人狼物語 三日月国


84 【R18G】神狼に捧ぐ祀【身内】

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ユヅルは、五十鈴の舞を粛々と眺めている。
(a1) 2021/07/28(Wed) 9:29:57

【人】 奉公人 ユヅル

沙華の背を支えて、左方と右方が舞う場へと急ぐ。
祭りの篝火が見えてくる。

「人の身を器にした時、
 神格がその身体に収まるかが問題なのですね」

島民の大多数が神託を忘れ、
遣いたる狼達、舞手も反旗を翻した。
信仰の加護を大きく削がれた神狼の心臓。
其れを更に二つに断てば、或いは。

「望みがあるのなら、それに賭ける価値はあるかと。
 私も、全霊を掛けて助力致します。
 五十鈴さまとであれば、共鳴りによる会話が可能です故、
 合図を用いて息を合わせる事ができるやもしれません」

神を喰らう大業、己にも何が起こるか判らない。
それでも、昏い瞳に金色を映す。
足掻く人の光となれるように。

「此処まで来たのですから。
 きっと、必ず、悲願を成しましょう」
(2) 2021/07/29(Thu) 19:26:15