人狼物語 三日月国


80 【身内】とある天使の温泉旅行【R18】

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視点:


【人】 倉科 宙

[──不意に。
部屋の方で物音が聞こえて、びくっと動きを止めた。]


 『失礼します、お食事お持ちしました』


[そういえば、そろそろ夕食の時間のはずだ。
思い出して、ちらりと彼女と目を見合わせ。]


 ……ありがとうございます。

 あの、すいません、今風呂入ってて。
 夕飯出たら食べるんで、置いておいてもらえますか。


[部屋の方まで聞こえるように、声をあげる。
了承の返事と共に、カチャカチャと、微かに食器を運ぶ音が聞こえてくれば、ホッと胸を撫で下ろした。]
(0) 2021/07/07(Wed) 21:55:11

【人】 倉科 宙

[しばらくして、部屋の方から聞こえてきた音が止み。
夕食の支度が終わったとの声に、俺は顔をあげて。]


 ありがとうございます。


[女給さんへ礼を告げる。]


 ──……あ、そうだ。
 もひとつお願いしたいこと、あったんでした。


[そして下がろうとする足音へ。
思い出したように、もう一度声をかけた。]
(2) 2021/07/07(Wed) 23:57:59

【人】 倉科 宙



 実は、外を歩き回ってたら汗かいちゃいまして。
 浴衣の替えを、借りられませんか。


[な、と同意を求めるように。
彼女をちらっと見た顔は、楽しげに緩んでいただろう。**]
(3) 2021/07/07(Wed) 23:58:07

【人】 倉科 宙


[新しい浴衣に袖を通し。
並べられた料理を前に揃って手を合わせる。

そういえば、浴衣を置きにきてくれた音には気づかなかった。
割と、ひとの気配には聡いつもりなのだけど。
さっきは彼女に夢中だったとしか言えないので、深くつっこむことはやめておこう。

汁物はちょっと冷めてしまっていたけど、料理は美味しくて。
割と量もあったけど、彼女は食べきってしまえただろうか。残りそうならそれまでつまんで、完食すれば。]


 はー食った食った……、あ。
 酒もあるけど、飲むか?


[盆に乗ってたお猪口のひとつを、彼女へ差し出した。
自分のお猪口にも徳利から冷えた酒を注ぎ。]
(7) 2021/07/10(Sat) 19:50:58

【人】 倉科 宙

[乾杯、と彼女の手元へコンッと軽くあわせてから、一口。]


 地酒かな……ん。
 ぁー……日本酒ってあまり得意じゃないけど、
 これは口当たり軽くていいな。


[酔いすぎないよう、お猪口をちびちびと傾けながら。
ふと一年ちょっと前のことを思い出して、口元が緩んだ。]


 ……いや、あの時もこうして乾杯したっけ。
 一年て早いなー。 


[また飲みたいとは思ってたけど。
こんな風に、一緒に暮らして、旅行して、とか。
あの時は全然想像もしてなかったなんて、妙に感慨深く振り返りながら。
改めて隣の恋人を見つめ、目を細めた。*]
(8) 2021/07/10(Sat) 19:53:54

【人】 倉科 宙


 ふは、遠くてもまだ一年だからな。

 あっという間だった気もするけど、色々あったよな……
 仕事も始まったし、家族に挨拶したり引っ越したり。
 自炊してないとは聞いてたけど
 思ってた以上に料理できなくてびっくりしたし。


[最初の頃は、教えながら一緒に作ることも多かったけど。
今はしっかり上達して、台所に立つ姿も安心して見れるようになったし。>>0:16
俺も、彼女の好みに合わせたレパートリーも増えたり。
彼女におみやげ、という口実で一人でもスイーツを買えるようになったから、冷蔵庫の一角にはいつも何かしら甘味が入っていたり。
あと必要以上に警戒して距離を取ることもなくなったからか、とっつきやすくなったと周囲から言われたりもした。

あの見合い以来、俺の生活の一部に彼女の存在が加わって。
それはとても、幸せなことだと改めて思う。]
(12) 2021/07/10(Sat) 23:22:28

【人】 倉科 宙

[疲れていた身体に、ゆっくり回っていくアルコール。
しみじみと語る彼女の声が、ふわふわと心地よくて。
一緒になってくすくすと笑いながら、頷き。]


 ……俺は、まさか再会初っ端で
 性欲について聞かれるなんて思わなかったし。
 あの時はこんなに三四子に惚れるなんて
 想像もできなかったから。

 その数時間後には恋に落ちてたって思い返すと
 ものすごく、不思議な感じがする。


[今なら笑い話になるようなインパクト強い再会も。
そうやっていい意味で対等に話ができる彼女が、ずっと恋に対して悩んでいた一面もあの日に聞いていたからこそ。
恋をした今をしあわせだと思ってくれてるのが、何より嬉しい。]
(13) 2021/07/10(Sat) 23:22:35

【人】 倉科 宙


 ははは。
 でも、俺の最初の頃よりは上手かったって言ったろ。
 ちゃんと上達してるし、えらいよ。


[彼女が上達するよう努力したことは知ってるし。
そうやって作ってもらうこと自体が新鮮で嬉しくて、失敗した料理も全部食べきった記憶は、まだ新しい。]


 ……あー…そういや叔父さん、
 また三四子連れてこいって言ってたなぁ。


[子どもの頃の話とか興味持ってくれるのは嬉しいけど。
過去に、まだ上手く立ち回れなかったりした話とか、失敗とか、色々暴露されるのかと思うとちょっと頭が痛い。

彼女の家族は、俺に対してどんな反応だっただろう。
悪い印象は与えてないつもりだけど、初訪問の時はかなり緊張してたのか、ほとんど記憶が飛んでたりする。
なので、後日彼女に大丈夫だったか?と何度も聞いたのだった。]
(17) 2021/07/11(Sun) 23:08:11

【人】 倉科 宙

[そうして見合いの頃の、懐かしい話をしていたら。
思いもせず教えてもらう、あの頃の彼女からの評価に照れくさくなりながら。
もしも、の話にふといつかの部室での会話がふと過ぎる。]


 どうだろうなぁ。
 昔もそんな話したけど、恋天使じゃなかったら
 そもそも、仲良くなってなかったかもしれないよな。

 でも……なんとなくだけど
 好かれても、三四子は避けなかったような気がするし。
 意識するきっかけさえあれば、恋した……と思う。


[側にいるのが居心地よかったのは、俺も同じだった。
いつも突拍子もなくて、さばさばしてて、三四子にだけは振り回されるのも悪い気はしなくて。

恋天使じゃなく出会ったとしても。
きっと、三四子だけは心を許せる特別になっていたと思う。]
(18) 2021/07/11(Sun) 23:08:21