人狼物語 三日月国


124 【身内P村】二十四節気の灯守り【R15RP村】

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到着:“小雪” 篠花

【人】 “小雪” 篠花

 
 ねー、いおにぃちゃん

「何?」

 いおにぃちゃんのあかりのいれもの、きれい

「氷の容れ物? 気に入ったの?」

 ますみも、おなじのがいー

「んー……これは君にはできないかなぁ……。
 氷を溶けないようにするのは小雪の能力だし……」

 やー! おなじがいー!

「うーん……じゃあ、こういうのは?」

 ?

「硝子で作った容れ物だよ。
 氷じゃないから冷たくはないけど、これなら溶けないから」

 おはね?

「君には立方体とか球体より、羽根の方が似合うと思うよ」

 ……ちべたくないの?

「冷たいのは……その内ね」
(15) 2022/01/15(Sat) 18:50:43

【人】 “小雪” 篠花

 

「君が“小雪”を継いだら、作り方を教えてあげる」


 
(16) 2022/01/15(Sat) 18:51:36

【人】 “小雪” 篠花

ーー小雪領域内ーー
[ひどく、昔の夢を見ていた気がする。

青さは鮮やかさをいくらか落とされ、陽の光が鈍くなり始めた空。
寒いのかと思えば、小春日和で暖かい。
かと思えば、時折冷たい風が吹く。
枯れ葉が敷き詰められ、枯れ木の中に映える、山茶花や橘の色。
そんな山の中、決して数の多くない色に囲まれたコテージが、“小雪”の家だった。

その中の暖炉のそばで揺り椅子を揺らす。
幼い頃の先代とのやり取りなぞ、とっくに忘れていたというのに。
思い出したのは、うたた寝をする前に掃除をしていて見つけた、代替り直前の手紙のせいか。

普段仕事机にしている机へ移動すると、引き出しの箱の中へと丁寧にしまわれた手紙を取り出し、中に目を通す。]
 
(17) 2022/01/15(Sat) 18:56:39

【人】 先代“小雪” 篠花

 
『我が愛しの妹へ

 もう察してると思うけど、
 ちょっと強引な手段取っちゃった☆
 これで小雪をやらざるを得なくなったよやったね!
 僕、ずっと君に号を譲渡したいって言ってたのに、
 君ってば“ならない”の一点張りだったからね。仕方ないね。

 ここ数年は灯守りじゃないとできないこと以外、
 君に
押し付け
やってもらってたでしょ?
 難なく熟せてたから問題ない!
 君の好きなように、思うままに回していけばいいよ。

 と、言うわけで僕は旅に出るから後よろしく〜。

 愛を込めて 君の愛しい兄より

 P.S.
 儀式なしで継承していいのかって?
 大丈夫大丈夫、僕中央大嫌いだから!
 心配なら中央の職員に謝っておいて☆』
 
(18) 2022/01/15(Sat) 18:58:57

【人】 先代“小雪” 篠花

 

 ………………。


[手紙を封筒に入れると、無言のまま机に叩きつけた。]


 ……ふざっけんじゃないよ、あのバカ先代。


[
常にサボってばかりいたが
自分より遥かに優秀だった人。
傍系から直系へ養子に出され、そのまま小雪となった人。

能さえあれば血筋なぞ関係ないと言った自分と。
濃い血筋があるならそちらへ戻すべきと言った兄。
反発していた意見は結局、兄が自分の意見を無理矢理通すことで終結してしまった。

何を思ってそう言っていたのか、聞くこともなければ告げることもないまま。
たった紙一枚で出ていった兄は何処へ行ったのか、今でもわからないまま。

灯り越しに窓を見れば、自分の心境を映したのだろう。
雪がちらついていた。]
 
(19) 2022/01/15(Sat) 19:00:58

【人】 先代“小雪” 篠花

 
[氷でできた立方体の中で、赤紫の灯は揺れる。

あの時兄さんが渡してくれた、灯りを入れる翼のオブジェ。
何処へやってしまったのだったか。

……関係ないわね。見つかっても使わないでしょう。
私には立方体や球体の方が似合うもの。*]

 
(20) 2022/01/15(Sat) 19:01:49
“小雪” 篠花は、メモを貼った。
(a3) 2022/01/15(Sat) 19:09:43

【人】 “小雪” 篠花

 
[先代の手紙を元の場所に片付けて、身支度を整える。
今日は会合の日だから、それなりにきちんとした服に見を包む。
気楽にやるぐらいで丁度いい、と言う者もいたが>>25、自分は公私はしっかり別けるべきだと思っている。
まあ単純に、100年前から続けている癖のようなものだったりするけれど。

それはさておき。
最後に帰りが遅くなったとき用に、念の為。手持ちランタンを腰に下げる。
領域内は山の中。暗くなると周りが見えなくなるの。
その代わり、星は綺麗だけどね。


支度が終わる頃には、ーーまだ向かうには早い時間。
統治域の中を一通り見回ってからでも遅くはない。

それならば、と山を降っていけば、統治域の中で一番の賑わいを見せる場所。
時期になれば祭りも開かれる、統治域の中心部だ。
秋頃になれば山で取れた果物や山菜、川魚などが並べられるが、今の時期だと保存食に加工されたものや、民間工芸品等の方が多い。]
 
(37) 2022/01/15(Sat) 23:59:42

【人】 “小雪” 篠花



 「おや小雪様、いらっしゃい。」


[去年の相場と比べていると、店主に声を掛けられたか。
定期的に見回っているため、顔見知りが多いとはいえ]


 こんにちは。寒くなってきたわね。

「なんたって冬本番ですからね。
 こういう時は寒さに強いことに感謝しますよ。」


[からりと笑う店主とその後、2〜3言交わして次へと向かう。
声をかけられれば寄る、を繰り返していけば、一通り見て回れたか。

いい時間となったのを見計らって、中央域へと足を伸ばす。]
 
(38) 2022/01/16(Sun) 0:00:13

【人】 “小雪” 篠花

ーー中央域ーー

 ご苦労様>>6


[執事やメイドと一緒に出迎える職員に挨拶を掛けて、ふと立ち止まる。]


 確か、天乃、と言ったかしら。
 申し訳ないのだけれど、ここってワインセラーのような物はある?


[そう苦笑しながら上げた手には赤ワインが一瓶。
先程の見回りの際、お裾分けと言って渡してもらった物だ。
本来、この様な場所に持ってくる物ではないのだけれど、丹精込めて作った物を無碍にする訳にはいかないもの。
大目に見て頂戴。


あるかないか尋ねてみるが、そもそも忙しそうなら執事>>0にお願いするだろう。]
 
(39) 2022/01/16(Sun) 0:00:49

【人】 “小雪” 篠花

 
[帰りは忘れないようにしないと。
それとも、付き合ってくれる人がいるなら飲んでしまおうか?
等と考えていると来訪者が来ただろうか>>36
自分に蛍はいないし、こういう場所は余程のことがない限りは律儀に顔を出しているから顔見知りだったはず。]


 これは菜虫化蝶の君。
 楽しんでいるかと言うと、“楽しもうとしている”が正解かしら。
 そちらは啓蟄の君共々変わりはない?


[そう声をかける。
他に会いたい人がいるならそのまま去るだろうけれど。*]
 
(40) 2022/01/16(Sun) 0:01:11
“小雪” 篠花は、メモを貼った。
(a7) 2022/01/16(Sun) 0:20:16

【人】 “小雪” 篠花

 

 そう畏まらなくても結構よ。謂わば同僚でしょう?


[含まれた毒にくすくすと笑う。
畏まらなくていい、とは何度か伝えたことがあった気がするが、気のせいかもしれない。
そもそも「〜の君」と呼ぶ辺り、堅苦しいと思われても仕方ないが。
仕事だと切り替えてしまうのは癖だ。訂正されれば直すだろうが。]


 心掛けは立派だけど、程々にね。
 でもお気持ちは嬉しいから、ありがとうと言っておくわ。
 そちらも、何かあれば気軽にね。


[これでも100年は灯守りをやっている。
多少の力にはなれるはずだからと伝えてみて、はたと思い浮かぶ。]


 早速だけど、貴方に手伝ってもらおうかしら。
 実は統治域の人から赤ワインをもらったのだけど、
 どんなつまみがいいか考えてないのよ。


[何が合うか、お勧めはある?と尋ねてみよう。*]
 
(56) 2022/01/16(Sun) 0:50:13

【人】 “小雪” 篠花

 

 困らせてしまったかしらね。


[下がった眉に続けて笑う>>57
本心ではあるので、撤回することは無いけれど。
そもそも、自分は自分のことを“このようなお方”と言われるような大層な人物だとは思っていない。]


 助けになっているなら良かったわ。
 統治域が離れてるからあまりないかもしれないけど、
 寄るようなことがあれば言って頂戴。


[どこぞの放浪灯守りに対しては、茶を出しつつも小言を言ったりするかもだが>>42、彼女達ならば歓迎しようと思っている。]
 
(59) 2022/01/16(Sun) 1:35:40

【人】 “小雪” 篠花

 
[充分手伝いになりますとも>>58
何せ酒を飲む時は大抵、何かの付き合いなどですでに用意されてる事が多いし、一人で飲む事はあまりないし進んでは飲まない。
飲む時は誰かにもらったから、とかばかり。
しかも一人で飲み切れる自信がないから、と誰かと一緒に飲むことが多く、その時はその人におまかせコース。

ーーつまり、自分でつまみを用意したことがない。]


 なるほど、赤身の肉やチーズ、トマトね。
 該当する料理は……。


[頭を巡らせる素振りを見せて、すぐに苦笑いに変わる。]



 問題は、誰と飲むかよね……。


[一人で飲むという選択肢はない。
風味が飛ぶので飲み残しを後日に回す選択肢もない。
その為、誰か一緒に飲んでくれそうな人を探す必要があるわけだが。
誰か一緒に飲んでくれそうな人はいないだろうか。*]
 
(60) 2022/01/16(Sun) 1:35:47
“小雪” 篠花は、メモを貼った。
(a12) 2022/01/16(Sun) 1:38:12

【人】 先代“小雪” 篠花

ーー先代の記録ーー


「あーはいはい。中央の人はいつも元気だねぇ。」


[中央域のとある部屋。
見て分かるぐらいうんざりした顔で、ソファに凭れかかって座る男はやれやれと首を振った。

規律を重んじる灯守りの監視役、と言われれば聞こえはいいが、己からすれば陰湿で頭が固い。としか思えない。
権力争いに利用しようとする輩がいるとかいないとか聞けば尚更。
中央職員の呼び出しのドタキャンなぞ日常茶飯事。
それなのに、今回珍しく素直に呼び出しに応じたのはーー。]
 
(88) 2022/01/16(Sun) 13:56:08

【人】 先代“小雪” 篠花



「そんな顔しなくても資料はちゃんと持ってきたって。」


[ほら。と適当そうに紙の束を取り出すと、引ったくるように奪われた。
職員の誰からも許可を貰わず、無断で持ち出した資料を返せ、と怒気の孕んだ招集が掛かったからである。
お冠なのは最初からわかりきってたことなので、元気なのも当然である。
まあ目の前の職員が顔を真っ赤にしているのは、座ろうとしたソファにあったブーブークッションに引っ掛かったからかもしれないが。]
 
(89) 2022/01/16(Sun) 13:56:32

【人】 先代“小雪” 篠花



「なんで持ち出したかって?
 悪戯をして君達の仕事を増やしてあげようっていう、
 かわいい僕の気・遣・い♡」


[「しっかし気付くの遅くなーい? ちゃんと管理してる?」と心配そうに声を掛ければ、ブルブルと震え始めた気もするけど気にしない。
ちなみに、言葉以上の理由は本当にない。
持ち出した資料のタイトルすら読んでないぐらいには興味ない。]


「ははっ、何様のつもりかって?
 決まってるじゃない、
小雪様☆



[事実を返せば、これ以上の会話は意味をなさないと思われたのか、荒い足音を立てながら出ていってしまった。]


「やれやれ、挨拶ぐらいしてからされないもんかね。
 規律を重んじるくせに礼節に欠くとは聞いて呆れる。」


[尚礼節を欠かせた元凶である。
さて、用事は終わったし帰るかなーと閉じた扉を開けるため、ドアノブを握るが。]
 
(90) 2022/01/16(Sun) 13:57:35

【人】 先代“小雪” 篠花



「……うん?」


[何故か開かない。
ガチャ、ガチャガチャガチャ、ガキッ。]


「……うわぁ、すごーく嫌な音。」


[若干現実逃避しながら手元を見てみれば、ドアノブだけがあった。
いやいやいや、おかしいでしょ。そんな力込めてないよ?

ゆっくりと周囲を見れば、一人の人影を見つけた。
うん、がっつりこっち見てるね。あの顔からしてこっちの状況把握してるね。

足早にそちらへ近付くと、その手に壊れたドアノブを握らせた。]
 
(91) 2022/01/16(Sun) 13:58:09

【人】 先代“小雪” 篠花



「これ、君がやったことにしておいて。
 この場は任せたから。じゃ!」


[後ろで何か叫んでいた気もするけど、聞こえなーい。
アディオス!!と元気に挨拶して扉を蹴破りながら逃げ出した。

ちなみに彼へのお願いは聞き届けられなかったらしい。
後日修繕費の請求書が届いた。かなしい。

そんな事象が、記録の1つとして残ってるかもしれない>>76。*]
 
(92) 2022/01/16(Sun) 13:58:35

【人】 “小雪” 篠花

ーー現代:少し前/天乃と>>76ーー
[先代とは違い、中央域嫌いを拗らせてるわけではない。
個々に性格というものがある以上、不愉快な思いをしないなんてことはないけれど。

その為、可能な限り職員の名前は覚えようとしている。]


 統治域の人から貰ってね。
 領域に戻る時間は微妙だったから、そのまま持ってきてしまったのよ。


[土産ということにすればいいとは、この時思い付かなかったから、気になるのだろう事を伝えた、というよりは言い訳したと言う方が正しいだろうか。]


 ありがとう。助かるわ。


[快く引き受けてくれた彼にお礼を述べ、さてワインをどうしようかと思案する。*]
 
(94) 2022/01/16(Sun) 14:14:32

【人】 “小雪” 篠花

ーー霜降とーー
[先代の霜降とは顔見知りであり、尊敬している一人であった。
如何せん、自分の先代は中央域の職員には迷惑を掛け>>90、ふと気が付くと仕事を放り投げてふらふら街へ遊びに出る様な人だったこともあり。
……一応弁明しておくと、いつやっていたのか謎ではあるが統治域内の仕事や灯守りの仕事はしていた。本当にいつやっていたのか謎だが。
もしかしたら、先の霜降の君や、年長の灯守り、蛍もこの辺のことは知ってるかもしれない。


それなりに長い年月を灯守りとしてやってきた彼は、市井からの評判もよく、ああいう灯守りになりたいと思ったものだ>>86

その彼が、新たな蛍を迎え入れたと聞けば>>85
どのような方を選んだのか気になって、合わせてほしいと願ったのだったか。

何度か会っている内に、何となく放っておけなくて、勝手に妹分のように可愛がっていたりして。
いつの間にか友人、と呼べる間柄になっていたから、彼女が後継として指名されたと聞いたときは素直に喜んだ。]
 
(120) 2022/01/16(Sun) 18:21:18

【人】 “小雪” 篠花

 
[反面、何故彼女を? と疑問にも思った。

私はただ、尊敬する灯守りの話を聞きたくて尋ねたこともあったかしら。

彼が何故、あの子を後継に指名したのか、話を聞くことはあったかしらね。**]

 
(121) 2022/01/16(Sun) 18:21:38
“小雪” 篠花は、メモを貼った。
(a33) 2022/01/16(Sun) 19:01:55

【人】 “小雪” 篠花

ーー現在ーー
[その後、菜虫化蝶の君からは何かお話をしただろうか。
一区切り付けば、そのまま別れよう。
悩みは解決したかに見えたが、まだ悩んでいた。]


 うーん……、
 小満の君辺りなら何かいい料理、教えてくれるかしら。


[思いつくのは彼の号の君。
真逆の号であり、遠く離れているからか少し気になる存在だ。
ちょっと先代に似ている気がするから、というのはあるけれど。


統治域では料理屋の店主をやっているらしいと聞いていることもあり、何度か酒のつまみのことを相談しに行った事があったか。]


 ついでに釣られてくれないかしらねぇ……。


[諸手を挙げて飛びついてくれそう>>69
そう思って見渡すが、どうやらいないようだ。残念。*]
 
(134) 2022/01/16(Sun) 21:20:03

【人】 “小雪” 篠花

 
[等と考えていると、挨拶に来た子がいたかしら>>133。]


 こんにちは、立春の君。
 ……まだ慣れないかしら?


[世間話の1つ2つ、咲かせるのも一興だけれど。
忙しそうなら見送りましょう。*]
 
(135) 2022/01/16(Sun) 21:25:24
“小雪” 篠花は、メモを貼った。
(a35) 2022/01/16(Sun) 21:50:31

【人】 “小雪” 篠花



 頭が固いということは、曲げられない信念があるということ。
 それは誇れることだと私は思うわ。
 だからこう、だなんて卑下しないことね>>144


[困らせたわけではないと知り、多少安堵したのは顔に出ていたか。
無理に気軽な態度を取らずともいいのよ。というのは、口に出されなければ言うこともないまま。]


 あら、素敵。楽しみにしてるわね。


[
こちらから出す茶菓子の心配はさておき
まっすぐに受け止めてくれるなら、素直な気持ちを返す。]
 
(149) 2022/01/16(Sun) 23:30:37

【人】 “小雪” 篠花

 

 見繕っていただけるなら、お願いしようかしら。
 どうも、こういうのは苦手でね……。


[手製を、と言ってもらえるならば楽しみにするでしょうけど。
見繕ってもらえるだけでもありがたいから、お願いしてみる。]


 あら、人数増えるかもしれないけど、
 それでもいいなら歓迎するわよ。


[人数が多い方が楽しいでしょう? という考えのもとである。
尚、何人誘うかは全くの未定だ。増えないかもしれない。

待ってほしいというならば、大人しくその場で待っていましょう>>145
数分離れた彼女を待っていると、皿の上に並べられたそれらにはほう、と見つめて。]
 
(150) 2022/01/16(Sun) 23:31:24

【人】 “小雪” 篠花



 なるほど。こういうものが合うのね。助かったわ。
 是非お付き合い願いたいところだけど、
 酔って会合に出るわけにはいかないからね。
 終わってからでもいいかしら?


[忙しいようならばまた今度ね。
そんな話をしていたら、立春の君が見えたのだったかしら。
挨拶をするためにそのまま別れましょう。*]
 
(151) 2022/01/16(Sun) 23:31:32

【人】 先代“小雪” 篠花

 
[――昔々、その昔。
代々灯守りを輩出する家がありました。
初代小雪から続くその家は、一つの取り決めがありました。
当主は、小雪になるのは、初代様と同じ銀の髪を持つ者。
それ以外は血筋を絶やさず、銀の髪の子を産むための畑、ないし種。
濃い血を残すため、近親婚を繰り返していきました。

しかしそんな思惑とは裏腹に、銀の髪の子が生まれる感覚は10年、20年…と、
緩やかに長くなっていきました。

だから、僕は。直系に銀の髪の子が生まれなかったこともあり。
傍系にも関わらず、生まれた時から直系へと養子へ。
そして厳しい先代のもとで次期小雪として仕事を覚えるようにと言われました。

僕はちょっと変わっていたのでしょう。
本当の親を父母と呼べないだとか、他の子どもと同じように遊べないとか、
自分にかかる期待とか、普通の子供より多い勉学量とか。
それ自体を負担と思ったことはありませんでした。
ただ適当にやっててもできてしまうので、つまらないな。と思っていました。

そしてそのまま大人となった年、一人の子供が生まれました。
数代ぶりに直系のもとに生まれた銀の髪の子。

次代が生まれたのであれば、その成長を見守り、教育しないといけない。
そんな使命のもと、直系一族のもとに向かった先にいたのは。
僕を見てふにゃりと笑う、無垢すぎる赤子でした。

それが、20歳年下の"妹"との出会いだったのです。**]

 
(156) 2022/01/17(Mon) 0:08:43

【人】 “小雪” 篠花

ーー回想:蛍ーー


 ーーあの子が出ていった?


[虹は隠れて見えず
  北風が木の葉を払い
    橘が始めて黄ばむ

そんな統治域の名家“風見家”。
その次期当主になる予定だった子は、ある日出奔した>>201
それを私が知ったのは出る前だったのか、出た後だったのか。
本人からだったか、人伝だったか。
どちらにせよ、彼女が出奔した後で報告が上がってきたでしょう。]
 
(218) 2022/01/17(Mon) 6:59:54

【人】 “小雪” 篠花



 ーーそう。放っておきなさい。
   やる気のない子はいらないわ。


[彼女がそうしたいなら、そうすればいい。
家に縛られる必要はない。
結局押し付けられてる私みたいに。

血筋だなんだと、こだわる必要はないのよ。
年寄りたちは、こだわるかもしれないけれど。
黙らせようと努力してきたつもりだけど。そう簡単には消え去れないでしょうから。


でもそれも、気にする必要はないの。
その後、蛍を一人も迎えてないのは、あなたに対する当てつけでも何でもないのよ。
単に迎える必要がないから、迎えていないだけ。
]
 
(219) 2022/01/17(Mon) 7:00:21