人狼物語 三日月国


199 【身内RP村】ラブ♡トライアングル(仮)

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処刑対象:、結果:成功

[犠牲者リスト]
該当者なし

決着:村人の勝利

【人】 桧垣 やよい

 
 
 

  [ 10年前、お父さんとお母さんが死んだ。 ]
  

 
 
(0) 2023/02/19(Sun) 0:26:12

【人】 桧垣 やよい



[ 無口で真面目だったお父さん
  やさしかったお母さん。
 
  当時のことは鮮明に覚えてる。

  とある夏の日。
 
  ザァァ、という雨の音と、
  だんだん暗くなる外の景色
  お気に入りの
猫の
ぬいぐるみを抱きしめて、
  女の子がひとり、両親の帰りを、待っていた。

  ずっと、ずっと、ずっと。
  ずっと、ずっと、ずっと 待っていたんだ。


  『 夏祭り、楽しみだね! 』


  家族3人で交わした約束は二度と叶わないことを
  まだ知らないまま ……──── ]


 
(1) 2023/02/19(Sun) 0:26:45

【人】 桧垣 やよい

 


[ 交通事故だった。
 
  ひどい雨で夕方薄暗くて視界が悪くて。
  高所から転落したから即死だっただろうって。

  いつもだったら3人でお出掛けするけれど、
  その日は見たいテレビがあって、
  「やよい、もうお姉ちゃんだからお留守番できるよ!」
  なんて張り切っちゃって …………

 
  すぐに帰るよって言われたのに、
  見たかったテレビの方が先に終わっちゃった。

  お母さんとこねたハンバーグは赤いまま、
  晩ご飯の時間も過ぎていった。

  いつもより広く感じる部屋に電話の音が鳴り響いて

  …………

  その後のことを思い出すと
  今でも心が千切れてしまいそう。 ]


  
(2) 2023/02/19(Sun) 0:28:38

【人】 桧垣 やよい





[ 沢山の大人に囲まれて、
  みんながわたしをどうするか、話を繰り返していた。

 
  うちは子供が3人いるから、とか
  うちはそんなに付き合いなかったし…とか、
  両親が亡くなった子のケアなんて無理よ、とか。


  ぜんぶわたしの話なのに、わたしはそっちのけで、
  子供だから分からないって思われたのかな。
  聞きたくない言葉も全部わたしの耳には入ってきたの。

  わたしのお父さんとお母さんが死んだのに、
  騒がしさの中でぽつんと取り残されたみたい。 ]


(3) 2023/02/19(Sun) 0:29:00

【人】 桧垣 やよい




[ そんな中、

  朔也くんだけがわたしを抱きしめてくれた。
  小さな手で、わたしの頭を撫でてくれた。 ]

 
(4) 2023/02/19(Sun) 0:29:47

【人】 桧垣 やよい




       [ すっごく、あったかかった。 ]

 
(5) 2023/02/19(Sun) 0:30:09

【人】 桧垣 やよい




[ その時だけは、ひとりじゃないって思えたけれど
  結局すぐにお別れが決まった。

  わたしたちは自分で何かを選ぶことはできない、
  小さな小さな子供だったの。 ]


(6) 2023/02/19(Sun) 0:30:21

【人】 桧垣 やよい




[ それから、どこへ行ってもうまくいかなかった。

  親戚の家をたらい回しにされながら、
  短い期間で転校を繰り返した。



            わたしはずっと、独りだった。
            ずっとずっと、孤独だった。

            感情を殺して、息だけしてた。 ]
  

(7) 2023/02/19(Sun) 0:30:58

【人】 桧垣 やよい




  [ これからずっとずっとずっと、
 

         そんな毎日が続くと思ってた。 ]



(8) 2023/02/19(Sun) 0:31:34

【人】 桧垣 やよい




   [ そんな暗闇で手を差し伸べてくれたのが、

            やよいちゃん≠セった。 ]


(9) 2023/02/19(Sun) 0:31:50

【人】 桧垣 やよい




 「 わたしと、友だちになってくれますか 」



[ 国語のノート、犬の絵の横に綴られたメッセ―ジ。


  自分でも自分が分からないわたしに、
  彼女は名前をくれた。

  白黒で温度のない毎日に、彩と温もりをくれた。 ]



(10) 2023/02/19(Sun) 0:32:45

【人】 桧垣 やよい




  [ やよいちゃんとふたりになったから、
     わたしはここまで歩いてこれた。 ]


(11) 2023/02/19(Sun) 0:33:20

【人】 桧垣 やよい




 
  [ やよいちゃん ……

    わたしは貴方が大好きなの。 ]



(12) 2023/02/19(Sun) 0:33:32

【人】 桧垣 やよい




  [ わたしの孤独が貴女を生み出してしまったとしても ]

 
(13) 2023/02/19(Sun) 0:34:53

【人】 桧垣 やよい




[ 高校生になって朔也くんと再会した時は驚いた。
 
  もちろん、ずっとちゃんと覚えてたよ。
  忘れられない、特別で大切な、幼馴染の男の子。

  彼に告白された時、戸惑いながらもすごく嬉しかった。

  花束みたいなキャンディも、
  テディベアの小さなぬいぐるみのキーホルダーも。
  全部、すごくすごく嬉しかった。 

  ただ、入学式に助けてもらったって話を聞いて、
  すぐに分かったの。 ]

 
(14) 2023/02/19(Sun) 0:37:40

【人】 桧垣 やよい




[ それはわたし≠カゃないって。


  朔也くんが好きになったのは、
  やよいちゃん≠フ方だって。 ]

   
(15) 2023/02/19(Sun) 0:38:14

【人】 桧垣 やよい




[ うまく伝えられなくて結局、
  彼にはわたしとやよいちゃんのこと、全部説明したの。
  朔也くんなら分かってくれるかなって甘えて。

  それから、お父さんを紹介してもらって、
  カウンセリングを受けるようになったんだったよね。


  全部を知っても尚、わたしを好きだと言ってくれる
  そんな彼に説得され、半ば流されるように
  わたしたちは付き合うことになった。 ]

 
(16) 2023/02/19(Sun) 0:40:18

【人】 桧垣 やよい




[ だけどね、
  わたしはこのことをやよいちゃんに言えなかった。

  なんでなのかな。
  どうしても、メモに残せなった。
 
  「朔也くんがやよいちゃんを好きだ」ってこと、
  わたしはやよいちゃんに、秘密のままにしてしまったの。  ]

 
 
(17) 2023/02/19(Sun) 0:41:06

【人】 桧垣 やよい




[ もしも、

  朔也くんの気持ちをやよいちゃんが知っていたら


      ……… 違う未来はあったのかな  ]

 
(18) 2023/02/19(Sun) 0:41:13

【人】 桧垣 やよい

 
 

  え……?


[ たこ焼きは残り半分。
  今なら冷まさなくても口に頬張れるだろうけど、
  わたしの手は止まったまま。
  全ての神経は、彼の一挙一動へと向けられていた。

  わたしといても、楽しいと言ってくれるのは、
  彼の優しさだろうか。それとも ――― ]

 
(19) 2023/02/19(Sun) 0:41:27

【人】 桧垣 やよい

 
  

  ……………………
 
 

[ わたしがいなくなったら、悲しんでくれる人がいる。

  それはね……分かってる。
 

  だけど、分かってるつもり≠セったのかな。
  顔を浮かべてしまうと、


            
  ――― 痛む。
 ]


  
(20) 2023/02/19(Sun) 0:42:31

【人】 桧垣 やよい

   
 

[ 人の気持ちが分からなかったという愛智くん。

  そんな風に見えなかったから、
  わたしは意外そうな目を向けた。

  やよいちゃんは……そういう話もしてたのかな。


 

  今の愛智くんはそれらを見つけられているのなら、
  それもきっと、やよいちゃんの力じゃないかな。
 

 

  少し悲しそうな微笑みから感じる。
 
  彼はきっと、わたしが思っているよりずっと、…… ]


   
(21) 2023/02/19(Sun) 0:43:02

【人】 桧垣 やよい

  
 
 
   [ そう、やっぱり彼で良かった ]

  
(22) 2023/02/19(Sun) 0:43:24

【人】 桧垣 やよい

 

  ごめんね ……


 
(23) 2023/02/19(Sun) 0:43:32

【人】 桧垣 やよい

 

  ごめんね …… 愛智くん


 
(24) 2023/02/19(Sun) 0:43:41

【人】 桧垣 やよい



 
[ きっとね、愛智くんは
 
 「どうして自分なの?」って思うかもしれないけれど。

  わたしはやよいちゃんを安心して託せる相手がいなければ、
  やよいちゃんを置いてはいけなかったから。

  だから愛智くんに、選んでほしかった。


  彼にしか、わたしを殺せなった。  ]

 
(25) 2023/02/19(Sun) 0:43:59

【人】 桧垣 やよい

 

 
[ その声が震えていることに気が付いた。

  こんな選択をさせてごめんなさい。
  もっとスマートにしなきゃいけなかったのに……

  ごめんなさい。だけどね、 ]


 
(26) 2023/02/19(Sun) 0:44:07