人狼物語 三日月国


224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】

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視点:


【人】 拷問吏 ネロ

「何、ツキに悪きツキなどあるまい」

席に座り、空々と哂う。

「我ら、この生業よ。
 使わぬツキを胎に溜め込んだまま死ぬる者も多い。
 金子もツキも腸も、
 皆懐から出ていく時分が最も温かいと聞く。
 血肉存分に吐き出すが温度ある人生やもしれんぞ」

#アジト
(9) 2023/09/11(Mon) 21:53:44

【人】 拷問吏 ネロ

「……拷問には、種類が二つある」

ざらり。

「一つは、身体的な"痛苦"を与え、
 そこからの解放を引き換えに情報を引き出す物。
 もう一つは、先ず"喪失"を与え、
 さらなる喪失を重ねぬを条件に、情報を引き出す物にある」

ざらり。り。

「雇われの拙が得手としておるのは"後者"だ。
 故に、此処までの行為も、此れより後の行為も、
 そうあることを念頭に受けるが好い。
 さすれば、口を開かんことが如何な結果を齎すか、
 想像は、その惚けた頭でも易かろう」

#拷問部屋
(90) 2023/09/13(Wed) 1:47:32

【人】 拷問吏 ネロ

――に、ち。

「"奇怪strano"であろう。
 目の粗い麻布に針を通しても糸を傷つけぬ理論と同じである。
 故に、傷付かぬのなら、痛みがなきことも道理。
 が、"そこ"を動かしてみよ。動かぬものがあるだろう」

――ち。

「それは、"二度と動かん"。
 生命活動に支障はない。痛みすらなかろう。
 ただ、表面に傷を入れず
 "最奥"だけを無遠慮に一度犯された身体は、
 在り方からぐちゃぐちゃと書き換えられる」

――ち。ぐ。ち。――ぐ。

「それは、仮にここを出られても、
 "不便"を齎す、"不自由"を齎す。
 上がらぬ腕を、引きずる脚を、
 見えぬ暗点を、聞こえぬ一音を、
 揃わぬ足並みを、纏まらぬ思考を、
 嘲る視線を、ままならぬ立場を齎す。
 慣れはしようが、"失う前より出来る"ことは二度とない。
 "研鑽"でも追いつけぬ"不都合"を確実にその身に刻む。
 さて、再度動かぬ"それ"を見よ。自由の利かぬそれを。
 ……主は、死ぬまでに、
 あと何度それの不便を感じるだろうな」

#拷問部屋
(91) 2023/09/13(Wed) 1:49:33

【人】 拷問吏 ネロ

――に、ち。ゅ。

「続けよう。主が心を折り、腸の内を漏らすまで。
 ……そして不幸であったな。
 仕手が悦びを覚えるタイプであれば、
 主が拙を満足さえすれば、
 "責め苦"もそこで終わりであったろうに」

#拷問部屋
(92) 2023/09/13(Wed) 1:50:39

【人】 拷問吏 ネロ

>>110 カンターミネ
半ばまで他人の中に埋まっていた手指を
念入りに洗いながら、喜色めいてドアの方を見る。
サテン地のタオルで手を拭きながらドアを開けた。

「ほう。好い時分だ。
 仕事終わりと同時に訪れた故、
 時報かと思うたが、持っておるな。
 ガイオが如き賭けに興じてみては如何だ」

実際、このような幸運は二割ほどであることも、
承知の上で、布で頬の赤を拭きながら言った。

「明日か、仕事が多きことは好いことだ。
 女史が手空きなら
 明日以降にむしろ手伝うてもらうのも一興か。
 切れすぎぬ刃の方が後遺症を残すというからな」

他人と共に"責め"を行うと
その酷さがさらに増すことは自覚していた。
ましてや、彼女とであるなら、それはそれは酷い有様になる。

#拷問部屋
(126) 2023/09/13(Wed) 22:20:55

【人】 拷問吏 ネロ

>>134 カンターミネ
「……心得た。
 拙も、"人間の生命維持の最小単位『人間でいられる限界』"を
 是非とも女史に披露しようと思うておったところだ」

冗談か本気か、仕入れた"箱"を見ながらそんなことを返す。

言いながら思案する。
……成程、片付けのこの折が、
最も拙が情報を抱える折ということか。
部屋の中に散乱した物も、臭いも、肌の濡れも、
それらに付随する情報こそが、女史の"主食"である。
で、あるなら、この折に部屋を訪れたことも或いは偶然とは、
とまで考えて、去りゆく背を眺め、一人部屋で屈々と哂った。

「偶然であろうな」

であるならば。
このようなところで使った機運によって、
恐らく女史の行く先の道に、
五割の確証など齎さぬことになるだろう。

「道理、道理よ」

それが、我らの生業にて。

#拷問部屋
(135) 2023/09/14(Thu) 0:33:48