人狼物語 三日月国


246 幾星霜のメモワール

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視点:


【人】 薄荷 アンジュ

「……賑わっていますね」

聖女様より祝福を受けた立場とは言え、商人であるなら仕事はきっちりしなければならない。
然程目立つ店構えでもなく、有名な店舗や店というわけでもない木端の小さな店主は薬草や薬の店を開いていた。
何かに選ばれた大層なお方という風にも見えない少女は、ともあればただの売り子とすら認識されそうな程こじんまりとしている。
煎じて飲む薬草から焚いて使うもの。流通に出回りにくいものから一般的なものまで取り揃えているものの。
如何せん大衆的には『祭りに来てまで買うものか?』と問われれば難しいのかもしれない。
つまるところ、あんまり売れていないようだった。

#メインストリート
(7) 2024/01/31(Wed) 13:06:50

【人】 薄荷 アンジュ

>>9 シヴァ
「おぉ、シヴァ殿。ごきげんようです。
 あの時は人数もいたので話しかける機会がありませんでしたね。ご無沙汰しております。
 ……良いコートを身に着けておりますね。冒険者としては盛況化か一発ヤマを当てたか、羽振りも良いのでしょうか」

声をかけられた矢先に肩を震わせたが、すぐにシヴァに向き直って背筋を伸ばした。
数日前には見えていた装備を隠すような形で着込まれたそれを、じっと眺めた。

「じつは、とても暇していました。
 普段であれば相応の種類の薬が売れるところですが……。
 祭りが絡むとこうした『有事の際のモノ』は売れにくいのが困りものです」

一般的な物から珍しいものまで。
各種薬草の他に、眠気を引き起こす薬草から、食べると非常に辛味を感じる植物まで。
薬以外にも素材となるものの他に聖女祭を祝って作った花冠といった植物由来のアクセも売り物として並べられている。

#メインストリート
(10) 2024/02/01(Thu) 2:56:02

【人】 薄荷 アンジュ

>>11>>12 シヴァ
「あはは、おめでとうございます。良き縁と機会をお互い賜れましたね。
 シヴァ殿……に限りませんが、冒険者とは再会できることそのものが珍しいですから」

 もともと表情が出にくいので表面的には物静かだ。囃し立ててくれる彼のテンションが羨ましくもあり、助かっている面もある。
 店構えは遠目から見れば茶葉を売る店とも間違えられそうなくらいには彩りもないからだ。

「なるほどなるほど。よくお似合いですよ。とても格好良いです」

うんうん、とあなたの衣装の着こなし具合にうんうんと頷いてから。

「ヨスおじさんのお店ですか。こういうお祭りの時はよくくじ引き形式で販売しているんですよ。
 レートが高めでお財布を持っている大人向けですけど、子供にねだられてやる方もいるので繁盛しているようで」

祭りの雰囲気や熱にあてられて紐が緩むというのはどこでもある話だけど、最大限利用できる商売がうまい人という印象だった。


#メインストリート
(14) 2024/02/01(Thu) 18:41:08

【人】 薄荷 アンジュ

>>11>>12 シヴァ
「手慰みに作ったものですけど……良いでしょうか」

薬や薬草を主軸としているものの、売れないというのも概ね理解している。
だからこそ工夫が必要と考えて拵えたものだけど……想定以上に良い声色が返ってきて目を白黒させていた。

「お、おぉ……香り付け……化粧品やパン屋、カフェのような雰囲気作り……。なるほど、とても大事なことでした」
 
小瓶を受け取り、軽く嗅いでみる。

「この色と香りは……夢見草の香水ですか。……それなりのお値段のものなのに、その、ありがとうございます」

香り付けや化粧に興味はあっても、自分が使う分は安物が精々だったから。
アドバイスを受けるとその通りにしてみます、と配置換えを手伝ってもらいながらレイアウトを変えてみた。
薬草臭の強い印象と質感のあった店構えは、アクセを主軸にした配置からちょっとお洒落な店構えへと変貌した

#メインストリート
(15) 2024/02/01(Thu) 18:41:45

【人】 薄荷 アンジュ

>>18 シヴァ
「ちょっと奮発してお金を出せば良いものが手に入るかも……を百人の人に思って貰えれば良いって聞いたことがあります。
 1000Gだと安っぽいけど、2000Gだと丁度いいと思う金額だって。そういうところは見習いたいです」

分かりました、と答えながら、配置換えを終えると一息ついた。
花が目立ち、良い香りがする上で、店の奥に薬草をまとめれば、場末の量り売り屋みたいな様相からちょっとお洒落っぽい薬屋さんのレイアウトへ切り替わった。

「なんだかちょっと浮かれた感じになりそう……でもシヴァさんならお似合いになると思います。とても明るいですから」

友人へプレゼントするでも、あなたが着飾るでも、どちらにせよそれっぽい。
あなたに示された花冠と、所定の薬を手に取る。
麻痺性のある粉末は一般の薬同様に市販のように販売……というわけにもいかないので、重要な配合はこちらで行った上であなたに渡すことになる。
眠り薬に関しても、以前聞いたことがある使い方や種類があればその通りに用意しただろう。

「眠り薬の方は……ご自分でも使用されるんでしょうか。
 魔物用や個人用と揃える方もいらっしゃるものでして……所定の種類と配合が必要なら都度調整できるので、その際はお気軽に言ってください」

「おまたせしました。合わせて1500……いえ、1000Gです。露店の整理を手伝って頂けたので」

#メインストリート
(19) 2024/02/01(Thu) 23:53:24