人狼物語 三日月国


225 秀才ガリレオと歳星の姫

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視点:


【墓】 ユスティ



   森が受けた被害もすべて
   なかったことにはできない。

   だからこそ次同じようなことが起きないために
   最善を尽くすのが力を持つ者の使命と責任だ。

   ユスティにとっては聞き馴染みがある
   モモイがずっと生徒たちに伝えてきた
   力がある者の責任という話を思い出す。

   それが届いたのか別のきっかけか
   エウロパもその責任は伝わったようだ。>>16


(+0) 2023/10/12(Thu) 19:45:53

【人】 ユスティ



   エウロパの隣で一緒に頭を下げながらも
   安心したように口角を上げるユスティの表情は
   くすみひとつない晴れやかなそれだった。

   それはそれとしてエウロパの顔が曇る。>>17
   その部屋にはあまりいい思い出がないようだが
   モモイの講義でも受けたのだろうか。
   あとで聞いてみよう。
   あの人の講義が過激なのはユスティもよく知っている。


   しかし素直に従うエウロパも
   ひとつ階段を登ろうとしているのだから。
   この扉を開けるということに関してだけは
   干渉しない方が彼女の為だろう。


(0) 2023/10/12(Thu) 19:47:27

【人】 ユスティ


 ***


   「ただの煽り文句だよ。
    学園の不手際を指摘された上でそこまで言われたら
    向こうだってやってみせろとしか言えないでしょ。」


(1) 2023/10/12(Thu) 19:55:16

【人】 ユスティ



   冷静に話せばエウロパは退学にすると
   話がまとまってしまう。

   そこを打開するには痛いところを突いて
   相手を引けなくさせるしかない。


   そのやり方はエウロパにとっては
   好ましくはなかったかもしれないけれど。


   首の皮が一枚繋がれば
   あとは努力で何とかできる話だ。


(2) 2023/10/12(Thu) 19:55:45

【墓】 ユスティ



   部屋の前に着くとエウロパからも妙な緊張感が走る。

   得意では無い分野に挑戦しようとするのだから
   緊張するのは当然だが、それだけではないような…


   モモイの意図を汲んで
   エウロパが鍵を開けるのを見守っていると
   その部屋は静かに扉を開けた。

   エウロパに必要な素質が備わっている
   そのことを証明するその第一歩だ。



(+1) 2023/10/12(Thu) 19:57:24

【墓】 ユスティ



   扉をくぐるとそこには
   練習用の模型だけでなく
   参考書や小道具まで揃っていた。

   これほど練習に適した環境も中々ない。
   自分も後でモモイ先生に貸出願を出そうかと
   密かに迷うほどにはとても良い。


   エウロパも何かを考えているのだろうか
   彼女もまた真剣だとわかるからこそ
   投げられた相談にはユスティもまた真剣に模索する。


(+2) 2023/10/12(Thu) 19:57:43

【人】 ユスティ



   ユスティはまず理屈を説明するのだが
   エウロパが知りたいのは
   その蛇口のひねり方と程度を選ぶコツだろう。

   けど物事は習うより慣れろという。
   実際にやってもらう方がいいのだからと
   ユスティはエウロパの手を取る。

   これを実現するために
   どれだけの努力を重ねたことか。



(3) 2023/10/12(Thu) 20:00:46

【人】 ユスティ



   「これだけで問題児扱いされるほど
    普段の素行まで悪くないよ。


       だからびっくりしたんだろうね。
       あのユスティがそこまで言うなんて、って。」


(6) 2023/10/13(Fri) 21:30:45

【人】 ユスティ



   だけどエウロパはその言い方が嫌だったようで、
   言い方が悪かったと謝ろうとも考えたのだが
   今はそれよりも不安を拭う方が先だ。

   秀才をなめてもらったら困ると
   口ではなく行動で証明してみせよう。


   部屋に入るとエウロパが蝋燭に手を伸ばす。
   火をつける練習かと思えばそうではなく
   どうやらつけた火を消すための練習だと知れば
   ユスティは観察するようにその様子を見守っていた。


(7) 2023/10/13(Fri) 21:31:47

【人】 ユスティ



   蝋燭を立てて火を灯しながら
   ユスティはそれとなく尋ねてみる

   たとえ繊細になるべき話題でも
   話してもらえるならヒントがあるかもしれない。
   それなら聞かない後悔より聞く後悔を選ぶべきだ。


   それはともかくとして
   エウロパが選んだ特訓は
   彼女を象徴する風の制御。

   かなり難しい部類のものを選ぶのも意外だけど
   それだけ信頼されているということなのか。

   真剣なエウロパをよそに
   顔が綻びそうになるのを必死に抑えていた。


(8) 2023/10/13(Fri) 21:34:25

【墓】 ユスティ



   腕が焼け落ちるなんてよっぽどの事
   その大袈裟なことが起きるから
   彼女は天才と呼ばれている。

   想像が力になるこの世界では
   被害妄想ひとつでさえ凶器になってしまう。


(+15) 2023/10/16(Mon) 0:39:04

【墓】 ユスティ



   論より証拠と重ねた手が
   もたらすものは小さな成功体験。

   力を抑えることを知ったエウロパの力で
   蝋燭は倒れず火だけが消えない。

   本当の成功とは呼べないかもしれないけれど
   こうした小さな成功の積み重ねの先に
   大きな成功は待っているというもの。


   ひとつ積み重ねるエウロパの傍らで
   ユスティもまた小さな成功を得ていた。


(+16) 2023/10/16(Mon) 0:43:45

【墓】 ユスティ



   「魔力は水と同じだ。
    水がふんだんに湧き出る泉もあれば
    ほんの少しの水しか得られない泉もある。」


(+17) 2023/10/16(Mon) 0:44:36

【墓】 ユスティ



   「そうだとしても
    オアシスになれないとしても
    水を汲む器を大きくすればいい。

         全部独りでやらなくたっていい。」


(+18) 2023/10/16(Mon) 0:46:11

【墓】 ユスティ



   とはいえエウロパから流れ出た魔力は
   ユスティ自身が生み出すものとは
   スケールがまるで違う。

   慣れない魔力を身体に馴染ませる
   その訓練をずっと続けたことで
   エウロパの魔力を受け止めることだけは
   自然に出来るようになるまで練り上げた。

   エウロパのことを受け入れた日から
   完成までほとんど時間がかからなかったのは
   この事が最後のピースだったのだと
   今になって気づくことになるなんて。



(+19) 2023/10/16(Mon) 0:49:25

【墓】 ユスティ



   「出来る確証はなかったけど

         なんとか乗り越えられたよ。」>>+21


(+23) 2023/10/17(Tue) 22:45:18

【墓】 ユスティ



   出来るかどうかを考えるより先に
   身体が動いていたのだと

   努力家だけが持つ成功への異様な執着が
   皆が不可能と思うことさえ可能に変える。

   生半可にやってきたつもりはないと
   その自信もエウロパには伝わっただろうか。>>+21


(+24) 2023/10/17(Tue) 22:45:35

【墓】 ユスティ



   「そう。

      それなら寂しくもないでしょ?」


(+25) 2023/10/17(Tue) 22:47:28

【墓】 ユスティ



   いつかは自分の魔力を正しく操り
   誰が相手でも制御しなければならない。


   それでも乗り越えるために今、
   独りにならないことが必要なら
   これくらいでバチは当たらないはずだ。



(+26) 2023/10/17(Tue) 22:48:14

【墓】 ユスティ



   思い出が詰まった髪飾り。
   二人の過去を鮮明に語れる唯一の生き証人。

   だけど今度はいままで通りじゃだめで
   皆変わっていかなければならない。

   それでも変わらずにありたいという心は
   あの日から変わらず輝き続ける思い出に添えて

   過去と今を愛するように花に飾って捧げよう。


(+27) 2023/10/17(Tue) 22:51:49

【墓】 ユスティ



   せっかくだから彼女に似合うものにしようと
   夜通し考えていた結果が功を奏した。

   彼女を一度拒絶してしまった罪が消えなくとも
   これで彼女の助けとなれるのならいいと。


   贖罪にも似た感情に光を注ぐように
   エウロパの手に添えられた花束が美しく輝く。
   それはまるで花嫁に捧げるプロポーズのようで。


(+28) 2023/10/17(Tue) 22:52:58