【人】 厨房担当 那岐[キッチンにあまり立つ機会のない知恵が、 沙弥に手ほどきを受けてティーポットを手にしていた日>>1:478 賄いにも彼女の手が加えられた。 料理の乗っていないテーブルに、 何人かがぬいぐるみを囲んでいたのは知っている。 "かわいい"ものに群がる習性は、男女も同じ。 等間隔に切られたセロリの浅漬け。 セロリの緑に昆布の黒が絡んでいる。 一緒に口に放り込めば、 みりんの甘さとピリっと刺激する鷹の爪。 それを繋ぐように後から追いかけてくるごま油のマイルドさ。 さっぱりだけではない味の変化を楽しみながら。] 旨いよ。 知恵も今度、前菜とか出してみれば。 [メインにはまだ遠慮をするかもしれないから。 まずは、前菜から。] (80) 2023/03/05(Sun) 12:28:08 |
【人】 厨房担当 那岐―― その後 ―― [結局、従姉妹に窘められながらも目薬の練習はしなかった。 どうにも、あの不意を狙ってくるタイミングが慣れなくて。 ドラッグストアで知恵に薦めらた洗眼薬を購入し、 説明書の通りに実行すれば、 眼だけがプールに浸かったような心地になった。 目薬よりはいくらか、まあ。 感想はそんなところ。 充血に効果があるのかは知らないけれど。 これもまたプラシーボ効果があるのなら、 やらないよりは、やってみる価値はある。] (119) 2023/03/05(Sun) 14:14:59 |
【人】 厨房担当 那岐[時間経過か、洗眼薬の効果か。 充血は引いて、いつものようにコンタクトが 入れられるようになった日。 通用口には大きなスーツケース。>>43 トレードマークのキャスケットの位置を確認しつつ、 黒板を確認しれば、なるほど。 今日、従姉妹がウキウキしていた謎が解けた。>>0] ブッラータチーズ。 [一時期どこかの牧場が流行った時に、 一気に有名になったそのチーズは見た目も可愛らしい。 他にも並ぶ本日の食材の一覧の中に、 自身の好きなサーモンとイチゴが並んでいて、 少し、気持ちが上がる。 なるほど、ウキウキする気持ちが分かった。] (120) 2023/03/05(Sun) 14:15:20 |
厨房担当 那岐は、メモを貼った。 (a23) 2023/03/05(Sun) 15:34:02 |
【人】 厨房担当 那岐[……と、いうか。 もし連絡が来るとして、想像していたのは。 『○○日に店に行きます』とか、 そういう業務連絡的なものだとばかり思っていたから。 自身がそういったことでしか使わなくて、 続けて送られてきた文章に、 今度はこちらが面食らう方だった。 そして、名前を告げていなかったことを メッセージを見てようやく思い出す。 ただタイミングが掴めなかっただけではあるが、 ここまで引き伸ばした挙げ句、 直接、と言われると大した名前でもないのに 妙に気恥ずかしくなってしまう。] (226) 2023/03/05(Sun) 18:14:20 |
【人】 厨房担当 那岐『年は25歳、趣味は手先を動かすこと。 最近はラジオも聞きます。』 [送られた文面を真似るようにして、そこから。 先が上手く紡げなって、結局。 そのまま送信。 それきり返事はないかと思っていたら、 数日後にまた返事が返ってきて。 一度だけかと思っていたやりとりは、 数回、続いたかもしれない。 その度に頭を悩ませて、メッセージを送りながら。 少し、返信を楽しみにしている自身も、居た。*] (229) 2023/03/05(Sun) 18:15:09 |