人狼物語 三日月国


164 夏の想いのひとかけら【R18】

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到着:兄 辺世 流

【人】 兄 辺世 流

[ひとなつ荘]

氷塊を業務用のかき氷機にかけて、ガリガリガリガリと削る音が響く。
サーバーのスイッチを上げてコーラを注ぐ。シロップは緑と、次に桃色。それにやはり、生ビール。
ソフトクリームのサーバーもスイッチを入れ、コーンの上に白く冷たいとぐろを巻かせる。

「はい、かき氷メロンとあんず、ビール、ソフトクリーム、コーラ1つずつ。1700円になります。」

4人家族の父親が出す1000円札2枚を受け取り、100円玉3枚を返す。最後に軽く愛想笑い。
(3) 2022/07/27(Wed) 0:31:55

【人】 元子役 辺世 流

母親の方が顔を見ていた。何かに気づきそうだったが、子供に急かされて、そのまま行ってしまった。

それでいい。人は次から次に来るんだ。
店内の方の注文も、ドリンクや氷菓系は大体こちらでカバーしている。

従兄の万里に人手が足りないからと無理に請われて、自分も生活費は必要だから、夏の間はずっと常勤で働きに来ている。

問題はなさそうだった。時折僕の顔をちらちら見て何かに気づく客がいない事を願いながらなのが難ではあったけれど。
(5) 2022/07/27(Wed) 0:36:22

【人】 元子役 辺世 流

もっとも、名前を聞けばさすがに僕が5.6年くらい前まで子役であった事に気づく人間はいたかも知れない。

十数年前に大河ドラマの主人公の子役で人気になったことも、数年前からまるでテレビにも出なくなり今は引退していることも。

けれど、両親がとっくに離婚していることも、家庭なんてものはもうなくて、今は僕一人でがらんとした家で貯金を原資になんとか生活していること。そんな事はさすがに知りはしないだろう。
従兄の家には本当に感謝している。
夏の間中働けば結構な額は貯まるだろう。

肌があまり強くないから、強い日差しは少し困りものだけれど。日傘は手放せない。
(7) 2022/07/27(Wed) 0:44:09

【人】 元子役 辺世 流

「あっちはもっと大変そうだな…、あ。
いらっしゃい。何にします?」

熱気にまみれて腕を振るうひとなつの同僚>>6を横目に、休む間もなく再び仕事モードに戻ることにした**
(8) 2022/07/27(Wed) 0:44:25
元子役 辺世 流は、メモを貼った。
(a1) 2022/07/27(Wed) 0:50:44

元子役 辺世 流は、メモを貼った。
(a9) 2022/07/27(Wed) 9:48:45

【人】 元子役 辺世 流

「やるな。」

海の家によく響く声で入るビールの注文>>17をそつなく提供するオスカー>>18の手際に内心感心する。
コミュニケーションも卒ないし、調理の出来も結構いける。

思ってたより割とガチめの職場ではあるけれど、しっかり回しているのはさすがだ。

「負けてられないな…
あ、ソフトクリームのチョコと巨峰。おまたせしました。」

いかにも一夏を楽しんでいそうな男女のカップルにソフトクリームを手渡しながら、呟いた。
彼が昔の出演作を見ていたとは知らないが。
(28) 2022/07/27(Wed) 12:11:03

【人】 元子役 辺世 流

フロアの方はといえば、今年2回目だという清姫はさすがに手際がいい。同い年らしいが、海の家にはつきもののウェイ系や酔客のあしらいも上手いし、尊敬する。

一方、いかにもまだ不慣れな感じの早乙女さん>>14は、院生だという須藤さん>>13のフォローを受けつつなんとか切り盛りしている。はらはらする事は結構あるが、こちらはこちらでまだ忙しい。

何しろこの日差し、テイクアウトのジュースやかき氷は、飛ぶように売れる。
屋根のある場所で日焼け止めを二重になっているけれど、終わる頃には肌は多分赤くなっているだろう。
(29) 2022/07/27(Wed) 12:18:24

【人】 元子役 辺世 流

「早乙女さんに須藤さん、蛇ヶ原さんも、手が空きそうなら
交代で休憩してください。
水分補給は忘れずお願いしますね。」

指示する立場でもないのだけど、そんな風に声をかけ、サーバーからジンジャーエールを注ぐ。

他にバイトに来ている万里の従妹の子>>20とか、冷やし中華を取りに行ってくれているはずの子>>27とか、この日差しで大丈夫かな、と少し案じた**
(30) 2022/07/27(Wed) 12:28:07
元子役 辺世 流は、メモを貼った。
(a13) 2022/07/27(Wed) 12:29:05

辺世 流は、蛇ヶ原 清姫に軽く手を振って仕事に戻った。
(a15) 2022/07/27(Wed) 12:47:10

【人】 元子役 辺世 流

須藤さんも休憩に行きたいのはやまやまらしい>>41けれど、中々そうもいかなさそうだ。
時間が経って少し暑さも緩んでくれば、泳ぎに行く人が増えて少しは手が空く…はずなのだけど。
とりあえず、かく言う自分も隙を見て側のペットボトルの麦茶を一口。流れる汗をタオルで拭う。

「あ、はい。早乙女さん、無理はしないで…いけそうならいいんだけど。」

ガッツポーズまでして大丈夫とアピールしてくれる早乙女さん>>39に軽くうなづく。ミスも割とあるけれど、やる気がすごいのは頼もしい。
バイトの女の子達はなんだか全員えらく可愛いのだけど、彼女はそれに加えて物腰とか、随分育ちが良さそうに見えた。
早乙女商事の令嬢だとは知らないし、僕の方も素性は聞かれないと答えはしないのだけど。
(42) 2022/07/27(Wed) 17:47:32

【人】 元子役 辺世 流

と言ったところで、もう一度話しかけられて>>41振り向く。
ちょうど人の波は少し途切れたところ。
外にウォータークーラーもあるみたいだけれど、薦めるのは躊躇われた。

「そっか、飲み物は持っといた方がいいですよ。
僕も初日はうっかり忘れてえらい目にあいましたし。
そこのウォーターサーバー、お客さんに出すお冷のですけど、隅でこっそり飲むくらいは大丈夫…って万里が言ってたはずです。

あ、あと僕のことは流でいいですよ。」

多分この中では一番年下だし、と応えた**
(43) 2022/07/27(Wed) 17:54:33
元子役 辺世 流は、メモを貼った。
(a17) 2022/07/27(Wed) 18:02:42

【人】 元子役 辺世 流

「1リットルくらいはすぐなくなっちゃいますね。
裕也さん、ですよね。よろしくです。」

少しは人もはけてきたのだろうか。合間では雑談を挟む余裕>>52も生まれてくる。清姫が雷を落としているのを聞くと、どうやら久部さんがサボっているらしい。やれやれ。
とは言え、きっとそれは生活に余裕があるってことなんだろう。

「あ、冷やし中華冷蔵庫にお願いします!」

戻ってきた綴さんに>>50声をかけつつ、早乙女さんがこちらのウォーターサーバーの方に来たのでちょっとスペースを空けた。
(58) 2022/07/27(Wed) 19:18:37

【人】 元子役 辺世 流

「ずっと働いてるとね。扇風機はかかってるけど、それだけじゃやっぱり暑いし…
あ、どうぞ。」

テイクアウト用のスペースはカウンターと隣り合っているけど、少し入り込んでこじんまりとしているから、早乙女さんを匿うと割と狭くなる。
これでも中学あたりまではまあまあモテたと思うけれど、そう言えば最近は女の子と近づく事もなかったな、とふと思った。

もちろん年頃だ、健全な欲求もある。
けれど、例えば人生を共に過ごすような人なんてものは、今の自分が探すべきではないんだとも思う。
もっと一夏の割り切った関係みたいな、そんなもの…
(63) 2022/07/27(Wed) 19:44:32

【人】 元子役 辺世 流

「あ!ごめん、えっと…」

少しぼうっとしていたのか、早乙女さんに聞かれて>>55我に返る。
聞かれたことの意味はすぐわかった。
隠しだてするようなものではない。
ただ、あまり人に言い立てる事でもない。

「うん。子役で出てたよ。
一番有名なのは『元親記』かな。大河の。

民放のドラマとか、CMもいくらか。…見たことあるんだ?」


あくまでひっそりと、耳打ちするように答えた*
(68) 2022/07/27(Wed) 19:49:20

【人】 元子役 辺世 流

ー元親記ー

10年ほど前に放送されていた、長宗我部元親を主人公に据えた大河ドラマ。
色白で軟弱な「姫若子」と揶揄される少年が、成長して猛将の「鬼若子」となり、四国の片隅から力と策謀を駆使して、信長や秀吉といった中央の英傑達に挑んでいく物語。

最近の説を反映して本能寺の変の黒幕として描かれたことで当時は評判になった。また、子役時代の
『姫ではありませぬ!弥三郎は鬼となりまする!』
の台詞は当時しばらく流行した。

主演の平泉陽はこの作品を機に人気俳優となり、昨年は紅白の視界を務めるなど、国民的スターとなっている。
(69) 2022/07/27(Wed) 19:58:32

【人】 元子役 辺世 流

そして子役だった僕は……… このとおりだ。
**
(70) 2022/07/27(Wed) 19:59:23

【人】 元子役 辺世 流

[回想 日常]

僕はオーナーの計らいで、夏の間常勤スタッフとして雇ってもらっている。
だから海の家が開かれてほとんど初日から働いていた。

バイト自体初めてみたいなもので、だから去年もいたらしいオスカーや清姫ほどには最初はフロアも接客も全然上手くできなかった。
最初の頃はそんなに少ない客足でも一日終わるとぐったりして、部屋に帰って寝るばかりで。

ようやく慣れてきた頃、夕陽の海を眺めるのが好きになった。
(76) 2022/07/27(Wed) 21:29:20

【人】 元子役 辺世 流

海水浴客が帰り、砂浜が空くと海と浜を自分一人のものにしたようになる。煩わしいことを忘れられる。
そんな時にぼうっと海を眺めたり、たまには人のはけた海で泳いだりすることがよくあった。

よほど忙しくなければ毎日そうしていたから、あるいは、バイト仲間達とそんな時間を過ごすこともあったかもしれない。

誘われれば他の遊びにも積極的に加わっただろうけれど*
(77) 2022/07/27(Wed) 21:29:26
元子役 辺世 流は、メモを貼った。
(a24) 2022/07/27(Wed) 21:30:58

【人】 元子役 辺世 流

[夕暮れの海]

「ん?ああ…えっと、綴さん?」

夕暮れの海をぼんやりと眺めていると、たまに海の家で働いている彼女と会うことがあった>>102
海の家でというよりは、宿の方で野菜の下拵えや配送などを手伝ってくれている彼女も、オスカーや清姫と同じか、それより前からここで働いている、と聞いた気がする。

「綴さんもここに?
そう、よく会う……かな。」
(108) 2022/07/27(Wed) 23:04:43

【人】 元子役 辺世 流

フロアは色々忙しくて彼女とは日中あまり話をしないから、そんな気がするのかもしれない。僕は泳いでいたりする事も割とあるから、毎日そんな風に言葉をかわすわけではなかったけれど。

「海、好きなの?」

黙っていると少し気まずい気もして、そんな風にこちらから聞いたりすることはあったと思う。*
(109) 2022/07/27(Wed) 23:04:53

【人】 元子役 辺世 流

早乙女さんに自分の子役時代のことを聞かれ話をする傍ら、なんとなくこちらに視線が向いている>>67>>74のには気づいていた。2年目組だ。

聞かれて特にまずい話をしているわけではないのたけれど、少し気恥ずかしさはある。

一方、彼らの話>>106>>113も、時折耳に入ってきた。
あちらはあちらでなかなかすごい話をしているっぽい。

「家を継ぐ…に、地方領主?
オスカー、確かになんか只者ではない気はしてたけど…
蛇ヶ原さんも他のギャルとは一味違うとは思ってたけど…」
(119) 2022/07/27(Wed) 23:44:21

【人】 元子役 辺世 流

すごい連中の集まりなのだろうか。
早乙女さんもそうだろうか。彼女の方をちらちらと見た。

あちらは交代して、清姫が火の番を任されるらしい。
こちらもこちらで、まだ割とソフトドリンクの注文は絶えなかったりする。

「そう言えば早乙女さん。
えっと…フロアってどう、やっていけそう?

いや、例えば… 呼び込みとかこっち側の担当とか、どうだったりするのかなって。

あ、できてないからとかそういうのじゃなくって!
やりたい事とかあったりするのかな…って。」

話ついでに、そんな事を尋ねてみた**
(120) 2022/07/27(Wed) 23:50:09
元子役 辺世 流は、メモを貼った。
(a29) 2022/07/27(Wed) 23:51:14

【人】 元子役 辺世 流

[いつかの夕暮れ>>129

「そっか。ずっと前から…」

となると、失礼ながら綴さんの存在にはなかなか気づいていなかったのかもしれない。彼女が地味だからとかそういうことではなくて。

「ごめん。多分、あんまり気づいてなかったのかもしれない。
なんていうか、仕事中は余計なことを考えなくても済むけど。
こうやって海を見てる時は一番落ち着くんだ。」

いかにもドラマでよくありそうな台詞だ、と内心苦笑する。
(144) 2022/07/28(Thu) 6:40:29

【人】 元子役 辺世 流

「そっか。心の中…
僕も、そういうところはあるのかもしれない。」

遠く海を眺める彼女は、どこか浮世離れというか、不思議な雰囲気を纏って>>130感じられた。
どうして海の家で裏方としてバイト…あるいは手伝ってくれているのかふと気にはなったけれど、自分がそうであるように、なんだかただのバイトではないようにも思えて

「…いつもありがとう。下準備とか。
見えにくいところだけど、すごく助かってる。」

直接聞くのは躊躇われ、そんな言葉でお茶を濁してしまった**
(145) 2022/07/28(Thu) 6:44:23

【人】 元子役 辺世 流

[早乙女さんと>>140]

「クーラー…ほしいなあ。
宿に帰ったら涼めるんだろうけど…
せめてもっと風があったら…」

開放的な作りも良し悪しだな、と思う。
汗でべたつく肌を、Tシャツをパタパタさせて拭った。
しゃがんで少しの休憩を取る中、こちらはコーラを注ぎ終えて、ようやく少し一息つく。客足もまあまあはけてきたらしい。

「そっか。見ててくれたんだ、…ありがとう。
成長するまでだったら、見てたの結構短い間かな。
あ、でもその後のドラマとかも見ててくれたんだ…
僕の出てるのを?」
(161) 2022/07/28(Thu) 12:14:13

【人】 元子役 辺世 流

歴史に興味、というよりは僕を目当てに見ててくれたのだろうか。
そう言われることは、昔は珍しくもなかったし割と流しがちではあったけれど、最近は滅多になくなっていたし、言われるとしてももっと年上の年代層からだった。

だから、彼女の喜び方は>>141逆に新鮮で、今の自分には嬉しくもあった。
客足が空いたのをいいことに、そのまま熱弁する早乙女さんをしばし眺めていた。

「そんなに喜んでくれたの、久しぶりだな。
…すごく久しぶりだ。嬉しいな。

あ、でも…仕事中、そうだね。」

割と声が大きくなっていたけれど、店内はBGMも流れて賑やかだし、聞きとがめられることはないだろう。
(162) 2022/07/28(Thu) 12:19:27

【人】 元子役 辺世 流

「焼き場は清姫と、今は綴さんがフロアで…
うん、早乙女さん、いけそうならそのまま休憩入ってくれてもいいんじゃないかな。

僕ももう少ししたら一回休憩取りたいとこだけど…

そうだね。もしよかったら、休憩とか、終わってからでも、話の続きできたらいいな。
後は…さっき言ったやりたい事>>120とかあったら聞きたいかな。もちろん引き続きフロアでもいいし。」

思いの外話し込んじゃったかな、と思いつつ、早乙女さんにそう声をかけた**
(163) 2022/07/28(Thu) 12:24:35
元子役 辺世 流は、メモを貼った。
(a37) 2022/07/28(Thu) 12:27:24

【人】 元子役 辺世 流

[しばらく後]

「あー…………そろそろ限界。」

フロア内がはければ、砂浜の客はその分多いということで、テイクアウトは結構ある。それでもまあ、客足もまばらになってきた頃、さすがに立ったままはきつくなってきた。

「蛇ヶ原さんごめん、や、焼きそばを一つ……
隅の方で食べる…」

朝コンビニまで行くのが面倒だったのだ。
まあまあ汗だくの形相で、焼き場担当している>>147はずの彼女に声をかけた。

さっき早乙女さんに清姫と呼び捨てにしていた気がするが、心の声が漏れていたのだろう**
(164) 2022/07/28(Thu) 13:24:27

【人】 元子役 辺世 流

「ああ…ありがとう。助かるよ。」

近くの丸椅子に腰掛け、保温されていた焼きそばを受け取る。大量に人が来たら出られるようにはスタンバイしてだから、休憩というほどのものではないけれど。

「体力はまあまあのつもりだったんだけどな…
足がパンパンパンだよ。

…なるほど。湿布か。すごいな、準備万端だね…
もらっていいかな?」

手際は知っていたが改めて感心する。
さすが2年目というべきか、けれどそれだけではないだろう。

「蛇ヶ原さんは…すごいね。
いや、最初はちょっと身構えてたんだ。
ちょっと苦手なタイプな気がして。


うん、ここだけの話だけど。」

本人に言うのは失礼な気もしつつ、そう口にしたのはある種の尊敬とかそういうものの裏返しのつもりではあった**
(167) 2022/07/28(Thu) 15:18:55

【人】 元子役 辺世 流

少しの間焼き場も見るけど、幸いそちらには注文は来なかった。
戻ってきた清姫からサルンパスを二枚受け取る。

(そう言やこれのCMも昔出てたんだよな…
サッカー中の捻挫って設定で…)
「休憩中と寝るときか。ありがとう。大事に使う。」

休憩に入ったらさっそく貼ってみようと思いつつ、ポケットにしまいこんで。それから…そう、ギャルの話だったんだった。
ギャルへの先入観をギャルの前で口にするのは気が引けたけれど、理解は得られたらしい。

まあ…そう。怖そうみたいなイメージはあったかな。
(181) 2022/07/28(Thu) 17:39:03

【人】 元子役 辺世 流


『あー、あれヘンゼルじゃね?』
『うわ初めて見たマジヘンゼルじゃん』
『ウチらとどっか遊ばな〜い?』
『やめなよほらー、ビビってるじゃんww』
『キャハハハハハハ』
(182) 2022/07/28(Thu) 17:45:41