人狼物語 三日月国


55 (R18)竜宮城

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視点:


[犠牲者リスト]
該当者なし

本日の生存者:ミオン、フウタ、理恵、とき以上4名

【人】 しあわせうさぎ 理恵

── ? ? ? ──

[痛みで目が覚めた。布団をよく見ると、出血のあとがあった。出産についての知識はある程度身に着けていたので、それは子宮口の開いたしるしだと分かった。フウタを起こして、その時が近づいてきたことを知らせた。
 病院に電話して状況を伝えると、極めて理想的な状態であることを知らされた。急ぐ必要はないようだ。事前に用意していたものを持って、フウタの操縦する人力車に乗った。車の匂いは嫌いだし、のろのろとした速度は、すっかり体に馴染んでいた。

 朝のすがすがしさの中に、温かいみそ汁の香りや、パンを焼く香り、コーヒーの香りが満ちていた。いつも通りの朝が始まろうとしていた。

 必死に深呼吸を繰り返しながら、きらめく朝日を浴びた。呻くたびにフウタが振り返る気配を感じ、そのたびに顔を歪ませたままコクコクと頷いた。おなかの中の子供が、出ようとしてもがいていた。服をまくり上げ、破裂寸前の腹の丸みを出すと、つっぱって硬くなった皮膚に陽光が当たり、にじんでいる汗を輝かせた。

 痛みに朦朧としながら、頭をよぎる思いがあった。
 子供は今、腹の中でこの光を見ているだろうか。目は見えなくとも皮膚を透かして、ぼんやりと赤い太陽を感じているだろうか。

 おなかの子に教えてやりたかった。]**
(0) 2021/01/04(Mon) 23:45:23

【人】 因幡 フウタ

[備え付けの浴衣には亀の模様が小さく散りばめられていた。
竜宮城だから、って事だろう。
それを着て落ち着く頃には、今年は残すところあと僅かだっただろうか。正しい大晦日の過ごし方だったかはわからん。

御簾の中にあたたかい茶を持ち込んで寛いだりしながら、いつの間にか時計が0時に迫り、やがて新しい年を告げるか。
その瞬間は何をしていただろう。
理恵の希望がなければ、
御簾の中で理恵を見つめていただろうが]


  あけましておめでとう、理恵。
  今年もよろしくお願いします

  ……って言うんじゃと、人間の世界では。

  新しい年に、
  新しい気持ちで臨む……

  新しい年でも、俺の気持ちは変わらん。


[静かに語ったのち、そうじゃ、と思い出した様に荷物の方へ向かった。鞄から何やらごそごそ取り出して、理恵のところへ戻って来る。
両手でしっかり掴んで持って来た小箱をぱかりと開いて、
中から取り出した輪っかを持って、理恵の左手を取った]
(1) 2021/01/05(Tue) 21:46:26

【人】 因幡 フウタ



  ゆびわってもんらしい。

  ふうふは揃いのこの輪っかを着けるんじゃと。


[多分、理恵はなくてもいいと思うだろうし、
かゆいとかくすぐったいとか思うかもしれないし、
装飾品なんて要らんとか思うのかもしれないが………]
(2) 2021/01/05(Tue) 21:46:44

【人】 因幡 フウタ



  人間に見せる、ふうふの証じゃ。

  こんなもん無くてもいいじゃろうが、


  あってもいいじゃろ?


[理恵の薬指にぴったり嵌った銀色の指輪は、
安物のペアリングではない。
女はこういうのが好きなのか?と指輪を見ていたら>>0:45結婚指輪を贈っていない事を話す流れになり、そこで結婚指輪について知った。
シンプルなデザインだがごく小さな六角形の宝石がちょこんと座っていて、ものすごく高くもないがそれなりの値段で、想いも乗せられたものだ。
理恵の指にぴったりだったのは、身体の色んなところのサイズがわかるくらいに夏から触りまくってるもんだから。

小箱からもうひとつ、自分の分を取り出し。
自分には似合わないと思っているが、
同じ様に薬指を銀色で飾った。

理恵と揃いの左手を擽り合わせて、ふ、と笑った。**]
(3) 2021/01/05(Tue) 21:47:45