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【人】 コピーキャット ペネロペ「……ああ〜? ガイオの野郎、まぐれ当たりをまだ言ってんのか?」 「ったく、少し前までは息苦しいだの何だの言ってたくせに」 調子の良い奴。言葉ではそう言えども、 不運な同僚の事をそう悪く思ってもいないらしく。 声色は冗談めかした笑みを含むものだった。 #アジト (6) 2023/09/11(Mon) 21:34:14 |
【人】 コピーキャット ペネロペ「負け越しては勝って悄気げては良い気になって、 カネもツキも大いに吐き出してるあいつは まあ退屈はしねえ人生なのかもしれねえなあ」 それが身を滅ぼさなければもっと良いと思うのが人のさが。 とはいえそんな望みが贅沢な稼業である事も間違いなく。 #アジト (13) 2023/09/11(Mon) 22:15:53 |
【人】 コピーキャット ペネロペ>>61 イレネオ 日暮れ頃、人気のない墓地。 「……あれっ、もしかして」 やや遠くから、ぱたぱたぱたと小さな足音。 手には掃除用具や草木の手入れ道具を持って。 人影がひとつ、あなたの方へやって来た。 「やっぱりイレネオさんですっ。 どなたかお墓参りですか?それとも私と同じで、 墓守のおじいさんの代わりに手入れをしに来たとか…」 暗くなりつつある中とはいえ、その声や顔に覚えはあるだろう。 どこかの店先であなたも見知ったもののそれ。 少女然と、マキシ丈のワンピースの裾を揺らしながら。 ここが墓地である以上、ある程度声は控えめに。 長身を目一杯見上げて、あなたに問い掛けを一つ。 #共同墓地 (68) 2023/09/12(Tue) 20:25:13 |
【人】 コピーキャット ペネロペ>>85 イレネオ このヴェスペッラでもあまり見ないだろう長身のあなたに対して、 こちらは子どもとしても、女性としても。 それなりにありふれた身長だ。 暗くなりつつある時間も手伝って、見分けが付かずとも仕方ない。 「仕事というよりは、お手伝いを! ここの墓守のおじいさんが腰をやっちゃったみたいで… お客さんから話を聞いて、 仕事帰りに時々手伝う事にしたんですっ」 ぐっと上を見上げて。手に持っていた道具類を、 あなたにも見えるように少し上に持ち上げた。 あなたは今どんな表情をしているだろう。 声色から想像するとしたら、驚きにほんの少し目を瞠った顔。 墓守の話を客から聞いたのは本当の事。 墓地に出入りすれば、死者の情報も少しは入ってくる。 そんな打算ゆえの行動ではあれど、今は真相は秘されたまま。 「イレネオさんは、どうしてこんな時間に?」 答えを返せば、後に続くのは純粋な疑問。 道具類を少し下ろして、小首を傾げた。 #共同墓地 (87) 2023/09/13(Wed) 0:47:05 |
【人】 コピーキャット ペネロペ>>89 イレネオ 「はあい。 ふふ、ちゃんとお小遣いも出てますよ。親切はお互い様ですね。 イレネオさんもいつもお疲れ様ですっ」 きちんと休め、という言葉には素直に肯いて。 それが自身を心配する者への一番の返答だろうから。 そうして、他者を慮るあなたをお互い様と言う。 無論、これらは『一般市民のペネロペ』としての言葉であって。 『マフィアのペネロペ』がどう思っているかは定かではない。 うわべだけを見せられ、無理解へ誘導されるならなおのこと。 この猫被りを自ら剥ぐ気は、さらさら無いが。 「いえいえ、もう終わった所ですから! 後は用具入れにこれをしまって帰るだけですっ …もしよろしければ、片方持ってもらっちゃったりしても?」 心配されたから、というわけでもないが。 せっかくなら、お言葉に甘えて手伝ってもらおう。 そう思って、掃除用具と園芸用具の二つをまた少し掲げた。 #共同墓地 (93) 2023/09/13(Wed) 2:11:01 |
【人】 コピーキャット ペネロペ>>89 イレネオ 「それにしても、こんな時間にお墓にご用事なんて 実はイレネオさんは探偵だったり? …なんて、小説の読みすぎでしょうか」 実際は刑事だと知ってはいるけれど。 今は 職業までははっきりと聞いた事はなかったように思う。だから世間話、他愛無い話題として、それを選んだ。 #共同墓地 (94) 2023/09/13(Wed) 2:11:42 |
【人】 コピーキャット ペネロペ「アレさーん、やってますかあ〜」 朝を過ぎ、昼の前か過ぎた頃。或いはその他の都合の良い時間。 看板が出ている事を確認すれば、迷わず店内へ入っていく。 そこにドライブ中のボードが掛かっているかはさておいて。 先客が居る可能性も考えて、一応のうわべを被りつつ。 連れ はともかくとして。この猫被りには、店主が居なくとも戻ってくるまで居座るだけの胆力はある。 #Mazzetto (113) 2023/09/13(Wed) 19:16:40 |
【人】 コピーキャット ペネロペ>>115 黒眼鏡 「あいよ」 他に客は居ないらしい様子を見れば、うわべは取っ払われた。 投げ掛けられた二つには一つの返答で返しつつ。 椅子に座り、カウンターに肘を付きながら 我が物顔でクラッカーを抓み始めた。 「ダヴィード、お前どっち食う?」 クラッカーを一つ抓み、思い出したように連れに声を掛ける。 クラッカーとビスコッティ。 (116) 2023/09/13(Wed) 20:33:29 |
【人】 コピーキャット ペネロペ>>119 >>120 カフェ 「はいよ」 ずい、とビスコッティをダヴィードの方へ押しやった。 珈琲が準備される器具の音を空調の合間に聞きながら、 クラッカーをもう一枚抓み、ぱり。 「最近ねえ。 こっちはまあいつも通りだわ。良くも悪くも それが一番っちゃあ一番だけどな」 「あー、アマラントの飯は美味い」 雑な近況報告。或いは営業。 そわそわと落ち着かない様子の連れに対して、 こちらはたいそう我が物顔で居る。 「そう言うアレさんの方は? なんか良い事の一つでもあったか?ダヴィードも」 #Mazzetto (121) 2023/09/13(Wed) 21:29:53 |
【人】 コピーキャット ペネロペ>>122 >>123 カフェ 「いいんじゃねえの、飯だけでも。 マスターも嫌な顔はしないだろ」 憶測というよりは、断定形で。 店員として彼の店のマスターの食事への拘りを知っているから、 食に関してはそうそう客は選ばないだろうと。 この自称カフェの主がそうであるように。 「あー、例の噂か。 下が知ってる事は当然上も知ってらあな。 ま、この通りだよ。今はな」 いつも通り、と答えたダヴィードを顎で指し。 珈琲に砂糖一つ沈め、かき混ぜて一口。 あなたのバリスタの腕は以前より上がっただろうか。 「犬の躾も問題なしってわけだ。 何も無けりゃそれが一番だが、 何かあればお前にもしっかり働いてもらうだろうよ」 文字通りすっ飛んできそうな言葉には冗談ひとつ。 とはいえきちんと頼りにしてもいるらしかった。 #Mazzetto (127) 2023/09/13(Wed) 22:35:00 |
【人】 コピーキャット ペネロペ>>128 イレネオ 片手が空くだけでもずいぶん違って感じますね、だとか。 そんな事を言いながら、二人用具入れまで歩く。 街灯の明かりはやや心許ない所もあれど、 近くの人や道を照らすには十分な光量だった。 「刑事さん!ううん、惜しい所で外しちゃいましたっ。 でも、確かに探偵さんより似合って見えますね。 ドラマや映画で見る刑事さんって感じです!」 外れた推理には少し残念そうにしながら。 とはいえあっさりと告げられた職業には納得したように、 刑事ドラマなんかも好きですよ、と 口元に空いた片手を添えて笑っていた。 「探偵でも、きっと似合ってたと思いますけどっ。 となると、お店にいらっしゃるのはたまの休日でしたか? お巡りさんって、なんだか忙しそうなイメージです」 こっちの方です、と用具入れへの道を先導しながら。 他愛無い世間話をぽつりぽつりと続けていく。 店に来たあなたの方が幾分上機嫌そうに見えるものだから、 休日、或いは仕事終わりの贅沢なのかもしれないと。 さてこの推理はどうだろう。 #共同墓地 (130) 2023/09/13(Wed) 23:11:37 |
【人】 コピーキャット ペネロペ>>133 イレネオ 「いえいえ。こちらこそ、 日頃平和を守ってくださってありがとうございますっ」 限りなく本物のようにした、うわべの言葉と笑顔を返す。 実際は都合の悪い時は都合が悪い以上のものではない。 とはいえ一般市民としての模範解答はこれなのだ。 そして、癪ではあれど都合の良い時も存在しなくはないだろう。 「じゃあ、元気を出したい時はどうぞ当店をご贔屓に! 秋の新作も出てますから、またいらっしゃってくださいねっ」 今度は外れてはいなかった推理に、やった、と喜んで見せて。 ちゃっかりとセールストークなんかも添えた。 時折墓石を向く視線の動きは見えていたか、見えていなかったか。 見えていたとしても詮索のし過ぎは怪しまれると判断したのか、 特別言及はしないまま。 「あ、ここです!ええと、掃除用具はそっちに。 決まった順番は無いので、一つずつ掛けていけば大丈夫です」 そうしている間に、気が付けば目的地へと着いて。 用具入れを開けば、中には様々な道具を掛ける為のフックがある。 園芸用具は数も少なく、すぐに仕舞い終わった。 掃除用具もそれよりひとつかふたつ多い程度のものだろう。 #共同墓地 (136) 2023/09/14(Thu) 0:48:51 |
【人】 コピーキャット ペネロペ>>138 カフェ 「シロートに運ばせたら腰やるやつだろ、それ」 けらけらと、軽口に野暮な口を挟みつつ。 珈琲をもう一口。いつも通りの味はおそらくは良い事だ。 「ま、当面仕事は気の早い輩に蹴り入れるくらいだろうな。 現状維持は得意技だ。犬も飼い主に似てくれりゃいいが」 また一口。そう温度が変わらない内に飲み干せば、 お代幾らだっけ、と言いかけて。 「…車ぁ?随分気の早い誕生日プレゼントだな。 俺はともかくコイツが貰っても私有地でしか乗れないだろ 運転手雇うんでもなきゃ暫く贅沢な鑑賞品になっちまうぞ」 コイツ、と指すのはダヴィードだ。 俺はともかく、と言う辺り自分は寄越されれば使うのだろうが。 #Mazzetto (139) 2023/09/14(Thu) 3:31:54 |
【人】 コピーキャット ペネロペ>>140 >>144 カフェ 「はいよ」 投げて寄越された鍵をしっかりキャッチ。 使える足が多いに越した事は無いのは事実、有り難く頂こう。 「アレさんと親父の若い頃を基準にしてたら 命が幾つあっても足りねえって。 ……ま、そのうちな、そのうち」 ヤンチャ自慢にはそら出たと言わんばかり、 いつかのお出かけにはそう返して。 「俺ほど情報共有きっちりしてる奴も居ねえって。 んじゃそろそろお暇するわ。ダヴィード、他に用無いか? 必要なモンあるなら頼むのは今のうちだぞ」 「ああそうそう、珈琲のお代は?幾らだっけ」 一応は客として来た手前、ちゃんと勘定はしておこうと。 車のキーをポケットに仕舞い、代わりに財布を取り出した。 上司らしく連れの分まで払ってやろうかと思いつつ。 #Mazzetto (145) 2023/09/14(Thu) 13:43:38 |
【人】 コピーキャット ペネロペ>>146 >>148 カフェ 「へいへい、そんじゃ次も忘れないうち来ますかね」 財布をしまって、ひらりと片手を振る。 仕事に必要な会話こそ無くとも、縁は大事にするべきだ。 何だかんだと情のある男はそのように考えている。 つまりは一杯の珈琲とその傍らの会話も同じ事。 「アレさん乗せるってなら、 まず重い腰を上げさせられるように頑張らねえとな」 冗談一つ添えて、席を立って伸びをひとつ。 「珈琲美味かった。そんじゃまた」 ダヴィードにせっかくなら乗ってくか、と声を掛けつつ。 車は無事引き取られていくだろう。 #Mazzetto (149) 2023/09/14(Thu) 18:04:18 |