた柚樹の頬が赤く染まって。>>262
どうやら意図は察して貰えたらしいと気づけば、かわいいな、と笑みを浮かべる。

ただいまと告げたらおかえりと返ってきたことで、夢のことはもうすっかり共通認識としてあるものだとばかり思ったから。
抱きしめたまま顔を摺り寄せていたのだけど。

キャンプ場にいた?と聞かれて顔を上げると目を瞬かせた。>>263]

 うん、楽しかったなー、キャンプ。
 また行きたい。

[楽しかった思い出ばかりなので無邪気にそう言ってしまったが、初日に泣かせたこととか色々。
オレが記憶をなくしていたことに対して、何か話した方がいいかな、とか。

少し神妙になりかけたところで、なんかもじもじしてるな?と思って見ていたら、言いづらそうに告げられた"お手数おかけしました">>264に思わず笑ってしまった。]
(272) 2023/03/14(Tue) 21:11:31

【人】 月島 雅空

[日常が戻ってきて、大きく変わったかといえばそうともいえないし、そうだともいえる。
二人の親にはお付き合いしていることは告げたがたいして驚かれなかった。実際どんな人柄かわかっている相手のほうが親からしても心配ないだろうと思うことにした。
そして今日も今日とて家の洋食店でコックコートを着て親子ともども仕事をしていたのだが]

 「それにしてもよくがんばったな。」

[感心したようにいわれる。
それは春のメニュー作り。もう一品作れないか。ということで挑戦したものだ。
仕入れやメニューに平行して作れるものという条件もあったうえに急遽だったために感心するように父にいわれたが]

 まぁ、珠月に強請られたからな。

[幼馴染、とも、恋人、とも言わない。
幼馴染で恋人、どちらの思い出もあり、どちらも満たしてるのは珠月だけだ。と思うといいとこどりのように思えるのは、自分でも変わった要素だろう。変わらずにいた頃とえらい違いだ。]
(273) 2023/03/14(Tue) 21:11:53

【人】 武藤景虎

 
 っふ、お手数……は、うん、かけられてないよ?
 "どっちのゆうべ"も、ちゃんと覚えてるけど。

[苦に思ったこともないし、嬉しいくらいだからと柚樹の髪を撫でると、軽く口付けて。

なんなら今からでも抱ける、と体に触れようとしたところで腹の虫が鳴いた。]

 さっきホットサンド食ったばっかな気でいたわ。
 もう時間的に昼飯?どこ行こっか、ラーメン?

[オレが腹減ってるってことは柚樹もそうなんだろうし、なんか照れくさそうにしてるのはかわいいけれど。

昨晩体力使ったのもあればなおさら、とりあえずなんか食べさせてやりたいなと思って。]
(274) 2023/03/14(Tue) 21:11:56

【人】 月島 雅空

[そう思いながらお店でだす料理を作っていく。珠月も馴染みのある自家製チャツネが決め手のカレーをフライパンにいれ、チョコレートと味噌をまぜて風味とコクを増やす。
そこにゆであがったパスタを絡めた後に皿に盛りつけて春野菜を乗せる。

こうして出来上がったのはキャンプ場について直後>>0:467に、春野菜のパスタが食べたいといっていた注文通りのもの。

幼い時からの行儀よくまっていた定位置>>-135で待っているであろう。そういうところも変わらないけれど]

 お待たせいたしました。

[配膳に向かいながら、珠月を見たときに気持ちが跳ねるのは明かな変化なのだろう*]
(275) 2023/03/14(Tue) 21:12:03

【人】 武藤景虎

 
 そうだ、これ。使ったやつ。

[昼飯を食いに外に出るかと財布をポケットに突っ込もうとして。あ、と声を上げるとちょっと待ってねと財布を開いた。

取り出した消費した分の"挑戦券"を切り取って柚樹に渡す。

夢の中とはいえ、聞いてもらったことには変わりないので忘れないうちに。

これで5枚綴りだった電車の回数券のようなそれは、挑戦券1枚、真実券3枚になって。

少し考えて、差し出したのは"真実券"、何でも質問に答えてもらえるやつ。]

 もしまた夢でもなんでも、何かおかしなことがあっても、
 ちゃんと柚樹のとこに戻ってくるから……、
 傍にいてくれる?

[そうしてくれることはもう知っているから、答えはもう知っているのだけれど、宣言のつもりも兼ねて。]
(276) 2023/03/14(Tue) 21:13:37

【人】 武藤景虎

[とりあえず飯が先決として、今後の予定も話したい。

必殺技ケーキはいつがいいだろう。
来週はちょっと別の用事があるからその次の週でいいかな、とか。

来週の用事っていうのは、まあ、ホワイトデーのことなんだけど。

バレンタインはいろいろ貰ってしまったので。
普段買わないようなちゃんとした店のギフト用のチョコ買ったり、フルーツ食い放題みたいなとこに連れていこうとは決めていて。

────それから、あのキャンプ場で、柚樹からねだられたご褒美のことを思い出した。
オレがひとりで作った料理。魚の丸焼きにすごい喜んでくれたのが嬉しかったから。
オレもなんか作ってやれるようになりたいな、と思って。

さすがにオレの部屋の設備やスキル的にも菓子は作れそうにないし、
とりあえず、正月に柚樹んちで一緒に作った玉子焼きを作ってみようかな。

うちの実家の味を知りたいとも言っていたし、かーちゃんに連絡してみよう。
オレが飯の作り方を聞くとか、何が起きたのかと思われそうだが。]
(277) 2023/03/14(Tue) 21:14:03

【人】 武藤景虎

[春休みはまだ長いし、いっぱいやりたいことがある。
この一晩でいろいろ予定が増えもした。

春休みが終わって、4年になっていろいろ忙しくもなるかもだけど。
まだ柚樹と迎えたことのない季節も、その先も二人でいろんなことしような。

そうして思い出がいくつ積み重なっていっても、
             *全部忘れず、覚えておくよ。*]
(278) 2023/03/14(Tue) 21:14:54

【人】 連理 “楓”

[昇りゆく太陽
 明るくなり始める空
 薄らいでいく三日月
 消えていく星影
 遥かなる道の彼方へ

 歩みゆく人影が在るのは、確かに現>>0:1
(279) 2023/03/14(Tue) 21:22:33

【人】 連理 “楓”

[変えずにいたいと縋った生き方を
 全て捨てた道の先。

 一時の安らぎが終わり、
 新たな旅が始まった。

 広がる可能性一つひとつに目を向けて
 歩き続ける日々

 ──どこまでも、彼女と共に。>>0:2]**
(280) 2023/03/14(Tue) 21:22:40
[彼を前にすると恋する顏が出てしまう。
ふとした瞬間に溢れる感情は止めどない。エッチな事を口にしたり、実行したりするよりもずっとずっと恥ずかしい。彼を誘惑するほうが恥ずかしくないだなんて、恋心は厄介だ。その上、彼の理想でありたい自分としては、そんな醜態をさらすことで幻滅されないか。と心配と恐怖があった。けど。

彼の胸にすり寄る自分を彼は痛いほど抱きしめてくれた。
惚れぬいて子どもっぽくなる自分をも、愛していると告げるように。優しい手が、緩まりその代わりにと髪に口づけを落としてくれる。撫でられながら、見上げ]


 ……僕も、好きやで。

 めちゃくちゃ好きや。


[彼が思うよりもずっと愛している。
彼が自分ばかりと好きだといつもどこかで思っていると知ったらそれこそ、僕の方が僕ばかりが好きやって思っているで。と教えただろう。彼の性癖が歪んでいるとは思わなかった。本当に自分が嫌がることを彼はしないし、何時だって大切にしてくれたから。

愛されているのだと分かっている。
けど、それ以上に僕は彼を愛しているのだと。
とてつもなく重いのを自覚して]

【人】 大学生 要 薫

- その後 -

[大学生としての生活も後少し。
院生になればこの生活もまた違ってくるのだろうか。先輩の話を聞くもののいまいちぴんと来ないまま、日々を過ごしている。ただあの旅行から変わったことが少しある。ふわぁと欠伸ひとつすれば、先輩。と此方を呼ぶ声が聞こえ振り返った。

今いる場所は写真部の部室。
そして、其処にいるのは]


 …ああ、自分か。
 うん、そうやよ、僕が達也の特別。


[寿の事が気になっている後輩だった。
その真っすぐな姿は、此方にド直球に彼との関係を尋ねてきた。その姿勢が眩しい。少し前の自分ならはぐらかして揶揄ってそれでおしまいやったやろう。けど。]
(281) 2023/03/14(Tue) 21:26:37

【人】 大学生 要 薫


 堪忍な、僕があかんねん。

   達也がおらな、もうあかんねん。


[僕の方が惚れぬいているんよ。と微笑んだ。
その顏はきっと恋色に染まっている。そんな姿を彼に見られたら、穴を掘って埋まってしまいたいけど。さて、慌てて部室にやってきた彼はそれを見ただろうか。>>252特賞>>250を取ったのだときけば、目を見開いて驚いて。それから]
(282) 2023/03/14(Tue) 21:27:01

【人】 大学生 要 薫

 

……おめでとうな、達也。


[彼を、恋人を名前で呼び
今日はいっぱいお祝いしたるで。とその耳元に囁いただろう。自分の写真が特賞になったのだと知ったらそれはそれで照れてしまうだろうけど。それ以上に彼を祝いたいのだ。

何時だって愛おしい恋人を。]
(283) 2023/03/14(Tue) 21:27:39

楽しみにしときや。

[写真部の部室。
誰からも見えない角度で彼の耳裏にキスをして。
赤い舌を出し、ご奉仕したるで。なんて。

誘いをかける。
恋心に真っ赤になって弱ってしまうのも自分なら。
こうして、彼を煽るのもまた自分だから。

 笑う顏は、艶めいていた*]

【人】 黒崎柚樹


[めでたしめでたし……って、思う、じゃん?]

 武藤。これは要らない。

[渡された"真実券" >>276 を仏頂面でぐいぐいと武藤に突き返す。

だってこんなの質問じゃないもの。願い事だもの。
だったら"挑戦券"対象だけれど、私の答えは一つだし、武藤もそんなのは、解ってる筈だもの。

解ってないならその方が問題で、否と答える私を想像しているのなら、生武藤に股間キックだ。馬鹿者。

だからこの"真実券"は無効。わかった?]
 
(284) 2023/03/14(Tue) 21:31:34

【人】 黒崎柚樹


 ……券なら、武藤が持ってる"味玉券"の方がいい。

[行こうって言ってたラーメン屋のサービス券。
持ってるって言ってたよね?

味玉券か大盛無料券か、どっちでもいいし両方でもいいよ。

今日の私はそっちの方がずっとずっと御所望です。と、尊大に手を出したのだった。]

(〆の〆……?)
 
(285) 2023/03/14(Tue) 21:32:13

【人】 武藤景虎

[渡した真実券は突き返されてしまった。>>284

まあ、わかりきってた答えだからね。]

 ごめんって。わかった、この質問は無しね。

 ―――ずっと傍にいるし、オレが離さないよ。

[質問じゃなくそう言い換えると、仏頂面になった頬を軽く撫でれば、笑ってくれるだろうか。

味玉券と大盛無料券も付けとくので。**]
(286) 2023/03/14(Tue) 21:51:33
[アスルとともに故郷に帰ってすぐは目まぐるしかった。
懐かしい顔ぶれとの再会に喜び、長老から明かされる衝撃の真実に愕然とし、両親も説明を受けた上で自分を送り出していたことにはなんとも言えない顔になり、最後には苦笑してしまった。

結構思い詰めたのは事実なのだ。
過去も理由も仕方なく理解できる面はあれど、自らの後を継いだ巫女も似たように思い悩み、辛い思いもするかもしれないと思えば、簡単に納得して自由を謳歌できないのも自分である。
もっと他に方法はないのか考え、ガクたちの世界でいうお見合い相談所企画を作り上げるのは少し先の未来のお話。

もう巫女としての力はない。
当然、恋占いも遠見もまじないも出来ない。

でもアスルと過ごしてきて、これからも暮らしていくこの島のためにできることをしたかった。
この島が、みんなが、大切だから。]


 そういえばね、アスル。

[くすくすと笑って。]

 巫女の力がなくなってきた頃から、急に私の髪と瞳の色が変化してきていたでしょう?
 あれは前例があることではなくて実は理由は不明だったの。

[時期が時期だったので皆そういう見方をしていたが、文献にも残っておらず、実は首を捻られていたのだ。]

 だから、自分で理由を考えてみたわ。

 私は水に親和性のある力だった。
 水は……例えば湖面は姿を映すでしょう。
 私も水と同じように、……大好きな人の、大好きな色ばかり映して、想って焦がれて、ついに自分を変えてしまった。

 なんて、どうかしら。

[完全に同じにはならなかった淡い青に、月のような銀。
両親からもらった元の色も好きだったが、このアスルと混ざり合ったような色合いはお気に入りだった。]

[そして]

 ええ、いつでも大丈夫!

[アスルへ溌剌とした返事をする。
長い髪をひとつに結んでなびかせ、膝上までの衣装にズボンと革のブーツを着た姿は巫女時代と違う活動的なもの。
今は飛行機乗りと、その相方だから。]

 ……、

[美しいアスルの色をまとった飛行機。私たちの鳥。

身体の奥まで響くエンジン音、大きなプロペラの回る音。
いつになっても逸る心臓は、空へ飛び立つ前の彼の横顔を見た瞬間に一際跳ねて、熱い想いがあふれ出す。

ついに地上に縫い止められた鎖が外れて。
悠々と大きな羽根を風に乗せ、青い空へと飛び立った。]


 ……わぁ……っ、高い……!

[きらきらと瞳を輝かせ、雲間の向こうまで見渡して。
今はともにどこまでも飛べる彼を見つめる

軽口にふふ、と顔をほころばせて。
可笑しそうに目を細めた。

アスルなら大丈夫よ、と風に伝えるように囁く。]


 アスル――ありがとう。連れてきてくれて。

[空へ、自由へ、色んな場所へ。そして、あなたの隣へ。
心からの感謝と、愛を。**]

【人】 黒崎柚樹


 …………最初からそう言って欲しかったな。

[拗ねるような口調で言うけど、顔はもう、笑ってて。]

 離さないのは、私もだし。

 ────うん、ラーメン、食べに行こ。

[実は私も持ってるんだけどね、味玉券と大盛無料券。

だから私の分は、武藤にあげるね?**]
 
(287) 2023/03/14(Tue) 21:55:51
 




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