人狼物語 三日月国


246 幾星霜のメモワール

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視点:


【墓】 白昼夢 ファリエ

>>4:20 エミール

「はあ。釈然としませんけどその通りみたいです」

否定するのも無駄な努力だと分かっている。
今回はこちらの負け。
してやったりと得意げに笑う顔は、あなたらしからぬ雰囲気を覚える。
それでもあなたを朴念仁だとは思っていない。
今まで見たことが無かったというだけであなたの一面なのだろう。

拗ねるように頬を膨らませている自身の子供っぽいところもまた、同じような一面なのだろう。
可能性なんて昨日に忘れてきてしまったように思い込んでいた。
もしかすると見えていなかったのか、もしくは見ようとしていなかっただけなのかもしれない。

「……好きにしたら良いじゃないですか」

痣に対する考え方と、それから突拍子もない提案に対して告げた。
座ったまま背を丸めて手慰みに指を絡ませながら、覗き込むように顔だけ横を向く。
分からないだらけの現状でも不思議と答えは決まっていた。

「これが祝福かどうか、エミールの答えを待っていますから」
(+8) 2024/02/09(Fri) 20:16:27

【墓】 白昼夢 ファリエ

>>9 エミール

「忘れちゃだめですよ?」

終わったことはどうにもならない。
現実逃避じみたやり方だとしても、不確定の未来に思考を明け渡してしまえば気は紛れた。

「お手数をおかけしました。
 ……孤児院に行くんでしたよね。今日も子供達をよろしくお願いします」

勢いをつけて立ち上がる。
跳ねた髪が落ち着くころにはもう孤児院の先生としての顔を張り付けていた。
すれば世間話でも交えながら孤児院までの道を辿り、祭りの最中の日常を過ごしたことだろう。
(+19) 2024/02/10(Sat) 22:00:21