人狼物語 三日月国


181 忘却の前奏曲、消失の1ページ

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プロローグ

【人】 名坂愛子

  

「 ハツナちゃんって、太陽みたいだよね 」

  

(0) 2022/10/20(Thu) 21:35:30
到着: 木津 愛美

【人】 木津 愛美



  まっさらなノートに
  書きこまれていく二人の思い出。

  楽しいことも哀しいことも、
  二人にとって、大切な記憶。

  書かれた文字が消えていくとき、
  二人は何を思うのでしょう。

  
(1) 2022/10/20(Thu) 22:36:59

【人】 木津 愛美




   
―――――
思い出の1ページ。



 
(2) 2022/10/20(Thu) 22:38:21

【人】 木津 愛美



  そこにはどんな物語が描かれるのでしょうか。

 
(3) 2022/10/20(Thu) 22:38:38

【人】 木津 愛美



  想いの歌を奏でましょう。
  思い出話を綴りましょう。


  
記憶が消えても想いは消えない。

  
記憶が消えても事実は消えない。


  
  消えない物語を、二人の心の中に。

  
(4) 2022/10/20(Thu) 22:39:23
到着: 惜別ハツナ

【人】 惜別ハツナ



 「 ハツナちゃんって、太陽みたいだよね 」>>0


    そーかな、ありがとう。
   
(そんなこと、ないのに。)



[ いつだって私は笑ってそう返してた。
  でもね、言われるたびに
  複雑な気持ちになってたんだ。 ]


 
(5) 2022/10/20(Thu) 23:27:50

【人】 惜別ハツナ



[ 太陽はいつも空高くに昇って、
  眩しく輝いてる。

  眩しすぎるから直接見てもらえない。
  あまりに熱くて遠いから直接触れてもらえない。 ]


 
(6) 2022/10/20(Thu) 23:28:32

【人】 惜別ハツナ




   
太陽はね、ひとりぼっちなんだよ。



  
(7) 2022/10/20(Thu) 23:29:07

【人】 惜別ハツナ



[ いつもは、明るくふるまってるから
  みんな、私には悩みなんてないだろうって
  そう思ってるんだろうし、そう振舞ってた。

  
そんなこと、あるわけないじゃない?


  私にだって悩みくらい、あるよ。
  でもそれは胸に秘めて過ごしてた。

       
言ったって、仕方ないと思って。 ]*


 
(8) 2022/10/20(Thu) 23:29:48

【人】 惜別ハツナ



[ 胸に秘めた本音を、吐き出したい日は、
  いつも屋上に行って、歌を歌ってた。
  
誰もいなさそうな時間を見計らってね。


  太陽みたいにキラキラした曲じゃなくて、
  陽だまりに憧れるような、羨むような、影のある歌。


  決まって太陽に手を伸ばしながら、口ずさんで。
  多分他の人が聞いたら、評価に困るような上手さ。
  カラオケならきっと80点くらいかな?


  聞くに耐えないってほどじゃないけど
  誰かに聞かれるのは……恥ずかしいな。

  
だって今の私、いい顔してないもん。 ]


  
(9) 2022/10/20(Thu) 23:31:15

【人】 惜別ハツナ



[ そんな私の歌を、
  君は聴いたこと、あったんだっけ? ]


      [ あったなら、聞いてたの?なんて
        困ったように笑ってしまったかな。 ]


  
(10) 2022/10/20(Thu) 23:32:06

【人】 惜別ハツナ


***

[ 人に囲まれてたって
  惜別ハツナはほんとの意味ではひとりぼっち。
  そう思ってたから、教室で隅の席にいる
  君のことは、前から気になってた。

  
もしかしたら、仲間だったりしないかなって。


  だから、君と話すチャンス、
  じつはこっそり伺ってたんだよ? ]


 
(11) 2022/10/20(Thu) 23:44:00

【人】 惜別ハツナ



[ チャンスが巡ってきたのは
  移動教室があった日の事。
  理科の授業で、実験があるから
  実験室に移動になったんだ。

  その日は休んでる人が何人かいて。
  上手く座らないと、四人掛けの広い席に
  一人で座ることになったりする。

  上手く座ればいいのに、
  結局こういうのって、
  仲良し同士で固まって座るから。

  
一人になる人が現れちゃうんだ。 ]


 
(12) 2022/10/20(Thu) 23:44:41

【人】 惜別ハツナ



   ね、ここ座ってもいいかな?

  
(13) 2022/10/20(Thu) 23:45:10

【人】 惜別ハツナ



[ 君の席の隣に行って、
  そう聞いた時、君はどんな反応したかな。

  ダメって言われても
  でもここ空いてるよね、とか言って
  座るつもりだったんだけどね。


  だって、チャンス、逃したくなかったもん。 ]

  
(14) 2022/10/20(Thu) 23:45:39

【人】 惜別ハツナ



   そういえばさ、来週は遠足だよね。
   朝日くんはもうおやつ、買った?

   なーんて、気が早すぎるかな。


[ 君の隣に座った私は
  ありきたりの話題を振って。
  話すチャンス伺ってたくせに、
  話題の方は実は考えてなかったの、
  ちょっと笑えちゃうよね。

  あとはそう……好きなもの聞くとか
  それくらいしか思いつかなかった。 ]**

 
(15) 2022/10/20(Thu) 23:46:19
到着: 朝日元親

【人】 朝日元親



ボクは─────。

   

(16) 2022/10/21(Fri) 1:15:28

【人】 朝日元親



[ 先生の偉そうな熱弁が聞こえる。
  VとBの発音の話は十分を超えた。

  そんなくだらない話は聞こえるのに
  いざ声をかけられると気づくことが出来ない。
  それぐらい深く心の奥底へ沈んでいく
  そんな思想に耽る時がしょっちゅうあるんだ。

  朝日が地球の裏側に沈んでしまえば
  その先は感傷を駆り立てる、薄暗い夜なのだ。]



(17) 2022/10/21(Fri) 1:18:44

【人】 朝日元親



[ 四限の息の根を止める鐘が鳴ると
  淀んだ薄暗い世界から強制送還される。
  
  ふと覗い窓際の席からは四季の映りがよく見えた。
  季節外れに半袖の生徒、無駄に暑い気温、
  夏はドジっ子なのか忘れ物が随分多い。  ]


   (……まいった。頭が重い。)


[ 夏どころか時世にまで置いていかれたボクには
  此処教室はあまり居心地のいい場所ではない。
  此処地獄は居るだけで体力が削られる毒沼だ。

  ボクは此処から消え去るように席を立って離れる。
  混んでしまう前にさっさとパンでも買って
  邪魔者が居ない屋上にでも逃げてしまいたかった。]


(18) 2022/10/21(Fri) 1:20:52

【人】 朝日元親



[ でもここ屋上にはいつも先客がいる。>>9
  彼女がいる時はいつだってこの世界は夜だ。
  太陽が陰り、夜が我が物顔でふんぞり返り
  頼りない、しょぼくれた朝日が空に添えられる。>>7

  高嶺の太陽には、似つかわしくない朝の光。



   ごめん、邪魔した?


[ もう何度目にもなる太陽の夜想曲。>>9>>10
  悲鳴にも似た音色が耳を掠めて、>>8
  それでもその場を立ち去ろうとしなかったのは
  そこに居たのが
ハツナ恋人
だったからだ。]*


(19) 2022/10/21(Fri) 1:22:32

【人】 朝日元親


***

[ ボクは独りが怖かったのだろうか?

  違う。ボクが本当に怖かったのは
  誰とも仲良くなる魅力なんてないと
  ボク自身が思い知らされてしまうことだ。

  誰かと行動を共にしていれば
  認めたくない事実が大手を振って訪れる。
  ボクが無価値な人間であることがバレてしまう。

  相手にそんな気はさらさらないと
  頭では分かっているのに。分かっているのに。

  頭の奥から心臓へと伝う真っ赤な涙が
  傷つくことを強く恐れて、拒絶し続けてしまう。]



(20) 2022/10/21(Fri) 1:25:45

【人】 朝日元親




[ ボクは独りでよかったんだ。>>12
  誰にも構われない。誰にも邪魔されない。
  後ろ指を刺されようとも。笑われようとも。]




        [ ボクは影でありたかったんだ。
          息を、感情を、自分を、殺して。]


  
(21) 2022/10/21(Fri) 1:27:36

【人】 朝日元親




 [  それなのに。

        太陽の元に影があるのと同じで
        影の傍に太陽がやってきたんだ。>>13




(22) 2022/10/21(Fri) 1:29:27

【人】 朝日元親




   ダメって言っても座るんでしょ。


[ 胃のむかつきのせいだったんだと思う。
  八つ当たりのように
  つい、ぶっきらぼうに答えてしまって。>>13>>14

  その後すぐにごめんと謝った言葉は届いただろうか。
  分かってる。こんな思い込みで偏見を押し付けるから
  ボクという人間は嫌われるのだ。



(23) 2022/10/21(Fri) 1:32:11

【人】 朝日元親



  ボクは遠足には行かないよ。
  その日は所用の腹痛があるからね。


[ だからおやつも買わないと答えた。
  どうせボク一人欠けたところで世界は何も変わらない。
  仲の良いグループが勝手に楽しんでくるだけだから。

  こんなことを聞いたってこの人には
  何の得もないだろうに。変な人だと心底思って。>>15


(24) 2022/10/21(Fri) 1:33:08

【人】 朝日元親



   どうして、そんなこと聞くの?


[ いつもは絶対に続けないはずの会話を
  この時だけは続けてしまった。

  気になってしまったんだ。
  太陽と呼ばれるくらいの子が>>0
  こんな下民に話しかけるなんて。

  ドッキリくらいしか有り得ないだろう。
  それか焼きそばパンでも買わされるのだろうか。

  仮初の平穏を壊される可能性があったから
  ボクとしては気が気じゃなかったんだ。]*


(25) 2022/10/21(Fri) 1:33:40