人狼物語 三日月国


148 霧の夜、惑え酒場のタランテラ

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視点:


【人】 ヴィム



 [ 質問を返されれば顎に指先を当てて
   軽く思案する。

   彼の気がかりに気づくわけもなく。



   どうかな。僕もエスパーじゃないからね。
   君が小さくないと思うならそれが正解だ。


 [ 話がぶれぬようにその前提だけはしっかりと告げる。
   物事の大小を決めていいのは当事者のみだと
   当たり前だとしても、案外忘れがちな事だから。]



(21) 2022/05/27(Fri) 8:16:06

【人】 ヴィム



     ゴーストと聞いて惹かれる人は
     そのほとんどは人を失う痛みを知っている。

     消えないと知ってもなお、消そうともがく。

     死者に逢おうと願う人も
     死者への弔いで自死を願う人も

     形は違えどその根幹は同じものだ。



(22) 2022/05/27(Fri) 8:19:47

【人】 ヴィム




      誰かに逢いたい、と。

         君も思っていたりするのかな?




(23) 2022/05/27(Fri) 8:20:57

【人】 ヴィム




───終章:W英雄Wの苦悩───



(24) 2022/05/27(Fri) 8:31:14

【人】 ヴィム




 [ 国を蝕む脅威は過ぎ去った。
   隣国は国力を失い、平和の再建を目指し始め
   メルヴェイユは国の為に命を懸けた
   小さなW英雄 クロエWに栄誉を与え
   この国の守り神だと盛大に祭り上げた。

   元は落ちこぼれた魔法使いという話が
   大衆の心を強く惹き付けたのだろう。
   クロエの努力は大きな美談として語られ
   師をその手で殺し、止めた勇姿は
   まさに勇者だと讃えられた。


   しかし師を殺し、国を救った少女は
   祭壇の上で表情を曇らせていた。]




(25) 2022/05/27(Fri) 8:32:10

【人】 ヴィム




 [ 人殺しはどこまでいこうと人殺しでしかない。

   国を守るために命を懸けた本当の英雄は
   自分ではないのに。

   最愛の師の屍の上でW英雄Wにされるなんて

         そんな重圧に耐えられるわけがない。]




(26) 2022/05/27(Fri) 8:32:56

【人】 ヴィム



 [ W英雄Wは自分が建てた師の墓の前で
   大粒の涙を零す。

         「死にたい。」 「殺して。」


   青年の霊が在る丘の上
   W英雄Wは懇願するように崩れ落ちた。

   何日も、何日も、
   やつれ細った身体をひきずり


         今にも消え入りそうな声で、何度も。]



(27) 2022/05/27(Fri) 8:34:18

【人】 ヴィム



 [ 見兼ねた青年はその手を伸ばす。
   
しかし無慈悲にもその手はクロエの身体を

   すりぬけ、青年の想いと共に空を切る。



   自分にはもう、触れる資格もない。
   そう突きつけられているような錯覚さえ覚えた。



   やがて衰弱の果てに墓の前で倒れたW英雄Wに
   青年が出来ることは何も無く。

   死にゆく最愛の弟子をただ人知れず
   涙ながらに看取ることしかできなかった。]



(28) 2022/05/27(Fri) 8:37:36

【人】 ヴィム



 [ 赦してほしいとは言わない。

   ただ最愛の弟子を守ろうとしただけのこと。
   しかしそれも結局彼女を追い詰めただけ。


   何が正しかったのか。
   青年にはもう、何も分からない。


            もう二度と
            この心の痛みは、消えない。]



(29) 2022/05/27(Fri) 8:38:09

【人】 ヴィム




   これが、歴史には残らない


         V.i.Mの辿った、全てだ。



(30) 2022/05/27(Fri) 8:38:50

【人】 ヴィム



     V.i.M



      W
Vi
ctim of the
M
erveille"メルヴェイユの尊き礎




(31) 2022/05/27(Fri) 8:40:13

【人】 ヴィム




      僕の、いや。


            僕たち
の、全てだ。**



(32) 2022/05/27(Fri) 8:41:51

【人】 ヴィム



   人の心というのは面倒で、美しい。
   人の数だけ色は増え、心の数だけ答えがある。

   考えさせる事は、悪いことじゃないよ。


(53) 2022/05/28(Sat) 9:06:34

【人】 ヴィム



 [ 少なくとも彼が思い浮かべた
   ビターテックな恋物語の登場人物は
   あまりに色濃く、美しくないようだが。>>41



(54) 2022/05/28(Sat) 9:06:54

【人】 ヴィム



   いる、と言うべきか
   いた、と言うべきか


         心当たりはある。


(55) 2022/05/28(Sat) 9:07:24

【人】 ヴィム



 [ 返された問いかけを青年は肯定して。
   その並々ならぬ本音を聞いたとあれば。>>41


   何にしても、気をつけないとね。
   その子に聞かれれば

   そちらの世界へ
   引きずり込まれてしまうかもしれない。


 [ そう警告を口にするだろう。

   Wあの人Wが死者か生者か。
   生者であればまた違う意味合いに
   聞こえてしまいそうなものだが。]


(56) 2022/05/28(Sat) 9:07:51

【人】 ヴィム



   同情も同調もしないことだ。

      僕が言えるのはそれくらいだね。


(57) 2022/05/28(Sat) 9:08:07

【人】 ヴィム



 [ そう伝えるとちょうどブイヤベースが届いて。]


   それじゃ、ごゆっくり。


 [ ありがとうと一礼をすると
   青年は仕事へと戻っていく。]**


(58) 2022/05/28(Sat) 9:08:17