人狼物語 三日月国


203 三月うさぎの不思議なテーブル

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【人】 客 クリス

[そうして2人の意見が見解の一致を見出し。>>191
話しに決着がついた頃には、俺は酷く脱力していた。]


栗栖 瑛斗って言います。……よろしく。


[今更も今更かもしれないけど。自己紹介して。
へにゃんと微笑んだ。
このころには彼女がアイドルだなんて気負いも吹き飛んでて。
酷く自然に、自己紹介が口を吐いて出ていた。**]
(256) 2023/03/02(Thu) 8:33:02

【人】 厨房担当 ゲイザー

― 回想:とあるバイトの履歴書 ―

[大学にも進学し意気揚々と都会に出てきた速崎璥は、小遣い稼ぎ目的もあって、一度ランチタイムに客として訪れたことのある『Madam March Hare』のバイトに志願した。
 学生特有の(?)「調子に乗ってます」という態で、持ち込んできた履歴書の自己アピール欄には、高校時代の伝説たる
【良質なスターゲイジーパイを作れます】
>>3の一文を堂々と書き込んだ訳だったが――。]
(257) 2023/03/02(Thu) 8:39:33

【人】 厨房担当 ゲイザー

[その当時の速崎の服装はファストファッションのカジュアルな装いで、コーディネートだけを見れば男女どちらとも取れないもの(現在でもオンオフ問わず、そんな感じの服装が多い)。

 そしてこの履歴書、速崎が提出した当初は、
 
性別欄に何の書き込みも為されていなかった。

 この当時市販されていた履歴書には、「男・女」の○囲み式のものしかなく、性別欄が任意記述式にはなっていなかった――そんな頃の話だ。

 この件でもし採用担当の店長に記載不備を指摘されたならば、次に持ってくる履歴書は「女」の項に○をつけるか、或いはバイト志願自体をやめるか――。
 自己アピール欄に相当なバカを書き込む程度に調子に乗っていた速崎の頭にも、採用決定前にそんな思考が過ってはいた訳だった。]
(258) 2023/03/02(Thu) 8:40:33

【人】 厨房担当 ゲイザー

[経緯はともあれ、速崎は『Madam March Hare』の一員となった。

 店長の御堂、オープニングスタッフの遠藤。彼女らと共に働く人々に、賑わう客たち。
 単に「不思議の国」のときめきを重視したような佇まいと、食事の確かな美味しさ、イギリス料理をテンプレ的に「まずい」ものとして排斥しない姿勢(当時、速崎はそう捉えた)――といった要素だけではない何かを、この店の屋根の下に集う人の中に見たような、そんな感覚。
 言葉の形では思い描けず何とも言えないけれど、何かあるような。
 『うさぎ』から感じたそんなところが、速崎にバイト志願を諦めさせなかったのだ。

 ……そこには、「遠藤さん>>52みたいな恰好の人がいられる職場なら私も」という期待も、あったのだろう。
 それは、後にこの『うさぎ』の門を叩いた後輩>>137の気づきとも、少し似ていたのかもしれない。]
(259) 2023/03/02(Thu) 8:48:10

【人】 厨房担当 ゲイザー

[ちなみに、履歴書に他に書き込まれていたのは――。

 高校までの学歴で挙げられていた学校名は、いずれもここではない地方都市の学校。
 自己アピール欄には件のスターゲイジーパイや高校での料理部所属のことの他、「英語対応可能」「UKイギリスその他の海外文化に関心あり」「天文サークル所属」「配信ドラマ好き」という内容。

 そんな、当時18歳の記した履歴書だった。*]
(260) 2023/03/02(Thu) 8:48:39

【人】 厨房担当 ゲイザー

― 現在:『Madam March Hare』 ―

[こうして今や、バイト時代を含めて勤続9年のベテランとなった速崎璥である。

 勤務中の服装は今も昔も、シンプルなジレにボウタイにズボン(あと店のエプロン)、ヒールの低いローファー、といったマスキュリンな装い。
 一方で髪は長く伸ばしているし、メイクもそれなりに。
 衛生上の理由もあっての三角巾は、いわゆる「女性向け」を謳うほんわか可愛い雑貨店で購入したもの。ややサイバー風味の奇抜なデザインのイヤーマフは、昔、天文サークル員とのノリで通販でゲット。
 つまるところ「どんな性別で見られても気にしない」を地で行っている格好。
 声がそれなりに高かったこともあって、女性として見られることの方が多くはあったかもしれないが。]
(261) 2023/03/02(Thu) 9:05:10

【人】 厨房担当 ゲイザー

[さて、速崎が一度バックヤードに向かったまま暫く戻ってこなかったのは、電話対応を行っていたから。
 多忙の店長がこの時対応しきれなかった分を、代わりに丁度その場に居合わせた速崎が務めた、という訳だ。

 裏に引っ込む際、厨房に立つ同僚の瑞野>>220に会釈はすれど、嘉数>>140の姿は見えなかった。
 非番なのだからいないのは当たり前――なのだが。
 自分が裏に引っ込んでいる間にまさか、遠藤同様に客よろしくやって来ていた>>167とまでは知らなかった。]
(262) 2023/03/02(Thu) 9:05:20

【人】 厨房担当 シャミ

─ 厨房 ─

 言ったね
 じゃあ今度あれを試してみるか
 ……なんだっけ、爆撃……魚雷系?


[イメージチェンジのハードルを自ら爆上げする>>253
自分で想像しても、モヤッと危険そうな雰囲気なんだろうとしか思い浮かばず、むしろ世紀末ヒャッハーな衣装とかを想像している]


 犬のパスタ
 ふむ、やっぱり肉でできているのが喜ばれるのかな
 麺状の肉


[硬さの配分が難しそう。
でも犬ならば挽かずに細く長く切って、歯ごたえがあった方がいいのかもしれない、などと、益体もないお喋り]
(263) 2023/03/02(Thu) 9:17:41

【人】 厨房担当 シャミ



 いいね、こういう改良で美味しさがプラスされるの、嬉しいよね


[洗い物手伝いを返上したので、ただ居座って邪魔している状態になっていたが、春まだ冷たい水で手早く濯ぎを行っていく様子>>254に目を細める。
親切だ、基本的に。

目に見える驚きと喜びを提供する工夫も大切だけれど。
こうして何気なく晒す手が冷たい、というような、触れなければ知り得ないような積み重ねの先に美食のテーブルはある]


 ご馳走様、とても美味しかった


[小皿も洗い物の一つ。
熱い蒸しおしぼりを出して、開いて四角く折り直し。薄手の袋に包んで差し出した。
ランチタイムはまだ続く。指が凍えてはこの先の調理作業に差し支えるというもの**]
(264) 2023/03/02(Thu) 9:18:06

【人】 厨房担当 ゲイザー

[なので、まさかあのミートボールのボロネーゼでわんわんだとかポッキーゲームがどうのこうのという話題になっていたなどとは露知らず。

 カンちゃんの感想聞きそびれたな>>217>>218>>219、などと思いながら、再びオープンキッチンに復帰する。
 場を離れている間に、お客様は増えていた。
 そして増えた面々の中には、非番の筈の後輩の姿>>240>>243もあった訳で……。]


 おーいチエりんどうしたよ?
 シャミーともども腹ペコの極みで来ちゃったー?


[至って何の裏話も意味深な話もない、ただただ素材と製法にこだわりがあるだけのミートボールのボロネーゼを頬張る嘉数に、気さくにそんな挨拶を。]
(265) 2023/03/02(Thu) 9:38:30

【人】 厨房担当 ゲイザー



 と、私も大分離れちゃってたから
 こっち手伝うねー、ナギー。


[丁度その時ぱっと目についたのが洗い場に立っていた瑞野>>254だったため、その名を(速崎命名のあだ名で)呼んでいたが、調理を続けている大咲>>198のほうも、また厨房側に来ていた遠藤>>263>>264のほうも一瞥して。
 無論、手伝うのは洗い物だけではない。
 黒原=ベイカー>>205経由でのオーダーも受けて、オーブンで生のタルトを焼き上げていく。
(生地作りはこの新人が行ってくれているが、注文を受けて焼き上げるのは厨房作業に手慣れたスタッフだ>>58)**]
(266) 2023/03/02(Thu) 9:38:53

【人】 会社員 レイラ

[ちなみにこの女、特にボケているつもりはないが
ノリと思い付きだけで喋っている。

大咲の動揺>>195を知ることこそなかったものの
栗栖の全力のツッコミ>>255には
そっかあ〜と残念そうに眉を下げて。]


えーダメ!?
ダメかあ〜。恋の予感しない!?!?

うーん、たとえばこんな感じでさ……
ねえ……私の分一口食べる?♡

的な……


[ちょうど運ばれてきたジェノベーゼパスタの短めのを一本咥え、
上目づかいであざとく彼の方を見つめて
きゅるん♡と擬音がつきそうな感じで小首を傾げてみる。

……が、自分で言ってて いや、厳しいな…と我に返ったので]
(267) 2023/03/02(Thu) 9:46:08
厨房担当 ゲイザーは、メモを貼った。
(a46) 2023/03/02(Thu) 9:46:56

【人】 会社員 レイラ


……ダメか〜。
じゃあやっぱり人間同士でするのは難しそうだねー。


[アイドルスマイルを崩し、
ケラケラと笑ってちゅるんとパスタを啜った。
しかしここまで元気よく突っ込んでくれるといっそ痛快である。

からかって遊んでるって言われたら否定できないけどもな!
]
(268) 2023/03/02(Thu) 9:46:58

【人】 会社員 レイラ

[そんなやり取りの末。
どこか脱力したような彼が改めて自己紹介をしてくれる。
そういえば随分馴れ馴れしく話しかけてしまったが、
まだ名前も聞いていなかったのだった。>>256]

栗栖くんか。
私、貝沢玲羅。よろしくね〜!

このお店お気に入りでよく来てるから
これも縁だしもし見かけたら仲良くしてよ。
ここ、お客さん同士でこうして交流したりとか、
結構あるあるな感じのトコだからさ。

[ふにゃっと人好きのする笑みを浮かべる彼は
どことなく温厚な犬のようで。
素直に親しみやすい印象を抱き
自然と口元に笑みが浮かんだ。

元アイドルだと気づかれていることは知らずとも、
名乗るのは肩書のない私の名。**]
(269) 2023/03/02(Thu) 9:53:02

【人】 客 クリス

[ところで俺もコンビニでバイトした事あるから分かるけど。
お客さんって変なあだ名で呼ばれたりするよね。
コンビニはこの店と違って、客との会話も無いし。
自分の心の中のあだ名が、『肉青年』>>157とか『お肉の人』>>169とか『お肉食べたい栗栖さん』>>177だと知ったら。俺は深い納得をしただろう。俺でもそうする。
そんな俺の注文は、返事を聞く前に確認してもらえてたらしい。>>177
出来上がりがすごく楽しみ!!

先に出されたスープは、コンソメ>>46>>115は使われてたかな?
正直誰が作った料理かを味わい分ける舌は無い。
だけどここのスープは大好きだ。特に透明感のある物。
だって何時だって……]


お肉の味がする……



[しみじみと。しみじみと呟いて噛み締める。
じんわりとお腹を温めて、食欲と期待を高めてくれるスープ。
透明で何の具材も見えないのに、お肉の味がするってすごくない??俺はすごいと思う。
初めて透き通った透明なコンソメを飲んだ時は感動だったな。
目をぱちくりさせて、キラキラして。
今と同じ台詞をもっと大声で話したと思う。
作り方を聞いたら、あまりの贅沢さにびっくりしただろう。]
(270) 2023/03/02(Thu) 10:02:58

【人】 客 クリス

[そうこうして齎された、大咲さんのメインディッシュ。
ミートボール付ボロネーゼのミートボールは、やっぱり一口大より大きなサイズ>>233だったかな?
俺は湯気を出すパスタを前に、相好を崩して。
フォークでミートボールを突き刺すと、大口を開けて一口で頬張った。]


……


[わっしわっしと。口の中で肉を噛み締めながら。
ほっぺたまで肉でいっぱいで落ちそうです。喋れません。
でも酷く満足気なのは、一目見れば伝わるだろう。
大咲さんと目が合ったら。口いっぱいに肉を頬張ったまま。
ぐっと親指を立ててみせていた。
ソースのひき肉と、食感が違うのもまた良し。>>158
俺は野菜というものにそこまで高い価値は見出して居なかったが、副菜>>226が口の中を洗い流してくれて。何時までも新鮮な気持ちで肉を食べられるのもまた良しなのだ。**]
(271) 2023/03/02(Thu) 10:03:15

【人】 厨房担当 ゲイザー

― オープンキッチンからの眺め ―

[さて、同僚(見習いだが)チエりんもとい嘉数の他に、速崎が新たに把握した来客>>63>>146の顔ぶれは――。]


 カッチにクリリンじゃん! いらっしゃいませー!
 ハヅキんもさっきは挨拶できなくてごめん〜いらっしゃいませ!


[少し前から店にいることは把握していた葉月の名も含めて。
 お客様同士>>256>>269、或いは他のスタッフとの対話を妨げない程度の軽い挨拶だ。

 なお、「カッチ」もとい貝澤玲羅に対しては。
 彼女の名を店で聞いた当初、最初の最初は「カイちん」と呼ぼうとしていた。だがそのあだ名を口に出す前に「なんかちょっと響きがアブナいかもしれない」と躊躇い、慌てて「カッチ」に言い換えた――。
 そんな顛末があるのだが、まあそれは些細な話としておこう。本当に些細な話だ。]
(272) 2023/03/02(Thu) 10:28:05
フロア担当 フィエは、メモを貼った。
(a47) 2023/03/02(Thu) 10:50:01

フロア担当 フィエがいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(フロア担当 フィエは村を出ました)

【人】 客 クリス

お隣の人!!>>267

本当にもうこの人は!本当にもう!もう!も〜!!
可愛いけど。可愛いけど。可愛いけど。いや。]


可愛いけどさ?!!



[突っ込んだ俺は悪くない。]


可愛いけど。それ付き合う前の子にされても、どうしようもなくない?!
そっから恋が始まっちゃったりすんの?!


[完全に俺の知らない世界だ。
確かに動機は激しいし、耳まで赤い自信あるけど。
これ俺完全に遊ばれてますよね???>>268
も〜〜〜〜〜!!]
(273) 2023/03/02(Thu) 11:00:41

【人】 客 クリス

[そんなこんなで、互いの自己紹介が終わる頃>>269には、俺は息も絶え絶えだった。]


……はい。貝沢さん。


今後ともよろしく。


[へにゃりと微笑んで。

このお店は店員さんとの距離も近くて。
お客さん同士の交流もある事も知っている。
実は俺にはそれにまつわる失敗談も1つあるのだが。
それはまた別の機会に……。**]
(274) 2023/03/02(Thu) 11:01:41

【人】 客 クリス

── お店にまつわる失敗談 ──

[その人は何時もお店に一人で来ていた。>>37
もしかしたら俺が、魚の頭がぶっ刺さったパイを食べて見る気になった>>142のも、その人の一言>>38がきっかけだったかもしれない。
何時も穏やかな顔をして店員さんと会話してたけど。
時折その顔が崩れる時もあって。>>43
なんとなく興味が湧いて。俺から声をかけたのが切欠だった。
お客さん同士の交流もあるって聞いてたし。
店員さん達は実際、俺が誰かと会話してたら、咎める事無く、見守ってくれてたから。

だから俺は忘れてたんだ。
その人にも、お店では見せない別の顔があって。
別のリアルがあるって。
だからお店の外で彼を見かけた時、何も考えずに声をかけた。]


こんにちは!葉月さん!!


わー。奇遇ですね。


[その人は一人じゃなかった。
誰か知らない女の人と一緒だった。
俺はしばし固まって。脳内に。
『お前は距離感が少しおかしい。』と、しょっちゅう叱られる先輩の言葉が響いていた。*]
(275) 2023/03/02(Thu) 11:25:29

【人】 厨房担当 ゲイザー



[さあ、ここでパイの話をしよう。]


 
(276) 2023/03/02(Thu) 11:37:15

【人】 厨房担当 ゲイザー

― そのライターは……>>38

[勇者だった。

 いつかの夜、今日のお薦めとして自らブラックボードに書き込んだ「スターゲイジーパイ」の文字。
(店長が上物かつ大きめのイワシを仕入れてきてくれたのだ!)
 伝説のゲイザー速崎といえど、このメニューは実のところ、そこまで頻繁には出さない。
 見た目その他で忌避される故の需要の懸念……というよりも単に、このパイの由来に起因する理由で。]


 ハヅキん、運がいいですね〜。
 ゲイジーパイは元々お祭り事の料理だから、
 毎日毎日出せるメニューじゃないんですよ?


[嵐の海に船を出し、大漁で村を飢餓から救った漁師を讃えるコーンウォールの伝説が起源だと語られるパイ。
 そんな詳細な話は兎も角として、それこそパーティーで出すような特別な料理、という触れ込みで。
 葉月にインパクト大の見た目のこのパイを薦めた、という次第である。]
(277) 2023/03/02(Thu) 11:37:56

【人】 厨房担当 ゲイザー

[件のパイを目の当たりにした時の葉月の表情を速崎は見逃していない。
 それでも、彼はちゃんと一口それを食し――。
 丁寧に下処理したイワシのパイの美味さを実感したことを、穏やかな紳士たる立ち振る舞いらしからぬ率直な声で伝えてくれたのだ。]


 やったー! ……しつれいしつれい。
 ちゃんと食べて貰えて良かったです!


[伝説のゲイザーにとって、この瞬間は忘れ難い。
 譬え葉月本人にとっては消したい記憶だろうが何だろうが、速崎にとっては忘れ難き、素晴らしき瞬間だったのだ。*]
(278) 2023/03/02(Thu) 11:38:26

【人】 客 クリス

[もしも俺が貝沢さんにファンの押し売りを思いとどまる事が出来たとしたら。>>162
多分その出来事も、一つの経験になってたからじゃないかな。
もしかしたら、ファンだって言われたら嬉しいかもしれないし。
他の人がそれを口にするのを咎める心算は全く無いけど。

なんとなく。俺にはそれが憚られたってだけの話し。]
(279) 2023/03/02(Thu) 11:40:10

【人】 客 クリス

[そう言えば、『ピュアマーメイド』が解散した7年前は、俺は16歳の高校生で、戦隊モノからは卒業していた。

だからその中のアクターさんにまつわる様々な出来事は知らなかったし。
多分顔を見ても、名前を聞いても、ピンと来ないと思う。
ただ部屋にテレビの無い俺は、良くラジオをかけ流していたし。番組名や司会者の名前を知らなくても、この放送>>203は耳に入った。

何がどう『古い口説き文句』なんだろう?
気になったらすぐ調べられるスマホ便利だよね。
わお。確かに古風でかっこいいな。逆に新鮮じゃん?

そんなことを思ってたら、外を眺めるように促されて。
素直が取り柄な俺は、言われるままに外を眺めた。
本当に雲が無くて綺麗な夜で、月が綺麗だった。
『暖かくしてね』って一言が。
なんか温かくて良いよねって思った。

そんな夜もあったね。**]
(280) 2023/03/02(Thu) 11:40:17

【人】 厨房担当 ゲイザー

― その会社員は……>>142

[相容れない者だった。少なくとも部分的に。

 栗栖が肉の信望者、それも魚肉ではなく獣肉の信望者であるという認識は、栗栖の初来店時>>127>>145以降の速崎も持っていた。
 その時点でこの客は魚のパイとの縁はない、あっても薄い、と思われた訳だったが――]


 ……クリリンも折角だから食べてみます?
 毎日は出せないレアメニューですぜ?


[注文したのは他の客だったが(葉月だったかもしれない>>275)、パイの大きさ上、その客一人で食べきれるパイではない(余りが出たなら、それはスタッフ内で消費される)。自然、ホールではなくピースに切り分ける形で提供される訳だったが――。

 このゲイザーは、あろうことか。この機に栗栖に薦めた。
 無論、商品として料金が発生するという意味でも、無理強いはしない心算だったが……
万が一
のこの提案に、栗栖が乗るという
万が一
の事態が発生した。]
(281) 2023/03/02(Thu) 11:40:36

【人】 厨房担当 ゲイザー

[さて、件のパイを目にしたお客様の率直な感想は大変予想通り。
 それでも栗栖はなんとか、ピースに切り分けて出された分を、文句の一つも零さずに完食してくれた。
 「美味しい」の感想も無かった訳だったが、それでも、速崎はあくまで嬉しげに笑っていた。]


 ありがと〜クリリン!
 いや、お魚も食べて貰えると思ってなかったんで、
 正直すっごくびっくりしたんですよ〜。


[「美味しい」が返ってこなかった理由なら察せられた。
 ――単に、この人はとにかく肉が好きなだけ。
 そのように理解していたから、速崎は、嫌な気分も悲しい気持ちも抱かなかったのだ。*]
(282) 2023/03/02(Thu) 11:41:39

【人】 厨房担当 ゲイザー

― その学生は……>>62

[同志だった。
 否、速崎のほうから「同志」というのはおこがましい、という思考も少しあった。
 何せ黒原=ベイカーのルーツには本場イギリスの文化がある――と速崎も知っていたからだ。]


( 「伝説」なんて言われちゃうのはさ、
  それ自体こっち日本で「ねーよ」扱いされてる証拠、
  みたいな気もしちゃうんだけどさ…… )


[内心でふっとそんな風にも過ったから、この新人からの畏まっての反応には少しだけ眉を下げたりもした。
 畏まられた本当の理由は自身の勤続年数の所為だった気もしたが、それはさておいて。]
(283) 2023/03/02(Thu) 11:42:47

【人】 グルメライター ヤワタ

[作った人にリアルタイムで感想を伝えられるのも良いけれど、そのタイミングを計って食べ時を逃すのも勿体ない話で。
つまりはダイナミックな感動の声がバックヤードのゲイザーに届いていなくても仕方のない話。>>265
機会があれば伝えるし、当日中ではなくともいつか思い出した時に言えば良い。
自分はこの店にこれからも何度も通うのだから。]

 ん、サラダか、どうしよっかな……。
 パスタは食べ終わっちゃったけど……
 ナギちゃん僕にもコールスロー貰える?
 タルト焼けてたら一緒に持って来てもらっても良いし。

[手元を見ていると勉強になることがある。
成程あれは練乳かな。>>226
今度真似してみよう。]
(284) 2023/03/02(Thu) 11:47:19