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人狼物語 三日月国


132 【身内RP】穏健なる提案【R18G】

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視点:


【墓】 清掃員 カミクズ


「少しだけ安心して…少しだけ、心配ですね」


結果を見て、ぽつり。


「大丈夫。」


「うん……きっと、それでいいんです」

一人呟いて、裁判場の扉をくぐる。
投票の権利を失っても、無関係になったわけじゃない。
でも。今日の自分が着くのは、傍聴席かな。
(+0) 2022/02/26(Sat) 21:23:36

【墓】 清掃員 カミクズ


「い、いいんだ……」


何とも言えないやり取りに、流石に困惑したように呟いた。

清掃員は今日、極力議論に口を出さないつもりでいる。
だって、今限りなく死に近い人間の、その発言が。
信用に値する道理なんて、きっと殆ど無いようなものだから。
(+1) 2022/02/26(Sat) 22:13:14

【墓】 清掃員 カミクズ


立候補者は出ず、これといった他薦もない。
明確な判断基準と言えるものはどこにも無い。
誰だって、立候補者の居た昨日と比較してしまうだろう。

話し合いは迷走して、行き詰まる。

──あなたの死は俺たちに優しくありません。


いつか言われた事をふと思い出して、
人知れず、ほんの少しだけ眉尻を下げた。

幸せな死などありはしない。
優しい死などありはしない。
死なんて身勝手で、乱暴で、人を傷付けることばかり。
わかっている。わかっていて、それを選んだのだ。
(+2) 2022/02/27(Sun) 0:42:18

【墓】 清掃員 カミクズ


「…………」

何度か口を開いて、言葉を探して、結局何も言わなかった。

だってきっと、それもまた客観的事実の一側面だから。
表現が少し人より率直で、合理に偏りすぎているだけで。
そこに自分はこうだと思っている、なんて言ったって的外れだ。
だからただ見守る事を選んだ。
(+3) 2022/02/27(Sun) 3:09:47

【墓】 清掃員 カミクズ


「一緒にいきたい人、見せたい景色…
 そっか、なら、よかったのかな…」


自らの意思でもって投票先を天に委ねる事にした二人は、多分。
自身の選択を恣意的なものにしたくないと思ったんだろうな。
だから選択に誰の意図も介在しない方法を取ったのだ、と。
部外者の清掃員はただそのように思って、それから。

ほんの少しだけ、思うところがあったのか、そう呟いた。
(+4) 2022/02/27(Sun) 11:35:39

【墓】 清掃員 カミクズ


「…………」

休憩を、という提案と、外からの物音に。
清掃員は、何も言わず裁判場を後にした。
(+9) 2022/02/27(Sun) 14:12:23

【墓】 清掃員 カミクズ

>>+7 >>+8 ヒメノ

「………ヒメノさん。」

そうして、随分な様相となってしまったカフェを訪れて。
一人、嗚咽を漏らす少女の傍に歩み寄った。

「大丈夫ですよ。」

「まだ、死ぬと決まったわけじゃありません。
 ね、アイドルじゃないヒメノさんは、らしくないんでしょう。
 ヒメノさんが、ヒメノさんであり続ける為に。
 素敵なアイドルで居る為に……」

「ファンの為にも、頑張らないと、でしょう?」
(+10) 2022/02/27(Sun) 14:17:43

【墓】 清掃員 カミクズ

>>+11 ヒメノ

「あはは…
 そうですね、自分はそう望んだわけですから…」

生きる事に執着していないのは、事実だ。
少し困ったように笑ってハンカチを差し出した。
一般的に、アイドルに涙は似合わない、とされるだろうから。
今はただの緋苺 姫乃でありたいなら、それでもいいのだけど。

「でも、ヒメノさんや他の方が生きる事は。
 直接的には助けられなくなったかもしれないけど、でも。
 自分は、まだ応援しているつもりですよ。」

自分のこれはきっと諦めではないのだと、そうは思うけれど。
それでもきっと本当は、落ち着いてなんかいない方がいい。
必死に、切実に、死にたくないと叫んだ方が、ずっといい。
誰にだって、生きていたいと、そう言って欲しいと思う。

「まだ、絶対に助からないと決まったわけじゃないんです。
 素敵なアイドルで居る為に。
 その為にずっと、ここまで頑張ってきたんでしょう。
 自暴自棄になるには、きっとまだ早いですよ。」
(+12) 2022/02/27(Sun) 14:52:56

【墓】 清掃員 カミクズ

>>+13 ヒメノ

「死にますよ。」

不貞腐れた子どものような様子に一度、苦笑して。
それから、あなたの言葉に肯定を返した。
静かで、穏やかで、でも、断定的な声色だった。

「誰に望まれずとも。
 選ばれた時点で、ここで死ぬつもりでした。」

「でも、それがきみの為だとは確約できないです。
 何より自己犠牲なんて身勝手の極致です。
 誰かの為に、なんて言って自殺するのもまた偽善でしょう。
 …それに、自分の命で誰かの命を担保するのは
 双方命が軽くなるからやめろ、とも言われてしまいましたし」

そう言って、清掃員はもう少しだけ苦笑を深めた。
つまりは万が一の時、あなたの身代わりになる事はできなくて。
でも。

「それでも、諦めるにはまだ早くて。
 もしかしたら…これは本当に極端で、楽観的な例ですけど。
 この合議場から選ばれる臓器提供者が、
 自分一人で足りる可能性も、無くはないわけですから」

結果的には、きみの為になるのかもしれません。
そんな屁理屈を言って抜け道を作る、ずるい大人だ。
(+14) 2022/02/27(Sun) 16:08:23

【墓】 清掃員 カミクズ

>>+15 ヒメノ

「嫌ですよ。」


たった一言の、それでも十分すぎる拒絶だった。
差し出された包丁が受け取られる事は無い。

「死んで欲しいなら殺してください。
 生きたいなら蹴落としてください。
 だって、そうじゃないと。
 何もしないのはきみも同じじゃないですか。」

ただ前に立って、その無表情を見下ろして、淡々と問う。

「自分が手を汚したくないから、何もしない。
 自分が助かろうとする為の努力すらしない。
 自分の為に労力を掛ける事すらしなくなった。
 そうなりますよね。違いますか?」

そんな人を助けたいと思う人が居ますか?
(+16) 2022/02/27(Sun) 18:49:18

【墓】 清掃員 カミクズ

>>+17 >>+18 ヒメノ

「────、」

振り翳された包丁の、鈍く光る切っ先は。
想定内だった。

咄嗟に身体を捻った事で切っ先は首筋を逸れ、肩口を捉えた。

「ッああクソ、残念ですが…」

衝撃を感じて、じわりと熱を持って、それから痛みが走る。
噛み締めた歯の間から呻くように悪態を吐いて、

「人を殺すのって──大変なんです、よ!」


──いくらVR内での補正があっても、体格的な有利は覆らない。
その凶器は成人男性を殺すには少々不足だった。それだけの事。

負傷を免れた側の腕で少女の細い手首を掴み、
捻り、手から刃物を引き剥がし、再び手の届かない所へ。
そのままあなたを突き飛ばして、もう振り返らない。
(+19) 2022/02/27(Sun) 20:13:26

【墓】 清掃員 カミクズ

>>+17 >>+18 ヒメノ

「…ハ、次はもっと上手くやるんだな」

低く呟いて、その場を後にした。
点々と血の痕を残しながら。
(+20) 2022/02/27(Sun) 20:15:12
カミクズは、ぽたりぽたり、血の痕を残しながら寮へ。
(c0) 2022/02/27(Sun) 20:15:59

カミクズは、後で掃除が必要だな、と思った。
(c1) 2022/02/27(Sun) 20:16:15

【墓】 清掃員 カミクズ


「はあ………」

多分、深夜から早朝にかけての事。

清掃員は一人、寮の入り口から医務室までの道を掃除していた。
つまり、点々と残された血の痕を。
簡単に処置をして着替えてこそいるけれど、
負傷した左側の腕はだらんと脱力したまま。

「虚無だ………」


物凄くやりづらそうだし、物凄く憂鬱そう。
実際憂鬱で仕方ない。自分で汚した場所の後始末なんて虚無だ。
モップがけをしながらひたすらに虚無をプレイしている……
(+23) 2022/02/28(Mon) 0:48:04
カミクズは、ただ、大切にしたいんです。
(c2) 2022/02/28(Mon) 2:56:58

カミクズは、そう思っていたい。
(c3) 2022/02/28(Mon) 15:18:56

カミクズは、その背を見送った。
(c4) 2022/02/28(Mon) 18:09:39

カミクズは、仕事が増えたかも、とぼんやり思った。
(c5) 2022/02/28(Mon) 19:25:50

カミクズは、でも、人から頼まれるなら、嫌じゃない。
(c6) 2022/02/28(Mon) 19:26:26

カミクズは、だから、そう思っていたい。
(c7) 2022/02/28(Mon) 22:11:23

カミクズは、そう思っていたいから、一歩、踏み出す事を選んだ。
(c8) 2022/02/28(Mon) 22:13:55

カミクズは、やりたかった事を思い出した。
(c9) 2022/03/01(Tue) 5:32:28

カミクズは、ある時からずっと、そうしたいと思っていました。
(c10) 2022/03/01(Tue) 5:33:20