人狼物語 三日月国


222 【身内RP】猫様としもべの夢【R18G】

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視点:


【人】 悪役にすらなれない レグナ

鳥居を潜って、ぱち、と瞬き。
何処からともなく響くクラッカーと紙吹雪に、
流石に驚いた様にそれらをぼんやりと見ている。

けれども、感情はそれに追い付く所ではなく。
その神仙様を殺した相手に何を言っているんだか、と思いながら、
ぼうっと話を聞いていたら。

「……ん。えっ、は?ちょっと待て、二人?仮想空間??」

ついでの様に知らされたそれに、ぼんやりとしていた意識が段々とはっきりしていく。
ばっと背負ったマオの方を見るのと、
マオが跳ねる様に飛びあがって、何処かへと逃げだしたのは恐らくほぼ同時だ。

当然知らせなかった事に怒りが差したが、ころころと笑われ猫じゃらしを渡されて。

「〜〜〜〜っ、
俺は、ほんっ、きで、……、……!!」

と、今更覚悟の恥ずかしさやら、それでも殺した事実はそこにある事やらが込みあがって来て。
とにかく、猫じゃらしを手に持ったまま。
適当に狐面をあしらって、マオの逃げた方向を追う。
(3) 2023/09/11(Mon) 22:41:53
レグナは、マオを追いかける。最中、01.ぼんやりと提灯の明かりを追っていると、人ごみに飲まれてしまう。君の背中が、遠ざかっていく。vil
(a0) 2023/09/11(Mon) 22:43:55

レグナは、邪魔だと人混みを掻き分ける様にして、逃げた背を探す。探す。
(a1) 2023/09/11(Mon) 22:44:27

【人】 唯の青年 レグナ

――それから、どれだけ時間が経っただろうか。
少しかもしれないし、夜空に大きな花火が打ちあがるまで、時間がかかってしまったかもしれない。

どちらにせよ、レグナは。それでもあなたを探す事を諦めなかっただろう。

「マオ」

あなたが高い木の上に登っているのを、見つけたのなら、そう声を掛ける。

「……、なあ。俺は、」
「あんたさえ、許すのなら。仲直りが、したい」
「花火をするのだって、諦めてない」
「…………。ごめんな、あんなに怒っちまって。
 苦しい思いも、させて」

だから、これは自分の身勝手だけれど。
……それでも、と。
(6) 2023/09/12(Tue) 19:27:29
レグナは、マオに手を伸ばす。降りられなくなったのなら、受け止めるから。
(a3) 2023/09/12(Tue) 19:27:49

【人】 唯の青年 レグナ

ぽたぽたと、"雨"が降るのを感じる。
"雨"のしずくが、自らの頬に落ち、濡れる。

「……、それでも。あのまま終わりなんて、俺は嫌だ。
 だから……俺は、あんたに生きててくれて、あれが現実で無くて、良かったと思うよ」
「だって、死んでしまったら。それで終わりだ。
 ……生きてさえいれば、いくらだってやり直せるだろ?」

苦笑交じりにそう告げる。
失った経験なんて無い筈なのに、そんな言葉がするりと出たのだ。


「あんな風に、言っちまったけどさ。
 俺は、本当は。……しもべで、居たい」

「本当に困る事はあるけど、それは俺をマオに渡すって解釈された責任だ」

「……だから、降りておいで。マオ。」

そういって、両手を伸ばす。

(9) 2023/09/13(Wed) 0:37:14

【人】 唯の青年 レグナ

が。突如響いた
ドォン!
と大きな音と共に。
猫みたいな悲鳴が上から来たかと思うと、マオが木から落ちている!!!

「!????!?!?」


レグナは股間の上にドォン!!!
(10) 2023/09/13(Wed) 0:40:44
レグナは、
「い"ッッッ、―――――!!!!!!」
(a5) 2023/09/13(Wed) 0:42:37

レグナは、数分間は痛みに悶絶している事だろう。
(a6) 2023/09/13(Wed) 0:42:50

【人】 唯の青年 レグナ

……暫く痛みに蹲っていたが、それはともかくとして。

縋る様に顔を埋め、普段とは段違いにしおらしく、か弱く、震える声が聞こえれば。
ゆっくり宥める様に、ぽんぽんと頭を優しく叩く。

「…………。」
「心から嫌ってたら、あんたのものになるのを断ってるし、
 いくら我儘言ったって此処までしてやる道理はないし、
 あの言葉に、怒ったりしない」

いくら自分がお人好しだろうと、嫌いな相手の面倒を好き好んでみるものか。
嫌いな相手を殺した所で、あんなにも深い疵になったりなんてするものか。

(15) 2023/09/13(Wed) 18:59:46

【人】 唯の青年 レグナ

あなたが顔を上げて。そこから、赤い目元が見えれば。
やれやれと呆れた様な、安心した様な、普段と似た声を零して。その目元を拭い。
抱きつかれれば。ゆっくりとその身を抱きしめ返す。
すっかり冷え切った体温に、自身の温度を伝える様に。

「……うん」

我儘で、自分勝手で、酷いことをさせて、困らせる様な。
そんなあなたから紡がれる謝罪を、懇願を、願いを。確かに聞き取って。一言一言に頷いて、背を撫でる。

塗れた若草色が、此方を見ている。
あの時だって、視線を交わしてはいたけれど。
ようやく、心から目を合わせてくれた、そんな気がした。

綺麗な色に染まった火花が音と共に夜空に咲く。
大きな音と光が空間を支配する。

(16) 2023/09/13(Wed) 19:00:27
レグナは、それでも、確かに、聞き逃さなかった。
(a9) 2023/09/13(Wed) 19:00:38

レグナは、レグナにとっては、あなたは、ただひとりの、
(a10) 2023/09/13(Wed) 19:01:44

【人】 唯の青年 レグナ

水の入ったバケツを片手に、もう片手には蝋燭を。
その状態でぐいぐいと背を押されながら、社の方にやってくる。

「わかった、わかったから、花火は逃げないって」

山積みの手持ち花火に対し、出所を聞いたならば相変わらずだな、と。少しだけ呆れた調子。
村の人たちには礼を言っておかないとな、と思いつつ。

「っと、この辺でいいかな」

いい感じの場所に来れば、早速蝋燭を立てて火を付け。バケツを近くに置いて。
準備を始める事だろう。
(18) 2023/09/15(Fri) 19:46:50