人狼物語 三日月国


113 【身内】頽廃のヨルムガンド【R18G】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


【墓】 哀れな役者 フランドル

 
──曰く。

フランドル・スキアーは、折れる事ができない。

切掛一つで忽ちに自らの命を奪う首輪を着けられても。

頭が割れるかと思うほどに思い切り殴り付けられても。

視界がぐらつき崩折れかけた所を強かに蹴り飛ばされても。

前後不覚の中、身体のあちこちが床や壁に叩き付けられても。

その背や腹や手足を骨が軋むほどに踏み躙られても。

皮膚にあかあかと灼けた鉄を押し付けられても。

悪態を吐き続けた末に毒を飲まされ喉を焼かれても。

或いは胸の悪くなるような幻覚を見せられ続けても。

フランドル・スキアーは、折れる事ができない。
(+7) 2021/12/15(Wed) 23:26:57
フランドルは、もっと死にたくなるような事を知っている。
(c5) 2021/12/15(Wed) 23:27:08

【墓】 哀れな役者 フランドル

 
フランドル・スキアーは、折れる事ができない。
これはきっと、折れないのではなく、折れる事ができない。

縋る先、生きるよすがのある限り、心折れる事などできやしない。
縋る希望は不確かで、けれど諦める事は誰よりも自分が許さない。
そんな"どっち付かず"の状態では。

最初から、最後まで。
自ら望むものは、剣を捧げる先は、望む居場所はただ一つだけ。
生かすも殺すも、自ら定める事などできやしない。
自分の意思では、生きる事も、死ぬ事もままならない。
(+8) 2021/12/15(Wed) 23:27:44

【墓】 哀れな役者 フランドル

 
むかしむかし、鳥と獣の戦争があった際に。
コウモリは、獣の味方をしていました。

しかし、鳥に襲われて捕まってしまったコウモリは
「私は翼が有るので、獣ではなく鳥なのです」
と弁明しました。コウモリは鳥の軍勢に寝返りました。

やがて戦争が終わり、鳥と獣は和解しました。

しかし、双方にいい顔をしたコウモリは
鳥からも獣からも嫌われて追われることとなり、
鳥が活動する昼間も、獣が活動する夜中も活動することが出来ず、
その中間の夕暮れ時しか外を活動できなくなったということです。

これは寓話的な末路であり、そして。
どっち付かず、何処にも属さないという事は。
何処にも味方が居ないという事。
自由である事の、そのツケを払う時が、今来ただけだ。
 
(+9) 2021/12/15(Wed) 23:29:44

【墓】 哀れな役者 フランドル

 
──御布令に名が載った翌日の事。
役者騙りは、そこかしこに乱暴狼藉の名残を残したまま。
つまりは随分と草臥れた様子で酒場に現れて。

「『人生は歩き回る影法師、哀れな役者だ──』」


いつものように、台本を諳んじようとして。
けほ、と空咳を一つ。

「……役者は廃業だ。
 今日び、わざわざ演じなくたって悲劇か喜劇がやってくる。
 ずけずけと、独りでに街は笑顔を取り戻す。
 予定外ではあれど、"怪盗役"も演じ終えた事だしな…」

今日もこの役者騙りは丸腰も丸腰だ。
ふらりと適当な席に着き、テーブルに両肘を預けて。
喉が痛い、だとかぼやいたのち。

「ノアベルト。
 張り紙と共に連れ浚われ消える事になったのは、
 俺ではなく、あんたの方だったな」

未だ姿の見えない誰かに、一言だけ。
この陰は、未だ変わらずここに在る。
(+10) 2021/12/15(Wed) 23:32:59

【墓】 哀れな役者 フランドル

 
「──ペトルーシャ。
 
"打ち捨てられた灯台の裏、鼠どもの通り道"。

 お望みのものが二つ、そこにあるだろうさ…」

その後に死霊術師の姿を認めれば、もう一つだけ。
気怠げに、簡潔に、確かな"取引"の履行を告げた。

「契約は満了だ。
 また何処ぞへ失せない内に回収する事だな…」
(+11) 2021/12/15(Wed) 23:33:38

【墓】 哀れな役者 フランドル

>>11 エアハート

「…………」

差し出されたレモネード。
それを持つ相手を見て物凄く複雑そうな表情をしたのは、
なんか不意に今日見た夢の事を思い出したからだ。

もはや高熱を出した時に見る悪夢みたいな光景だった。

「……お前、…いや、やらかしたんだろうな。
 まあいい、話しておきたい事がある。
 今じゃなくていい、後で少し顔を貸せ」

目の前の男目掛けて飛んできたスプーンと、
大惨事になるテーブルと、聞き覚えのある声。
それはまあ、やはり何とも言えない顔にもなるわけで。

流石にレモネードに罪は無い、ので、受け取っておいた。

基本的に、他人の作った飲食物は受け取らない。
ただ、金銭を支払った上で提供されるものは別。
そして、相棒とも呼ぶべき者の作ったものもまた例外。
それだけのことだ。
(+14) 2021/12/16(Thu) 0:27:52
フランドルは、俺は何を見せられているんだろう。
(c7) 2021/12/16(Thu) 0:36:27

【墓】 哀れな役者 フランドル

>>+15 ノアベルト

は?
いやいけずも何も無いだろう
 俺からあんたに話す事は特に無いし…」

あの時また会いに来ると言ったのはそっちだし、
そもそもあの悪夢にはこいつも居たが…みたいな顔をしている。
心当たりは、あるため。

そもそもあの悪夢にはこいつも居たが……


言った。
(+17) 2021/12/16(Thu) 0:47:25

【墓】 哀れな役者 フランドル

>>13 エアハート

「非があるんだろう実際に。
 レモネードに罪は無い、お前に罪がある」

当然の如く抗議はにべもなく、ばっさりと。
普通のレモネード以外の何だと思ってると思ったんだ。
そんな気持ちはまあ置いておいた。

「……いや、
ちゃんと清算しろよ。

 飲み終わるまでは待ってやるから…」

言外に雑に片付けるなと言っている。
助け舟は期待できそうにないですね。
(+18) 2021/12/16(Thu) 1:01:27

【墓】 哀れな役者 フランドル

>>15

きっと視界の外からの、『怪盗』への感謝の言葉。
灯屋の声に一度そちらへ視線を遣って。

役を終えた元役者は、何も言う事はなかった。

が、自分個人に勧められたなら…
チキン……まだいっぱい……これ、チキン?
鳥なら……チキン?そうかな…そうかも…
(+20) 2021/12/16(Thu) 1:14:38
フランドルは、喉が痛いのはもう今更だからチキン食べる。
(c10) 2021/12/16(Thu) 1:14:49

【墓】 哀れな役者 フランドル

>>+19 ノアベルト

「生憎と俺は不器用な生き方しかできないらしい。
 或いは、ブレるほどに
 他に目を向けるような余裕も無いだけか」

曲がらないのか、曲げられないのかは定かではなく。

趣味が悪い、という言葉にはほんの少し眉を顰めて。
けれど特にそれ以上突っ掛かるような事はしなかった。
この世は趣味の良い人間の方がずっと少ない。
(+22) 2021/12/16(Thu) 1:25:49

【墓】 哀れな役者 フランドル

>>19 レイ

そうか……


力強い肯定を受けたので、これはチキンらしい。
とにもかくにも、チキンはチキンらしい。
路地裏育ちには細かい品種による肉の違いがわからぬ。
つまり結局これは鳥だからチキンなのだ。

「……まあ、何人かは尋問を受けたわけだからな。
 口答えしてやったら随分手厚く饗されたよ」

何気ない疑問には、誰に言うでもない呟きだけを零して。

まだ温かいレモネードの嵩をちびちびと減らしながら、
のろのろとチキンだのシチューだのつつく。
ご機嫌な夕食だ…喉さえ痛めていなければ。
(+24) 2021/12/16(Thu) 1:49:36
フランドルは、踵を返す死霊術師の背を見送った。有意義な取引である事を願う。
(c15) 2021/12/16(Thu) 1:55:57

【墓】 哀れな役者 フランドル

 
「消毒ついでに酒でも飲んでろだとか
 そういう事を言われなくて正直ほっとした。
 自分で自分を痛め付ける趣味は無いんだ俺は」

役者は廃業で正解だ。
きっとこのご時世では三文芝居は流行りもしない。
生きていれば、喜劇も悲劇も勝手に舞い込んで来るのだから。

「一度尋問を受けてしまえばもう尋問に怯える必要は無い。
 気楽なもんだな…下手な事さえしなければ。」

かつん、首元の枷を爪の先で叩く音。
元役者は、それが何であるかをよく知っている。
(+25) 2021/12/16(Thu) 2:03:19

【墓】 哀れな役者 フランドル

>>23 レイ

「嫌がるからか、単に煩かったのか。
 あの手合いのことだ、両方かもしれないな。
 …どうせ大人しくしていても温情なんか掛けられないんだ
 なら、暴れてやった方が気分が良い」

それで負う痛手と見合うかは諸説あるものの。
結局は大人しく痛め付けられるという事が
どうにも我慢ならない人種なのだ、これは。
大人しくしていれば、と期待ができないだけかもしれないが。

「…………」

それから、ころり。
目の前に転がった飴を見て、少し考える。

他人は、信用できない。
けれど、ある程度腹の底を見せ合った相手なら?
未だ距離感は一定を保ち、けれど他人とも言い難い。
これは、互いの目的や意図に対する信用とそう変わらないのではないか。


…ほんの少し考えたのち、飴は受け取る事にした。
(+27) 2021/12/16(Thu) 2:59:50
フランドルは、気まぐれなやつだ、とぼやいた。
(c17) 2021/12/16(Thu) 3:03:17

フランドルは、こいつは一発殴られても文句は言えないと思う。
(c25) 2021/12/16(Thu) 17:10:20

フランドルは、だからそのようにした。
(c26) 2021/12/16(Thu) 17:11:04

フランドルは、ただ貸し借りを帳消しにしただけだ。そしてこれからも同じこと。
(c27) 2021/12/16(Thu) 17:12:05

フランドルは、それではだめだとわかっているのに、
(c33) 2021/12/16(Thu) 20:56:04

フランドルは、
もっと血が欲しい。
(c34) 2021/12/16(Thu) 20:56:30

フランドルは、結構やんちゃらしい。
(c35) 2021/12/16(Thu) 21:17:06

フランドルは、なんか方々にやんちゃだと思われてる気がする。
(c36) 2021/12/16(Thu) 21:56:22

フランドルは、まあ概ね事実だしいいか、と思う事にした。
(c37) 2021/12/16(Thu) 21:58:31

フランドルは、もうちょっと叩いてみる事にした。
(c44) 2021/12/17(Fri) 4:06:21

フランドルは、"レモネード"より中毒性の高いものを知っている。
(c45) 2021/12/17(Fri) 4:20:24

フランドルは、正直今のこいつは"レモン"だと思う。
(c46) 2021/12/17(Fri) 4:29:24

フランドルは、… 
(c69) 2021/12/18(Sat) 19:53:04

フランドルは、それでも、どうしても受け入れ難くて、結局、
(c70) 2021/12/18(Sat) 19:54:01

フランドルは、一人になってから、全て吐き戻してしまった。
(c71) 2021/12/18(Sat) 19:54:11

フランドルは、どうあるべきかわからない。
(c72) 2021/12/18(Sat) 19:54:20

残影の フランドルは、メモを貼った。
(c73) 2021/12/18(Sat) 19:55:37

【墓】 残影の フランドル

 
「…………」

役者騙りの騎士は、誰かと二人連れ立って。
暫くの間、何処かへ姿を消した後。
夜には酒場へ戻って来て、適当な席で茫としていた。

何処かへ消えていた武器は二つ、再び在るべき場所へ。

がり、ごり。
甘いものは、好きな方であるはずなのに。
乳白色の飴に歯を立てても、今は何も満たされない。
(+32) 2021/12/18(Sat) 20:59:23